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憂「きいろの規範」

  1. 名前: 管理人 2011/01/29(土) 18:20:18
    1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/29(土) 14:44:06.04

     夏が近づく、暑い日のこと。

     その日は両親も帰ってきて、

     久しぶりにお母さんのご飯を食べられてお姉ちゃんも満足げでした。

     いや、きっと満足そうなふりをしていただけです。

     食後にお姉ちゃんとテレビを見ながらお風呂があくのを待っていると、

     どうにも横からチラチラ覗かれているような感じがしました。

    憂「……お姉ちゃん?」

    唯「んー、なに?」

     しらばっくれるつもりのようです。

    憂「わかってると思うけど……」

    唯「うん、わかってるよ?」

    憂「……」

     お姉ちゃんの口ぶりはものすごく不安です。大丈夫でしょうか。


    2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/29(土) 14:47:05.44

     しばらくして、お母さんがお風呂からあがったようです。

    唯「わたし先に入ってくるね」

     お姉ちゃんがおもむろに立ちあがって、すたすたとお風呂場に向かっていきます。

     お母さんはそれを見てくすっと笑いました。

    母「お母さん達もう寝ちゃうから、着替え持っていってあげてね」

    憂「うん、わかった」

     時計を見ると、まだ10時です。

     お母さんたちはきっと疲れているんでしょう。明日の朝は私が頑張らないと、と思いました。

    憂「おやすみ」

     お母さんがとんとん階段をのぼっていきました。

     私も、なんとなく少し待ってから立ち上がって、お姉ちゃんの部屋に向かいます。

     お姉ちゃんのいないお姉ちゃんの部屋は、とても静かでした。

     小さく、お風呂場から水の撥ねる音が聞こえます。

    3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/29(土) 14:50:00.89

    憂「……」

     クローゼットを開け、タンスの引き出しを開けました。

     木の匂いと一緒に、ほんのりとお姉ちゃんの匂いがします。

     まずは半袖のTシャツをとり、次にズボン。

     軽く呼吸をしてから、下着が入っている引き出しに手をかけました。

     淡い色の布が並んでいます。

     吸い寄せられるように、顔が近付きました。

    憂「……だめだめっ」

     適当にペアを選び取って、腕に抱えます。

     引き出しを戻してクローゼットを閉めると、お風呂場のお姉ちゃんのもとに向かいます。

    憂「お姉ちゃん、着替え置いとくねー?」

    唯『おー、ありがとう憂ー』

     脱衣場を去ろうとすると、お姉ちゃんがさらに声をかけてきました。

    5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/29(土) 14:53:00.71

    唯『ちゃんと選んでくれたー?』

    憂「え、選んでないよ?」

    唯『ふーん?』

     きゅっ、と蛇口のしまる音がしました。

     続いてシャワーの音が消え、ノズルが壁に掛けられたようです。

    憂「ちょっとお姉ちゃん、ちゃんと体洗ったの?」

    唯『どうかなー?』

     すかした返答をしつつ、お姉ちゃんがお風呂場の戸を開けました。

    憂「……」

     ポタポタと水を垂らしながら、お姉ちゃんがずい、ずい、と近付いてきます。

     見慣れたお姉ちゃんの裸身。

     なのに、いつもこうして胸が高鳴ってしまうのは何故なんでしょう。

    6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/29(土) 14:56:05.32

     お姉ちゃんの肩からのぼる湯気が、首筋をほかほか包んできます。

    唯「わたしよく分かんないから、憂がきちんと洗ってくれたら嬉しいんだけどなー?」

    憂「ば、ばかなこと言ってないで、ちゃんと洗いなよ」

     さっきからお姉ちゃんは余裕たっぷりですが、

     今日は両親が家にいるのです。なんとしても折れるわけにはいきません。

    唯「むぅー。まぁ、いいけどね」

     不満そうに唸ったあと、ニヤッと笑い、お姉ちゃんはまたお風呂場に戻っていきました。

     再び水の撥ねる音がします。

    憂「……もうっ」

     早く部屋に戻ればよかった。

     首を振り、揺らいだ意志を立てなおしました。

     リビングの電気を消して自分の部屋に向かいます。

    7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/29(土) 14:59:03.05

    ――――

     やがて部屋のドアが2回ノックされ、返事をする間もなく開かれました。

    唯「うい、お風呂あいたよ」

    憂「あ、うん」

     用意していた着替えを持って、ベッドを立ちました。

     ドアの脇に立っているお姉ちゃんの横をすり抜けます。

