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唯「あれれ?ういーおかずが無いよ」

  1. 名前: 管理人 2010/09/15(水) 17:41:06
    1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/13(月) 00:23:55.04
    唯「それにお茶碗が3つもあるし。ボケるにはまだ早いよういー」

    憂「え?べつにボケてないよお姉ちゃん。おかずならあるじゃない」

    唯「どこにあるの。見当たらないよ!」キョロキョロ

    憂「ほら、このお茶碗だよお姉ちゃん」サッ

    唯「これ、ただのごはんだよ? おかずがないとオカワリもする気がしないよ!」

    憂「だからこれがおかずだよ」

    唯「ふぇ?」

    憂「この前の学園祭で言ってじゃない。ごはんはおかずだって!」

    唯「………え?」


    4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/13(月) 00:30:41.27
    唯「そもそも、炭水化物と炭水化物は一緒にとっちゃダメだって、おばあちゃんが…」

    憂「いまさら、何言ってるの? もうずっと一緒のメニューじゃない」

    唯「ずっと一緒…? 憂こそ何言ってるの、ごはんをおかずになんて」

    憂「あ、どっちの料理ショーがはじまっちゃうよ」ピッ

    『それでは、秋田米と新潟米。…今日のおかずは、どっち!?』バンッ!

    憂「う~ん、どっちのおかずも美味しそうだよねぇ」

    唯「え……。本当にごはんがおかずになってるの?」

    憂「だからそういってるじゃない、変なお姉ちゃんだね!」

    10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/13(月) 00:36:24.49
    唯「ご……ごちそうさま…」ゲップ

    憂「お粗末さまでした。…、どうしたのなんだか辟易した顔してるけど?」

    唯「だって、白米ばっかり食べてたんだもん…」ゲップ

    憂「安いブランド米だったけど、そんな変な味だったかな?」

    唯「いや、もういいよ憂…。じゃあもう寝るよ」フラフラ

    憂「うん、おやすみお姉ちゃん!」

    バッタン

    唯「おかしい…何かがおかしい。憂が嘘をついてるようにも思えないし。それにあのテレビ…。一体何が起きてるのかな
      ……考えても分からないし、今日はもう寝よっと」ドサッ 

    11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/13(月) 00:40:32.15
    唯「おはよぅーういー」フラフラ

    憂「オハヨお姉ちゃん。今日はいつもより早いね!」

    唯「うん、なんだか変な夢をみちゃって」

    憂「変な夢? どんな内容だったの」

    唯「なんかね、ごはんがおかずになってるの。本当変だよね、ごはんはごはんであってオカズなんかじゃ…」

    憂「ふふ、変なお姉ちゃんだね。昨日もそんな事いってたし」

    唯「……え?」

    憂「今日のオカズは田舎のおばあちゃんから送ってもらったササニシキだよ!たくさん食べてね」

    唯「うん、……いただきます」ゲップ

    12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/13(月) 00:48:54.94
    唯「はぁ…、炭水化物と炭水化物はもうウンザリだよぉ…」フラフラ

    さわ子「あら、唯ちゃんどうしたの? なんだか疲れてない」

    唯「あ、聞いてよさわちゃん。ごはんがおかずになってるんだよ! これっておかしいよね?間違ってるよね!」

    さわ子「はぁ、疲れがとうとう脳にまで回ったの? 今日の歴史の食文化授業でも古来縄文時代から、米をおかずに米を食すって教えたところじゃないの」

    唯「そ、そんなぁ…」ガクッ

    さわ子「それじゃ、また後で部室にいくからね。今日のティータイムは何かしらね、おかか握りだったら残しておいてね!」

    唯「おかか…、ティータイムにおにぎりなの?」

    さわ子「緑茶には米が一番合うのよ。何言ってるのよ」

    唯「そうだね…、私が間違ってたんだね」フラフラ

    さわ子「ちょっと唯ちゃん、大丈夫?」

    13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/13(月) 00:53:09.91
    唯「部室の前についたけど…、どうしよう。きっと、本当のこと言っても信じてもらえないし。様子を伺ってみようかな」

    ガチャリ

    律「よ、よう唯…。おっはー!」

    唯「もう放課後だよ律っちゃん。ぐーてんもーてんー」

    澪・紬「………………………」

    唯「あれ、どしたの? なんか今日はやけにみんな静かだね」キョロキョロ

    澪「ん? いや別にそんな事ないぞ。なぁムギ」

    紬「え、えぇ! そうよ、もちろんそうよ」

    唯「……そういえば、ちょっと聞きたいことがあるんだけど」

    律「な、なんだよ唯。きゅ、急にさ…」ビクッ

    14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/13(月) 01:00:30.19
    唯「ごはんってさ……。まごうことなき、おかずだよね?」

    律「な、な、な、な、なぁーに言ってるんだよっ!! ごはんはおかずに決まってんじゃねぇか、なぁ澪!」ビクッ

    澪「そ、そうだな。うん。おかずだな…ごはんは」ビクッ

    紬「そうよね、おかずよね! そうそう、今日はシャケオニギリにしてみたの~!」ビクッ

    律「や、や、や、やったぜー! 緑茶にはオニギリだよな、やっぱ」

    紬「た、沢山あるから、遠慮せず食べてねぇ…」コポコポ

    唯「……やっぱり、皆も」モシャモシャ

    澪「うん、やっぱり米はいいよな。ずっとおかずで飽きないよ……」モシャモシャ

    律「そうだな、ほんと日本人なら米だよな。欧米食なんてクソくらえだぜ……」モシャモシャ

    15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/13(月) 01:06:47.60
    唯・紬・律・澪「………………………」モシャモシャ

    バッダーーーン!!

    梓「大変ですよッ!! 大変です先輩! なんだか朝起きたら皆、ごはんはおかずだとかクレイジーな事言ってるんです!」

    唯「…え? やだなぁあずにゃん、ごはんはおかずなんでしょ?」モシャモシャ

    梓「何言ってるんですか!? ごはんをおかずにごはんを食べるとか異常極まりないでしょ!」バンッ

    澪「な、なんだって!? という事は梓も気づいていたのか、この違和感に!」

    律「おい、ちょっと待てよ澪! 『も』って事はお前も!」

    紬「じ、…実は私もなのよ。ごはんはおかずだなんてオカシイわよね!」

    唯「………ふぇ?」モシャモシャ


    18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/13(月) 01:14:06.64
    唯「なんだぁ…。みんな私と同じで、様子を見ようとオカシイふりをしてたんだね」ホッ

    梓「ホッ、じゃないですよ! この緊急事態に何バカみたいな事やってるんですか!」

    律「ったく、ビックリさせやがって。日本食なんてクソくらえじゃ!」バシッ

    澪「でも一体どういうことなんだ。まるで、急に世界が変わったみたいな感じだよ」

    紬「これは……、何かの組織の陰謀なのかしら」

    唯「い、陰謀! 一体どういうことなのムギちゃん!」

    紬「そう、この国を滅ぼすために悪の地下組織が、ごはんをおかずと思わせる洗脳細菌兵器を撒いたとか!」

    唯「な、なんだってー! ご…ごはんをおかずに!?」ガダッ

    律「驚くところはそこじゃねーだろ。しっかし、そんな組織なんか眉唾物だぜ」

    澪「でも、実際に想像を超えたことが起こっているんだぞ。もしかすると…」

    19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/13(月) 01:21:27.78
    梓「それは無いんじゃないですか?」

    律「なんでだよ。澪の言うとおり、もしかするかもしれねーじゃん」

    梓「それだったら、私たち五人だけ都合よく感染していないのもオカシイです」

    唯「そ、…それはアレだよ! ギー太に秘められた真のギミックが開放して、部室内の空気にワクチンを精製したんだよ!」

    梓「それは25万のギターであって、それ以下でもそれ以上でもないでしょ」

    唯「もー、あずにゃんには夢がないよぉ」

    梓「それに、もう一つの原因が説明できません」

    澪「もう一つの原因?なんなんだそれは」

    紬「そ、そうだわ! 今日の歴史の授業よ」

    20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/13(月) 01:32:11.52
    梓「そうです、ちょっと携帯で調べてみたんですけど、この歴史の食文化まで変わってしまっているみたいなんです」

    唯「洗脳した後、パソコン通信で捏造したんじゃないかな。組織ならやりかねないよ!」

    梓「先輩は組織の何を知ってるんですか…。第一、教科書など物理的なものを一日にで刷りかえるなんで常識で考えて不可能です」

    律「そ、それもそうだな。じゃあ一体何が」

    澪「歴史その物を変えた……。つまりタイムパラドックスとか?」

    唯「たいむぱらどっくす!? ……ってなぁに?」

    律「なんで知らないのに驚いてんだよ。映画とか見てりゃー大体分かるだろ、ほらあの車のヤツとか」

    唯「あー、なんだかタイヤから火が吹いてかっこいいヤツだね! 内容は良く分からなかったけど」


    21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/13(月) 01:36:36.22
    紬「つまり、今から一年後の過去で、唯ちゃんのギターを誰かが先に買ったらどうなると思う?」

    唯「その買った人のおウチまで行って、譲ってもらうよ!」

    梓「そういう事じゃないでしょ。そうなると、今の部室に置いてあるギターが別の種類になってるって事です」

    唯「べ、別の!? ダメだよ、ギー太は私しか扱えないんだよ!」

    澪「落ち着け唯、たとえ話だよ。…という事は、誰かがごはんをおかずにするように世界を歪ませたって事か?」

    律「それこそ、さっきの組織うんぬんと一緒くらい胡散臭せー話だけどなぁ」

    梓「もちろんそれが正しいとはいいません。でも現状で手がかりがない以上、あらゆる可能性を考慮することは間違ってないと思います」

    24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/13(月) 01:45:37.11
    唯「でも、ごはんをおかずにしてどうするんだろうねー。炭水化物で炭水化物を食べるのは邪道極まりないよ、あずにゃん!」

    梓「私に名指しで言われても困りますよ…。原因はなんとなく心当たりがあるんですが」

    唯「そ、それは本当かい! 一体全体なんなのさ」

    梓「この間の学園祭でやったライブ覚えてますか?」

    澪「あぁ、忘れるわけないじゃないか……。あ」

    唯「ど、どうしたの澪ちゃん! 何か心当たりでも」

    律「いや、まさかな…でも」

    唯「ちょっと、律っちゃんまでズルイよ! なになに!」

    紬「そのライブで歌った曲名を思い出してみて、唯ちゃん」

    唯「U&Iだっけ? まさか私の詞が採用されるとは思わなかったよぅ」

    梓「そっちじゃなくて、あからさまに怪しいのがあるでしょう!? ごはんはおかずですよ!」

    唯「だから、ごはんはおかずじゃなくて主食だよー」

    梓「違うって言ってるでしょ! 怒りますよ!!」

    31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/13(月) 01:59:30.34
    唯「もー、耳元で怒鳴らないでよ。また頭が痛くなるよ」

    梓「ん、また…? 今またって言いませんでした、先輩!」

    唯「そうだよ、この前のライブの時でも痛くなったし。病気なのかの、私!」

    梓「先輩はいろんな所があやしいですけど。それよりも、その頭痛、どのタイミングですか。詳しく教えてください」

    澪「ごはんはおかずを歌っていた時…、だよな唯」

    唯「そ、そうだよ! なんで澪ちゃんが知ってるの」

    梓「やっぱり…、律先輩とムギ先輩もそうですよね」

    紬「え、えぇ、そうよ。急にひどい頭痛と眩暈がしたわね…。立ちくらみだと思っていたんだけど」

    律「それに何の関係があるんだよ、梓!」

    34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/13(月) 02:08:17.51
    梓「それはまだ…。でもこうやって何かしらの共通点を探っていけば何かが分かるかもしれません」

    澪「共通点か…、あのライブの時の頭痛。そして歌っていた曲はごはんはおかず…」

    紬「考えてもさっぱり分からないわね…」

    唯「だったらギー太に教えてもらおうよ!」

    律「ギー太ぁ? 無機物にどうやって教えてもらうってんだよ」

    唯「だからさー、もう一度ギー太でごはんをおかずを弾いてみれ何か分かるんじゃないかなって」

    梓「もう。唯先輩はいいから、オニギリでも食べててくださいよ」

    澪「…いや、やってみる価値があるかもしれないな」

    梓「え? 本気ですか、そんなことしても無駄なんじゃ」

    澪「今起こっている事を考えたら、何が起こってもおかしくないよ」

    紬「そうね、それじゃ用意してみましょうか」

    36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/13(月) 02:18:34.16
    米主食と米おかず。それと、和食アレンジなら多少オケってことで


    梓「今のところ、何の変化も無しですね。ちょっと音ズレてるけど…」

    唯「いち、に、さん、し、GOHAN! いち、に、さん、し、GO……くっ」ズッキン!

