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過去の名作たち


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純「ねぇ、手繋がない?」

  1. 名前: 管理人 2010/09/11(土) 16:03:48
    1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 13:37:15.38
    お昼休み

    純「ねえ、唯先輩のどこがいいの?」

    憂「え? どこって……全部、かな」

    純「具体的には?」

    憂「まずあの天使みたいな顔だよね。幻想的で、思い出すたび胸がほわゎぁってなるの」

    憂「あの肉つきのいい体! 将来絶対良いお母さんになれるし」

    憂「ひたむきで、前向きで、明るくて、何より綺麗で」

    憂「――私の憧れなんだよ」


    2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 13:38:25.63
    純「……ふーん」

    憂「あれ? どうしたの? 純ちゃん」

    純「あ、いや、何でも」

    純(憧れ、かぁ……)

    純(私も憂に、そう思われたいな……)

    4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 13:39:24.20
    梓「何の話してるの?」

    純「あ、梓。購買で何買って来たの?」

    梓「チョコロールパンと、イチゴジャムパン」

    純「チョコの方、一口分けてー」

    梓「えぇー、やだよー」

    5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 13:40:15.40
    純「ぶーぶー、けちー」

    梓「はいはい、一口だけね……。それで、何の話してたの?」

    憂「純ちゃんが、お姉ちゃんのどこがいいかって聞いてきたんだよ」

    梓「憂は何て答えたの?」

    憂「全部」

    梓「憂らしいわ……」

    7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 13:41:25.24
    憂「純ちゃんったら、変な質問してくるからびっくりしたよー」

    純「い、いいでしょ、別に」

    梓「あれ? もしかして、唯先輩に嫉妬してるの?」

    純「え?」

    梓「憂に慕われてる唯先輩が、うらやましいなーって、思ってるんじゃないの?」

    純「ま、まさか!」

    8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 13:42:28.02
    純「そんなわけないじゃん!」

    梓「だよねー」

    憂「……なんか、遠まわしに嫌味を言われた気がするよ」

    梓「気のせい、気のせい」

    梓「そういえばさ、唯先輩以外に好きになった人っているの?」

    憂「私? 私は……うーん、お姉ちゃんしかいないなぁ」

    9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 13:44:23.41
    梓「もう、ぞっこんなんだねー」

    憂「えへへ」

    純「でもさ、何でそんなに唯先輩が好きなの?」

    憂「うーんと、やっぱ、生まれてから今の今までずーっと一緒だったからかな」

    純「ずっと、一緒かぁ」

    10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 13:45:14.41
    純(いいなぁ。憂と一緒にいられるなんて)

    純(憂のお姉ちゃんに産まれたかったなぁ)

    純(もしかしたら……)

    純(……私も憂と、一緒にいたら、憂は振り向いてくれるかな)

    純(……実践してみよう)

    11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 13:45:55.37
    放課後!

    純「憂ー、一緒に帰ろー」

    憂「うん、いいよ。でも部活は?」

    純「たまにはサボってもいいかなーって」

    憂「えー、出た方がいいんじゃない?」

    純「でもなー、たまには息抜きみたいな日も欲しいわけですよ、私は」

    憂「ふぅん。まあいいや。一緒に帰るよ」

    純「ありがと、憂」

    12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 13:46:44.93
    街中!

    純「あー、やっと学校終わったー」

    憂「うん。疲れたね」

    純「まぁ、テストはこの前終わったばっかだから、多少は楽なんだろうけど」

    憂「あ、テストといえばさ、化学Ⅱ何点だった?」

    純「化学Ⅱ? 50点そこら」

    13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 13:47:18.71
    憂「え? 平均点以下じゃない?」

    純「私の答案用紙は大体が平均以下だよ。憂は何点?」

    憂「うーん、83点」

    純「へぇ! すごいじゃん!」

    憂「えへへ」

    純「憂って理系の大学を志望してたっけ?」

    14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 13:48:01.15
    憂「私? 私はN女だよー。お姉ちゃんが理系学科いくから、理系になろうとしてるんだ」

    純「へぇー。お姉ちゃんラブなんだね」

    憂「うん。お姉ちゃんのためなら、命を落としても惜しくないんだ」

    純「それは、ちょっとどうかと思うけど……」

    純(でも、いいな……)