    唯「えいっ」

     その瞬間、お姉ちゃんがいたずらっぽい声とともに、

     ちょうちょ結びにして後ろ髪を留めているリボンをしゅるっと解いてしまいました。

     襟足の先がうなじに触れます。

     ちくちくした感触。

     体が弱く震えます。

    9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/29(土) 15:02:03.97

    憂「お、お姉ちゃん……」

    唯「ふふっ」

     お姉ちゃんは左手につまんだリボンを見せつけるように振り、悪そうに笑います。

    憂「ぁ……」

     言葉が出ません。

     お姉ちゃんはそんな私を満足げに眺めた後、

    唯「待ってるからね」

     と言い、私の部屋に体をすべりこますと、ぱたりとドアを閉めてしまいました。

     廊下に取り残された私は、ただがくがくと膝を震わすばかりです。

     今日はお母さんたちがいるから、だめなのに。

     理性ではわかっていますが、

     長い月日をかけて刻みつけられた行為の感覚が、すでに私を襲い始めていて、

     その理性はざぶざぶと飲みこまれていってしまいます。

    11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/29(土) 15:05:02.60

     お姉ちゃんが私のリボンを外すとき。

     それは、えっちをしようという合図なのです。

     両親がいるにもかかわらず、

     私の身体はこれからお姉ちゃんに可愛がってもらえるという期待にうずいています。

     気付けば着替えは足元に落ちて、それを抱えていたはずの手はドアノブを掴んでいました。

     私の欲望を縛り付けていたリボンは、もうお姉ちゃんの手中で遊ばれていることでしょう。

    憂「は、ふぅ」

     金属の触れあう音。

     急に気温が高くなった気がしました。

     ゆっくりゆっくり、ドアを開けていきます。

    唯「……早かったね?」

     お姉ちゃんはベッドの上で、見ただけでやわらかいと分かる

     ふくらはぎを投げ出して寝転んでいました。

    12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/29(土) 15:08:00.53

    唯「お風呂は?」

    憂「……いい」

     ベッドのそばにずんずん歩いていきます。

    唯「我慢できなくなっちゃったの?」

     お姉ちゃんが嬉しそうににやにや笑っています。

     耳の横に、お姉ちゃんが買ってくれた黄色のリボンが落ちていました。

    唯「ういー、今日はお母さんたちいるんだよ?」

    憂「大丈夫だよ。もう寝てるから」

     そっとベッドに腰掛けて、お姉ちゃんと平行に身体を横たえます。

     一呼吸置いてから、むくりとお姉ちゃんが起き上がります。

    唯「えへへぇ……」

     頭の横が沈んで、お姉ちゃんの笑顔が目の前に現れました。

    14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/29(土) 15:11:00.20

     私は腕を伸ばして、お姉ちゃんの背中に手をのせます。

     軽く引き寄せるように力を入れると、ぎゅっと脚がからまって、

     下半身のほうからお姉ちゃんの体重がかかってきます。

     腰のあたりまでは、そーっと。

    唯「ういーっ」

     そして突然、お姉ちゃんはどさりと私の上に倒れ込んできました。

    憂「ん……」

     お姉ちゃんは私の上にのしかかる時、いつもこうして遠慮なく全身を預けてきます。

     私もありのままのお姉ちゃんの重みを受け取って、その代わりにあたたかく包み込まれます。

     お風呂から上がったばかりのお姉ちゃんの身体は、普段より熱く感じました。

    唯「ふふん」

     そのまましばらく抱きしめていると、お姉ちゃんが鼻を鳴らして顔を上げました。

     大きな瞳が、私の顔の下っかわ……くちびるを見つめているのがわかります。

    15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/29(土) 15:14:42.62

    唯「んべー」

     お姉ちゃんが大きく舌を出しました。

    憂「む……」

     エッチの時は、お姉ちゃんはキスの前にまず舌を出して、私のくちびるを舐めます。

     そして、私がそれに応えて舌を出したりすると、「めっ」と頬を引っぱって怒ります。

     早くキスが欲しい私をじらしているんでしょう。

    唯「ういー、ういー」

    憂「ん……んんぅ」

     お姉ちゃんは低い声で歌うように私の名前を呼びながら、

     舌でぺたぺたと口の周りを舐めまわします。

     黙って待っていれば、そのうちちゃんとキスをしてくれるのは分かっています。

     だけど、そのうちまでが長すぎるのです。

    17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/29(土) 15:17:50.19

     自然と脚がもぞもぞ動きます。

     絡みついたお姉ちゃんの脚と素肌がこすれあって、それがまた意識をかき乱します。

