けいおん!SSまとめブログ けいおん! このブログはVIPで立った「けいおん!SS」をまとめたブログです。

Twitter(更新通知) Twitter(交流用?) 新着SS通知ツール ご意見など 相互リンク,RSS

最新の記事

記事一覧はこちら

最近のコメント

スポンサーサイト

  1. 名前: 管理人 --/--/--(--) --:--:--
    上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
    新しい記事を書く事で広告が消せます。

    [スポンサー広告] ブログランキングへ 人気ブログランキングへ このSSをはてなブックマークに追加


関連?商品

過去の名作たち

  1. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/01/28(金) 14:10:15 URL [ 編集 ]
    壮大すぎワロタ
  2. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/01/28(金) 15:22:17 URL [ 編集 ]
    なんだこれ。十二人の怒れる男をモチーフにしてるのか?
    十二人の怒れる男って法廷とかの話だろ。
  3. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/01/28(金) 15:45:48 URL [ 編集 ]
    やっぱたまにはこーゆー長編戦闘系SSも良いな。
    所々吹くとこもあるしGJ!!
    律隊員さすがです。
  4. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/01/28(金) 17:57:42 URL [ 編集 ]
    すいません、途中で飽きました

    瀧エリは良かった
  5. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/01/29(土) 01:39:36 URL [ 編集 ]
    岡田さんの能力で一番恥かくのりっちゃんだろうなw
  6. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/01/31(月) 07:24:16 URL [ 編集 ]
    長いけど面白い!後半風子空気!
    ムギいちごの後日談はまだですか?

コメントの投稿(コメント本文以外は省略可能)




管理者にだけ表示を許可する

唯「12人の怒れる女」

  1. 名前: 管理人 2011/01/28(金) 12:24:48
    4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/25(火) 18:23:05.80
    【3年新学期 クラス分け発表】

    ざわ……ざわ……

    「ちょ、ちょっと見てよ、あのクラス…」
    「何あれ……!?」

    ざわ…

    ?A(…………………2組…)

    ?B「…私は…3年2組ね。………!これは…」

    ?C(私の名前……あった。2組かぁ…他にはどんな人が…)

    ?C「!? ……どーなってんのこのクラス……」


    唯「ほら見て、みんな同じだよ!3年2組!」

    律「良かったな澪、3年は一緒のクラスで」

    澪「よかったぁああ…」

    紬「でも、偶然にしてはよく出来てるわよね」


    5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 18:32:07.25
    律「きっと裏で誰かが仕組んだに違いない」

    澪「そんなこと出来る人いるわけ……」

    さわ子「私です!」

    律「居たな」

    唯「なんかつまんない」

    さわ子「そのリアクションはひどすぎない!?」

    6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 18:37:38.00
    【3年2組 教室】

    唯「あ、和ちゃんも一緒だ~」

    和「あら、けいおん部も全員2組なのね」

    澪「和、3年もよろしくな」

    和「ええ、澪も色々大変だと思うけど、お互い頑張りましょう」

    澪(?……ああ、律と唯の世話で大変ってことか)

    さわ子「みんなー。席についてくださ―い」

    澪「まあね。受験勉強もあるし……」

    和「そうなんだ、じゃあ私席に着くね」

    澪「………」

    7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 18:42:59.27
    【HR終わり】

    ざわざわ

    澪(なんだか活気のあるクラスだな…皆もう打ち解けてるし)

    澪(……私はけいおん部と和くらいしか話せる人いない…)

    ?「秋山さんっ」ポン

    澪「はっ、はひぃ!?」

    ?「一年間、よろしくね」ニコッ

    澪「あ、よ、よろしく……?」

    ?「何か分からないことがあったら、何でも聞いて!協力するよ!」

    澪「あ…ありがとう」

    ?「じゃあまたね!」ニコッ

    9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 18:49:08.94
    澪(………ビックリしたああああああ!何だったんだ!?ていうか誰!?)ドキドキ

    澪(唐突!これ唐突だよ!何かの罰ゲーム!?新学期早々!?)

    律「…おーい、みお~。どうしたんだ?顔が青いぞ」

    澪「りつぅ~~」ガシッ

    律「なんだよ。ていうかさっき話してたの、瀧エリじゃん。澪と仲良かったっけ?」

    澪「全然話したことない…すごい気さくに話しかけられた!怖かったよぉ~」ガクブル

    律「はいはい、エリはそういうヤツだから。相変わらずの人見知りだな」

    澪(うう……瀧エリっていうのか……悪い人じゃなさそうだけど……)



    エリ「あ、自己紹介するの忘れた。まあいっか」


    11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 18:55:28.29
    「ねぇ…見た?今の」
    「うん……」

    ヒソヒソ…ザワザワ…

    澪(…心なしか、皆私の方を見ているような…ううぅ)

    澪(はひぃっ、とか声裏返っちゃってたし……恥ずかしい///)

    律「澪も少しは積極的にみんなに話しかけてみろよ。いろいろと捗るぞ」

    澪「何がだよ…。こういう性格なんだからムリだって」

    律「唯を見てみろよ。あいつさっそく和グループの輪に入ってるぞ」

    澪(……やっぱり唯はすごいな。私だって和みたいな静かな人ならそれなりに仲良くなれるのに…)

    唯「あ!2人ともどおしたの~?こっちおいでよ~」

    律「おう。……ほら澪、行ってみようぜ」

    澪(もうなんだかイヤな予感が……唯ぃ…)

    12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 19:01:07.54
    唯「紹介するね。こちら秋山澪ちゃんと田井中律ちゃん」

    風子「あら?秋山さんは2年の時も同じクラスだったわよね」

    澪(……この人は確か、高橋風子さん…。いつも和と一緒にいたような…)

    和「澪は風子とはあんまり話したことないんだっけ?」

    澪「あ……はじめまして…高橋さん」オドオド

    風子「…よろしくね」

    唯(この2人、似てるよなぁ……レタスとキャベツくらい似てる…)

    律「まあ、仲良くしてやってくれな。澪のヤツ、人見知りだし、臆病だし、すぐ暴力はふるうし、
      胸はでかいし、髪の毛うすいし、プライドは高いしでほんとやっかいだけど…」

    澪「せめてフォローできる範囲でけなせ!」ボカッ

    律「あいたーっ☆」

    唯(自覚はあるんだ)

    15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 19:43:01.50
    律「……とまあ、こんなんだけど良いヤツだからさ。宜しく頼むよ、高橋さん、と生徒会長っ」

    澪「はあ…まったく、初日からチョベリバだ…」

    風子「…」

    和「…」

    律「…えっごめんいまなんて?」

    澪「えっ、だからチョベリバだって…」

    風子「…」

    和「…」

    律「…」

    唯「澪ちゃん面白ーい!」キャッキャッ

    18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 19:50:01.52
    澪(えっ何この空気。私いま変なこと言った?)

    和「……」

    律(和がすごい表情してる!憐れみと軽蔑と畏怖が入り混じったものすごい表情だ!)

    唯「和ちゃんヘンなかお~。チョベリバ!チョベリバ!」キャッキャッ

    律(……唯の強引すぎるフォローがなかったら今頃私たち…死んでた)

    キーンコーンカーンコーン

    風子「…あ、1限始まる」

    澪「じゃ、じゃあまた後でな」タタタッ

    和「……」

    唯「じゅっぎょうっ、じゅっぎょうっ」ルンルン

    律(た、助かった…のか?澪は何だか事の深刻さを理解してないみたいだったけど…)

    律(そもそもチョベリバって!時代錯誤甚だしいよ!頭皮だけじゃなく大脳皮質も退化したのか!?)

    律(ツッコミが遅れてやってくる…。あ、あたまが痛い)

    20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 19:55:18.70
    先生「……であるからして…」

    澪(あの空気…私なにか変なこと言ったんだ、きっと)カキカキ

    澪(うぅ~…やっぱり私には友達作れないんだ…)カキカキ

    紬(……澪ちゃん、どうしたのかしら…。ものすごく姿勢が悪いわ…)カキカキ

    紬(座席の位置関係上、どうしても目に入ってしまう……あの机を抱え込むような姿勢)カキカキ

    紬(小学校低学年の子が必死にあいうえおをノートに書いてる感じだわ…切ない)カキカキ

    澪(…なんだか視線を感じる…)カキカキ

    唯(澪ちゃん、すっごい猫背だ。ネコになりたいのかな?)ボケェーッ

    唯(それに黒板とノートを往復する首のスピードが常軌を逸してるよ。すごくかっこ悪いよ澪ちゃん)ボケェーッ

    唯(気合入ってるなぁ)ンヌボーッ

    21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 20:01:38.25
    【そんな調子で昼休み】

    律「みーおー!弁当だ弁当!食べるぞー!」

    澪「はいはい」

    唯「私の席のところで食べよ~」

    紬「ところで澪ちゃん、どこか体の調子悪いの?」

    澪「へっ?なんでだ?」

    紬「授業中すごく…その、苦しそうな体勢だったから…」

    澪「?そうか?いつも通りだったけど…」

    唯「澪ちゃん受験生だから気合入れてるんだよね!」

    澪「ま、まあな」

    律「あれ?澪、弁当は?」

    澪「ああ、ここにあるぞ」

    22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 20:06:55.74
    ドスン

    律「……」

    紬「……」

    澪「さ、食べようか」

    唯「いただきまぁ~す」

    律「ちょ、ちょっと待て。澪、このバカでかいおむすびは何だ?」

    澪「?見ればわかるだろ。おむすびだ」

    律「ん、んん…それはそうだけど……まあいいや」

    紬(りっちゃんがツッコミを放棄するなんて…!)

    唯「おいしぃ~」バクバク

    律(……今日の澪、色々とおかしい…)

    23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 20:13:12.34
    ・・・・・・

    澪(…なんだか皆に避けられているような気がする…)

    澪(けいおん部の他の3人は揃って用事があってどっか行っちゃったし)

    澪(昼休みに一人でいるなんて…さみしい)

    澪(……そうだ、和の所へ行こう。高橋さんとも全然しゃべってないし)

    澪「…………」トコトコ

    和「ソウナノヨ…ウン…って、澪じゃない、どうしたの?」

    風子「………」

    澪「あ、その、何の話してるのかなぁ…っと思って」

    和「そうなんだ、じゃあ私生徒会に行くね。行こう、風子」スタスタ

    風子「………」スタスタ

    澪「!!」ガーン

    澪(もしかして…嫌われた?)

    24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 20:18:33.67
    澪「うっ…ううっ…」ポロポロ

    エリ「ちょっ、どうしたの?秋山さん」

    澪「……エリさん……」

    エリ「エリでいいよっ」

    澪「あんた良い人やああああ」ガシッ

    エリ「うえっ!?」

    ・・・・・・・・・

    澪「カクカクシカジカで…」

    エリ「……なるほどね。理解したわ」

    澪「え?」

    エリ「とりあえず今日の部活は休んで」

    澪「そ、それとこれと何の関係が…」

    エリ「まあいいから。んで、放課後は○○教室に来てくれる?」

    25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 20:24:15.92
    澪「何かするのか?」

    エリ「まあね」

    澪「 」ガクガクブルブル

    エリ「いや、別に怖いことするわけじゃないから!相談に乗ってくれそうな人連れてくるだけよ」

    澪「わ、分かった…」

    エリ「……じゃあ、また放課後ね!待ってるから」

    澪「う、うん!」

    澪(相談に乗ってくれる人…?エリ1人じゃダメなのかな…)

    澪(……とりあえずけいおん部のみんなに休むって伝えなきゃ)

    26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 20:29:24.30
    【放課後】

    澪(来たぞ…○○教室…人の気配しないけど、場所ってここでよかったよな?)

    澪(……なんでこんなに緊張するんだ)ドキドキ

    澪「よし…」

    ガラッ

    エリ「おっ!来たねぇ。ささ、こっちに座って」

    ?A「………」

    ?B「………どうぞ」

    澪(うわっ何この重い雰囲気…。ていうか二人もいるし…)

    エリ「まーまー座りんさい。何か飲む?といってもコーラしか出せないけど」

    澪「あ、ありがとう…」

    澪(エリのおかげで場は明るいけど……あれ?この2人見たことあるぞ…)

    29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 20:37:27.89
    エリ「えーっと、自己紹介、しとく?」

    ?B「必要ないわ。秋山さん私たちのこと知ってるでしょ?」

    澪「え?え~っと……すいません…」

    ?B「…………そう」イラッ

    澪(なんで機嫌悪くなってんのこの人!?え、そんな有名人だっけ?)

    エリ「だーかーらー、秋山さんは何も知らないんだって」

    ?B「それにしてもクラスメイトくらいは知ってるでしょ」

    澪(あ、クラス同じだっけ…だからどこかで見たことあると思ったのか…)

    ?B「岡田春菜よ。その調子じゃいちごのことも知らないわね」

    ?A「………」

    澪「岡田春菜さんと…いちご、さん?」

    31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 20:50:48.78
    いちご「若王子。若王子いちご」

    澪(す、すごい名前…。ていうか、超可愛い)

    エリ「まあそういうことで、4人とも同じクラスってわけ」

    春菜「この4人がこうして集まるなんてね…。エリ、何たくらんでるの?」

    澪「この4人?たくらむ?ど、どういうことだ!」

    エリ「いやいやいや、春菜もだいたい見当つくでしょ?」

    いちご「……………で?」

    澪(うわぁ~スル―ですかぁ~)

    32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 20:54:03.79
    エリ「御覧の通り秋山さんは何も知らないから、色々教えてあげようって話」

    澪「色々教える?相談に乗ってくれるんじゃなかったのか?」

    エリ「そのことにも関係してくるからさ。まあ聞いてなよ」

    春菜「そうね、何から話せばいいかしら」

    いちご「……………」

    春菜「…まずは、私たち4人に関して。そもそも知らないこと自体おかしいんだけど」

    澪(……まだ怒ってらっしゃる…)

    春菜「秋山さん、この4人を見て、どう思う?」

    澪「どう思うって………特に何も…」

    春菜「…………」ハァ

    エリ「なかなかの美少女ぞろいだと思わない?」

    澪(…は?)

    33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 20:59:22.57
    春菜「さっきいちごを見た時、超可愛いって思ったでしょ?」

    澪「う、うん。確かに…思ったけど(思ったけど何で知ってるんだ…)」

    エリ「言ってしまえば、わたしたちは3年生で最も可愛い4人ってこと」

    澪「…………へっ?」

    春菜「1年の時からよく言われてたわ。いわゆる四天王ね」

    澪(……いやいやいや。確かにみんな可愛いけれども!わたしはともかくとして)

    澪(四天王ね。ってそんなドヤ顔で言われても……でも)

    澪(言われてみれば、この3人、異常に美人だぞ…)

    澪「……な、なんで私がその四天王に入ってるんだ!身に覚えがないぞ」

    春菜「まあ、単純に美人だからじゃない?私ほどではないけど」

    澪(……えぇ~っ…)

    34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 21:02:20.22
    エリ「四天王って言い出したのは私たちじゃないよ。他の生徒が勝手に決めたことだし」

    春菜「でも今となっては、私たちの美貌は事実として証明されてるわ」

    エリ「いちご、説明よろしくっ」

    いちご「……………………………………」

    澪(…………何かしゃべってくれ……)
              ジャッジ
    いちご「……私の『固体値判定』によると秋山澪。あなたは”すばらしい”よ」

    澪「え?ジャッジ?すばらしい?何が?」

    エリ「…うん、いちごに説明を任せたのは間違いだったかな」

    春菜「もう少し順を追って説明しましょう」

    春菜「私たちとほか数人の生徒たちは、異能の力を持っているの」

    澪「………はぁ…」

    春菜「信じてないみたいだけど、とりあえず話だけするわ」

    37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 21:06:37.22
    春菜「まず、いちごの能力。『固体値判定(ジャッジ)』ね」

    春菜「人間が生まれ持った容姿、頭脳、性格等もろもろを判定して、具体的な数字で評価できるの」

    エリ「それを固体値って言うらしいんだけど、それらを総合的に判断した結果、秋山さんは”すばらしい”っていうこと」

    春菜「ちなみに判定は大まかに5つに分けられていて……」

    春菜「良い方から順に”素晴らしい””相当優秀””平均以上””まあまあ””ダメダメ”……らしいわ」

    澪「らしいって……なんだか良く分からないけど、いちごさんの主観じゃないのか?」

    いちご「ちがう。極めて客観的な評価」

    春菜「そしてこの学年には、”すばらしい”が4人いる…」

    エリ「ちょっと図で説明した方がいいかな。いちご、お願い」

    いちご「………」カキカキ

    38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 21:11:56.92
    いちご「……ランク付けもついでにしておく」カキカキ

    春菜「…………まあ、あんまり見てて気持ちのいいものではないわ」

    エリ「出来たっ」

    S   若王子いちご

    A+  岡田春菜 秋山澪

    A-  滝エリ
                        ↑素晴らしい
      --------------------------------------------------------
                        ↓相当優秀




    --------------------------------------------------------
                        ↓以下略


    澪(あっ、私ってエリより上なんだ)

    澪「…”素晴らしい”の4人が私たちなのは分かった。相当優秀って、どれくらいいるんだ?」

    41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 21:20:40.68
    春菜「…いい質問ね。この学年に”相当優秀”は全部で7人…」

    いちご「……とりあえず書いておく」カキカキ

    S   若王子いちご

    A+  岡田春菜 秋山澪

    A-  滝エリ
                        ↑素晴らしい
      --------------------------------------------------------
                        ↓相当優秀
    B   立花姫子 佐藤アカネ

    C   木下しずか

    D   真鍋和  高橋風子

    E   田井中律 佐伯三花



    澪(……和に、律も入ってる…!それに高橋さんも…)

    45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 21:27:04.09
    春菜「いちおう>>40みたいな人もいるから、こういうのも用意しておいたわ」

    http://uproda11.2ch-library.com/282906zOK/11282906.jpg

    澪「ああ、これは助かる。名前と顔が一致しない人が多くて…」

    エリ「だけどこれって、だいぶデフォルメされてるやつじゃん」

    いちご「……………………作りが雑」

    春菜「…ペイントでがんばって作ったんだけど、駄目だったかしら」

    エリ「いや、ありがとう。続けて」



    46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 21:30:00.54
    春菜「相当優秀の人たちは周りから七英雄と呼ばれているわ」

    エリ「あれ?七武海じゃなかったっけ?」

    いちご「……七賢者」

    春菜「…呼び方はどうでもいいわ。それはそうと秋山さん、何か気付いたことない?」

    澪「………私の知り合いが2人、入ってる。それに高橋さんも…」

    エリ「う~ん、そうじゃないんだよなぁ」

    春菜「立花姫子、佐藤アカネ、木下しずか、真鍋和、高橋風子、佐伯三花、田井中律…」

    春菜「全員三年二組よ」

    澪(……へーそうなんだー…)

    春菜「これは一つの事件なの。桜ケ丘高校史において前例がないわ」

    47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 21:34:21.75
    澪(えらいまた大げさな…)

    春菜「三年二組に、学年の美という美が集まったのよ」

    エリ「そして今回、それ以上に無視できない人たちも集まった」

    澪「ま、まだいるのか…」

    春菜「それは、あなたたちけいおん部の四人。これは大事件よ」

    澪「えっ。私たちが?なんで?」

    エリ「事は複雑なんだよねぇ…」

    いちご「けいおん部は重要なファクター」

    エリ「ま、秋山さんの悩みの大きな原因はそれだね」

    澪「…意味が分からないんだけど……」

    49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 21:38:18.39
    春菜「結論から言うと、けいおん部と四天王、七英雄が一つのクラスに集まったことで、異変が起きている」

    エリ「今のところ特に問題はないけど、秋山さんのところにはさっそく影響が出たみたいだね」

    澪「私が何かしたのか?」

    いちご「ちがう。秋山さんは被害者」

    エリ「おそらく秋山さんが皆に避けられているように感じるのも、異能の力を持った誰かの仕業だね」

    澪「…ちょ、ちょっと待って。その異能の力ってなんなんだ?エリも春菜さんもその力を持ってるのか?」

    春菜「その話はまだ出来ないわ。それに、私たちも全てを知っているわけじゃないから」

    エリ「当然私たちもその力を持ってるよ。知ってる範囲でなら話すけど……」

    春菜「ちょっと。そんなに簡単に洩らしていいの?」

    エリ「まあいいんじゃない?秋山さんにも四天王の自覚を持ってもらいたいしさ」

    澪(………置いてけぼり…)

    53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 21:56:35.58
    春菜「……私のことはしゃべらないでよね」

    エリ「分かってますって。それで、私の能力だけど『能力解放(スキルパニッシャー)』って言うの」
       
    澪「……あのさ、ひとつ聞いていいか?」

    エリ「なに?」

    澪「なんでわざわざ漢字で書いた後にカタカナでルビを振るんだ?しかも意味違うし…」

    エリ「細かいことは気にしない!それにこっちの方がカッコイイじゃん」ムスーッ

    澪(……ふくれっ面がまた可愛いな)

    澪「で、どんな力があるんだ?」

    エリ「簡単に言ってしまえば、他人の能力にカッコイイ名前を付けてあげる能力」

    澪「…………」

    エリ「あ。今バカにしたでしょ」

    55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 22:07:17.88
    春菜「呆れてるのよ」

    エリ「い、言っとくけどただ名前を付けるだけじゃないからね!」

    エリ「能力に名前を付けられた人は、その能力をコントロールできるようになるの。すごいでしょ」

    春菜「エリがいなければ私たちは自分の力を制御できないのよ」

    エリ「そゆこと。だけど名前を付けるには条件もあって……」

    澪(うう……なんだか体中がむずがゆい…)

    エリ「…実際にその能力が何なのか見て、理解しないといけないの」

    澪「………本当にそんな力があるのか?」

    春菜「信じられないでしょうね。というかいちごもエリも、信じられる根拠がどこにもないものね」

    エリ「え~っ。ほんとだってば~」

    春菜「だけど、今の秋山さんの状況を打破するにはエリの能力がないと始まらないわ」

    エリ「そうそう。とりあえず今は信じてよねっ」フンス

    56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 22:10:00.30
    澪(…………良く分かんないけど悪い人たちじゃなさそうだし、信じてみよう)

    澪「……分かった。信じる。だけど具体的にどうやって解決するんだ?」

    エリ「そうだねぇ。秋山さんが皆に避けられるように感じるって言ってたけど、心当たりはある?」

    澪「……私が何か変なことを言ったのかも…。でも何をしゃべったか良く思い出せないんだ」

    エリ「誰としゃべったの?」

    澪「今日はけいおん部のみんなと、和と高橋さん…。和の前で何か言ったんだと思う…」

    エリ「う~ん…春菜、その時の状況、どんなだったか分かる?」

    春菜「そうね。分からないこともないけど、私の口からはとても言えないわ」

    エリ「も~っ!そんなとこまでケチんなくてもいいじゃん」

    春菜「そうじゃないの。あまりにも痛々しいから言いたくないってだけ」

    澪(えっ痛々しい?私が?)

    エリ「ふ~ん。で、秋山さんはそのことを覚えていないと……」

    澪「そ、そんな恥ずかしいことなんて言った覚えはないぞ!」

    57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 22:12:40.54
    エリ「これはますます能力を持ったヤツの仕業だね!」

    春菜「真鍋さんと高橋さん辺りがあやしいわね…」

    エリ「…うん。じゃあ明日はその二人について調べてみよう」

    澪「調べるって言ったってどうやって…?」

    エリ「秋山さんと一緒に行動してれば、誰がどんな能力を使ってるのか分かりやすいしね」

    春菜「エリ!まさか明日ずっと一緒にいるつもり?」

    エリ「しょうがないじゃん。大丈夫だよ、アカネも一緒にいるし」

    春菜「……そう。まあせいぜい頑張りなさい」

    澪(……そろそろ意味不明なやり取りにも慣れてきたぞ…)

    エリ「じゃあ、今日はこれにて解散!」

    いちご「……………………」ガタッ

    スタスタスタ

    エリ「あっ、ちょっと待ってよいちご!置いてかないで~」バタバタ

    春菜「……さ、帰りましょ」

    澪(……疲れた…早く帰って寝よう…)

    58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 22:17:19.74
    【翌日】

    ワイワイガヤガヤ

    澪「お、おはよー…」

    唯「あ!澪ちゃんおはよ~!」

    律「昨日はどうしたんだよ。珍しく部活休むなんて」

    紬「心配したのよ~?」

    澪(ほっ…良かった。律たちには嫌われてないみたいだ…)

    澪「ちょっと野暮用でさ…」

    エリ「秋山さん、おっはよー!」ポンッ

    澪「うおっ!エ、エリ!」

    エリ「平沢さんたちもおはよ!」

    律「んん~??お二人さん、いつの間にそんなに仲良くなったんだ?」

    澪「まあいろいろあってな…」

    エリ「えっ、別に仲良くないよ?」

    澪「えっ?」

    59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 22:19:52.21
    律「えっ」

    エリ「(秋山さん、ここは私に合わせて)」ボソボソ

    澪「えっあっ、ああ、特に仲いいわけでもないかな」

    エリ「そーだよー。先生に秋山さん連れてくるように言われてただけだから」

    律「……なぁんだ、そうだったのか。せっかく澪にも友達作れるようになったと思ったのにな~」

    澪「余計なお世話だ!」ゴチン

    律「いたーっ☆」

    澪「というわけで、ちょっと行ってくるよ」

    唯「ばいば~い」

    61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 22:25:55.45
    スタスタ

    澪「微妙に傷ついたぞ…」

    エリ「ごめんねー意地悪なこと言って。本心じゃないからさっ、元気出してよ」

    エリ「あんまり人前では私たちは会わない方がいいからね」

    澪「……また何かややこしいな。ていうかそれじゃあ一緒にいられないじゃないか」

    エリ「そのためのアカネなのさっ」

    澪「アカネ……?」

    アカネ「呼んだ?」

    澪「うわっ!びっくりした」

    エリ「佐藤アカネよ。私の友達で、これでも七武海のひとりだから」

    アカネ「だからエリ、七武海じゃどっかの漫画になっちゃうじゃない。七賢者よ」

    澪(……どっちでもええがな)

    62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 22:27:56.25
    澪「で、何でアカネさんが?」

    エリ「さっきも言ったけど、基本的に四天王同士はあまり会わないほうがいいんだけど…」

    アカネ「それは四天王と七賢者にも言えることなの」

    エリ「だから本来、私とアカネはお互い会わない方がいい」

    アカネ「でもいつもひっついてるでしょ?私たち」

    澪(……知らんがな)

    エリ「これもアカネの能力『集注拡散(フォーカスレンズ)』のおかげなの」

    澪(これまた意味の分からないネーミング…なんだか痒い)ピクピク

    アカネ「私の能力は性能いいからね。たぶんあんたたち2人一緒にいても大丈夫よ」

    澪「…それはどういう能力なんだ?」

    アカネ「残念ながらこれ以上は話せないわ。ごめんなさいね」


    63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 22:29:57.00
    エリ「それで今回は真鍋さんと高橋さんがどう動くか知りたいんだけど…」

    アカネ「りょーかい」

    澪「えっと、私はどうすればいいんだ?」

    エリ「そうね。昨日と同じ状況を再現してみるのが手っ取り早いかな」

    澪「それはつまり、和と高橋さんと話すってこと?」

    エリ「そういうこと。私たちは会話には参加しないけど、さりげなく後ろにいるから」

    澪(……正直言って嫌だな。また避けられるんだろうか…でもしょうがないか)

    澪「分かった。次の休み時間にやってみる」

    アカネ「……上手くいくといいわね」

    64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 22:32:44.18
    【休み時間】

    ガヤガヤ

    澪(……よし…!)ガタッ

    エリ「(おっと。アカネ、行くよ)」ヒソヒソ

    アカネ(よいしょ……っと)ガタッ

    スタスタスタ

    和「ヘェー、ソウナンダ……あら、澪じゃない、どうしたの?」

    風子「…………」

    澪「ああ、なんの話してるのかなって思ってさ」

    和「古文の担当の先生のことよ。なんでもカツラなんですって」

    澪「ああ、そういえばさわ子先生も言ってたな。確かさわ子先生がこの学校の生徒だった時にも……」

    エリ(あれ?普通に会話できてるじゃん)

