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梓「唯先輩まだかなーまだかなー」

  1. 名前: 管理人 2011/02/08(火) 16:59:39

    193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 22:10:22.89

    唯「猫耳似合う子を指名したいんだけど」の続き

    梓「……」チラッ

    梓「十時まで……あと五分ある……」

    梓「……まだ五分あるもん」


     『これから十時までに帰れなかったら、たぶんその日はもう帰れない。ごめんね』

     『だからその場合悪いけどあずにゃん一人で先に寝といて?』

     『ご飯は……ごめん。冷蔵庫いれといてくれたら次の日食べるけど……』


    梓「はぁ……唯先輩……今日も帰って来ないかなぁ……」

    梓「……ま、まだ三分あるもん!」

    梓「…………」

    梓「…………あっ、そうだお味噌汁あたためなおさなきゃ」

    梓「先にお茶もいれとこう!」

    梓「……唯先輩」

    梓「…………ばか」


    197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 22:17:49.16

    梓「あーあ……頑張って作ったのにな」

    梓「ハンバーグ、冷蔵庫いれたら固くなっちゃう……」

    梓「食べてほしかったな……」

    梓「あずにゃんのご飯おいしいって……言って」

    梓「帰ってきてよ……唯先輩……」

    梓「……っと、ダメダメ。私は唯先輩のお仕事応援するんだもん」

    梓「よし、書き置きして寝よ!」

    梓「冷蔵庫に、ハンバーグとサラダが入ってます、お味噌汁は、温め直して食べてくださいね、っと」

    梓「ふー、また一人の夜がきちゃった」

    梓「唯先輩と暮らし始めてもうかれこれ1ヶ月かぁ」

    梓「売れっ子ってほんとに大変なんだ……」

    梓「私、一体なにしてるんだろう……毎日ひとりでお掃除とお料理と洗濯……」

    梓「あ、そうだ。唯先輩の番組録画しなきゃ」

    梓「今度ドラマもはじまるんだよね。絶対見る」

    梓「唯先輩に役者なんてできるのかな……ふふっ」

    201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 22:22:57.65
    梓「そうだよ。忙しいんだから……」

    梓「私の、ただの家政婦のわがままなんて聞いてる暇はないよね」

    梓「わかってる」

    梓「でも、寂しい……」

    梓「近くにいるはずなのに……唯先輩の姿をテレビで見るたびに距離を感じちゃう」

    梓「所詮、住む世界が違うんだって……」

    梓「あーあ、私も何かしようかな……あっ! そういえば求人広告どこいったかな」

    梓「よーし! 決めた! またバイトしよう。普通のね」

    梓「大丈夫だもん! 時間はたっぷりある」

    梓「それで少しでもこの家にお金いれるんだ」

    梓「そしたら唯先輩の負担も減るはず……」

    梓「いっぱい仕事しなくてすむ……」

    梓「いっぱい家にいてくれる……」

    梓「そうですよね? 唯先輩……」


    ……

    204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 22:28:42.46

    ……


    梓「ん、朝……むにゅ」

    梓「あれ、なんかあったか……」

    唯「スピー……zzz」

    梓「あっ、唯先輩帰ってきてたんだ……なんでくっついてるんだろう」

    梓「唯先輩、おはよーございます。朝ですよー」ナデナデ

    唯「グコー……zzz」

    梓「いつの間に帰ってきたんですか? 晩ご飯たべましたか?」

    唯「ムニャ……」

    梓「はぁ、人の気もしらないでなんて幸せそうな……」

    唯「ん……あずにゃ」

    梓「あ、おはよーございます。朝御飯たべますか? お味噌汁ありますよ」

    唯「きのうはごめんねぇー……ムニャ」

    梓「……別にいいですよ。もう慣れました」

    206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 22:33:36.37

    唯「おきる……」

    梓「まだ眠いんでしょ? ご飯できたら起こしに来ましょうか?」

    唯「じゃーそーしてー……うー、昨日の収録、きつかったな……zzz」

    梓「……お疲れ様でした、ほんとに」

    唯「スピー……zzz」

    梓「ファイト、私」

    梓「唯先輩はこんなに頑張ってる。だから私も頑張って唯先輩のお世話をする」

    梓「よしっ! 朝はお味噌汁とお魚と、たまごを焼こう!」

    唯「zzz」

    梓「唯先輩待っててくださいね。すぐにおいしいおいしい朝ご飯つくりますから」

    唯「zzz」

    梓「……」

    梓「……かわい」

    梓「唯先輩」

    梓「……おかえりなさい」ナデナデ

    210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 22:39:28.88

    ……

    唯「でねっ! そんなにたべれないよーって言ってるのにまだ持ってくるんだよ! ひどいよね!?」

    梓「そりゃあ晩ご飯たべられませんよね」

    唯「私は芸能人さんとは違うんだからさー、ちょっと事務所も気を使って欲しいよね」

    梓「てかなんでそんな番組からオファーがきたんですか」

    唯「しらないよー、あっでも最近印象変わったねってよく言われるかも。それでかな?」

    梓「変わった……唯先輩が?」

    唯「うん、きっとあずにゃんに出会ったからだよ」

    梓「え? ……もう、またぁ」

    唯「なんていうかあずにゃんのため、あずにゃんのため!って思えば仕事に身が入るって言うか」

    梓「はぁ」

    唯「早く帰りたくなる」

    梓「だめじゃないですか」

    唯「でへへー」

    梓「でへへじゃないです。あ、ほっぺたごはんついてますよ」ヒョイ

    212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 22:43:48.29
    唯「お、なんかいまのお嫁さんみたいだねぇ」

    梓「えっ、あっ、いやちがいます。私は……家政婦として」

    唯「家政婦ってそんなことまでするの? 知らなかった。ねぇそれどこ情報?」

    梓「ど、ドラマ……」

    唯「あずにゃん、テレビおもしろい? 家にいるときはずっとテレビ見てるの?」

    梓「はい。家事しながらテレビみたり唯先輩のCD聞いたり……」

    唯「もしかして退屈? ごめんね?」

    梓「いえ、おもしろいですけど」

    唯「ほんとに……?」

    梓「……大丈夫です」

    唯「なにか欲しい物あったら言ってよ。ゲームでも玩具でもなんでも買ってあげるよ?」

    梓「あ……それなら……」

    唯「ほう、何がほしいんだい子猫ちゃん」

    梓「アルバイト……したいかなって」

    唯「えっ?」

    214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 22:48:43.41
    梓「あ、いえ……なんでもないです」

    唯「アルバイト? ソープはダメだよ?」

    梓「わ、わかってますよ! あんなとこもうごめんです!」

    唯「思い出の場所だけどね」

    梓「もうっ!!」

    唯「ごみんごみん」

    梓「それで、いろいろ求人広告みたりしてたんですけど」

    唯「うーん……あずにゃんがバイトかー」

    梓「……だ、だめですか? だめならもういいですけど」

    唯「そうだよねー……外でないとねー」

    梓「はい。外ではたらいて、お金入れて、今以上にもっと唯先輩のお役にたてれば」

    唯「いや、そうじゃなくてさ。ほら、あずにゃんもここにきて一ヶ月」

    唯「だいぶ落ち着いたし、そろそろ色々なことしたほうがいいかなって思ってたんだ」

    梓「いろいろですか」

    唯「うん。あずにゃんが楽しい生活を送れるようにってね」

    218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 22:55:10.83
    唯「そりゃあ、このおうちで私だけの家政婦さんしてくれるのも嬉しいけどね」