    憂「……っは、おねえちゃ」

    唯「めっ」

     ぎゅ、と軽くほっぺをつねられます。

    憂「もう、もういいれひょ?」

    唯「めったらめっ、だよ」

     つねったところを優しくさすって、お姉ちゃんが再び舌を出しました。

     私も諦めて、くちびると目を閉じます。

    唯「れー……」

     お姉ちゃんの暖かい舌が下唇に触れたと思った瞬間、

     突如として、ぐいっと唇をこじ開けて、舌が口の中に駆けこんできました。

    憂「んっ、うっ!? んん~っ!」

     あまりに唐突だったせいで、体が一瞬拒否してしまいます。

    19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/29(土) 15:21:04.17

    唯「んふふ……れろ、れろれろっ」

    憂「は、んぐっ……ん、ちゅく」

     私がびっくりし過ぎたのを気遣ったのか、入ってきた舌の攻めはそれほど激しくありません。

     丁寧に歯を撫でていくお姉ちゃんの舌を、私の舌で追いかけます。

    唯「ん……」

     お姉ちゃんは私の頭に手を置いて、やさしく撫で始めました。

     そっと、舌が触れ合います。

     最初はお互いの存在を確かめるように、静かに舐めあって。

     徐々に唾液をはじけさせながら、絡み合う激しいキスへと変わっていきます。

     ぐしゃぐしゃと髪をかき撫でるように、お姉ちゃんの手つきも変わってきました。

     私もお姉ちゃんも、もう口で呼吸をすることは完全に諦めていて、

     鼻息がふーふーとうるさく吹いていました。

    20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/29(土) 15:24:05.20

    唯「うい……」

    憂「む……おねえひゃんっ」

     こうして頭をぐしゃぐしゃに撫でられながら、

     お姉ちゃんと舌をぶつけ合うのが私の大好きな時間です。

     今この瞬間だったら、死んだって悔いは残らないような気がします。

     私は覚えていませんが、お姉ちゃんが言うには

     キスのしすぎで一度そのままクラッと倒れてしまったことがあるとかないとか。

     すぐに人工呼吸をしたんだよ、とお姉ちゃんは胸を張りますが、

     もちろんそんな記憶はまるでありません。

     きっとそれで目が覚めても、私はすぐキスを再開したことだろうと思います。

     そのくらい、お姉ちゃんとのキスは大好きです。

    唯「くっ……ちゅ、ぺろ」

    憂「んっ、ぴちゃ、ちゅちゅ……」

    21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/29(土) 15:27:01.25

     喉の奥につばが溜まってきました。

     わたしとお姉ちゃんの唾液で作ったカクテル。

     ごくんっ、とわざとらしく喉を鳴らして飲みこみます。

    唯「ん……はぁんっ」

     お姉ちゃんが興奮気味に息を切らします。

     一瞬だけくちびるが離れました。

     舌先で繋がった唾液の糸を視認する間もなく、再びお姉ちゃんが覆いかぶさります。

    唯「ふっ……ん、ぶぇ」

     さっきとは違って、お姉ちゃんは舌で襲いかかってはきませんでした。

     今度のお姉ちゃんの舌は、くちびるまで引っ込んでは唾液を集めて私の口に入ってきます。

     そのたびに、とろりとお姉ちゃんの味が垂らされます。

     絶え間なく、忙しく渡されるお姉ちゃんのつば。

     ちょっと大変だけど、どんどん飲みこんでいきます。

    23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/29(土) 15:30:18.01

    唯「かぁいいよ、うい、かわいいっ」

    憂「んむっ、んんっ……」

     お姉ちゃんが私の頭をかかえて、ぐいぐい顔に押しつけます。

     キスもここまで深くなると少し痛いですし、朝はおでこや鼻の下が赤くなっているのですが、

     それでもお姉ちゃんに貪欲に求められるのが嬉しくて、気持ちいいのが冷めることはありません。

     お姉ちゃんがおっぱいをぎゅうぎゅう押しつぶしてきます。

     太ももに触れたお姉ちゃんのズボンが熱く、じっとり濡れているのがわかりました。

     お姉ちゃん、またパンツ穿いてないみたいです。

     おっぱいの感触でブラをしていないのは分かっていましたから、予想はしていましたが。

    憂「ん、んぅっ……ぱぁっ」

     唾を溜めて溜めて、舌がひたひたになるまで溜めてから、いっぺんに飲みこみます。

     お姉ちゃんが、ちょっと名残惜しそうにくちびるを離しました。

    25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/29(土) 15:33:12.92

    唯「はあっ、は、は……ういー……」

     切なく、お姉ちゃんが鳴きます。

     熱くとろけた瞳で私を見つめて、不安げな呼吸を吐きかけてきます。

     シャツの襟首に、むわりと暖かく濡れた感覚。

     それを感じた途端、私たちの全身が汗だくになっているのに気付きます。

    唯「脱がして……いい?」