    純(憂にこんなに思われて、唯先輩が羨ましい)

    15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 13:48:45.56
    純(憂とは中学のころから一緒だったのに……)

    純(私のことなんか、一度も見てくれない……)

    純(憂らしいって言えば、それまでなんだけどね)

    憂「? 純ちゃん、どうしたの? だまりこくっちゃって」

    純「うぅん! なんでもない。あ――そうだ、何か食べてかない?」

    16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 13:49:58.26
    憂「え? 寄り道?」

    純「うん。あ、あそこの喫茶店なんかどうかな」

    憂「『ラ・クールパレット』……変わった店名」

    純「ま、店名は置いといてさ、何か食べようよ。いや、軽くお茶するくらいでいいしさ」

    憂「うん。たまにはいいかも」

    純「よし、じゃあ決まりだね。行こう!」

    17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 13:51:20.90
    ラ・クールパレット店内

    純「あの窓側の席に座らない?」

    憂「うん。そうしよっか」

    二人は席に向かう。窓からは街路樹をはじめ、バス停やコンビ二やビルが見えた。

    店員「ご注文はお決まりでしょうか」

    純「何にするー?」

    18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 13:52:06.87
    憂「うーんと、私はレモンティーで」

    純「じゃ、私もそれで」

    店員「かしこまりました」

    純「ねえ、憂」

    憂「んー?」

    純「唯先輩と私、どっちが好き?」

    19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 13:52:49.27
    憂「もちろん、お姉ちゃんだよ!」

    純「………………」

    純「ま、そうだよね」

    憂「あ、純ちゃんも好きだよ。でもね、お姉ちゃんは特別って言うか……」

    憂「恋人になって欲しいなって思える人なの」

    純「そっか」

    20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 13:53:40.06
    純(…………どうやったら)

    純(どうやったら、憂は私のことを見てくれるかな)

    憂「ねぇ、純ちゃんは好きな人いるの?」

    純「え? 私は――いるよ」

    憂「へぇ? どんな人?」

    憂のその問いに、若干戸惑った。

    22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 13:54:22.97
    純(憂だよ)

    純(とは言えないなぁ)

    純「とーっても優しくてね。綺麗で、ぎゅーって抱きしめたくなるの」

    憂「ふぅん」

    純「結構昔から、知り合いなんだけどね」

    憂「ずっと、気づいてもらえないんだ?」

    23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 13:55:00.72
    純「うん」

    純「鈍感なんだよね」

    憂が大変だね、と言うと同時。

    店員「お待たせしました」

    二人の前に、レモンティーが置かれた。

    純「久々に紅茶なんて飲むなぁ」

    24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 13:55:43.98
    憂「家とかであまり飲まないの?」

    純「うん。私はコーラとかの方が好きだし」

    憂「え? じゃあコーラ頼めばよかったんじゃ?」

    純「やだよー。憂が紅茶なのに、私がコーラって、なんか子供っぽさがにじみでるじゃん」

    憂「そうかな?」

    純「そうだよ」

    25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 13:56:23.60
    憂は紅茶を飲む。

    憂「美味しい。私、レモンティーが一番好きなんだ」

    純「どして?」

    憂「甘酸っぱさっていうの? それが体に染み渡るんだよね」

    純「ふーん」

    純は試しに飲んでみる。

    すこし熱い。

    27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 13:57:15.31
    純「うーん、よくわからないや」

    憂「残念。でも、何回か飲んでるとわかるようになるよ」

    純「じゃあ、今度から積極的に飲んでみよっと」

    憂「なんか、他人と好きなものを共有できるってうれしいな」

    純「え? そう?」

    憂「うん」

    28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 13:57:56.73
    純「そういうものかぁ」

    純はふと、窓から外を眺める。12月の街の景色はどこかあわただしく見える。

    純「もう、冬だね」

    憂「うん。早いよね、来年は三年生だよ」

    純「また、一緒のクラスになれるかな?」

    憂「うん。きっと」

    30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 13:58:27.19
    純「梓とも、一緒になりたいなー。同じ班で、修学旅行行くの」