    律「き、来やがった! この感じ。あの時と同じじゃねぇか…」

    梓「み、皆さんとにかく続けてみてください!」

    紬「わ、分かったわ!」

    澪「もしかすると、もしかするかも知れない…」

    唯「いくよっ! い……いち、に、さん、し、GOHAN!いち、に、さん、し、GOHAN!」

    37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/13(月) 02:23:09.75
    唯「いち、に、さん、し、GOHAN! いち、に、さん、し、ゴハン!」

    憂「ちょ、ちょっとお姉ちゃん! どうしたの急に」ビクッ

    唯「いち、に、さん、し、GO……。あ、あれ憂どうしてここに?」

    憂「どうしてって、だってここ私のウチだもん」

    唯「何いってるの憂。ここは軽音部の……ってあれ!」キョロキョロ

    憂「お姉ちゃんギー太触ってたと思ったら、急に歌いだしちゃうんだもん。びっくりだよ」

    唯「あ、そっか! なんだビックリしたよー、夢だったんだね」

    憂「夢? お姉ちゃん歌いながら寝てたの」

    38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/13(月) 02:27:50.34
    唯「ほんとに変な夢だったよ。なんだか安心したらお腹すいてきちゃった。ういーご飯にしよ!」

    憂「なんだか良く分からないけど、分かったよ。それじゃ沢山食べてね」コトッ

    唯「う、ういー…。おかずが無いよ、それにお茶碗が3つもあるし…。ボケるにはまだ早いよぅぃー……」

    憂「え?べつにボケてないよお姉ちゃん。おかずならあるじゃない」

    唯「え…、ま、まさかこれって…」

    憂「あ、どっちの料理ショーがはじまっちゃうよ」ピッ

    『それでは、秋田米と新潟米。…今日のおかずは、どっち!?』バンッ!

    憂「う~ん、どっちのおかずも美味しそうだよねぇ」

    唯「どっちの料理ショー…? ゆ、夢だけど、夢じゃなかった!?」ガダッ

    憂「ちょ、ちょっと! どうしたのよお姉ちゃん?」


    39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/13(月) 02:30:49.36
    唯「ご……ごちそうさま…」スタッ

    憂「ちょっと、まだ一口も食べてないじゃない。…、どうしたのなんだか辟易した顔してるけど?」

    唯「な、なんでもないよ……気にしないで憂」

    憂「安いブランド米だったけど、それが気に入らなかったのかな?」

    唯「いや、もういいよ憂…。じゃあもう寝るよ」フラフラ

    憂「うん、おやすみお姉ちゃん!」

    バッタン

    唯「おかしい…何かがおかしい。どこまでが夢だったのかな、これも夢? それにあのテレビ…。一体何がどうなってるの
      ……考えても分からないし、今日はもう寝よっと」ドサッ

    42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/13(月) 02:34:47.10
    唯「はぁ…、炭水化物と炭水化物はもうウンザリだって言ってるんだよぉ…」フラフラ

    さわ子「あら、唯ちゃんどうしたの? なんだか疲れてない」

    唯「あ、聞いてよさわちゃん。ごはんが……」ピタッ

    さわ子「うん? どうしたのごはんがどうかしたの」

    唯「えっと…、ごはんって古来縄文時代から、米をおかずに米を食してたんだよね!」

    さわ子「そうよ。今日の授業、良く覚えてるじゃないの。えらいわよ」

    唯「や、やっぱり…」

    さわ子「それじゃ、また後で部室にいくからね。今日のティータイムは何かしらね、おかか握りだったら残しておいてね!」

    唯「ティータイム…、多分シャケだと思うよ」

    さわ子「あらそうなの? 緑茶には米が一番合うのよね」

    唯「それじゃ、私部室行ってくるね!」ダッ

    さわ子「あ、ちょっと!? 廊下は走っちゃダメよ!」

    44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/13(月) 02:40:19.99
    唯「部室の前についたけど。私の予想が正しければきっと…」

    バッダーーーン!!

    唯「ぐーてんもーてんー、律っちゃん!!」

    澪・紬「……!?」ビクッ

    律「な、なんだよ唯…。ビックリさせんなよ」

    唯「ちょっと聞きたいことがあるんだけど!」

    律「な、なんだよ唯。きゅ、急にさ…」ビクッ

    唯「みんな、様子を見ようとオカシイふりをしてるんだよね!? 本当はこの世界がオカシイって認識できてるんだよね!」

    律「な、なんでそれを知ってるんだよ!?」ガダッ

    唯「やっぱり…。という事はこれから部室にあずにゃんが…」

    47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/13(月) 02:47:03.78
    バッダーーーン!!

    梓「大変ですよッ!! 大変です先輩! なんだか朝起きたら…」

    唯「ストーップ! ストップ・トゥ・アズニャン!! この世界は歪んでいるんだよ!」ビシッ

    梓「な、なんだ良かった…。知ってたんですね、てっきり私だけかと思いましたよ」

    律「それより唯、お前どうしたんだよ。まるで私たちの事も、梓がここに来ることも分かってたみたいだったぜ」

    澪「ごはんがおかずだけじゃなくて、予知能力まで出来るようになっているのか? この世界は」

    梓「ほ、本当ですかっ!? じゃあ、宝くじとか競馬で儲け放題じゃないですか!」

    律「な、なんだって!? こうしちゃいられねぇぜ! 欲しいコンポがあったんだよ」

    梓「わ、私もです! 洋服だって秋物の新作がいろいろ出てて!」

    50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/13(月) 02:53:11.14
    唯「ストーップ。ちょっと、落ち着いて二人とも。そんな能力全員に備わっていたら、そもそも宝くじも競馬も成立しないよ」

    梓「そ、そう言われればそうですね……」

    律「そうだけど唯に指摘されるのはなんか悔しいな…」

    紬「それじゃ、どうして唯ちゃんはこの事が分かったの?」

    唯「信じられないかもしれないけど、私は未来から来たんだよ!」

    梓「み、未来っ!? 本当ですか! 未来の私ってどうなってるんですか、結婚とかしてるんでしょうか!」

    律「ずるいぞ梓! 私はどうなんだよ、ちゃんと大学に進学できてるのか!」

    唯「ストーップ。だから、ちょっと、落ち着いてってば。その前にもう一つ念を押しておいたほうがいいかな……澪ちゃん」

    澪「……どういう事かな、唯」

    唯「別に深い意味は無いよ。ただ…、その目。なんだか半信半疑の様に見えてね……」

    澪「否定はしないさ。でも勘違いはしないで欲しいな、この歪んだ世界において何が起きるか分からないものでさ」

    51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/13(月) 02:58:52.72
    唯「そうだね、それは確かに今の状態に置いて、正しい判断だと思うよ」

    律「御託はいいから、早く教えてくれよ!」

    梓「そうですよ! ケチケチしないで下さいよ!」

    唯「ゴメンね律っちゃん、あずにゃん。未来っていっても今の時間からだと、ほんの数時間後の未来なの」

    律「なんだよそりゃー。そんなんじゃ全然意味無いじゃねーか」

    梓「ですよねー。宝くじで秋物洋服ゲット作戦が水の泡ですよ」

    唯「でも、ムギちゃんの持ってきているオニギリの中身は分かるよ。シャケだよね?」

    紬「す、凄いわね! 本当に言い当てたわ」

    唯「……どうかな澪ちゃん? これでもまだ満足しないのなら」

    澪「あぁ、充分だ唯。すまないな、こういう性格なものでな」

    唯「ううん、今の状況じゃ頼もしい限りだよ」

    52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/13(月) 03:04:57.83
    律・梓「な、なんだってー!?」

    唯「つまり、ごはんはおかずっていう曲がこの歪んだ世界の歴史に変革を起こしちゃったんだと思う」

    澪「タイムパラドック説か…。確かに、今のお前を見る限りじゃ、それが確実だろうな」

    紬「でも、信じられないわ。過去を変えてしまうだなんて」

    澪「しかし、一つ疑問があるな」

    唯「なにかな澪ちゃん?」

    澪「何故、唯だけ過去に戻ってくる事ができたんだろう。それ以前にどうやって…」

    唯「うーん…、それが私にも良く分からないんだよね。ごはんはおかずを歌ってたら、頭痛が起きて、気がついたら」

    梓「なんだ、だったら簡単な事じゃないですか。答えは一つですよ」

    唯「ふぇ?」



    53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/13(月) 03:19:59.44
    梓「ごはんはおかず…、この曲は歌うとタイムワープ現象を引き起こしてしまう曲だったんだですよ。それなら説明がつきます」

    唯「た、たいむわーぷ!? 説明がつくって一体どういう事なのあずにゃん!」

    梓「部室でごはんはおかずを歌った事で唯先輩は過去に戻ってきた…。たとえばその時点で夜中に部室に忍び込んで、先輩のギー太を壊したどうなると思いますか?」

    唯「ダ、ダメだよー! ギー太は世界に一つしかないんだよ! 壊しちゃダメだよー!」ジタバタ

    梓「落ち着いて下さいよ、例えばの話です。それじゃ、律先輩のドラムでも何でもいいです」

    唯「そっかー、だったらいいよ!」

    律「良くねぇよ! ……というより、さっきまでとキャラが違わないか唯?」

    唯「だって、さっきはここまでしか教えてもらってなかったんだもん! これ以上説明キャラは無理だよ!」

    梓「…まぁ、そんな所だろうと思いましたけど。で、話を戻しますね。今日部室に来たときドラムが壊れていたら律先輩はどうしますか?」

    律「そりゃ、こんな所に居ないで校舎中走り回って犯人を捜してるぜ!」

    唯「わ、私じゃないよ律っちゃん! 悪いのはあずにゃんだよ!」ビクッ

    54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/13(月) 03:29:45.87
    澪「つまりは、こうやって律はこの場で会議に参加していない可能性がある…。ささいな事かもしれないが歴史が変わってしまう可能性がある…、そういうことだな梓?」