    憂「……うん、脱がして」

     普段だったら、いいかなんて訊かないのに。

     やっぱりお姉ちゃんも少しだけ、両親がいることを気にしているみたいです。

    唯「へへっ……」

     お姉ちゃんは、にっこり笑顔で私の腰の横に両膝を置いて膝立ちになると、

     シャツの裾に手をかけました。

     私も軽く腰を浮かして、お姉ちゃんが脱がしやすいようにします。

    26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/29(土) 15:36:02.82

    唯「……あ」

     お姉ちゃんが何か気付いたように、小さく口を開けました。

    憂「どうしたの?」

    唯「あぁ、えへへ。……なんか今日は憂のいい匂いがすごいするなぁって思ったら」

    唯「お風呂入ってなかったんだっけ。……ふふっ」

    憂「……ぁ、うん」

     そう言われるとかなり恥ずかしいです。

     特に今はひどく汗をかいていて、

     お姉ちゃんの汗と混じっていなければ臭さを感じていてもおかしくないくらいです。

     お姉ちゃんは臭いと思ってないのか、急に不安になってしまいます。

    唯「ねぇ、ういー」

     うつむいた私の顔を、満面の笑みでお姉ちゃんが覗きこんできました。

    唯「ちょっと時間かかるかもだけどさ、今日は憂のいろんなとこ舐めてみていーい?」

    27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/29(土) 15:39:26.28

    憂「ほえっ?」

     お姉ちゃんの提案が出てきた理由がわからなくて、おかしな声がでます。

    憂「お、お風呂入ってないよ?」

    唯「だから舐めたいんだよ。憂の味がしそうだから」

    憂「う……」

     もとより興奮で顔は赤くなっていたと思いますが、

     お姉ちゃんの言葉でさらに顔が熱くなります。

     またも、じわりと汗がしみ出る感覚がしました。

    唯「だめ……かな?」

     お姉ちゃんがしょげたような顔をします。

     ちょっと恥ずかしいけれど、だめなんて言えるはずがありません。

     それに、いろんな所を舐めるって……いろんな所って、どこでしょう。

     プレゼントボックスを開けるような期待があります。

    30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/29(土) 15:42:03.08

    憂「や、やってみる?」

    唯「いい?」

    憂「うん、いいよ」

    唯「やった!」

     お姉ちゃんは嬉しそうに笑って、ごそごそ私の服をまくっていきます。

    唯「うい、ばんざい」

     言われるままばんざいをして、すぽんとシャツを取られます。

     慣れた手つきで背中に手をまわしてホックを外され、ブラジャーが投げ捨てられました。

    唯「お姉ちゃんも脱いだほうがいい?」

    憂「うん、はだかんぼになろ」

     もぞもぞと服を脱ぎ出したお姉ちゃんの下で、私もズボンとパンツをみな下ろしました。

     手は届かないので、ももを擦りあわせてゆっくり脚の先に持っていって、

     どうにか脱ぎ捨てます。

    31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/29(土) 15:45:08.22

     すっぱだか同士になると、さすがに汗が冷たく感じました。

     お姉ちゃんも同じだったのか、私に覆いかぶさってきます。

    唯「はあ、はぁっ……ういぃ」

    憂「んぁっ、おねえちゃん……」

     そのまま、汗でぬるついた素肌をこすり合わせてしばし暖まります。

     ぬちょぬちょと、普段は最後のときにしか聞こえない音がします。

     汗って、けっこうえっちぃかもしれません。

    唯「はぁ……ふぅっ」

     再びお姉ちゃんの顔が赤くなって、首筋に汗が浮き始めます。

     濡れた音とともに、お姉ちゃんが離れます。

    唯「どこからにしようかなぁ~?」

     数種のアイスを目前にした時のように笑いながら、お姉ちゃんは私の身体を指でなぞります。

     首筋から、鎖骨の出っ張りを乗り越えて胸をくるくるめぐり、腋の下に指が入ってきます。

     ちょっとくすぐったいです。

    32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/29(土) 15:48:03.79

    唯「お? ワキがいい?」

    憂「ち、ちがうよ。くすぐったかっただけ」

     私の反応を見逃さなかったのか、お姉ちゃんがそんな風に言います。

     しかし腋もけっこう汗をかいている上、蒸れた臭いもすると思います。

     できればお姉ちゃんに舐めさせたくはないのですが……。

    唯「ふーん? まあいいや、ワキは後にとっておこうか」

     どうやらお姉ちゃんの中で腋を舐めるのはもう確定みたいです。

    憂「……」

     そっとシーツを指で引っぱり上げて、右の腋に挟んでおきます。

     臭くて嫌われたり、気を遣わせたりしたら情けないです。

    唯「んー……」

     お姉ちゃんは私の首筋をじっと見つめています。

     ばれてないよね?