    憂「いいね! それ」

    純「でしょ。あ、でもなー、受験生になっちゃうのか」

    憂「……それに、お姉ちゃんも大学行っちゃうしなぁ」

    純「唯先輩って、大学行ったら一人暮らしするの?」

    憂「うん。本人はそう言ってるよ」

    31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 13:59:10.30
    純「寂しい?」

    憂「……すこし」

    純「じゃあさ、唯先輩がいない間、私が憂の家に泊まりこんであげようか?」

    憂「え、いいの?」

    純「いいよ。憂のためだもの」

    憂「ありがとう、うれしいよ」

    32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:00:07.61
    純「それに、私もね」

    憂「え、何?」

    純「私も、憂のためなら命を投げ出したってかまわないんだ」

    憂「――へ?」

    純「なんでもない。忘れて」

    憂「う、うん」

    33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:01:02.43
    純「そろそろ、出よっか」

    憂「え、うん。そうしよう」

    純は領収書を手に取る。

    純「じゃ、私がおごるよ」

    憂「え? いいの?」

    純「いいって。気にしないで」

    34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:01:37.96
    それに、と純は続ける。

    純「私が誘ったんだし」

    憂「……ありがと、純ちゃん」

    純はレモンティーを飲み干した。

    甘酸っぱさを感じた。

    35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:02:24.05
    街中!

    憂「今何時?」

    純「うーんと、5時かな」

    憂「あ、お姉ちゃんのご飯作らないと」

    純「そっかー、じゃあ、明日また学校でー」

    憂「うん。ばいばい」

    純「ばいばいー」

    37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:03:24.46
    やがて憂の後姿が、群衆にまぎれて見えなくなる。

    純(私も帰ろうかな)

    純(あーあ、もう少し遊びたかったな)

    純(…………いいなぁ、唯先輩。憂にあんなに、惚れられて)

    純(私もいつか、あんなふうに……)

    純の頬を撫でる木枯らしは、いやに冷たかった。

    38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:04:17.04
    翌日、朝

    学校

    純「お早う、梓」

    梓「お早うー純」

    純「憂は?」

    梓「まだ来てないみたい」

    39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:05:00.92
    純「そっか」

    梓「昨日憂と一緒に帰ったんだって?」

    純「うん。憂から聞いたの?」

    梓「そう。夜、憂からメール来たんだ」

    梓「楽しかったって書いてたよ」

    40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:06:05.74
    純「そっか」

    純の顔が綻ぶ。

    梓「ラブラブですなぁ」

    冷やかすように、梓が茶々を入れる。

    純「ま、まだそんなんじゃないし!」

    41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:07:17.12
    梓「まだってことは、いつかは付き合いたいって思ってるのね」

    純「うぐ」

    梓「図星か」

    純「ま、まぁね。憂とは中学校のころから一緒だったんだし」

    純「……仲良くなって、それ以上の感情を抱くのも、当然だと思うけど」

    梓「ふーん」

    42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:07:50.91
    純「それに、あんな可愛い子に恋しないほうがおかしいわ」

    梓「じゃあ、私はかなり異端ね」

    純「え? 好きじゃないの?」

    梓「もちろん。友達としか感じられないし」

    純(私も、憂からは友達としか感じられてないんだろうな……)

    純(…………はぁ)

    43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:08:27.71
    憂「おはよー」

    純「あ、憂。お早う」

    梓「おはよう」

    憂「うん。あ、梓ちゃん、昨日の宿題やってきた?」

    梓「え、やってきたよ。憂やってないの?」

    憂「ないの。だから写させて」

    44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:09:09.55
    梓「いいけど……珍しいね、憂が忘れるなんて」

    憂「忘れたって言うか……お姉ちゃんと一緒に映画見てたんだ」

    梓「へぇ。なんていう映画?」

    憂「ターミネーター」

    純「あ、それ知ってる。かっこいいよね!」

    45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:09:47.23
    憂「うーん、お姉ちゃんは好きだったみたいだけど、私はあまり……」

    純「えー、そっかー」

    憂「ごめんね」

    純「いいよ別に。個人の感覚だし」

    梓(趣味、完全に一致してないなぁ)

    梓(なのに何で、ずっと仲良かったんだろ)

    46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:10:23.42
    憂「梓ちゃん? あのー、宿題……」

