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過去の名作たち

  1. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/03/16(水) 17:54:45 URL [ 編集 ]
    ん~、ふむ・・・
  2. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/03/16(水) 22:57:06 URL [ 編集 ]
    百合ってほんとつまらない
  3. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/03/16(水) 23:45:20 URL [ 編集 ]
    嫌百合厨のコメうぜえ
    読まなきゃいいだろ
  4. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/03/17(木) 01:51:25 URL [ 編集 ]
    良かった
  5. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/03/18(金) 11:49:16 URL [ 編集 ]
    心拍数960になるなんてさすがあずにゃん

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唯「私とあずにゃんの関係」

  1. 名前: 管理人 2011/03/16(水) 17:25:05
    1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 00:33:43.96
    ♪ある日の放課後・音楽準備室


    我輩は猫であ……りません。

    たった二つの文字を相手に伝えることさえできない私は自分のことをチキンだと思っています。

    あずにゃん……私のあだ名です。

    もっともこのあだ名で呼ぶのはたった一人しかいないのですが。

    最近私は困っているのです。


    4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 00:43:02.28
    その人にそう呼ばれると、その、ええとうまい言い回しが
    見付からないのですけど、つまり胸がこうキュンキュンというかドキドキというか
    とにかく動悸がしてしまうのです。

    もちろん病気ではありません。

    いや、これが噂の恋の病?

    「うんうん、それで?」

    黄色い沢庵が感情豊かにに躍動して次の言葉を促しました。

    梓「いえ、その、ですから……」

    「恥ずかしがる必要はないの、梓ちゃん。女子高生が恋するなんてごく普通のことよ」

    梓「で、でも女が女を好きになるっておかしいですよ……」

    「何を言ってるの?男が女を好きになったり女が男を好きになるほうがよっぽどおかしいわ」

    沢庵……ではなくムギ先輩は世間知らずのお嬢様って設定にかこつけてとんでもない
    ことをしれっと言います。



    5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 00:46:46.32
    紬「それにぐずぐずしてたら誰かが唯ちゃんをさらってちゃうもしれないのよ?」

    梓「そ、そんな……そんなのいやです……」

    紬「でしょう?そんなあってはならないことが起こる前に梓ちゃんは早く告白するべきよ」

    梓「でもどうしたらいいのかわからないです……」

    紬「そんな梓ちゃんにコレを差し上げましょう」

    梓「……何ですかこの黒い液体の入ったビンは?」

    紬「惚れ薬」

    梓「……はい!?」

    紬「この薬を飲んだ人はもう梓ちゃんにゾッコンになるの」



    8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 00:52:40.20
    梓「……私に限定されてるんですか?」

    紬「だってそれ約百本分の梓ちゃんの髪の毛が原料の一つだから」

    梓「だからこんなに黒々としてるんですか!?」

    というかいつの間にそれだけの量の髪の毛を回収していたんでしょうか。

    紬「どうする?使ってみる」

    私は質問に答える代わりにムギ先輩からビンを受け取りました。

    梓「……でもこんな気味の悪い液体をどうやって唯先輩に飲ませればいいんでしょう?」

    墨汁を限界まで煮詰めて熟成させたかのような液体は、たとえ砂漠の真ん中で
    オアシスを求めてさまよっている旅人でも思わずためらってしまうような不気味さを
    醸し出していました。



    9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 00:57:12.32
    紬「紅茶にでも混ぜて飲ませてしまえば簡単でしょ?」

    ムギ先輩の発想が最早お嬢様じゃなくて犯罪者のそれになっています。

    紬「ちなみに飲む量によって惚れ具合が変わるから注意してね」

    これは……慎重に決めたほうがいいかもしれません。

    梓「どれくらいの量を紅茶に入れよう……?」

    急いで脳内会議を開催して早急に案を出しては、吟味して取捨選択していきます。





    11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 01:01:07.48
    梓「……最終的に絞り込んだこの三つの案から選ぶしかないっ!」


    とりあえず最終的に絞りこんだ案は……


    1.あずにゃんに首ったけ!

    2.らぶりー 唯先輩 らぶ
    3.好き好き大好き唯先輩っ


    ……ここは民主的に多数決で決めましょう!