    65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 22:34:36.57
    澪(なんだ……昨日のは気のせいだったのかな…)

    風子「………」

    和「……澪?」

    澪「?どうしたんだ?私の顔に何か付いてるのか?」

    和「いえ、そうじゃなくて…」

    エリ「……!」ブフッ

    和「…鼻、かゆいの?」

    澪「ほえ?」ホジホジ

    エリ(まずい!これは…非常にまずいよ!笑っちゃ駄目だ…っ)プププ

    アカネ「………」ピクピク

    エリ(あんなに堂々と鼻ほじる人いないよ!完璧なフォームだよ!どうにかしなきゃ…)

    風子「………」

    エリ「!!」

    66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 22:42:10.94
    エリ「(アカネ!『集注拡散(フォーカスレンズ)』を一時的に高橋さんにかけてみて!)」ヒソヒソ

    アカネ「ぐっ……www」

    エリ「(笑ってる場合じゃなーいっ!)」ヒソヒソ

    アカネ「……っ!分かったわ」キュピーン

    風子「………」フッ

    澪「……ッ!?わ、わたし一体なにを…!?」ヌポッ

    和「…澪、あなた疲れてるんじゃない?保健室行こうか?」

    澪「だ、大丈夫…(鼻痛い…)」ズキズキ

    風子「………」ボー…

    エリ(…あっぶないところだった~!もう少し遅かったら…)

    アカネ(確実に鼻に入れた指を口へ持っていくところだったわね…)

    エリ(犯人は高橋風子…想像以上に恐ろしい能力だね)

    キーンコーンカーンコーン

    澪「じゃ、じゃあまたね!」

    和「え、ええ……」

    68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 22:44:57.70
    【授業中】

    澪(なんで私鼻なんてほじってたんだろう…は、恥ずかしすぎる///)カキカキ

    澪(エリとアカネはちゃんと解決してくれたんだろうか…じゃないと困るけど)カキカキ

    澪(………///)カァーッ


    紬(…今日は澪ちゃん、いつも通りね…)カキカキ

    紬(少し顔が赤いけど…)カキカキ


    唯(……お腹すいたな~)グゥー

    69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 22:46:37.51
    【休み時間】

    アカネ「秋山さん、ちょっといい?」

    澪「何か分かったのか!?」

    アカネ「犯人は高橋風子よ。彼女が異能の力を秋山さんに仕掛けていたみたい」

    澪「そ、そうだったのか……」

    アカネ「詳しい話はエリがしてくれるわ。行きましょう」

    澪「……ああ」

    ・・・・・・・・・

    エリ「二人とも、こっちこっち!」

    澪「……なにも廊下のはじっこで話さなくても」

    アカネ「用心するに越したことはないわ」

    エリ「うん。とりあえず高橋さんの能力が判明したよ」

    70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 22:49:39.83
    澪「本当か!」

    エリ「彼女の能力は名付けて『凌辱の処女(レイパー)』」

    澪「ひどい名前だな……」

    エリ「でも実際の能力はもっとひどいんだよ。かなり危険な能力なん……」

    風子「『凌辱の処女』……それが名前なのね」カツカツ

    澪エリ「!!?」

    風子「ずいぶんと醜いじゃない」

    澪(な、なんで高橋さんがここに…?いつの間に…)

    エリ「……ッ!アカネ!アカネは!?」キョロキョロ

    風子「彼女なら今頃、制服を裏返しに着たまま校内を歩いているでしょうね」

    エリ「!……風子、まさかアカネにも手をかけたの!?」

    風子「…いきなり呼び捨てっていうのも品がないわね。そう思わない?秋山さん」

    澪「ひ、ひぃいっ…」ガクブル

    71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 22:51:07.34
    風子「エリさん、素敵な名前ありがとう。おかげでこの不思議な力、精度が上がったわ」

    澪「エ、エリ!一体どうなってるんだ!?高橋さんはどんな能力なんだ!?」

    エリ「……『凌辱の処女(レイパー)』は、相手にダサく、醜く、かっこ悪い行動をさせる能力…」

    風子「ふふっ。秋山さんが醜態をさらすのは見てて痛快だったわ」

    澪「……なんで…。私に何のうらみがあるっていうんだ!」

    風子「…あなたには分からないでしょうね。劣化コピーと言われる者の気持ちが」

    澪「…?なんのことだ…?」

    風子「それだけでなく私の真鍋さんをも奪おうとした…」

    風子「あなたは四天王の座についてもまだ物足りないっていうの!?」

    澪「ちょ、ちょっと待ってくれ!何が何だか…」

    風子「言い訳無用よ!あなたたちを四天王の椅子から引きずり降ろし、私と真鍋さんの楽園を作る!」

    エリ「…確かに『凌辱の処女』を使えば、私たち四天王としての威厳は地に落ちてしまう…!でも…!」

    エリ「そんなことが許されると思ってるの!?そんなことをしたら…三年二組…いや、三年全体の均衡が破られてしまう!」

    73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 22:56:21.44
    風子「もうそんなことは関係ないわ。そもそも私たち11人が同じクラスに集まった時点で、秩序など無いに等しい…」

    エリ「………私たち四天王に勝てるとでも?」

    風子「ええ、勝てるわ。世界は一度破壊された。これから行われるのは再構築なの。四天王も七英雄も、今一度ゼロからスタートするのよ」

    澪「か、勝つって…一体何をするつもりなんだ?」

    風子「簡単なことよ。あなたをとことん醜い姿にする。それこそ四天王なんて名乗れないくらいにね」

    澪「……っ!で、でもいちごの『固体値判定(ジャッジ)』は確か、生まれ持った固体値でそのランクを決めているハズ…」

    澪「なら!今更あがいたところで固体値は変わらない!高橋さん、意味のないことはやめるんだ!」

    澪(…あれ?わたし今ものすごくひどいこと言った気がする)

    風子「……秋山さん、あなたのそういう上から見下した態度…大嫌いよ」ピクピク

    エリ「挑発してどーすんの!」

    風子「もう遅いわ…っ!『凌辱の処女(レイパー)』!」シャキン!

    エリ「っ!!秋山さん、逃げるよっ!!」ダッ

    澪「う、うわぁっ」ダッ

    風子「………」チッ

    74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 22:58:31.41
    タタタタタッ

    エリ「ハァッ・・・ハァッ・・・」

    澪「も…もう大丈夫だろ…」ゼェゼェ

    エリ「ふぅ…ていうかこのままじゃ次の授業出れないね」テヘッ

    澪「いや…しょうがないよ…そういえばアカネは大丈夫なのか?」

    エリ「……アカネは…たぶん、もう…」グスン

    澪「そ、そんな!」

    エリ「…仇はとるよ。今はとにかく、風子をどうするか、それだけ考えよう」

    澪「……エリ。私、何も知らないのはもううんざりだ。教えてくれ、このクラスが今どうなっているのか…」


    75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 22:59:43.90
    エリ「…私も分かんないことだらけだよ」

    澪「知ってることだけでいいんだ!教えてくれ」

    エリ「……そうね…。さっき澪が、固体値は変わらないって言ったでしょ?」

    澪(あ、呼び捨て…でも感じ悪くない…。むしろ嬉しい…)

    エリ「確かに間違ってはいない。だけど、今回の事件で固体値に変動が生じる可能性が出てきたんだよ」

    澪「……どうして」

    エリ「原因はけいおん部の4人、つまりあなたたちにあるわ」

    キーンコーンカーンコーン

    77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 23:01:56.07
    澪「…わたしたちが何をしたっていうんだ…」

    エリ「澪たちは知る由もないの。なぜならこの世界を構築しているのは主にけいおん部と、それに関わる者たちだから…」

    澪「わたしたちが世界を構築している…?どういう意味だ?」

    エリ「この世界は澪たちけいおん部が中心になって動いている。澪たちが世界を作り続けているの」

    エリ「だから、けいおん部の4人が一つのクラスに集まったことによって、3年2組という世界が新しく作りだされたんだよ」

    澪(…………何が何だか分からない…わたしたちが、世界の中心?世界を作っている?」

    エリ「もちろんその前から私たちは存在していたし、四天王、七武海も存在していた」

    エリ「でも新しく作りだされた世界、つまり3年2組では、わたしたちの価値は全て振り出しに戻される」

    エリ「わたしたちは、けいおん部のための存在となってしまったの」

    澪「………ちょっと考える時間をくれ…」

    エリ「時間はあんまりないよ。これから七武海たちはトップの座に上り詰めようと必死に私たちを出し抜こうとする」

    エリ「風子みたいに強行手段をとる場合だってあるかもしれない。下手するとこの世界は本当に崩壊してしまう」

    澪「…そうだ、高橋さん…!彼女にやられないためには、どうすればいい!?」

    78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 23:03:42.76
    エリ「風子の能力はある意味最も恐ろしいよ。なんせ直接わたしたちの固体値変動に影響しかねない」

    澪「倒す方法はあるのか…?」

    エリ「こうなったら私たちも彼女を直接叩きに行くしかない…でも、私も澪も全然役に立たないんだもんな~」ポリポリ

    澪「曲がりなりにも四天王2人が、七武海一人に手も足も出ないなんて…」

    澪「…!そうだ!春菜さんや、いちごさんにも協力してもらえば…!」

    エリ「あーむりむり。四天王だって一枚岩なわけじゃないんだよ。特にあの2人は実質学年のツートップで私らみたいにやわじゃない」

    エリ「協力を要請してもあっちはしらんぷりさ」

    澪「そ、そうなのか…」

    エリ「………まてよ?そういえばけいおん部に関わる人たちって、真鍋さんもそうだよね?」

    澪「え?ああ、和は唯の幼馴染だし、生徒会でよくお世話になってるしな…」

    エリ「これだ!真鍋さんを利用しない手はないって!」

    80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 23:08:19.08
    澪「和を利用!?そ、そんなの駄目だ!」

    エリ「別に悪くしようってわけじゃないよ。さっき風子が言ってたじゃん?私の真鍋さん…って」

    澪「それがどうかしたのか?」

    エリ「風子は澪のことを恨んでいたからきっと説得しても無駄だと思うの」

    エリ「でも真鍋さんなら事情を理解してくれるはず。真鍋さんが風子を説得してくれれば丸く収まるかもしれないよ!」

    澪「そんなに上手くいくかなぁ…」

    エリ「…正直あんまり自信ないけど…」エヘッ

    澪「やってみるしかない、か。ところでエリ、疑問なんだけど…」

    エリ「なあに?」

    澪「私たちってなるべく一緒にいない方がいいんじゃなかったか?」

    エリ「ああ、そういえばすっかり忘れてたよ。でも、もういいんだと思う」

    澪「?」

    82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 23:10:01.32
    エリ「今まで私たちの学年の均衡は四天王と七武海がうまいことバラけていたから保たれていたけど…」

    エリ「よくよく考えたらもう同じクラスで毎日一緒だもんね。いまさら均衡なんて気にする必要もないわけだ」

    エリ「ま、他の生徒にはちょっと刺激が強すぎるかもだけど、この際なりふりかまっていられないよ」

    澪(……あまりに美人過ぎるから、お互いパワーバランスを考えてのことだったんだな…)

    澪(……もうこの珍事に慣れてきたせいか理解も早くなってきたぞ)

    澪(…そういえば、私って何も能力使えないのかなぁ…。律も和もそんな話聞いたことないし…まあいっか)

    澪「…じゃあ次の休み時間、和にメールしてみるよ」

    エリ「そうだね。直接会って話すのがいいかもしれない」

    澪「……直接…って大丈夫だよな?和に限って、高橋さんみたいなことにはならない…よな?」

    エリ「………たぶん」

    澪(ひいぃ……でっでもっ、和は私を裏切ったりはしない!…はず…)

    エリ「…まあ、次の休み時間まで時間あるし、いつもの教室行ってコーラでも飲もうよっ」

    澪(エリ……元気だなぁ)

    83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 23:11:31.69
    【○○教室】

    キーンコーンカーンコーン

    エリ「おっ。2限終わったね。じゃあさっそく真鍋さん呼んでみてよ」

    澪「よし…」ポチポチ…ピッ

    ガラッ

    下級生1「いっちばんのりーっ」

    下級生2「あっ!」

    澪「な、なんだなんだ?」

    エリ「あちゃー。次の授業この教室だったかー」

    下級生1「も、もしかしてその…あのっあのっそのっ…た、瀧様…!?」

    下級生2「それに!それにっ!そちらにいらっしゃるのはまさかっ……ああああああ秋山様ではっ!!??」

    エリ「ちょっと澪、出よう」

    澪「あ、ああ…」

    下級生「 」パクパク

    エリ「(…ね?二人でいるとこういうことになるの)」ヒソヒソ

    84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 23:13:01.25
    澪「あの子たち、どこかで…」

    エリ「何言ってんの、キミのファンクラブの会員じゃん」

    澪「あ、アハハ…そういえばそうだったな」

    エリ「まー自慢じゃないけど、私にもちゃんとファンクラブあるからねっ」フンス

    澪「そ、そうなのか?」

    エリ「ていうか四天王、七武海みんなある程度のファンクラブはあるよ」

    澪「そうだったのか…(私だけじゃなくてなんだか安心した)」

    エリ「一番会員数が多いのは澪だけどね」

    澪「ぶっ」

    エリ「春菜はそのことが一番気にくわないんだよ。ランクじゃ上なのに、澪をライバル視してる」

    澪(…………すごく………いい迷惑です……)

    brrrrrr brrrrrr

    澪「あ、和から返信だ」

    85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 23:14:31.17
    和『○○教室の前にいけばいいのね? 分かったわ、今から行く』

    エリ「うわぁ…今あそこに私と澪と真鍋さんが集まったら下級生の子失禁しちゃうよ」

    澪「そこまで!?」

    エリ「まあ遠目にちょっと見てみようよ。あの辺に隠れてさ」コソコソ

    …ワイワイガヤガヤ

    澪「うわ、どんどん下級生の子たちが集まってる…」コソコソ

    エリ「お、真鍋さん来た」ジーッ

    スタスタスタ

    下級生3「…せっ生徒会長!?こんな所で会うなんて光栄です!」

    下級生4「ああっ!真鍋生徒会長よ!」

    キャーキャー

    和「ちょ、ちょっとあなたたち…私友達に呼ばれてきたんだけど…」

    下級生5「えええ!?ぬ、抜け駆けなんてずるいですっ!私もよろしければ、ぜひっ」

    下級生6「ちょっとアンタ!!アンタこそ抜け駆けしてんじゃないわよ!!」

    キャーキャー

    86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 23:18:01.05
    エリ「アハッ…なかなかの人気ぶりだねぇ」ニヤニヤ

    澪「お、おい。そろそろ助けてあげた方が…」

    エリ「それもそうだね」

    澪「(おーい、和ー!こっちこっちー)」ヒョイヒョイ

    和「(あ、澪)ごめんなさいね…ちょっと通してくれる?…よいしょ」

    タッタッタッ

    和「ふぅ…まったく、こんなことさせるために呼んだの?」

    澪「ごめんごめん。ちょっと和に話したいことがあってさ」

    和「2組の教室じゃ駄目なの?」

    澪「いろいろ事情があって……あまりあの教室には近寄れないんだ」

    和「そう。だけど唯たちが心配してたわよ。いきなり授業サボるんですもの」

    エリ「ごめんね~真鍋さん」

    和「……何。瀧さんも一緒なの?」

    エリ「真鍋さん、私たち2人が一緒に行動している意味、分かるよね?」

    和「………そうね。だいたい予想はつくわ」

    87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 23:19:31.73
    エリ「話が早くて助かるぅ」

    澪「な、なんだ。和も詳しい話は既に知ってたのか?」

    和「知ってたと言うか、常識よ」

    澪「なんで私には教えてくれなかったんだよぉ~」ウルウル

    和「何よ。もしかして澪、四天王のくせして知らなかったの?」

    澪「うっ…。今日の和はキツイな…」

    エリ「まーまーお二人さん。さっそく本題に入るよ~」

    澪「…話っていうのは、和の友達の、高橋さんのことなんだ」

    和「風子がまた何かやらかしたのね?」

    澪「そうそう…って、"また"ってどういうことだ?」

    和「あの子、ときどき暴走することがあるのよ。ほら、普段から何を考えてるのか表情が読めないでしょ?」

    エリ「あ~確かに。お堅いカンジもするしねぇ」

    88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 23:21:03.88
    和「で、知らない間に機嫌が悪くなることがよくあるのよ」

    和「それにあの子頑固だし、思いこみが激しい面もあるから一度怒らせるとそのまま突っ走っちゃうの」

    和「といってもそこまで大きな問題を起こしたことはないけどね。今回は何をしたの?」

    エリ「……例の能力で、私と澪、それからアカネを襲ったんだよ」

    和「なんですって!?」

    澪「……そして、なんだか私のことを憎んでたみたいなんだ。私を集中的に狙っていた」

    和「…っ!風子ったら…あれだけ能力は使うなって言っておいたのに…ッ!」ギリッ

    澪「和は高橋さんと仲が良いんだろ!?なんとか彼女を説得してくれないか!?」

    和「……分かったわ。風子には私から言っておく。だからあなたたちはもう何も心配しなくていいわ」

    澪「ありがとう和!良かった、これで授業に出れる…」ホッ

    90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 23:22:29.36
    エリ「…本当に任せて大丈夫なの?」

    和「大丈夫よ。あの子の扱いには慣れてるわ。それに、私にも責任の一端はあるから」

    エリ「…うん。じゃあ、これにて問題は解決だねっ」

    澪「よし!教室に帰ろう」

    テクテク

    澪(……さすが和は頼りになるなぁ)

    澪(…でも、責任ってどういうことだろう…?)

    澪(……考えてもどうしようもないか。とにかく、これでひと安心できる)

    エリ「やばっ!授業始まっちゃうよ。急ご!」

    タッタッタッ

    91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 23:24:03.23
    ガラッ 

    和「ふぅ、着いたわね。授業まで少し間があるわ」

    エリ「じゃあ、宜しく頼むよ」

    和「ええ」

    テクテク

    和「……風子、少し話があるの」

    風子「なあに?真鍋さん」

    和「私の席に来て頂戴」

    風子「?」

    エリ「……どうしたの?澪。早く席に着こうよ」

    澪「…あ、ああ。今行くよ」

    92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 23:25:36.47
     ………。

     ~~~~!?

     ………! 

    澪(……和と高橋さん、なんだか穏やかじゃないぞ…?)

    キーンコーンカーンコーン

     ~!!

     ガタンッ

    澪「!」ビクッ

     スタスタ

    澪(こ、こっちに来る…!)ガクブル

     スタッ

    澪(…なんだ、席に座っただけか…)ホッ

    111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 05:31:21.90
    【授業中】

    澪(……うん。特に異常はないみたいだ)カキカキ

    澪(エリとアカネは……っと)チラッ

    エリ「……」カキカキ

    アカネ「……」カキカキ

    澪(…大丈夫そうだな)カキカキ

    澪(そういえば、律たちはこの事態を知ってるんだろうか…)

    澪(…あとで話しておこう)カキカキ

    112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 05:33:03.15
    【休み時間】

    律「澪!いきなり授業サボって何してたんだよ」

    澪「ごめんごめん。ちょっと体調悪くてさ、保健室で休んでたんだ」

    紬「澪ちゃん、大丈夫なの?」

    澪「もう平気だよ。だいぶ休んだからな」

    唯「もしかしてエリちゃんも一緒だった?」

    澪「(…そうか、二人してサボったんだもんな)…ああ、エリに連れ添ってもらったんだ」

    唯「仲良くないのに?」

    澪「ギクッ」

    律「…まぁ世話焼きのエリのことだ。よくあることだよ」

    澪「そ、そうだよな(律、ナイスフォローだ)」アセアセ

    澪(…っていうかなんで私、嘘ついてるんだろ…。ちゃんとみんなにも話さなきゃいけなのに)

    澪(……昼休みに話してみよう…)

    113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 05:34:33.80
    【昼休み】

    律「さぁ~て、メシやメシ~!学校一番の楽しみやからなぁ~!」

    唯「あ~、りっちゃんエセ関西弁だ~」

    律「なんやてぇ!?」

    紬「今日も唯ちゃんの席で食べましょう♪」

    澪「相変わらずだなこのメンツも…」ヤレヤレ

    唯「いっただっきまーす!」パクパク

    わいのわいの

    澪(………あんまり正面切って話すのもなぁ…さりげなく探ってみよう)

    澪「そういえばみんなさぁ、3学年の四天王って知ってる?」パクパク

    紬「してんのう?」キョトン

    律「なになに?何の四天王だって?」

    114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 05:36:34.97
    澪「だ、だから四天王。聞いたことない?」

    唯「はい!聞いたことあるよ!」ビシッ

    律「なにっ、唯は知ってるのか」

    唯「えっとね、私でしょ、澪ちゃんでしょ、りっちゃんでしょ、それからムギちゃん!」

    唯「けいおん部四天王ですっ!」フンス

    律「そりゃ4人しかいないんだからとーぜんだろっ」ビシッ

    澪「なんだ、みんな知らないのか…(良かった私だけじゃなかったんだ)」ホッ

    律「なんだよ澪ー。そういうお前は知ってるのか?」

    澪「うん。昨日のことなんだけど……」

    澪(……はっ!よくよく考えたら私も四天王のひとりじゃないか…)

    澪(学年で最もかわいい4人の中に自分が居るって言ったら絶対バカにされる…!)

    115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 05:38:02.16
    唯「昨日?昨日なにかあったの?」

    澪「そ、そう。実は昨日だれかが噂してるのを聞いてさ…」

    澪「なんでも3年生には四天王と七武海って呼ばれている生徒がいるらしいぞ」

    律「七武海ってワ○ピースかよ」

    紬「それは何の四天王なの?」

    澪「さ、さあ…?」

    唯「澪ちゃんもったいぶらないで教えてよ~」

    律「そうだぞ澪~」

    澪「…いや、私もそこまでしか知らないんだよ」

    律「なんだよ~余計気になるだろー」

    116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 05:42:02.05
    澪(…この四人で話しても緊張感がないから、冗談で済まされる可能性もあるな…)

    澪(ここはひとりずつちゃんと説明する方が得策かもしれない…)

    澪(…まずは律だな…。一応七武海だし、私の次に危険度が高い)

    澪「ま、この話はここでおしまいにしよう」

    唯「そだね~。ご飯おいしーよー」パクパクモグモグ

    紬「そういえばりっちゃん、次の授業の予習は大丈夫なの?」

    律「え?」

    紬「今日は確かりっちゃん当てられるんじゃなかった?昨日授業の時に先生が言ってたけど…」

    律「…………」サァーッ

    唯「あちゃ~りっちゃん、やっちゃったねー」モグモグ

    律「澪!早く食べて予習範囲を教えてくれっ!」ガツガツ

    澪「はいはい…。ちなみに言っとくけど、唯もだぞ」

    唯「えっ」

    117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 05:43:32.79
    唯「……ムギちゃん助けて~~」ウルウル

    紬「よしよし、教えてあげるわね」ナデナデ

    澪(…これはチャンスだな。律と二人きりになったら話してみよう)

    ・・・・・・・・・

    律「食った!さあ澪!早く!教えろ!」バシバシ

    澪「…落ち着け。それに、そんな態度で教えてもらえるとでも?」

    律「はい、秋山先生。教えて下さい」ピシッ

    澪「よろしい。というか予習くらいやっておけ…」

    律「すいましぇん…」

    澪「ほら、ここに私の予習ノートあるから」

    律「ありがとうごぜえます!ほんに澪様は心が広い方で…」

    澪「いいからやれ」ゴツン

    律「……」ヒリヒリ

    118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 05:45:01.52
    律「時間よ、間に合ってくれっ…」カキカキカキカキ

    澪「……頑張ってるところ悪いんだけど、さっきの話の続きでさ…」

    律「ちょ、ちょっと待ってくれ澪。もう少しで終わるから…!」カキカキカキカキ

    澪「…………四天王について、律に知ってもらいたいことがあるんだよ」

    律「………………な、なに?」カキカキカキカキ

    澪「…さっき私、授業休んだだろ?実はその時、かなり危ない状況だったんだ」

    律「…………っよしっ!終わった!…で、なんだって?」

    澪「いやだから…」

    キーンコーンカーンコーン

    律「おお!なんとか間に合ってよかったぜ!サンキューな!澪っ!」バタバタ

    澪「ちょっ、まだ話は終わって……」

    先生「ほらー休み時間は終わりだぞー席に着けー」ガラッ

    澪(……帰りにゆっくり話すか……)

    119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 05:46:33.08
    先生「よーし田井中、前回言った通り、予習はちゃんとやってきただろうな?」

    律「はーい」

    律「うんたらかんたら…」

    先生「よし、正解だ。次、平沢」

    唯「うんたんうんたん…」

    先生「…うん、問題ないな。二人ともしっかりやってきたようだな」

    律(うひゃ~。ほんと澪がいてくれて助かったぜ~……)

    律(…さっき澪が言いかけたことってなんだったんだ…?また四天王とか言ってたような)

    律(それにしても昨日の澪は様子がおかしかったな…今日はいつも通りだけど…)

    律(ま、私が気にしてもしゃーないかな。澪の方が私よりしっかり者だし…)

    ?《ザッ……秋山澪は……ザザ…あなたに……ザ…》

    律「!!?」

    120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 05:48:00.90
    律(……な、なんだ今の…誰かしゃべっている…?)キョロキョロ

    先生「……でェーここの不定詞の意味はァー…」

    律(…誰もひそひそ話すらしてない…結構はっきり聞こえたんだけどなあ…)キョロキョロ

    先生「…おい田井中ァ、よそ見するなァ」

    律「す、すいません…(怒られちゃったよ!なんなんだよも~)」プリプリ

    ?《…ザザザ………あなた嘘をついて…ザッ…騙している…ザザッ…》

    律(っ!?まただ!!)

    律(澪が?私に嘘をつく?何言ってんだこいつ…ていうかなんなんだよ!)

    律(気のせいだ気のせい!授業に集中しないと!)

    律(……授業に集中とか私のキャラじゃねーよな。ペン回しでもしてよ)クルクル

    ?《ザザザッ………ザ……ピューッ…ザザ……》

    律(………?)

    126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 12:48:00.53
    【放課後】

    唯「やっぱり放課後といえば部活、部活といったらムギちゃんのお菓子だよね~」

    紬「うふふ。今日はいちごのタルトよ~♪」

    唯「いっえ~い!いえす!イエ~ス!」

    澪「……今日は練習するんじゃなかったのか?」

    唯「ちゃんと練習もするもーん」ムフフ

    律「………………」

    澪「どうしたんだ?律」

    紬「りっちゃん、いちごのタルト嫌だった?」

    律「……えっ?あ、ああ別に嫌じゃないぞ。むしろ大好物だぜ!」

    唯「えぇー。りっちゃんにはもったいないよ~」

    律「どーいう意味だっ」ペシッ

    律(………授業中のアレ、聞こえてたのは私だけなのか…?)

    129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 12:54:33.20
    お、携帯からも書き込める

    本編はちゃんと全部見たよ
    澪の口調ってそんな相手によって変えてたっけ?
    さわ子に敬語くらいしかないような…


    142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 16:46:51.63
    すまん、申し訳ない。
    書き溜めは今PCの方にあるんだが、なんせ今は外出中で携帯からでしか書き込めないんです
    P2から書き込むのも初めてでして…


    143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 17:34:49.81
    自分で保守

    145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 18:30:00.57
    【部室】

    梓「おつかれさまでーす…」ガチャ

    唯「お、あずにゃんや。こっちにおいで」クイクイ

    梓「?どうしたんですか?」トコトコ

    唯「…つかまえたーっ!」ガシッ

    梓「ええっ!?」ギュッ

    唯「りっちゃん隊長!あずにゃん捕獲作戦レベル1クリアであります!」ガシッ

    律「よくやった。速やかにレベル2に移行したまえ」

    唯「了解でありますっ」ビシッ

    梓「ちょっ…何するんですか!」ビクンビクン

    キャーキャーワーワー

    澪(………練習は?)