    梓「あ、ごめんごめん。待ってて」

    梓はカバンから、宿題を取出す。

    梓「はい、これ」

    憂「ありがと、梓ちゃん」

    梓「へへへ、いやー」

    47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:11:03.93
    お昼休み

    憂「私、トイレに行ってくるね」

    純「いってらー」

    憂は教室を出て行く。

    梓「ねぇ、純」

    純「なに?」

    梓「何で憂と仲良くなったの?」

    48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:12:19.81
    純「え? うーん……自然と、いつも一緒にいるようになったんだよなぁ」

    梓「自然に?」

    純「うん。最初は当たり前だけど、そんなに仲良くなかったんだ」

    梓「へえ」

    梓「何か意外だなぁ。憂と純って、ずっと仲よさそうだったから」

    49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:13:18.60
    純「そう? それでね中一の文化祭でさ、一緒の係りになったんだよね」

    梓「うん」

    純「そのときに会話するようになってさ、それ以来仲良くなって……って感じ」

    梓「ロマンティックな出会い、みたいのはなかったんだ?」

    純「うん、そういうのは漫画だけだよ」

    梓「かもね」

    50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:13:51.56
    憂「ただいまー」

    憂「何の話してたの?」

    梓「憂とじゅnモガモガ   純「何でもないよ、さ、お昼ご飯食べよ」   梓「モガーモガー!」

    憂「う、うん……何か聞いちゃいけないこと話してたんだね」

    純「う、まぁそんなところ」      

    梓「モガー!」

    51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:14:59.55
    純「あ、ごめんごめん」

    梓「ぷふっ。いきなり口押さえないでよー」

    純「無意識のうちに手が動いたのよ」

    梓「もう」

    純「いいから食べよ。お昼休み終わっちゃうよ」

    52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:15:47.37
    放課後

    純「一緒に帰らない? 憂」

    憂「ごめん。お姉ちゃん、部活ないみたいでさ。早く帰らないと」

    純「そっかー、残念」

    憂「じゃあね」

    純「うん」

    53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:16:54.76
    純(じゃあ、梓と一緒に帰ろうかな)

    梓「純、残念だったね」

    純「へ?」

    梓「一緒に帰りたかったんでしょ、憂と」

    純「まぁ、ね」

    梓「私が憂の代わりになってあげようか?」

    54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:17:33.92
    純「うん、そうして。一人で帰るの、寂しいしね」

    梓「正直だね、純は」

    純「そ、そうかな?」

    梓「うん。――すこし、羨ましい」

    純「え?」

    梓「私さ、誰に対しても素直になれないから。そうやって真っ直ぐな純を見てると、なんだか嫉妬しちゃうんだよね」

    55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:18:18.41
    純「褒め言葉?」

    梓「のつもりだよ」

    純「ありがとう、とだけ言っておくよ」

    梓「ま、いいや。帰ろう」

    純「うん」

    梓と純は学校を出た。

    57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:19:10.95
    >>56 遅くした方がいいか?

    街中

    梓「もうすぐ、クリスマスだね」

    純「うん。もう一年終わっちゃうよ」

    梓「中学生になったころからさ。年々、時間が経つのが早くなってる気がするよ」

    純「わかる。御婆ちゃんになったころには、もっと早くなるんだろうね。一年なんて、あっという間に過ぎてさ」

    梓「かもね」

    58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:20:02.66
    純「ねえ、梓はどこの大学行くの?」

    梓「音大のつもり」

    純「へえ」

    梓「純は?」

    純「私は――N女かな」

    60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:20:49.61
    梓「へえ。意外」

    純「え? 何で?」

    梓「純は、まだ未定とかいいそうだったから」

    純「昨日までは未定だったんだけどね」

    梓「今日決まったの?」

    純「そんなところ」

    61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:21:37.58
    梓「何でN女?」

    純(憂と一緒がいいから!)

