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けいおん!SSまとめブログ けいおん! このブログはVIPで立った「けいおん!SS」をまとめたブログです。

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唯「猫耳似合う子を指名したいんだけど」

  1. 名前: 管理人 2011/02/07(月) 16:35:40
    1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 10:43:11.28
    唯「やっほー。きたよー」

    「いらっしゃいませ。お待ちしておりました平沢様」

    唯「今日は誰にしよっかなー。あ、姫ちゃんは非番?」

    「申し訳ありません」

    唯「えーっと、じゃあ適当に……写真みせて!」

    「どうぞ」

    唯「いちごちゃんは先週指名したっけな。んー」

    「お気に召しませんか?」

    唯「いやいや、みんな可愛いよー」

    唯「けど新しい刺激が欲しんだよね。あ、コスチュームプレイとか? ふふふ」

    唯「とりあえず猫耳あたりが似合う子を指名したいんだけど」


    5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 10:48:09.12
    「では、この子はいかがでしょうか?」

    唯「おぉ、可愛いねぇ!!」

    「大変申し上げにくいのですが実は初出勤でして」

    唯「初出勤~?」

    「少々不安がっております。ですが平沢様がお相手なら心配はないかと」

    唯「常連様だしぃ? みたいな?」

    「はい」

    唯「んー、そこまで信頼されてもなぁ」

    唯「まぁ、物は試し。いいよ! じゃあその子で!」

    「かしこまりました。VIPルームにてしばらくお待ちください」

    唯「紅茶でも飲みながらゆっくりしてるよ」



    唯「あー可愛い子だったなぁー」

    唯「ちっちゃくて少しツンとしてそうで、しっかりものさんみたいな」

    唯「でも写真詐欺の可能性もあるしね~」

    8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 10:53:36.34
    唯「この店も初めて来たときはひどかったなー」

    唯「私が女だからって舐め腐ってさ、まぁ追い返されはしなかったけど……」

    唯「美少女だなんていってあんな肝っ玉怪力ゴリラあてがうなんてひどいよ」

    唯「結局文句いってお金は返してもらったけどアレはトラウマだよ」

    唯「あの子を覗いたら結構ハイレベルな店なんだけどなー」

    唯「ってかいままでいくら使ったんだろう」

    唯「今日だけで少なくとも2万は飛ぶよね」

    唯「でも指名ナンバー1のmiomioは仲良くなれたし」

    唯「こないだはあのいちごちゃんとお食事もできたし」

    唯「もはや怖いものなど無い。ソープ王だね私」

    唯「一体今日はどんな子と出会えるのか」

    唯「泡姫との日々の出会いが私を成長させてくれるよ」

    12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 10:57:32.45
    唯「っと、もう結構時間たってるな」

    唯「なーにやってんだろ」

    唯「ちょっと外の様子でも」

    ガチャ 

    ゴンッ

    「あいたっ」

    唯「わわっ! ごめっ」

    「いえ、すいません……すいません……」ペコペコ

    唯「んー……あっ! 写真の!!」

    「あ、えっと、はい。初めまして……あずさと申します」

    「きょ、きょきょ……今日はよろ、よろしくお願いしまひゅっ!!」

    唯「……わぉ」

    梓「あ、あの……」オドオド

    唯「か……可愛いし……写真以上……」

    梓「す、すいません! 私っ、はじめてなもので申しわけありせん!!」


    14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 11:02:45.82
    唯「えへぇ~可愛い~~」ギュウウ

    梓「うっ、な、なにするんですかっ!」ビクッ

    唯「あ、ごめんごめん。つい可愛いものをみるとさ」

    梓「そ、そうですか……ずいぶん変わってますね」

    唯「おやおや、緊張してるね?」

    梓「はい……すいません」

    唯「初出勤なんだっけ? 大丈夫? 色々教えてあげようか?」

    梓「えっと、なにを……」

    唯「あははっ、ここで生き延びるコツとか? ま、私に気に入られたらだいたいOKなんだけど」

    梓「はぁ……」

    唯「あずさちゃんだっけ? は超ラッキーだよ。初日で私に出会えるなんてさ!!」

    梓「あの……それはどういう……」

    唯「何を隠そう、桜ヶ丘のソープ王とは私のことなのだ!!」

    梓「…………プッ、そうなんですか?」クスクス

    唯「あ、やっと笑ったね? よし、行こ?」

    15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 11:08:31.83
    梓「えっと、特別ルームに行けっていわれてます」