    梓「はい、澪先輩の言う通り、あくまで可能性です。でも、これが正しいなら、あの学園祭の時に…」

    紬「誰かが過去に飛ばされた。そしてごはんはおかずになってしまった。というわけね」

    唯「一体、誰が飛ばされちゃったのあずにゃん!?」

    梓「そんなの私がわかる分けないじゃないですか。もっとも唯先輩と違って、さらに過去に飛んだみたいですけど」

    律「どうしてそんな事がわかるんだよ?」

    梓「ごはんとおかずの関係性なんて、昨日今日の話じゃないんですよ。ということは必然的に、その関係が構築される前、ということになります」

    唯「そっかー。じゃあ私もそこに飛べば万事解決だよ!」

    澪「その方法が分かれば、苦労はしないんだがな…」

    梓「そうですね、ごはんはおかずで過去に飛べると仮定して。どうやってその期間を調整するのか、ここがポイントになりそうですね」

    紬「唯ちゃん、何か分からないかしら?」

    唯「ううん、まったく検討もつかないよ!」

    律「それは薄々わかってたけど、なんで誇らしげなんだよ…」

    83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/13(月) 20:08:00.28
    すいません、保守ありがとうございます。


    梓「合言葉…、場所…? それとも楽器の並べ方…。唯先輩、何か覚えてませんか」

    唯「楽器の位置はライブの時もだし、いつも通りだったよ。もっとも私が飛んだのはこの部室だけどね」

    梓「ということは、場所は関係ないのかな。それじゃ、楽器か合言葉が…」

    澪「合言葉はともかく、楽器は何か関係がありそうだな」

    律「ごちゃごちゃ考えててもしかたねぇよ。実際に演奏してみればいいんじゃねーか?」

    唯「それもそうだね。一回やってみようよ!」

    梓「もう。またそんな適当な事言って」

    澪「仕方ない…。それじゃみんな用意してみてくれ」

    84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/13(月) 20:14:23.41
    梓「今のところ、何の変化も無しですね。演奏自体は問題無いですけど」

    唯「いち、に、さん、し、GOHAN! いち、に、さん、し、GO……くっ」ズッキン!

    律「き、来やがった! この感じ。あの時と同じじゃねぇか…」

    唯「こ、…これだよ! この感覚、またタイムワープが…!?」

    梓「ゆ、唯先輩どうするんですか! 中断しますか?」

    唯「とにかくやってみよう! いち、に、さん、し、GOHAN!」

    紬「わ、分かったわ!」

    澪「こ、これがタイムワープか…」

    唯「そいやさっ! い……いち、に、さん、し、GOHAN!いち、に、さん、し、GOHAN!」

    85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/13(月) 20:19:59.94
    唯「いち、に、さん、し、GOHAN! いち、に、さん、し、ゴハン!」

    憂「ちょ、ちょっとお姉ちゃん! どうしたの急に」ビクッ

    唯「いち、に、さん、し、GO……。こ、ここはウチ? ……ということはまた成功したんだ」

    憂「どうしたの、成功ってなぁに。大丈夫、お姉ちゃん?」

    唯「憂、今日は何月の何日かな!?」

    憂「ど、どうしたの急に? とにかく、そのギー太下ろしたどうかな」

    唯「いいから早くっ! 何月何日なの!」

    憂「えっ…? 十一月の十九日だけど、それがどうかしたの?」

    唯「また飛んだ期間はジャスト一日…か」

    憂「新しい遊びかな? それじゃ私ごはんの用意するね」スタスタ

    87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/13(月) 20:27:46.11
    唯「ごはんの用意…? ちょっと待って憂! まだごはん出来てないの!」

    憂「だって、今帰ってきた所じゃない。もうちょっと待っててね」

    唯「帰ってきた所……。今度はほんの少しだけど過去へ遡る距離が伸びたと言う事なの…」サッ

    ピポパポ・ルルルー

    律『あいあいー、どしたの唯。なんか用事か?』

    唯「律っちゃん、今から至急駅前のファミレスに集合して! 澪ちゃんと、ムギちゃん達にも連絡を」

    律『今からぁ? さっき部活が終わったばっかりじゃねぇか。それに今日はどっちの料理ショーもあるし』

    唯「料理ショーは秋田米と新潟米だよ! 四の五の言わずに早く準備して律っちゃん!」ピッ

    憂「ど、どうしたのお姉ちゃん大きな声だして…?」

    唯「ごめんちょっと出かけてくるよ!」ダッ

    憂「ちょ、ちょっと待ってよ。どこに行くの!?」」

    88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/13(月) 20:40:43.18
    梓「あ、来た来た。どうしたんですか唯先輩? 急に呼び出すなんて」

    唯「ごめんね、皆。でもどうしても伝えなくちゃならない事柄があったの」

    紬「それはいいけれど。そんなに大事な用事なのかしら?」

    唯「信じられないかもしれないけど聞いて。これは私達の…、ううん、日本人全員の食生活に関わる事なの!」

    澪「日本人全員? おいおい、ずいぶんと大きく出たな」

    律「大方漫画でも読んで影響されたんじゃないのか?」

    唯「信じられないかもしれないけど、私は未来から来たんだよ!」

    89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/13(月) 20:51:28.56
    梓「……唯先輩にしては良く出来た話とは思いますが。にわかには信じられませんね」

    澪「あぁ、私も悪いが、はいそうですか…と言うわけにはいかないな」

    律「そうだぜ、こんな作り話を聞くためにどっちの料理ショーを犠牲にしたのかよ」

    唯「律っちゃん…、携帯のワンゼグ機能を起動させてみてくれないかな」

    律「ワンセグ機能? そうだった、それで見れるじゃねぇか。どれどれ」ピッ

    梓「あ、私も見たかったんですよねー。今日はどの料理が対決するんですか!」

    『それでは、秋田米と新潟米。…今日のおかずは、どっち!?』バンッ!

    紬「………え?」

    梓「何言ってんですか? ごはんはおかずじゃないですよ…って!」

    澪「ごはんがおかずになった世界…。今の唯の話、そのものだな」

    律「それに秋田米と新潟米って、唯の言った通りだぜ」

    唯「これで信じてもらえたかな。皆の力を貸してほしい…、私に。この歪んだ世界を抜け出せる力を」

    90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/13(月) 21:01:16.42
    梓「ライブの状態はまだ分かりませんが、今回の跳躍と、前回の跳躍とで微妙なズレが生じたのが気になりますね」

    紬「良く分からないけど、誤差の範囲なんじゃないのかしら?」

    澪「そう決め付けるのは早計だと思うぞ。たとえ一時間や二時間とといえどものその差は大きい」

    唯「律っちゃん、見れこれ、見れこれ! ライスパフェだって!」

    律「単にコップに山盛りされたごはんに御粥ぶっかけてるだけじゃねぇか」

    唯「気持ち悪いよねー。お米の神様に失礼だよね!」

    梓「ちょっと、先輩! 何サボってるんですか、ちゃんと考えてくださいよ!」

    唯「だって、もう説明おわっちゃったんだもん」

    91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/13(月) 21:11:46.72 ID:3Sias4M30
    36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/13(月) 02:18:34.16 [16/34]
    米主食と米おかず。それと、和食アレンジなら多少オケってことで

    >唯「律っちゃん、見れこれ、見れこれ! ライスパフェだって!」

    どういうことなの・・

    92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/13(月) 21:13:59.38
    澪「そういえば、唯。前回よりも今回の方が、演奏の時上手くいったって言ってたよな?」

    唯「うんー。上手いっていうより失敗しなかったって所かな!」

    梓「なんでも誇らしげなんですか…。それが普通なんですよ」

    紬「演奏の完成度…かしら。演奏が素晴らしければ素晴らしいほど、タイムワープの跳躍力が強くなるとか」

    梓「そんな分けありませんよ。ファンタジーやメルヘンじゃあないんですから」

    澪「いや、もはやこの状況はファンタジーやメルヘンと言っても過言じゃないぞ」

    梓「それじゃ、本当に演奏の良し悪しで? 信じられませんよ」

    澪「演奏の出来は結果であって…、重要なのは過程なのかもしれない」

    唯「か、過程!? 一体どういうことなの澪ちゃん!」

    94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/13(月) 21:26:56.58
    澪「古来から音楽には癒しなんかの効果があるだろ?」

    紬「えぇ、ヒーリングミュージックとかね」

    澪「他にも戦意を高揚させる軍歌なんていうのものある」

    律「それがどう関係あんだよ」

    澪「つまり、落ち着けたり、高揚させたりと、脳にいろんな影響を与えているんだ。音楽ってのは。その影響っていうのがごはんはおかずという曲にもあるかもしれない」

    梓「それが、タイムワープ現象ということですか。……つまり、曲の完成度が高ければ高いほど、その効果も大きくなると」

    澪「あぁ。楽器の共鳴か何かが影響しているのかもしれない」

    紬「確かに、あのライブの時は凄かったわね。皆で一体になって合唱していた」

    梓「合唱ですか…、あのライブが再現できれば、もしかすれば」

    96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/13(月) 21:39:06.79
    いあ一応オチは考えてるんで、いざとなれば強引にもってきます。


    律「でも、もう私達三年なんだぜ。文化祭ももう終わっちまったし」

    唯「大丈夫だよ! 高校には留年って制度があるんだよ、これを利用すれば!」

    梓「ダメですよ! やりたかったら唯先輩一人でやっててください」

    唯「えー、だってそうしないともうライブなんてやる機会ないよ」

    澪「まいったな…、一体どうすれば。ライブハウスでも借りるか?」

    梓「でも、私達が借りれる程度じゃ、とてもじゃないですけど学園祭ほどには…」

    紬「……、そうね。それじゃ私に任せてもらえないかしら」

    澪「ムギがか? 一体どうするつもりだ」

    97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/13(月) 21:50:34.73
    紬「横浜アリーナほどは無理だけど、それに近い規模なら用意できるかもしれないわ」

    唯「す、すごいよムギちゃん! それだけあればきっと学園祭まで遡れること間違いなしだよ!」

    律「なんだよ、ビックリさせやがって。こんな簡単じゃねぇかよ」

    梓「簡単じゃないですよ。ムギ先輩のコネクションと財力が異常なんですよ。もっとも今回ばかりはそれに助けられましたが」

    唯「よーし、それじゃ今日は私がオゴっちゃうよー! なんでも好きな物頼んでいいよ」

    律「好きな物って言ってもごはんしか無いだろ…」

    唯「ほ、ほんとだ…。ダメだよ、はやくなんとかしないと」

    梓「はいはい、じゃあ唯先輩はこのライスパフェをどうぞ」サッ

    唯「えー、イヤだよ。炭水化物に炭水化物を掛けるなんて論外だよ!」

    98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/13(月) 21:56:26.68
    唯「ご……ごちそうさま…」ゲップ