    16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 01:09:25.70

    梓「……決めた」

    開始五秒、結論五秒で脳内会議を終了させました。

    さあ、私自信と唯先輩の
    恋のためにもここでは、惚れ薬は全部紅茶に投入しちゃいましょう。


    唯「ういーっす。先生に呼び出されて遅くなっちゃった」

    梓「!」


    今まさに準備にかかろうとしていたところに唯先輩が来てしまったのでした。



    17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 01:13:47.19
    梓「ゆ、唯先輩、律先輩と澪先輩はどうしたんですか?」

    唯「澪ちゃんとりっちゃんなら今日は掃除当番だから遅くなるよ」

    梓「へえー大変ですねーところで唯先輩はなんで先生に呼び出されたんですか?」

    唯「実はというと……」

    梓「いや、その前にティータイムにしましょう」


    こうなれば、お茶をしつつ会話中にさりげなく紅茶に惚れ薬を混入させるしかありません。

    19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 01:18:10.82
    ♪ティータイム


    唯「いや~珍しいこともあるねえ」

    梓「何がですか?」

    唯「だってあずにゃんが、進んでお茶しようって言うなんて珍しいことだよ」

    梓「そ、そうですか?まあ、私にもたまにはそういう日の一つや二つはありますよ」

    無駄なところで無駄に鋭い唯先輩と会話しつつ、頭の方ではいったい全体どうやって
    惚れ薬を紅茶に仕込もうかに全力で思考を働かせます。

    この惚れ薬を仕込むには……って、

    梓「な、ない!?」

    唯「?」


    20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 01:24:00.15
    梓「ないんてぃーないんすり~こいをしたーおーきみにむちゅ~……じゃなくてっ!!」

    唯「急に告白されても困っちゃうな~あずにゃん」

    梓「ち、違います!そうじゃなくて、私の……」

    唯「何か無くしたの?」

    梓「黒い液体の入ったビンなんですけど……どこいっちゃたんだろ?」

    唯「黒い液体?何それ?」

    梓「ええ……まあ、その黒酢です。私、これでも健康志向なんで」

    紬「はい、紅茶できたわよ」

    唯「おお、相変わらずいい香りだね、ムギちゃん!」


    22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 01:29:44.26
    紬「ふふふ、ありがとう。ところで今日は新しい試みをしてみようと思ってるん
    だけど……」

    梓「!」

    唯先輩の目の前で、ビンをかざすムギ先輩は天使のように邪気の無い微笑みを湛えたまま、
    ビンのフタを外しました。

    ていうかアンタが私から引ったくたんですかっ!

    唯「ムギちゃん、これなに?」

    紬「新手のガムシロップよ」

    唯「へえーいいよムギちゃん、入れて入れて」

    紬「ふふふ」


    24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 01:37:26.87
    不意にムギ先輩が一瞬だけ私に視線を送りました。

    『どれくらい惚れ薬を入れればいい?』

    そう尋ねられたのが、わかり私は人差し指を立てました。

    ムギ先輩がもう一度訝しむかのような視線を向けましたが、私の意思が通じたのか
    ビンの中の液体を全部紅茶に注ぎました。

    鈍い光を放って黒々とした液体が紅茶に溶けていきます。

    紬「さあ、飲んで。そうそう今日のおやつはフルーツタルトよ」

    唯「わーい」

    唯先輩はおやつの魅力の前にすっかり私のことを忘れてしまったらしいです。

    軽くショックです。

    まあ、そういう子供っぽいところや無邪気なところが私にとって唯先輩が好きな所以
    なのかもしれません。

    26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 01:44:07.72
    梓「……」

    唯先輩が惚れ薬入りの紅茶に、その無意識のうちにキスしたくなるような唇を近づけます。


    あれを全部飲み干せば、唯先輩は私に惚の字…………

    梓「唯先輩、ちょっと待って下さい」

    唯「ん?なに、あずにゃん?」

    梓「私に先に味見させて下さいっ!」

    唯「へ?」

    返答を待たずに私は唯先輩の手から、ティーカップを奪って、煎れたての紅茶を
    飲み干しました。


    次の瞬間、口の中に広がった味は得も言われぬものでした。


    32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 01:49:55.14
    唯「あずにゃん、全部飲まないでよ~」

    梓「…………ごっくん」

    唯先輩の言葉は当然のように無視して全て嚥下しました。

    ……私は血迷っていました。


    私が求めているのは純粋に純粋な唯先輩の想いであって
    こんな風にあからさまにインチキな手を使って手に入れたいものではありません!