    唯「あ、こっちこっち」グイッ

    梓「ちょっ」ビクッ

    唯「おや? 手つなぐだけでこんなにビクビクしてたら、この後どうするの」

    梓「そ、それは……」

    唯「するんだよ? 私と。えっちな事」

    梓「そうですけど……」

    唯「まぁ、大丈夫大丈夫。私にまかせんしゃい……ってこっちは客やねんでー!!」

    梓「……ふふっ……あはは」

    唯「そうそう、笑顔笑顔。かわいーんだから笑わないともったいないよ」

    梓「お部屋まで連れて行ってくれますか?」

    唯「おっけー。庭みたいなもんだからね」

    梓「ふふふ、あんまり自慢できることじゃないですよね」

    唯「しっつれいな子だよ~、だからこっちは客だぞー!!」

    梓「す、すいませんっ……」

    18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 11:15:51.23

    ……


    唯「さぁ入って入って」

    梓「ごめんなさい。お客様にこんなことさせてしまって」

    唯「気にしないでいいよ」

    梓「で、では早速……」

    唯「あーその前にちょっとだけお話しよ?」

    梓「お話ですか」

    唯「そこのベッド座って」

    梓「は、はい」

    フワリ  ボスン

    梓「柔らかい……」

    唯「そりゃあVIPだもん! みてみてーポヨンポヨンだよー!」ボスンボスン



    21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 11:20:18.89
    梓「それでお話って」

    唯「あー……いきなりで悪いけどさぁ……あずさちゃんっていまいくつ?」

    梓「えっ……あのそれは……18です」

    唯「ほんとに? じゃあ私と同い年だね」

    梓「そ、そうですか」

    唯「…………」

    梓「あの、お客様はいまどんなお仕事をってすいません失礼しました」

    唯「いやいやーたいしたことやってないよ。ちょっとCDだしてるくらい」

    梓「そうなんですか……すごいですね」

    唯「あんまりテレビとか見ない派? 最近若者のテレビ離れがうんぬんって言われるね」

    梓「はい……すいません」

    唯(おっかしーなー今のPOPミュージックでユイっていえば結構有名なのに)

    唯(私のCMとか一日に何回も流れてるはずだよ)

    唯(髪型とか雰囲気かえてるからさすがにわかんないのかなー)



    23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 11:27:57.37
    唯(他の子は私とすすんでやりたがったよ)

    唯(わたしの体にも唯様のサインくださーい♪なんて言ってね)

    唯(はは…………傑作だ)

    唯(……そういえば私のことしらないなんてこの子がはじめてかも)

    唯(あ、そっか。それでなんだか私、さっきからホッとしてるんだ)

    唯(この数年、何処へ行こうが人の目からは逃げられなかったからね)

    唯(癒しをもとめに出かけて逆に疲れるって、ははは……馬鹿みたい)


    唯「ねぇ、コスチュームプレイとか興味ある?」

    梓「あ、大丈夫ですよ」

    唯「いやいや、システム的に大丈夫とかじゃなくてさ。あずさちゃん個人の趣向としてね」

    梓「えっと……着せ替え遊びですよね?」

    唯「うん、例えばー……ほい!」

    スチャ

    梓「ん?」

    唯「おー猫耳やっぱ似合う~」

    24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 11:33:35.19
    梓「猫耳……」サワサワ

    唯「ねぇ、にゃーって言ってみてにゃーって」

    梓「にゃ、にゃー……」

    唯「おおおおっ! 可愛いいい!」

    梓「あ、ありがとうございます」

    唯「あだ名はあずにゃんで決定だね!」

    梓「あずにゃん……ですか?」

    唯「あ、早速アドレス交換しよ? あずにゃん、って登録したい!」

    梓「その……ごめんなさい持ってないんです」

    唯「えぇ~、まさかのお断り~、大丈夫だよ変なメールしないって!」

    梓「いえ、だから……ほんとに持ってないんです」

    唯「うそぉホントに!? 携帯もってないとか何もの!? まさかあずにゃんって……宇宙人?」

    梓「ここのお給料がはいったら買います……その時は登録よろしくお願いします」

    唯「あ、お金なくて買えないの? まぁ月々の支払い結構するもんね。 本体だけなら買ってあげようか?」

    梓「えっ、いえ、いいです。自分で買いますので……お気遣いなく」

    28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 11:38:44.28
    唯「まぁそういうことならいっか。お風呂いこっ!」

    梓「はい……わかりました」

    唯「その猫耳防水だからとらないでね」

    梓「はい」

    唯「また表情硬くなってきたね」

    梓「き、緊張しますので」

    唯「んふー、なーんか初々しい。こういうの久しぶり」

    梓「……」

    唯「あ、それとも女とするなんていやだった? 普通はそうだよね……」

    梓「い、いえ……そんなことは……お客様とっても可愛いですし、よく見たらカッコイイし」

    唯「可愛いだなんて~~もう、おだてても何もでないよ?」

    梓「す、すいません」

    唯「そこで謝られるのもなんかヤだなぁ……」

    梓「い、いきましょうっ」

    唯「お風呂はいるだけで意気込みすぎだよあずにゃん」

    29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 11:42:54.69

    ……

    唯「あずにゃ~ん、早く脱ごうよ~、こっちは時間制限あるんだから」

    梓「すいません……でも、恥ずかしくて……」

    唯「もうっ、無理やり剥ぎとれってこと?」

    梓「うぅ……」

    唯「…………むぅ」

    梓「ごめんなさい……ごめんなさい……やっぱり私」

    唯「ふむ……ちょっと待ってね」

    梓「え?」

    唯「内線これか」

    prrrr

    唯「あー、もしもしー? 私だよ」

    唯「うん、延長。そう、フリーにしといて。どうせ他に指名はいってないでしょ?」

    唯「えっ!? もっとまけてよ!! ぼりすぎじゃない? あーはいはい。じゃね」
     

    30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 11:49:29.78
    唯「ふーこれでゆっくりできるよー」

