■
紬「もっと強く!」
- 名前: 管理人 2011/03/26(土) 16:23:54
- 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/03/26(土) 02:14:53.66
紬「しっかり叩いてね」
梓「何で私が……」
3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/26(土) 02:21:23.62
紬「だってりっちゃんには前に叩いてもらったし、澪ちゃんは無理そうだし……」
梓「私だって無理ですよ。と言うか、唯先輩ではダメなんですか?」
紬「唯ちゃんには札束を要求されちゃって」
梓「はい? 意外とがめつ……じゃなくて! 唯先輩がお金をよこせなんて言うとは思えないんですけど」
紬「あ、ううんそうじゃなくて、なんでも札束でほっぺを殴ってみたいんだって」
梓「はぁ」
紬「さすがにそんなことのために大金を持ち歩くわけにはいかないから……」
5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/26(土) 02:25:24.20
梓「賢明ですね。で、普通に叩いてほしいとは頼まなかったんですか?」
紬「なんか言い出せなくなっちゃって」
梓「はぁ、そうですか」
紬「というわけで梓ちゃんお願い!」
梓「丁重にお断りさせて頂きます」
6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/26(土) 02:31:07.95
紬「他に頼める人がいないの。ダメ……かな?」ウルウル
梓「涙ぐんでもダメです」
紬「……しゅん」
梓「落ち込んでみせてもダメです」
紬「あ~あ~」イジイジ
梓「いじけてみせてもダメです」
紬「チッ」
梓「舌打ちしてもダメです。そもそもわざとらしすぎます」
7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/26(土) 02:38:11.27
紬「かる~くでいいんだけど」
梓「最初に叩いたとき、もっと強くって言ったじゃないですか!」
紬「さっきのは叩くじゃなくて撫でるって言うのよ」
梓「あれ以上は無理です。諦めて下さい」
紬「諦めたらそこで試合終了よ?」
梓「終了でいいじゃないですか」
紬「……どうしても、ダメ?」
梓「強くは無理です」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/26(土) 02:49:58.36
紬「うーん、残念」
梓「ムギ先輩、スキンシップの一貫で叩かれたいんですよね?」
紬「うん、りっちゃんと澪ちゃんみたいなのが羨ましくて」
梓「スキンシップなら別に叩かれることに拘らなくてもいいんじゃないですか?」
紬「そうねぇ、抱きついたり抱きつかれたり、さっきみたいに撫でてもらうのも凄く嬉しいんだけど……」
梓(考えてみれば、叩きたいとか言い出されるよりはマシなのかも……)
紬「最近は叩かれたい気分かな?」
梓「……それはどうしてですか?」
紬「そのほうが気持ちいいからよ!」
梓「」
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/26(土) 02:57:34.03
紬「どうしたの? 何か変なこと言ったかな?」
梓(自覚なしですか)
紬「まあ、この際軽くでもいいわ。さっきよりもう少しだけ力を入れてくれれば」
梓「ただ痛いだけだと思うんですけどねぇ」
紬「私だって激痛が走るほど強く叩いてほしいわけじゃないのよ? ただ……」
梓「ただ?」
紬「好きな人に叩かれるのっていいと思うの」
梓「え?」ドキッ
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/26(土) 03:08:24.82
紬「私、みんなが大好きだから。もっと色々スキンシップを取ったりしたいなぁって」
梓「」ドキドキ
紬「ずっとそう思っていたの」