    唯「でも私はもっとあずにゃんに広い世界をしってほしいなって思ってさ」

    梓「唯先輩……」

    唯「だからあずにゃんがアルバイトしたいって言うなら止めないよ」

    唯「習い事とか旅行とかほかにしたいことがあったらお金もだしてあげる」

    唯「若いうちにいろんな経験してたくさん思い出つくって、二人で立派な大人になろうよ」

    梓「唯先輩はとっくに大人です……私なんかとは比べ物にならないくらい」

    唯「私はかなり特殊な世界だからね。まわりもみんな大人だよ。私自身はとても胸張って立派とは言えないけど」

    梓「それでも……唯先輩は大人です……すごく大きくて、遠く感じるときがあります」

    唯「そっかなー」

    梓「大人に……私もなれますか?」

    唯「うん! アダルティーなあずにゃんを期待してるよ」

    梓「そ、そういう意味じゃないでしょ!!」

    唯「でも背はおっきくならないでね! 私いまのあずにゃんが抱き心地最高だとおもってるから」

    梓「牛乳いっぱい飲んでやります」

    220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 23:01:23.60

    唯「それで、バイトの目星はつけた?」

    梓「はい、どうせなら接客をやろうかなと」

    唯「度胸あるね。さすがソープにむぐががあいひゃいいひゃい」

    梓「最低です」

    唯「で、でで、どんな職種?」

    梓「まだわかりません。この広告以外にも街中にでてたりするのでそっちも見てみようかと」

    唯「働くようになったら通うよ」

    梓「だめです。噂されちゃいます」

    唯「あ、でも晩ご飯はちゃんとつくって待っててね?」

    梓「はい。だからせめて夕方にはあがれるバイトにしようかと。ちょっと都合良すぎですかね」

    唯「いやいや、バイトさがしがんばれー」

    梓「あ、唯先輩。もうそろそろ行く時間っていってませんでした? マネージャーさんと駅で待ち合わせしてますよね?」

    唯「おぉ! しまった。ついあずにゃんに夢中になってた。ごちそうさま!」

    梓「いってらっしゃい唯先輩」

    唯「ねー。いってきますのチュー」

    221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 23:07:03.09
    梓「もうっ……チュ。これでいいですか」

    唯「おっ、今日はしてくれた! 機嫌いいんだ」

    梓「……むぅ」

    唯「私がちゃんと帰ってきたから嬉しいんだよねー?」ナデナデナデナデ

    梓「もぉ! 遅れますよ!」

    唯「まぁこわぁい……ふふふ、いってきまーす!」 

    梓「ふふっ、お仕事がんばってくださいね」


    ドタドタ ガチャン バタン


    梓「……いっちゃった」

    梓「今日は打ち合わせだけって言ってたから夜には帰って来るかな」

    梓「あ、晩ご飯のリクエスト聞くの忘れてた」

    梓「こういうときやっぱ携帯電話ほしいなーって思う」

    梓「あ、バイトするなら買わないとだめかも」

    梓「唯先輩買ってくれるかな? でも高いよね……」

    223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 23:12:44.94
    梓「なんか唯先輩にはいろいろもらってばっかりだなー」

    梓「結局服とか靴も買ってもらっちゃったし……」

    梓「私、唯先輩に何かしてあげれてるのかな」

    梓「料理は自身あるけど、それでもやっぱレストランのほうがおいしいし……」

    梓「唯先輩って外でいいものたくさん食べてそう」

    梓「だって話題沸騰中の歌手だよ。国民的スターだよ」

    梓「私ってなんてちっぽけ……あぁ」

    梓「……だめだめっ、がんばるって決めたもん」

    梓「お買い物にいくついでに求人さがそう」

    梓「あと、唯先輩のニューシングルも買わなきゃ」

    梓「……そういえばなんで私にお小遣いくれるんだろう」

    梓「月に一万円ももらっても使い道ないよ」

    梓「……もらってばっかりの生活早くやめたい」


    ……



    224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 23:22:09.21
    スーパー


    梓「んー、こっちも安い……でもこれも食べたい……」

    梓「……」キョロキョロ

    梓「平日の昼間から買い物してる若い子なんて私くらいだよね」

    梓「あーあ、何だと思われてるんだろう」

    梓「まさか世紀のスターユイの家政婦とは思うまい」

    梓「ふふふっ……あ、私いま気持ち悪い」

    梓「んー、よし。お豆腐安いし今晩はマーボー豆腐にしよ」

    梓「お昼は昨日の残りがあるから大丈夫」

    梓「唯先輩はお肉多めがいいのかな」

    梓「……そういえばスーパーのバイトってどうなんだろう」

    梓「ここ、求人貼ってないかな……あっ、あった!」

    梓「えっと……18歳以上。10時~18時まで!」

    梓「……無理か」

    梓「どうせなら楽しそうな仕事がいいな」

    226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 23:33:59.94

    ……

    梓「あ、求人張り紙……」



    【田井中うどん】

    接客、宅配従業員募集中
    時給710円~

    学歴不問
    年齢16歳以上 女性可 高校生不可
    個人経営の働きやすくて楽しい職場です
    交通費、まかない有り 制服貸与



    梓「うどん屋……うどん屋かぁ……」

    梓「私に似合うかなぁ……」

    梓「ここにしよっかな」

    梓「……よしここにしよ!」

    梓「駅前かー。帰りにのぞいてみよう」

    梓「早く働いて唯先輩に楽させなきゃ!!」

    230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 23:38:53.52

    ……


    梓「ここだ……な、なんか怖そう」

    梓「やってるのかな……」

    梓「ええいっ」

    梓「ごめんくださーぃ……」

    梓「……?」

    梓「ごめんくださ」

    「はいはいはい、いらっしゃいいらっしゃい!」

    梓「うわっ!」

    「お一人様で? 奥の席あいてますよー」

    梓「いや、その……私、求人をみて……きました」

    「あ、アルバイト希望の人? おーやった! じゃああがってあがって」

    梓「は、はい」

    「そこ座って。荷物ここ。あ、買い物帰り? 水飲む?」


    232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 23:42:51.25

    「はじめまして私はここの店長やってる田井中律。よろしくねん」

    梓「あ、中野梓と申します……」

    律「かたくならなくていいってー!」

    梓「はぁ……」

    梓(苦手なタイプかも……)

