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憂「お人形さん」

  1. 名前: 管理人 2010/08/29(日) 22:22:16
    1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/29(日) 20:07:51.31
    お人形さん。

    私はお人形さん。
    いつもは人間だけど、二人っきりの夜はお人形さん。

    抵抗すれば出来るのかもしれません。
    だけど、悲しませたくない、笑顔を奪いたくない
    ただ喜んでもらえれば、私は良かったからだと思います。


    今日もその時間がやってきました。
    慌しく重い音を響かせ階段を駆け上がってきます。


    そして勢いよく扉を開けました。


    3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/29(日) 20:12:25.08
    唯「はぁーはぁー……ただいまぁ~」

    唯「今日はちょっと遅くなっちゃったよ」

    唯「だってね――」

    一方的に話し続けるお姉ちゃん。
    その間、私は相槌もしません。
    ただひたすらお姉ちゃんの目を見つめているだけです。

    お姉ちゃんは今日学校であったこと、部活のこと、楽しかったこと
    満面の笑みで喋り続けます。

    5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/29(日) 20:15:53.84
    唯「あー、また後ろ髪縛ってる」

    唯「ほらこれでオッケー」

    お姉ちゃんが私の短いポニーテールの紐を取りました。
    髪を降ろせばお姉ちゃんそっくりです。

    唯「あぁ……やっぱりかわいい」

    唯「かわいいよういー……」

    唯「髪、整えてあげるね」

    8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/29(日) 20:21:02.01
    お姉ちゃんが丁寧に髪を梳いてくれます。
    使う櫛はいつもお姉ちゃんの櫛です。
    お姉ちゃんに髪を梳かれると、とても気持ちよくなります。

    お姉ちゃんはいつもいつも、かわいいかわいいと言いながら
    髪を梳いてくれるので私も満更でもありません。

    髪を梳いている時の顔は真剣に見えつつ、とても無邪気です。

    そんな顔を目で追いかけます。
    とても近くに顔があるのでちょっと顔が赤くなっちゃいますね。

    10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/29(日) 20:23:55.45
    唯「ういーできたよぉ」

    唯「えへへ~私そっくり」

    どうやら整え終わったようです。
    お姉ちゃんの大きな瞳にうっすら映る私は、お姉ちゃんそっくりです。

    唯「あぁ……うい……ういぃ……」

    唯「かわいいよ……何でこんなにかわいいのぉ」

    12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/29(日) 20:28:28.73
    お姉ちゃんは目を輝かせ、子供のようにはしゃぎます。
    そしてそのまま私に頬擦りをしてきました。

    唯「うい……ういぃ……」

    ぎゅっと体を抱きしめ、ひたすら頬を合わせてきます。

    唯「はぁ……はぁ……」

    何十回も頬擦りをしたためでしょうか、とても興奮しているようです。

    そんな興奮を落ち着かせるためでしょうか
    お姉ちゃんはひたすら私の体にしがみ付いています。


    18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/29(日) 20:33:12.63
    唯「ういー、ちゅーだよぉ」

    お姉ちゃんは、私を軽く押し倒してきました。

    いつものように頬擦りの後はキスをしてきます。

    最初はおでこに何回も何回もキスをします。
    おでこばかりだとくすぐったくてしかたないですね。

    そしてそのままなぞるようにおでこから鼻、頬へ唇で伝い
    今度は頬に何回も何回もキスをします。

    21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/29(日) 20:38:03.29
    唯「はぁはぁ……ういぃ」

    見上げるお姉ちゃんの表情は恍惚としています。

    薄目で私の名前を呼ぶと
    そしてそのままお姉ちゃんの唇が私の唇に覆いかぶさりました

    私の頬は、お姉ちゃんの両手で軽く添えられています。
    お姉ちゃんは目を閉じてキスに夢中みたいです。

    私も目を閉じ、今はこの時を楽しみました。


    22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/29(日) 20:42:57.63
    あれからどれくらい時間が立ったのか分かりませんが
    何十分も、何時間もキスをしている感覚でした。

    唯「よかった……よかったようい~」

    ようやく唇を離したお姉ちゃんは喜悦の声を上げました。
    そしてそのまま次は私の服に手をかけます。

    唯「うい~次はお着替えだよ」

    唯「今日はどんな服がいいかな~」

    23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/29(日) 20:47:31.72
    私は家に帰ってきてから着替えてませんので制服のままです。
    そんな制服をお姉ちゃんは脱がしていきました。