    梓「あ、あの延長って……」

    唯「うん。どうせ今日は暇だし……あはは、歌手が暇してるってまずいよね」

    梓「お客様……もしかして私のために……」

    唯「いやー違うって、どれもこれもずばり私の性欲のためだよ」

    梓「せいよ……ひっ……すいませんすいません」

    唯「謝らない謝らない」ナデナデ

    梓「う……もう脱ぎます。お客様の貴重なお時間無駄にできません」

    唯「うん、いい子だね」ナデナデ

    梓「……」

    スルスル ヌギヌギ

    唯「いいね。可愛いよーあずにゃん」

    梓「あの……ぱ、ぱんつもですよね……当然ですよね」

    唯「履いたままどうやって風呂はいるの」

    梓「わ、わかってますよ! …………えいっ」スルッ

    33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 11:55:05.63
    唯「……ほぉ、あずにゃんも剃ってるんだ。ココの子みんなそうだねー」

    梓「いえ……その」

    唯「えっ! も、もしかしてぇ!!」

    梓「私、いい年してなかなか生えないんです……」

    唯「おほおおおっ! レアモノだね!!」

    梓「うぅ……恥ずかしいですよぉ」

    唯「こうしちゃいられないっ! よし、私も脱ごっ!!」ヌギヌギ

    梓「あ、お客様は……発育よさそうでなによりです……」

    唯「おー視線が突き刺さるねぇ。おっきいおっぱいは羨ましいかね」

    梓「……いっつもこんな感じなんですか?」

    唯「いっつもって?」

    梓「その、変なテンションというか……ノリ?」

    唯「うーん仕事のときは全然違うかも。これは割と素顔に近いかな」


    36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 12:00:56.68
    梓「そうなんですか」

    唯「おっぱい小さくてもいいことあるよー、いじけなーい!!」

    梓「いじけてません!!」

    唯「あはっ、怒ってる顔もかっわいいー」ギュウウ

    梓「ふぁ……ちょっ! 裸で……なにするんですかっ」

    唯「えー何って? 何言ってるの。これからもっとすごいことするのに」

    梓「す、すごいこと……お客様と……そうですよね」

    唯「あー、そうだ。そのお客様っていうのやめてほしいなー」

    梓「はぁ……えっと、ではどう呼べば」

    唯「みんなはユイちゃんとかユイって呼ぶよ。たまにユイ様って呼ばれたり」

    梓「……ゆい様ですか……」

    唯「んーでもあずにゃんにはユイ様より、唯先輩って呼んで欲しいかな」

    梓「ゆい先輩……?」

    唯「新手のプレイだと思っていいよ。だってあずにゃんって後輩っぽい感じがするもん」

    梓「わ、わかりました……ゆい先輩」

    37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 12:05:38.12

    ……


    唯「やっとシャワー浴びれるね。あずにゃん」

    梓「はい。ではお背中流します。後ろ向いてください」 

    唯「えっ?」

    梓「はい?」

    唯「んー、ちょっといま不安が脳裏を……ね」

    梓「あの……なにか」

    唯「あずにゃんってさ、こういうお店のことなーんもしらない?」

    梓「…………すいません」

    唯「ちょ、ちょっと試しに背中流してみて」

    梓「はい」 

    ザパァー

    梓「流しました!!」

    唯「あは…………教育係とかいないんだ」

    39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 12:10:20.55
    梓「な、なにか違ったんですか……」

    唯「背中を流すってのはー」

    梓「?」

    唯「こうやって体に石鹸つけてねー」

    梓「……?」

    唯「こうやるんだよおおおー!!!」

    ピトッ

    梓「にゃっ!?」

    唯「ほーれすりすり」

    ヌチョヌチョ ヒチャペチャ

    梓「あっ、あああっ! そんな! ぬるぬるって!!」

    唯「自分の体で、ご奉仕するの! わかる? ってなんで私がやってるの!!」

    梓「お客さ……ゆい先輩……こんなの私できません!」

    唯「できませんお金を稼げるかー!!」ヌルヌルヌル

    梓「ひいいいっ!!!!」

    41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 12:14:47.00
    唯「おわかり? これがお背中流しだよ」

    梓「……よーくわかりました」

    唯「気持ちよかったでしょ?」

    梓「……はい、悔しながら」

    唯「あずにゃんもできるよね?」

    梓「それでゆい先輩が気持ちよくなるなら……頑張ってみます」

    唯「よし! プロ根性みせてみんしゃい」

    梓「はい! えっと、こうやって体に塗りこんで」サワサワ

    唯「いいよいいよー。真っ白になるまでねー」

    梓「い、いきますよっ!」

    唯「ちょっと待って。今度は正面からいこう!」

    梓「えっ! 正面~!!?」

    唯「裸でだっこしあう感じ。えろいね~~あずにゃんえろえろ~」

    梓「うっ……」

    唯「ほれ、飛び込んでおいで。おっぱいあるよ」

    44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 12:20:24.24
    梓「ゆい先輩っ!」ダキッ