    律「で、お嬢ちゃんおいくつ?」

    梓「あの、一応17歳です……」

    律「17!? まじ? 中学生かと思った」

    梓「……」

    律「うそうそ冗談! てか中学生雇えねーし! あははっ」

    梓「それで……」

    律「17ってことは高校生? うち高校生は」

    梓「いえ、高校には……いってません」

    律「じゃあいまフリーター?」

    梓「あの……家政婦です……家政婦!」

    239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 23:47:56.57

    律「ふーん、なかなか変わってるね。うちでほんとにやってける?」

    梓「接客したりするんですよね?」

    律「そうそう。慣れれば簡単だよー」

    梓「はい……大丈夫です」

    律「うーん、ちょっと表情がかたいかな。うちは元気が売りだから」

    梓「頑張ります」

    律「よし、採用!」

    梓「はやっ」

    律「がんばるっていったじゃん! ならそれでよし!」

    梓「あの、ほんとにいいんですか? こんなどこの馬の骨ともしらない……」

    律「いいんじゃない? 悪い人には見えないし」

    梓「あ、ありがとうございます。嬉しいです」

    律「人間いろいろあるって! はっは!」バシバシ

    梓「いた……いたた」

    律「じゃあ明日から早速いいかな? 人手たりなくて困ってたんだー」

    241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 23:52:33.98

    梓「はい! よろしくおねがいします!」

    律「うむ、良い返事だ梓」

    梓「あ、梓……」

    律「いい名前じゃん、梓。あ、私のことは律店長って呼んでくれ!」

    梓「あ、わ、わかりました律店長!」

    律「おっけい! じゃあ私まだ仕事あるから、また明日な!」

    梓「はい!」



    平沢家

    梓「…………なんかあっというまに決まった」

    梓「……やった。やったぁ……!」

    梓「唯先輩、私アルバイト決まりましたっ!」

    梓「うれしいなぁ……ちょっとガラ悪いけどいい人そうだったし」

    梓「よーし、がんばるぞー!」

    梓「晩ご飯つくろっ!!」

    248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/08(火) 00:29:49.87

    ……


    梓「~~♪」ジュウジュウ

    梓「~♪~♪」ジュージュー

    梓「早く帰ってこないかなー早く帰ってこないかなー」

    梓「んー、もう七時」

    梓「~♪ ~~♪」


    ガチャリ


    梓「あっ!! 帰ってきた!」

    「あずにゃ~んただいまああ~!!」

    梓「はぁーい! おかえりなさーい!!」

    「ちょっときてー」

    梓「はいはい、行きますよっ」トコトコ


    梓「はい、なんですか♪」

    249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/08(火) 00:33:15.58

    唯「えへ~、あずにゃんただいまー!」

    梓「聞こえてましたよ。おかえりなさい!」

    唯「あのねー」

    梓「あ、おかえりのチューですか? だめですよっ!

    唯「ほえ? してくれるの?」

    梓「い、いえ……でなんですか?」

    唯「あのねー」

    梓「はい」

    唯「あずにゃんに紹介したい人がいるんだー、でへへ」

    梓「えっ……? 紹介……え?」

    唯「いま外でまってるー」

    梓「あの……いまなんて……」

    唯「紹介したい人がいるんだー」

    梓「……」フラッ

    唯「あずにゃん? どったの?」

    254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/08(火) 00:40:24.16

    梓「……わ、わたしもう寝ます……」フラフラ

    唯「えぇ!? なんで!」

    梓「わ、わかんないんですか……ヒッグ」

    唯「え? え? 泣いてるの? あずにゃん!」

    梓「どうせ私なんて……私なんてただの家政婦……グス」

    唯「ちょ、ちょっとまってよー。わけわかんない」

    梓「私、馬鹿みたい……一人で舞い上がって……」

    唯「なんかよくわからないけど……よしよし」ナデナデ

    梓「やめてください! そういうのはっ!!」バッ

    唯「あっ……」

    梓「その紹介したいっていう大事な人にすればいいじゃないですか!!」

    唯「あ、あずにゃん……っ」

    梓「もうしらない!! 唯先輩のことなんかしらない!! あとはご勝手に!!」

    唯「え? や、やだよー」

    「ちょっと唯、なんかその子盛大に勘違いしてない?」

    255 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/08(火) 00:48:37.38

    唯「あ、和ちゃん。ごめんね? はいってはいって」

    梓「ふぇ……?」

    和「はじめまして梓ちゃん。私唯のマネージャーやってる真鍋和です」

    梓「ま、まね……?」

    唯「だから紹介したいって言ったじゃん。あれ? マネージャーとは言わなかったか。てへっ」

    梓「あっ……あっ……あああっ!! にゃあああっ!!」ボンッ

    唯「おやおや。あずにゃんどうしたー真っ赤になって」

    和「唯、なんとかしなさい」

    梓「うわああっ!! すいませんすいません!! うわあああっ!! 恥ずかしっ!!」

    唯「あぁー、嫉妬してくれたんだ。それで泣きそうだったのねーういヤツういヤツ」

    梓「ち、ちがっ!!」

    唯「そうなんでしょ……? 嬉しいなーあずにゃん」

    梓「うぅ……」

    唯「あ、和ちゃん! この子があずにゃん。中野梓ちゃん。私のお嫁さ」

    梓「家政婦ですっ!!」

    258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/08(火) 00:56:50.09
    和「唯から耳にたこができるほど話は聞いてるわ。よろしくね梓ちゃん」