    紬「あらあらあらあら」ウフフ

    146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 18:31:31.23
    ・・・・・・・・・・・・・・・・

    唯「じゃーねー!澪ちゃんとりっちゃん、また明日ー!」

    紬「またね~♪」

    梓「……さ、さようなら…」ズーン

    澪「ああ、明日こそ練習するぞ」

    澪(結局あいつら昼休みのこと忘れて遊んでばっかだったな…)

    律「…………」

    テクテクテクテク

    澪「……どうしたんだよ律、元気ないな」

    律「へっ?な、なんでもないぞ」

    澪(……?)

    律「…そういえば澪さ、昼休み何か言いかけてたよな?四天王がどうとか…」

    147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 18:33:01.55
    澪「なんだ、ちゃんと覚えてたのか…まあそのことなんだけどさ」

    澪「四天王と七武海っていうのは、実在しているんだ。噂じゃない」

    律「…なんだよ。学年のアタマ良いやつらが四天王ってか?」

    澪「そうじゃないんだ。まあ、なんていうんだ、その…」

    律「…最近、なんか変だぞ?澪…」

    澪「ま、まあ変なのはそうなんだけど…ってそういう意味じゃないっ」

    律「はいはい。良く分からんけど、とりあえずその四天王って誰なんだ?」

    澪(……もう全部言っちゃおう)

    澪「私と、瀧エリと、岡田春菜と、若王子いちご。この4人なんだ」

    律「……その4人の共通点がいまいち分からないんだけど。ていうか澪も入ってるのかよ!」

    澪「べ、別に自慢してるわけじゃないぞ!いいか?この四天王っていうのはな…」クドクド

    148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 18:34:31.55
    ・・・・・・・・・・・・・・

    澪「…とまあ、私が昨日今日で知ったことはこれで全部だ」

    律「…………はっきり言おう。信じられない」

    澪「そうだろうな。私もこの目で見るまで信じられなかったよ」

    律「………澪、本当にそれで全部か?他に隠していることとか、あるんじゃないのか?」

    澪「ない。…どうしたんだよ律、やけに疑うんだな」

    律「……実は今日、午後の授業でおかしなことがあったんだ」

    澪「………まさか」

    律「もし澪の言ってることが本当なら、アレは誰かの能力だったのかもしれない…」

    澪「やっぱりそうだ!律は七武海だし、けいおん部でもある。狙われているんだよ!」

    律「その前に澪、ひとつ聞きたい」

    澪「な、なんだよ」

    律「なんで唯やムギには黙って、知らないなんて嘘をついたんだ?」

    150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 18:36:01.51
    澪「そ、それは…あの場で話しても誰も信じないと思ったんだ」

    律「でも、けいおん部が世界の中心だとしたら、けいおん部自体を狙ってくるヤツがいてもおかしくない」

    律「ちゃんと唯とムギにも説明した方がいいんじゃないか?」

    澪「た、確かにそうだけど…」

    ?「その必要はないわ」

    澪律「!?」ビクッ

    春菜「……そんなに驚かなくてもいいじゃない。私よ」

    澪「な、なんだ春菜さんか…」

    律「?…ああ、確かうちのクラスの…ええと、内田さんでしたっけ?」

    春菜「………岡田よ」イラッ

    澪「っていうかどうしてここに?帰り道こっちなのか?」

    春菜「私がなぜここにいるか。そんなことはどうでもいいの」

    春菜「あなたたちに忠告しに来たのよ」

    152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 18:42:31.59
    律「忠告……?」

    春菜「琴吹紬と平沢唯には今回の件、話さない方がいいわ。特に平沢唯にはね」

    澪「どうして私たちは良くてその二人は駄目なんだ?しかもなぜ唯?」

    春菜「………私たちが困るからよ」

    律「困る?どうして?」

    春菜「……とにかく、これ以上面倒を起こしたくなかったら、あの二人には黙っておくことね」

    澪「……分かった」

    律「おい澪、いいのかよ。こんな奴の言うことなんか信用できないぜ」

    春菜「こんなヤツとは言ってくれるじゃない。私はあなたたちのことを思って忠告してるのよ」

    澪「……律、この人の言うとおりだ。春菜さんは私たちと同じ危険にさらされている。協力しなきゃダメだ」

    春菜「別に協力するわけじゃないわ。勘違いしないで」

    律「いちいち素直じゃないな。……分かったよ。あの二人には話さない。これでいいんだろ?」

    春菜「………まあいいわ。それからもうひとつ忠告しておくことがあるの」

    153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 18:44:02.25
    律「まだあるのかよ…」

    春菜「七英雄の連中はおそらく、最初にあなたたち二人を狙ってくるわ」

    律「そりゃまたどうして?」

    春菜「……あなたたち二人を引き離すことができれば、けいおん部はそれだけで不安定になる」

    春菜「そうなってしまったらこの世界は更に混沌に支配されるわ。七英雄はそれを狙っているのよ」

    澪「…そうか。世界の崩壊と再構築…それが七英雄にとっては都合がいいってことか…」

    律「………だーーっ!良く分からん!」ムキーッ

    春菜「…とにかく、けいおん部はいつも通り仲良くよろしくやってればいいの」

    春菜「2年の時みたいに喧嘩なんかしたら、それこそ彼女らの思うつぼよ」

    澪「……喧嘩?…ああ、律が風邪ひいた時か」

    律「あれ?何で岡田さんがそんなこと知ってるんだ?同じクラスだったっけ?」

    春菜「……私だってただ四天王してるわけじゃないの。学年の秩序を保つために知らなきゃいけないことだって多いのよ」


    154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 18:45:31.12
    律「ほぉ~そうですか。秩序を保つ、ねぇ」ホジホジ

    春菜「……田井中さんが今日の午後、授業中に誰かの声を聞いた。でも周りで話している人はいなかった…」

    律「!………どうしてそれを…!?まさかアンタの仕業だったのか!?」

    春菜「そんなわけないじゃない。だけど田井中さん、あんなのに耳を傾けたら駄目よ」

    律「…わ、分かってるわいっ」

    春菜「そう。分かってるならいいの。じゃあ、私はこれで帰るわ」

    澪「は、春菜!…その、忠告ありがとう…」

    春菜「…あなたに呼び捨てにされる覚えはないんだけど?」

    澪「ご、ごめん…」カァー

    春菜「ま、せいぜい頑張りなさいな」

    スタスタ

    律「……なぁ~んだアイツ。感じ悪いなぁ」

    155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 18:47:01.61
    律「…だいぶ暗くなってきたな。行こうぜ澪」

    澪「…うん…」

    スタスタ

    澪「……………」

    律「……………」

    澪「………なあ律」

    律「…なに?」

    澪「さっき春菜が言ってたろ?授業中に誰かの声がした…って」

    律「………ああ、最初は気のせいだと思ってたけどな」

    澪「なんて言ってたんだ?」

    律「……………」

    澪「…律?」

    156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 18:48:31.17
    律「…澪が私にウソをついてるって…。私を騙そうとしてるって、そう聞こえたんだ」

    澪「……………………」

    律「…卑怯なやり方だぜ。そうやって私と澪を引き離そうとしたんだ」

    澪「……………………」

    律「…ま、最初からそんなの信じてなかったけどな。澪が私にウソつくわけないじゃん!」

    澪「………ありがとう」

    律「もーそういうのはいいから!今更改まっても照れるだけだし///」

    澪「…昔から律はウソばっかりだったけどな」クスッ

    律「そ、それとこれとは違うだろっ。せっかく良い感じの話だったのにそーやって茶化す!」プンプン

    テクテク

    澪「……じゃあな、律」

    律「おう、また明日な!」

    158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 19:50:54.36
    【翌日】

    ざわ……ざわ……

    律「おーっす!おはよー!」ガラッ

    澪「り、律!たいへんだ!ちょっとこっちに来てくれ」ワタワタ

    律「へ?お、おいどこに行くんだよっ」

    澪「いいから!」グイッ

    紬「澪ちゃん、あんなに慌ててどうしたのかしら…」

    唯「朝から大変だね~。おはよ~ムギちゃん」ふぁ~

    紬「あ、おはよう唯ちゃん♪」

    ・・・・・・・・・・

    律「どうしたんだよ朝っぱらから…」

    澪「いいか?落ち着いて聞いてくれ…」

    律「まずお前が落ち着けって」

    澪「……和がやられた…昨日の放課後、私たちが帰る時だ」

    159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 19:54:10.83
    律「…やられた?何をどうやられたんだ?」

    澪「……話では、とても学校に来れる状態じゃないらしい…」

    律「はあ!?どういうことだよ!」

    澪「私にもよく分からない!ただ、クラスの一部には既に噂は広まってて…その話題でもちきりだ」

    律「………くそっ!私たちが最初に狙われるんじゃなかったのか!?」

    澪「…………」

    律「……澪、その話は誰から聞いたんだ?」

    澪「……さっき、エリから聞いたんだ…。エリも少し困惑してた…」

    澪「まだ新学期が始まって数日しか経ってないのに、こんなに早く事が深刻になるなんて思ってなかったみたいだ」

    律「……次は私たちの番かもしれない、ってわけか…」

    澪「律………どうしよう」オロオロ

    律「……和の身に何が起きたのか…。まずはそれだ。だけど学校に来てないんじゃ会って話しもできやしない」

    澪「………そうだ……高橋さん!彼女に聞いてみれば何か分かるかもしれない!」

    160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 19:57:13.49
    律「……高橋って、澪を襲ったヤツだろ?そんなヤツに聞いたところで…」

    澪「だけど彼女は和と仲がいい。もしかしたら何か知ってるかもしれないだろ?」

    律「……危険すぎる」

    澪「…私だって怖い。でも和は私たちの大事な友達だ。このまま何もしないのは駄目だ…」

    律「……分かった。私も行く」

    澪「…そろそろ高橋さんも登校しているはずだ。行こう」

    ・・・・・・・・・・・・

    澪(……高橋さんは……いた。やっぱり和のこと、知ってるのかな…)

    澪「……あ、あのっ、高橋さん?」ドキドキ

    風子「……おはよう」

    澪「え?お、おはよう…」

    律「(おい澪。きんちょーしすぎだ)」ヒソヒソ

    澪「(だ、大丈夫、大丈夫)…あ、あのさ。和のことなんだけど…」

    風子「……!わ、私は何も知らないわ…」

    律「…………まだ何も言ってないけど」

    161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 20:00:44.53
    風子「…っちがうの。私は関係ないわ」ビクビク

    澪(この態度…あからさまに怪しい…。それに、高橋さんがこんなに動揺するなんて…)

    律(……絶対に何か知ってるな)

    澪「…高橋さん、もしかして和に何があったのか、知ってるんじゃないか?」

    風子「し、知るわけないじゃない。何が言いたいのよ!」

    澪「…実は昨日、和が放課後に誰かに襲われたみたいなんだ」

    澪「しかも、学校に来れなくなるくらいひどい目に…お願いだ高橋さん!なんでもいいから教えてくれ!」

    風子「知らないって、い、言ってるじゃない!私は何もしてないわ!!」

    律「……澪を恨むほど和を慕っているのに、なんでそんなに関係ないと言い張るんだ?」

    風子「………………っ!」ビクッ

    澪「…高橋さんが以前、私にしたことはもう許す…。私も高橋さんには何もしない」

    澪「私たちはただ、和のことが心配なんだ。だから教えてくれ!和の身に何が起こったのか」

    風子「……わ、私も何が起こったのか分からないの…。昨日、真鍋さんは私と一緒に帰った…」

    162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 20:03:46.65
    律「なんだって!?」

    澪「(しーっ!律、声がでかい!)」ボソボソ

    風子「…昨日、私は真鍋さんと言い合いをした…。私が秋山さんに攻撃したことで、真鍋さんはかなり怒っていたわ…」

    風子「私も、真鍋さんのことを思ってやったことだと反論したの…。だけど私があの人との約束を破ってしまったことに変わりはない」

    風子「私が悪かった。そう言って放課後に仲直りしたの。それからいつも通り一緒に帰り道を歩いていた時だった…」

    風子「突然、頭の中で声がして…最初は誰かがしゃべっているだけだと思っていたけど、周りに話している人なんていなかった」

    律「………私と同じだ……!」

    風子「気のせいだと思っていたわ…。だけど、次第に声がはっきり、大きく聞こえてきて…」

    風子「そ、そしたら段々、訳の分からない、怒りみたいな感情が湧きあがってきて………」ガタガタ

    澪「…高橋さん、落ち着いて…それからどうしたんだ?…」

    風子「気がついたら、ま、真鍋さんが……」

    律「和がどうなったんだ!?」

    風子「………いきなり服を脱ぎだして…ぜ 全裸になったの…」ガクガクブルブル

    澪律「  」

    164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 20:12:44.34
    澪(………うわぁ…………)

    律(流石の私もそれは引くわ………)

    風子「一瞬なにが起こったのか分からなかったわ……そして真鍋さんは何も無かったかのように歩きだしたの…」

    律「…いったい和は何をされたんだ?何かの能力にかけられていたのか…?」

    澪「…………ちがう…これは……高橋さんの能力『凌辱の処女(レイパー)』…!」

    風子「わ、私は真鍋さんを攻撃するつもりなんてちっとも無かった!」

    風子「そもそも仲直りした時点で、この能力は今後一切使わないって真鍋さんと誓ったのよ!」

    風子「なのに…なのに…!気がついたら私は真鍋さんに能力を使っていた……!」

    澪「で、でも能力は解除できたんだろ!?すぐに和を正気に戻したんだよな!?」

    風子「そ、それがものすごく強く能力をかけていたみたいで……わたしでも解除することができなくなって…」

    律「じゃあまさか、和は今でも…?」

    風子「……服を着ていないわ…。自宅の部屋から出るのを御両親に禁止されているらしいの…」

    風子「本人は自分がまともだと思っているわ…だからなぜ自分が学校に行ってはいけないのか理解できない…」

    澪「お 思っていたより深刻だな…違う意味で…」

    165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 20:15:45.32
    律「……ッ! お前は和を助けようと思わなかったのか!?」

    澪「おい律、やめ…」

    風子「助けようとしたわ!!でも私じゃどうしようも出来ない…」

    風子「それに約束を二度も破ってしまった私に…真鍋さんと関わる資格なんて、無いのよ……」グスン

    澪「…………いや、悪いのは高橋さんじゃない。それに、和だって高橋さんのことを恨むなんてことはないと思う」

    風子「…秋山さん……」

    澪「……和のことは高橋さん、あなたに任せる。なんとか和を助ける方法を探してくれ。……私たちは…」

    律「ああ。私たちはその謎の声の主を探る!他人を利用して攻撃するなんて許せねぇ!」ムカムカ

    風子「……ありがとう。…秋山さん、私…あなたのこと誤解してたわ」

    澪「…いいんだ。それより高橋さん、謎の声について心当たりはないのか?」

    風子「…ごめんなさい…」

    律「そうか…。それにしても一体誰が…」

    166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 20:18:45.43
    風子「…もし力になれるなら、いつでも呼んで頂戴。協力するわ」

    澪「ありがとう。能力の解除について調べるなら、エリに聞いてみると良いかもしれない」

    風子「…分かったわ」

    キーンコーンカーンコーン

    澪「……じゃあ、また」ガタッ

    風子「ええ」

    スタスタ

    律「……しかし高橋さんと和の約束ってなんなんだろうな?」

    澪「さあ…過去に何かあったんじゃない?私たちが知る必要もなさそうだけどな」

    律「それもそうだな…」

    167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 20:21:51.14
    ざわ・・・ざわ・・・

    さわ子「みんな、おはよう。席について下さい」

    さわ子「今日は真鍋さんがお休みね。みんなも体調には気を付けて」

    唯「和ちゃんが休むなんて珍しいねー。前の席が空いてると変な感じ~」そわそわ

    姫子「ふふっ。唯も気をつけなきゃね」

    唯「?」

    さわ子「…それではHRを始めたいと思います」

    ・・・・・・・・・・・

    【そんなこんなで早くも放課後】

    澪「………結局、今日一日なにも無かったな」

    律「だーっ!なんにも手がかりが掴めないままかよっ」ムキーッ

    168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 20:25:05.58
    澪「せめて七英雄になにかしらの動きがあれば、と思ったけど…。そう上手くはいかないな…」

    律「…あと疑わしい七英雄は誰がいたっけ?」

    澪「立花姫子、木下しずか、佐伯三花の三人だ」

    律「…確かにその三人は特に怪しい動きは無かった…」

    澪「頭の中で誰かの声が聞こえる……ヒントはこれだけしかない」

    律「でも、私の時は雑音ばかりではっきりとは聞こえなかった。だけど高橋さんの場合ははっきり、しかも大きく聞こえた…」

    律「この違いはなんなんだ…?」

    澪「……能力をかけるときに、色々条件があるのかもしれない…」

    澪「だけど、律と高橋さんの状況を比べたところで分かることなんて…」

    律「う~~~~~ん…………………そうだ! エリに聞けばいいじゃんか!」

    澪「…そうしたいところだけど、下手したらエリの身に危険が及ぶかもしれない。駄目だ」

    律「…………くそっ!完全にお手上げじゃねーか!」

    唯「あ~!りっちゃんに澪ちゃん!こんな所にいた~」

    169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 20:38:32.31
    律「…なんだ唯か」

    唯「むっ。失礼な。私はきちんとした用事があって声をかけたのです」フンス

    澪「どうしたんだ?」

    唯「あのねー、佐伯三花ちゃんがりっちゃんのこと呼んでたよ~」

    律澪「!!」

    唯「体育館の裏に来て、だってさー。やけますの~」ニヤニヤ

    律「……まさかあっちからお呼びがかかるとはな…」

    澪「り、律…」

    律「上等だぜ!知ってることは全部吐き出させてやる」

    唯「おお!なんだか気合が入ってますな~」

    澪「わ、私もついていくぞ!」

    唯「あ でも三花ちゃんはりっちゃんと二人で話がしたいって言ってたよ」

    170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 20:42:19.10
    律「澪…気持ちはありがたいけど、きっと相手はサシでの勝負を望んでいる…二対一は卑怯だ」

    澪「そ、そんな悠長なこと言ってる場合か!それにお前は能力も持ってないんだぞ!」

    律「大丈夫さ。絶対に勝つ…」

    律「なんてったって私は、部長だからな!」

    唯「り、りっちゃんがカッコイイ…!何の話かさっぱりだけど」

    澪「…分かった。無事に帰ってこいよ…。部室で待ってるからな」

    唯「そーだよりっちゃん!早く部活に来ないとおやつなくなっちゃうよ」

    律「おう!待ってろよ、すぐ終わらせてくっから!」

    タタタタタッ

    唯「……あーあ、行っちゃったね…罠だとも知らずに…」クックックッ

    澪「!? ゆ、唯…なにを言ってるんだ…?」

    唯「秋山さん、あんた本当に阿呆だねぇ。こうも上手くいくとは思わなかったよ」

    澪「!? 唯じゃない……誰だっ!」

    171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 20:46:16.40
    ?「そう、あたしは平沢唯じゃない。本物の唯は今頃部室でのんびりあんたたちを待ってるよ」

    澪「………くそっ!ハメられた…っ!」

    ?「……四天王だからって少しビビってたけど、なんてことないね。ただ美人でスタイルがいいだけじゃん」

    ?「何の能力も持たなけりゃ雑魚同然! あたしの敵じゃない!」アッハッハッ

    澪「な、何をするつもりだ…!」

    ?「簡単なこと…。その綺麗な顔を吹っ飛ばしてあげる」

    澪「ひ、ひぃっ」ガクブル

    ?「…というのは冗談だけど、まあ、人前に出られないくらいめちゃくちゃにする予定だよっ」ニコッ

    澪(く、くるってる…これはマジにヤバイ…っ)

    ?「よっし!覚悟は出来た?あたしは出来てるけど…」ググッ

    澪「ま、待て!どうしてそんなことをするんだ!暴力反対!」

    ?「そうやって時間稼ぎしても無駄だよ……。おとなしくしてればすぐ終わるからさっ」

    ダッ!

    175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 21:04:29.65
    澪「きゃあっ!!」

    ガキィィンッ!!

    ?「!?」

    エリ「……ふぅ…なんとか間に合ったみたいだね」

    澪「エ、エリ~っ!! 助かったよぉ~」ヘナヘナ

    ?「エリ……じゃまするならあんたも道連れだよ?」

    エリ「………いいかげんにしなよ、三花」

    澪「三花!? 佐伯三花がなんでここに…じゃあ律が行ったのは…??」

    三花「田井中さんは今頃、姫子にぼこぼこになぶられてるじゃないかなぁ…」クックックッ

    澪「なっ、何!?」

    エリ「大丈夫だよ澪。田井中さんの所にはアカネが行ってる」

    三花「……ふん。アカネでも姫子に勝てるかねぇ?」

    エリ「アカネは大丈夫。きっと姫子を止めてくれる。そして私も………あなたを止めてみせるっ!!」

    澪「エリ………」

    176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 21:10:03.96
    三花「あっはっは!能力に名前を付けるだけのあんたに、何ができるっていうの?」

    エリ「………やってみなきゃ分かんないでしょ?」

    澪「エリ、三花の能力は一体なんなんだ!?」

    エリ「佐伯三花…あいつの能力は『完全変態(トランスフォーミング)』…」

    三花「……その名前はやめてって言ったでしょ?」

    エリ「自分の肉体を自由に変形させることができるんだ。それを利用して誰かの顔そっくりに化けることもできる」

    三花「……そう。だからけいおん部の平沢唯に変装したってわけ……気にくわないけどね」

    エリ「そしてこの『完全変態』のもうひとつ厄介なところは、身体能力をも大幅にUP出来るという点……」

    三花「……ま、そんなことをあんたたちが知ったところで何もできないことに変わりはないんだからさ」

    三花「ふたりまとめて四天王の座から落ちなよっ!」ダッ!!

    エリ「ぐっ!!」ゴキィッ!

    澪「エリ! 大丈夫か!?」

    エリ「だ、大丈夫…。私だってバレー部では三花と張り合ってたんだ…。それより澪、お願いがあるの…っ」

    177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 21:15:34.06
    三花「ほらほら~。そんなのんびりお話してていいの~?」

    澪「や、やばい! エリ、早く逃げよう!」

    エリ「聞いて! ここは私が食い止めるから、澪は田井中さんの所へ……」

    澪「駄目だ!エリを放っておけない!」

    エリ「……三花がこうなったのも私に責任があるんだ……三花を止めるのは私の役目…」

    エリ「大丈夫。私一人でやれる。それより澪は田井中さんを助けてあげてっ!」ドンッ

    澪「エリっ!」

    三花「自己犠牲…泣けるね。いいよ。エリを仕留めたら秋山さん、次はあんたの番だ。今の内に逃げればいいさ」

    澪「………ぐっ…! エリ、必ず戻ってくるからな!」ダッ

    タッタッタッ
                              ・ ・
    三花「さて、ちゃっちゃとやっちゃいますか。部長さん」
                     ・ ・ ・
    エリ「そうだね………………元部長さん。決着をつけよう…!」

    ドゴオォォォン!!!…………



    179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 21:21:03.50
    ・・・・・・・・・・・・

    タッタッタッタッ・・・・・

    澪「ハァ…ハァ……た、確か律は体育館裏に……」

    「やめろ姫子!」
    「きゃあああああ!!」

    澪「! 悲鳴…あっちだ!」

    ガラッ

    澪「律!助けに来たぞ…」

    アカネ「危ないっ!」キュピーン

    澪「…ッ!? な、なんだこれ……」ドクン・・・

    律「澪っ!なんで来た…っうぐっ」ズキ

    姫子「飛んで火に入るなんとやら…3人同時に倒せるなんてラッキーじゃん。ね?しずか」ニコッ

    しずか「も、もうやめて…こんなこと、やりたくない!」

    澪(……あれは…木下しずか……!? なんで姫子と一緒に…)ズキズキ

    180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 21:29:48.08
    アカネ「澪! 気を確かに持って!」

    澪「ア、アカネ…一体何が起こってるんだ…っ」ズキズキ

    アカネ「この頭痛はおそらく木下さんの能力……」

    澪「木下さんが…!? じゃあ姫子は…」

    律「姫子は木下さんを操っているんだ…!っ」ズキズキ

    アカネ「…エリが色々と調べてくれたわ…。立花姫子の過去…そこからあいつの能力を特定したんだ」

    アカネ「あいつの能力は『服従の円舞曲(マインド・コントロール)』……他人を操ることができる」

    姫子「……まあ、あたしはそんな名前、つけてもらわなくても十分制御できてたけどね」

    姫子「あんたたち3人くらい、あたしが直接手を下すまでもない」

    姫子「……ほら、しずか。もっとがんばってよ。アカネに負けたらただじゃおかないよ」

    しずか「う……うぅ……」

    アカネ「ぐっ……」ズキ・・・

    181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 21:34:49.30
    澪「…アカネが私たちを助けてくれているのか……?」

    律「……アカネがいなかったら、私たちはとっくに脳を破壊されていた…」

    律「アカネの『集注拡散(フォーカスレンズ)』は、相手の集中力を乱す能力……っ」

    律「今は必死に木下さんの集中力を私たちから遠ざけようとしている…だけどそれも限界がある…」

    律「アカネがやられたら私たちもおしまいなんだ…」

    澪「……ぐっ……木下さんの…能力はなんなんだ!?」ズキズキ

    アカネ「…それは分からない……。だけど、脳に直接攻撃するタイプみたい…」

    澪(……頭が痛くて何も考えられない………動くこともできないっ…)

    アカネ「……まだ名前を付けていないから、木下さんは能力を制御できてないんだ…だからこんな強力に…っ」

    姫子「…………うーん…アカネが思ったより強いのは計算外だったよ…これじゃ埒があかないじゃん」

    姫子「自分の手は汚したく無かったけど……しょうがないか」スタスタ

    アカネ「な、なにを……」

    姫子「えいっ!」ドスッ

    アカネ「うぐっ!?…………」バタン

    182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 21:45:01.54
    律澪「っ!!!?」

    澪「ぎゃああああああああああああああああ」グワングワン

    律「頭が割れる………ッッッ!!!」

    姫子「………ま、このままほっといても3人とも逝っちゃうけど……しずか、どうする?」

    しずか「もうやめて!! どうしてこんなにひどいことするの!?」

    姫子「……別に。理由があるとすれば、けいおん部なしに私たちが存在できない、っていう現状が我慢ならないだけ」

    しずか「…………ち、違う……けいおん部がいなくなったら、私たちは消えるんだよ?…それでもいいの?」

    姫子「……くだらないおしゃべりはここまで。さっさと仕留めようよ」

    しずか「…わ、私にはできない!」

    姫子「ちぇっ…。やっぱりあたしの能力も限界があるのかなぁ…。仕方ない、自分でやるか」ハァ

    スタスタ

    律「……ッッッ!!」

    184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 21:53:59.17
    姫子「まずは四天王の秋山さんからかな……」グイッ

    澪「うああああああああ や、やめてくれ……」バタバタ

    律「や やめろ………ッッ 澪に手ぇ出すなあああああ………」

    姫子「別に殺したりするわけじゃないんだけどなぁ。ちょっと顔が変形するだけなんだけど…」

    澪「やめろおおお……… やめてくれええ……」ジタバタ

    姫子「やめないよ。少し痛いけど我慢してよね」グググッ

    澪「!!」



    律「澪ッッッ!!!」



    ド ク ン ッ

    185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 22:00:01.44
    キュピンッ

    姫子「!?!?」バッ

    しずか「……これは…?」フッ

    姫子「あたしの能力が……解けた…!?」

    アカネ「………う~ん………ハッ」キョロキョロ

    アカネ「あたし姫子に攻撃されて気を失って…そ、そうだ!二人とも大丈……」ガバッ

    アカネ「…あ、あんたたち……どうしたの…!?」

    澪「り、律……まさかこれって」キラキラ

    律「ああ………とうとう私たちにも能力が………」キラキラ

    アカネ(…きれい……これが秋山澪と田井中律の本当の姿…)

    姫子「くっ…!しずかっ!もう一度痛い目にあわせてやりな!」キュピン

    しずか「あぐっ…」ゾクッ

    律「無駄ァッ!!」キュピィン

    しずか「あ……」フッ

    姫子「!? な、なんで…」

    186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 22:05:44.46
    律「……もうお前は『服従の円舞曲(マインド・コントロール)』を使うことはできない…いや、使っても私たちが止める!」

    姫子「どういうこと!?」

    アカネ「み 澪……いったい何が起きてるの…?」

    澪「……アカネ…あいつを倒すにはアカネの能力が必要だ」

    アカネ「え?」

    澪「もう姫子に『服従の円舞曲』は使わせない…!だけど私じゃあいつに対する攻撃手段がない…」

    澪「律があいつを止めている間にアカネの『集注拡散(フォーカスレンズ)』でとどめを!」

    アカネ「む、無理よ……あたしの能力は相手に危害を加えるタイプじゃない…」

    澪「………大丈夫。私を信じるんだ」

    姫子「…フン!まあいいわ…。あたしには『服従の円舞曲』がなくても、腕っ節であんたたちを叩きのめすことができる…」

    アカネ「……くっ! 澪、姫子の身体能力は七賢者の中でNo1…あの三花でさえパワーアップしてやっと互角なの…」

    澪「…………」

    アカネ「このままじゃ、4人まとめてやられてしまう!」

    187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 22:11:41.25
    澪「アカネ!いいからはやく『集注拡散(フォーカスレンズ)』を!」

    アカネ「………ッ!」キュピーン

    姫子「遅いっ!!」ブオン

    スカッ

    姫子「………!? き、消えた…?」

    姫子「ど どこに行ったの!? しずかも…いない!?」キョロキョロ



    律「………ふぅ、危なかったな」

    アカネ「………!?…姫子はひとりで何をしているの?」

    澪「私たちのことが見えてないんだ…これはアカネの能力だよ」

    アカネ「え!? で、でも私の『集注拡散』に姿を消す力なんてない…!」

    澪「そうじゃない。姫子は今、私たちに対して集中できないでいるだけ…」

    澪「……それこそ私たちの存在を認識できないほどにな」

    アカネ「あ、あたしにはそんな強力な力は使えない!あんたたち何をしたの!?」


    188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 22:16:13.83
    澪「……私の能力は"誰かの長所を更に伸ばす"能力…そしてアカネの場合、『集注拡散(フォーカスレンズ)』が長所なんだ」

    律「そして私の能力は、"誰かの長所を抑え込む"能力なんだ。だからあいつの『服従の円舞曲(マインド・コントロール)』を一時的に使えなくした」

    アカネ「………そんな力が…! で、でもちゃんと制御できてるの!?」

    澪「……不思議とコントロールできてる…」キラキラ

    律「なんだか今まで使えなかったのがおかしく感じてくるぜ!」キラキラ

    しずか「す すごい…………」

    澪「………さあ。まだ終わりじゃない」

    律「ああ…。あの腐ったゲス野郎に天誅を下さないとな!」

    アカネ「……でもどうやって…?」

    律「それは……」

    しずか「きゃあっ!?」ガツン

    澪「!?」

    189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 22:27:49.27
    姫子「ちぃっ!!ここであいつらを逃がすなんて……ッ!!」ガタン!