    梓「なんですか先輩、やけに辟易した顔してますけど?」

    唯「だって、あずにゃんが白米ばっかり食べさせるんだもん…」ゲップ

    梓「意外といけたじゃないですか、あのライスパフェ」

    律「ケンカするんじゃねーよ。ほら、早く帰るぞ。どうせ後数日の我慢じゃないか」

    紬「早ければ今週の日曜日には用意をできると思うわ」

    澪「そうか。ちゃんと学園祭の時期まで飛べるといいんだがな」

    梓「前月とかならいいんですけど、翌日とかについたら悲惨ですよね」

    唯「待ってよあずにゃん! 不吉な事は言わないでよ! 滑るとか落ちるとか言わないでよ」

    梓「いえ…、言ってませんよ」

    100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/13(月) 22:03:56.91
    唯「ごはんはすごいよなんでもあうよホカホカー」スタスタ

    和「あら、唯。どうしたの、やけに上機嫌だけれども」

    唯「あ、和ちゃん! これは喜ばずにはいられないよ、だってもうごはんをおかずにごはんを食べなくて済むんだもん!」

    和「うん? 何を言ってるの、昔からごはんはおかずじゃないのよ」

    唯「違うよ! 全然ちが……。あれ?」

    和「どうしたの唯。急に立ち止まって」

    唯「そういえば和ちゃんて、子供の頃ごはんをおかずにごはん食べてなかったっけ?」

    和「だからそう言ってるじゃないの、ごはんはおかずでしょ」

    唯「いや、そうじゃなくて。この世界の和ちゃんじゃなくて私の世界の和ちゃんが…」

    和「何よそれ? 分けが分からないわよ」

    唯「うーん、いや…もういいや。気にしないで!」

    101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/13(月) 22:09:13.66
    唯「おはよぅーういー!」ツヤツヤ

    憂「オハヨお姉ちゃん。今日はやけに機嫌がいいね? 何かあったの」

    唯「だって、もう炭水化物で炭水化物を食べなくて済むんだもん!」

    憂「食べなくて済むの? どういう意味」

    唯「こんどの週末にライブして世界の歪みを修正するんだよ!」

    憂「ふふ、変なお姉ちゃんだね。昨日もそんな事いってたし」

    唯「……え?」

    憂「今日のオカズは田舎のおばあちゃんから送ってもらったササニシキだよ!たくさん食べてね」

    唯「あ。うん、……いただきます」モシャモシャ

    102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/13(月) 22:17:17.24
    バッダーーーン!!

    唯「ぐーてんもーてんー、律っちゃん!! 今日からみっちりライブまで練習しようよ!」

    律「うん、あぁ。実はその事なんだが…」

    紬「ごめんなさい、唯ちゃん。実はお父さんの知り合いの会場関係者の方が、昨日交通事故で入院しちゃったみたいなのよ」

    唯「え!? ちょっと、待ってよムギちゃん、それじゃライブはどうなっちゃうの!」

    紬「とてもじゃないけど、今はそんな状況じゃないみたい…」

    唯「そ、そんなぁ…!」

    梓「……匂いますね、この一件」

    澪「あぁ、このタイミングでは、とても無関係とは思えないな」

    唯「ど、どういう事なの!?」

    105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/13(月) 22:26:19.24
    梓「先手を打たれた…という事でしょうか。迂闊でしたね…」

    律「おいおい、ちょっと待てよ。私達が言ってたのは昨日なんだぜ、いくらなんても早すぎるだろう」

    唯「そうだよ! そんなの予め知ってなきゃ無理だよ!」

    梓「…あらかじめ知っていたんですよ。そう、唯先輩のように」

    紬「そんな…、いえでもそうとしか考えられないのかしら」

    唯「でもおかしいよ、タイムワープしたのは私一人だったんだよ! 他に誰もいなかったし」

    澪「いや、その前にあっただろ。学園祭の時のライブだよ」

    唯「そういう事か…。確かに、ありえない話じゃないよね」

    律「ま、でも大丈夫だ。まだ方法はあるじゃねぇか」

    紬「方法ってどういうことなの、律っちゃん?」

    106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/13(月) 22:35:12.29
    律「ようはもう一回過去に飛んで、そのもう一人にバレないようにライブをセッティングすればいいんだよ」

    唯「そ、そっかー! さすがだよ律っちゃん」

    紬「それじゃ、善は急げね。さっそく楽器の準備をしましょう!」

    澪・梓「………………………」

    律「なんだよ解説s、また意味深な顔しやがって」

    唯「そうだよ、カイセツーズ! もう私達の勝利は決まったようなもんじゃない!」

    梓「変な敬称つけないでくださいよ! ちょっと気になっただけです」

    澪「考えていてもしかたない…、とりあえず準備するか」



    108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/13(月) 22:42:45.68
    律「(おかしい…、何かがオカシイ…。一体どうなってやがるんだ。ごはんをおかずにごはんを食べるなんて正気の沙汰じゃないぞ)」

    澪「(おかしい…、何かがオカシイ…。一体どうなってるんだ。まるで平行世界にでも迷い込んでしまったような…、いや漫画の見すぎか)」

    紬「(おかしい…、何かがオカシイ…。一体どうなってるのかしら。とりあえずオニギリを用意してみたけど、皆シャケは嫌いじゃなかったかしら)」

    ガチャリ…

    唯「……………………ぅぃー」フラフラ

    律「よ、よう唯。どうしたんだ、やけに顔色が悪いぞ」

    唯「…………たんすいかぶと…たんすいかぶつは……」フラフラ

    澪「え…? なんだって。なんだか目も虚ろだぞ」

    唯「……もう……こりごりだ……よぉ」ドッサーン

    紬「ゆ、唯ちゃん! 大丈夫なの!! しっかりして!」


    110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/13(月) 22:54:15.69
    律「信じられねーぜ。それじゃお前は未来の世界から来たってことかよ」

    澪「しかもそれは今回が初めてじゃない、だと?」

    唯「一万五千五百三十二回から先は覚えてないけど…、もうずっと炭水化物と炭水化物で、脳が炭水化物になっちゃいそうだよ!」

    律「い、一万!? そんだけやりゃ、一回くらい成功するだろ。どれだけドジっ子なんだよお前は」

    唯「私だってそこまでドジじゃないよー! でも、時期をずらしても、伝える方法を変えても、必ずムギちゃんはライブ会場を借りるのに失敗しちゃうんだ」

    バッダーーーン!!

    梓「大変ですよッ!! 大変です先輩! なんだか朝起きたら…」

    バッシャーーーーン!

    律「おぉ、ほんとに来たな! すげぇぜ唯!」

    唯「もー、疑ってたの律っちゃん! そんなドアを開けた瞬間、バケツの水振ってくるトラップ仕掛けなくても本当なのに」

    梓「……………………」ビチャビチャ

    113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/13(月) 23:06:50.30
    梓「だったら正解は一つですよ、犯人はこの放課後ティータイムのメンバー。田井中律に決まってます」フキフキ

    律「根拠もなしに私怨で決めるんじゃねーよ。だからさっきから謝ってるだろ!」

    梓「…とまぁ、冗談は置いておいて。その律先輩かどうかは分かりませんが、放課後ティータイムのメンバーが一番可能性が高いと思いますよ」

    澪「そうだな。誤解を恐れずに言うなら、唯が必ず事態を説明するのは私達だ。だったら、妨害工作を即しかけるのも訳はないさ」

    唯「うん。私もそれは、七千八百四十二回目で気がついたよ。それで、ムギちゃんに相手先の番号を聞いてタイムワープ。その後、誰にも知られずムギちゃんを装って電話で約束を取り付けたんだ」

    梓「そ、そんな事できるんですか? 唯先輩のことだからすぐバレちゃいますよ」

    唯「失敗すれば、タイムワープだよ。その繰り返しでいいところまでいったんだけど、どうしてもアクシデントが発生しちゃうんだ」

    律「なんだよそりゃ。完全にお手上げじゃないか」

    120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/13(月) 23:20:30.76
    梓「結局はそれが世界の選択だったんじゃないですか? 世界に私達人間が敵うわけないんですよ」

    律「お前は世界の何を知ってんだよ。世界だって実は良いやつかもしれないだろ!」

    紬「いえ…、世界っていうのは人名じゃないと思うわよ律っちゃん」

    澪「世界の選択か……。因果律という物もある、既にこうなる事が学園祭の時点で決定されてしまったのかもしれないな」

    唯「そ、そんなぁ~。それじゃ私達一生ごはんをおかずで過ごさないといけないの…」

    律「何だよお前ら! そんな簡単に世界に屈するのかよ。私はごはんがおかずなんてイヤだかんな!」

    梓「イヤとかそういう問題じゃないですよ…。唯先輩がこれだけの回数失敗してるんですよ」

    律「だから、なんなんだよ! だったらあと五万回でも十万回でも!」

    梓「もう……、休ませてあげてもいいんじゃないですか」

    唯「あ、あずにゃん…?」

    124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/13(月) 23:27:49.35
    澪「私も梓に同感だな…。これ以上唯を苦しめる権利は私達には無い」

    律「で…、でも、唯にしかこの歪んだ世界を修正できないんだぜ!」

    梓「唯先輩はずっと記憶してるんですよ。十回、百回…千回。そして一万回」

    律「そ、そういえば…そうだったな」

    梓「そんな状態で律先輩はマトモでいられますか? 私はとてもじゃないけど壊れますね。唯先輩だからこそここまで行けたんですよ」

    唯「えへへー、そんなに褒められると照れるよぅ」

    澪「それでも、この先唯が大丈夫である保障なんかない…って事か」

    梓「そうです。私だってこんな歪んだ世界なんてイヤですよ。でも、それより、唯先輩が唯先輩でいなくなることの方がイヤです」

    唯「あ、…あずにゃん…。でもそれでいいの!? 本当に後悔しないの!」

    128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/13(月) 23:41:49.93
    律「後悔なんかしねぇよ…、いやさせねぇ。こんな事知って……。唯がいなくなるって知って、欧米食なんか秤に掛けれるかよ!」

    唯「り…、律っちゃん…ありがとう!」

    紬「大丈夫よ、私毎日持ってくるから。いろんな具材のオニギリ持ってくるから。だから大丈夫よ!」

    唯「む…、ムギちゃん。とっても頼もしいよ!」

    梓「ふぅ…。やれやれ、単純な人たちで助かりましたね」

    澪「いいのか、梓? お前が一番食に五月蠅そうな性格のようだか」

    梓「ふふっ、澪先輩には隠し事は出来ませんね。でもいいです、それに私達は料理人になりたい訳じゃないでしょ?」

    澪「…あぁ、そうだな」

    130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/13(月) 23:45:18.41
    梓「私達の目指しているのはプロのバンドです。こうなったら西武ドーム目指してやりましょう!」

    唯「あずにゃん、あずにゃん。西武ドームは野球をするところだよぉ」

    律「唯、お前そんなのも知らないのか? ドーム球場はライブとかイベントに使ったりもするんだよ」

    唯「ほ、本当なの!? 凄いねー、あんなおっきい所で」

    梓「やれやれですね…。先が思いやられます、でも千里の道は一歩ですよ。まずは路上ライブから下積みをはじめるんです」

    唯・紬・律・澪「……………え?」

    梓「…………………………え?」

    133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/13(月) 23:55:43.81
    澪「そうだ、そうだよ唯。お前過去で路上ライブをしようとしたことは!?」