    梓「は、はい! どうも先ほどはお見苦しいトコをおみせしました。すいません」

    唯「かわいーかわいー」

    梓「もうっ、からかわないでください!!」

    和「ふふっ、ほんとに仲がいいのね。……ありがとう」

    梓「え? お礼なんて、どうして」

    和「これでも唯はね、梓ちゃんにであってからすっごく明るくなったのよ」

    唯「そ、そうかなぁ……えへへ」

    和「毎日毎日幸せそう。それはあなたのおかげ」

    梓「そんな……私なんて……」

    和「いいえ、長い付き合いだからわかるの」

    梓「そうなんですか」

    和「そう、とっても長いのよ……それでも私にはあの時の唯を笑顔にすることはできなかった」

    唯「和ちゃん……」

    和「すごいのね。梓ちゃん。ただそれを言いにきたの。邪魔したわね」

    261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/08(火) 01:03:47.71

    梓「いえっ、そんな……あ、せっかくですから晩ご飯一緒にいかがですか」

    唯「あーそうだよー食べていきなってー」

    和「うーん、遠慮しとくわ。私新婚さんに割って入るほど図太くないもの」

    梓「し、新婚さん……?」

    和「あら? 唯からはそう聞いてるけど」

    唯「え? えへへー……えへへ和ちゃんなんで言っちゃうかなぁ」

    和「?」

    梓「ゆーいせんぱぁい?」

    唯「こ、言葉のあやでして……許してぇ……」

    和「でも一緒にお風呂はいったり寝たりもするんでしょ? なら実態は変わらないわ」

    梓「ちょっと!! なんでそんなことまで!!!」

    唯「の、和ちゃん……」

    梓「唯先輩!」

    和「もう帰るわね。それじゃあ」

    唯「和ちゃんひどいよ~あずにゃんに嫌われちゃう~~」

    266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/08(火) 01:12:52.25

    和「唯は底なしらしいけど、その時はがんばってね」

    梓「にゃ、なにを!!?」

    唯「……むふ」

    和「あと、唯。先週の放課後ソープ天国は経費じゃ落ちないから。それだけ伝えとくわ」

    唯「ちょっと和ちゃん!!!?」

    梓「…………は? 放課後何?」

    梓「ソープ……? ……は?」

    唯「えっと、それはっ、誤解だよ! ほんと!!」

    梓「ねぇ、もういかないって約束は……?」

    和「あ。唯、今言うことじゃなかったわね。反省してるわ。また明日」

    ガチャン バタン

    唯「……あうあうあう」

    梓「唯……せんぱい?」

    唯「誤解なんだって~」

    梓「うふ、うふふふっ……えぇ、怒ってませんよぉ~? ただ、ちょこーっとお話を伺わなければいけませんねぇ~?」 

    269 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/08(火) 01:19:25.03


    ……


    唯「というわけなんだよ」

    梓「なるほど。わざわーざ、ソープまでお別れの挨拶にいってたんですね?」

    唯「う、うん……だってなんだかんだで付き合いあったし……ほら、ソープ王だし、元」

    梓「んでお別れついでにあーんなことやこーんなことをしてきたと?」

    梓「お別れのチューとか! キスとか! 接吻とかしてきたんでしょ!! 白状しなさい!!」

    唯「してないしてない! 信じてよ!! ほんとお茶飲んだだけ!! ってか全部チューじゃんそれ!!」

    梓「……」ジー

    唯「なにその目っ! 疑ってるの!?」

    梓「唯先輩の女ったらし」

    唯「うっ……でもいまは……あ、あずにゃん一筋だもん!!」

    梓「……」ジー

    唯「信じてよぉ……」

    梓「じゃあ私一筋ってどうやって証明するんですか」

    271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/08(火) 01:23:00.54

    唯「えっ……それは」

    梓「……」

    唯「……いいの?」

    梓「……」

    唯「……ゴクリ」

    梓「ヤです」

    唯「えー……」

    梓「私こんなムードでしたくありません」

    唯「あずにゃーん……」

    梓「するなら一人でどうぞ……あ、なんならまた大好きなソープいったらどうですか?」

    唯「うえーん……ひどいー」

    梓「ふんっ」

    唯「…………あずにゃーん」ギュウウ

    梓「だ、抱きしめたって許さないんですから」


    273 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/08(火) 01:29:11.10

    唯「そろそろお腹すいた」

    梓「あっ……そうですね。晩ご飯食べましょうか。マーボー豆腐です」

    唯「うん…………ごめんね?」

    梓「……いまさら謝ったって」

    唯「許してなんていえないよね? でもね、私にとってはあれも大事な思い出だったんだ」

    梓「……」

    唯「もういかないよ。今度こそ。いや前回だって遊びに行ったわけじゃないんだから、行った内には入らないけど」

    梓「……ほんとですか? 信じていいんですか?」

    唯「うん」

    梓「じゃあ信じます……あと、唯先輩」

    唯「ありがと」

    梓「もし……ソープいきたくなったら……その……」

    唯「?」

    梓「私が……代わりに……あの」

    唯「え? え?」

    277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/08(火) 01:36:36.08

    梓「わ、忘れてくださいっ! さ、ご飯たべましょう」

    唯「ソープいきたい」

    梓「!」

    唯「あーソープいきたいソープいきたい」

    梓「ちょっ……!!」

    唯「で?」

    梓「…………」

    唯「私ソープ行って猫耳似合う子を指名したいんだけど」

    梓「…………」

    梓「……私で我慢してください」

    唯「はい喜んで!」

    梓「……もぉおおおおっ」



     ね む い 



    284 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/08(火) 01:47:24.29
    だんだん設定気に入ってきたからまだまだ書きたいけど眠気がやばい

    スレ落ちたら落ちたでゆっくりブログの方で連載っぽくやるから ヘケッ!

    318 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/08(火) 11:00:49.51

    翌朝


    梓「ん……ふぁ……眠」

    唯「おはよーございまーす」ボソッ

    梓「あっ……唯……」

    唯「朝だよー」ギュウウ

    梓「んっ……ちょっと、やめ」

    唯「どしたの?」

    梓「恥ず……かしくて、いま……私たち」

    唯「え? あぁ……ふふ」

    梓「先に服着て……顔でも洗っててください」

    唯「……可愛かったねぇあずにゃん」

    梓「!!」

    唯「あんな声だすんだね」

    梓「うぅ……唯のいじわる……」

    322 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/08(火) 11:09:02.42
    唯「でも良かったでしょ?」

    梓「…………うん」

    唯「ねぇ、いまからまたする?」

    梓「し、しませんっ。私今日からアルバイトなんで!」

    唯「ざーんねん」

    梓「……」

    唯「でもたぶん今晩もソープいきたくなるとおもうなー」

    梓「……だめ」

    唯「じゃああずにゃん指名してもいい?」

    梓「それも……だめです」

    唯「えー」

    梓「こういうのは一週間に一回くらいで……」

    唯「私の性欲なめてんの?」

    梓「じゃあ三回……」

    唯「あずにゃんもハマったんだね、うんうん」

    325 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/08(火) 11:18:02.55
    梓「だって唯が……あんな顔するとはおもわなかったし」

    唯「私どんな顔してた?」

    梓「……変な顔」

    唯「素直じゃないなぁ」

    梓「そ、そろそろ朝御飯の準備してきます……」

    唯「うん」

    梓「あれ、下着どこやったかな……」キョロキョロ

    唯「あ、たぶん床に散らばってるよ」

    梓「……唯のせい」

    唯「怒んないでよー」

    梓「いいもん。今晩のおかず唯の苦手な野菜いれちゃいますから」

    唯「ひどーい」

    梓「はいはい。さ、ちゃんと顔洗っておりて来てくださいね」

    唯「ねぇ、それよりシャワーあびない?」

    梓「ん……そっちのほうが良さそうですね……」

    328 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/08(火) 11:25:58.08


    ……


    唯「でさー、どこでアルバイトするんだっけ」モグモグ

    梓「はい、駅前のうどん屋です」カチャカチャ

    唯「……ふーん。大丈夫そう?」モグモグ

    梓「えぇ、主人もいい人っぽくて」

    唯「あぁーなんか悔しー」

    梓「え?」

    唯「私だけのあずにゃんはもう卒業なんだなぁって」

    梓「……心配しないでください。私は唯だけの家政婦です。ちゃんと戻って来ますから」

    唯「まぁ無理しない程度に頑張って。暇ができたら見に行く」

    梓「こ、こなくていいですよぉ……」

    唯「あずにゃんが外でどんな風に生活してるのかも見届けないと」

    梓「……はい。一生懸命役に立つよう働きます」

    唯「頑張れ……頑張れあずにゃん!」

    329 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/08(火) 11:32:10.43

    三週間後


    梓「あ……うそっ、もうこんなに使っちゃったんだ」

    唯「ん? どしたの?」

    梓「唯先ぱぁい、今月の食費きれちゃいました」

    唯「ん、ほい。一万円で足りる?」

    梓「はい、大丈夫です! ありがとうございます」

    唯「いつもすまんねー」

    梓「私のほうこそただで居候させてもらって」

    唯「それは言わない約束ー」

    梓「すいません。でももうすぐお給料はいるんで! お金いれます!」

    唯「そんな気をつかわなくていいけどね」

    梓「一緒にがんばるっていったじゃないですか!」

    唯「……よしよし、じゃ行ってくるね」ナデナデ

    梓「はい! いってらっしゃい! なるべく早く戻ってきてくださいね!」

    332 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/08(火) 11:38:47.02
    唯「了解……で、いってきますのチューは?」