    唯「今日はこれがいいかな~?」

    寝ている私の体に合わせるように服を置きます。

    唯「ん~これじゃないな~」

    唯「これはどうかな~」

    唯「あ、これがいいかも!」

    何回かの試行錯誤でようやく決まったようです。

    25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/29(日) 20:53:33.37
    唯「ああ~やっぱりかわいいぃぃ……」

    お姉ちゃんは喜色満面で抱きついてきました。
    こんなに喜ばれると、こっちも嬉しいですね。

    唯「ねっねっ、ご飯食べよう、ご飯」

    唯「私持ってくるから待っててね」

    キッチンには事前に私が用意していた夕食があります。
    本当は出来立てがいいのですが……仕方ありません。

    27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/29(日) 20:59:32.27
    唯「お待たせ~」

    お盆にご飯を乗せて戻ってきました。

    唯「今日も美味しそうなご飯ですよ~」

    唯「はーい、食べさせてあげる~」

    お姉ちゃんは唇にスプーンを押し付けるので私はゆっくり薄く口を開けます。
    と同時にスプーンが突っ込まれ、ご飯の味が口の中へ広がります。

    唯「美味しいかなー美味しいよねー」

    自分で言うのもあれですけど、今日も出来栄えはばっちしです。

    唯「私も食べる~」

    ガツガツ美味しそうに食べているので私はとても嬉しくなります。

    28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/29(日) 21:04:54.63
    唯「美味しかったねー」

    唯「片付けてくるから待っててね~」

    また駆け足で二階へ下りていきました

    適度にお腹がいっぱいになり少し眠気が出てきます。
    早く寝たいけど次はお風呂の時間です。

    ぼーっと待っていたらお姉ちゃんが戻ってきました。

    唯「さあ次はお風呂入ろう!」

    32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/29(日) 21:09:05.87
    お風呂場まではお姉ちゃんが負ぶってくれます。

    唯「ついたーー。はぁはぁ」

    唯「じゃあ脱がすね~」

    一枚一枚ゆっくり丁寧に脱がしてくれます。

    唯「出来たよ~」

    唯「じゃあ入ろう~」

    33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/29(日) 21:16:08.92
    まずお姉ちゃんは私の髪をシャワーで濡らしました。

    そして次はシャンプーを手に取り、私の髪をワシャワシャと洗ってくれます。
    やっぱりお姉ちゃんに洗ってもらうのは気持ちがいいねですね。

    十分泡立たせた後シャワーでキレイに洗い流してくれます。
    はい、凄いさっぱりします。

    唯「リンスもしっかり付けるよ~」

    リンスが髪に付くととても良い香りが鼻の奥まで広がります。
    満遍なく髪に付けてくれた後またシャワーでキレイに洗ってくれました。

    唯「えへへ、これで髪の毛はキレイだね」

    34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/29(日) 21:20:55.29
    唯「次、体洗ってあげるね」

    お姉ちゃんはボディソープを手に取りよーく泡立たせて、手で背中を洗ってくれます。
    少しこしょばゆいような、気持ちいいような感触です。

    つるつる背中を伝う感覚はクセになってしまいます。

    36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/29(日) 21:24:07.41
    もちろん背中だけでなく、お姉ちゃんは全身を洗ってくれます。

    唯「はーいこっち向いて~」

    私を正面に向かせると、次は腕から洗い出します。
    右腕から肩、首や鎖骨を通って左腕へつるつるつるつると滑らせます。

    腕は十分になった後次は足です。

    太ももからふくらはぎ、足首、つま先、丹念に洗ってくれます。

    つま先や足の裏は、手だとくすぐったくてつい身震いしてしまいます。

    37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/29(日) 21:29:01.12
    唯「さあ、最後はここだよ~」

    お姉ちゃんが手に新しいボディソープを足しています。
    そんな光景を見ていると胸の鼓動がどんどん高鳴ります。

    手で洗ってくれていた時からドキドキしっぱなしでしたけど
    もう今は最高潮に達しようとしています。

    胸に触れなくても分かるぐらいの高鳴り……治まって!

    唯「えへへ、洗っちゃうよ~」


    38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/29(日) 21:32:57.12
    お姉ちゃんの手が私の胸に触れた途端、一瞬ビクッと震えますが
    お姉ちゃんは気にせずにどんどん手を滑らしていきます。

    胸から円を描くようにくるくる回し、十分に泡立たせます。
    そのまま流れるようにお腹へ行き、またくるくる回しました。

    凄いですね。天にも昇る気持ちと言えばいいのでしょうか。
    私の表情も、さっきのお姉ちゃんみたいに恍惚としているのでしょうか。
    もう何も考えられない気分です。


    お姉ちゃんは一番入念に洗ってくれました。

    39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/29(日) 21:35:00.06
    唯「あーい、出来たよ~」