    バキッ メキメキメキ 

    姫子「クソッ!」バンッ


    律「姫子のやつ、手当たり次第に暴れてやがる…」

    アカネ「このままだとあたしたちも巻き添えをくらう!」

    律「まったく、DQNはどうしようもないぜ。あーあ、体育用具がボロボロ…」

    澪「律、のんびりしてる暇はないぞ!あいつをどうやって止めるんだ!?」

    律「……木下さん…いや、しずかの能力を使うんだ」

    しずか「え……?」

    律「しずかの能力は、私の予想が正しければ相手にイメージや言葉を直接伝えることができる…」

    律「そしてその力は相手の感情や思考、その気になれば心理状態にまで影響を与えることができるんじゃないか…?」

    澪「……どうしてそう言えるんだ?」

    律「……和のことさ。高橋さんを怒らせ、能力を暴走させたのは木下しずか。そうなんだろ?」

    190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 22:32:06.45
    しずか「……田井中さんの言うとおりです…。高橋さんの脳にイメージを伝えたのは、わたし…」

    しずか「それに、田井中さんにもやりました」

    律「……分かってる。そして、それらは全部姫子に命令されてやっていたんだろ?」

    しずか「……………はい。わ、わたしにはどうすることもできなくて…っ。すいません……」グスン

    律「謝る必要なんてない。悪いのは全部、姫子だ」

    澪「…………………」

    律「…だけど姫子をギタギタにやっつけるつもりなんて、ない…」

    律「だからしずか。しずかの能力で姫子を更生させてほしいんだ。姫子に良心が少しでも残っているなら…」

    律「きっとアイツは正しい道を選んでくれると思う」

    しずか「……田井中さん…………分かりました…やってみます……」

    アカネ「…ちょっと待ちなよ。上手く制御できない能力でやるなんて危険すぎる」

    アカネ「それに、姫子が更生するくらい強く、精度の高いイメージを送るなんてできっこない…」

    192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 22:40:50.92
    律「やってみないと分からないだろ?それにこっちには澪もいる。しずかの能力を高めることだってできるはずだ」

    澪「…律。それは出来ないんだ」

    律「………どうしてだよ」

    澪「私が高めることが出来るのは、相手が"長所だと思っていること"だけ…木下さんは、自分の能力を長所だと思っていない…」

    しずか「…………」

    澪「それに、私が能力をかけられるのは1つの対象だけだ。今はアカネにかけているから…2人同時は無理なんだ…」

    律「……それでも!やるしかないんだ!」

    アカネ「……木下さんがまた暴走したら?長所だと思ってないなら、律にだって止められないってことになる…」

    律「………私はしずかを信じる」

    澪「…確かにこのまま、姫子を野放しにしておくわけにはいかない…。木下さんが上手くやってくれれば、誰も傷つかずに済むかもしれない…」

    律「しずか………準備は出来たか?」

    しずか「…………」コク

    アカネ「…分かったよ。私も極力、アイツに見つからないように頑張ってみるわ」

    193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 22:45:59.78
    しずか「…………」ムムムムム・・・

    澪(…これは…念じてるのか? ちっちゃくて可愛いな…)

    律「あっ。しずかちょっとタンマ」

    しずか「えっ」コケッ

    律「やっぱり殴らないと気が済まない」

    澪「…お前も十分DQNだよな」

    アカネ「ちょっと待ってよ!そんなことしたらいくら強化した『集注拡散』でも流石に感づかれる!」

    律「そこはあんたらに任せる!」ダッ

    澪「…誰も傷つかないかも…って言ったけど、やっぱりそうはいかないな。罰は受けなきゃ」ヤレヤレ

    アカネ「あ~もう!どうなっても知らないから!」キュピーン


    姫子「…………」イライラ

    律「…さてと、姫子さんよ。あんたは私の触れてはいけない逆鱗に、とうとう触れちまった…」

    律「報いを受けてもらうぜっ!!」

    195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 22:50:22.63
    律「まず、これが……和の分だッ!」ドゴォ!

    姫子「うぐっ!? な、なに!?いきなり……」

    律「そしてこれが…高橋さんのぶんッ!」ドゴォ!

    姫子「がはっ! そこにいるのは……誰!?」

    律「これは澪のぶんッ」ドゴォ!

    姫子「………ッ!?」

    律「これがッ!しずかのぶんッ!こっちはアカネのぶんだッ!!」ドゴォ バキィ

    姫子「ぐふぅ……」

    律「そして……私のぶんだあッッ!!!」ドギャアアアン!!

    姫子「うぐ……」バタン

    澪「……おいおい。倒れちゃったぞ」

    律「まだ意識はある。いいぜ、しずか。精神的にも肉体的にも参ってる姫子なら、少しはやりやすいんじゃないか?」

    しずか「……………うん」コク

    196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 22:55:35.25
    しずか「…ムムムムム………」

    澪「…………」

    律「…………ど、どうだ?上手くいきそうか?」

    アカネ「…話しかけない方がいいわ」

    律「…………へいへい」

    しずか「………………うっ」ズキ

    澪「!?」

    律「どうした、しずか!」

    しずか「だ 大丈夫……うっ」ズキズキ

    姫子「ぐ…うああ……いやああああ」

    アカネ「! 姫子が!!」

    澪「木下さん!」

    しずか「…………ち 力が……みんな、逃げてっ…」ズキズキ

    アカネ「そんな! 失敗したっていうの!?」

    198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 23:03:33.27
    澪「うっ!?」ズキン

    アカネ「木下さんっ…落ち着いて…うぅっ」グラ

    しずか「はやく……みなさん、逃げてください…」

    律「あきらめちゃ駄目だ!」

    しずか「!?」

    律「私たちのことは…き 気にするな…それよりも姫子に集中するんだ…」ズキズキ

    しずか「でも……」

    律「早く!」

    しずか「…………」グッ

    しずか(姫子さんの心の奥……暗くて良く分からない……ぼやけてる)

    しずか(お願い……!姫子さん…この気持ち…伝わって!)

    …パァァァ

    しずか(!あれは……姫子さんの良心!………お願いっ!届いて!)

    姫子「 」ビクッ

    ガタン

    199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 23:07:37.36
    スーーッ

    澪「……と、解けた…」フッ

    アカネ「……木下さん!どうなったの!?」

    しずか「………………」

    律「も、もしかして…駄目だった?」

    しずか「……成功した、と思う……」

    律「本当か!?」

    しずか「たぶん………だけど、姫子さん、気を失っちゃった…」

    姫子「」

    アカネ「……大丈夫なんでしょうね」

    しずか「…なんだか良く分からない…けど、確かな手ごたえはあった…」

    しずか「もうさっきみたいに私たちを攻撃することは、ないと思います」

    澪「………終わったのか…」

    律「…やったな!しずか!」

    200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 23:17:36.72
    アカネ「……でも、姫子をこのままにしておくわけにはいかない。どうするの?」

    しずか「……わたしが保健室に連れて行きます…」

    しずか「先生には適当に言い訳しておいて、寝かしておけばいつかは目が覚めるかも…」

    澪「目が覚めて木下さんを襲ったらどうするんだ!?」

    しずか「…大丈夫です。もう姫子さんは大丈夫だと思います」

    律「……まあ今回はしずかのお手柄なわけだし、姫子を更生したのもしずかなワケだし…」

    律「しずかがこう言ってるなら何も心配いらないだろ」

    澪「……そうだな」

    しずか「じゃあ…姫子さん連れて行きますね。…んしょっと」

    ズルズル

    澪(引きずってる…)

    律(……大丈夫、だよな?)

    201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 23:20:20.84
    アカネ「…………た、大変よ!!」

    澪「どうしたんだアカネ、また問題が!?」

    アカネ「澪!!あんた大事なこと忘れてるよ!」

    澪「…?」

    アカネ「エリが………エリが………」

    澪「!!」

    律「なんだ?エリがどうかしたのか?」

    澪「っ律、お前も来い!エリを助けに行くんだ!!」グイッ

    タタタッ

    律「おいっ!どこに行くんだ!?」

    澪「……律のところへ行く前、私は佐伯三花に襲われていたんだ…」タッタッタッ

    澪「そしたらエリが助けに来てくれて…三花を食い止めるからって……一人で…」

    律「なにっ!?」

    アカネ「三花は色々な意味でヤバイ奴なんだ…。エリが危ない!」

    202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 23:25:02.46
    ・・・・・・・・・・・

    タッタッタッ

    アカネ「…ハァ……ハァ……つ 着いたの…?」

    澪「ハァ……ハァ……た、確かここで三花が唯に変装していて……」キョロキョロ

    律「……誰もいないぞ?」

    澪「………もしかして二人は既に決着を……?」

    アカネ「!! ちょっと…コレ…」

    律「あ あれは…血!?」

    澪「うわあっ! 血は駄目なんだ……っ」ガクブル

    アカネ「いったい誰の………」

    律「エリか、三花か……そんなに重症ではないみたいだけど…」

    アカネ「……あたし、エリに連絡とってみる」

    律「エリがやられたんだとしたら……事態は最悪だ……」

    203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 23:28:40.65
    prrrrrr prrrrr

    アカネ「………だめ。出ない」ピッ

    澪「まさか……」

    律「…………」

    アカネ「………エリならきっと、大丈夫よ。もしかしたら何食わぬ顔で部活やってたりしてね」

    澪「………」

    アカネ「……あたし、バレー部の様子見てくる。澪たちはけいおん部に行ってて。あそこが一番安全だから」

    律「……いいのか?」

    アカネ「これでも七賢者のひとりよ。心配には及ばないわ。じゃあね……」

    タッタッタッ

    律「……行っちまった」

    澪「………私たちも行こう。唯たちが待ってる」

    204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 23:35:17.71
    【音楽準備室】

    ガチャ

    律「おーっす!悪い悪い、遅くなっちまった!」

    唯「りっちゃんたち遅い~」ブスッ

    澪「ごめん。待ってた?」

    紬「ちょうど今、紅茶入れてたところよ♪ささ、座りましょう」

    澪「ありがとうな。ムギ」

    律「よいしょ…っと。…あ~やっぱりけいおん部は居心地がいいな~」

    澪「そういえば梓の姿が見えないけど…」

    紬「今日は梓ちゃん、家の用事で来れないんですって」

    唯「もう。私なんてみんなが来るまでトンちゃんと二人っきりだったんだからね~」プリプリ

    律「なんだ、ムギも遅れてきたのか?」

    紬「ええ、そうなの。ここに来る途中、ちょっと事故があって…」

    205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 23:38:36.87
    律「事故?」

    紬「うん…。確か同じクラスの…佐伯さん、だったかな?が廊下で倒れてたから……」

    澪律「ええっ!?」

    唯「どーしたの二人とも?」

    澪「い、いや…なんでもない」

    律「…それで、その後どうしたんだ?」

    紬「大変!って思って駆けつけたんだけど、彼女を見てびっくりしたわ」

    澪「………ゴクリ」

    律「ど どんなひどい状態だったんだ?」

    紬「ひどいも何も、ものすごく気持ちよさそうに寝ていただけだったの」

    澪「えっ?」

    律「寝ていた?」

    唯「廊下で寝るなんて、よっぽど眠かったんだね。私もときどきそういう事あるなぁ~」

    206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/26(水) 23:42:42.03
    律「唯、お前はちょっと黙ってろ」

    唯「りっちゃんヒドイ~」ムグッ

    澪(……寝ていた…?それはいくらなんでも不自然すぎる…)

    紬「それで、しばらく声かけても起きなかったから保健室まで連れて行ったの」

    律「保健室……? ちょっと待てよ…?」

    澪「!さっき木下さんが姫子を保健室に連れて行った!」

    律「おいおい…こりゃあグレートだぜ…見事に鉢合わせじゃねーか!」

    紬「?何が鉢合わせなの?」キョトン

    律「悪い、二人とも!私たちちょっと佐伯さんの様子見てくる!」ダッ

    唯「えぇ~っ!?紅茶とおやつどうするの~?」

    澪「私たちの分は食べていいから!それから今日の部活は休みにしておいてくれ!」ダッ

    唯「分かった~。いってらっしゃーい」

    紬「じゃあ唯ちゃん、食べたら帰ろっか♪」

    207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 00:05:37.29
    ・・・・・・・・・

    【保健室】

    ガラッ

    律「しずか!しずかは居るか!?」

    しずか「あっ……律さん…。あの…少し静かにした方が…」

    律「ご ごめん…ってそうじゃなくて!」

    澪「ここに佐伯三花が運ばれてこなかった?」

    しずか「佐伯さんなら、あっちのベッドでお休みしてます…」

    律「何もされなかったか?」

    しずか「?い、いえ……特に何も…」

    律「……そうか、良かった…」ホッ

    澪「……姫子の具合はどうだ?」

    しずか「だいぶ落ち着いてきました。なんだかさっきの出来事をよく覚えてないみたいで…」

    澪「…そうか」

    208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 00:13:14.72
    すまん、これ糞なげぇ
    どうやらみんなのご期待には添えられなかったみたいだが、
    ここまで来たら絶対に終わらせてやる

    ちなみにまだ半分です。
    とりあえず一旦寝ます。早く起きて続き書きます。
    明日、というか今日で終わらせる予定

    220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 08:20:30.63
    律「……澪、三花の様子、見てみようぜ」

    澪「だ 大丈夫かな…」

    律「…なんとかなるさ」

    シャッ

    律「…佐伯、三花…さん?」

    三花「なあに?」

    律(なんだ、元気じゃないか)

    三花「あっ。もしかして田井中さん?」

    律「そうだけど……」

    三花「さっきは騙してごめんね~」テヘッ

    律「お、おう…」

    律(あれ?全く敵意が感じられない…なんか普通に会話してるし)

    221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 08:26:08.19
    澪「り、律……大丈夫か?」オドオド

    三花「あ~っ!そこにいるのは秋山さん?」

    澪「ひ、ひぃっ!」ビクッ

    三花「そんなに驚かなくていいよ~。もうあなたを攻撃するつもりないからさっ」ニコッ

    三花「さっきはほんと、ごめんね~。許してくれる?」

    澪「…ゆ 許すも何も……というかエリはどうしたんだっ!?」

    三花「それがあたしもよく覚えてないんだよね~。エリ相手なら楽勝だと思ってたのになー」

    三花「エリったら、勝ち目のない戦いなのに頑張ってたからさぁ…意外と長引いちゃったんだよ~」

    澪(……あの時の狂気は表に出してないけど、なんとなく分かる…!)

    澪(佐伯三花…こいつは純粋に邪悪…!今はそれを隠しているにすぎない…)

    三花「そしたらなんか良く分かんないけど、若王子さんがいきなり間に入ってきてさ~」

    澪(いちごが!?)

    222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 08:55:40.99
    三花「ほんといきなりだったよ~。なんだか知らないけどすごく眠たくなっちゃってさ~」

    三花「気がついたらここに居たってわけ」

    律「…いちごが助けてくれたのか?」

    澪「どうなんだろう……エリに話を聞いてみないと分からない…」

    三花「エリに会ったら言っといてよ。また勝負しようねって」

    律「あ、ああ……」

    澪「………行こう、律」

    三花「じゃあね~」

    シャッ

    澪「……律、佐伯三花にはあまり関わらない方がいいかもしれない」

    律「なんでだ?結構普通なヤツだったじゃん」

    澪「…でも私とエリを襲ったんだ。私には分かる。三花は危険人物なんだ…」

    律「………………姫子よりもか?」

    澪「……姫子とはまた違う…なんとなく、だけど」

    223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 09:01:30.98
    しずか「……あの…どうかしたんですか?」

    律「いや、なんでもない。しずかはもう帰っていいぞ」

    しずか「で、でもまだ姫子さんが…」

    律「姫子は大丈夫だろう。一人で帰れるだろうし…」

    澪「木下さんもまた変なのに巻き込まれないうちに急いで帰った方がいい」

    しずか「……分かりました…」

    ガラッ

    律「………澪、少し疑問に思ったことがあるんだけど…」

    澪「なんだ?」

    律「なんで姫子は人を操れる能力があるのに、わざわざしずかを介して高橋さんを暴走させたんだろう…?」

    澪「……………言われてみれば確かに……」

    律「……まあいいや。私たちはとりあえずこの二人を見張ってよう」

    224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 09:09:15.06
    ・・・・・・・・・・・・・・

    【第二体育館】

    アカネ「……まさか本当に何食わぬ顔で部活やってたとはね…あきれるわ」

    エリ「いや~御心配おかけして申し訳ない!」テヘッ

    アカネ「…でも、無事で良かった。三花とは結局どうなったの?」

    エリ「……最初は圧倒的に三花が優勢でさ。私もう駄目かと思ったよ」

    アカネ「……まあ、流石に三花相手じゃエリも勝ち目ないと思ってたけど……」

    エリ「まあね。私も適当に逃げて済まそうとしたんだけど、どうやらそうもいかない感じでさ…」

    エリ「三花もかなり本気だったから、一方的にぼこられちゃった」テヘッ

    アカネ「……ぼこられた割には元気そうね」

    エリ「いやいや、ホントにやばかったんだからね!?んで、途中でいちごが割って入ってきて……」

    アカネ「いちごが!?」

    エリ「私もびっくりだよ。そしたらいちごったら一瞬で三花を眠らせて、助けてくれたんだ」

    アカネ「………いちごが動いたとなれば、例のあの人も動きだす可能性が……」

    エリ「それは私たちにはどうしようもないよ………………あっ、そういえばアカネの方はどうだったの?」

    225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 09:21:26.47
    アカネ「姫子側には木下しずかが居たわ。『服従の円舞曲』でしずかを操ってあたしたちを攻撃してきた」

    エリ「……木下さんはどんな能力だったの?」

    アカネ「…相手の脳にイメージや言葉を直接送り込む……だいたいこんな感じよ」

    アカネ「今回は木下さんも上手く制御できてなくて、尋常じゃない破壊力のイメージで私たちを苦しめた…」

    エリ「う~~ん………実際にどんなものか見てみないと、名前を付けるのは難しいね」

    アカネ「あ、名前を付けるって言ったら、澪と田井中さんも能力に目覚めたんだよ」

    エリ「おお!とうとう能力者になったんだね!こりゃあ名前を付けるのが楽しみ♪」

    アカネ「でもあの二人は特に問題なく制御できてたけどね。問題は木下さんの方なんだけど…」

    エリ「そっかぁ………ってあれ?あそこにいるのってひょっとして……」

    コソコソ テクテク

    しずか(……さっきの事もあって、なんだか一人でいるのが怖いよぉ……)コソコソ

    エリ「………噂をすればなんとやら。ちょうどいいや!おーーい!木下さーーん!」

    しずか「!!」ビクッ

    アカネ「こらエリ!ビビらせたら駄目でしょ!」

    しずか「あ アカネさんたちかぁ……びっくりしたぁ……」

    226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 09:28:21.45
    アカネ「ごめんね。ところで姫子はどうしたの?」

    しずか「律さんと秋山さんが保健室に来てくれて……もう帰っていいよって言うからそのまま……」

    アカネ「そう…」

    しずか「それから、佐伯さんも保健室に居ました」

    アカネ「えっ!?」

    エリ「あちゃ~。いちごったら眠らせた後ほったらかしにしたんだな~」

    アカネ「…でも、ま、木下さんが無事ってことは三花も正常に戻ったってことね…良かった…」

    しずか「………?佐伯さんがどうかしたんですか?」

    エリ「……三花はね、普段は元気で素直ないいヤツなんだよ。だけどアイツは隠れた裏の顔があって…」

    エリ「二面性というか二重人格というか……本当の佐伯三花は争いが好きで、しかも敵を痛めつけるのが大好きなヤツなんだ」

    しずか「……え…」

    アカネ「表の顔の時はいつもニコニコして天真爛漫、七賢者の中でも人気はある方だったんだけど……」

    アカネ「ある事件がきっかけでね。学校でも裏の顔を見せるようになったの」

    しずか「ある事件……?」

    227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 09:35:30.77
    アカネ「そう。三花と私とエリはバレー部なんだけど……」

    アカネ「三花は運動神経も抜群で、一年の時からバレー部のエースだった」

    アカネ「そして二年の夏、同期からも後輩からも支持されて部長になったの」

    エリ「いいリーダーだったよ…。私よりずっとね」

    アカネ「……だけどそれを快く思わない人もいたのよ」

    アカネ「……………エリのファンクラブの人たち…。後はだいたい想像できるんじゃない?」

    しずか「……まさか、佐伯さんに嫌がらせをしたとか……?」

    エリ「……そう。当然三花のファンクラブの人たちも黙ってなかったけど……」

    エリ「やっぱり四天王の一人と七武海の一人じゃファンクラブの人数にも差がある。三花は精神的に追い詰められていた…」

    エリ「そしてある時、とうとう裏の顔が出てきてしまったんだよ……」

    しずか「…………そ それで……どうなったんですか?」ゴクリ

    アカネ「……エリのファンクラブの子を2人ほど病院送りにしたの。一方的に殴りつけてね」

    しずか「……!!」

    228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 09:41:49.89
    アカネ「後から聞いた話では、現場はまるで地獄だったらしいわ…」

    アカネ「笑い声と悲鳴……意識を失うまで殴られたファンクラブの子は退院したあと、学校をやめたらしいの…」

    しずか「そんな……ひどい…」

    エリ「……事件は公表はされなかったけど、もちろん一部の生徒には噂は広まった」

    エリ「結局、三花は責任をとって部長を私に譲ったの……」

    しずか「………わたし、知らなかったです…。佐伯さんにそんなことがあったなんて……」

    アカネ「…三花は表の顔の時は全くの無害だけど、いつ本性を現すかは分からない。木下さんも十分気を付けてね」

    しずか「は はい……」

    エリ「…………ま そんな重い話しは終わりにするとして。ちょっと木下さんにお願いがあるんだけど……」

    しずか「? なんですか?」

    エリ「木下さんの例の能力を見せて貰いたいんだよ」

    しずか「え、えっとそれは……あんまり人前で使いたくないんですけど……」

    アカネ「それは大丈夫。エリに任せれば木下さんも能力を上手く制御できるようになるから」

    しずか「そ そうなんですか?」

    エリ「そーそー。遠慮なくやってみてよ」

    229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 09:50:30.24
    しずか「じゃ、じゃあやってみます……」ムムムムム

    エリ「………」

    《ザザッ………こんな…ザ…感じなんですけど………ザザ…》

    エリ「うおっ!頭の中で声がする!」

    《これ以上……ザザ……強くすると…ザ…不安定になってしまって……ザザッ》

    エリ「ふ~ん……。なるほどね。もういいよ、木下さん」

    しずか「………」

    エリ「そうだね……。『思念操作(テレパシー)』ってカンジかな。どお?」

    しずか「『思念操作(テレパシー)』………?」

    エリ「それが木下さんの能力の名前。これで少しは制御できるようになったと思うよ」

    しずか「そ それだけでいいんですか?」

    エリ「うん。でも木下さんの場合、精度の高い『思念操作』をするにはこれだけじゃ駄目かもね」

    アカネ「……『思念操作』はおそらく、あたしと同じ成長タイプね。練習すればそれだけ精度が上がるのよ」

    エリ「アカネだって最初は『集注拡散(フォーカスレンズ)』を全然使いこなせてなかったけど、少し意識して練習するだけで飛躍的に性能が上がったし…」

    エリ「まっ、無理してやる必要はないけどね」

    230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 09:58:21.03
    しずか「…はい…ありがとうございました」

    エリ「お礼なんていいって!むしろ私がお礼言いたいくらいだよ。こんなに良い能力なんて…」

    しずか「え?」

    エリ「いや、なんでもないよ。じゃあみなさん、今日はもう遅いし帰ろっか」

    アカネ「そうね。木下さんは一人じゃ危ないから、途中まであたしが送っていくわ」

    しずか「……ありがとうございます」

    エリ「…よーしっ。帰ったら宿題やんなきゃな~。そんじゃ、また明日ね~」

    しずか「…あの、明日は土曜日で休みなんですけど……」

    エリ「ありっ?そうだっけ?」テヘッ

    アカネ「…エリ、あんたも帰り道、気をつけなさいよ」

    エリ「だいじょぶだって!じゃまた月曜ね~」バイバーイ

    アカネ「全く…じゃあ木下さんも行こっか」

    しずか「は はい」

    トコトコ

    ・・・・・・・・・・・・・・・・

    232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 10:01:45.51
    【保健室】

    律「……もう三花も帰っちゃったし、私らもそろそろ帰るか」

    姫子「……田井中さん、ありがとね。わざわざ面倒見てもらっちゃって…」

    律「いいってことよ!姫子ももう一人で大丈夫なんだろ?」

    姫子「うん…」

    澪「…まあ、さっきまで自分が何をしてたのか思い出せないっていうのはつらいと思うけど…」

    律「……本当に何も思い出せないのか?」

    姫子「……………ごめん」

    澪(…あの時の姫子の面影は全くない。一体なんであんなことをしたのか…今となっては聞いても分からない)

    律「……行くか。澪」

    澪「ああ。姫子も気を付けてな」

    姫子「ありがと。じゃあ、また月曜ね」

    律「じゃあな」

    ガラッ

    233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 10:06:25.81
    トコトコ

    澪「…今日一日でたくさんあったな」

    律「そうだな…。ま、明日明後日は休みだし、これでのんびりできるぜっ!」

    澪「ちゃんと宿題はやっとけよ」

    律「…………忘れてた…。めんどくせーなー」チラッ

    澪「そんな目で私を見ても駄目だ。自分でやりなさい」

    律「ちぇーっ。澪のけちんぼ」プクー

    澪「まったく……あ そういえば」

    律「? どったの?」

    澪「和のこと、すっかり忘れてたな…。高橋さんはちゃんと解決してくれたんだろうか」

    律「ああ、そういやそうだったな。よし、和んち寄ってこうぜ!」

    澪「いや、今日はもう遅いし、明日にしよう」

    律「え~っ。行こうよ~みお~」

    澪「わがまま言うなっ」ポカッ

    律「ひでぶっ☆」

    236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 10:12:56.36
    ・・・・・・・・・・・・・

    テクテク

    澪「………あ」

    トコトコ

    風子「あ……」

    律「高橋さんじゃん!こんなところでなにやってんの?」

    澪「ちょうどいいところに来た。和について聞きたかったんだけど」

    風子「…二人いっぺんに話しかけないでくれる?」

    澪「ご、ごめん…(相変わらず冷たい…)」

    風子「…真鍋さんの家から帰る途中よ。あなたたち二人ともこっち方面だったのね」

    律「ああ。私たちも帰りに和の家に寄ろうと思ってたんだけど…」

    風子「こんな遅くに?田井中さんって非常識なのね」

    律「うぐ…澪よりキツイ…」

    澪「そ それで和はどうなったんだ!?」

    風子「真鍋さんはもう大丈夫よ。ちゃんと服も着ているし、休みが明ければ学校にも来れるわ」

    237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 10:17:46.36
    澪「よ、よかった…。それにしてもどうやって能力を解除したんだ?」

    風子「……あなたに言われた通り、瀧エリのところへ相談に行ったの」

    風子「そしたら『根性でなんとかなる!』なんて言うから呆れたわ。あれで本当に四天王なのかしら」

    澪「ああ…エリならそう言うかもしれないな……」

    風子「ならなんでエリの所に行かせたのよ。時間の無駄だったわ」

    澪「ご、ごめん……」

    律「で、結局どうやって解決したんだ?」

    風子「…………結局、根性でどうにかなったけど」

    律「 」ズルッ

    澪「え えっと、どういうことだ?」

    風子「今日は帰ってすぐ真鍋さんの家に行って、真鍋さんと一緒にいたの」

    律「……すっぽんぽんの和と一緒にか」

    風子「……///」

    238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 10:24:03.06
    風子「そ、それでなんとか『凌辱の処女』を解除できないかどうか色々試していたら……」

    律「いろいろ試すって、例えば?」

    風子「それは…………だ 抱きついてみたり……///」

    澪(どーしてそうなる!?)