    梓「むぅ……いってらっしゃい!」チュッ

    唯「ふへへ……いい子だねあずにゃん。これで今日も一日頑張れるかな」

    梓「私も頑張ります!」


    ガチャン バタン


    梓「……もうすぐ冬かぁ……」

    梓「最近また仕事いそがしそう……年末に近づくにつれてもっと忙しくなるのかな」

    梓「ドラマの撮影もはじまったみたいだし」

    梓「ドラマかぁ……一応原作本よんだけど」

    梓「やだなぁ……」

    梓「これだと最後に唯が……主人公とチューしちゃうじゃん」

    梓「唯の仕事とはいえ……そんなとこみたくないよ……」

    梓「まぁソープ王ってくらいだし、チューなんて慣れたもんだろうけど」

    梓「それでも複雑……はぁ」

    334 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/08(火) 11:46:08.62
    梓「唯は私のことどうおもってるのかな」

    梓「好きっていってくれたのに」

    梓「……なんか唯が忙しくなる度に私こんなネガティブなことばっか」

    梓「ヤな子」

    梓「今はもうバイトしてるし、ギター教室にも行きはじめたし。寂しくないもん!!」

    梓「……寂しくないもん」

    梓「……はぁ。バイトいく準備しなきゃ」

    梓「お給料はいったら何買おうかな」

    梓「2万円は家にいれるとして、あとは貯金?」

    梓「あ、携帯電話買わなきゃ……」

    梓「唯いっぱいメールくれるかなぁ……えへへ」

    梓「たしか写真とか送れるんだよね……ふふふ」

    梓「…………」

    梓「今日は……帰って来るよね?」

    梓「待ってますから……」



    336 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/08(火) 11:54:54.22


    ……


    梓「はーいそがしいそがし」

    梓「寒い日はやっぱ出前の注文おおいなぁ」

    梓「ひー、手がかちかちだよ……軍手してきたらよかった」

    梓「全く、私ばっかり宅配なんて律店長ずるい!」

    梓「って私はうどんうてないけど……えへへ」

    ガラガラ

    梓「店ちょーただいま戻りましたー」

    律「おーっすおかえりー」

    澪「……」ペコッ

    梓「あ!! 律店長! そちらの方……」

    律「ん? あぁ、こっちは客じゃなくて」

    梓「も、モデルのMIOさんですよね!!?」

    律「えっ、あ……うん」

    341 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/08(火) 12:02:15.69

    澪「律」

    律「あ、うちのバイトの梓。悪いね騒がしくなって」

    澪「いや、いいんだ。よろしくね」

    梓「はい! あ、あのっ! サインとかいただけますか?」

    澪「いいよ。私のでよければ」

    律「梓ミーハーだなー」

    梓「ちがうんです! 私、MIOさんにちょっと憧れてるところがあって」

    澪「へぇ、嬉しいな」

    梓「どうやったらそんなスタイルになれるんですか!?」

    澪「え、それは……えっと……」

    律「……ふむ」チラッ チラッ

    梓「…………」

    澪「…………」

    律「……残念。生まれつきだ」

    342 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/08(火) 12:08:02.05
    梓「……店長も相当ですけどね」

    律「にゃにおう!」

    澪「仲いいんだな」

    梓「でもほんとにMIOさんに憧れてる人は多いです!」

    澪「ありがとう」

    梓「私が前働いてたとこにもMIOさんのファンの人いましたもん!」

    律「前どっかで働いてたのか?」

    梓「それは言わないですけど」

    律「なんで」

    澪「律、邪魔しといてなんだけどお前はそろそろ仕事しろ」

    律「へいへい。でも昼すぎたら暇なんだよ」

    澪「そんなだらだらしててやっていけるのか?」

    梓「潰れたら困ります。頑張ってください」

    律「澪ーこのなまいきなバイトちゃんなんとかしてくれよー」



    344 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/08(火) 12:15:19.41
    梓「あの、ところでMIOさんは店長とどういった関係で?」

    律「あー、澪とは幼なじみなんだ」

    澪「うんまぁ、腐れ縁というかなんというか」

    律「昔っからちょくちょくうちに食いに来るよ」

    澪「都会に行ってもこの味は忘れられなくてさ」

    律「魂に刻まれてるんだよな。うちのうどん」

    梓「な、なんかかっこいい!」

    律「だろぉ?」

    梓「MIOさんが」

    律「おいっ!!」

    澪「でも……えっと、梓もおいしいとおもうだろ?」

    梓「はい……まぁ、ずっとまかないがうどんだと飽きてきますけどね」

    律「よーし! 梓今度から茹で汁だけな!」

    梓「冗談ですって!」

    律「いつのまにこんな口悪くなったんだー。最初と全然違うぞ、イメージ詐欺だぞ」

    347 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/08(火) 12:19:46.87
    澪「それじゃあ私はそろそろ帰るよ」

    律「ういーっすまいどありー、さっきの話はまぁ考えとく」

    澪「うん」

    梓「話?」

    律「んーいやいや、ただのお誘い」

    梓「そうですか? お店休みます?」

    律「まだ未定」

    澪「あ。律、テレビみて。唯だ」

    梓「!」

    律「おー唯じゃん。変な服だ」

    澪「でも不思議と似合ってる」

    梓「おふたりともユイには興味あるんですか?」

    律「興味っていうかな」

    律「はっはっは!私はなんと! あの国民的シンガーのユイと友達なのだ!」

    梓「えぇ!!?」

    349 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/08(火) 12:26:35.14
    澪「私たち、高校すこしの間一緒だったんだ。もう最近は忙しくて会ってないけどな」

    律「そそ。いやー私は当時から唯には類まれなる才能があるとふんでいたよ、うんうん」

    澪「うそつけ……」

    梓「なんとも……以外なとこでつながりが」

    律「まぁね。何? 梓はユイのファンでもあるの?」

    梓「えっ! あ、あの、ファンっていうか……その」

    梓(いまさら、実はユイの家政婦なんですなんて言い出しづらいな……)

    律「もしかして嫌い?」

    梓「いえ! 違います。ま、まぁまぁ好きですね……」

    律「なーんだ」

    梓(唯ごめんなさい)