    唯「おおお!! 子猫ちゃん!」

    梓「こ、これで動けばいいんですよね!!? 間違ってませんよね!?」

    唯「どぞ」

    梓「……よし」ヌルヌル

    梓「…………」ヌチョヌチョ

    梓「…………」ヌチョヌチョ

    唯「……えらい真剣だね」

    梓「きもちいですか?」ヌルヌル

    唯「うん。まぁまぁ」

    梓「まぁまぁですか」

    唯「やっぱする側はコレおっぱいないと……あ、ごめ忘れて」

    梓「……うぅ、ひどいです」

    唯「じゃあ次はチューね。はい、んー」

    梓「ちゅう……? えっ!? チューするんですか!?」


    46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 12:26:25.52
    唯「は? ……チューくらいするでしょ」

    梓「……チューくらいって」

    唯「ヤなの?」

    梓「チューは好きな人とするって……本に書いてあったので」

    唯「えー何それー! でも私あずにゃんのことすきだよー」

    梓「あの、そういう好きでチューしちゃっていいんですかね……」

    唯「…………はぁ、だめだこりゃ」

    梓「え? はむっ!?……んちゅ……チュプ……んぅふっ!!!」

    唯「……チュプ……チュパ……んむ、おいひい」

    梓「はっ……ちょ、ちょっと!!」

    唯「こんなに顔が近くにあったらチューするでしょ普通」

    梓「そ、そんなぁ……私、はじめてだったのに……」

    唯「はじめて……? えぇ……マジですか」

    梓「うぅ……グス」

    唯「あずにゃん……いくらなんでもチュー未体験でここで働くなんて……」

    50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 12:31:24.31
    唯「あ~~! ってことはあっちもはじめて!!?」

    梓「あっちって?」

    唯「えっちのほう!!」

    梓「……はい。初めてです……」

    唯「うそ~、えー、初出勤ですいませんってレベルじゃないよコレ!!」

    梓「あ、あのあの……すいません」

    唯「すいませんって……すいませんってあずにゃん!!!」

    梓「うぅ……ごめんなさいごめんなさい」

    唯「だめだ、歴戦のソープ王といえどこんな強敵は初めてだ」

    梓「私……がんばりますから……怒らないで……おねがい……」

    唯「え? 別に怒ってないけど……」

    梓「怒らないで…………怒らないで……いやぁ!! ぶたないで!! いやあああ!!」

    唯「ちょっ……あずにゃん……?」

    梓「いやだいやだいやだ!! なんでそんなことするの!! いやあああああ!!」

    唯「……ほえ? ……ちょ、ちょちょ、待ってよ!!」


    53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 12:37:45.71
    梓「やめて!! 痛いよ!!  ぶたないで……いい子に……してるから」

    唯「あずにゃん……?」

    梓「ヒッグ……うっく……ごめんなさいごめんなさいごめんなさい私が悪かったです」

    唯「……あの」

    梓「私がいい子にしてなかったからですだからごめんなさいごめんなさいぶたないでください」

    梓「もう痛いのはいやです。暗いのもいやです。ご飯がほしいです」

    梓「おねがいしますお父さんお母さん許してください。おねがいしますおねがいします」

    唯「…………」

    梓「おねが…………ヒック……グス、します」

    唯「あずにゃん……」

    梓「……」

    唯「泡ながすね?」

    梓「……」

    唯「……」ナデナデ

    梓「ひっ……いやあ」

    56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 12:42:53.71
    唯「いい子いい子。あずにゃんはとってもいい子」ヨシヨシ

    梓「……」

    唯「ね? そうだよね? ……落ち着いた?」

    梓「……」

    唯「体ふこ? 風邪引いちゃう」

    梓「……」

    唯「勝手に拭いちゃうよ。 ほら立って」

    梓「ヒッグ……グス」

    唯「大丈夫。私は絶対にひどいことしないから」フキフキ

    梓「……」

    唯「ごめんね、チューしちゃって。怖かったよね」フキフキ

    梓「……いえ」

    唯「さぁ、拭いたよ。ベッド戻ろ? もう今日はおやすみ」

    梓「……」

    唯「おやすみ……あずにゃん」

    59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 12:49:12.77


    ……


    梓「んぅ……ふぁ……あれ」

    唯「スピー……zzz」

    梓「あ、いま何時だろ……もう夕方だ……」

    唯「グゴー……ムニャムニャ」

    梓「あれ、私何で…………ああっ!!」

    唯「アジュニャ……ムニュムニュ」

    梓「すいませんおきてください! おきて!!」ユサユサ

    唯「ほぇ……ふぁーあ……おはよー」

    梓「ごめんなさい!! お客様、私ったら!!! ほんとごめんなさい!!」

    唯「ゆい先輩。だよ」

    梓「いえっ!! 大変申し訳ありません。本日の代金は結構です。私がオーナーに謝りますので」

    梓「ですからなにとぞ……なにとぞ当店を……うっ……グス」

    唯「……ふぅむ……この後どうしよっかなー」

    61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 12:55:03.34
    梓「……お客様……それでも気に食わなければ私を好きにしてください」