    純(なんて言えないなぁ)

    純「秘密」

    梓「えー、教えてよー」

    純「今度ね」

    梓「うう、気になる」

    62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:22:14.86
    純「まぁまぁ。あ、そうだ、あのゲーセンよってかない?」

    梓「ゲーセンかぁ。あまり行ったことないなぁ」

    純「もったいないなー。人生損するよ」

    梓「楽しいの? ゲーセン」

    純「結構」

    梓「ふぅん。じゃあ、行ってみようかなぁ」

    二人はゲーセンへ向かった。

    63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:22:44.15
    三時間後

    梓「お金使いすぎた……」

    純「私も。もうすっからかんだよ、財布」

    梓「でも、まぁ楽しかったからいいかな」

    純「でしょ?」

    純の手には、人形が二体。

    64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:23:14.97
    梓「何千円もかけて、ゲットしたやつがその人形二体だけだと、何か損した気にならない?」

    純「梓は一体じゃん」

    梓「私のはキティだから、何か格が違うと思わない?」

    純「どっちも同じようなものだと思うよ」

    梓「そうかなぁ」

    純「うん」

    65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:23:52.45
    梓「でもさ、その人形どうするの? 純の家に人形が飾ってあるの、想像できないんだけど」

    純「うーん。そうだね……」

    梓「それ、なんて人形なの?」

    純「『おちょなんたん』って人形だよ」

    梓「おちょなんたん?」

    66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:25:13.04
    純「名前は可愛いね」

    梓「まあね」

    純「でもなー。確かに、私の部屋楽器だらけで人形なんて置いてないからなー」

    梓「あ、じゃあさ、憂にあげれば?」

    純「あ、それいいかも!」

    梓「でしょ!」

    純(憂、喜んでくれるかな……)

    純(何か、人形渡すだけなのに、今からどきどきしてる)

    純は人形を、強く握った。

    67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:25:47.30
    翌日

    学校

    純「憂、いる? この人形」

    憂「いいの? うわー、可愛い」

    純「うん、あげるよ」

    憂「えへ、ありがとう。純ちゃん」

    68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:26:41.01
    憂は笑みを見せる。

    純「二つあるからさ、唯先輩にでも上げてよ」

    憂「うん。そうするよ」

    純(よかった、受け取ってもらえて)

    梓「おはー、純」

    純「お早う、梓」

    69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:27:16.64
    梓「お、憂。人形もらったんだ」

    憂「え? うん」

    梓「その人形ね、純が憂のために、ゲーセンで何千円もはたいてとったんだよ」

    純「な、何言ってるの! 梓」

    と、梓は純の耳元に口を寄せた。

    梓「いいじゃん、こういった方が憂も喜ぶよ」ヒソヒソ

    70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:28:04.66
    純「そ、そうかもしれないけど」

    憂「本当なの?」

    純「う、うん。昨日の帰り、暇だったからゲーセン寄ってね」

    嘘をついた。

    憂「ふぅん、何だか悪いなぁ」

    71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:29:42.15
    純「き、気にしないでよ。私の、えーと、あ、気まぐれだしさ」

    憂「気まぐれ?」

    梓(アドリブ下手だなぁ)

    純「それに、憂にプレゼントしようと思ったんだよ。ほら、早めのクリスマスプレゼント? ってやつ」

    憂「へぇ。じゃあ、私も今度なんかプレゼントするね」

    純「え? 本当?」

    72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:30:25.05
    憂「うん。もらいっぱなしじゃ悪いからね」

    純「じゃ、じゃあ、お言葉に甘えて……」

    純(プレゼントかぁ、なんだろう)

    梓「よかったねー、純」

    純「ま、まぁね」

    今から、プレゼントがどんなものか、気になっていた。

    73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:31:10.55
    ****************************************

    翌日

    純(憂のプレゼントかぁ)

    翌々日

    純(プレゼント……キスとかかな)

    純(きっと、クリスマスプレゼントとして渡してくるんだろうなぁ)

    翌々翌日

    純(まだかなぁ、クリスマスプレゼント……)

    75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:31:50.76
    翌々翌々日

    純(クリスマスイヴと終業式って同じだからなぁ。そのときもらえるんだろうなぁ)

    翌々翌々翌日

    純(その日まで、もう少しだなぁ)

    純(楽しみすぎて、今からわくわくしてるし)

    そして――クリスマス・イヴ当日。

    ****************************************


    76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:32:27.11
    12月24日  ……終業式当日

    憂「明日から冬休みだねー」

    純「うん。心置きなく羽を伸ばせる」

    梓「でもさ、クリスマスイヴに学校って、ひどくない?」

    純「ま、いいじゃん。正月に学校とかよりはましだよ」

    梓「それはそうだけど……」

    78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:33:32.65
    憂「クリスマスに、こうやって皆で顔を合わせられるんだよ! 何かうれしくない?」

    梓「まぁ、確かにね」

    純(プレゼント、いつくれるのかな?)