    澪「まぁ音楽は好き嫌いがあるからな。ユイの音楽が万人ウケする理由もない」

    梓(ほんとは唯の音楽も唯自身も大好きです)

    律「唯もくるんだよなー」

    梓「あ、さっきの話ですか? よければ教えてくださいよ」

    354 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/08(火) 12:33:23.39

    澪「あぁ、うん。今度友達の家でホームパーティがあるからこないかって話だ」

    律「なーんとあの琴吹家のパーティなんだぜー!」

    梓「ホームパーティ?」

    律「あ、なんか反応薄い」

    澪「えっと、まぁただの宴会。芸能人とかが数人集まるだけの小さなパーティ」

    梓「あぁー! 律店長それにいくんですか?」

    律「たぶんな!」

    梓「うどん屋なのに?」

    律「おいっ!!」

    澪「琴吹家の息女とも友達なんだよ。高校が一緒で」

    梓「へぇー」

    律「よし、お土産もってかえってやるからな!」

    梓「あ、行くの決定ですか。ならその日はおやすみですよね?」

    律「おうっ!」

    梓(唯もいくんだよね……すごいなぁ。MIOさんに琴吹家、芸能人の集まり、やっぱり私なんかとは住む世界が違うんだ)

    356 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/08(火) 12:41:03.16

    澪「それじゃあまたな。梓も元気で」

    梓「はい! 会えて嬉しかったです!」

    澪「うん、また来るから。その時は梓がうどん運んでくれ」

    梓「もちろんです! 楽しみにしてます」

    律「んじゃねん」

    ガラガラ バタン

    律「ふぅー。あ、こんな時間か。梓ー今日はもうあがっていいぞー」

    梓「はい。お疲れ様でした」

    律「あー、あと明日は定休日だから先に給料渡しとくか。ほい」

    梓「どうもありがとうございます!」

    律「それでなんか買うの?」

    梓「えっと、家に少しお金いれて……あとは携帯電話くらいかな……」

    律「なにそれ、えらいじゃん。ふつー服かったり漫画かったり、ねぇ?」

    梓「まぁ……いいんです!」

    律「ふーん。まぁよくやってくれたよ。また明後日からよろしく」

    357 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/08(火) 12:48:19.46
    商店街


    梓「えへへ……」

    梓「これで唯に少しだけ恩返しできる」

    梓「そうだ、何か買っていってあげようかな」

    梓「でも欲しがってるもの無さそうだし……うーん」


     『あずにゃんがいてくれたらそれでいいよ~』


    梓「……」フルフル

    梓「……えへへ」

    梓「だめだ、にやけちゃう」

    梓「あ、ドラマのポスターみっけ!」

    梓「わぁ、唯可愛いなぁ……」

    梓「こんな可愛い人が旦那様……」

    「おーい、あーずさっ」

    梓「えへへ……唯……唯先輩」

    358 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/08(火) 12:53:05.54

    「きいてんのー?」

    梓「……えへへへ」

    「にやけてるぞー」

    梓「はっ! あっ、純!!」

    純「あんたそんなにこの俳優すきだっけ?」

    梓「な、なんでいるのっ」

    純「ん? あ、今バイトの帰り?」

    梓「うん……そうだけど」

    純「明日教室くる?」

    梓「いくよ!」

    純「始めたばっかなのにギターうまいよねー腹立つわー」

    梓「そ、そうかな……」

    梓(家に大先生がいるからね……)

    純「でさでさ、梓この俳優好きなの?」

    梓「えっ、いや……俳優のほうじゃなくて……こっち」

    364 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/08(火) 12:59:26.15

    純「ユイ……?」

    梓「う、うん……」

    純「あー、なんか印象ちがうよねー。いつもはクールな感じなのに」

    梓「そうかな……」

    純「事務所のプッシュ必死だなーって感じ」

    梓「そういうのはわかんないけど……」

    純「ユイは歌ってるだけでいいんだって。わかってないなー」

    梓「……むぅ」

    純「そういえばユイって前から噂がたえないよね」

    梓「噂……?」

    純「うん、交際関係。まぁさぞやもてるんだだろうね、あんだけルックスいいんだし」

    梓「えっ……」

    純「取っ換え引っ換え、二又三又は余裕らしいよ! すごっ!」

    梓「えっ、えっ……」

    純「あとユイのファンなら絶対ネットで検索はしないほうがいいよ」

    370 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/08(火) 13:06:29.41

    梓「どうして?」

    純「んー、まぁ人気のある人にはそれなりにアンチがいるってことさ」

    梓「……」

    純「でも浮気癖はさすがになー。まだ18でしょ? それも女相手だっけ? あははっ、どこのおっさんだ!」

    梓「……嘘だもん」

    純「いかがわしいお店からでてくるところを目撃した人もいるんだって!」

    梓「……う、うそ……だもん……」

    梓(そんな……唯先輩……あんなに言ったのに……)

    純「あ、ごめん。結構ショックだったり? てか知らなかったの? 裏世界では有名だよ?」

    梓「そんなことないもん!」

    純「スターに憧れたところで私ら庶民には縁のない話しさ」

    梓「……問い詰めないと」

    純「は?」

    梓「純。もしかしたら今晩の成り行きしだいでは明日のギター教室いけないかも」

    純「ほえ? さわ子先生つたえとく?」

    374 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/08(火) 13:13:14.35

    梓「うん。お願い」

    純「……な、なんか顔こわいよ? 変なこといってごめん」

    梓「いやいや、情報感謝してるよ……」

    純「あんたさぁ……なんかあった?」

    梓「ふぅー……いや、そろそろ首輪でも買わないとだめなのかなーって。このお給料で」

    純「犬?」

    梓「盛りが付いちゃって大変なの……」

    純「そりゃあ苦労するね。まぁ興味ないけど頑張れ」

    梓「ありがと。じゃあね」


    ……


    梓「…………遅い」

    梓「…………遅い」

    梓「……」イライラ

    梓「……まだなの」

    376 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/08(火) 13:18:06.40

    ガチャ

    梓「!」

    バタン ドタドタドタドタ

    唯「あっずにゃ~んただいま~。出迎えてよ~」

    梓「唯先輩」

    唯「!!」

    唯(あ、あれ~……唯先ぱぁい♪じゃなくて、唯先輩って呼ぶ時は……)

    唯(あわわわ、な、なんか悪いことしたっけ……あ、ただいまのチュー忘れてたのか!)