    33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/29(土) 15:51:06.04

    唯「首。舐めていい?」

    憂「ん……いいよ」

     どうやら気付かれていないみたいです。

     首ぐらいならまだ大丈夫です。

     あごを上向けて、首を差し出します。

     お姉ちゃんがぐったりと体重をかけてきました。

     身体の感触がじかに伝わって、本当にお姉ちゃんに全身くるまれているみたいです。

    唯「ちゅっ、ちゅ」

     まずは探るように、お姉ちゃんが唇を首に這わせます。

    憂「ふふ……」

     慣れない感覚がくすぐったくて、頬が緩みます。

     私のすぐ下でお姉ちゃんがもごもご動いています。

     お姉ちゃんの髪が肩を撫でていて、お姉ちゃんになったみたいで心地いいです。

    34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/29(土) 15:54:05.46

    唯「ん……」

     ぬるりと舌が出てきました。

     ひと舐めした後、味を確かめるように舌なめずりをしています。

    憂「……ど、どう?」

    唯「んーむ……しょっぱい感じ」

     汗は主に塩分らしいですから、お姉ちゃんの感想ももっともです。

     というか、こんなことを何故私は訊いたのでしょう。 

    唯「ん……れろれろ」

    憂「ふぁ……しょっぱいんじゃないの?」

    唯「うん、しょっぱいよ。ぺろっ、ぺろ……」

     文句を言いつつ、お姉ちゃんは首をぺたぺた舐め続けます。

     ざらざらした舌が這いまわる感触がくすぐったいです。

    36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/29(土) 15:57:06.28

     お姉ちゃんが柔らかい舌で私の汗を舐めとり、

     代わりにくちびるから唾液をとろっと垂らして塗りつけていきます。

     つばを垂らされた一瞬だけは暖かいですが、舌で伸ばされた後はひんやりと感じました。

     1日ぶんの汚れた体が、お姉ちゃんの舌で丹念に洗われます。

     ときたま、こくりと鳴っているお姉ちゃんの喉。

    憂「はぁ、はぁっ……おねえちゃぁん」

     感触としてはくすぐったいだけなのに、

     お姉ちゃんが私の汗を舐めて飲んでいると思うと、快感が背筋を走っていきます。

    唯「おいしいよ、憂……」

    憂「やぁ、言わないでえっ」

     ぞくぞく、お姉ちゃんの言葉に興奮が高まります。

     こんな風に、おいしいおいしい言われながら全身舐められたら気持ちいいだろうなあ……

     とは思いますが、さすがにそれはお姉ちゃんが大変でしょう。

    37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/29(土) 15:59:55.07

    唯「んむー……」

     首回りがすっかり冷えたころ、お姉ちゃんの舌が移動し始めました。

     鎖骨のくぼみに沿って強くこすられます。

    唯「みゅふふ~」

     おっぱいを寄せてむりやり谷間をつくって、そこを舌が通っていきます。

    憂「おっぱい好きだね、お姉ちゃん?」

    唯「憂が好きなんだよぉー」

     むにむにおっぱいとほっぺたをくっつけて遊びながら言っても説得力がありません。

     でも、おっぱいで楽しんでいるお姉ちゃんは子供みたいでかわいいので怒らないことにしました。

    唯「でも今日はねー」

    憂「やんっ……」

     まるでついでみたいに乳首を指先でぴんぴんっと弾いてから、お姉ちゃんは顔を上げます。

     見つめているのは、ぴったりと腕をくっつけて防御している私の腋。



    38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/29(土) 16:03:06.44

    唯「……嫌?」

    憂「……いやかも」

     汗はシーツに吸わせたぶん、そこまで大量にかいてはいないでしょうが、

     腋を舐められるのはできるかぎり忌避したい事態です。

     お風呂に入りもしないで腋だけ守ったところで、どうという訳でもないでしょうけど。

    唯「憂の汗おいしいんだよ?」

    憂「それでもいやだよ……」

    唯「ねぇー、憂のワキなめたいよぉ。きっとすごくおいしいと思うんだ……」

     濡れた瞳でお姉ちゃんが見つめてきます。

    唯「ういー……」

     ぐすっと鼻をすする声がしました。

     舐めさせたくないのは、もはや私のわがままでしかないような気がしました。

     実際汗が伝っていた首筋だって、お姉ちゃんはおいしそうに舐めてくれたではありませんか。

    40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/29(土) 16:06:09.57

     そして何より、汗をお姉ちゃんに舐められるということ。