    風子「そ そんなことはどうでもいいの!で、一回本気で解除しようとしたら、なんでか知らないけど出来たのよ」

    律「……なんつーか、私たちの心配を返してほしい」

    風子「どういう意味よ」

    澪「まあまあ…。とにかく、これで和のことは何も心配いらないんだな?」

    風子「……そうね。もうこんなことが起きなければいいけど」

    澪「本当だよ……」

    風子「で、例の声の主は分かったの?ちゃんと調べてくれたんでしょうね」

    律「もっちろん!っていうか今日の放課後いろいろあってだな……」

    239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 10:29:48.33
    ・・・・・・・・・・・・・

    風子「……………そう。そんなことが……」

    澪「一応これで怪しい人の能力は全部把握したけど、まだ安心していられない……」

    澪「高橋さんも、帰り道には十分気を付けてくれよ」

    風子「……分かってるわ。あなたたちもね………じゃあ私はこれで」

    律「おう。じゃーな」

    澪「さよなら」

    スタスタ

    澪「……明日、和と会ったら全部話しておこう」

    律「…そうだな。もしかしたら和のやつ、他に何か知ってるかもしれない…」

    澪「なんでそう思うんだ?」

    律「生徒会長だからな」

    澪(………ああ、まあ、うん そうだな。確かに)

    240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 10:36:07.42
    【翌日】

    澪「ということで和の家に来たわけだけど…」

    律「風情があっていい家ですなー!ちなみに私は初めてでっす!」

    律「なんというか、汲み取り式のトイレとかありそうだよなーこの家」

    澪「ばかっ!思ってもそういうことは言うな!」ボカッ☆

    律「すいましぇん……」

    ピンポーン

    澪「ごめんください………」

    律「和さんいますかー!?」

    タタタ

    和「あら二人とも、いらっしゃい。あがっていいわよ」

    律「おじゃましまーす!」ドスドス

    澪「(相変わらず遠慮のないやつ…)おじゃまします」


    241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 10:40:00.70
    律「おおっ。和の部屋も風情があっていいですなー」

    和「貧乏くさいって言いたいならそう言いなさいよ」

    律「いや、別にそんなわけじゃ……ってあれ?そこにいるのは…」

    澪「2年の時遊びに来て以来だな……って木下さん!?」

    しずか「あ どうも………おじゃましてます」

    律「いえいえこちらこそ…じゃなくって、なんでここに?あれ?二人とも友達だったっけ?」

    和「友達じゃなきゃ呼んじゃいけないの?」

    律(私って普段こんな扱いだったっけ!?なんか嫌われてない!?)ショボーン

    和「何しょげくれてるのよ。木下さんが話がしたいからって家に来てくれただけよ」

    澪「話…………?」

    しずか「その……高橋さんのこと、謝ろうと思って…」

    澪(な なんて良い子なんだ!可愛すぎる!)キュン

    242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 10:45:10.54
    和「なんだか私が休んでいた間、いろいろあったみたいね。木下さんから聞いたわ」

    律「なにー!しずか、もちろん私の美しい逆転劇はドラマティックに語ったんだろうな!?」

    しずか「え?えーっと……」

    和「姫子に襲われて能力に目覚めたってやつ?ありきたりすぎて何の面白みもないわ」

    律(どんだけドSなの!?私泣いちゃうよ!?)ウルウル

    和「冗談よ冗談。少し見直したわ、律」

    律「ほんとか!?」

    和「あとはけいおん部の部長らしく、書類の提出期限を守ってくれたら言うことはないんだけど」

    律「ごめんなひゃい……」

    澪「………ところで和、どこまで聞いたんだ?」

    和「木下さんが知ってることはほとんど教えてもらったわ。あなたたちのこととか、佐伯三花のこととか…」

    澪「じゃあ、エリやアカネの事も知ってるんだな?」

    和「そうね。だいたい知ってるわ」

    澪「……この世界、3年2組の世界がどうやって構成されているかも?」

    和「…断片的にだけど知ってるわ……」

    244 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 11:01:43.20
    律「そっか……でも七賢者のほとんどの能力は既に分かってるし、危険人物も抑えた…」

    律「もう3年2組に事件が起こることなんてないんじゃないか?」

    和「それはどうかしら……。でも、確かに佐伯さんと姫子の脅威を知った今、対策は可能ね」

    しずか「………姫子さんは、やっぱりまだ警戒するべきなんでしょうか…」

    和「それは仕方ないわ。素性だってまだ曖昧なわけだし…」

    澪「…高橋さんはどうなんだ?」

    和「あの子とは昨日しっかり話し合って、もう能力を使わないって約束したわ」

    和「……風子の能力は純粋に危害しか加えないもの…封印するのが一番よ」

    澪「そうか……でも、姫子がいる以上、また操られる可能性もある。大丈夫なのか?」

    和「……実はそのことについて、あなたたちに伝えたいことがあるの」

    律「?」

    245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 11:08:23.69
    和「いい?みんな今まで、特に疑問にも思わなかっただろう異能の力……なんとなく分かってきたわ」

    澪(いや、だいぶ疑問に思ってるんじゃないだろうか…。私だけ?)

    律「何が分かったんだ?」

    和「…能力の強さについて。私が正気に戻ったのも、風子の能力が強くなったからなのよ」

    澪「能力の強さ……?」

    和「そう。人は場合によって、能力が強くなったり、逆に弱くなったりする。その原因が分かったの」

    和「…能力の強さ…それは、能力を使う人の"精神力"で決まるわ」

    しずか「……精神力…」

    和「例えば昨日、風子は私を元に戻そうと必死になってくれた…。最後には泣きながら私に謝り続けていたわ」

    和「そして自分の『凌辱の処女』が本当に憎いと言った……。もう絶対に使わないと…」

    和「その意志の強さが、逆にあの子の能力を強くした。精神力でもって私の状態を直してくれたのよ」

    和「だから風子はもう他人に操られて能力を暴走させることもないでしょう。これからはちゃんと制御できると思うわ」

    澪(……高橋さん、昨日は平気そうな顔で毒づいてたのに…そんなことがあったのか…

    247 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 11:14:16.35
    和「でも、姫子の精神力が風子のそれを上回っていたら分からないわ」

    律「……ようするに気合の勝負ってことか」

    澪「律は得意そうだよな、こういうの」

    律「まーね!私にかかればどんな苦行だって根性で耐えきれるわい!」ワッハッハ

    和「……それは頼もしいわね。でも、精神力があまり関係ない能力だってある」

    澪「私たちみたいな能力の場合だな……」

    和「理解が早いわね。澪と律は単純に長所を伸ばす、抑えるというだけで、精神力によって大幅に強化されることは少ないわ」

    しずか「わ、わたしの場合は……?」

    和「木下さんの『思念操作(テレパシー)』は精神力も関係してくるけど、それ以上に訓練ね」

    律「いつのまにしずかの能力に名前がついたんだ?」

    しずか「昨日、帰りにエリさんたちに会って…その時に……」

    澪「そうだったのか…」

    248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 11:19:30.22
    律「……あれ?そういえば和の能力ってまだ私たち知らないぞ?」

    和「あら、まだ知らなかったの?」

    律「だって教えてくれなかったじゃん」

    和「それもそうね。いいわ、良い機会だから教えてあげる」

    和「私の能力は『真眼(マッド・アイ)』というの」

    澪「『真眼』………」

    律「ってちょっと待てよ…?何で既に名前が決まってるんだ?」

    和「私だって伊達に生徒会長やってないわ。四天王のエリとのコンタクトだって業務の一環よ」

    澪「そ、それじゃ春菜やいちごにも?」

    和「残念ながらあの二人は何も話してくれなかったわ。エリもそんなに多くは語らなかったけどね」

    律「それでエリに名前を付けてもらったのか…」

    和「そう。私の『真眼』は説明するとちょっと長くなるけど、いい?」

    澪「別にかまわないよ。難しい話だと律がついてこれないかもしれないけど」

    249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 11:25:49.83
    和「…まあいいわ。『真眼』はね、ものすごく目が良くなる能力なのよ」

    律「………………じゃあその眼鏡は、伊達なのか?」

    和「違うわ。この眼鏡は伊達でも無く、視力を矯正するためのものでも無い……」

    和「いうなれば拘束具ね」

    澪「拘束具……?」

    和「私の能力は常時発動型なの。つまりずっと目が良いままなのよ」

    澪「目が良いって、視力でいうとどのくらいなんだ?」

    和「さあ…計ったことないから分からないけど、本気を出せば澪の皮膚の細胞ひとつひとつが鮮明に見えるくらいね」

    澪「………」ゾクッ

    和「それで、あんまりにも見えてしまうものだから頭が疲れるのよ。情報量が多すぎてね」

    和「そのためにあえてこの眼鏡で視力を落としているの。でもそれだけじゃないわ」

    律「他にも何かあるのか?」

    和「ええ。『真眼』は最強の感知タイプ…光以外にもいろいろなものを見ることができる」

    250 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 11:27:53.62
    律(自分で最強って言っちゃったよ)

    和「例えば澪、今日のパンツ何色?」

    澪「ばっ…///そ そんなの教えられるわけないだろ!」

    和「……なんて変態な台詞いわなくても、私には見えるの。いわゆる透視ね」

    律「すげぇ!ちなみに何色なんだ?」

    和「えっとね……」スチャ

    澪「み 見るなーっ!」

    和「……いつもどおりの縞パンね」

    律「澪~。ちょっとはセクシーな下着を期待したのにな~」

    澪「うるさい!」ボカッ☆

    律「…………透視以外には?」ヒリヒリ

    和「360度全方位を見れたり、相手の弱点が見えたり……ね。これらは1段階ランクが上の力よ」

    澪「ランク?」

    和「今言った力は常時発動しているわけじゃないの。意識して切り替える必要があるわ。その分情報の処理レベルが上がるけど」

    251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 11:31:04.49
    律「……じゃあもっと上のランクがあるのか?」

    和「そうね…。次の段階だと、相手が次にどう動くのかが見えるわ。これがレベル2」

    和「レベル3になると過去の出来事を見ることができる…」

    澪「す すごいな……」

    和「まあね。だけど過去を見るって言っても、細かい所とかずっと前の出来事は見えないわ」

    律「それで、レべル4は何なんだ?」

    和「………レベル4は"真実"を見ることができる。これが『真眼』の真骨頂よ。私は一回しか使ったことないけど」

    澪「真実を見るって……抽象的で良く分からないな」

    和「簡単な使い道としては、ウソ発見機ね。ウソをついてるかどうか分かるし、ついでに本音も見える」

    和「ただ、今の私にはレベル3までで精いっぱいね。頭が追いつかないもの」

    律「いや…充分すごい…。それにしてもそんなに細かく能力を使い分けられるとはな…」

    和「何も最初から使えたわけじゃないわ。訓練したのよ。成長タイプの能力ってわけ」

    しずか「……私の『思念操作』も、成長タイプなの…?」

    和「…たぶんそうだと思うわ。話を聞いた限りだと、まだまだって感じね」

    252 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 11:35:17.92
    しずか「………ど どうやったら能力を使いこなせるように……?」

    和「……イメージとひらめき、後は精神力ね。木下さんの『思念操作』、上手く使えるようになりたい?」

    しずか「……うん。また誰かに利用されるのは嫌だし、みんなの役に立ちたい…」

    和「そう…。実は私も木下さんの能力、気になってたのよ」

    律「なにがだ?」

    和「私の『真眼』は見ることはできても誰かに何かをするわけじゃない。私自身しか得しないのよ」

    和「だけど木下さんが相手に何かを伝える能力なら、もしかしたら相性がいいかもって思っただけ」

    澪「なるほど……」

    律「………なあ、さっきも言ったけど、もう3年2組は危険じゃないだろ?そこまでする必要あるのか?」

    和「何かあってからじゃ遅いわ。用心するに越したことはないのよ」

    律「そうかなぁ……」



    253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 11:38:06.38
    澪「木下さんはどうするんだ?」

    しずか「…能力をパワーアップ出来るなら、練習してみる価値はあると思う……」

    和「じゃあ決定ね。木下さんはこの休みは私と特訓しましょう」

    しずか「は はいっ」

    和「澪たちは……特に何もする必要はないかしら」

    律「いーや。私たちも準備するものがある!」

    澪「なんだよ」

    律「私たちの能力も自分自身よく分かってない部分があるだろ?確かめなきゃ」

    澪「……確かめるって…コントロールが利かなくなったらどうするんだ?」

    律「大丈夫だって!なんとかなるさ!」

    澪「………そもそもどうやって確かめるんだよ」

    律「それはだな……どっか適当な人を実験台にー…」

    澪「駄目にきまってるだろ!」ゴチン

    律「ですよねー☆」

    254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 11:41:13.01
    ・・・・・・・・・・・・

    澪「…おじゃましたな、和。また月曜日に会おう」

    律「じゃーな!しずかもがんばれよ!」

    しずか「あ ありがとう…」

    和「あなたたちもね」

    バタン

    スタスタ

    澪「……これからどうする?」

    律「う~~ん……とりあえず…遊ぶか!」

    澪「まあいいけど……」

    律「じゃー今から唯んち行こうぜ!ムギも誘ってさ!」

    キャッキャッ

    澪(……ほんと能天気だよな)ヤレヤレ

    257 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 12:15:53.48
    【同時刻 某喫茶店】

    いちご「…………………」

    春菜「悪いわね、休みなのに呼びだしちゃって」

    いちご「………別にいいけど」

    春菜「そう…。それで昨日の一連の事件なんだけど…」

    いちご「……例のあの人も異変を感じている可能性がある」

    春菜「…それはあなたのせいもあるけどね、いちご。三花を眠らせたまま放置したでしょ」

    いちご「…………そういえば、忘れてた」

    春菜「そういうところもまた可愛いんだけどね」フフッ

    いちご「……気持ち悪い」

    春菜「…ごめんなさい、話が逸れたわ。一応これでほぼ全員の能力が割れたわけだけど…」

    いちご「………それを伝えに?」

    春菜「それだけじゃないわ。まずは今分かっていることを整理しましょう」

    258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 12:40:13.80
    いちご「………紙とペン………用意いいのね」

    春菜「見ている人にも分かりやすいようにわざわざ用意したのよ…」カキカキ

    春菜「…こんなかんじね」

    若王子いちご…固体値判定(ジャッジ)
    岡田春菜…???
    秋山澪…???
    瀧エリ…能力解放(スキルパニッシャー)

    立花姫子…服従の円舞曲(マインド・コントロール)
    佐藤アカネ…集注拡散(フォーカスレンズ)
    木下しずか…思念操作(テレパシー)
    真鍋和…真眼(マッド・アイ)
    高橋風子…凌辱の処女(レイパー)
    田井中律…???
    佐伯三花…完全変態(トランスフォーミング)

    いちご「…………見づらい」

    春菜「仕方ないわ。書き溜めているときのメモをそのままコピペしただけだから」

    いちご「…………」

    春菜「…いちごには各能力の説明をしておくわね…」

    259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 12:41:23.10
    ・・・・・・・・・・・・

    いちご「……おおよそ分かった」

    春菜「ま、秋山さんと田井中さんの能力はもう少ししたらエリが名前を付けてくれるでしょう」

    いちご「………春菜の能力は?」

    春菜「…今更隠す必要もないかもしれないわね…。言っちゃおうかしら」

    いちご「……………別に良いんじゃない」

    春菜「私の能力は『観察者(フシアナサン・シンドローム)』。画面越しにこの世界を見ることができるの」

    いちご「………………」

    春菜「…やめましょう。思った以上に恥ずかしいわ」

    いちご「………そんなことない」プ

    春菜「………顔が笑ってるわよ」

    いちご「………そんなことない」キリッ

    春菜「……まあいいわ。で、大事なのは今後私たちがどうすべきか。それを話したいの」

    260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 12:56:42.11
    いちご「………別に。いままで通りでいいんじゃない」

    春菜「いちごはそれでいいかも知れないけど、他の生徒たちはどうなるのよ」

    いちご「………私と、例のあの人がいる限り問題ない」

    春菜「……この際だからはっきり言っておくけど、もう3年2組のパワーバランスは完全に崩壊してるのよ」

    いちご「……………だから?」

    春菜「いちごの力を持ってしても抑えられない事件が起こり得るってこと」

    いちご「……それでも、例のあの人ひとりで充分ことは足りるはず」

    春菜「…確かにそうかもしれないわ。でもほら、あの人も少し鈍いところ、あるでしょ?」

    いちご「……………」

    春菜「べ、別にあの人を侮辱しているわけじゃないわよ。ただ……」

    いちご「……分かってる」

    春菜「………まあ、頼りになるのはいちご、あなただけなんだからね。何かあった時は頼むわよ」

    いちご「…………分かってる」

    261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 13:00:19.11
    ウェイター「お待たせいたしました」コトッ

    いちご「……………」カチャ

    春菜「…まあせっかく喫茶店に来たんだもの。ゆっくりしましょ」

    いちご「…ズズ………あつい」

    春菜「おいしいでしょ?私、よく来るのよね」

    いちご「………一人で?」

    春菜「……一人よ。だってその方が落ち着くじゃない」

    いちご「…………寂しい人…」ズズ

    春菜「う、うるさいわね…」

    いちご「……………おいしい」

    春菜「……そう…良かったわ。それにしても今の台詞、まんま綾○レイね」

    いちご「………誰?」

    春菜「いえ、なんでもないわ」

    ・・・・・・・・・・・・・・・・

    262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 13:05:46.54
    【月曜日】

    唯「遅刻遅刻~!」ドタドタ

    バタン!

    律「おっ。唯、ギリギリセーフだぞ」

    唯「ほ ほんと?」ハァハァ

    キーンコーンカーンコーン

    澪「まったく…寝坊癖は相変わらずだな」

    紬「唯ちゃんおはよう~♪」

    唯「おはよ~」グッタリ

    さわ子「みんな、席に着いたかしら。HR始めるわよー」

    263 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 13:19:02.38
    唯「よいしょ…っと」

    唯(あっ。今日は和ちゃん来てる!)

    ツンツン

    和「?」

    唯「(和ちゃん和ちゃん、先週はどうしたの?具合悪かったの?)」

    和「(…まあ、そんなところね。もう大丈夫よ)」

    唯「(そっかあ~良かった~)」

    和「(何よ唯、心配してくれてたの?)」

    唯「(もちろんだよ~。和ちゃんいないと授業で分からないとこあっても聞く人いないもん)」

    和「(……それは誉め言葉として受け取っておくわ)」

    唯「えへへ~照れるなぁ~」

    さわ子「平沢さん!ちゃんと今の話し聞いてた?」

    唯「はーい聞いてませんでしたー」

    さわ子(ダメだこいつ…はやくなんとかしないと)

    264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 13:35:25.97
    ・・・・・・・・・

    律「さて!早くも放課後を迎えてしまったわけだが…」

    唯「一日が過ぎるのが早いよりっちゃん!さっき朝のHRやったばかりなのに!」

    律「いいか唯。人生の折り返し地点は実は高校3年生からという話がある…」

    律「うかうかしているといつの間にか30歳、50歳、気がついたらヨボヨボのお婆ちゃんにー……」

    唯「ひいー!まだ死にたくないよぉ~」

    澪「……はいはい、くだらない話はそこまでにして。今日こそ真面目に練習するぞ」

    紬「そうね♪さっそく部室に行きましょ♪」ルンルン

    澪(……やっぱり女子高生の日常って、こうじゃないとな…)

    澪(もうあんな事に巻き込まれるのはごめんだ…)

    エリ「澪~!ちょっと話があるんだけどさ~!」

    澪(………もう既にイヤな予感…)

    律「おっ!エリじゃん。また何かあったのか?」

    唯「また?」

    265 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 13:40:31.20
    エリ「田井中さんもついでに来てよ。ほら、例のやつ、名前を付けたいからさ」

    唯「例の?名前?」

    紬「なになに?なんだか面白そう!」

    澪「…あ~…なんていうか…その……」

    律「ごめん唯、ムギ!今日の部活少し遅れるわ!」

    唯「えぇ~!またぁ~?」プンプン

    澪「ごめんな…。すぐ終わらせて来るから」

    紬「…分かったわ~♪唯ちゃん、今日は梓ちゃん来るし3人で練習しましょ♪」

    エリ「ごめんねけいおん部のみんな!澪と田井中さん借りますっ!」

    紬「じゃ~ね~。待ってるから~」バイバイ

    唯「……」ブス

    266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 13:46:35.70
    紬「…最近澪ちゃんたち忙しいのね」

    唯「………」ピコーン!

    紬「?唯ちゃん?」

    唯「私、あとをつけてみる!」フンス

    紬「あとをつけるって……澪ちゃんたちの?」

    唯「そうだよ!アレは絶対あやしい…きっと二人でお菓子をこっそり食べているに違いない!」

    紬「…部室に来れば沢山食べれるけど…」

    唯「…もしくは何か楽しい事をしているに違いない!私に秘密で……ずるい!」

    紬「……う~ん…二人とも結構真剣だったから、私たちが首を突っ込むと悪いんじゃないかしら……」

    唯「ムギちゃんは先に部活に行ってて!私見てくる!」フンス

    紬「う うん……まあ二人に限って、そんなやましいことはしてないと思うけど…」

    唯「行ってきます!」コソコソ

    紬「あ、行っちゃった……」

    268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 13:49:39.97
    ・・・・・・・・・

    澪「…エリ、よりにもよって放課後にやらなくてもいいじゃないか」

    エリ「ま~いいじゃん。細かい事は気にしないっ」

    律「……昼休みにやればよかったんじゃないか?」

    エリ「………い、いやホラ、昼休み忙しくて…」

    澪「………確かエリ、寝てなかったか?」

    エリ「…………だって昨日の夜急いで宿題片づけてたら寝るの遅くなっちゃったんだもん」

    律「はっはっはっ。私なんて土曜日に終わらせたぜ!」

    澪「誰のおかげだと思ってるんだ」ビシッ

    律「秋山様のおかげでございますぅ」スリスリ

    澪「こ こら!すり寄るな!」

    エリ「おアツいですなぁ~」ニヤニヤ

    澪「ち、違う!そういうんじゃなくて…」アタフタ


    唯(………やっぱりなんか楽しそう)コソコソ

    269 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 13:55:22.23
    エリ「ということでさっそく君達の能力を見せてもらいましょー」パチパチ

    唯(能力……?)

    澪「能力って言ってもなぁ…誰かほかの人がいないと確かめようがないし…」

    エリ「そんなこともあろうかと!こちらにアカネを用意しております!」

    アカネ「……人を商品みたいに言わないでよ」

    エリ「さあ!秋山澪さんの能力!見せておくれよ!」ワクワク

    澪「な なんでそんなにハイテンションなんだ……分かったよ、やるから」

    アカネ「…じゃあ、前みたいにやってみましょう」

    澪「うん……」キュピーン

    エリ「………?もう能力は発動してるの?」

    アカネ「そうね。じゃあエリ、私をよく見てて」

    エリ「うん…。ってあれっ?アカネ?……アカネが消えた」

    澪「…私がエリの能力を強化したんだ。エリはアカネを完全に見れなくなるまで集中力をかき消されている」

    エリ「おお~っ!『集注拡散(フォーカスレンズ)』がここまで強化されるとは……全然見えないよ!」


    唯(…見えない?何が見えないんだろう……)

    270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 14:03:19.82
    律「じゃあ次は私の番だな!」キュピーン

    フッ

    エリ「おおっ。アカネが現れた!」

    アカネ「最初っからここにいたけどね」

    律「アカネはもう『集注拡散』は使えないぜ」

    エリ「なるほどね……二人とも徹底してサポート型の能力なんだね」

    澪「そういうことになるな…」

    エリ「………よし!決めた!澪の能力は『上方修正(ポイントアップ)』でどう?」

    澪「『上方修正(ポイントアップ)』か……。漢字で見ると普通だな」

    エリ「文句言わないの。次に田井中さんだけど……」

    唯(何の話だろ……気になるぅ~)うずうず

    律「かっこいい名前を頼むぜ!」ワクテカ

    エリ「そうね…『下方修正(デスペル)……」

    唯「みんな~!なんの話してるのぉ~!?」バッ

    律「ゆ、唯!?」

    271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 14:06:14.45
    唯「りっちゃんたちばっかりずるい~私も混ぜてよ~」

    律「お前いつの間に……」

    澪「唯…今の話、どこまで聞いたんだ?」

    唯「ほえ?能力がどうたらって聞こえたけど…」

    エリ(これは……ちょっとまずいんじゃない?)