    唯「そんなの、一万五千五百三十二回の内でも一回もないよ!!」

    梓「…え? ……えっ?」

    律「ナイスだ梓! だだっ広い駅前なら世界でもそう簡単に手がだせねぇかもしれないぜ!」

    紬「善は急げね! 早速用意しましょう!」

    梓「そ、そんな。今言ったばっかりじゃないですか、唯先輩にこれ以上…」

    律「大丈夫だ梓! 唯にとってはみっつ以降は沢山とカウントされる。一回くらい誤差の範囲だ!」

    唯「えー、ひどいよ律っちゃん! ちゃんと一万五千五百三十二回きっちり覚えてるもん」

    梓「忘れてた…。この人たちはこういうアバウトな人達だったってことを。…こうなったらトコトコンやってやりますよ!」

    136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 00:05:28.53
    ガチャリ

    さわ子「話は聞かせてもらったわよ、あなた達」

    唯「さ、さわちゃん!? ま、まさかさわちゃんが世界だったの!」

    律「くそっ、唯、連携して息の根を止めるぞっ!」バッ

    さわ子「ちょ、ちょっと待ちなさいよ! 違うわよ、世界って誰よ!」

    唯「それじゃ、さわちゃんが今日の四時限目に行ってた授業はなに?」

    さわ子「え…? 世界史だけど」

    唯「やっぱりさわちゃんが世界だよ! 組織の黒幕だよ!!」

    梓「あー、もう! 話がややこしくなるから唯先輩達は黙っててください」

    澪「えっと…、何の用ですかさわ子先生?」

    さわ子「面白そうな事してるじゃないの、私も混ぜてちょうだいよ」

    137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 00:12:37.75
    律「はい、そうですかって言うわけ無いだろ。怪しすぎるだろ、第一大人がこんな話聞いて信じるわけねぇーだろ!」ビッ

    さわ子「あらあら、律っちゃんのクセにもっともらしいこと言うのね」

    唯「あ、認めたよ! やっぱりさわちゃんが世界だったんだよ!」

    さわ子「あのねぇ…。一体何年顧問をしてると思ってるのよ。あなた達が本当の事を言ってるかどうかなんてスグわかるわよ」

    澪「さ…、さわ子先生!」

    さわ子「それに、私はデスデビルのヴォーカルだったしね」

    唯「ふぇ? それが何か関係あるの」

    さわ子「ヴィジュアル系って言うのは行くとこまで行くと、中二病と大して変わんないのよ。……世界? 組織? どんとこいよ!」ビッ

    澪「さ…、さわ子先生……」

    紬「どうしたの澪ちゃん? さっきからコロコロ表情が変わっているわ」

    138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 00:20:35.26
    律「いやぁ…なんにしても助かったぜ。車のさわちゃんがいなかったらドラムなんか運べねぇもんな」

    唯「ほんと、ナイスタイミングだよね! 立ち聞きしてくれてて助かったよ」

    さわ子「ちょっと、人を家政婦みたいに言わないでくれるかしら」

    梓「はいはい、無駄話はそれくらいにして、アンプのセッティング手伝ってくださいよ」

    澪「ひ、人が一杯いるんだな…」

    律「そりゃ路上だかんな。おいおい大丈夫か? カイセツーズの貫禄はどうしたんだよ」

    澪「だから、変な呼び方するな! 仕方ないだろ苦手なものは苦手なんだ」

    紬「落ち着いて澪ちゃん。こういうときは人って文字を飲み込むのよ」

    唯「ひ、…人を!? そりゃ沢山いるけど、無茶だよぉ」

    梓「いや、違いますよ。人じゃなくて人っていう文字です!」

    139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 00:26:50.91
    律「うし、準備完了だ! 行くぜお前達」サッ

    紬「えぇ、いつでもいいわよ。律っちゃん!」

    梓「ごはんがおかずだなんてクレイジーな世界。今ココで引導を渡してあげましょう!」

    澪「終わったら、和洋中でパーティでもしようじゃないか!」

    唯「……ありがとう皆。ここまで来れたのは皆のおかげだよ。きっと私一人じゃ無理だったよ」

    律「当たり前だぜ、私達は仲間だろ? 部長が仲間を見捨てるわけねぇだろ」

    唯「よし…、いくよ。放課後ティータイムで、ごはんはおかずっ!」ジャン!


    ごはんはすごいよなんでもあうよ、ホカホカ

    ラーメンにうどんにお好み焼き、これこれ

    炭水化物と、炭水化物の……

    141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 00:37:48.11
    律「…お、…おい梓。飲み物人数分買ってこい。私、がぶ飲みコーヒーな……」

    梓「…ちょ、ちょっと。私達仲間なんでしょ…、仲間をパシリに使わないで下さい…」

    唯「はぁ…はぁ……。おっかしいな、タイムワープどころか頭痛すら起こらないよ」

    澪「一体何故なんだ。やっぱり路上ライブで代用できるだなんて無理な話だったのか…」

    さわ子「甘い…、甘いわねあなた達。五十回噛んだ後のごはんよりも甘いわよ!」ビッ

    唯「な、なぁにさわちゃん…? もうごはんは懲り懲りだよぉ」


    143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 00:44:47.65
    さわ子「それが路上ライブですって…? ちゃんちゃら可笑しくてヘソで緑茶を沸かして梅オニギリを美味しく召し上がるわよ!」

    唯「だ、…だから、炭水化物の話はもういいよぉ」

    さわ子「いいから聞きなさい! 全然聞いている人はいないし、そもそも何故こんな端っこでやってるのよ」

    紬「それは、あんまり人通りの多いところだと澪ちゃんが緊張してしまって…」

    さわ子「シャーラップ! ストップ・トゥ・ツムギ!! あなた達が今やってることは何?」

    梓「ろ、…路上ライブですけど?」

    さわ子「Yes! そう、路上ライブなのよ。帰宅途中の学生、会社員、暇そうなカップル、子供連れのファミリー。そういう物を全て巻き込んで行うのが路上ライブよ!」

    唯「こ…、子供からお年寄りまで…!?」

    145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 00:55:24.22
    さわ子「今のあなた達は路上ライブじゃ…、ううん、演奏ですら無いわ!」

    澪「演奏ですらない…か。それじゃ、何も起こらないのも納得できるな…」

    さわ子「路上ライブとはすなわち、路上と一体化することよ」

    紬「路上と一体化?」

    さわ子「そう、道行人々を惹きつける。そんな熱く魂のこもったシャウトを解き放つのよ! その時あなた達は路上と…、大地へと昇華しているのよ! ガイヤが私にもっと輝けと囁きかけてるのよ!」

    唯「だ、大地に? なんだか良く分からないけど凄いね!」

    さわ子「大地とはすなわち、この地球と一体化になること。地球は私、私は地球。西武ドームだ東京ドームだ? 笑わせるんじゃないわよ、こっちは地球なのよ!」

    梓「地球規模ですか…。言ってることは無茶苦茶ですけど、それなら確実に学園祭までタイムワープできそうですね」

    澪「既に無茶苦茶なことが起こってるんだ。もう否定はしないさ」

    唯「もう一度やろう皆。今度は地球と…、ううん、この歪んだ世界と一体になる程の魂で!」

    律「ソウルって…唯もさわちゃんに感化されたのか? ま、嫌いじゃねーけどな」

    紬「よし、行きましょう! 魂のこもったごはんはおかずで!」バッ

    146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 01:02:40.63
    でも私 関西人じゃないんです、どないやねん

    いち、に、さん、し、GOHAN!

    いち、に、さん、し、GOHAN!

    唯「いち、に、さん、し、GOHAN! いち、に、さん、し、GOHAN!」

    ガヤガヤガヤ…

    『何かしら、不思議な曲ね』

    『当たり前の事なのに…、なんだろうなこの感じは…』

    ガヤガヤガヤ…

    梓「す、…凄い…。いつの間にか私達の周りが人で溢れ返ってる…」

    唯「いち、に、さん、し、GOHAN! いち、に、さん、し、ゴ……っ!?」

    147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 01:07:57.43
    律「ぐっ…あぁああ! あ、頭が割れそうだぜ、話が違うじゃねぇか」

    唯「こ、…こんな刺すような痛みは初めてだよ…。…いや、違う、これは」

    澪「とにかく最後まで演奏するぞ…!」フラフラ

    いち、に、さん、し、GOHAN! いち、に、さん、し、GOHAN! いち、に、さん、し、GOHAN!

    紬「凄いわ…、皆合唱してくれている…。まるで本当に世界と一体化したみたいね」

    唯「い、いっくよー…! 私の歌を聞けぇえぇぇっ!」バッ

    149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 01:23:32.66
    私は最後の掛け声をかけようと拳を振り上げる。しかし、その瞬間数発の乾いた音が私の耳に届いた。
    遅れて、目に入ってくる真っ赤な液体…。それが何か理解できずに佇んでいた私の耳に届いたのはいくつもの、裂くような悲鳴だった。

    律「な、……なんなんだよ。これ。どうなってんだよこれッ!」

    律っちゃんの悲鳴で我に返った私は、目の前の現状を認識しようとする。
    先ほどの赤い液体、それは私の目下で倒れている、スーツを着込んだ中年のオジサンの身体からだった。

    何で倒れているの…? 何、その赤い液体は…。
    私は知っている…知ってるけど……、でもそれはあまりにも日常と離れすぎた光景で、すぐに思考とは結びつかなかった。

    澪「拳銃…!? 一体どこから…!」

    梓「逃げましょう皆さん! 早くしないと!」

    紬「逃げるって…どういう事なの梓ちゃん!」

    梓「これがファンタジーやメルヘンだとでも思ってるんですか! 世界に決まってますよ、また妨害を…。ううん、抹消しに来たんですよ!」

    150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 01:33:03.15
    私は騒ぐあずにゃん達を横目に、ただ立ちすくむことしか出来なかった。
    何年もの時間を繰り返してこようが、この恐怖をやわらげる事は私には不可能だった。

    その私に瞳にゆっくりと映る一人の人影、その顔には見覚えは無い。だが、その手に掴んだモノは良く知っている。
    映画やゲームなどでよく見る、自動小銃そのものであった。

    梓「唯先輩ッ! 危ない、早く逃げて!」

    叫び声と同時に鳴り響く銃声。その瞬間、私は全てを理解し目を閉じた。

    唯「……さようなら憂、ギー太…。……ってあれ? 痛くない」

    さわ子「な、……何してるのよ…あなたは…」

    今にも消え去りそうな弱弱しい声が耳に届き、私は再び目を開ける。
    …その眼前にあったものは、私に覆いかぶさるようにさわちゃんの姿だった。

    唯「さ、さわちゃん!? なんで、私をかばって!」

    153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 01:41:33.33
    さわ子「きょ…教師が生徒を助けに理由がいるの……かしら?」

    唯「ま、待っててさわちゃん! 早く救急車を!」

    さわ子「ま、…待ちなさい。あなたにはまだやる事があるでしょう…」

    唯「や、やることって何!? 私に何ができるっていうの!」

    さわ子「さ、……最後のフレーズ…。完成させなさい、アナタの歌を…。そ、…そしてこの歪んだ世界…を」

    さわ子先生は、最後まで絞り出す様に私に話しかけ…、そしてピクリとも動かなくなった。
    私は、脚に力を入れ、フラフラと立ち上がる。私の心は先ほどのまでの恐怖心も、そして頭痛も。何も感じなくなっていた。

    唯「世界は私…、私は世界…。この歪んだ世界が私を閉じ込めようというのならば、私はその世界をぶち壊す! この曲と…、このギー太でッ!!」


    イチッ、ニッ、サン、シッ、ゴッハッンんんんっっ!!!