    純「ねぇ、憂。クリスマスって何か用事あるの?」

    憂「え? 今年はお姉ちゃん達、紬さんの家でクリスマスパーティするからね」

    憂「私は特にないよ」

    79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:35:31.53
    梓「私もそこに行くんだー」

    純「ああ、軽音部だからね」

    梓「そう!」

    純(いいなぁ、軽音部)

    憂「そうだ、純ちゃん」

    純「何?」

    80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:36:24.90
    憂「今日、私の家に来ない?」

    純「え?」

    憂「私一人っての、ちょっと寂しいからさ」

    憂「あ、もしかして、用事あった?」

    純「う、うぅん! ないない!」

    憂「じゃあ、一緒にクリスマスパーティしない?」

    81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:37:23.05
    純「私でいいの?」

    憂「うん」

    憂「大歓迎だよ」

    純「……ありがと、行かせてもらうよ」

    憂「じゃあ、今日の6:00からね」

    82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:38:13.12
    純「了解。それまでに憂の家行けばいいのね」

    憂「うん」

    純「OK」

    純(よし! 二人だけでクリスマスを迎えるなんて、ロマンティック!)

    純(私、最高に幸せ!)

    純は小さく、ガッツポーズをした。

    84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:39:05.45
    同日 PM 5:30

    純「こんばんわー」

    憂「あ、純ちゃん。早いね」

    純「えへへ。楽しみでね」

    憂「ま、いいや。入ってー」

    純「うん。お邪魔しまーす」


    85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:39:54.90
    純は憂のあとを追って、リビングに入る。

    純「綺麗だね、部屋」

    憂「そうかな?」

    純「そうだよ。うちよろずっと綺麗」

    憂「毎日掃除してるから、かな」

    純「へー、だからか……」

    86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:41:03.41
    >>85 訂正  『うちよろ』→『うちより』

    純「あ、美味しそうな匂い」

    憂「ケーキやいてるんだ」

    純「え! 作れるんだ!」

    憂「うん。作れるよ。三人分だから、ちょっと大きいけどね」

    純「大きくてもいいよ。憂の作ったものなら、何でも食べれちゃう」

    憂「そう言ってもらえるとうれしいよ」

    87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:41:46.93
    数十分後

    憂「お待たせー」

    そう言いながら憂が運んできたのは、すこし小さめのホールケーキだった。

    純「お、美味しそう!」

    憂「ちょっと手間取っちゃった」

    純「ううん。充分だよ」

    88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:42:17.35
    純「食べていい?」

    憂「うん。どうぞ」

    純「いただきまーす!」

    憂「あ、ごめん。切り分けるね」

    純「あ、うん」

    憂はナイフを持ってきて、ケーキを切り分ける。切り取ったそれを、皿に乗せていく。

    89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:42:58.51
    憂「はい、どうぞ」

    皿に乗せられたホールケーキの半分が、純の前に出される。

    純「では改めて、いただきまーす」

    憂「召し上がれ」

    パクパク  純「んー! 甘くて美味しい!」  パクパク

    憂「そう? ありがとう」

    90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:43:34.97
    純「すごいねー、憂って。こんなのも作れちゃうんだから」

    憂「お姉ちゃんのために作ってたら、得意になったんだ」

    純「ふぅん」ムグムグ

    純(いいなぁ、こんな美味しいもの食べられるなんて)

    純(唯先輩、超羨ましいよ)

    憂「じゃ、私も食べよ」

    91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:44:07.53
    モグモグ モグモグ

    憂「うーん、ちょっと砂糖入れすぎちゃったかな」

    純「えー? このくらいが丁度いいよ」

    憂「そうかな?」

    純「うん。そうだよ」

    純「私もこんな風に、料理うまくなりたいなー」

    92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:44:38.15
    憂「料理、作ってあげたいんだ?」

    純「うん」

    憂「やっぱ、その……いつか言ってた、好きな人に?」

    純「……うん」

    憂「頑張ってね、応援してるよ」

    純「ありがと」

    純はすこし、悲しくなった。

    93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:45:15.83
    純「そうだ! この前憂、レモンティー好きって言ってたでしょ?」