梓(ストレートに言われるとちょっとテレちゃうな)
紬「でも……うん、そうよね。無理強いはダメだよね」
梓(ムギ先輩が喜んでくれるなら別に叩くくらい……)
紬「分かったわ、叩かれるのは諦める」
梓「そ、そうですか(嬉しいようなそうでないような……)」
紬「その代わり」
梓「その代わり?」
紬「抱きしめてもよかですか!?」
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/26(土) 03:15:31.15
梓「あ、ええと。 それは、その……恥ずかしいです……」
紬「それは肯定の意と受け取っていいのね?」
梓「いや、あの……いいというかダメというか。そ、それなら別に叩いてあげても―――」
紬「えいっ!」ムギュッ
梓「あ……」
紬「梓ちゃん、抱き心地最高~」
梓(うう、ムギ先輩に抱きしめられちゃってるよぉ)
紬「なんか気持ちいいな~」
梓「むぐぐ……(私も気持ちいいです。凄くいいニオイがするし)」
紬「ずっとこうしていたいわ~」
梓「うぅ……(ここは天国ですか? ちょっと息苦しいけど)」
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/26(土) 03:25:58.46
紬「あったかいなぁ梓ちゃん」ムギュウ
梓「むぐむぐ……ぐっ!(腕の力が強くなってきた!?)」
紬「叩かれるのよりこうやってるほうがいいかも」ムギュウゥ
梓「むぐ! ううーっ!!(顔に胸が……ちょっ、くるしっ!!)」
紬「心が安らぐわ~」ムギュウウ
梓「うーっ、ううーっ!!(息が……もう、限界!!)」
紬「ん? え? あれ?」
梓「ううううぅぅぅ……いい加減にしろー!!!」バチコーン
紬「あっイターっ!!」
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/03/26(土) 03:34:14.94
梓「けほっけほっ、はぁ……はぁ……」
紬「ごめんなさい! つい力が」
梓「……ふぅ。あ、私のほうこそすいません。かなり強く叩いてしまって」
紬「謝らないで、悪いのは私なんだから。それに……」
梓(あ、そっか)
紬「また1つ夢が叶ったんだから」
梓(結局ムギ先輩の望みどおりになったんだ)
紬「でも正直、あまり良くはなかったかな」
梓「やっぱり強かったですよね……」
紬「ううん、そうじゃなくて、梓ちゃんに辛い思いをさせた結果で心苦しいのと」
紬「やっぱり優しいスキンシップのほうが素敵って分かったから」
梓(……ムギ先輩が変な方向に目覚めなくて心底良かったです)
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/26(土) 03:38:58.14
紬「だからね、梓ちゃん」
梓「はい」
紬「また抱きしめてもいいかな?」
梓「ふふっ、今度は痛く、苦しくしないで下さいね」
紬「……うん! できる限り優しくするから!」
梓「じゃあ、今すぐして下さい」
紬「いいの?」
梓「はい。だって―――」
梓「私もムギ先輩のこと大好きですから」
おわり
40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/26(土) 05:07:30.56
紬「梓ちゃんもっと」
梓「えっ…でも」
紬「もっと強く叩いて!」
梓「うぅ(妙に押しが強いです…)」
ぺちっ!ぱしっ!
紬「あっ!…もうちょっと強く!」
梓「うぁー!もうどうにでもなりやがれです!」
ドカッ!
紬「きゃっ!…痛っ!」
梓「えぇーい!」
ぷちゅ!
紬「梓ちゃん!待っ…目!目に手が入っ」
梓「えい!えいです!」ゴチッ!ゴチュッ!
梓(…なんでこんなに興奮するのかな)
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/26(土) 05:10:45.96
……1時間後。
梓「はぁ…はぁ……」
紬「…うぅ」
梓「先輩…気持ち、良かったですか?」
紬「…」
梓「…ムギ先輩?」
あれ?これ紬殺していいの?