    私は、力の限り、空に向かって吼えた。

    154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 01:53:10.05
    …っと。ちょっと! 聞いてるの唯!?

    唯「……の、和ちゃん? そ、そのTシャツ!?」

    和「な、なによ急に? あなたも着てるでしょ。どうしたの緊張してるのかしら?」

    唯「和ちゃん、今日って学園祭の日だよねッ!?」

    和「は…、今頃何言ってるの? みんなもう、舞台に上がっちゃってるのよ」

    唯「くっ! 早く、皆を止めないと!」

    身体を捻り、舞台に向けて私は脚を踏み出した。しかし、その瞬間、背中に激しい痛みを感じ思わず振り返る。

    和「………動かないで、唯」

    唯「の、和ちゃん? 離してよ! 私は舞台に行かないと…、皆を止めないとダメなんだよ!」

    和「…あなた急に人が変わったようになったわね。タイムリープを行ったわね?」

    唯「な、なんで和ちゃんが知ってるの!? いま跳躍したばかりなのに…!」

    和「それは簡単なことよ…。私もあなたと同じ、タイムリーパーだからよ」

    157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 02:14:53.82
    唯「そ、それじゃあ私の妨害をしていたのも和ちゃんだっていうの!?」

    和「あら、その様子じゃ効果は覿面だったようね。もっとも、その妨害をしていたっていうのは未来の私だけどね」

    唯「み、…未来の和ちゃん? 一体なんで」

    和「簡単な事よ、あなたを見張っておかしな行動を起させない様にね」

    唯「おかしな行動って…?」

    和「それはあなたが一番良く知ってるでしょ。ごはんをおかずで無くす事よ。そんな事は私、真鍋和が許しはしない」

    唯「……!? じゃあやっぱりこの歪んだ世界は和ちゃんが…!」

    160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 02:29:14.47
    和「もう既にいくつか手はうっているけどね。憂にもあなたが急に日付を聞きなおしたり、突拍子もない行動をしたら私に伝えるようにって教えてあるし」

    唯「憂に…? なんで」

    和「あなたがタイムリープを発動させる条件は、ギー太を手にしている状態。詳しい事は省略するけど、あなたのギー太は、過去と未来をつなぐワームホールの役割をしているのよ」

    唯「ギー太にそんな力が!? その力を発動させるのがごはんはおかず…」

    和「唯がギー太を手にしている時は、部活の時。これは私が常に見張っていれる。でも家にいるときにはそういう訳にはいかない」

    唯「だから、憂を。……そうか、私が何万回も跳躍した範囲は全て、憂の目の前。必ず和ちゃんにタイムワープした事は伝わっていたんだね…」

    和「どうやらその様ね。もっとも、これは保険だったんだけどね」

    唯「保険? どういう意味…」

    164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 02:42:31.56
    和「普通の人間ならば、この世界の変革もタイムリープを行った事も認識することは出来ないもの…。あなたはいつ気づいたのかしら?」

    唯「十一月の十九日だよ!」

    和「今から二ヶ月も先ね。何故そんなズレが生じたのかしら…まぁいいわ。…目覚めなければ幸せでいられたのにね」

    唯「幸せ…? こんな炭水化物で炭水化物を食べる世界のどこが幸せなの! 和ちゃんこそ目を覚ましてよ! 一緒に帰ろうよ元の世界に」

    和「帰る…? 元の世界に…? 私が」

    唯「そ、そうだよ!」

    和「フフフフフ.、ハハハハハ……」

    唯「な何が可笑しいのッ!?」

    165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 02:50:45.64
    和「唯、あなたは覚えているかしら? 私達の子供の頃を」

    唯「な、なんのことかな!?」

    和「私、その頃からごはんはおかずだと思って、ごはんをおかずにごはんを食べていたのよ」

    唯「そ…、そういえば、そうだったね。でもいつの間にか普通のおかずを食べるようになったじゃない」

    和「なったんじゃないわ…、されたのよ。私の両親ね」

    唯「そ、それがどうしたのさ」

    和「私がごはんをおかずに食べるようになったのは、おばあちゃんが原因なのよ。両親が共働きだった私は、いつもおばあちゃんと一緒にご飯を食べていた」

    唯「かすかに記憶があるよ…、確か農家でお米を作ってたんだよね…」

    和「おばあちゃんはいつも言っていたわ、ごはんは凄い、何にでもあう。炭水化物と炭水化物の夢のコラボレーションだってね」

    唯「だから和ちゃんもごはんをおかずに…?」

    和「その後、おばあちゃんが亡くなって私は泣いたわ…。それこそ、ごはんが喉を通らないほどに」

    167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 02:58:44.33
    唯「あの頃の和ちゃんは、確かに見るも無残にやせ細っていたけど…。そんな事があっただなんて」

    和「でもね、ある日夢の中でおばあちゃんが現れてこう言うの。ごはんは、凄い。無いと困る。むしろごはんがおかずだって
      その言葉で私は目が覚めたの。そしてその日から、私は再びごはんをおかずにごはんを食べたわ
      その瞬間だけが、あの優しかったおばあちゃんに触れあえるような気がして」

    唯「そんな…、おばちゃんは間違ってるよ! 炭水化物をおかずに炭水化物を摂取するのは間違ってるッ!」

    和「そう…、その言葉と同じ事を私の両親は言ったわ。そして、わたしからおかずのご飯を取り上げたよ」

    唯「それが、気に入らないからって、こんなことをしたの!?」

    和「そうよッ! 許せる訳ないでしょう! 私を放って置いて、両親面して、私とおばあちゃんの絆を破壊して…!
      だから、私も破壊したのよ。ごはんがおかずでないあのロクデモない世界をね!」

    唯「それでも………。それでも違うんだよ和ちゃん…」

    168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/14(火) 03:02:38.80
    もう少しで終わりそうなんだけど…限界。
    良かったら保守していただけると嬉しいです。

    211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 20:23:37.61
    保守サンクスです、続き書きます


    唯「炭水化物はバランス良く摂取しなきゃならない…、今のこの世界じゃ私達の…、人類の栄養バランスはどうなるの!?」

    和「知らないわよ、そんなの。アシドーシスをはじめ、様々な疾病の原因となった所でそれがどうしたの」

    唯「どうしたのって…。なんでそんな事が平然と言えるの! なんでそんな酷い事が言えるの!?」

    和「そんな下らない事と秤にかける気もしないわ。この長き日に渡って手に入れた理想郷…。それに比べればね」

    唯「そんな世界は傲慢だよッ! 和ちゃん!」

    私は無我夢中で身体を捻り、和ちゃんの拘束を解こうとした。私のいきなりの行動に和ちゃんは一瞬戸惑いをみせる。
    その隙を見逃さず、和ちゃんの手をギー太で弾き、私は振り返る。

    214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 20:38:17.20
    和「唯っ、どうして貴方は理解できないの!」

    振り返り、和ちゃんを目で捉え様とした瞬間、和ちゃんの叫び声。それと同時にまるで焼けるような痛みが私の右肩に伝わる。
    見れば、その手には見覚えのある鋭利な刃物…。ほんの二ヶ月前、そうこの時間軸のほんの数時間前において澪ちゃんと律っちゃんが手にしていたモノ。
    でも一つ違うのは、それが真っ赤な紅で染まっている事だった。

    唯「ぐっ……。ほ、本物のナイフ…? 何でそんなものを和ちゃんが…」

    和「何故って、分かるでしょう……こういう時の為よ。やめて、唯。私は貴方を殺したくないの…」

    そうつぶやく和ちゃんの瞳からは何も読み取れない。ただ解る事は、今の和ちゃんは手段を選ばないという覚悟。
    例え、私であろうともその手に持った刃を容赦なく突きつけるであろう覚悟。

    215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 20:52:38.25
    落ち着け…、落ち着くんだよ平沢唯。もう少し…、もう少しでこの歪んだ世界を破壊できるの。
    今この状況において私がとるべき行動、それは。

    唯「今、ここで私が居なくなれば放課後ティータイムの演奏は出来なくなるね」

    和「そうね…。それがどうしたのかしら」

    唯「和ちゃんがどうやったかの知らないけど、この世界を歪ませた最初の起因。このライブでのタイムワープ。
      その事実を無くせば、その後に続く出来事も当然無くなるはず……。そうだよね、和ちゃん」

    和「あら、あなたにしては随分と頭の回転が速いのね。そうよ、全てはこの日、あなた達がごはんはおかずを歌った事により世界線の分岐が始まったのよ」

    唯「だったら、……この勝負、私の勝ちだよ!」

    私はニヤリと和ちゃんを一瞥した後、踵を返し出入り口から建物の外へと勢い良く飛び出す。

    216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 21:14:58.36
    このまま、学園祭が終わるまでどこか遠くへ逃げよう…。
    そうすれば、起因であるタイムワープは発生せず、この歪んだ世界は元の私の世界に再構築されるはず。
    そう思い、意気揚々と校舎を抜けようと校門を潜ろうとした瞬間、私は地面に前のめりに崩れ落ちてしまう。

    唯「痛っ……。早く…、早く逃げないと…」

    再び、脚に力を入れ立ち上がろうとするが何故か上手く立ち上がれない。
    不思議に思った私は脚に目をやると、そこには赤い血溜まり…、私の脚から流れ出た血液が辺り一面を染め上げていた。
    呆然とする私に、遠目から悠然と歩を進めてきた一人の女性。その人物と私の目が合った。

    唯「曽我部先輩…? な、何故あなたがココに…」

    その人物は、M16アサルトライフルを肩に担いだ、曽我部恵先輩だった。

    曽我部「ゴメンなさいね、平沢さん。一発で仕留めようと思ったんだけど。私の腕も鈍っちゃったかしら」

    唯「そ、……狙撃…? ど、どういう事なんですか…あなたは一体…」

    218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 21:29:14.53
    曽我部「秋山さんのお友達だし、何も知らずに死ぬのは可哀想かしら…。
         いいわ教えてあげる、私は組織に属するrice&riceの一員。もっともイキナリそんな事を言われても信じられないと思うけれども」

    唯「し、信じるよ…。ライスアンドライス…、そのお陰で私の計画は幾度と無く失敗に追い込まれたんだから…」

    曽我部「幾度も? 私達に実働命令が下ったのは今回が初めてだけれども」

    私達か…、どうやらこの場においても完全に退路は断たれているらしい。なんとかリミット、世界の再構築まで生き延びなければ……。


    ごはんはすごいよなんでもあうよ、ホカホカ

    ラーメンにうどんにお好み焼き、これこれ

    炭水化物と、炭水化物の……

    219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 21:39:48.49
    唯「こ、これは……ごはんはおかず!? でも何で、私はここにいるのに!」