    唯「えー、だってそんなことしても意味ないし。もう時間だし」

    梓「ごめんなさい!! なんて謝ればいいのか」

    唯「そうだねー……んーじゃあさー、アフター付き合ってよ」

    梓「アフター……ですか? ってなんですか?」

    唯「あーそれはね。この後一緒にどっか行こ!ってこと」

    梓「えっと……でも私、お金とかなくて」

    唯「私がだすにきまってんじゃん!! まだあずにゃんは仕事中!!」

    梓「そうなんですか……でも、お店が……謝らないと」

    唯「そんなのいいっていいって、いい子にしてたって言っとくから。さ、服着ていきましょう」

    梓「服……あぅ、裸だったんだ……」

    唯「それとも時間ギリギリまでいいことするー? ふへへへ」

    梓「え、あの、ゆい先輩がお望みならもう何してくださってもかまいません」

    唯「あ、うそうそ冗談。ひどいことは絶対しない。はい服きましょう」

    梓「はぁ……わかりました」

    63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 12:59:43.79
    唯「内線内線」

    唯「あ、私。アフターね。ちょっと気に入ったから」

    唯「え~、高いって。まぁいいけどね……」

    唯「それじゃいつもどおり裏からでる。お金はベッドにおいとくね」

    唯「そんじゃあねー」

    唯「はい終わり。ね? すごいでしょ? 常連パワー」

    梓「は、はぁ……」

    唯「いこいこっ! 手つないでいい?」

    梓「わかりました」

    唯「よーし、どこ行こっかなー!」


    ……


    梓「外ではサングラスかけるんですか」

    唯「一応ね。バレたらいやだし」

    梓「CDだしてるって言ってましたよね? ゆい先輩って結構有名人なんですか?」

    66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 13:05:52.46
    唯「んー、かもね」

    梓「すいません。私なんかで」

    唯「かわいいよー」

    梓「こんなこと聞くのも失礼かと思いますけど、ゆい先輩って女の人が好きなんですか?」

    唯「うん」

    梓「即答なんですね」

    唯「ビアン界では有名な話」

    梓「有名人……すごいなぁ」

    唯「ほんとに私のこと知らないんだね……ふふ」

    梓「ごめんなさい……テレビ……ないんで、貧乏ですから」

    唯「……そっかぁ。苦労するねぇ」

    梓「なにもないんですよ私……だからあんなトコでしか働けません」

    梓「高校を途中でやめてから……ずっとアルバイトで生計を立ててました」

    唯「……両親は」

    梓「えっ……いや……もう、いないです」



    67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 13:11:07.65
    唯「いない……?」

    梓「ふたりとも事故で死んじゃったんです……二年前の◯◯高速の玉突きしってます?」

    唯「あっ……ごめんね……無神経なこと聞いて」

    梓「いえ、サイテーな人たちでしたから」

    唯「……あずにゃん、だめだよそんな事言っちゃ」

    梓「でも、あんなサイテーな人間でも……死んだら悲しいんもんですね……」

    唯「……」

    梓「その後親戚にひきとられましたが……そこでも私……ダメで」

    梓「逃げ出すようにこの街に逃れてきて……」

    唯「……」ナデナデ

    梓「それで行き着いた先がソープって……馬鹿ですよね私」

    唯「……」ナデナデ

    梓「この先どうなるんだろう」

    唯「ねぇ、あずにゃんの今のおうち行ってみていい?」

    梓「え?」

    68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 13:16:50.75
    唯「もっと知りたいな。あずにゃんのこと」

    梓「ゆい先輩……だめですよ、お客様にあんなのみせられません」

    唯「私、大丈夫だから。信じてくれない?」

    梓「そうですか……わかりました。ならさっきのお詫びということで」

    唯「うん!」


    ……


    梓「つきましたよ……」

    唯「ここ……?」

    梓「はい……このアパートです」

    唯(アパートっていうか、なにこれ……ボッロォ……)

    唯「こ、ここに住んでるの? ひとりで?」

    梓「はい……トイレも階ごとに共有ですし。お風呂もありません」

    梓「言ったでしょ? 私……ほんとに何も無いんです。0です」

    唯(こんなとこ、女の子が暮らすには寂しすぎる……)

    71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 13:21:36.81
    梓「入ってください。あ、電気はつけないで。料理するときだけでいいですから」

    唯「真っ暗だよー」

    梓「すぐ慣れます」

    唯「ねーあずにゃアイタっ! 足ぶつけた~」

    梓「大丈夫ですか?」

    唯「うい、大丈夫っす……」

    梓「……あっ」

    唯「どしたの?」

    梓「あっ……ヒッグ、うぇぇええん」

    唯「えっ? えっ? なんで泣くの? ぶつけた?」

    梓「うぅ……もう、いや……もういやだ……」

    唯「あずにゃん?」

    梓「……また、盗られちゃいました。下着……あはは……」

    唯「ッ!!!」

    梓「こんなボロ屋ですもんね……空き巣なんて簡単……通帳持ち歩いててよかった……グス」

    74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 13:27:10.50
    梓「こわいよぉ……こわいよぉ……グス」