     汚れた私の身体をお姉ちゃんが清めてくれることに、

     わずかながら私は快感を覚え始めていました。

    憂「ちょっとだけだよ……?」

    唯「やった!」

     もぞもぞシーツを伸ばして腋から抜き取り、腕を上げます。

    唯「おぉ……」

     ぺろりとお姉ちゃんが舌なめずりをします。

     いそいそと腋に顔を近づけてくるお姉ちゃんは、まるで駆け寄ってくるワンちゃんのようでした。

    唯「すんすんっ」

     腋をぐいぐい鼻で押して、お姉ちゃんが汗を嗅ぎます。

     覚悟していたことだけど、恥ずかしい……。

    唯「すぅーっ……」

    41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/29(土) 16:09:02.70

     胸一杯に腋のにおいを入れるお姉ちゃんを眺めていると、

     なんとも言えない感情が頭を埋め尽くしていきます。

    唯「いい匂いだよ、うい」

    憂「うぅ……」

     恥ずかしくて腕を下ろそうとしますが、

     ぴくりと動かした瞬間に素早い反応で鷲掴みにされてしまいました。

    唯「大丈夫。思ってたほどじゃないし」

    憂「く、くさいってことじゃん!」

    唯「くちゃいけど良い匂いなんだよ~♪」

     そう言って、また鼻をぴこぴこ鳴らすお姉ちゃん。

     一応汗は拭いたのに、それでもやっぱり臭いらしいです。

     当然と言えば当然ですが、ちょっぴり自信喪失しちゃいます。

    42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/29(土) 16:12:10.37

    唯「ではそろそろ、いただきましょうか」

     存分に腋を嗅ぎ尽くしたお姉ちゃんはふふんと笑い、

     私の、1日お風呂に入っていなくて汗臭い腋に舌を合わせました。

    憂「ひゃふっ……」

    唯「んーんー、れろれろ……」

    憂「ふぅっ……ふ、くくっ」

     そりゃあ腋の下ですから、舐められたりしたらもちろんくすぐったいです。

     汚い場所をお姉ちゃんに舐められているということで、興奮はするのですが。

    唯「ちゅぱっ……んりゅ、れろっ」

    憂「ぷ、ふふぅっ」

     どうにもえっちな気分よりはくすぐったさが先行する感じです。

     お姉ちゃんがくすくす笑う私を不満げに見上げています。

     そして、急に何かを思いついたような顔であやしく笑いました。

    43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/29(土) 16:15:09.70

    唯「んむっ!」

     お姉ちゃんの舌の動きがべろべろと大きく、速くなります。

    憂「ひゃあっ! あ、ふふっ、んっ」

     くすぐったさの波が増幅します。

     いや、ただくすぐったいというだけではないような……。

    憂「は、はっ、ふふふっ! んん、やぁっ!」

     掴まれている腕を動かして、なんとか腋を閉じようと努力しますが、

     そのための力もなんだか抜けていってしまうようです。

    憂「はぁっ、ひあッあ! もう、ぁ!!」

    憂「ぜぇ、ぜぇ……だぁめ、おねえちゃっ、んはあぁっ!!」

     これは……言い訳できません。

     お姉ちゃんに腋を舐められて、ちょっと、いやかなり感じています。

    44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/29(土) 16:18:02.50

    唯「ふふぅん」

     嬉しそうにお姉ちゃんが笑いをもらしました。

     そして再び、腋をべろべろとおおざっぱに舐めはじめます。

    憂「は、ァ……ちょっ、と!! ああっ、めっ!!」

     まさかの腋という場所からほとばしる快感が、全身を駆け回ります。

     それに反応して、あそこがじんじんと熱くなります。

    唯「ういー、イキたいんじゃない? イっていいよ……」

    憂「い、イッ……!?」

     想像もしていませんでした。

     腋を舐められて達するなんて、

     でも今の私はそれすらありえない話ではないくらいに。

    憂「イキ……たいっ! おねえちゃん、おねがい」

    唯「了解いたしましたー♪」

     OKサインが見えたかと思うと、私の腰がお姉ちゃんをガクンと突き上げました。

    45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/29(土) 16:21:14.91

    憂「くぁ、はあっ!」

    唯「んんっ……」

     がくがく激しく震える私の体を完璧に乗りこなして、

     お姉ちゃんは的確に腋をべろべろ舐め続けます。

    憂「はあっああ、んあああっ!!」

     熱い身体を冷気に似た快感の信号が駆け巡ります。

     熱気と寒気がぐるぐる混ざり合い、私の体をかき乱すようです。