    曽我部「あら、この声は真鍋さんかしら。あの子がアナタの変りに歌っているのかしら? お友達想いね」

    唯「お友達想い…? そんな訳あるもんか! これじゃダメなんだよ、これじゃ世界は再構築されないんだよ…。私の……、私のミスだ…!」

    曽我部「世界…? 再構築? 良くわからないけれど、もういいかしら。私も、早く秋山さんのステージを見たいのよね」

    そう呟くと曽我部先輩は再び、M16アサルトライフを肩に担ぎ、私へと照準を合わせた。

    唯「まだ…、まだここで死ぬわけにはいかない。お願い…ギー太!」

    私は震える両手でギー太を構え、大きく息を吸い込む…。

    曽我部「これで任務は完了。ちょろいも…」

    唯「いち…、に…、さん…、し……、G O H A N!」

    曽我部の指が引き金に触れる直前。そのワンフレーズのみ、私は吼えるように歌った。

    221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 21:57:21.22
    その瞬間、私の頭に激しい頭痛と消え入る様な浮遊感。その感覚に安堵を感じ、私は再び眼を見開く。

    和「何故って、分かるでしょう……こういう時の為よ。やめて、唯。私は貴方を殺したくないの…」

    唯「……、殺したく無いか。ライスアンドライスを配置してるにね…、和ちゃん」

    和「rice&rice…、何故それを!? そうか、唯、あなたまたタイムリープを」

    唯「ここから逃げれば和ちゃんは、命令を下してしまう…。だったら……」

    和「だったら? どうするつもりかしら」

    私はギー太を中段に構え、和ちゃんを見据える。

    唯「このライブが終わるまで拘束させてもらうよ!」

    和「拘束…ねぇ。……フフフフフ、ハハハハハッ」

    唯「な、何が可笑しいのッ!?」

    223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 22:14:26.77
    和「人を殺める覚悟も無いアナタにッ! 世界の再構築なんて、できるわきゃねぇぇぇえええんだよぉッ!!」

    まるで蛇か鬼が憑依したかのような形相で、和ちゃんは地面を蹴り私に襲い掛かってくる。
    私は、咄嗟にギー太を振りかざし、和ちゃんのバタフライナイフを受け止める。

    唯「わ、私だって…もう何万回もタイムワープしてるんだよ! 必ずやってみせる!」

    だが私の叫びなど、まるで小鳥のさえずりかの如く意に介さない様子で、和ちゃんは不敵に微笑む。

    和「たかがその程度で得意にならないで頂戴…。私の苦難は、私の決意は、そんなもんじゃ無かった。私と、私のおばあちゃんのタイムリープは…」

    唯「お、おばあちゃん!? それは、どういうことなの和ちゃん。ギー太という憑り代を和ちゃんは持ってない…。それに私がギー太を手に入れたのはほんの数年前のはずだよ」

    和「全ての出来事はあの日…、この世界軸で今から行われるライブよ」

    唯「…ごはんはおかずでタイムワープが起こるんだね?」

    224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 22:26:29.74
    和「そうよ、あの日私はあなた達…。いえあなたのギー太の発生さえたワームホールでね」

    唯「それで和ちゃんは過去に跳躍したんだね」

    和「私は飛ばされたのは二ヶ月前。私も最初は信じられなかったわ…。まるで長い夢を見ていたと自分に言い聞かせようともした。
      でも次から次へとその夢の出来事と同じことが起こり、私はおばちゃんの言葉を思い出したのよ」

    唯「和のおばあちゃん? それって…」

    和「毎晩、毎晩、寝る前に昔話のように語ってくれた。これから先の未来……、そう今日というの日に世界線を揺るがす大きな出来事が起こるって」

    唯「タイムワープの事…? でもなんで過去のおばあちゃんがそれを…」

    和「恐らく私達と同じような力…、いえさらに進化させた力かしら」

    唯「進化…、それじゃ私達も未来予知が出来るように」

    和「いえ、あれは未来予知というよりも、タイムリープによる時空の歪み。それを過去や未来、広い範囲で感知できるようになったという所かしら。
     もっとも、今思えば、おばあちゃん自体はその意味を理解していないみたいだったけど」

    唯「それはそうだよ、…私だって実際体験しなきゃ錯覚だって思い込むよ…」

    226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 22:42:38.82
    和「そして、飛ばされた過去から二ヵ月後の学園祭。私はまたタイムリープをした、その時に全てを理解したの。そして一つの決意をした…」

    唯「け、決意? それってもしかして…」

    和「この力を、このタイムリープを利用して復讐を…。そして世界を私とおばあちゃんの望んだあるべき世界に導く決意よ」

    唯「利用…? それじゃ和ちゃんは自由にタイムワープが出来るの」

    和「えぇ、そうよ。けれども、その道のりは険しかったわ。何度も何度も、二ヶ月の間をタイムリープし、まるで砂漠に落ちた針を探すかのような作業の繰り返しよ」

    唯「どうして…そこまで」

    和「私自身でも分からないわ…。何度も繰り返すうちに心が壊れていたのかもしれないわね。
      でもお陰で、創り上げる事が出来たのよ、あなたのギー太の代わり。私の憑り代がね」

    唯「憑り代…? でも和ちゃんは何持ってないよ!」

    和「…このアンダーリムの眼鏡よ。それにこの眼鏡はあなたのギー太と違い、リープ先にも眼鏡を記憶と同時に、リープ先に送り込むことが出来る」

    唯「眼鏡も? 物体も一緒にタイムワープできるなんて…」

    和「正確にはその効力である内部の素粒子ね。後は、ごはんはおかずと同じ周波数の曲調を共鳴させれば自由にタイムリープが出来る」

    唯「まさにタイムマシンだね…」

    228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 22:50:19.57
    和「後はタイムリープを何度も繰り返して、辿り着いたわ。最初に眼鏡を掛けた時代の私までね」

    唯「だったらそれ以上タイムワープは出来ないじゃないの? 和ちゃんの計画は成功しないよ!」

    和「私はすぐに病院のおばあちゃんの所へ向かったわ。そして託したの…」

    唯「た、託したって……まさか!?」

    和「そうよ。おばあちゃんは私達よりも進化した存在だったのよ。そのおばあちゃんがタイムリープできない道理はないわ」

    唯「それじゃ、この世界を構築したのは…」

    和「子から親へと次々と受け継がれていった。ごはんをおかずにしたのはどのご先祖様かは分からないわね」

    唯「それが、この歪んだ世界の…、炭水化物の悪魔の正体……!」

    229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 22:57:12.36
    和「さぁ、どうするのかしら唯。もう演奏までに時間が無いわよ。私はあなたを逃がさない…。ここで死ぬか、それともごはんはおかずを受け入れるか。二つに一つよ」

    唯「どっちも嫌だよ…。和ちゃん…」

    和「いつまでもあなたはそうやって甘え…、逃げ。そうやって招いた終末でしょう! 自分と選べないというのなら、私が引導を渡してあげるわよッ!」

    唯「私は……。私は、炭水化物で炭水化物を食べたくないッ! ……そして、和ちゃんも殺したくないんだぁぁあああぁッツ!!」

    和ちゃんの手から突き出された光速の突きをギリギリまで見極め、その腕を脇で挟む。
    そして、身体を半回転させ迷うことなく、裏拳を側東部へ叩き込んだ。

    233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 23:20:52.70
    和「やるわね唯…、だったわ私も容赦しないわよ!」

    唯「ギー太…、私に力を! この世界歪んだ世界をぶち壊す力をッ!」

    私と和ちゃんは幾度と無くバタフライナイフとギー太でぶつかり合う。飛び散るのは火花、飛び掛るのは紅の血液。
    どちらの攻撃もまともに食らえば致命傷は確実。持ちうる限りの集中力を最大限に高め、私は和ちゃんの攻撃を受け流していた。

    唯「私達がタイムワープを繰り返せば繰り返す程、世界の歪みは大きくなっていく…! もう気づいているはずだよ!」

    和「もう、ごはんはおかずの世界は安定期に入っているわ。これは、歪みなど起きない…。私達のあるべき世界に修正されただけなのよ!」

    唯「おばあちゃんは…、和ちゃんのおばあちゃんは、そんな事望んじゃいないよ! 世界は歪めちゃいけないんだよ!」

    和「戯言を…! 私のおばあちゃんも望んでいたのよ、今のこの世界がそれを証明しているッ!」

    和ちゃんは震脚を行い、渾身の勢いでバタフライナイフを突きつける。その一撃は私の肩に深々と突き刺さった。

    唯「違うよ…、この世界が証明しているのは…。分からないの和ちゃん? どうしてこうなったのか…」

    和「分からないわね…。もう時間が無いわ、この一撃が最後。これで、あなたの胸板を貫いてあげるわ」

    唯「やるしか……。やるしか無いっていうの……」

    236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 23:26:45.55
    『次は、軽音楽部による演奏です』

    紬「唯ちゃんどうしたのかしら? もう演奏が始まってしまうわ……」

    澪「もしかして、緊張してどこかに隠れてるのか?」

    律「んな、お前じゃあるまいし。トイレに篭ってるんじゃないのか」

    梓「そんな、律先輩じゃあるまいしぃ」

    律「どういう意味だよ! お前だってトイレいくだろうが、アイドルだってトイレいくだろうが!」

    澪「コラ、こんな時にケンカするんじゃない! どうしよう…、探しにいこうか?」

    律「そうだな。よし、梓お前行ってこい」

    梓「えー、何で私なんですか? パシリは嫌ですよ私」

    237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 23:39:26.07
    私はギー太を腰に収め、私は居合いの構えをとった。和ちゃんは重心を低く構え、左手をナイフに添えていた。

    和「こうしていると何だか思い出すわね…。昔もこうやって、チャンバラゴッコみたいな事してたっけ……」

    唯「そうだね…。二人ともアニメの掛け声を真似して、きり合ってたよね。……楽しかったなぁ」

    私達はゆっくり目を閉じ周囲の空気を感じる。その瞬間脳裏に移ったのは過去の幻影…、幼い頃和ちゃんと二人でごはんをおかずに食事をしていた風景だった。

    和「唯…、覚えているかしら。あの掛け声……、合言葉を…」

    唯「もちろんだよ…、忘れる訳が無い…」

    再び目を開いた私にの眼前に飛び込んできたのは、地を蹴り、全身をバネの様にして襲い掛かってくる和ちゃんだった。
    私は、掴んだギー太のネックに力を込め、口を開く。和ちゃんも、同時に咆哮していた。

    唯・和「ゴファンッ・ワァッ・オカズゥウウウゥウウゥゥゥゥゥゥゥッ!!!」

    ぶつかり合う二つの身体。その瞬間、飛び散る火花が、舞台裏脇の火薬にでもに引火したのか……、激しい光が辺りを包み込んでいた。

    239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 23:49:10.94
    激しい閃光が収まり、辺りの空気が先程までとは嘘のように静まり返っていた。
    和ちゃんのバタフライナイフは私のわき腹を、私のギー太は和ちゃんのミゾオチから背中までを貫いていた。