    あ、終わったようです。危なく意識が飛びそうでした。

    唯「流すね~」

    何か、気分が一新としますね。

    唯「私も洗っちゃうから、先に湯船につかっててね」

    お姉ちゃんが私を抱えてくれて湯船に入れてくれました。

    唯「ふんふふん~」

    40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/29(日) 21:40:25.06
    唯「ほーい、終わったよ~。私も入るーー」

    ザブーンっと勢いよく飛び込むお姉ちゃん。
    いつも言ってたんだけどなぁ、飛び込んじゃダメって。

    唯「あー気持ちいいかなー気持ちいいよねーー」

    うん!気持ちいいよ。極楽極楽……。

    そのままさっき喋り足りなかった分を話してくれました。
    私はお姉ちゃんの目を見て、ひたすらうんうんと思います。

    そうやって何十分か経ったので出ることにしました。
    少しのぼせちゃいそうです。

    42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/29(日) 21:43:10.39
    唯「あーーさっぱりしたねえ」

    唯「体、拭くからね~」

    お姉ちゃんはポンポンと丁寧に体を拭いてくれます。
    そしてその後パジャマを着せてくれました。

    これで後は寝るだけです。
    今日も楽しい一日が終わりそうです。
    明日も楽しい一日でありたいですね。

    43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/29(日) 21:48:52.99
    唯「さあ、もう寝よう~。眠たいよ~」

    お姉ちゃんは、おっきなあくびと背伸びをして目を擦りました。
    私も眠いから寝ようね。

    唯「ベッド行こう~ベッド」

    またお姉ちゃんに負ぶってもらいお姉ちゃんの部屋へ行きます。
    そしてそのまま抱きつかれた状態でベッドへ倒れこみます。

    唯「着いたーーー」

    唯「それじゃあ寝ちゃうよ~~」

    うん、二人して抱きついたまま眠っちゃいます。
    お姉ちゃん、お休みなさい。

    44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/29(日) 21:56:04.42
    朝起きればいつも通りです。

    いつものように私が先に起きて朝ご飯の用意とお弁当の用意。
    適度な時間になったらお姉ちゃんを起こします。

    お姉ちゃんはいつものように一度では起きず
    何度も呼ぶことで起きます。

    ほら、のそーっと起きました。大きなあくび……眠たそうですね。

    お姉ちゃんは寝ぼけ眼で洗面台へ行き、タオルを渡す私。
    今日もキレイに寝癖が付いてて笑う私と照れるお姉ちゃん。
    歯を磨いている間にお姉ちゃんの髪を櫛で梳いてあげます。

    鏡越しで「ありがと~」とお礼を言われました。
    「どういたしまして」 でも歯を磨きながら喋っちゃダメだよってね。

    45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/29(日) 22:01:49.28
    鏡の中のお姉ちゃんと目が合ってニッコリ笑顔。

    その後はリビングへ行ってご飯を食べます
    そして二人で「いただきます」の挨拶。

    「今日もおいしいねー」なんて言ってくれます。
    お姉ちゃんのために頑張ってますから。

    そしていつものように二人で登校します。
    お喋りしながら和気藹々と。

    学校に着けば名残惜しいけど少しの間お別れ。

    教室へ行くと梓ちゃんや純ちゃんが待っていて
    三人でいつものようにお喋りします。

    47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/29(日) 22:05:31.11
    そんなこんなでいつものように学校も終わり帰り支度へ。
    二人に挨拶して帰りを急ぎます。

    途中でスーパーへ寄って食材を確保です。ついでにアイスも。
    両手に袋を抱え家へ。

    洗濯物や洗い物、掃除を済ませて夕飯作りです。
    今日もお姉ちゃんの好きなものです。
    作り終えたらもうこんな時間。
    後30分もしないうちにお姉ちゃんは帰って来るでしょう。

    48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/29(日) 22:10:00.21
    私はいつものように自分のベッドに座ります。

    今日も少し心臓がドキドキします。
    またいつものようになるからですね。

    今日も楽しいでしょうか。

    いえ――昨日も、一昨日も
    初めての時もだったから……今日だって……。

    49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/29(日) 22:13:26.71
    高鳴る鼓動を抑えつつ来る時まで待ちます。

    何分かじっと待っていると
    「ただいまー」と大きく元気な声とともに階段を駆け上がってくる音。

    ほら来ました。

    さあいつものように目を瞑って
    後はお姉ちゃんに身を任せましょう。


    だって私は――






    ――お姉ちゃんの「お人形さん」だから。





                                      おしまい

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  1. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2010/08/31(火) 08:17:04 URL [ 編集 ]
    なんかこわい

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