    紬「あ、梓ちゃん、なんてことを……!」

    梓「大丈夫ですよムギ先輩」

    紬「大丈夫なわけないわ。
    あの薬を自分で飲むなんて、なんて恐ろしいことをしてしまったのっ!」


    35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 01:55:16.42
    梓「構いませんよ。
    惚れると言うならそれこそ自分で自分に惚れてしまうくらいに最高にかっこよく
    唯先輩にこの想いをぶつけてみせます!」

    紬「梓ちゃん……」

    唯「?」

    梓「唯先輩……!」

    唯「は、はい……」

    我輩は猫であります。

    チキンではありません。

    猫にとって鳥はもっとも忌むべき存在です。

    飼い猫でさえ空を舞う鳥に威嚇するのです。



    36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 02:01:21.03
    そして私は猫であっても飼い猫ではありません。

    外を気ままに勇猛に颯爽とかける野良猫です。

    欲しいものは自分で手に入れてみせます!

    中野梓、ここに覚悟を決めました!

    梓「私、唯先輩のことg」

    律「遅れてごっめ~ん」

    澪「雰囲気が重いけど、何かあったのか?」

    私の覚悟は水に触れた角砂糖のようにあっけなく崩壊しました。


    ていうかこの薬を飲んでも何も起きないんですけど……。


    38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 02:08:02.20
    以前もそうでした。


    バレンタインデーを目前にしたある日の音楽室。

    学校の屋上で、唯先輩の妹であり
    同時に私のクラスメイトでもある憂に彼女への想いを赤裸々に語ったのです。


    憂は本当に心優しくできた女の子です。

    私の相談にも真剣にのってくれました。

    私と憂はバレンタインデーに唯先輩に手作りのチョコブラウニーを渡すとともに、
    告白しようという作戦を企てたのです。

    実際、憂のおかげもあってかブラウニーのデキは素晴らしいものでした。


    39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 02:13:09.15
    だというのに。

    バレンタインデー当日。

    私は、私は……


    唯『どうしたのあずにゃん?』

    梓『そ、その、今日は何の日かご存知ですか?』

    唯『もちのろんだよ。バレンタインデーでしょ?あ、もしかしてあずにゃん……』

    梓『な、なんですかっ?ていうか抱き着かないで下さいっ』

    唯『えへへ、私にチョコをくれるんでしょ?』

    梓『そ、それは……そうなんでs』

    ガチャ。

    澪『あれ、まだ二人しかいないのか?』



    41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 02:19:06.81
    唯『あっ、ムギちゃんとりっちゃんなら今日は掃除当番で遅くなr』

    梓『み、澪先輩っっ!!!!今日バレンタインデーですよねこの手作りチョコブラウニー
    受け取って下さいっっ!!!』

    澪『い、いいのか?』

    梓『はい!!普段から澪先輩にはお世話になってますしそれだけじゃなく(以下略)』

    唯『……あずにゃん、私の分は?』

    梓『あるわけないでしょう』


    緊張と混乱の極みに達した私は澪先輩にバレンタインデーのチョコを渡してしまったんです。

    これがバレンタインデーの真実です。

    42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 02:26:23.76
    思い出す度に私は過去に戻れないか、というおバカなことを考えます。

    そして悶絶するのです。

    というか澪先輩に渡せるのなら唯先輩にだって渡せただろうと、冷静に考えれば
    考えるほどそう思うのですが、そこは私も人間です。

    我輩は猫ではないのです。

    猫のように欲求のおもむくままに行動できたらどれほどよいことか。



    45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 02:32:23.87
    ♪一度限りの琴吹紬の視点。