    憂「うん」

    純「紅茶、うまく淹れれるように頑張ったんだ。飲んでみて欲しいな」

    憂「え! 飲ませて!」

    純「うん、淹れてくるね。あ、ケーキ美味しかったよ」

    憂「あ、うん。ありがとう」

    95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:45:50.44
    純「いやいや、お礼を言うのはこっちだよ」

    純はキッチンに向かう。

    数分して、純がレモンティーの入ったカップを二つ、持ってきた。

    憂「香りがいいねー」

    純「えへへ」

    憂「飲んでみていい?」

    96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:46:30.84
    純「もちろん! あ、熱いから気をつけてね」

    憂「私、猫舌じゃないから平気なんだ」

    こくこく、とレモンティーを飲む。

    憂「美味しい。すごいね、たった数日で、ここまで美味しく淹れられるなんて」

    純「頑張ったんだ」

    97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:47:04.38
    憂「純ちゃん、絶対いいお嫁さんになれるよ」

    純「紅茶と関係がないと思うけど」

    純は照れを隠すように鼻を掻いた。

    純「そう言われると、何かうれしいな」

    憂「あ、そうだ。今日渡せるように頑張って作ったんだ」

    憂はそういいながら、自室へ向かった。

    98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:47:40.12
    純(作った……つまり、手作り!)

    純(手作りって、なんだろ……何でもいいけど、楽しみだなぁ)

    憂がやってくる。

    憂「はい。クリスマスプレゼント」

    純「――マフラー?」

    99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:49:45.86
    憂「うん」

    純「あれ? これ長くない?」

    憂「二人用のマフラーなんだ」

    憂「好きな人と一緒に使って欲しいなって」

    純「……そっか」

    純「ねぇ、これ首に巻いて、二人で外散歩しない?」

    100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:50:25.08
    憂「え? でも……」

    純「初めては憂とがいいな」

    憂「うーん、わかったよ」

    憂「……私でよければ」

    純「よかった。断られたらどうしようかと」

    憂「そんなこと、しないよ」

    101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:51:02.15
    純「あ、そうそう、言い忘れてた」

    憂「? 何?」

    純「プレゼントありがとう、憂」

    憂「…………えへへ」

    憂は嬉しそうに笑った。

    それを見て純も笑った。

    102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:51:40.55


    夜空は星空、そして半月が浮かんでいた。

    やわらかな光を身に浴びて、同じマフラーを共有した二人は外を歩く。

    純「綺麗だね、空」

    空気はきん、と冷えている。けれど憂といるから、気にならなかった。

    憂「うん。綺麗」

    103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:52:25.60
    純「今年も終わっちゃうね」

    憂「すこし寂しいなー」

    純「うん。私も」

    憂「ねぇ、この前聞きそびれたんだけどさ」

    純「ん?」

    104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:53:00.73
    憂「純ちゃん、大学どこ行くの?」

    純「私は――」

    憂「うん」

    純「私は……N女だよ」

    憂「私と一緒かぁ」

    純「うん。お互い頑張ろうね」

    105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:54:34.02
    憂「でも、何でN女?」

    純「それは」

    一瞬、言葉に詰まった。

    純「……憂と一緒がいいからだよ」

    憂「え?」

    106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:55:37.62
    もう後には退けない。言ってしまえ。

    純「憂とずっと、一緒にいたいんだ。私」

    憂「……そ、それは、告白みたいな?」

    純「告白とかじゃなくてね。私は単に、憂と一緒にいたいんだ」

    憂「そう、なんだ」

    純「うん。…………もちろん、親友としてね」

    107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:56:14.37
    純(それでいい。まだ、親友のままでいい)

    純(とにかく、憂と一緒にいよう。まだ、恋人にならなくてもかまわない)

    純(恋人になりたいけど、今は、親友でいい)

    純(まだ、時間はあるんだし)

    純(いつか、必ず、私に振り向かせてやるんだから!)

