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憂「あーめあーめふーれふーれ」

  1. 名前: 管理人 2010/09/13(月) 16:42:42
    1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/12(日) 19:58:31.88
    ――ザーザーザー……

    憂「お姉ちゃんこっちだよっ。早く~」コッチコッチ

    唯「まってーー、ういー」タタタ


    2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/12(日) 20:03:34.34
    はい、雨が降ってきました。夕立でしょうか。
    お姉ちゃんと一緒に買い物に行った帰りに降ってきました。

    公園のベンチで雨宿りです。
    ベンチに付いている大きな傘が雨を防いでくれます。

    お姉ちゃんの方を見ると、息を少し荒くして手でパタパタと扇いでいます。
    お姉ちゃんは途中で転んでしまったので、少し服や体が汚れていました。

    3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/12(日) 20:05:27.61
    憂「お姉ちゃん大丈夫?」

    唯「うん、平気だよー」

    憂「結構走ったもんね」

    憂「ベンチに座ろう?」

    唯「うん!」

    4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/12(日) 20:08:28.27
    唯「もーやんなっちゃうね。急に降り出してさ」

    憂「だね~。服が濡れちゃったよ髪の毛も」

    唯「憂、髪の毛額に張り付いてるよ」クスクス

    憂「え?本当?やだっ」

    唯「ほら、憂こっちおいで」

    憂「うん」

    5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/12(日) 20:11:25.20
    お姉ちゃんはハンカチで額を優しく拭いてくれました。
    流れで頬や首回りも拭いてくれました。

    うなじは――ちょっとくすぐったいですね。

    唯「よし、拭いたよー」

    憂「ありがとう、お姉ちゃん」

    唯「ん~リボンとろっか。こっちも拭いてあげる」


    6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/12(日) 20:16:11.97
    お姉ちゃんがリボンをほどいてくれました。
    微かにしっとりと湿った髪が首もとに纏わり付きます。

    唯「憂の髪は雨の匂いと、憂の匂いがするね」

    お姉ちゃんは髪の毛を優しく拭きながらそう言ってきました。

    憂「もう……恥ずかしいよ」

    唯「ごめんごめん、でもなんかいい匂いなんだもん」

    憂「そうかな……?」

    8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/12(日) 20:19:22.96
    唯「うん、甘いよー」スンスン

    憂「やーっ!、嗅がないでよぉ」

    唯「ちょっとくらい、いいではないかー」ヘヘヘ

    憂「少し汗かいてるからダーメっ」

    唯「憂の汗は甘いんだね!」

    憂「お姉ちゃんじゃないんだから……」

    9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/12(日) 20:22:16.57
    唯「じゃあ、ぎゅってしていい?」

    憂「……うん、いいよ?」

    唯「やったー。ではお言葉に甘えて」ギューッ

    憂「んっ」

    10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/12(日) 20:25:16.67
    唯「やわらかーい。いいにおーい」ギューギュー

    憂「お姉ちゃんもいい匂いするよ」

    唯「そうかな~?」

    憂「うん。それに少し土の匂いするね」

    唯「土?転んだ時に付いちゃったかな」

    11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/12(日) 20:28:08.50
    憂「今度私が拭いてあげるね」

    唯「おお、ありがとー」

    憂「まず髪の毛だね~」

    お姉ちゃんはベンチの上で正座になり
    両手を膝の上にちょこんと乗せてます。

    準備オッケーだからどうぞ!って感じですね。

    13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/12(日) 20:33:17.04
    憂「ふふ、じゃあ拭いちゃうよ~」

    唯「ほーい」

    憂「お姉ちゃんドロだらけだよ」

    唯「いやあ面目ない」

    少し顔を朱くするお姉ちゃん。
    お姉ちゃんの顔を見るだけで優しい気持ちになれます。

    髪の毛を拭いている間
    凝視されているので少しだけ恥ずかしいですね。

    15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/12(日) 20:37:34.48
    憂「お姉ちゃん首を拭くから髪、結んでおくね」

    唯「うん!」

    お姉ちゃんの背中に回って
    私のリボンで髪を結んであげました。
    どうせだから私と同じポニーテールです。

    憂「はい、完成」

    唯「あ、これ憂と同じポニーテールだね?!」

    16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[>>14うん] 投稿日:2010/09/12(日) 20:40:15.98
    憂「そうだよ~似合ってるよ」

    唯「えへへ、憂と同じ、憂と同じ!」

    憂「そうだねー」ニコ

    唯「ねー」ニコ

    20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/12(日) 20:43:14.81
    結構拭いてあげましたが、ドロの跡は消えませんでした。

    憂「結構汚れているから、帰ったらお風呂入ったほうがいいね」

    唯「うん、そうしよっかな」

    憂「帰ったら準備するからね~」

    唯「うん、ありがとねー」

    23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/12(日) 20:48:41.12
    ――ザーザーザー……

    雨は止みません。
    ただただ、ザーザーっと音を出し続けていました。

    お姉ちゃんは薄っすら口を開けて空を見上げています。

    私は横でお姉ちゃんを眺めていました。
    お姉ちゃんはふらふら頭を揺らしているので
    ポニーテールも同様にゆらゆら揺れています。

    その小さなポニーテールに目から離せませんでした。

    24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/12(日) 20:50:39.48
    唯「雨、止まないねー」

    憂「うん、帰れないね」

    唯「うん、憂のご飯食べれないよー」

    憂「大丈夫だよ。そのうち止むから」

    唯「あめーやめーー!」

    25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/12(日) 20:54:09.54
    憂「お姉ちゃん、アイス食べる?ただ待つのもアレだしね」