    どうもおはようございますこんにちはこんばんは。琴吹紬です。

    とりあえず言っておきたいことができたのでこの場を借りて言わせて下さい。

    あの惚れ薬ですが、確かに実在していて実際に効果があることは既に実験で検証済みです。

    しかし、私はミスをしてしまったのです。

    持ってくるビンを間違えたのです。

    いくら梓ちゃんから百合の匂いを嗅ぎ取ったからといって些か興奮しすぎたようです。

    あれは『ごはんですよ』をミキサーにかけてビンに詰めただけのものです。

    まあまあまあ、梓ちゃん。私は影からいくらでも観察……もとい応援しています。

    頑張ってね。そして私を喜ばせて下さい♪



    46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 02:33:18.51
    ♪一度限りの琴吹紬の視点。

    どうもおはようございますこんにちはこんばんは。琴吹紬です。

    とりあえず言っておきたいことができたのでこの場を借りて言わせて下さい。

    あの惚れ薬ですが、確かに実在していて実際に効果があることは既に実験で検証済みです。

    しかし、私はミスをしてしまったのです。

    持ってくるビンを間違えたのです。

    いくら梓ちゃんから百合の匂いを嗅ぎ取ったからといって些か興奮しすぎたようです。

    あれは『ごはんですよ』をミキサーにかけてビンに詰めただけのものです。

    まあまあまあ、梓ちゃん。そんなにガッカリしないで。チャンスはまだまだあるわ。

    私は影からいくらでも観察……もとい応援しています。

    頑張ってね。そして私を喜ばせて下さい♪



    47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 02:38:25.41
    ごめん、ミスった……



    ♪帰宅

    梓「……はぁ」

    もう何度目になるかわからない溜息が夕焼けに溶けていきました。

    唯「あずにゃん、どうしたの?さっきから元気ないよ?」

    梓「……はぁ」

    唯「おーい、あずにゃーん」

    梓「……はあ」


    48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 02:43:41.72
    唯「……えいっ」


    梓「ひゃう!?」


    冷たい手の平が首に触れて図らずともすっ頓狂な声を出してしまいました。

    梓「唯先輩!冷たい手で首、触んないで下さい、ビックリします!」

    唯「だってあずにゃんったらさっきから溜息ついてしかいないんだもん」

    梓「……あれ?ところで他の皆さんは……?」

    唯「とっくにお別れしたよ。本当にあずにゃん大丈夫?」

    不意に唯先輩が私の顔を覗きこみました。

    一目見て私のことを本当に心配しているとわかる表情に思わず頬が緩んでしまいました。



    50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 02:50:23.32
    が、


    梓「ゆ、唯先輩……っ!?」

    唯「じっとして」

    梓「アワワワワワワワワ」

    唯「うん、熱はないみたいだよ……って顔がりんごみたいに赤いけど、どうしたの?」

    そう言ったときには、名残惜しむ暇もなく、私のおでこにくっついていた唯先輩の
    おでこは離れていました。

    仄かに残った唯先輩の温もりは妙に生々しくてそれがまた私のほっぺを熱くしました。



    52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 02:55:47.62
    梓「な、なんでもありません。ただ……」

    唯「ただ?」

    梓「……なんでもですっ」

    唯「変なあずにゃん」

    梓「やっぱり今の私は変かもしれません。でも……」

    唯「?」


    梓「唯先輩が抱きしめてくれたらモトニモドルカモ……って私何言って……っ!?」


    54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 03:03:23.50
    自分で自分が口走ったことに驚き、次いで羞恥心
    と血液がつま先から顔にまでかけあがって強烈な目眩に襲われました。


    唯「あずにゃんっ!」


    唯先輩の顔に笑顔が輝いたのは決して夕日だけのせいではないと思います。

    そして私の顔が更に真っ赤に
    なったのは唯先輩が道端であるにも関わらず抱きついてきたからに違いありません。

    唯「もう、あずにゃんは最高にカワイイ後輩だよ!」

    普段の私なら、道端で抱きつくのはやめて下さいとか言う場面ですが、今日だけは
    例外でした。




    55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 03:09:48.76
    唯「えへへ……あったかいね」