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/26(土) 05:23:51.24
そうだな すまんやめとくわ
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/26(土) 05:30:22.10
紬「…っ」
梓「あ!ムギ先輩!」
紬「あ…あれ?梓ちゃん?」
梓「良かった…死んじゃったかと思ったです!」ウルウル
紬「梓ちゃん…」ナデナデ
紬「大丈夫、ちょっと痛かっただけだから」
梓「うっ…ひぐ…」
紬「ごめんね?でもね」
梓「気持ちよかった…んですか?」グス
紬「え…うん…ごめんね?」
梓「私も」
紬「え?」
梓「私も、気持ちよかった、です…」グスン
50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/26(土) 05:35:18.15
―次の日から私とムギ先輩の、おかしな共依存が始まった。
唯「おっはよーう!」
紬「あ、唯ちゃんおはよう」
唯「あれー?その怪我どうしたの?」
紬「えっ!?こ、これはーえっと…」
唯「眼帯まで…怪しい」
紬「そう!趣味!趣味なの!」
唯「しゅみ?」
紬「怪我してる女の子って守りたくなるじゃない?」
紬「だからそういう路線もありかなー?って、ね?」
唯「…そうなんだ!ありだよー!可愛いもん!」
51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/26(土) 05:39:20.39
放課後。
ガラッ
紬「あ、梓ちゃん早いのね」
梓「……て……た」
紬「え?」
梓「…待ってました」
梓「私は早くムギ先輩を叩きたくて待ってたです!」
紬「えっ…ごめんね?」
バシーン!
紬「っ!…梓、ちゃん?」ヒリヒリ
梓「早く叩かせてくださいです」
53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/26(土) 05:46:49.14
パシーン!ベシーン!
紬「あっ!いっいい!」
梓「ハァハァ…私も気持ちいいです」パン!
紬「もっと!もっと強くして!梓ちゃん!」
梓「…っ!」
ゴスッ
紬「いたっ…!梓ちゃん…グーはさすがに」
梓「気持ち…いいですか?」
梓「気持ち…いいですよね」ゴンッ!ゴッスン!
54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/26(土) 05:52:37.25
ガラッ
律「おいーっス!」
律「って、ちょ!何してんだ!やめろ梓!」
梓「あっ…!律先輩…」
律「なんだよ!これ!?ムギ血ぃ出てんじゃねーか!」
律「大丈夫か!?ムギ!」
紬「うっ…大丈夫、ごめんなさい、大丈夫だから」
律「梓!おいてめー何やってたんだよ!」
梓「あ…うぅ…これは、ムギ先輩が…」
律「人のせいにすんなよ!!!!」
梓「っ!」ビクッ
律「なんとか言えよ!」
梓「…せ、先輩のばかぁ!です!」ダッ
律「あっ!おい待て!」
55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/26(土) 05:57:39.65
その日以来どこかぎこちない部活が続いていたが、人目を忍んで私たちは…
紬「もっ…もっと」
梓「うるさいです」ドゴッ
梓「先輩は黙って私に殴られていればいいんです」ゲシッ
紬「…っ」
梓「ふっふっふ」
梓「気持ちいいですか?せんぱぁい」グリグリ
紬「き…もちい…です」
梓「うるさいです」バチッ
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/03/26(土) 05:59:28.89
誰も見てないだろこれ
疲れたんだよ、俺…
59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/26(土) 06:34:43.61
寝ようとしたらレスがある
気持ちいいです続き書く
60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/26(土) 06:39:33.94
―私たちは完全に依存し合っていた。ムギ先輩は日に日に傷跡が増えていたが、誰も、何も言わなかった。
あの時、ムギ先輩が律先輩にどんな説明をしたかは分からないけど
たぶんみんな分かっていて何も言わないのだ。
梓「ムギ先輩!おはようございます!」
紬「あっ梓ちゃん…おはよう」
ここはムギ先輩の教室。
私がいるのは異質なのだろう。
でも、誰も、何も言わない。
62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/26(土) 06:43:34.33
他の生徒の視線を尻目に、先輩は私の方にゆっくりと近付いてきた。
紬「梓ちゃん?何の用かしら?」
梓「いえ!挨拶に来ただけです!」ギュッ
紬「…っ、梓ちゃん、足、踏んでる…」
梓「?何か言いましたか、ムギ先輩!」グッ
紬「…っんん!」
これだけでムギ先輩は私の考えを理解した。
63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/26(土) 06:49:43.56
―校舎裏。
紬「朝から…なの?」
梓「ダメですか?叩いたら」
スッと胸元に近付き、上目遣いで先輩を見る。
紬「……(どうしよう、何だか怖い)」
梓「先輩?いいんですか?それともダメなんですか?」ギュッ
紬「ひゃんっ…わ、分かった分かったから」
梓「ムギ先輩、お腹弱いんですね?」
紬「…んっ」////
パシーン!