    憂「ああああっあっ、ひゃっ、ぁぁぁああ!!」

     そして、体の混乱に頭が耐えきれなくなりました。

     頭の中が、強烈な光に包まれたように真っ白になります。

    憂「ふあああああああああぁぁぁぁっ!!!」

     下半身からすさまじい震えが駆け上がって、全身を塗りたくります。

     敏感すぎて曖昧になった素肌の感覚が、ただお姉ちゃんに包まれていることだけを教えてくれました。

    47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/29(土) 16:24:12.07

    ――――

     ふと、腕が持ち上げられる感覚がしました。

    唯「ほら、こっちのワキのほうがびっちょり」

     腕を持っているのはお姉ちゃんの手です。

     挙げさせられた腕のつけねに、頭がぽすんと乗っかってきました。

    唯「すんすんっ……」

     お姉ちゃんが鼻を鳴らす音。

    唯「やっぱり拭いてたんだねー、うい」

     お姉ちゃんが私を見ています。

    憂「えへへ……」

     なんだか夢でも見ているような感覚で、私はにこりと笑顔を返します。

    唯「……おしおきだよ」

    憂「へっ?」

    48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/29(土) 16:27:11.36

     ぴちゃっ、という音がしたのが始まりでした。

    憂「んやっ、ああッ!? なに、ふああぁっ!!」

     突如現実に引き上げられたように、私の身体をふたたび快感が跋扈し始めました。

    唯「こんなにおいしいのを隠しておいてっ!」

     よく分かりませんが、お姉ちゃんはなにか怒っているみたいです。

    憂「ご、ごめんあっ、ごめんあひゃいっ!!」

    唯「めっ! 覚悟しなさい!」

     必死でとにかく謝りますが、お姉ちゃんの許しは得られません。

     その代わりにお姉ちゃんの舌が汗だくの腋をべろりと舐めつけてきます。

    憂「はあっ、あっ、ああアァァーッ!!」

     高い悲鳴が否応なしにしぼりだされます。

     お姉ちゃんの不敵な笑い声が耳をくすぐります。

    49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/29(土) 16:30:10.09

     肌にまとわりついた汗に、お姉ちゃんがじゅるじゅると吸いついている音。

    憂「ぁッ、やぁっ、だめぇ、だめだよぉっ!!」

     痙攣を起こす体はお姉ちゃんに押さえつけられます。

     さっきよりもお姉ちゃんが必死というか、夢中というか。

     舌の動きも速いのに、塗りつけるみたいにねちっこくて……。

     そう、右の腋でイカされたときよりもずっと。

    唯「うい、またイクのぉ?」

     私のたかぶりが限界にきているのを感じ取ったか、お姉ちゃんがにやりと笑います。

    憂「いくっ、いくから、はやくぅ!!」

    唯「ふふ……おっけー、腋ぺろぺろして、イカせてあげるね」

     ねっとりとしゃぶりつくように、お姉ちゃんが腋に吸いつきます。

     バチン、バチンと小さな風船が頭ではじけて、

     中から白いインクが飛び出て頭を埋め尽くすようでした。

    50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/29(土) 16:33:05.19

    憂「あっ、あッ……!!」

     ぞくん、ぞくんと巨大な快感が脊髄を通って私の身体をくだっていきます。

     呼吸にあわせて、せぼねのひとつひとつを震わせながら、大事なところに向かって。

     間違いなく、とんでもない高さの絶頂が来ます。

    憂「は……は、イク、イクよぉお姉ちゃあんっ」

    唯「んー、いっていいよ。受け止めてあげる」

     そう言って、お姉ちゃんが太ももを私のあそこにあてがいました。

     大きな大きな快感が、ついに腰まで到達して、

    憂「あ、はぁっ、……ぅぁ」

     子宮にごすんとぶつかるような衝撃をくわえたあと、

    憂「ッはああああああああぁぁー!!」

     体の奥で大爆発をおこしました。

    53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/29(土) 16:36:07.08

    憂「ぁぅ、んっ、ぅ……」

    唯「うい……」

     全身が吹き飛んでしまいそうな感覚でした。

     でも、おねえちゃんがぎゅっと抱きしめているので、すぐに安心できました。

     やさしく、くすぐったい程度にお姉ちゃんが腋をなめてくれます。

    憂「んふっ、ふふ……」

     右手を伸ばして、がんばってたくさん気持ちよさをくれたお姉ちゃんの頭を撫でてあげます。

    唯「えへへへ……」

     お姉ちゃんが幸せそうに笑ったそのとき、

     部屋のドアノブがかちゃりといってひねられたのが聞こえました。

     わたしたちは、動くことすらできませんでした。