    梓「……そうですね」

    私の身体を抱きしめる唯先輩の腕の力が少し強くなった気がしました。

    唯「なんか、あずにゃんがあずにゃんじゃないみたい」

    梓「今日の私は少し変なんです」

    唯「少しじゃなくて、だいぶ、だよ」

    幸せでした。

    二人だけの時間がこんなにも心地好いものだなんて……。



    56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 03:16:40.43
    梓「唯先輩」


    唯「なあにあずにゃん?」


    梓「私からのお願いを聞いてもらえますか?」


    唯「もちろんっ。あずにゃんのお願いなら何でも聞いちゃうよ」


    唯先輩の吐息が耳にかかって
    口許が知らず知らずのうちに弛緩していくのが自分でもわかりました。


    梓「私のお願いは……」


    59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 03:28:35.64
    この時、私の胸によぎったのはある種の予感であり確信でした。


    今、告白すればすんなりと唯先輩は私を受け入れてくれる……そんな気がしました。

    もちろん単なる錯覚かもしれません。

    或いは、こうして唯先輩に抱きしめられている
    うちに、意識していないところで安心してそう思わされているだけなのかもしれません。


    しかし、告白が成功するにしようしないにせよ、そんなことは
    一切関係無く決して臆病からではなくあえて私はこの絶好のチャンスを手放しました。


    代わりに私の唇はの言葉を紡いでいました。


    61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 03:31:46.96
    代わりに私の唇はの言葉を紡いでいました。

    ↑悪い、↓

    代わりに私の唇は別の言葉を紡いでいました。

    だった…

    63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 03:40:08.09
    梓「唯先輩。最近私、料理にはまっているんですけど、よろしかったら来週の日曜、私の家で
    鍋をするんで是非来てもらえませんか?」

    唯「全然オッケーだよ、あずにゃんっ」

    梓「料理って言っても鍋なんですけどね」

    唯「うんっ」

    梓「よかった。断られたらどうしようかと思いました」

    唯「そんな、まさかわたしがあずにゃんの頼みを断るわけないよ~。
    でもなんでわたしなの?」

    夕日を浴びて足元から伸びる私と唯先輩の影は、どこか楽しそうで、嬉しそうでした。


    梓「あなたのことが好きだからですよ唯先輩」



    69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 03:52:18.58
    ごめん、みんなのあまりのリアクションに次のを投下するのが怖くなった。


    しばし、待って。

    75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 04:32:48.91
    唯「あずにゃん、私、今すごく嬉しいかも……」

    梓「……本当に本当ですか?」


    気配で私を抱きしめている唯先輩が微笑ったのが
    わかってそのことがまた嬉しくて私も釣られて笑みを零してしまいました。

    唯「いつまでもこうしていたいけど」

    梓「でもこの手を離さなければ家には帰れませんよ?」

    唯「そういうあずにゃんだって私の手、掴んでるくせに」


    指摘されて初めて無意識に絡められていた手を握っているのに私は気づきました。

    梓「……ふふ」

    唯「……へへ」

    梓「私たち似た者どうしですね」

    唯「そうかもねっ」

    80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 04:44:32.30
    私たちがこうやって笑いあってるのには、たぶん
    明確な理由なんて存在してないんだと思います。

    それこそ人が人を好きになるのと同じで。


    唯「じゃあ、そろそろバイバイだね」

    そんな言葉とともに私を包んでいた腕を唯先輩は解きました。

    ……先輩は既に私に背を向けて帰り道を辿っていました。

    梓「唯先輩……」

    名残惜しくはありましたけど、寂寥感は微塵もありませんでした。

    理由は至極簡単でした。

    もう私は朧げながら答を見つけたのですから。

    梓「唯先輩っ!」


    振り返った唯先輩がもう一度私に向かって微笑みました。


    81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 04:56:47.25
    とりあえず一旦ここまでにします。

    見ててくれた人、支援してくれた人、スレ立てしてくれた人ありがとうございました。

    ただ、たぶんまだ消化不良品だから続けるかも

    99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 11:33:59.93
    ♪その日の夜


    私は今まで自分の恋愛の悩みを相談してきた憂に電話をしました。


    梓「憂……今まで相談に乗ってくれてありがとう」

    電話越しからでも相手の動揺が伝わってきました。

    そう言えば、今までは自分のことに精一杯で、憂に配慮することもできなかった
    けれど、今は心にも十分なゆとりがあるので幾分私は落ち着いて憂に返答することができました。