梓「違います」
ぺシーン!
梓「私がしたいのは先輩を叩く、それだけです」
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/26(土) 06:52:26.42
梓「今日は学校をサボりましょうです!」
紬「えっ?」
梓「我慢出来ないです!」
梓「帰って続きをしましょう!先輩!」
紬「…う、うん分かったわ」
もう先輩は私に逆らえないのだ。
そんな思いが私を一層興奮させた。
壊してしまいたい。そんな衝動すら湧いてくる。
65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/26(土) 06:58:51.07
―中野邸。
梓「さぁ」グッ
紬「あっ…梓ちゃ…息ができな…」
梓「……」ポイッ
紬「きゃっ」
梓「ベッドに投げたのは やらしーことをするためじゃありません」
梓「分かってますよね?」ギリギリ
紬「がっ…く、首…くるし」
梓「エヘヘ…ムギ先輩の苦しがる顔…」ギュウウ
梓「たまんないなぁ…ハァハァ」ムギュウ
紬「…ぐっ…!…」
パッ
紬「けへっ!ぷはぁ…ゲホッゲホッ」
梓「あぁ…可愛いです…よだれが出ます」パシーン!
67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/26(土) 07:05:15.00
梓「…やっぱり」パン!
梓「顔を叩くのが…」バシッ!
梓「一番!」パーーン!
梓「気持ちいいです!」ゴッ
紬「……フゥフゥ」
どうやら鼻血のせいで口呼吸しか出来ないみたいだ。
だけどそんなことはお構い無しに、私はムギ先輩の顔を引き寄せる。
梓「先輩も気持ちいいですか?」グイッ
紬「いだっ…!痛い梓ちゃん!」
梓「あぁ先輩のふわふわの髪の毛…」ギリギリ…
紬「…はなっ離して!痛いの!」
梓「あああああああああ!!」
ブチブチブチィィィ!!!
68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/26(土) 07:09:02.69
ムギ先輩の髪の毛がハラハラと抜け落ちて舞う。
梓「先輩…ハァハァ…」ワシャッ
梓「これ、先輩が汚したんだから…」グイッ
紬「…む゛!?」
梓「ちゃんと食べてキレイにしてください」グイグイ
紬「!………」グス
泣きながらムギ先輩は自分の髪の毛を食べた。
その日以降、ムギ先輩は精神を患ってしまった。
70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/26(土) 07:18:12.87
それでも、私たちは関係を続けた。
実際、ムギ先輩はどう思っていたのか分からない。本当は嫌だったのかも知れない。
紬「梓ちゃん…」
梓「はい?なんでしょう」
紬「あのね…」
梓「ぶっぶー!時間切れです!」パシン!
紬「っ!」ジンジン
放課後、誰もいなくなった教室でムギ先輩の頬は乾いた音を上げる。
71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/26(土) 07:22:52.27
梓「先輩、今日はどんなことしたいですか?」
紬「……」
梓「………」
梓「黙ってたら!分かんないです!!」ドカッ
私の足に押されて、ムギ先輩は勢いよく床に倒れる。
紬「……っ」ウルウル
梓「泣くほど気持ち良かったんですか?」
梓「訊いてるんです!」ドスッ
紬「げぇほっ!!…」グス
梓「ハァハァ…私に蹴られて…気持ちいいですか?」グリグリ
72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/26(土) 07:26:26.85
紬「梓ちゃ…苦し…ゲホッ」
梓「そんなこと訊いてないです!!」ダンっっ!!