    律「…おほん!唯には黙っていたが、実は私たちは超能力者なんだぜ!」

    エリ「!?」

    澪「お おい律…」

    唯「え~っ!?ちょ、超能力!?」

    律「そうだぞ~!ま、唯にはまだ早いかな~」

    唯「すごいねりっちゃん!何かやって見せてよ!」ワクワク

    律「うぐっ…そう言われましても…」

    澪「…調子に乗るからだ」

    272 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 14:10:29.73
    唯「な~んだ、やっぱり出来ないんじゃ~ん」

    律「ち、違うぞ唯!超能力は同じ超能力者にしか見えないんだよ!そういえば!」アセアセ

    澪(…ごまかしたな)

    唯「そうなんだ~…。いいな~私も超能力使ってみたいな~」

    澪(……そしてさすが唯、簡単に信じるとは…)

    律「で、結局私の能力の名前がなんだって?」

    エリ「えっ?あ、ああ、それは………え~っと……なんだっけ?」

    律「おいおい、もったいぶらずに教えてくれよ」

    エリ「ちょっと待ってね…………あ あれ?何も……何も名前が浮かんでこない」

    律「え?でもさっき言いかけてたじゃ…」

    エリ「……私の『能力解放(スキルパニッシャー)』が……使えなくなってる!?」

    アカネ「!?……そんな馬鹿な…田井中さん、もしかして能力をエリにかけてない?」

    律「何もしてないぞ!おい、どうしたんだよ?」

    273 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 14:14:20.95
    唯「なになに?名前?りっちゃんの能力に名前を付けるの?」

    エリ「まさか……平沢さん、あなた…」

    唯「じゃ~私がつけてあげる!え~っとね、りっちゃんの能力はねぇ~…」

    エリ「ま 待って!」

    唯「『でこぴんマスター』なんてどお!?」

    律「……唯、私の能力を知らないでどうやって名前つけるんだよ。ていうかなんだそれ……」

    澪「で でこぴんマスター……なんてネーミングセンスだ…」

    律「つーかどんな能力なんだよっ」

    唯「え~っとねぇ、ものすごいでこぴんが出来る能力です!」フンス

    律「ものすごいでこぴんって……ある意味めちゃくちゃ怖いな」

    エリ(……もしかして、これって………)

    唯「ほらほら、試してみようよ!」

    律「……ふふん。そこまで言うなら見せてやろう。私のスーパーでこぴんを!」

    澪「なんでそうなるんだよ……」

    274 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 14:18:32.32
    律「ほら唯、でこ出してみ」

    唯「え~っ私!?」

    律「お前が言いだしたんだろ?ほら、満足したら部室で大人しく待ってろって」

    唯「も~。分かったよぉ」

    澪(……唯の奴、軽くあしらわれてるな……)

    律「いくぞ~!くらえっ、でこ……ぴーーんッ!」バシッ

    ヒュンッ



    律「…………え?」

    澪「えっ」

    アカネ「えっ」

    エリ「き、消えた……!?」

    275 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 14:26:47.59
    律「おいおいおい………唯~!どこ行ったんだー?」

    澪「い、今、いきなり消えたみたいだけど……」

    エリ「…アカネ、『集注拡散』使って…ないよね?」

    アカネ「……使うわけないじゃない…。そもそも消えるレベルって言ったら澪の『上方修正』がないと……」

    エリ「そうだよね……田井中さんがでこぴんした瞬間に、平沢さんが消えた…」

    澪「な、何が起こってるんだ!?」

    律「どーなってんだ!?まさか唯の奴、誰かに攻撃されたんじゃ…!」

    エリ「…………もしかしたら…」

    アカネ「………エリ?」

    エリ「…もしかしたら、私たちが平沢唯の能力に巻き込まれた可能性がある……」

    澪「!?唯の……能力!?」

    律「おい!どういうことだ、説明しろ!」

    エリ「お、おちついて!たぶん平沢さんは無事なはずよ!……たぶんだけど」

    澪「…………」

    276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 14:30:18.38
    澪「!そうだ…唯に電話して無事を確認するんだ!」バッ

    ピッピッピ

    prrrrrrr

    唯『あっ澪ちゃ~ん?今どこにいるの~?』

    澪「ゆ、唯!唯こそ今どこにいるんだ!?」

    唯『部室にいるよ~。なんかりっちゃんにでこぴんされて気付いたらここに居たんだよねぇ~』

    澪「そ そうか……良かった、無事ならいいんだ」

    唯『あずにゃんもムギちゃんも待ってるからね~』

    澪「…ああ、ごめんな。すぐ戻るから」

    ブチッ

    律「………私がでこぴんした直後、唯が部室にテレポートした…??」

    エリ「……………」

    澪「エリ、唯にも能力があるなんて聞いてないぞ」

    エリ「……いいわ。この際だから教えてあげるよ…。平沢さんと、琴吹さんの能力についてね」

    277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 14:35:54.60
    律「ムギも能力を……!?」

    エリ「…正確に言えば、彼女たちは能力を使うというより存在そのものがある種の能力…」

    エリ「前にも言ったと思うけど、この世界はあなたたちけいおん部が中心となって動いている」

    澪「…私たちが世界を構築し、3年2組を作りだしたんだろ?」

    エリ「そう。だけどもっと正確にいうと、この世界は平沢さんと琴吹さんの二人によって築きあげられているんだよ」

    律「あの二人が……?」

    エリ「この世界…いや、この物語はあの二人が存在して初めて進行する……」

    エリ「片方は世界を創造し、片方は世界を破壊することによって、この世界は物語としての役割を持つんだ」

    澪「……ますますわけが分からない…あの二人は一体どんな能力を持ってるんだ?」

    エリ「………平沢さんの能力…それは『問題児(トラブルメーカー)』」

    澪「『問題児(トラブルメーカー)』……?」

    エリ「…『問題児』は、この世界を常に破壊し続けているの。私たちには見えないところでね」

    279 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 14:41:33.11
    エリ「ただ、私たちが『問題児(トラブルメーカー)』と関わりを持つ時…その時はもちろん私たちも影響を受ける」

    エリ「それがさっきの出来事だね。『問題児』が私の『能力解放』に干渉して、一時的に使えなくなった」

    律「!だからさっき名前を付けられなかったのか…」

    エリ「そして平沢さんが私の代わりに田井中さんの能力に名前をつけようとした……」

    エリ「おそらく、田井中さんの能力は全く別のものに変わってしまっている」

    律「え!?…ってことは、長所を抑え込む力はもう無いのか!?」

    エリ「……たぶんね。その代わり『でこぴんマスター』という能力が身についた」

    律「な……なんつーダサい名前だ……」

    澪「………なあ、『問題児』は具体的にどんな影響をもたらすんだ?」

    エリ「…何が起こるか分からない。それが『問題児』のやっかいなところなの。常時パルプンテを発動してるようなものだから」

    律「そりゃなんとも恐ろしいな……突然メテオが降り注いだりするのか?」

    エリ「その可能性だってあるし、下手をすればこの世界が消滅することだってあり得る」

    澪「……そんな阿呆な…」

    280 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 14:45:58.36
    エリ「だけどそんな大きな問題は実際、起こり得ないんだよ。理由はもう一人の能力者、琴吹紬によってね…」

    律「ムギが……」

    アカネ「……………」

    エリ「………あなたたちは疑問に思ったことはない?琴吹紬が、いったい何者なのか……」

    澪「何者って……ムギはムギだろ」

    エリ「……いちごの『固体値判定(ジャッジ)』の説明、覚えてる?」

    澪「ああ…覚えてるよ。人の生まれ持った固体値を判別するんだろ?律にも説明してある」

    律「正直な話、なんで私が七賢者になったのか分かんないけどな…。自分で言うのもアレだけど、私ってそんな美人かぁ?」

    エリ「田井中さんは普段カチューシャしてるから、本当の自分を知らないんだよ。実を言うとルックスだけなら私の次くらいだし…」

    律「はぁっ?私が?冗談きついぜ…。ならなんで七賢者の中でもランクが低いんだよって話だ」ハハン

    エリ「……ルックス以外が駄目だからよ。主に頭脳の方面でね」

    律「うぐっ……そ そういうことか……」ガクリ

    エリ「それを言うなら三花だってそうなんだよ。あいつはもとの性格が最悪だからね……」


    282 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 15:04:31.42
    エリ「…話が逸れたけど、あの時のいちごの説明は、アレが全てではないんだ。キミたちには黙ってたけど…」

    アカネ「…………」

    エリ「実はこの学年に固体値が"素晴らしい"生徒は全部で……5人いる」

    律「え…?で、でもそれじゃあ四天王の他に"素晴らしい"ヤツが居るのか?」

    エリ「うん…。ただ、いちごに言わせるとその人は私たち四天王を遥かに凌駕する固体値の持ち主……」

    澪「……学年1位のいちごよりも、か?」

    エリ「そう。圧倒的にね。あまりにも規格外だから、わざわざ四天王なんて枠に当てはめることさえおこがましい…」

    律「…………そ、そんなに…」

    エリ「…いちごが言うには、固体値オールMAX、人間が生み出せる限界を超えた、大いなる意志によって作られた存在…」

    エリ「それが琴吹紬。いわゆるチートだね」

    律「ムギが!?」

    澪「……確かに、ムギは美人だし、頭もいい。性格だってこれ以上ないほどパーフェクトだ……」

    律「あ……あまりにも身近だったから気付かなかったのか…?」

    283 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 15:08:10.55
    エリ「いや、君たちが気付かなかったのにもちゃんと訳があるよ。そこら辺は琴吹さんの能力に関係してくる」

    澪「………?」

    エリ「…琴吹紬の能力…それは『世界創造(ピースメーカー)』……」

    律「大層な名前だな…」

    エリ「この世界のほぼ全ては琴吹さんが作り上げたもの……琴吹さんの望むように作られているんだよ」

    澪「ムギの望むように?」

    エリ「そう。そしてこの世界の平和は琴吹さんが守っている……なぜなら彼女が最も望んでいるものが、平和だから」

    澪「……ムギがこの世界を創造し、平和を保っている…ってことか?」

    エリ「うん……だけど、琴吹さんの『世界創造』は、ほとんどけいおん部のためにあると言ってもいい…」

    エリ「『世界創造』の及ぶ範囲は世界全てだけど、そのかわり細かい秩序は制御できない。けいおん部以外はね」

    律「ま、まあ確かに私らはいつも平和そのものだけど……」

    エリ「……そして、その細かい秩序を守るために私たち四天王がいるってわけ」

    エリ「秋山さんを除いたこの3人が、琴吹さんの望むように秩序を守り続けてきたんだよ」

    澪(……私は仲間はずれなんかい)

    287 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 15:14:12.47
    エリ「ちなみに君たちが気付かなかったのも、彼女が自分の存在を無意識的に隠そうと望んでいるからだね」

    律「……ちょ、ちょっと待ってくれ…!なら、なんでこんな事態になってるんだ?問題ありまくりじゃん」

    澪「律…そんなんだからお前は頭脳がどうとか言われるんだぞ」

    律「なっ…ど どーゆうことだよっ」

    澪「唯の『問題児(トラブルメーカー)』とムギの『世界創造(ピースメーカー)』……この二つがあって初めて、世界が作られるとエリは言った…」

    エリ「…………」

    澪「要するに、その二つの均衡が崩れると今回のような事件が起こる……そういうことだろ?」

    エリ「さっすが四天王。頭もキレるねぇ、その通りだよ」

    エリ「壊して作って、壊して作る……この繰り返しで世界は構築され、物語は紡がれるんだ」

    エリ「まあ、それも言うほど激しいもんじゃないんだけど、今回ばかりはかなり規模がでかくてね……」

    澪「……原因はやっぱり、唯の『問題児』なのか?」

    エリ「う~ん…3年2組に四天王と七武海とけいおん部が集まったのは偶然かもしれないし、『問題児』のせいかもしれない…」

    エリ「いずれにせよ、私たち四天王の手に負える事態じゃなくなりつつあるね」

    288 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 15:20:14.56
    律「……だぁーっ!もうわけがわからん!じゃあ私たちは何をすればいいんだ!?」

    エリ「……はっきり言って、あなたたち二人じゃ何もできないよ」

    アカネ「エ、エリ……………」

    エリ「こうなってしまった以上はね…仕方ないんだよ、田井中さん……いや、律」

    律「………?」

    エリ「…もう充分でしょ………じゃあね」

    律「お おい、いきなりどうしたん…」

    キュピィン!

    澪「!?」グラッ

    アカネ「エリ!!」

    エリ「………………」

    律「なん…だ…コレ…?」クラクラ

    エリ「……………さよなら」

    スタスタ

    アカネ「ま…って……」バタン

    289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 15:24:57.36
    ・・・・・・・・・・・・・

    春菜「………!?」

    圭子「?どうしたの、春菜…」

    春菜「……ごめん圭子、先に帰ってて…私学校に忘れ物したみたい」

    圭子「春菜にしては珍しいね。じゃあまた明日ね」バイバーイ

    春菜「………いったい何が起きたの……?」

    タッタッタッ

    春菜(……いちごにも連絡とらなきゃ…)

    ピッピッピッ

    prrrrrr prrrrrrr

    春菜(…………出ない…。こんな時に……っ)

    春菜(嫌な予感がする…急がなきゃ……)

    290 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 15:27:59.96
    ・・・・・・・・・・・

    和(生徒会も終わったし、帰ろう…)

    和(……一人で帰るのは危ないかも…風子はまだ学校にいるかしら?)

    テクテク

    和(?……あれは…瀧エリ……)

    エリ「………!…真鍋さん…」

    和「何か用?」

    エリ「いや、なんでもないよ……ところでさ、軽音部って音楽室でやってるんだっけ?」

    和「けいおん部なら、音楽準備室だと思うわ」

    エリ「そう…。ありがと」

    スタスタ

    和「………ちょっと待ちなさい」

    エリ「…………なに?」

    和「あなた授業終わってから澪と律を連れてったわよね?あの二人はどうしたの?」

    エリ「………なんのこと?」

    291 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 15:31:57.75
    和「…とぼけても無駄よ。さっき教室を『真眼(マッド・アイ)』で調べたから」

    エリ「………ふぅん、そういう使い方もあるんだね」

    和「……………」スーッ

    エリ「…『真眼』って目が良くなるだけじゃないんだね。瞳の色が変わるのも能力なの?」

    和「……………」ズキュゥゥウン

    和「!!……そんな…バカな…!」

    エリ「…………こんな感じ?」スーッ

    和「!?」

    エリ「ありゃ、よくわかんないや……こうかな?」ズキュゥゥン

    和「……化け物……ッ!」

    エリ「へぇ。『真眼』って結構便利なんだね。真鍋さん、ありがと。私行かなきゃ」

    スタスタ

    和「………………唯たちが危ない……!」

    292 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 15:41:54.86
    ・・・・・・・・・・・・

    ?「……つ……!…りつ!」

    律「………う~ん……… ハッ!」ガバッ

    澪「律!」

    律「あれ?私………確かエリの小難しい話聞いてたらいきなり気が遠くなって…」

    澪「私もだ……一体なにが起きたのかさっぱり分からない」

    アカネ「………」

    澪「…エリはどうしたんだ?」

    アカネ「……消えたわ。私たちを気絶させた後…一人でどこかへ行ってしまった」

    律「気絶させた?エリが私たちをどうして気絶させるんだ?」

    アカネ「分からない……。ただ、あの時のエリは何か様子がおかしかった……」

    アカネ「……エリを探しましょう。なんだかイヤな予感がする」

    澪(……3人そろって気絶して、しかもエリが一人で消えた…)

    澪「いちごと春菜にも連絡をとれないか?エリがいないとなると頼れるのはあの二人くらいだ」

    293 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 15:46:04.37
    アカネ「……私は彼女らの電話番号も知らないわ…」

    律「…というか一番身近なのは澪だろ。澪が知らないのに私たちが知ってるわけないし…」

    澪「だ、だってあの二人って、近寄りがたいというか……」

    アカネ「無駄話してる時間は無いわ。手分けして探しましょう。私は体育館に行ってみるわ」

    律「…じゃあ私は教室の方を探す。澪は……」

    澪「……私は保健室に行ってみる」

    律「一人で大丈夫なのか?」

    澪「…たぶん……」

    アカネ「…放課後だから人も少ないし、気をつけた方がいいわ。じゃ、見つけたら連絡して頂戴」タタタ・・・

    律「分かった。ったく、エリのやつ何やってんだか……」タタタッ…

    澪「……………」

    294 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 15:48:01.77
    【体育館】

    シーン……

    アカネ「…部活が休みだと体育館も静かね」

    アカネ「電話もつながらないし…エリはどこに…?」

    コツ……コツ……

    アカネ「…! 誰!?」

    後輩「えっ……あ、あの…アカネ先輩…?」

    アカネ「…こんなところで何してるの?今日は部活は休みのはずだけど」

    後輩「わ わたし、先輩に用があって待ってたんです!」

    アカネ「………?」

    後輩「前からずっと…言おうと思ってたことがあって……」

    アカネ「……………なに?」

    後輩「…………………………死んでください」

    アカネ「!!」

    ゴッ!!

    295 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 16:00:03.52
    アカネ「ぐふッ……」ガクッ

    後輩「………いいかげん目障りですよ先輩…立場をわきまえてください」

    アカネ「…三花……っ!」

    三花「なんだ、知ってたんじゃん。ならなんで今の避けなかったの?あははは」

    三花「まーエリの後ろにくっついてるだけの雑魚が私の正体を見破ったくらいでいい気にならないでよね」

    アカネ(…動きが速過ぎて…防御も間に合わない…!)

    三花「…部長が言ってたよ。アカネはもう、いらない子だってさ」

    アカネ「…………!」キュピーン

    三花「…言っとくけど『集注拡散』は効かないからね」

    ガン! ドゴッ!

    アカネ「ッ!……」

    三花「こんな広い体育館であんたと二人っきり……それが『集注拡散』の弱点」

    三花「集中力の逸らしようがないもんねぇ」

    296 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 16:02:00.57
    アカネ「……………なんで三花が…ここに……目的は何…!?」

    三花「部長命令だよ。邪魔するやつは再起不能にしていいってさ」

    アカネ「エリが!?そんな……嘘よ!」

    三花「嘘じゃないよ。ま、あんたに確かめる術はないけどね」

    アカネ(…どういうこと…!?エリは何をしようとしているの!?)

    アカネ(とにかく今は逃げないと…!私じゃ三花には勝てない…!)

    ダッ!

    三花「逃げたって無駄無駄。手負いのあんたじゃ私からは逃げ切れないって」

    シュッ

    297 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 16:04:02.40
    アカネ「!」

    バキィッ!

    アカネ「がはっ……!」ドサ

    三花「…バレー部を引退する前に、二度とバレーができない様にしてあげるっ」ニコッ

    アカネ「や…やめ…て…」

    三花「やめないよぉ。まずは足からだね。骨折ってめちゃくちゃ痛いらしいよ~」スタスタ

    アカネ「こ、来ないで!」

    三花「うるさいなぁ……。まずその口から使えなくしてあげようか?」グッ

    アカネ「!!」

    299 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 16:06:01.52
    ゴッッ!!

    アカネ「…………………!?」

    三花「がはっ……」

    アカネ(バレーボール!?一体誰が…)

    ?「アカネ!早く逃げて!」

    アカネ「!」ダッ

    三花「……くッ!……誰!?」

    姫子「エリのいいなりになるなんて三花、アンタらしくないじゃん」

    三花「…姫子……何?邪魔する気?」

    姫子「そう、邪魔する気だよ。ついでにアンタも……ぶっ潰す」

    アカネ「ひ、姫子……助けに来てくれたの?」

    姫子「……この間の借りを返しに来ただけよ」

    三花「………フフフ……私を潰すとか冗談でしょ?パワーだけで私に勝てると思ってるの?」

    姫子「……裏を返せば力勝負なら負けないってことだよね」

    300 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 16:08:34.48
    三花「クックックッ……あんまり私の能力を甘く見ない方がいいよ?」

    シュン

    姫子(!! 速い!)サッ

    ドゴオオン!

    三花「…ちょっと避けないでよ。力勝負したいんでしょ?」ゆらぁ

    アカネ「私の時よりも速い…!?」

    姫子(どういうこと…?身体能力なら私と三花は互角のはず…)

    三花「見せてあげるよ……私の本気をね」シュン

    姫子「…!!み 見えない……!?」

    ガッ バシッ

    姫子(スピードアップしてる…!防御が間に合わないッ)

    バキィィッ!!

    姫子「ぐぅッ…!!」ガクッ

    三花「…やっぱり狙うならまず足元からだよね。もう逃げられないよ」

    アカネ(姫子を……姫子を助けなきゃ…)キュピーン

    301 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 16:14:01.92
    三花「…………ふ~ん……まずはアカネからやられたいってワケ?」

    姫子「『集注拡散』を私に…!?駄目だっ…!逃げて……!」

    三花「2対1だとやっぱりその能力、やっかいだね。姫子に集中できないや」

    三花「先にアカネを潰しておいた方がいいかぁ……」

    アカネ「………!」

    三花「終わりだッ!」グッ

    アカネ「!」

    ガコン

    三花「!?」

    ゴロゴロゴロ………

    三花「ボール!?な なんでボールがいきなり転がって…!」

    姫子「今だアカネ!『集注拡散』を三花に!」

    アカネ「姫子…!そういうことね!」キュピィン

    三花「くそッ……邪魔だ!この球っコロ……ッ」

    ゴロン ゴロン

    302 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 16:17:02.07
    姫子「オラァッ!」

    ドゴォッ!!

    三花「うぐっ!?」ガクッ

    姫子「……あんたもやられる側の痛みを少しは理解しなきゃね」

    三花「くっ…ボールが邪魔で……」フラ

    姫子「悔い改めろッ」

    三花「!!!」

    ドドドドドド

    姫子「オラオラオラオラオラオラァッッ!!」

    三花「ぐっ…あが……」

    ドゴオォォオン!!

    三花「あ…………」バタッ


    アカネ「……………倒した…の?」

    姫子「……気を失っているようね。結構本気で殴っちゃったから…」

    アカネ「……助かったぁ…」ホッ

    303 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 16:19:16.83
    アカネ「ありがとう姫子……どうしてここが分かったの?」

    姫子「…しずかから『思念操作(テレパシー)』で知ったの。アカネがピンチだってね」

    アカネ「木下さんが…?」

    姫子「なんだか大変なことになってるみたいだよ…。しずかは今、春菜と一緒にいる」

    アカネ「…!そんなことより、エリを探さないと…!」

    姫子「私もついていく。どうやら元凶は彼女のようだからね……」

    アカネ「………エリ……」

    ・・・・・・・・・・・・・・

    【同時刻 ○○教室】

    エリ「…………こんな所で会うなんてね………若王子さん」

    いちご「……あなたを止めに来たの」

    エリ「…ちょうどいいわ。探す手間が省けたよ。あなたを超えれば私の目的はほぼ達成される…」

    エリ「止められるもんなら止めてみてよ」

    いちご「…………………」

    304 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 16:21:00.65
    ・・・・・・・・・・・・・・

    【3年2組の教室】

    律「おーい、エリー!どこにいるんだー?」

    律「う~ん…この辺じゃないとなると……ん?あれは……」

    タッタッタッ

    律「和!和じゃないか!」

    和「律!ちょうど良かった、今エリが……」

    律「エリを見たのか!?」

    和「ええ……彼女は音楽準備室に行った。唯たちが危ないわ!」

    律「唯があぶない?なんのことだ?」

    和「話は後よ!ついてきて!」

    律「お、おい…」

    ドタドタ

    305 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 16:24:03.69
    ・・・・・・・・・・・・・

    【保健室】

    澪「………誰もいない……」

    澪(…そりゃ保健室になんているわけないか……)

    澪(エリ……どうしたんだろう……こんな時、エリはいつも助けてくれたのに…)

    澪(!そうだ……○○教室に行ってみよう……あそこなら……)

    《秋山さん…行っては駄目》

    澪「!? これは……」

    《エリさんはいちごさんが止めてくれている……今はまず、わたしたちと合流して》

    澪「……木下さん?どこにいるの?」

    《わたしたちは今、音楽室の前にいます。来てください》

    澪「音楽室………分かった」

    タタタ・・・

    307 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 17:22:20.03
    【音楽室前】

    タッタッタッ

    和「はぁ……はぁ……」

    律「…の、和…そんなに急いでどうしたんだよっ」

    和「……エ、エリはどこに……?」キョロキョロ

    ?「エリはここには来ていないわ」

    律「!お前は………」

    春菜「……これから秋山さんも来る。エリは今、いちごと対峙しているところよ」

    律「はぁ?言ってる意味が分からないぞ…」

    しずか「律さん…わたしたちは、けいおん部を守るためにここに集まったの」

    和「……どういうこと?」

    春菜「エリが何を考えているのかは分からないけど、どうやら私たちを敵に回すつもりのようね」

    律「おいおい、ますます意味が分からねぇ…エリが何をしたって言うんだ?」

    春菜「…………裏切りよ」

    308 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 17:29:37.50
    律「裏切り!?」

    春菜「ええ。目的は分からないけれど………」

    律「そんな馬鹿な……だってアイツ確か、自分たちが秩序を守るって言ってたぞ?」

    春菜「その通り……何を考えているのかしら……」

    和「…………私は知ってるわ。エリの本当の目的を」

    春菜「…?なぜ真鍋さんが知っているの?……そういえばさっき、エリと話してたみたいだけど…」

    和「彼女の狙いは……"平等"よ。全ての人間に分け隔てなくチャンスが与えられる世界を作ろうとしている…」

    和「そして、そのために彼女は全てを無に帰すつもりでいる……それが今回の真相よ」

    しずか「……どういうこと…?」

    和「……………」

    春菜「全てを無に帰す……平等な世界を作る………?」

    律「無に帰す…って、何も無かったことにするってことか?そんなの出来るわけないだろ」

    309 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 17:33:52.91
    春菜「…そう。出来るわけないわ。エリだけじゃ、琴吹紬と平沢唯には何一つ影響を及ぼすことはできない」

    春菜「その前にいちご相手でも何もできずに終わる……エリは四天王の中でも、もっとも固体値が低いのよ?」

    春菜「能力だってほぼ役に立たない……そもそも、真鍋さんの言ってることは本当なの?」

    和「………………本当よ。私の『真眼』でエリの真実を見たの」

    和「…そしてエリはこれまで、あなたたちを騙し続けていたのよ。私たちはまんまとハメられた……」

    春菜「……なんのこと?」

    和「……エリの『能力解放』の本当の力は、ただ能力に名前をつけるだけじゃないわ」

    和「名前を付けた能力を、自分のものにする能力………エリは現在、七賢者の全ての能力を使える」

    春菜「!!そ そんな……」

    和「そして恐ろしい事に、全てを難なく使いこなしている……下手したら私たちよりも……」

    春菜「で、でも……私たちだって琴吹さんや平沢さんみたいに唯一にして絶対の能力…まねできるわけがない!」

    和「…おそらく、エリは『観測者』と『固体値判定』は使えないわ。岡田さんの言うとおり…」

    春菜「ならどっちにしたっていちごには勝てっこない……」

    律「な、なあ……いちごはそんなに強いのか?『固体値判定』だけじゃ何もできなさそうだけど…」


    311 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 17:38:13.16
    春菜「……能力は一人にひとつとは限らない。いちごは『固体値判定』ともうひとつの最強の能力の持ち主…」

    春菜「『絶対恐怖領域(ツンデレ)』……これがある限りいちごにはいかなる能力も攻撃も効かない」

    律「……ツ、ツンデレ…漢字だけ見ると確かに強そうだけど……」

    和「…待って。そんな能力があるなんて聞いてないわ」

    春菜「『絶対恐怖領域』のことは誰にも話したことはないわ。知ってるのは私と、エリだけ……」

    春菜「だけどいちごが『絶対恐怖領域』を使っている可能性が高い今、あなたたちにも知ってもらう必要がありそうね…」

    律「……なんで今まで黙ってたんだよ」」

    春菜「切り札は最後までとっておくものだからよ」

    律「……そうかい。じゃあ教えてもらおうじゃないの、その能力」

    312 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 17:41:32.09
    春菜「『絶対恐怖領域(ツンデレ)』はいちごの身を守るための、いわば防御壁……目に見えない心の壁よ」

    春菜「壁はいちごを中心に半径1M強の範囲で発動される。この壁は物理的には決して破壊することはできない」

    春菜「もちろん私たちの能力もはじかれる。言葉どおり絶対防御ね」

    律「……なんじゃそりゃ……無敵じゃねーか」

    春菜「そうしていちごを覆う防御壁のことを私たちは『ツン』と呼んでいるわ」

    律(もっと他に良い呼び方はなかったんかい…)

    しずか「で でも守ってるばかりじゃ、相手を倒せないんじゃ……」

    春菜「…いえ、『絶対恐怖領域』は『ツン』だけではないわ。もうひとつの要素があってこの能力は完成する」

    律「……どうせ『デレ』とかなんだろ?」

    春菜「その通りよ田井中さん。『デレ』は『ツン』の内側の空間のこと……」

    律(珍しく誉めてもらったが全然うれしくねー)

    春菜「『デレ』ではこの世の全ての法則が無視され、いちごのためだけの空間となる」

    春菜「要するに『デレ』内では全てがいちごの好きなように出来るということ……それこそ簡単に人も殺せる」

    律「殺す!?そんなことが許されるのか?」

    313 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 17:46:49.20
    春菜「もちろん殺すなんてことはしないわ。戦闘不能にするくらいよ」

    和「戦闘不能……気絶させる、とかかしら?」

    春菜「あとは眠らせるとかね……どちらにせよ『絶対恐怖領域(ツンデレ)』は攻守において最強の能力よ」

    律「……その『デレ』の範囲内では、ムギの『世界創造(ピースメーカー)』も無視されるのか?」

    春菜「……少しは考えるようになったのね。たまにはいい質問をするじゃない」

    律(馬鹿にされてる!これ馬鹿にされてるよ私!)