    梓「ううん、違うよ。諦めたとかそういうわけじゃないよ」


    ただ、私は何となく気づいて悟ったのでした。


    私が求めていた唯先輩との関係。


    100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 11:45:59.66
    梓「うまく言葉にできないけど、たぶんわかった
    んだ……うん、だから心配しなくて大丈夫だよ」


    そうだ、と私は相談したいことを思いついて憂に尋ねた。


    梓「今度家で鍋するんだ」

    憂の弾んだ声が私の耳朶を震わせます。


    梓「だから、憂には鍋についての心得を伝授してほしいんだ」


    まかせて、と電話越しから
    でもわかる力強い言葉に私は今度の鍋が成功することを確信しました。


    梓「そうだ――」




    102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 11:47:39.73
    ごめん保守ありがとう言うの忘れてた。

    ありがとう。

    103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 11:53:49.43
    ――そして。


    あれからのことを少しだけ話そうと思います。


    唯「あずにゃんのエプロン姿って新鮮かも」

    梓「初めてでしたっけ?」

    唯「うん。すごく似合ってるよっ。憂の次くらいに」

    梓「それは光栄です」


    一週間後。


    唯先輩に宣言した通り、私の家で鍋でお持て成しをすることになりました。

    もっとも私の料理の腕前は未熟そのものですので
    クラスメイトである憂
    からアドバイスをもらうという形になりました。

    まあ、そうは言っても鍋は鍋。


    本当に小さな工夫を凝らすことになったんですけど。



    104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 12:02:35.55
    何か気になることでもあったのか、私の手元を凝視する唯先輩。


    唯「うん?あずにゃんは何を擦ってるの?」

    梓「ニンニクです。憂に鍋を美味しくする方法を教えてもらったんです」

    唯「へえ。そっちのビンに入ってる大量の赤いのは?」

    梓「鷹の爪ですよ」

    唯「すごく辛いヤツでしょ?これ全部入れるの?」

    梓「全部は入れませんよ。隠し味程度に少しだけ入れるんです」

    唯「そうなんだ」

    梓「ていうかじーっと見られるとやりづらいです」


    ついでに愛情もひとさじほど……なんて言ったりして。




    105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 12:13:10.28
    さて、あとは待つばかりです。


    最高の講師である憂にアドバイスをもらった鍋のデキはすごくいいはず。


    普段、鍋を食べる時にはこんな気持ちにならないのに――少しだけ緊張しました。


    唯「フツーの鍋だね」

    梓「まさかいつか言ってたマシュマロ鍋なんてものを私が作るとでも思ってたんですか?」

    唯「えへへ、ちょっと期待してたかも」

    梓「……」

    唯「どうしたの?」


    梓「……その、今度また唯先輩と鍋をする機会があったら……その時は……」

    皆まで言えませんでした。

    唯先輩が例によって例のごとく抱き着いてきたからです。


    ……テーブルを挟んでですけど。

    106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 12:28:14.43
    梓「唯先輩、急に抱き着かないで下さい」


    例によって例のごとく私はそう言って、


    唯「へへ、またあずにゃんったら照れちゃって」

    これもまたお約束の返しをする唯先輩。


    唯「……急に抱きつかないで、っつじゃあゆっくり抱きつけばいいの?」


    梓「そ、そういう問題じゃないです」

    唯「……」

    梓「……」


    鍋が徐々に煮立ってきました。

    107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 12:43:02.66
    唯「ねえ、あずにゃん」

    ――コトコト。

    梓「……はい」

    ――コトコト。

    唯「もう少しだけこうさせて」

    ――コトコトコト。


    梓「はい……」

    なぜでしょう。私はもう答を見つけたはずなのに。

    ですから安心して……唯
    先輩に抱き着かれたって平生と変わらない態度でいられると思ったのに。

    頬っぺたが、熱くなるの
    を感じて、そのことがまた恥ずかしくて私の顔はさらに赤くなってしまいました。


    ――コトコトコトコト。

    108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 12:57:10.88
    唯「あずにゃん。私に好きって言った時のこと覚えてる?」