    唯「あずにゃ~ん、むちゅちゅー」

    梓「そこ座ってください」

    唯「!!!」

    唯(どどど、どうしよう、怒ってる……冷たい目してるよー……)

    梓「ふぅー……水でも飲みます?」

    唯「は、はい……いただきます」ゴクゴク

    梓「……で、なにか言う事あるでしょう?」

    380 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/08(火) 13:23:24.47

    唯「……ないです」

    梓「……そうですか」

    唯「……うぅ」

    梓「ま、それならいいんですけどね……ふ」

    唯「あ、あのあの……あずにゃんさん」

    梓「なんですか? ご飯たべますか?」

    唯「……悪いニュースと良いニュースがあります」

    梓「……ふーん」

    唯「ど、どっちから聞きたいかな……」

    梓「じゃあ空気が重くなるのもあれなんで、先に悪いほう消化しちゃいましょうか」

    唯「……すでに超重いっす……」

    梓「で、話してくださいよ」

    唯「あのですね……絶対怒ると思うんだけど……あぁああ怖いっ!!!」

    梓「おこりませんってば!」

    唯「もう怒ってるもん!! やだよー話したくない!!」

    384 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/08(火) 13:29:07.03

    梓「話してください……話しなさい」

    唯「……はい」

    梓「…………」

    唯「ドラマ、無しになっちゃった。……てへっ」

    梓「…………は?」

    唯「降ろされちゃった……」

    梓「な、どうして!」

    唯「チューするのいやになって……」

    梓「え? チュー?」

    唯「あずにゃん以外の人とチューするの嫌になって……」

    梓「あっ……あぁ、ラストシーンの?」

    唯「監督さんにそういったら……同じ事務所から他の人が演じることに……」

    梓「そ、そんなことできるんですか!! てか仕事でしょ!?」

    唯「勝手して申し訳ありません……」

    梓「それはほかのキャストやスタッフにいってください!!」 

    386 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/08(火) 13:36:15.09

    唯「だよね……和ちゃんがいろいろ頑張ってくれてね」

    唯「あ、あとあと、ムギちゃ……琴吹家がスポンサーだったからなんとかなった……」

    梓「なんとかなったじゃないですよ……せっかくのドラマなのに」

    唯「私には向いてないんだよ……演技下手だし。その、ほらこれ見て。インターネットの評判だけど」

    梓「ん?」

     
     ユイ(笑) 大根役者 

     抜擢に問題があるかと思います これでは原作のイメージぶち壊しです

     ユイの枕っぷり半端ねぇな さすが浮気女

     ユイはほんと頭ふわふわ時間だからな メンヘラ臭やばすぎ


    梓「な、なにこれ……ひどい」

    唯「こんなもんだよ。所詮私はただの歌手ってこと」   

    梓「た、タフですね……」

    唯「まぁね。そりゃ最初にネットみたときは寝込んだけどね」

    梓「も、もうとじてください。私みたくないです!」

    390 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/08(火) 13:44:15.63

    唯「ほい。っとこれが悪いニュース……です」

    梓「……」

    唯「怒らないの?」

    梓「つくづく……私ってヤな子ですよね」

    唯「え?」

    梓「最低だ……唯のお仕事がなくなったのに……なぜかホッとしてる」

    唯「あずにゃん……」

    梓「大事な大事な舞台を蹴るほど唯は私のことかんがえてくれてたのに……」

    梓「私は唯のことを信じきれてなかった……うっく、ごめんなさ……」

    唯「……あずにゃん」

    梓「ごめ……また、泣いちゃいそう……もう、寝る」

    梓「あしたまた……続き聞きますんで……すいません」

    唯「……あずにゃんぎゅー」ギュウ

    梓「あっ……ふぁ」

    唯「ごめんね? 私がこんなだからたくさん心配かけたね?」

    392 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/08(火) 13:55:41.12

    唯「ホントはあずにゃんの側にずっといたいんだけどね」

    梓「……しかたないですよ……唯はこんなお仕事だし」

    唯「ううん、私が悪いの。だってこんな可愛い人を泣かせちゃったんだから」

    梓「……唯」

    唯「そりゃあ過去にはいろいろあったけどさ……私は絶対あずにゃん一筋」

    唯「それはこれからも変わらないよ」

    梓「……私も唯一筋です……」

    唯「うん、知ってる。だってあずにゃんは私のために泣いてくれたんだもん」

    唯「ね?」

    梓「でも、こんなに苦しくて寂しいなら……好きにならなければよかったって思ったこともあります」

    唯「……うん、それでも好きでいてくれたんだよね? 私はそれだけでいいんだー」

    梓「はい……嫌いになれるはずありません」

    唯「うれしいよ……とっても」

    梓「……そんな顔……ずるいです」

    唯「あはは、なんだかしんみりしちゃったね? テレビでもつけて、ごはんたべよっか?」

    394 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/08(火) 14:00:16.56

    梓「……はい!」

    唯「あ、それと良いニュースがまだだったね」

    梓「きかせてください」

    唯「今度ね、私パーティにいくんだけどさ」

    梓「あ、それ聞きました」

    唯「え? 言ったっけ?」

    梓「いえ、バイト先の店長に。そうそうそのこと聞きたかったんですよ」

    唯「え? バイト先のって……りっちゃん? まさかりっちゃんのトコでバイトしてたの!?」

    梓「りっちゃん? 田井中うどんです」

    唯「そ、そうなんだ……知らなかったなぁ……りっちゃんも言ってくれればいいのに」

    梓「いえ、私がここで家政婦してることはしりませんし」

    唯「そっか」

    梓「お友達なんですよね? MIOさんとも」

    唯「うん! 大事な友だちだよ! あとムギちゃんも!」

    梓「ムギちゃん?」

    396 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/08(火) 14:06:55.29

    唯「さっきドラマの関係でちょろって言ったけど。琴吹家の琴吹紬、ムギちゃん!」

    梓「あ、その人も同級生なんですよね」

    唯「うん。ムギちゃんが主催のパーティにお呼ばれしちゃってさ」

    梓「……いいなぁ。あ、MIOさんと律店長もいくみたいですよ」

    唯「そうなんだ! でさっ」

    梓「……良い話って自慢話ですか」

    唯「ううん、あずにゃんもいこ?」

    梓「え?」

    唯「ほら、あずにゃんの分の招待券もあるよ! ほらほら~」

    梓「いや……でもっ」

    唯「遠慮しないでさー、いこうよー。きっとおいしいものいっぱい食べれるよ」

    梓「私みたいな庶民……いいのかな」

    唯「みんな結構友達とか同伴でくるみたいだよ」

    梓「そうなんですか?」

    唯「そろそろ私もあずにゃんのこと、ちゃんとみんなに紹介したいんだー」

    398 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/08(火) 14:15:04.57

    梓「紹介って……家政婦なんか紹介してどうするんですか」

    唯「うちのよく出来たお嫁さんです! ってね!」

    梓「えっ……あっ、そ、それは……まずいことになるんじゃ」

    唯「そっかなー」

    梓「だめですよ。ただでさえ噂の絶えない人って言われてるんですから」

    唯「だからー。噂じゃなくなればいいんでしょ?」

    梓「……あ、そっか。ってダメダメ! お仕事また減っちゃいます!! 人気さがりますよ」

    唯「それはテレビスターとして、でしょ? だけど私は音楽ができたらそれでいいんだよー?」

    梓「でもでもっ、気が気でありませんよ! 私の存在がユイの足をひっぱるなんて」

    唯「あのね、私はドラマとかテレビにひっぱりだこされる騒がしい日常よりもさ……」

    唯「あずにゃんと音楽と、友達に囲まれた穏やかな毎日が欲しい……」

    梓「18やそこらで隠居めいた生活を欲してどうするんですか」

    唯「だってー……うぅ、やっぱ性にあってないんだって。テレビみててわかるでしょ?」

    梓「……そうですか? 最近はよく頑張ってやってるような……笑顔だし」

    唯「なにより家に帰れないのが辛い! こんな辛いのたえられないよ!」

    399 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/08(火) 14:22:17.69
    梓「でも仕事なんですから! 我慢しなきゃ……」