    唯「お、食べる食べるー」

    唯「憂も食べよーよ」

    憂「食べるよ~」

    唯「外で食べるとなんか味が違って感じるよねー」

    憂「そうだね~新鮮な感じだよ」


    27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/12(日) 20:57:27.13
    お姉ちゃんは足をブラブラさせてアイスを食べました。

    お姉ちゃんの一挙一動がとてもかわいらしいので目が離せません。

    憂「お姉ちゃん、アイス美味しい~?」

    唯「もっちろん!憂と一緒に食べてるしねー」

    憂「よかったあ」

    28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/12(日) 20:59:36.47
    唯「前、家に居たときもこんなに雨が降ってたよね」

    憂「うん、リビングでお姉ちゃんと居たね」

    憂「お姉ちゃん、ギー太と練習してたよ」

    唯「あーそうだったあ。ギー太持ってくればここでも弾けたなぁ」

    憂「ギー太大きいから大変だよ~」

    30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/12(日) 21:04:21.85
    唯「うーん、いい子なんだけどなぁ」

    唯「重いのが玉にキズだね」

    唯「ダイエットさせたいよ」

    憂「ふふ、お姉ちゃんがギー太支えられるくらい強くならなくっちゃ」

    唯「毎日持ってるからね、強くなるよ!」

    31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/12(日) 21:09:44.85
    ――ザーザーザー……

    アイスも食べ終わり、気がつくとお姉ちゃんと寄り添う形になっていました。

    少し胸がドキドキとするけれど
    ほんのりと髪から漂うシャンプーの甘い匂いと
    雨に濡れたコンクリートの独特の匂いが、私を落ち着かせてくれました。

    34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/12(日) 21:14:02.39
    そのまま雨が止むまでぼうっとしていましたが
    耳を澄ますとお姉ちゃんが何かを呟いていました。

    憂「お姉ちゃん、何を歌っているの?」

    唯「雨の歌だよー」

    憂「雨?」

    唯「ほら、前一緒に歌ったじゃん」

    憂「ああ、あめふりだね」

    35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/12(日) 21:18:56.50
    唯「雨の日は歌いたくなるもんだよ」

    憂「楽しくなるもんね」

    唯「よーっしそれじゃあ一緒に歌おうーー!」

    憂「うん!」

    唯「ギー太が居ないからアカペラだよー」

    憂「私、手拍子するね」

    唯「うん!頼んだー」

    36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/12(日) 21:25:20.87
    ――パチ パチ パチ パチ

    唯「あーめあーめ ふーれふーれ かーあさーんがー」

    唯憂「じゃーのめーで おーむかーい うーれしーいなー」

    唯憂「ピッチピッチ チャップチャップ ランランラーン」

    唯憂「あーめあーめ ふーれふーれ かーあさーんがー」

    唯憂「じゃーのめーで おーむかーい うーれしいなー」

    唯憂「ピッチピッチ チャップチャップ ランランラン」


    唯憂「ピッチピッチ チャップチャップ ランランラーーン」

    37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/12(日) 21:28:27.03
    唯「……ふ……ふふ」

    憂「えへへ……」

    唯「あはははははは」

    憂「あはあはははは」

    唯「もー憂、笑わないでよー」アハハ

    憂「お姉ちゃんから笑ってきたよ~」クスクス

    39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/12(日) 21:32:50.83
    そのまま二人して一頻り笑いあいました。
    笑いが収まる頃には私達はまた肩を寄せ合っていました。

    そして、ふと気が付けば雨も止み、空はすっかり晴れ上がっています。

    憂「お姉ちゃん、ほら晴れてるよ」

    唯「うん、キレイだねー」

    40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/12(日) 21:35:18.75
    唯「やったー帰れるよおーー!」ダッ!

    憂「あっ」

    唯「雨上がりさいこーー」

    唯「お、虹発見!」ビシッ!

    憂「あ、本当だぁ。綺麗だね」

    41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/12(日) 21:38:54.83
    唯「そう言えば、虹の足元にはお宝が眠っているみたいだよー」

    唯「お宝って何かなー、アイスいっぱいあるかな。今なら探せるかも!!」

    憂「ここからだと相当遠くになるよ」

    憂「それにアイスならここにいっぱいあるよ~」

    唯「そうだった!憂はお宝いっぱい持ってるねぇー。いい子いい子」ナデナデ

    憂「うん……!」

    43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/12(日) 21:42:18.54
    唯「よーしアイスもいいけど、憂のご飯食べに帰るぞーー」

    憂「うん!張り切って作っちゃうよ~~」

    唯「今日はハンバーグ?オムライス?」

    憂「ん~出来てからのお楽しみ!」

    唯「ちぇっ。いいもん憂のご飯は何でも美味しいから」

    憂「今日もお姉ちゃんの好きな物だからね」

    唯「さっすがういーー!」ギュ!

    45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/12(日) 21:45:15.18
    唯「そうと分かれば早く帰ろう!」

    憂「うん、慌てちゃダメだよ」

    唯「分かってるよー」

    憂「はい、お姉ちゃん、手」スッ

    唯「うん!」ギュ!

    憂「えへへ」ギュ!

    46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/12(日) 21:47:22.35
    雨宿りの短い時間は
    私達をいつも以上に幸せな気持ちにしてくれました。

    今度お姉ちゃんと一緒に買い物行くときは
    雨が降っても大丈夫なように
    折りたたみ傘を一本持っていこうと思います。





                             おしまい

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