    ――コトコトコトコトコトコト。

    梓「まだ一週間前ですよ。それにあと、何か起きない限り十年は忘れないと思います」


    唯先輩のおとがいが私の肩に乗っているので、
    振動が伝わってきて私の心臓までも震わせました。

    ――コトコトコトコトコトコト。

    唯「すごく嬉しかったんだ」

    梓「……そう言ってもらえると……嬉しい、です」

    唯「でも、何か違うって思ったんだ」

    ――コトコトコトコトコトコトコトコト。

    梓「はい、私も……唯先輩のことはすごく好きです。
    でも、こんな風に抱き合って言うのも変ですけど……」

    ――コトコトコトコトコトコトコトコト。



    112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 13:15:14.61
    唯「うん、私たちってきっとこういう風に恋人みたいに抱き合ったりする関係じゃないんだよね。
    そんなのは私たちらしくないとっていうかなんて言うか……」

    適切な言葉を探しているのか、唯先輩の口舌そこで止まりました。

    梓「……ふふっ」

    唯「あずにゃん?」

    抑えようのない歓喜が私の喉から零れました。

    梓「嬉しかったんです。唯先輩も私と同じことを考えてくれていたのが」

    ―コトコトコトコトコトコトコトコトコトコト。

    唯先輩がゆっくりと腕を離しました。

    少しだけ名残惜しいけれど、やっぱり寂しいとは思いませんでした。

    梓「私も語彙の多い方じゃないから言葉にできませんけど……それでも唯
    先輩と同じ想いを共有できていたんだと思うと、それだけで本当に嬉しくて」

    唯「……私もあずにゃんももうすぐ進級するけど、またこれからもよろしくねっ」

    梓「……はいっ!」

    ――次の瞬間。

    私の返事がきっかけなのかどうかは知りませんが、鍋が爆ぜました。


    115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 13:46:18.00
    私は思わずびっくりして唯先輩に抱き着いてしまいました。


    唯先輩もびっくりして目を丸くして唖然としています。

    鍋の爆発――鍋自体が爆発したのではなく、中身
    の汁が爆ぜたのです――によって、脳みそまでしっちゃかめっちゃかです。

    梓「あっ……」

    憂の言葉を唐突に思い出して私は声をあげてしまいました。

    憂『今回の鍋はコクを出すために粗い味噌を使うんだけど、注意してね。
    きちんと掻き混ぜないと味噌が沈澱して爆発しちゃうから』

    ……その場の雰囲気に流されて一番大切なことを失念していました。


    唯「あずにゃん大丈夫?」

    梓「だ、大丈夫じゃないです……」

    心臓がシックスティーンビートを刻んでいます。

    116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/11(日) 14:15:58.35
    唯「ふふっ、はははおかしいあずにゃんっ。
    思いっきり怖がって私に抱き着いちゃって、澪ちゃんみたい」

    梓「わ、笑わないでください」

    ――でも、まあ。

    梓「ああ……もう一回鍋、作り直さないといけませんね」

    唯先輩をはじめとする軽音部の皆と一緒に決して真面目とは
    言えないけど、時々真剣に練習して毎日ほんわかと楽しい時間を過ごせて。

    唯「よーし、ここは先輩である私が手伝ってさしあげましょうっ」

    憂や純っていう大切な友達も私の周りにはいて。

    梓「――唯先輩」

    何よりこんなに素敵な人と出会えて。

    ――そしてこんな平々凡々とした
    日常の中で大好きな人たちと一緒の時間を過ごせる私はスゴイ幸せ者です。

    梓「これからも一緒に頑張りましょうね!」

    唯「うん、だって私とあずにゃんは――――」

    おしまい!!

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唯「KAGEROU」
澪「私はレズだ」
憂「きいろの規範」
  1. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/03/16(水) 17:54:45 URL [ 編集 ]
    ん~、ふむ・・・
  2. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/03/16(水) 22:57:06 URL [ 編集 ]
    百合ってほんとつまらない
  3. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/03/16(水) 23:45:20 URL [ 編集 ]
    嫌百合厨のコメうぜえ
    読まなきゃいいだろ
  4. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/03/17(木) 01:51:25 URL [ 編集 ]
    良かった
  5. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/03/18(金) 11:49:16 URL [ 編集 ]
    心拍数960になるなんてさすがあずにゃん

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