    唯「あずにゃん! でよう!! すぐに!!!」

    梓「でも……私、どこにも行くトコが……」

    唯「私のおうちにおいで!! 荷物まとめて!!」

    梓「そんなわけには……」

    唯「いいから!! こんな危ないとこいちゃダメ!! あずにゃんはだめなの!!」

    梓「……ゆい先輩」

    唯「いくんだよ!! しっかりしなきゃ!!」

    梓「……」

    唯「もう私我慢ならないの!! あずにゃんは絶対に笑ってくらさなきゃだめなの!!」

    梓「どうして……私なんかに」

    唯「いいからっ、いまは行くの!!」

    梓「……はい」

    唯「タクシー呼ぶからね!! その間荷物まとめといて」

    梓「ごめんなさい……」

    79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 13:31:23.39

    ……


    梓「おじゃまします……」

    唯「いいよいいよ入って」

    梓「あの……ほんとにおじゃましちゃっていいんですか?」

    唯「うん。まぁ広いしゆっくりしていってよ」

    梓「でも、お金とか……」

    唯「んーそれは後で考えよう」

    梓「はい……」

    唯「こっちこっち!」


    唯「ここあずにゃんが使っていい部屋だよ」

    梓「部屋までいただけるんですか?」

    唯「うん。……どうせ空いてるし、使ったほうがいいんだ」

    梓「ありがとうございます」

    唯「服も……ん、ここにあるの全部着ていいよ。もう誰も着てないから」

    82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 13:37:07.86
    梓「えっ……こんなに?」

    唯「うん、たぶんサイズもいい感じじゃないかな?」

    梓「お古ですか? それにしては綺麗なような」

    唯「まぁね、気にしないで。あとはー、お風呂の使い方とー洗濯機とー」

    梓「あの……」

    唯「あずにゃんや」

    梓「は、はいっ!!」

    唯「突然だけど、メイドっていうか、うちで家政婦さんしない?」

    梓「家政婦……?」

    唯「私さ、実はひとり暮らしなんだよ。でも仕事で家あけることが多くてさ」

    唯「掃除もまれにするんだけどこんな広いとなかなか行き渡らないんだよね」

    梓「えっと……家政婦……」

    唯「うん! いろいろ家事をしてもらうよ。それなら遠慮なくここで暮らせる?」

    梓「そうですね……ギブアンドテイクなら……それでも感謝しつくせないですけど」

    唯「おっけー! じゃあ今日から私のメイドさんね!」

    89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 13:41:35.17
    梓「は、はい! 頑張ります! でも日中はソープが」