紬「っっ!!おぉえ!げっ!」
ビチャビチャビチャビチャ
梓「うわぁ最悪です不潔です」
梓「こういう時どうするか…ハァハァ」グッ
梓「分かってますよね?先輩?ハァハァ」ベチャ
73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/26(土) 07:31:29.74
グイグイ
紬「……うぅ…」
梓「さぁ!どうしたんですか!ハァハァ」
梓「早くキレイに…ハァハァ…舐めてくださいです!」グッ
紬「………」グス
梓「…?ハァハァ」
紬「……して…」
梓「ハァハァ…えっ?」
紬「もう…殺して、ください…」
この時私は身体中に電気が走った。そんな気がした。
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/26(土) 07:39:21.04
梓「ハァハァ今…なんて言ったんですか!?」ガンっ!
梓「殺してって!…ハァハァ言いましたよね!ハァハァ」ガンッガンッ!
床とゲロと私の手でムギ先輩の頭部からは血が出ている。
割れているのだろうか?
紬「…っぐ…うぎ!殺して…ください」
ガン!ガン!ゴチッ!ゴリ…
梓「ハァーッハァーッたまんないです気持ちいいです」ゴリゴリ
梓「私のせいで死んだ方がいいくらい苦しんでる…!ハァハァ」
紬「ち…違う…の…」
梓「へ?」
紬「殺して…ほしいの…ゲホッ」
…なんと、ムギ先輩もこの状況に快感を覚えていたのだった。
私はもうわけが分からないまま興奮していた。
75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/26(土) 07:46:43.12
ガンッ!ゴンッ!ブチッ…ベチャ!
梓「ああああああああ!!」
ガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガン
梓「気持ちいいいいです!!」
紬「…」ベチャッ
梓「前歯がとれる感触も!」
ガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガン
梓「割れていく頭の感触も!!」
ガンガンガンガンガンガンガン
梓「あっ!あっ!なんか来ますで…す!」
ガンガン… ゴリ…ゴリゴリゴリ
紬「私も…気持ちい…あっ」プシッ
梓「あああああうあ!…んっ!」ビクビク
ブゥン…
私は途切れる意識を感じながら、最後に力いっぱい愛するムギ先輩の頭を床に打ち付けた。
ぐしゃっ
76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/26(土) 07:59:55.01
―。
梓「……あれ」
梓「?ここは…」キョロキョロ
紬「病院よ、梓ちゃん」
梓「あれ!?ムギ先輩!」
紬「あのあと梓ちゃんが急に倒れて病院に連れてきたの」
梓「…(振り下ろす前に意識を失ったですか)」
梓「全部夢オチ…ってことはないですよね?」
紬「くすっ…大丈夫よ、ほら」アーン
梓「あっ…前歯…」
紬「私がね、あの日言おうとしたのは」
梓「…?」
紬「梓ちゃんに殺してほしいってことだったの」
77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/03/26(土) 08:01:01.70
梓「あ…学校で何か言おうとしてた時の…」
紬「でもね」
紬「倒れる梓ちゃんを見て、死んでる場合じゃないかなって」テヘッ
梓「…笑って言うことじゃないです」
紬「だから、これからも私を叩いてくれますか?」
梓「……」プイッ
紬「もちろん、殺したりしないでね?」
紬「梓ちゃん?」
梓「…分かったです…ボソボソ」
ぺしっ
私はまだ痺れが消えない手で、それでも全力で、彼女の頬に向けて愛を送った。
おわり
コメントを書き込む
コメントを読む(3) [けいおん!SS]
関連?商品
過去の名作たち
- 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/03/26(土) 19:18:15 URL [ 編集 ]
- はぁ・・・・・・・・・
何か終わらない夏休みを読んだ気分だわ
- 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/03/27(日) 00:06:49 URL [ 編集 ]
- 最悪な気分になった
- 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/04/04(月) 04:47:45 URL [ 編集 ]
- 正直これで抜ける自分が嫌になる
コメントの投稿(コメント本文以外は省略可能)