    春菜「その通り…『絶対恐怖領域』は琴吹さんの『世界創造』すらも効かないわ」

    しずか「そんなにすごいなら……きっとエリさんを止めてくれるはず…!」

    和「……………………」

    律「……どうしたんだよ和、険しい顔して」

    和「…岡田さん、もしかしたら、もしかしたらだけど……」

    春菜「…………何かしら?」

    和「『絶対恐怖領域』という名前を付けたのも、エリなの?」

    春菜「そうだけど……ハッ!?」

    和「……もしかして…」

    314 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 17:48:34.79
    春菜「馬鹿な…有り得るはずないわ……」

    律「今度はなんだよ……二人だけで盛り上がりやがって」

    和「…私が『真眼』で見た時はよく確かめられなかったけど……」

    春菜「…エリも『絶対恐怖領域』を使えるというの……!?」

    律「なにぃ!?」

    しずか「…そ、そうか…エリさんは名前を付けるとその能力をコピーできる…」

    律「待て待て。『絶対恐怖領域』は唯一絶対の能力じゃないのか?」

    春菜「……それは『観察者』と『固体値判定』の話よ…確かに『絶対恐怖領域』は絶対の能力ではあるけど…」

    和「………可能性はゼロじゃないってわけね……」

    律「……!それなら早くいちごに知らせないと!しずか、『思念操作』だ!!」

    しずか「………………! だ 駄目……届かない……!?」

    春菜「…『絶対恐怖領域』を発動しているんだわ…。こうなってしまったらこちらからは何もできない…」

    律「なんてこった…………」

    317 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 18:31:39.66
    ・・・・・・・・・・

    ドン!! ズサァッ!

    いちご「……………………」

    エリ「はぁ………はぁ………くそっ……!」

    いちご「……………目的は何?」

    エリ「クッ………余裕だねぇ……」

    エリ(全く隙がない……っ…)

    いちご「………………あなたを傷つけたくない」

    エリ「…そうかい。私は倒す気マンマンだけどねっ」ダッ

    いちご「…………それは無理………」

    バリバリバリ・・・・・・

    エリ(!! 床を剥がして……まさか!?)

    ヒュンヒュンヒュン

    エリ「ぐっ!」

    ドドドドド・・・・・・

    318 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 18:35:20.42
    いちご(…………かわされた)

    エリ「…そんな攻撃もできるなんてね。やっぱりあんたの『デレ』、強すぎだよ」

    エリ(遠距離攻撃……物理法則まで思いのままとは、恐れ入る…)

    いちご「………おとなしく捕まって」

    エリ「………イヤだと言ったら?」

    いちご「…………………………」スーッ

    エリ「!!」ズキュゥン

    エリ「無駄だよいちご。姿を消しても私には見える」

    いちご「…………………なんで見えるの?」

    エリ「教えないよ~だ」

    いちご「……………分かった。もう手加減しない」

    ぶわっ

    エリ「!? うわっ!!ちょ、ちょっとタンマ!」」

    いちご「逃がさない」

    319 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 18:42:08.30
    エリ「『ツン』の範囲は半径1M強じゃなかったの!?話がちがうよ!」ダッ

    いちご「……………避けた…?」

    エリ「あ あぶないかった……もうすこしで『デレ』に引きずり込まれるとこだったよ」

    いちご「……………『ツン』が見えるの?」

    エリ「目を凝らせば見えるんだなこれが…。それにしても、範囲がここまで広いとは…5Mくらいあるね」

    エリ(……まだだ……まだ体勢が整っていない…ここは逃げるべきか)

    いちご「………………見えても見えなくても関係ない。もう一度聞く。目的は何?」

    エリ(……とりあえず時間を稼いで……あと少しだ……)

    エリ「目的ねえ……別にあんたたちに恨みがあるわけじゃないんだよ」

    エリ「…ただ、今の現状……世界の在り方に、どうしても納得できなくってね」

    いちご「………………世界の在り方……『世界創造(ピースメーカー)』のこと?」

    エリ「……いや、けいおんという世界そのものに対して、だよ」

    いちご「………………あなたに何ができるっていうの?」

    エリ「この歪んだ世界をゼロに帰し、正しい姿に戻す……。そのためにはいちご、あんたが邪魔なんだ」

    いちご「……………………………」

    321 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 18:45:06.95
    エリ「………さて、そろそろ私も温まってきたよ。反撃してもいいかな?」

    いちご「…………私を倒して、どうするの?」

    エリ「もうおしゃべりはここまで。先に言っとくけど、逃げるなら今のうちだよ?」

    いちご「………逃げる必要なんてない。私があなたを止める。あの人に手出しはさせない」

    エリ「やってみなよ…………行くよっ」ダッ

    いちご「…………『絶対恐怖領域(ツンデレ)』……出力100%……」ぶわっ

    ドン!!!

    エリ「ッ!」ガガッッ

    いちご「!?」

    エリ「な……なんてパワーだ……押し返されるっ…」

    いちご「私の『ツン』を……止めた……!?そんな馬鹿な………」

    エリ「フ……フフッ………いちごの困惑した顔、初めて見たよ……っ」ガガガッ

    いちご「な、なんで…………」

    322 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 18:49:08.44
    エリ「う……ぐぐぐ………」ギリギリギリ

    いちご「! まさか…『ツン』をこじ開けているの!? エリ、あなた一体……」

    エリ「……うおりゃっ!」

    バリッ!

    バリバリバリッ!

    いちご「くっ……でもそっちから『デレ』に侵入してくるなら……」

    いちご(…まず動きを封じて…それから………)

    エリ「…っぶはぁっ…!こ、ここが『デレ』内部……いちごの意志が体全体に伝わるね…気持ち悪い」

    いちご「!!そ……そんな……『デレ』も効かない!?」

    エリ「フフ…あははははっ……最強が崩れていく様は見ていて痛快だね……」

    いちご「……エリ……一体何をしたの………」

    エリ「……教えてあげるよ……冥途の土産ってやつ?」

    エリ「私は今、七賢者と四天王のほぼ全ての能力を使うことができるんだよ…『絶対恐怖領域』もね…」

    エリ「これが私の『能力解放』の真の力……今まで騙しててごめんね」

    いちご「…………………」

    323 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 18:54:22.18
    エリ「ま、『絶対恐怖領域(ツンデレ)』だけは全然コントロールできなかったんだけど、そこは能力の使い様ってね」

    エリ「澪の『上方修正(ポイントアップ)』を自分にかけて、『ツン』を身に纏うレベルまではなんとか制御できるようになったよ」

    エリ「だからいちごの『デレ』は私には効かない。いや~、ここまでえらい時間かかったよ…」

    いちご「………………くっ」

    シュン・・・

    エリ「……やっぱりいちごは賢いね。すぐに危険を察知して『ツン』を最小限に縮める……流石だよ」

    いちご(……………お互い最強の矛と盾を身に纏っている状態……これじゃ決着がつかない)

    エリ「…フフフッ……決着がつかないと思ってるでしょ?どうするの?逃げるの?」

    いちご「………………」

    エリ「考えても無駄だよ。身体能力は私の方が遥かに上だからね……もう私の勝ちは決まってるんだ」

    ダッ!

    いちご「!!きゃっ…」

    エリ「……捕まえたよっ」ギュッ

    いちご「……離して……っ」

    324 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 18:57:30.42
    エリ「最強の矛と盾がぶつかるとどうなるか知ってる?」ギュゥ…

    いちご(くっ……ち、力が……入らない…!)

    エリ「この場合はね……中和されるんだよ。お互いの『デレ』は今、混ざり合っている」

    いちご「うぐっ……」ギリ・・・

    エリ「そこで私が律の能力……『下方修正(デスペル)』を使うと、こうなる」ズキュゥゥン

    いちご「!?」ガクッ

    フッ

    エリ「…フフフ……あははははははっ……これでいちごは無力だっ!」

    いちご「…『絶対恐怖領域』が……使えない!?」

    エリ「……『ツン』と『デレ』がなければいちごなんてただの雑魚……そして私にはまだ奥の手がある…」

    いちご「は……離してっ」グイ

    エリ「抵抗しないで。悪いようにはしないよ」キュピィン

    いちご「…………!」グッタリ

    いちご(体に力が入らない………)

    325 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 18:59:23.21
    エリ「さて、これからが本当のお楽しみ………いちご、こっち向いて?」

    いちご「なにを…………んむっ!?」

    エリ「…んっ………ん……」チュパ

    いちご「……んあ………やめっ……むっ……!」チュパチュパ

    エリ「……はむ……むちゅ………んんっ……はぁ……」レロ

    いちご(……な……なに…これ………頭が、ぼーっとする……)レロレロ

    エリ「……んむ…………っぷはぁっ」

    いちご「 」とろーん

    エリ「……どう?気持ち良かった?」ぎゅっ

    いちご「…………」ビクン

    エリ「ふふ………これで準備は全て整った…………春菜、見てるんでしょ?」

    エリ「今からそっちに行くよ」



    ブツン

    329 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 19:19:44.22
    ・・・・・・・・・・・・・

    春菜「……………いちごが……負けたわ……」

    律「!!!」

    しずか「そん…な……!」

    春菜「もうすぐこっちに来る……」

    律「……クソッ!おい、あっちでは何が起こってたんだ!?」

    春菜「エリが『絶対恐怖領域』と『下方修正』を使っていちごを無力化した所までは分かったけど……」

    和「………?」

    春菜「そのあとエリがいちごに……その、なんていうか…………///」

    律「なんで顔赤くしてんだよ……」

    和「!待ってみんな…………誰か来る!」

    しずか「えっ!?」

    タッタッタッ

    律「誰だ!」

    330 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 19:23:24.67
    澪「うわっ!び、びっくりさせるな、馬鹿!」

    律「なんだ澪か……遅いぞ」

    春菜「律!澪から離れて!」ぐいっ

    律「ぐえっ」

    澪「えっ?」

    和「………………大丈夫よ岡田さん。この澪は本物よ」

    春菜「……律、軽率な行動は控えて頂戴。エリが化けてるかもしれないんだから」

    澪「?化けてる?どういうことだ?」

    律「けほっけほっ……春菜、いきなりひっぱらないでくれ……」

    澪「ていうか、人多いな…律に和、木下さんに春菜……何が起こったのか説明してくれ」

    春菜「そうね。また一から説明しなおすのも面倒だから………木下さん」

    しずか「は はい」

    春菜「『思念操作(テレパシー)』で秋山さんにこれまでの経緯を伝えてちょうだい。こっちの方が早く済むわ」

    しずか「…わかりました」ムムムムム・・・

    331 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 19:26:46.22
    澪「うわっ……頭の中に鮮明にイメージが浮かんでくる…。木下さん、ここまで『思念操作』を操れるなんて…」

    和「私の特訓のおかげね」

    澪「……………………!!」

    春菜「どう?だいたい状況は掴めた?」

    澪「……ああ……大変なことになったな」

    春菜「私たちに出来ることは……ここでエリを迎えうつこと…。けいおん部を守ることよ」

    律「そんな事言ったって相手はいちごを倒した化け物だぞ!?私たちにどうしろっていうんだ!」

    春菜「…………………」

    澪「……そういえばアカネはどうしたんだ?」

    春菜「…アカネなら姫子と一緒に三花を倒して………」

    律「そういやすっかり忘れてた……」

    《アカネと姫子ならもう始末したよ》

    春菜「!?この声は……エリ!」

    332 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 19:30:00.24
    律「?春菜…どうしたんだ?」

    春菜「……エリが『思念操作(テレパシー)』で私に話しかけている。アカネと姫子を始末したですって…!?」

    澪「そんな!」

    《嘘だと思うなら『観察者』で見てみれば?二人とも可愛い顔して寝てるよ》

    春菜「……くっ…!」

    ・・・・・・・・・・・・

    【保健室】

    あかね「……………zzzZZ」

    姫子「………zzzZZZ」

    ・・・・・・・・・・・・

    春菜「………どうやら二人とも保健室で寝かされているようね……」

    333 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 19:35:14.73
    《私は別に暴力を振るおうってわけじゃないんだよ。大人しくしてくれればすぐに終わる》

    春菜「あなたの思い通りになんかさせないわ」

    律「そ、そうだそうだ!何の話をしているか分かんないけど、私たちのけいおん部を壊させはしない!」

    エリ「そう……なら力ずくしかないね」


    澪律和しずか春菜「!!!」

    エリ「『絶対恐怖領域(ツンデレ)』ッ!!」キュイィィン・・・

    ズンッ

    澪「!?う、動けない……」

    春菜「いつの間にっ………やられた…」

    和「能力も…使えないっ……これが『デレ』……!?」

    エリ「ふぅ…。こんなに一つの所にかたまってたら狙ってくださいって言ってるようなもんだよ?」

    春菜「……エリっ…」キッ

    エリ「おおこわいこわい……そんな怖い顔してたら美人が台無しだよ」

    334 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 19:41:51.32
    春菜「こんな……強力な『デレ』を……使えるなんて……っ」

    エリ「春菜、違うよ。これは私の『絶対恐怖領域』じゃない」

    エリ「私がこんなぶっとんだ能力を、ここまで使いこなせるわけないじゃん」

    春菜「……………じゃあ……まさか……」

    エリ「そう。これはいちごの『絶対恐怖領域』…。すでにいちごは私の手中にある」

    エリ「いちご、こっちに来なよ」

    いちご「………………………」スッ

    澪「……!!い、いちご………なんで!」

    いちご「………………………」

    エリ「クックックッ……もういちごに話しかけても無駄だよ……私がコントロールしてるからね」

    春菜「もしかして…いちごに『服従の円舞曲(マインド・コントロール)』をかけたというの……!?そんな馬鹿な…!!」

    エリ「春菜は呑み込みが早いね。その通りだよ」

    エリ「私は同時に複数の能力を使えるからね……でも流石に4つ同時はきつかったけど」

    335 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 19:45:03.07
    律「同時に使えるなんて……そんなのアリかよ……っ」ググッ

    エリ「……『服従の円舞曲(マインド・コントロール)』を最も高い精度で扱うためには、相手を辱める必要がある……」
      
    エリ「そのための『凌辱の処女(レイパー)』だったんだ。全てが上手くいったよ」

    澪「私たちに………何をするつもりだ……っ」

    エリ「別に澪と律には用はないよ……私が狙ってるのは、琴吹紬ただ一人……」

    エリ「『絶対恐怖領域』をもってすれば、琴吹さんですら私の意志の下に動かすことができる」
      
    エリ「それはつまり『世界創造(ピースメーカー)』を私が使えるということ…」

    春菜「くっ……ここから先へは……行かせない……っ」グググ・・・

    エリ「無理だよ春菜。この『デレ』内にいるかぎりあんたたちは身動きはとれない……」

    エリ「黙って私のやることを見てなって」

    スタスタスタ

    律「ま、待てっ!」

    エリ「……いちご、この子たちのこと頼んだよ。しっかり『デレ』ておいてね」

    いちご「……………………」コク

    澪「…いちご……っ……目を覚ましてくれっ…」

    336 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 19:48:01.44
    コンコン

    エリ「おじゃましまーす」

    ガチャ

    唯「ほえ?あっ、エリちゃん!」

    エリ「ちょっと用事があって来たんだけど、今、いいかな?」

    紬「それなら大丈夫よ♪まだりっちゃんと澪ちゃんが来てなくて、お茶飲んで待ってた所だから」

    梓(先輩方のクラスメイト…?)

    紬「良かったらエリちゃんもお茶、飲んでいく?」

    エリ「え、いいの?」

    唯「ゆっくりしてっていいよ~」

    エリ「…じゃあお言葉に甘えちゃおうかな」

    梓(……私がすごく気まずいんですけど……)

    唯「それで、用事ってなあに?」

    エリ「う~ん……実は琴吹さんに話があるんだけど……二人きりになれないかな?」

    337 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 19:57:16.28
    紬「え!?私に!?」ポッ

    梓「ムギ先輩、なんでそんなに嬉しそうなんですか……」

    唯「……!なるほど…あずにゃんや、ここは二人にしてあげようじゃないか」

    梓「別に私は構いませんが……」

    エリ「あ、平沢さんたちはここにいていいから……琴吹さん、あっちの長椅子で話しましょ?」

    紬「う うん」ドキドキ

    テクテク

    唯「………あずにゃん、邪魔しちゃだめだよ?」ひそひそ

    梓「何の話ですか…先輩こそ聞き耳立てたりしちゃダメですよ」ひそひそ


    紬「よいしょ…と。それで、何の話なの?」

    エリ「うん…………」


    梓(うわー、ぴったりくっついて座って……///)

    338 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 20:00:56.28
    エリ「……あのね琴吹さん…。いきなりこんな話でびっくりするかもしれないけど……」

    紬「な なあに?」ドキドキ

    エリ「あのね……ずっと前から……私、琴吹さんのこと………」

    そっ…

    紬「!」ドキッ

    エリ「…………………好きだったの………」


    梓(うわー、うわー、うわー///)

    唯(…?今なんて言ったの?声小さくて聞こえな……)

    梓(うわー、私たちすごい場違い…っていうかなんでわざわざ部室で!?)

    梓(そして唯先輩は空気読んでください!)


    紬「…………///」カァァ

    エリ(顔を赤らめた琴吹さん……本当に好きになっちゃいそう……///)

    エリ(………ハッ……危ない危ない………)

    339 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 20:11:08.06
    エリ「…………私じゃ、駄目…かな…?」

    紬「!……そ、そんなことないわ!……すごく…嬉しい……」ドキドキ

    エリ「ほんとに…?」

    紬「でっ…でも…………私……どうしたらいいか………」ドキドキ

    エリ「………女の子同士とか関係ない……琴吹さんは私のこと、好き?」

    紬「エ、エリちゃんのことは…………嫌いじゃないわ、もちろん……」

    エリ「……………じゃあ、私と…付き合ってくれる?」


    唯(おお!とうとう告白だね!どきどき……)

    梓(先輩は反応が遅すぎです!っていうかつ、付き合うなんて…///)


    紬「…………ごめんなさい、エリちゃん……実は私、他に好きな人がいて……」カァァ

    エリ「へっ?」

    340 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 20:14:54.22
    梓(なんてこと!まさか!まさかの展開!)ドキドキ


    エリ(ちょ、ちょっと待ってよ…琴吹さんに好きな人がいたなんて聞いてないよ)

    エリ(………こうなったら………!)

    ぎゅっ

    紬「…!」ドキ

    エリ「私は……私は、ムギがいいの」

    紬「………エリちゃん……」


    梓(近い近い!めっちゃ顔が近いって!ああもう、見てるこっちが恥ずかしい///)

    唯(おお……?んん……?)


    エリ「ムギも私のことをきっと好きになる……だから……」

    ガバッ

    紬「んむっ!?」

    341 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 20:18:50.98
    梓「!!」

    唯「!!!」


    紬「エ…エリ……ちゃ………んっ」チュ・・・

    エリ「…んん………ふっ………んむ………」チュッチュッ


    梓(きゃーっきゃーっ………し、刺激が強すぎる~///)ダラダラボタボタ

    唯(むほぉーっ!エリちゃんやるぅ~)


    エリ「………っぷはぁ…」トローン

    紬「ん……っ………はぁ…はぁ…」トロン

    エリ(…………上手くいったかな?)


    梓「あ、あれ……鼻血出し過ぎて目眩が……」

    唯「なんだか眠くなってきちゃった……?」バタン

    342 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 20:21:59.78
    エリ(おっ……?)

    唯「……zzZZ」グゥー

    梓「…………zzzZZ」すやすや

    エリ(……こ、これは………!)

    紬「……エリちゃん……………」トローン

    ・・・┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"

    エリ「……………………」

    エリ「……くっくっくっ……あっはっはっは!!」

    エリ「今この瞬間!世界は!私のものとなったッ!」

    エリ「全てはリセットされる!私と琴吹紬の二人を除いて、全てが無へと帰ったんだッ!」
      
    エリ「とうとうここまで来た……後は琴吹紬の『世界創造(ピースメーカー)』を使って一から作り直すだけ…」

    エリ「もうけいおん部だけに良い思いはさせない……私は新世界の創造主となるんだ!」


    345 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 20:27:34.70
    「エ………リ…………」

    エリ「!?」バッ

    春菜「一体………何をしたの………?」ググッ

    エリ「…そうか、春菜たちはまだいちごの『絶対恐怖領域』の中にいるんだもんね……」

    エリ「いいよ、いちご。解除して」

    いちご「…………………」

    フッ

    ドタッ バタ バタ……

    いちご「…………………」

    エリ「ふふふ……みんな寝ちゃったね……」

    いちご「…………………」

    エリ「今、この世界で起きていられるのはいちごと琴吹さんと、私だけ……」

    エリ「そのうちいちごと琴吹さんは私の思いのまま……クックッ…最高の気分だ」アッハッハ

    346 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 20:30:00.87
    いちご「………………」

    エリ「ま、感慨にひたるのもこれくらいにして、と…………」

    エリ「まずは…………………けいおん部の消失から始めようか」

    紬「…う………うう……エリちゃん……私どうしちゃったんだろう…?」

    エリ「!?…琴吹さん………?」

    紬「なんだかボーっとしちゃって……」フラ・・・
        
    エリ(『服従の円舞曲(マインド・コントロール)』は最高の条件を揃えて発動しているはず……)

    エリ(なのになぜ自分の意志で動けるの!?)

    紬「……?…なんでみんな……寝ているの?」

    エリ(くっ……でも、命令すれば言うことは聞くはずだ……)

    エリ「ムギ、そこから動かないで」

    紬「うっ!?……動けない……!」

    エリ「よし……いい?ムギ…まずはみんなの記憶を改変してほしいんだ」

    348 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 20:34:10.38
    紬「改変……?記憶を……?」

    エリ「そう。けいおん部は最初っから無かった……澪は文芸部に、律と唯は……適当に…」

    エリ「そしてムギ、あなたはどこの部活にも所属してはいなかった」

    エリ「これからはすべてを平等に見守る役目を担わなくてはいけない…」

    エリ「けいおん部の物語の犠牲となった脇役たち……彼女らを無視しちゃいけないんだ」

    エリ「だからムギ……今こそけいおん部の、消滅を……」

    紬「けいおん部を………消滅…………私が………ううっ」ズキ

    いちご「…………………………」

    紬「………出来ないっ…私には……そんなこと出来ないっ」

    エリ(…くっ!ムギの意志が『服従の円舞曲』のコントロールから逃れようとしている…?)

    いちご「…………………………」

    エリ「ムギ…!言うことを……聞いてくれッ!!」

    紬「っ!」ズキ

    349 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 20:35:41.42
    エリ「…はぁ…はぁ………」

    紬「……分かったわ。みんなの記憶を……私たちの記憶を変えればいいのね」

    エリ「……そうだ…それでいいんだよ……」

    スーッ

    エリ(…?涙……?)

    いちご「……………………!!」ブチッ



       ぶわっ



    エリ「!!!」

    ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨・・・・・・

    いちご「…………エ……リ……あなただけは……絶対に許さない!!」

    エリ「な……いちご!?私の『服従の円舞曲』を……自力で解いたというの!?」

    350 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 20:37:48.31
    紬「っ!…わ、私……今なにを……」

    いちご「ムギ、私の後ろにいて。もう指一本触れさせない」

    紬「…!いちごちゃん………なんでここに……?」
     
    エリ「……くっ……ムギにかけてた『服従の円舞曲(マインド・コントロール)』を『デレ』で強制的に解除するなんてね…」

    紬「え?え?…エリちゃん、これは一体……?」

    エリ「…ふん、だけどまたさっきと同じことをすればいいだけの話……」

    ヒュッ

    いちご「………あ…っ!」ガクッ

    エリ「…ムギを守るために広げた『デレ』のせいで今度はいちご、あんたががら空きだよ」

    いちご「………………ぐっ」

    エリ「……もういちごは用済みだよ。あちらの方々と同じように、ゆっくり寝てなよ」キュピィン

    いちご「……………………わ、私は……負けない……っ」グググ・・・

    エリ「!?能力が…効かない!?…なんて精神力………」

    紬「いちご…ちゃん……?エリちゃん……?な、何をしてるの……?」オドオド

    353 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 21:18:24.51
    エリ「こうなったら…あんまりやりたくなかったけど………えいっ!」

    ドゴッ!

    いちご「うっ…………」バタッ

    紬「!!!」

    エリ「…ごめんねムギ、見苦しかったでしょ?でももう邪魔者はいなくなったよ…」

    紬「いちごちゃん!いちごちゃん!」
       
    エリ「さあ……もう一度、私の『服従の円舞曲(マインド・コントロール)』に…………」

    紬「…………………………いちごちゃんに、何をしたの?」

    エリ「…ただ気絶してもらっただけだよ」

    紬「なんてことを………エリちゃん………………」

    ギリッ

    エリ「………ムギ?」



    ドクン!!

    354 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 21:22:15.38
    いちご「……………う……」

    エリ「!……いちご…!」

    紬「エリちゃん……あなたは私の大事な人を傷つけた……」

    エリ「……………な…!?」

    紬「私もあなたを……許さない!!」

    ドクン!!