    109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:56:50.62
    そのために――――…………

    純「ねぇ、手繋がない?」

    ちょっとばかし深呼吸して、純は言った。

    言っただけなのに、とても心臓がばくばくと鼓動する。

    純(思ったより、恥ずかしいなぁ。手繋ごうって言うの)

    110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:57:51.85
    憂「え?」

    純「いや、ちょっと寒くなってきたじゃん」

    純(うまい理由言えて良かった……)

    憂「ああ、確かに……」

    純「ね?」

    111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:58:28.11
    純は憂の手を握る。

    冬の寒さすら忘れてしまいそうなほど、暖かい。

    憂「純ちゃん、すこし手冷たいね」

    純「え? そう?」

    憂「手の冷たい人は心が暖かいんだって。お姉ちゃんが言ってた」

    純「ふぅん」

    112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:59:02.30
    憂「純ちゃんが優しいのは、心が暖かいからかな」

    純「……だったらいいな」

    憂と二人。

    繋いでいる手の暖かさを感じながら、純は空を仰ぎ見る。

    純「あ……流れ星」

    憂「え? どこ?」

    113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 14:59:45.10
    純「もう消えちゃったよ」

    憂「えー。でも、この時期に流れ星って、何だか珍しいね」

    純「そうかな?」

    憂「うん。流れ星って、夏のイメージなんだよね」

    純「ふぅん」

    114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 15:00:21.05
    憂「今何時かわかる?」

    純「ごめん、わかんないや」

    憂「そっか」

    純は空を見つめ続ける。

    すると、また流れ星を見つけた。

    純(ずっと憂と一緒に入れますように、憂といっしょn……あぅ、消えちゃった)

    115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 15:01:29.66
    憂「どうしたの? 純ちゃん?」

    純「あ、ううん。ちょっと流れ星にお願いしてたの」

    憂「なんてお願い?」

    純「それは――――」

    純「憂と一緒にいられますようにって」

    116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 15:02:40.00
    憂「……大丈夫だよ」

    純「え?」

    憂「私たちは、ずっと一緒にいられるよ」

    純「何で?」

    憂「もう、親友でしょ?」

    純「――うん」

    117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 15:03:45.65
    純(もう、親友かぁ)

    純(私にしたら、『まだ』親友なんだよなぁ)

    純(いつか絶対、私に惚れさせてやる!)

    純はまた、空に目を向けた。

    憂の手を、すこし強く握った。
                                   終わり

    118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 15:04:25.38
    番外編    お正月

    神社

    梓「あけましておめでとう、純」

    純「梓。久しぶり」

    梓「うん。久しぶり」

    純「誰と来たの?」

    119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 15:05:14.53
    梓「一人。純は?」

    純「私も一人」

    梓「じゃあ、一緒におみくじとか引かない?」

    純「うん。いいよ」

    梓と純はおみくじ売り場へと向かった。

    120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 15:05:57.34
    おみくじ売り場

    梓「やったぁ! 私大吉!」

    純「私も。ていうか、こういうところって、みんな大吉しかないんじゃないの?」

    梓「まさか。私は去年、平だったよ」

    純「ふーん」

    純(平なんてあるのかな?)

    122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 15:06:29.59
    梓「私は……恋愛成就だって」

    純「あ、私は学業」

    梓「へえ! 受験生になるんだから幸先がいいね」

    純「まぁ、確かに」

    梓「あ、絵馬あるね。書いてこうか」

    純「うん」

    123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 15:07:10.45
    絵馬売り場

    梓「純ー、なんて書くの?」

    純「うーん、なんて書こうかな……」

    梓「あ、憂と一緒に……的なこと書いたら?」

    純「えー、憂に見られたら恥ずかしいよ」

    梓「じゃあ、大学現役合格、とか?」

    純「うーん、来年でいいよなー、そういうの」

    124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 15:07:48.65
    純「梓は何て書いたの?」

    梓「軽音部に新入生が来ますように、だよ」

    純「ああ、梓はそうだもんね」

    純「じゃあ、私は――――」

    純は絵馬に文字を書く。

    梓「何て書いたの?」

    125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/11(土) 15:08:26.22
    純「何だと思う?」

    梓「ジャズ研のこと?」

    純「ううん」

    梓「えー。じゃあ何?」

    純「えっと、それはね――」

    純「『三年生になっても、憂や梓と一緒のクラスになれますように』、だよ」         
                                              終わり

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憂「告白します……。」
唯「ムギちゃんのお茶はおいしーしwww」 紬「は?」
唯「憂、誕生日おめでとう!」俺「おめでとう!」憂「誰?」

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