    唯「私はシンガーソングライターだよ」

    梓「うっ……」

    唯「事務所が売り出したいのはわかるけど、私は私の音楽を続けたい」

    梓「それは……いい心構えかと」

    唯「いまの私が音楽で描く世界には、必ずあずにゃんがいるの……だから……」

    唯「なによりも、あずにゃんと暮らしたい……ドラマやテレビなんていらない」

    梓「……わがままです」

    唯「わがままなくらいが感性を磨くにはちょうど良い。ってさわちゃん先生が言ってたよ」

    梓「あの人は……また違うでしょ」

    唯「ね? 少しロックな生き方してみようよ」

    梓「ですが……いつユイの人気が落ちるかなんてわかりませんし。あ、すいません」

    唯「もしもお金に困ったらもっともっと働くよ。曲もいっぱい作る」

    梓「わ、私ももっともっと働きます!!」

    唯「二人なら大丈夫……大丈夫だよ」

    401 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/08(火) 14:30:51.68

    梓「わかりました……なら、行きます。パーティ」

    唯「おお! やったぁ!!」

    梓「浮かないような服用意しないと」

    唯「ドレスでも着る?」

    梓「似合うかなぁ……」

    唯「服はさわちゃんに任せたらいいんじゃない?」

    梓「そ、そうですね……でもそれはそれで不安だなぁ」

    唯「えへへっ、とっても楽しみだね!」

    梓「はい。そうですね!」

    唯「あずにゃんを紹介したら、みんなどんな顔するんだろう」

    梓「きっとどん引きですよ! あはは!」

    唯「それは随分ロックだね!」

    梓「はい! もうどうにでもなれです! 唯がいたら私はそれでいいんです!」 

    唯「ありがとうあずにゃん! 私もあずにゃんがいるだけで幸せ!」

    梓「えへへっ」

    404 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/08(火) 14:38:42.90

    深夜


    梓「ん……だめ……ですよぉ」

    唯「いいじゃんいいじゃん」

    梓「週3って言ったでしょ……さ、さわらないで」

    唯「週3かー、そんなんでいいの?」ナデナデ

    梓「……むぅ」

    唯「むくれてる顔も可愛い可愛い」

    梓「……」

    唯「明日あずにゃんお休みでしょ?」

    梓「……はい」

    唯「なら朝までコースがいいなぁ」

    梓「えぇ……明日は買い物いきましょうよ……お給料入ったし……」

    唯「夕方からでいいじゃーん。あ、それとも明日一日中しちゃう? それでもいいよ」

    梓「だ、だめです……昼間っからなんて、そんなのハレンチです」

    408 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/08(火) 14:46:49.09

    梓「それに唯も仕事があるし……」

    唯「といってももう撮影もないし、和ちゃんと打ち合わせしつつ、後はマッタリだよ」

    梓「うぅ……底なしぃ。性欲オバケ」

    唯「解消してあげるのも妻の役目でしょ?」

    梓「さいてーです」

    唯「あーんなに焼きもち焼いてたくせに」

    梓「むぐぐ……」

    唯「泣いたくせにー」

    梓「ち、ちがうもんっ……」

    唯「あー可愛い可愛い、子猫ちゃん」

    唯「あ、パーティでは新しく猫飼ったって紹介しようか?」

    梓「嫌です……ちゃんと紹介してください」

    唯「冗談……もぉ、すぐ本気にして」

    梓「いじわるです……」

    唯「そりゃ、誰でもいじわるしたくなっちゃうよ……チュ」

    410 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/08(火) 15:00:00.09

    唯「こんな小さくて可愛くていい匂いがするあずにゃんなんだから……」

    梓「へんたいです……こんなちんちくりんな体に興奮するなんて」

    唯「ロックだね」

    梓「へんたい……」

    唯「大好き」

    梓「へんたい……」

    唯「大好き」

    梓「……大好き……大好き」

    唯「えへへ、いただきます。もちろん付け合せは猫耳で!」

    梓「にゃああ……」

    唯「あっずにゃ~ん♪―――――――


    ―――お父さん、お母さん、憂。この人が私の大切な新しい家族です。

     私はこの人と一緒に、ずっと一緒にこれからの人生を歩んでいきます。

     だから、ちゃんと見守っていてね? 私、もう泣かないから――――――


    413 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/08(火) 15:02:02.44


    お し ま い






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唯「憂と一緒に閉じ込められた!!」
澪「は…ハッピーセットをお願いしますっ…!!」
純「梓を無視し続けたらどうなるか」
  1. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/02/08(火) 18:18:35 URL [ 編集 ]
    この作者大好き
  2. 名前:   ◆- 2011/02/08(火) 18:40:13 URL [ 編集 ]
    あったかあったか!
  3. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/02/08(火) 19:06:59 URL [ 編集 ]
    続編きてたのか!!いやいい話だ
    だが何となくこれからどこかで鬱展開になりそうだな…
  4. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/02/08(火) 19:54:43 URL [ 編集 ]
    シリーズ化希望
    これは面白い
  5. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/02/08(火) 22:25:24 URL [ 編集 ]
    どうせならパーティのシーンも見たかったけど終わりどきが分からなくなるか
    やっぱり凄くいいな、この人のSS
  6. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/02/08(火) 23:55:23 URL [ 編集 ]
    このシリーズ好き!
    作者には頑張って続けてもらいたい。
    でももう十分二人は不幸な目に遭ってるんだから今後は幸せになってほしい
  7. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/02/09(水) 00:28:21 URL [ 編集 ]
    素晴らしい
  8. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/02/09(水) 01:25:31 URL [ 編集 ]
    まさかの続編!
    最高でした
    シリーズ化期待してます
  9. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/02/09(水) 03:14:33 URL [ 編集 ]
    おいwwwww
    批判澪か律だろwww
  10. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/02/09(水) 04:03:00 URL [ 編集 ]
    シリーズ化期待してる。あとなんかこのあずにゃんがしおやてるこのタヌキ絵で脳内再生されるんだが…
  11. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/02/09(水) 07:06:44 URL [ 編集 ]
    miomioとmioは別人だったのか…?
  12. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/02/09(水) 10:29:31 URL [ 編集 ]
    めずらしく批判コメがない件

    素晴らしかった
  13. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/02/14(月) 10:50:18 URL [ 編集 ]
    なにが赤僕なのかと思ったら、春美ちゃんとママのエピソードなのね
    じゃああずにゃん死んじゃうじゃないですかー!
    ヤダー!!

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