    春菜「……っ」

    澪「……………う…うう…」

    エリ「な、何が起きてるの!?」

    律「…ふあ~…あれ?……私たち……寝てたのか……?」

    和「…………ん…」

    しずか「……みなさん……わたしたち、どうして……?」

    エリ「…これは……『世界創造』が復活した……!?」


    355 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 21:26:00.72
    春菜「!! エリ!!」

    澪「ム、ムギ! 大丈夫か!?エリに何かされなかったか!?」

    紬「私は大丈夫……いちごちゃんも、次第に回復するわ」

    いちご「う……………」

    律「エリ……いちごに何をした!」

    エリ「ちぇっ……また面倒な事になっちゃったな………」

    春菜「……さっきの会話……エリは、そんなことを望んでいたのね…」

    澪「………?」

    エリ「……そうさ。私の望みはけいおん部の消失……」

    律「消失だと!?」

    エリ「けいおん部だけが主役になることが私には我慢できなかった……」

    エリ「どんなに魅力的で有望な生徒がいたって、結局誰もがけいおん部の影に隠れなくてはいけなかった…」

    エリ「…私たちはこの物語の脇役に収まるような存在じゃない……それを体現したかっただけよ!!」

    356 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 21:28:38.25
    春菜「エリ…それは間違っているわ」

    春菜「確かにけいおん部なくして私たちは存在し得ない。だけど逆もまた然り……」

    春菜「私たちモブなくしてけいおん部は成り立たないのよ」

    エリ「その言葉を使うなっ!」

    春菜「それに、エリ……私たちが注目を浴びるようになってどうするの?」

    春菜「あなたが言っているのは究極の理想論よ……例えエリの望みが叶ったとしても…」

    春菜「きっとすぐにボロが出る……私たちが主役になんてなれっこないもの」

    エリ「うるさいっ!私たちには私たちの未来がある!私は、私の物語があるのっ」

    いちご「………………エリ…………っ」ズキ

    紬「!いちごちゃん、まだ起きちゃだめ…」

    エリ「…………いちごには分からないんだ…私の気持ちが…」

    いちご「……………いえ、エリの気持ち、少し理解できる…誰だって一度はそう思う」

    いちご「だけど、このやり方は間違っている」

    357 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 21:31:03.96
    エリ「……………もういい。私はみんなのことを思ってやっているのに……」

    澪「………………」

    和「…それはただのエゴよ」

    エリ「……もういい!誰かのためだけの人生に何の意味があるの!?私は……」

    エリ「私は目的を達成する!!この世界をもう一度、私の手に!!」

    シュッ

    和「いちごっ危ない!」

    いちご「………!」サッ

    スカッ

    エリ「……フン…よくいちごを狙ったって分かったね」

    和「…………………」スーッ

    エリ「……『真眼』か……だけどその能力…どこまで通用するかな?」

    360 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 21:33:13.01
    いちご「…………エリを止めなきゃ」

    澪「止めるって言ったって……どうやって……」

    いちご「……エリにダメージを与えるためには、私の『絶対恐怖領域』しか手段はない」

    いちご「でも私だけじゃエリに触れることさえ出来ない……だから」

    いちご「みんなで力を合わせる………それしかない」

    律「……力を…」

    しずか「そう…わたしたち一人一人では立ち向かえないけど………」スッ

    和「協力しあえばその力はどこまでも引き上げられる……こうやってね」スッ

    ズキュゥゥン・・・

    律「……!?これは………」

    いちご「……………真鍋さんの『真眼』が私の目に……」

    しずか「…それが、わたしと真鍋さんの特訓の成果……」

    和「私が見えている情報をダイレクトで誰かの脳に送り込む……今は、律といちごにね」


    362 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 21:39:46.85
    エリ「お~い、私を無視しないでよ~」

    澪「!」

    紬「エ…エリちゃん………離して…っ」グググ…

    エリ「うおっ…すごい力だね…でも私だって力はあるんだからね…」ギュッ

    春菜「しまった!琴吹さんがっ!」

    紬「う~ん……えいっ!」ブオン

    エリ「うわっ!?」

    スタッ

    エリ「わ、私を投げるなんて……」

    紬「護身術、そして合気道には精通しておりますからっ」フンス

    律「よくやったムギ!どっせえええええい!!」ダダダッ

    ばいーん

    律「どわあっ!?」

    エリ「………やっぱり律って阿呆だね…。私には物理攻撃も能力も効かないんだってば」

    363 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 21:41:52.89
    澪「律の馬鹿!真正面から行くやつがあるか!」

    律「いったたた……じゃーどうしろっていうんだよ!」

    いちご「…………………」ぶわっ

    和「……!律と澪はいちごの側に寄って!」

    澪「わ、分かった!」ぐいっ

    律「ぐえっ!だから引っ張るなって…」

    エリ「…………邪魔が多くてやりづらいなぁ……やっぱりみんな倒してからの方がいいか」シュッ

    和「岡田さん、避けてっ」

    春菜「くっ……きゃっ!?」ガシッ

    エリ「つかまえた♪」

    ズキュゥン

    春菜「 」バタッ

    澪「ふ、触れただけで戦闘不能にできるのか…!」

    364 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 21:46:55.95
    いちご「エリは今、常に『絶対恐怖領域』を体に纏っている状態」

    いちご「触れただけでその対象を思いのままにできる」

    律「それじゃ避けるしかねぇじゃねーか!」

    エリ「そうだよ。だからいくら足掻いても時間の無駄だってこと……」シュッ

    和「!」

    律「和、あぶねぇっ!」シュンッ

    ゴッ

    エリ「ぐっ……律!?私の攻撃を止めた!?」

    澪「………私の『上方修正(ポイントアップ)』で律の身体能力を大幅に強化した。律は運動、得意だもんな?」

    律「お、おおう……(駄目元で特攻したけど結果オーライだぜ)」

    エリ「…なるほど、そう来たか」ス・・・

    律「!」バッ

    エリ「ちっ……」

    律「…確かに触れただけでってのは脅威だけど、一瞬なら問題ない……勝負はこれからだぜ」

    365 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 22:05:30.28
    澪「律!お前はそのままエリを止めててくれ!」

    律「っていわれましても……うおっ」ガッ

    エリ「ほらほら、私を止めるんでしょ?」ババッ

    律「くっ…一瞬しか触れられないってのはかなりキツイぜ……」

    ヒュッ ドゴォッ!

    律「みお!早くなんとかしてくれっ!」

    澪「…『上方修正(ポイントアップ)』で律の身体能力を限界まで上げてもエリがまだ律の方が不利……強すぎるっ」
       
    和「……しかも律は私の『真眼(マッド・アイ)』も使っているはず…それでも勝てないなんて」

    しずか「きゃっ!?」ドン

    律「しずかっ!」

    エリ「よそ見してていいの?ほらっ!」

    ドゴッ

    律「うぐっ……」

    紬「りっちゃん!!」

    367 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 22:07:29.88
    エリ「このまま……戦闘不能にしてあげるっ」

    澪「りつ!」

    いちご「………………」ぶわっ

    律「ぐえっ」ぐいっ

    ドサッ

    澪「うおっ、律がこっちに飛んできた……?」

    エリ「……いちごの『デレ』をギリギリ律に引っかけたのか……やるね」

    律「けほっけほっ……だ、駄目だ…みんなを守りながら戦うのは……」

    いちご「……………律、聞いて」

    律「な なんだ?」

    いちご「私の『ツン』を律に少し分ける……一点集中ならエリの『ツン』も『デレ』も突破できる」

    いちご「………かもしれない」

    律「分けるって……そんなことが出来るのか?」

    368 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 22:10:11.57
    いちご「少しくらいなら大丈夫。だけどエリの『ツン』にはすぐに敗れてしまう」

    いちご「だから決めるのは一瞬だけ……その一瞬に、一点突破の『ツン』をエリに」

    律「そ、そんな上手くいくかぁ…?」

    いちご「他のみんなは私の残りの『ツン』で守る。律はとにかく、攻めて」

    エリ「…………何をのんびり話してるのか知らないけど、そんなとこにまとまってちゃ狙われるよっ」バッ

    ガッ

    律「……だあーーッ!細けぇこたぁいいんだよッ!」バッ

    エリ「……何それ、ドラムスティック?」

    律「完璧に思いつきだ!名付けて……ドラマー戦法だッ!」

    クルクルクル

    澪「そ、そうか!道具を使えば触れてもエリの『ツン』は効かない!考えたな律!」

    律「お?…お、おう!部長をナメるなよッ」

    ダッ

    369 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 22:12:40.26
    エリ「……なかなかやるじゃん、部長」ガガガッ

    バッ ガシッ

    律「……お前こそ私のスティック捌きについてこれるとはな」カンカンッ

    ピシガシ グッグッ

    澪「……ダメだ、互角の勝負……隙がない…」

    ガン! ガン!

    律「…………ぐっ」

    エリ「どうしたの?動きが鈍いよっ」

    和「…律が押されてきている…エリは『ツン』で身を守っているから全くダメージはない…」

    しずか「……律さんっ……がんばって…!」

    バキッ

    律「!!」

    エリ「油断したね律……私の『ツン』にかかればスティックを折ることなんて簡単だよ」

    370 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 22:17:08.74
    しずか「あっ!」

    エリ「ほら、もう一本も……」ガシッ

    律「やめ……!」

    バキッ

    律「!!この……ッ」

    澪「まずい……律っ!」

    律「!!や、やられる…」

    いちご「………………………」ぶわっ

    エリ「今だッ!」シュッ

    いちご「!?」

    澪「うわぁっ!!こ、こっちに来た!」

    エリ「クックックッ…この時を待ってたんだよ…いちごが律を助けるために『デレ』を広げる、この時をね」

    371 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 22:21:20.15
    いちご「…!みんな、逃げて!」

    律「くそ!最初からそれが目的か!いちごから離れろ!」

    エリ「いちごさえ潰せばこっちのもの……」バッ

    ガシッ

    澪「ああっ!」

    和「いちごが…掴まれた……っ」

    エリ「倒れ伏せッ!!」

    ズキュゥゥン・・・

    いちご「……………ひっかっかったな」

    エリ「…な…っ!なんで効かないの!?」

    シュッ

    律「いえいっ、私だよん!」キラッ

    エリ「っ!?いちごが律に……どういうこと!?」

    いちご「……『デレ』内では全てが私の思い通り。私と律の居場所を交換した」

    372 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 22:24:21.09
    エリ「じゃ、じゃあ私が今握っているものは……」

    律「てめぇがさっき折ってくれた私のスティックだッ!!」

    ドゴッ!

    エリ「ぐっ……」フラッ

    いちご「…………………もう逃がさない」ガシッ
          
    エリ「!?いちごから私に触れてくれるとはね……『絶対恐怖領域(ツンデレ)』でまた無力化してあげるよッ」

    ズキュゥウウン

    いちご「『絶対恐怖領域』………出力…200%………!!」

    ドドドドドドドドドドドドドド
      
    エリ「……………わ、私の『ツン』と『下方修正(デスペル)』を両方とも中和して押し返すなんて…」

    いちご「…………………律………!………お願い………!」

    373 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 22:27:15.45
    澪「りつ!お前の『ツン』に『上方修正』をかけておいた!!」

    和「………………エリの弱点、狙うべき点は………"おでこ"」スーッ

    エリ「は、離せ!!」

    律「いちご、お前の覚悟……しかと受け取ったぜ!!」キュイィィィイイイン・・・

    しずか「律さんっ!決めて!!」

    律「唯からもらった能力……だっさい名前だが使わせてもらおうじゃねぇか!」

    バッ

    エリ「そ、その手の形は…………」

    ググググ・・・・・・

    律「これで……終わりだあッッ!!!」ギュゥッ!!

    律「くらえッッ! でこぴん☆フラッシュッッ!!!」



    ペチッ

    374 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 22:29:44.49
    エリ「痛っ!」ビクッ

    エリ「…………………………えっ?」

    ピカッ!!

    エリ「ッ!!?」

    バリバリバリバリ・・・・・・・・・

    エリ「ああああああああああぁぁぁぁっっっ!!!」


    ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ ┣¨┣¨・・・


    澪「エリっ!!」

    和「………エリの『ツン』が…『絶対恐怖領域(ツンデレ)』の能力と共に消えていく……」

    いちご「………………………」

    紬「……エリちゃん…」

    375 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 22:31:47.09
    エリ「うああぁ………っ」ビクッ

    シュン…

    エリ「 」バタッ・・・



    シーン…………

    しずか「……………終わった……の?」

    和「…気を失っている……それに…………能力も消えた」

    律「………とうとう…倒したのか?」

    和「どうやらそのようね…」

    澪「…エリっ!!」ダッ

    379 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 23:00:04.01
    律「!…澪、まだ近づかない方が……」

    いちご「………………………」スッ

    律「……いちご……………」

    澪「…大丈夫だよ、律……もうエリは能力を使えないんだ。私たちに危害を加えることはない」

    いちご「………………うっ」ズキッ

    紬「いちごちゃん!?」

    和「…きっと能力の限界を超えた反動ね………いちごもしばらく能力を使えそうにないわ……」

    いちご「……………ごめんなさい、琴吹さん……私一人じゃ…守ってあげられなかった……」フラ

    紬「ううん、いいの……ありがとう…いちごちゃん…」ギュッ

    紬「…みんなもありがとう……私と、いちごちゃんを守ってくれて………」

    律「ムギ………」

    380 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 23:02:22.21
    いちご「………まだ終わってない」

    澪「え?」

    いちご「…………琴吹さんが『世界創造』を取り戻したとはいえ……」

    いちご「…完全に元に戻っているわけじゃない。平沢さんが寝ている今の内に……琴吹さん…」

    紬「…………?」


    唯「zzZZZ」ぐおーっ すぴーっ

    梓「むにゃむにゃ………zzZZZ」

    律「おいおいマジかよ…こんだけ部屋で暴れまわったのに起きないなんて…」

    澪「しかも梓まで……」

    いちご「二人は私が『絶対恐怖領域』で眠らせていたから当分起きない」

    律「ああ、そういうことか…」

    澪「……のんきなもんだな……」

    381 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 23:05:18.08
    紬「…えっと、いちごちゃん…?私は何をすればいいの…?」

    いちご「……………争いの起きない……平和な世界を願って……」

    澪「…もう二度とこんな事が起こらない世界を……ムギが望んでくれればいいんだ」

    紬「え……でもわたし……」

    律「…どうしたんだ、ムギ?いつも通りのけいおん部に戻すんだよ」

    紬「………違うの…エリちゃんの事よ………」

    澪「……………エリがどうかしたのか?」

    紬「さっき彼女が言ってたこと…けいおんの消失を願っていたなんて…」

    紬「…自分たちが脇役でいることに納得できなかったって………」

    紬「もし…またいつも通りの日常に戻ったとしても……このままじゃまた同じことが起こる気がする…」

    律「…………ムギ……」

    383 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 23:10:02.19
    しずか「……確かに、今回はエリさんが自分の意志で起こした事件だけど……」

    しずか「次はまた別の誰かが、同じ理由で似たような事をするかもしれない………」

    しずか「現に姫子さんは、エリさんと同じように思っていたから………」

    澪「………ムギに頼りっぱなしだと、根本的な解決にはならないってことか…」

    律「で、でもこの世界はムギが作ってるんだろ!?ムギ以外に頼れるやつなんて…」

    紬「…私が世界を作ってる?りっちゃん、何を言ってるの?」

    律「へっ?」

    いちご「………………りつ、少し黙ってて」

    律「は、はい……(なんだかいちごが怖い…)」

    いちご「…………今回の事件、元をたどれば3年2組のクラス構成が原因」

    いちご「確かに今のまま放っておいたらまた同じことが起こるのは明白」

    澪「……………じゃあ、どうすればいいんだ?」

    384 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 23:12:56.41
    いちご「………………私たちは今までけいおん部のためだけに働いてきた」

    紬「……………?」

    いちご「…私たちは、誰の目にさらされることも無くその存在と目的を隠し続けていた…」

    いちご「だけどそれも限界が来てしまった。四天王と七賢者を表に出さないのはもはや困難」

    和「…………………」

    いちご「………これは考え得る最良の手段。モブの代表としてあなたたちけいおん部に進言する」

    いちご「…クラスのみんなを受け入れて欲しい。けいおんの世界を広げてほしい」

    律「受け入れる……?」

    和「……ムギ。私からも一言いい?」

    紬「………和ちゃん…」

    和「…ムギの世界はけいおん部だけじゃないわ…。もっと周りと打ち解けてもいいんじゃないかしら…?」

    紬「わ…わたしは………そんな」

    いちご「……琴吹さんにはけいおん部以外にも、私や、春菜、木下さんや真鍋さんだっている……」

    いちご「みんな、3年2組の仲間だから………」

    385 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 23:14:47.55
    紬「……確かに、わたしはけいおん部のみんな以外と話したこと、ほとんどなかった…」

    和「ムギ。あなたが悪く思うことはないの。これは仕方のなかったことだから…」

    いちご「……大丈夫。琴吹さんなら出来る。だから今一度、望んでほしい」

    いちご「全てが上手くいくように……」

    紬「………分かったわ……わたし、いちごちゃんを信じて……やってみる」

    澪「ムギ……」

    紬「そして上手くいったら、そのときは……いちごちゃん…」

    いちご「……………なに?」

    紬「またさっきみたいに"ムギ"って呼んでね?」

    いちご「…………!」

    ピカシャッ!

    しずか「っ!」

    澪「!?ま、まぶし……」

    律「ムギ!」

    388 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 23:19:19.99
    シュン・・・・・・

    律「……ってあれ?すぐに収まった…」

    春菜「………………う……ん」ムク

    澪「春菜!気がついたのか!」

    梓「……………はっ」ガバ

    唯「zzZ………ふごっ!?」パチン

    律「唯!梓!」

    唯「……あれ~…りっちゃんオハヨ~……」

    律「こいつ寝ぼけてやがる……」

    梓(な、なんか人がいっぱいいる!なんで!?)


    しずか「……そういえば部屋も元に戻ってる……」
      
    和「これが『世界創造(ピースメーカー)』の力……一瞬で復元するなんて…」

    389 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 23:24:52.39
    紬「エリちゃん………起きて」

    エリ「う…………ん………………あれ?琴吹さん?」

    紬「大丈夫?」

    エリ「あれ…私、なんで寝て……?っていうかここどこ!?」ガバッ

    和「……音楽準備室よ。覚えてないの?」

    エリ「おろ?あれれ?いちごに春菜……ってかけいおん部の人たちまで!?」

    バンッ

    アカネ「エリっ!エリは居る!?」

    エリ「あっ、アカネ~!どうしたの?そんな血相変えて…」

    アカネ「……あれ?いつものエリだ…」

    タッタッタッ

    姫子「ちょっと待ってよアカネ………って人多っ」

    和「みんな集まってきちゃったわね」

    390 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 23:27:13.21
    春菜「……どうやら終わったみたいね……」

    澪「ああ……一時はどうなるかと思ったよ」

    律「つーか人多すぎるんだよ!お前ら部室から出ろ!」

    アカネ「ちょ、ちょっと待ってよ…何があったのか説明してよ」

    春菜「……アカネはエリと一緒に帰っていいわ。御苦労さま」

    アカネ「いや、だから……」

    エリ「そ~だね。さすがにこの部屋に12人はきついもんね~」

    エリ「さっ、アカネ。帰ろ」スタスタ

    アカネ「あっ、待って!」

    タッタッ…

    和「……いいの?こんな簡単にエリを帰らせて…」

    春菜「今ここで説明するはめになるより良いわ。それにエリだって馬鹿じゃないもの…」

    春菜「きっと気付いてるわよ。自分が何をしたのか……」

    391 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 23:30:14.30
    姫子「…はぁ………なんか疲れちゃった」

    律「…姫子はアカネと何してたんだ?」

    姫子「ん?三花をぶっ飛ばしてた」

    律「ぶっ!?」

    春菜「ああ、そういえばそんな事もあったわね。三花はその後どうしたの?」

    姫子「体育館にほっといたよ。まぁ今ので起きたと思うけどね」

    春菜「……もう少し考えて行動してほしいものね…」

    姫子「悪かったね。しかしエリが本当にやらかしたとはねぇ…」

    姫子「出会い頭にいきなり意識飛ばされるんだもん。気付いたらベットの上だし…」

    春菜「……それで保健室で気持ちよさそうに寝てたのね…」

    律「そういう春菜もさっきまで床に突っ伏してたくせに……」

    春菜「黙りなさい」

    律「へいへい……………」

    392 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/27(木) 23:33:22.33
    姫子「……で、結局いつものけいおん部に戻れたってオチ?」

    澪「…………………それは………」

    いちご「いいえ。いつものけいおんに、これからは少し変化がある」

    姫子「……なんでそんなことが分かんのさ」

    いちご「………まだ私たちには証明できない。だけど、きっと変われるはず」

    紬「……姫子ちゃん?」

    姫子「……………なに」

    紬「これから1年間、よろしくね?」ニコッ

    姫子「なっ…………///」

    しずか「……わたしたち、もうけいおん部のための存在なんかじゃない」

    しずか「だから姫子さん……みんなともっと、仲良くしていいんだよ?」

    姫子「べ、別に私はそんな……っ」

    395 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 00:06:01.44
    紬「……今まで私、けいおん部しか居場所がないと思ってた……」

    紬「でも、これからはもっとクラスのみんなと仲良くなれるように頑張る!」

    紬「………だから姫子ちゃん、私たちのこと…嫌いにならないで欲しいの」

    姫子「…ふ、ふん。私にとってけいおん部なんてどーだっていいことだし……」

    しずか「………ウソ」

    姫子「………あ~っもう帰るっ!そもそも私には関係ない事だし!」スタスタ

    しずか「…ひ 姫子さん!」

    姫子「……なによ」

    しずか「一緒に……帰ろう?」

    姫子「………………………いいよ別に。ただし…」

    姫子「"さん"付けはやめてよね」

    しずか「………うんっ」

    396 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 00:09:23.86
    バタン・・・

    春菜「……さてと、私たちも帰りましょうか。いちごも琴吹さんも上手くやってくれたみたいだし」

    和「そうね、もう結構暗くなってきたわ」

    唯「和ちゃん帰っちゃうの?それじゃ一緒に帰ろっ!」

    律「唯、お前全然出番なかったな……」

    春菜「スレタイ詐欺ね」

    澪「…………?」

    律「…ま、もう時間も遅いし、今日は部活なしだな」

    澪「今日も、だろ…。明日こそちゃんと練習するからな」

    律「分かってるよ。ほら梓、帰るぞ」

    梓(……一番出番なかったの、私です……)

    いちご「……………………」スタスタ

    紬「あっ…いちごちゃん、待って!」

    いちご「………………………………」ピタ

    397 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 00:12:07.17
    紬「あの…………もしよかったら、だけど…」

    いちご「……………」

    紬「私と一緒じゃ…駄目かしら……」

    いちご「………そんなこと…………ない」

    紬「ほんと?じゃあ…手、繋いでもいい?」

    いちご「……………っ///」カァァァ

    紬「あっ、ご…ごめんなさい、変なこと言って……///」アタフタ

    いちご「て、手を繋ぐくらいなら…べ、別に……///」

    紬「ほんと!? やったぁ!」

    紬「わたし、いちごちゃんと手を繋いで帰るのが夢だったの~」

    むぎゅっ

    いちご「…///」むぎゅぅぅ

    律「いちごのやつ、耳たぶまで真っ赤だぞ」

    398 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 00:15:03.49
    春菜「律。茶化すのはやめなさい」

    澪「……春菜ってなんかお母さんみたいだよな」

    春菜「…………………どういう意味よ」

    律「おばさんくさいってことだよ」

    春菜「なんですって!?」

    律「ははは、冗談だって…」

    春菜「………冬の日のこと、バラすわよ?」

    澪「冬の日……?」

    春菜「…前髪を下ろしたキミの姿も見てみたい……律が勘違いするのも無理ないわね」

    律「!? ちょ、ちょっとタンマ!!」

    澪「ど、どうしたんだよ急に…」

    律「岡田様、すいませんでしたっ!もう二度と生意気なこと言いませんからそれだけはっ」

    春菜「……分かればよろしい」

    399 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 00:19:03.10
    ・・・・・・・・・・・・・・・

    春菜「……ということで今回の事件はこれにて一件落着、というわけね。
       あれからしばらく経った今は、前にも増して平和そのもの……と言っていいかしら」

    春菜「そして、今回の件を境に、3年2組にも少しずつ変化が見えてきたわ。
       まず、琴吹さんはもうクラスに完全に馴染んできたということね。
       かつての彼女はまさにけいおん部が自分の全てだと思いこんでいたけど、今はもう
       クラスのみんなとの交流を思う存分楽しんでいるみたい。
       ただ、琴吹さんが自己を主張し始めたとたん、クラスメイトのみんなは
       彼女の魅力に気付いてしまったみたいで……私たち四天王の威厳は以前ほど影響力を
       持たなくなってしまったわ」

    春菜「…それでもいちごは相変わらず高嶺の花よろしく他の生徒から支持されているけれど、
       いちごに関しても大きな変化があったようね。
       結局いちごが琴吹さんと付き合うことになったと聞いたときは流石に私も反対したわ。
       でも二人は隠れながらも上手くやっているみたいだし、もう私がどうにかする必要もなさそうね」

    春菜「そしてエリだけど、あの子も誰から聞いたのか分からないけど真実を知ったみたいね。
       私もエリがまさかあんなことをするなんて思ってなかったけど、今は至って普通のエリ。
       反省してると言っていたし、結局は彼女が望んだように世界は変わった…少しずつだけど……」

    400 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/28(金) 00:22:37.41
    春菜「あと、私たちが使っていた能力に関しても変化があった。
       実はあの事件の後、エリの能力は消滅してしまったの。そして、それに合わせて私たちの能力も
       以前よりかなり弱体化してしまった。
       これはエリの能力が、他の人の能力を固定し、使えるようにするためのものだったから
       と真鍋さんは言っていた…。要するにエリは元々この世界の能力を管理するための存在だったわけね」

    春菜「それが良いことなのか悪いことなのかは分からないけれど、少なくとも前みたいに大きな事件を
       起こすこともないでしょう」

    春菜「……けいおん部のみんながクラスメイトたちと仲良くなり始めたことで、これからはきっと
       私たちの存在があなたたちに伝わることになると思うわ。
       そのかわり私たち四天王は仕事が増えて大変だけど……。
       最終的に3年2組がどうなるのか、これは今の私が知ることはできないけど、おそらく
       何の問題も起こすことなく無事に卒業できると思っている…出来ればそうであって欲しい所ね」

    春菜「ということで私の独白は以上。とりあえずこれで終了です。ご苦労様でした」


                                おわり

    コメントを書き込む コメントを読む(6) [けいおん!SS] ブログランキングへ 人気ブログランキングへ このSSをはてなブックマークに追加


関連?商品

過去の名作たち

唯「うにおん?」
憂「寒いと思ったら雪が降っているよ」
唯「キャラクター!」
  1. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/01/28(金) 14:10:15 URL [ 編集 ]
    壮大すぎワロタ
  2. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/01/28(金) 15:22:17 URL [ 編集 ]
    なんだこれ。十二人の怒れる男をモチーフにしてるのか?
    十二人の怒れる男って法廷とかの話だろ。
  3. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/01/28(金) 15:45:48 URL [ 編集 ]
    やっぱたまにはこーゆー長編戦闘系SSも良いな。
    所々吹くとこもあるしGJ!!
    律隊員さすがです。
  4. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/01/28(金) 17:57:42 URL [ 編集 ]
    すいません、途中で飽きました

    瀧エリは良かった
  5. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/01/29(土) 01:39:36 URL [ 編集 ]
    岡田さんの能力で一番恥かくのりっちゃんだろうなw
  6. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/01/31(月) 07:24:16 URL [ 編集 ]
    長いけど面白い!後半風子空気!
    ムギいちごの後日談はまだですか?

コメントの投稿(コメント本文以外は省略可能)




管理者にだけ表示を許可する

<<梓「澪先輩が唯先輩の頭ナデナデしたい病に罹った!?」紬「そうなの」 | トップページ | 梓「憂、ひざまくら!」>>
テンプレート: 2ちゃんねるスタイル / 素材サイト: 無料テンプレート素材.com / インスパイヤ元:2ch.net /
これより下はないよ・・・
消費者金融比較
キャッシングローン
消費者金融 利息
ブログパーツ

ギャルと女子高生

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。