     圧倒的な恐怖の前に、凡人はただ立ちつくすのみだ。

     なんてね。

    54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/29(土) 16:39:09.24

    母「……」

     ドアを開けて立っていたお母さんは、私たちの様子を一瞥すると、

     子供のいたずらを見つけたような、あきれた風な顔をしました。

    母「唯、そういう遊びは小学生で卒業しなさい」

    唯「え……うん」

     この人はなにを言っているんでしょうか。

    母「憂も憂よ。腋なめるなんてばっちいんだから、あなたが注意しなきゃだめでしょ」

    憂「は、はいー……」

     あ、わかった。

     バカなんだこの人。

    母「お母さんたち明日も早いから。仲良いのはいいけど、すこし騒ぐのはやめてちょうだい」

    母「あと、暑いのは分かるけどちゃんと服着ないと風邪引きますからね」

    唯憂「は、はーい」

    55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/29(土) 16:42:02.27

     私たちの返事に満足したか、お母さんは「おやすみ」と言ってドアを閉めました。

    唯「……」

    憂「……」

     ひとまず、どちらからともなく体を離して、起き上がりました。

    唯「……セーフだった?」

    憂「たぶん……」

     きっとお母さんは疲れているのでしょう。

     あの様子では、朝になったらもうこの出来事も忘れているに違いありません。

    憂「お姉ちゃん、リボン……」

    唯「あ、うん」

     私が言うと、お姉ちゃんはベッドを叩いてリボンを探り始めます。

    唯「あった」

     お姉ちゃんがずり落ちかけていたリボンをつまみあげました。

    56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/29(土) 16:45:07.79

    唯「……」

    憂「……」

     お姉ちゃんが私の髪を持ち上げて、リボンでくくりました。

    憂「……もうっ、だめだよお姉ちゃん」

    唯「反省してます……」

    憂「お母さんたちがいる時はぜったい、ぜっったい駄目だからね」

    唯「うん」

     真剣な目でお姉ちゃんが頷きます。

     お姉ちゃんも分かっているようですし、これ以上言わなくても大丈夫でしょう。

    憂「じゃあ私、お風呂入ってくるよ」

    唯「ご一緒」

    憂「できません!」

    唯「ですよねー……いってらっしゃい」

    58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/29(土) 16:47:59.05

     部屋を出て、廊下に落ちている着替えを拾い、お風呂場に向かいます。

     夏が近づいているとはいえ、夜の廊下はかなり冷えます。

     いつもはお姉ちゃんと暖め合いながらお風呂場まで行くのですが、

     今日は一人、はだかんぼです。

     あ、お母さんたちがいるのに素っ裸で出てきちゃった。

     少し急いで脱衣場に入り、着替えを棚に置きます。

     リボンをほどいて洗濯かごに投げ込みました。

    憂「私も流されるばっかりじゃだめだよねぇ……」

     鏡にうつるお姉ちゃんの偽者を見てつぶやきます。

     軽くため息をついてから、私はきちんと体を洗うため、浴室へ足を踏み入れました。

    60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/29(土) 16:51:05.27

    ――――

     その年の夏。

    唯「ういー!」

    憂「ちょっ、もう!」

     「腋ならお母さんたちの前でも舐めてもいい」と学習したお姉ちゃんは、

     私にキャミソールを強制して隙あらば常に腋をペロペロするようになってしまいました。

    母「こらっ憂! やめさせなさい!」

    憂「なんで私がぁ! ぁっ、ん……」

    唯「ういういー♪」

     でも、私にはそんなお姉ちゃんを怒れません。

     だって私を縛っているのは、お姉ちゃんのくれた黄色いリボンなのですから。 


      おしまい。

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憂「松崎しげらない」
唯「永遠のダンス」
律「中野ー!」
  1. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/01/29(土) 18:47:43 URL [ 編集 ]
    ほのぼのした
  2. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/01/30(日) 00:22:25 URL [ 編集 ]
    さすが平沢家だぜ!Foo

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