    唯「あぁ、あれ。あずにゃんクビ。さっき電話してクビにしてもらった」

    梓「えっ!?」

    唯「てかさ、あずにゃんさー?」

    梓「……」

    唯「年齢詐称してたよね?」

    梓「いえ……18です」

    唯「干支は?」

    梓「……………………すいません」

    唯「ふーあぶないあぶない。手を出してたら私お縄にかかってるとこだよ」

    梓「すいませんすいません!」

    唯「人気シンガー・ソングライターユイ買春容疑で逮捕! なんて一面にね!」

    梓「……あはは」

    唯「笑いごっちゃ無いよおおお!!」

    梓「ひいいいっ!!」

    93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 13:47:13.21


    ……


    梓「あれから三日か~」トントントントン

    梓「家事にはだいぶなれたね」カチャカチャ

    梓「私のお料理好きって言ってもらえた……」


     『えっ!? これあずにゃんが作ったの!? すごい』

     『すっごいおいしいよ~~これでもう外食買い食いから開放される~~』

     『えへー私家事てんでだめでしてー』


    梓「ふふっ……唯先輩……平沢唯先輩……私のご主人様? 旦那様?奥様?」

    梓「なんか違うな……」

    梓「てかほんとにテレビにでてる……有名人なんだ」

    梓「早く帰ってこないかな~」ジュウジュウ

    梓「今晩のおかずは唯先輩のリクエストでオムライスっ!」

    梓「……うれしいなぁ、久しぶりに幸せかも」

    96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 13:50:26.86

    「おぅーい、帰ったよー」

    梓「あ、はーい!」トタトタ

    唯「ん~ただいま~」

    梓「お、おかえりなさい! お仕事お疲れ様!」

    唯「えへ~今日の収録たのしかったー」

    梓「よかったですね!」

    唯「ご飯は?」

    梓「もうできてますよ。手洗ってうがいしてください」

    唯「ねー、その前にさー」

    梓「はい?」

    唯「ただいまのチューは?」

    梓「!! だ、だめです! ただの家政婦ですから!」

    唯「ちぇー、ケチー」

    梓「もうっ、早く着替えてきてください」


    99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 13:55:35.90

    ……

    唯「んぅ~おいひ~幸せ~、ほっぺた落ちそう」

    梓「どもです。あ、ほら、テレビ。唯先輩でてますよ」

    唯「え~、照れますなぁ。これなんの番組だっけ」

    梓「えっと、波瀾万丈ってやつです」

    唯「……」プチ

    梓「あれっ! なんで消すんですか! 見ましょうよ!」

    唯「い、いいよ~みなくてー。ほらー、ここに生のユイがいるんだよ~」

    梓「えー見たいです」

    唯「うーん……」

    梓「この間のMステは一緒にみたじゃないですか!」

    唯「そ、そうだねぇ……」

    梓「唯先輩のトークって案外おもしろいですよね。てかキャラ違いすぎ」

    唯「素顔になれるのはプライベートだけだね」

    梓「じゃあつけますね」

    105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 14:01:17.26

     『シンガー・ソングライターユイの波瀾万丈な人生』


    唯「釘付けじゃなくてさ、お話しながらでいい?」

    梓「あ、それはかまいませんよ」

    唯「今日の収録でね」


     『ユイは19××年、〇〇県〇〇市にうまれ~』


    唯「共演したグループがね、おもしろくってさー」

    梓「へぇ」


     『天真爛漫な彼女はたくさんの友達に支えられながら、順調にすこやかに育った』


    唯「おしゃべり上手なんだよ。私はクールキャラだから相槌うつしかできなくてさ」

    梓「ですよね。こんな饒舌なユイびっくりです」

    唯「えへへー」

    108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 14:05:09.97


     『しかし、二年前の夏。彼女の身に悲劇が訪れる』


    唯「おかしいよねー……」

    梓「……」


     『突然の交通事故、最愛の両親と妹を亡くし彼女は絶望の真っ只中にいた』


    唯「おかしいよね……」

    梓「唯先ぱ……」


     『そんな彼女を救ってくれたのは、いま彼女の生きる力となる音楽そのものであった』


    唯「……あはは、やーな番組っ」

    梓「唯先輩……あの……」

    唯「どうしろっていうの……こんな広い家に私だけ残してさ……ばーか」

    梓「うっ……グス……唯先輩」

    唯「何であずにゃんが泣くのー……」

    114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 14:10:53.60
    梓「ごめんなさい……ごめんなさい、ヒグ」

    唯「……」

    梓「唯先輩のこと……なにもしらないくせにでしゃばって……」

    唯「いいんだよーあずにゃんは悪くないもん」

    梓「グス……唯先輩もずっと……一人だったんですか?」

    唯「まぁね」

    梓「それで、寂しくてあんなとこ行って……うぇぇぇぇええん」

    唯「な、泣かないで……もう行かないから! あずにゃん!」

    梓「ないてっ、ヒグ、ないですってグス」

    唯「私、あずにゃんがいれば寂しくないよ」

    梓「唯先輩……」

    唯「疲れておうちに帰ったらね、電気ついてて、あずにゃんが笑顔で出迎えてくれる」

    唯「お風呂がわいてて、暖かいご飯がある」

    唯「私にも、やっと帰る場所ができたんだよ? それだけで嬉しいの」

    唯「あずにゃん。ありがとう」

    119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 14:18:14.30
    梓「唯先輩唯先輩……っ」

    唯「この家も喜んでるよ。ずっと真っ暗だったもの」

    唯「それに、あずにゃんが着てくれてる憂のお洋服もね」

    梓「でも……私にはっ、こんな大事な服きる資格なんてありませんよぉ……グス」

    唯「ありがとう……ありがとうあずにゃん」

    唯「あずにゃんは優しいから……人のために泣けるんだね」ナデナデ

    梓「……唯先輩、私たちって……」

    唯「似たもの同士だったのかな……だから、あずにゃんのことほうって置けなくて」

    梓「同情……ですか」

    唯「はじめはそうだったのかも。だけどね、聞いて?」

    梓「……」

    唯「とってもあずにゃんが好き。わがままだけど、あずにゃんに居て欲しいよ。ずっと」

    梓「……」

    唯「だって私、こんなに暖かい家……久しぶり……グス、もう、手放したくない……!!」

    唯「あずにゃんがいないと寂しくて!! うっく……うぇぇぇええええん」

    122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 14:23:53.07
    梓「ゆ、唯先輩っ!!」

    唯「ごべんで……ごめんね、勝手に泣いちゃって、ずるいよね」

    梓「私……私……」

    唯「あずにゃんの人生、ヒグ、だもん……好きにしたらいいよ」

    唯「それこそ私にはどうこう言う資格なんてないんだから」

    唯「でもあずにゃんがいいなら……」

    梓「いいですよ」

    唯「え……?」

    梓「ここに居させてください。私、もう居場所、ここしかないんで」

    唯「あずにゃん……」

    梓「……私だって……寂しい……寂しかった!」

    梓「唯先輩にはじめてあったとき不安でしかたなかった!!」

    梓「人生がガラガラと音を立てて崩れていくような……そんな感じ」

    梓「だけどそうしないと生きて行くことすら難しかったから……」

    梓「……それなのに、唯先輩に手を引っ張られたとき、なんだかホッとしたんです」

    125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 14:30:14.36
    梓「唯先輩の笑顔が……妙に離れなくて」

    唯「……あずにゃん」

    梓「人に優しくされたことってあんまりないから……頭、わからなくなって」

    唯「……」

    梓「きっと好きになっちゃったんです。そうです。たぶん私惚れっぽいんです」

    梓「だから、大好きな唯先輩と一緒に暮らせるなら……これほど嬉しいことはありません」

    梓「唯先輩のお世話なんでもします。なんならお金貯めて免許とって、唯先輩を送り迎えだってします」

    梓「おねがいします。ここに居させてください。唯先輩」

    唯「……うん」

    唯「うん! ずっと居ていいよ! ううん、居てください!」

    梓「はい!」

    唯「あずにゃん!」ダキッ

    唯「あったかあったか……あったかあったか」

    梓「なんですかそれ?」

    唯「心も体も暖かくなるおまじないだよ!」

    127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 14:38:28.65
    梓「あったかいです……いままで一番」

    唯「わたしもー」

    梓「唯先輩……このまま二人で……」

    唯「だねー」

    梓「幸せになれますかね?」

    唯「なれるとおもうよ。私にまかせんしゃい。幸せにしてあげよう」

    梓「それ、なんか、プ、プロポーズみたいですね。私からふっといてなんですが」

    唯「ん? んーそっかな?」

    梓「女の子同士で……ちょっとそれは……てかまだ出会って数日……」

    唯「はっはっは、大丈夫だよ。私はそっちの世界では有名な有名なユイさんだから」



    130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 14:40:10.01
    梓「うっ……や、やっぱりまだ考えさせてください。少し身の危険を感じました……」

    唯「えぇ~ここに居てよ~」

    梓「そりゃ居ますけどっ! ずっといますけど……はぁ」

    唯「顔赤いよ?」

    梓「ちょ、ちょっと想像が膨らんだだけです!! なんでもないですってば!!」

    唯「もしかしてあずにゃんの理想は家政婦さんじゃなくてお嫁さんかな!!? いや~ん♪」

    梓「ちがいます~っ!!」

    唯「遠慮しないで~ほらあずにゃんむちゅちゅ~」

    梓「もぉ~なんなんですか!! ……一回だけですよ」


     チュー



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唯「憂の誕生日会?」
梓「会えたらいいな」
和ちゃん誕生日
  1. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/02/07(月) 17:03:02 URL [ 編集 ]
    よかった
  2. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/02/07(月) 17:06:41 URL [ 編集 ]
    すごく好みの話だった
    続きも読みたい
  3. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/02/07(月) 17:09:00 URL [ 編集 ]
    澪がソープで働いているという設定だけで胸が痛い
  4. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/02/07(月) 17:17:16 URL [ 編集 ]
    さうなし
  5. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/02/07(月) 18:45:44 URL [ 編集 ]
    こういうのも良いな
    作者乙
  6. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/02/07(月) 19:31:07 URL [ 編集 ]
    最近律澪紬が出てこないSSばかりだ
  7. 名前: けいおん!中毒 ◆mQop/nM. 2011/02/07(月) 19:50:57 URL [ 編集 ]
    赤僕ですか。
    あそこは好きな話しだった。
  8. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/02/07(月) 20:14:23 URL [ 編集 ]
    ギャグかと思ったら…
    死ネタ嫌いなはずなのに何故か素直に涙出てきちまった
  9. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/02/07(月) 20:41:44 URL [ 編集 ]
    防水猫耳だと…?
  10. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/02/07(月) 20:44:39 URL [ 編集 ]
    いい話だけど

    全員男とヤッてんだよな
  11. 名前: 名無しさん ◆- 2011/02/07(月) 22:52:19 URL [ 編集 ]
    なんかすごい設定だなw
  12. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/02/07(月) 23:11:07 URL [ 編集 ]
    全裸にネクタイで読み始めたけど気付いたら泣いていた
  13. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/02/08(火) 01:22:04 URL [ 編集 ]
    この後、唯があずにゃんにギターを教える展開があるよな?
  14. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/02/08(火) 02:55:53 URL [ 編集 ]
    あずにゃんだけが処女
    なんて素晴らしい
  15. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/02/08(火) 05:16:01 URL [ 編集 ]
    ビアン専門ソープだったんだよ多分
  16. 名前:   ◆- 2011/02/08(火) 09:17:13 URL [ 編集 ]
    あったかあったか
  17. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/02/08(火) 09:59:03 URL [ 編集 ]
    良かった
    澪はビッチなのかw
  18. 名前: AA ◆- 2011/02/09(水) 00:40:43 URL [ 編集 ]
    ソープで信代がでたら俺なら失神する

    たらし唯ちゃんSSもっと増えろ
  19. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/02/09(水) 15:27:09 URL [ 編集 ]
    梓ウゼェ
  20. 名前: ちりげ ◆- 2011/05/16(月) 22:41:08 URL [ 編集 ]
    いいはなしだ(泣)
  21. 名前: 2011/05/17(火) 00:10:56 URL [ 編集 ]
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