    唯「は、外した……。いや、外してくれたの!? なんで、なんでなの和ちゃん!」

    和「わ…、私は外してなんかいない…わ。でも、……もし外したのなら…、私の中に心が…。人としての…、唯、あなたと幼馴染だった心が残っていたの…かもね」

    唯「の、和ちゃん!? しっかりして、大丈夫。世界線が元に収束すればそんな傷も無かったことに…」

    和「そう…、そして。今の私も…無かったことになるわね」

    唯「そ、そいういえば……!?」

    和「いいのよ…、これは報い…。人という身で、世界を歪ませる神を気取った、愚かなヒトの末路…」

    唯「和ちゃん……。私には何もできないっていうの…」

    243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/15(水) 00:02:05.70
    和「だったら……、あなたには覚えておいてほしい…」

    唯「な、…何を?」

    和「今、ここに居る真鍋和を…。私は間違ってたのかもしれないけど…、神の怒りをかってしまったのかもしれないけど…。それでも、ココに…。あなたの目の前に、私が居たって事を」

    唯「覚える…、覚えてる…ッ! 忘れるわけなんか無いよ、私を全力で殺しに来た和ちゃんなんて、忘れたくても忘れるわけないよ!」

    和「ふふっ…、そうね。良かったわ…。それと…、最後に言ったわよね…。おばあちゃんが望んでなかったって…。その証明が聞きたいわ…」

    唯「証明なんてそんな大したことじゃないよ…。いくら間違っていようとも、いくら神の怒りをかうとしても…。大好きな和ちゃんのお願いなら、おばあちゃんが断るわけないんだもん!」

    和「まったく……、本当に…あなたらしい…答え……ね」

    和ちゃんはそう呟くと、ゆっくりとその胸の鼓動を止めた。私はとめどなく溢れる涙を拭って、和ちゃんの瞼を閉じる。

    唯「ごめんね…ギー太、痛かったかな? でも…、後一回…。この悲しみと炭水化物で満ちた歪んだ世界をぶち壊すために力を貸して!」

    私はゆっくりと立ち上がると、舞台に向かって歩を進めた。和ちゃんの身体に後ろ髪を引かれそうになるが、もう振り返らない。もう逃げない。ここで全てを終わらせたいから。

    244 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/15(水) 00:13:27.96
    唯「ゴメン…みんなお待たせ」

    梓「お待たせじゃないですよ! 一体今まで何を……、ってどうしたんですか!? 血だらけじゃないですか!」

    紬「大変! はやく保健室にいかないと…」

    唯「待って…! ダメなんだよ、終わらせないといけないんだ…。終わらせないと…、私が逃げると、澪ちゃんが言っていた因果律で…、恐らく世界線は変る事は無い…」

    澪「なんだそれは、私はそんな事言って記憶はないぞ? 今はそんなふざけてる場合じゃ…」

    律「はいはい、いいからさっさと準備しろよお前達。唯も面白い余興考えたな。血糊なんだろそれ…」

    唯「り、律っちゃん……?」

    梓「なに言ってるんですか!? これは血糊なんかじゃなくて本当に…」

    律「部長の私が血糊って言ったら血糊なんだよ。反論は許さないぜ」

    澪「律…お前一体何を!」

    246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/15(水) 00:23:14.99
    律っちゃんは私に振り向くとジッと私の眼を見つめる。そして、優しく微笑んだ。

    律「すまん唯…。お前に何があったかしらないけど、随分苦労かけちまったみたいだな」

    唯「…ううん、いいよ。その言葉だけで私には充分すぎるから」

    梓「ちょっと、なに目と目で理解しあってるんですか! ちゃんと説明してください!」

    紬「……なんだかいいわね。瞳で会話する唯ちゃんと律っちゃん」

    澪「分かった…、私はお前を信じるよ。唯のやりたいようにやればいい」

    唯「ありがとう澪ちゃん。あずにゃんとムギちゃんもお願い……」

    紬「分かったわ。唯ちゃんのお願いなら断れるわけないもの」

    梓「もう、みんな甘いんだから。絶対後で説明してくだいよ」

    唯「うん、分かったよ。あー……でもカイセツーズはあずにゃんなんだけどね」

    梓「なんなんですかそれは、変なあだ名つけないで下さい!」

    247 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/15(水) 00:36:50.71
    しばらくすると目の前の暗幕が上がり、観客席があらわになった。その光景をゆっくりと眺め、懐かしい気分に浸りながら、私はマイクを取る。
    そして、私は三年生で二度目の学園祭ライブを開幕させた。

    唯「え~っと…、それじゃ聞いてください。一曲目、U&I!」

    梓「ちょっと、先輩! 一曲目はごはんは…」

    律「待て梓。言っただろ、唯のやりたいようにやらせるんだ」

    梓「で、…でも…何も聞いてないのに」

    律「お前は何年、軽音部やってるんだよ。唯のアドリブにあわせるなんて日常茶飯事だろ」

    梓「悪かったですね。私は先輩達より一年少ないんです。でも……、唯先輩に合わせるんなら誰にも負けませんよ!」

    唯「ありがとう…、あずにゃん。ありがとう皆…。いっくよー…! 私の歌を聞けぇえぇえええぇっッ!!」

    250 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/15(水) 00:48:03.35
    ギー太を振るう…、その身体はナイフでボロボロになっているけれども。それでも私は耐える。
    力の限り歌う…、その身体はナイフでボロボロになっているけれども。それでも私は耐える。

    だって痛みを顔にだせば皆を心配させてしまうから。だから、耐える、流れ出る血を、刺すような痛みを。

    唯「そ…、それじゃ最後の……おっと」

    梓「大丈夫ですか先輩…フラフラじゃないですか。もうこれ以上は…」

    唯「大丈夫…、大丈夫だから。それに約束したから、死んださわちゃんと。私の歌を完成させるって、歪んだ世界をぶち壊すって…」

    さわ子『ちょっと唯ちゃんー! 私はまだ死んでないわよッ!!』

    唯「あはは…、この時間軸のさわちゃんじゃないよぅ。んと…、それじゃいくよ。最後の曲…」

    私はマイクに向かって叫ぶ、残った力を振り絞り叫ぶ。最後のワンフレーズを歌いきったその瞬間。

    世界は真っ白い光に包まれた。

    252 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/15(水) 00:55:50.65
    えちゃん……、お姉ちゃんってば!?

    唯「…はっ!?う、うい。ういなの!」

    憂「そ、…そうだけど。どうしたの、急に。ギー太持ったままボーっとしちゃって」

    唯「はっ! そうだ、これから憂は和ちゃんに連絡して組織が動き出して! そして、私の世界軸修復を妨害するんだよ!」

    憂「そしき…? せかいじく? ゲームの話かな。早くごはん食べないと冷めちゃうよ」

    唯「ご、…GOHAN!?」ビクッ

    憂「ど、どうしたの? そんなにビックリして?」

    唯「ういー! おかずは…、OKAZUはあるの!?」

    憂「それはそうじゃない。ごはんとおかずは当たり前でしょ。今日はお姉ちゃんの好きな麻婆豆腐だよ!」

    唯「………ふぇ? まーぼーどうふ…?」

    255 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/15(水) 01:04:14.05
    唯「ま、…麻婆豆腐をおかずにごはんを食べるの?」

    憂「そうだよ、ほかになにがあるの? ほら、早く食べようよ」

    唯「まーぼーどうふをおかずに…。お米じゃなくて……」

    憂「あ、どっちの料理ショーがはじまっちゃうよ」ピッ

    『それでは、ローストビーフとピータン。…今日のおかずは、どっち!?』バンッ!

    憂「う~ん、どっちのおかずも美味しそうだよねぇ」

    唯「も……戻ったんだ! この世界線じゃ、本当にごはんをおかずにごはんを食べないんだよね!?」

    憂「だからそういってるじゃない、変なお姉ちゃんだね!」

    257 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/15(水) 01:11:59.37
    唯「はぁ…、昨日は興奮して眠れなかったぉ…」フラフラ

    さわ子「あら、唯ちゃんどうしたの? なんだか疲れてない」

    唯「あ、聞いてよさわちゃん。ごはんがおかずじゃなくなってるんだよ! これって凄いよね? 私、頑張ったよね!」

    さわ子「はぁ、疲れがとうとう脳にまで回ったの? その様子じゃ、今日の家庭科の授業ちゃんと聞いてなさそうね。肉と緑黄色野菜の関係をもう一度教えてあげようかしら」

    唯「あはは…。それはまた今度でいいよぉ」

    さわ子「それじゃ、また後で部室にいくからね。今日のティータイムは何かしらね、ティラミスだったら残しておいてね!」

    唯「ティラミス…、そうだよねティータイムは洋菓子だよね」

    さわ子「当たり前じゃない。紅茶でおにぎりを食べる人間がどこにいますか」

    唯「そうだね…! さわちゃん賢いよ、天才だよ!」ガッシ

    さわ子「な、何よ急に! おだてても何もでないわよ」

    259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/15(水) 01:15:59.92
    バッダーーーン!!

    唯「ぐーてんもーてんー、律っちゃん!! 日本食なんてクソ食らえだよ!」

    澪・紬「……!?」ビクッ

    律「な、なんだよ唯! ビックリさせんなよ」

    唯「いやぁ、ごはんをおかずにごはんを食べなくていいって素晴らしいよね!」

    律「なんだよ急に…、悪ぃけどごはんとかおかずとか連呼しないで。なんか昨日見た夢を思い出すから…」

    紬「り、律っちゃん! もしかして、それってごはんをおかずにごはんを食べる夢かしら?」

    澪「な、なんでそれを知ってるんだよ…? まさかお前らも同じ夢を」

    律「お前らって事は…澪もか?」

    唯「ふぇ……?」

    260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/15(水) 01:22:32.65
    バッダーーーン!!

    梓「大変ですよッ!! 大変です先輩! なんだか昨日寝たら皆、ごはんはおかずだとかクレイジーな事言ってる夢見たんです!」

    唯「…え? やだなぁ…あずにゃんまで何をいってるの?」

    梓「あれ…おかしいな。いつのも唯先輩ならお腹抱えて転がりまわるのに」

    唯「……私そこまで笑いの沸点低くないよぉ」

    律「ってことは私達四人とも同じ夢を見てたってことかよ。珍しいこともあるもんだな」

    唯「ごはんがおかずになってる変な世界だったよね。ほかは何一つ変らないように見えるのに…」

    紬「あらそうなの? 私の見た夢はもう一つ違いがあったわよ」

    唯「……え? 違いって何かな」

    262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/15(水) 01:28:50.67
    澪「その世界じゃ、和のヤツがやけに明るいんだよな。まるで今の落ち着いたな和とは別人みたいに」

    律「あぁ、私もそうだったな。特に食事の時になるとごはんをおかずにごはんをモリモリ食べてたぞ」

    梓「ほんとですね、見たこと無い様な幸せな顔してましたよ。なんだか今思い出しても笑えますね」

    紬「そんなささいな事まで同じだなんて、すごいわよね唯ちゃん?」

    唯「……うん、そうだね。そして…、その和ちゃんの笑顔を奪ったのは…私なんだ」

    梓「何いってるんですか…? 夢の話なんですよ。というより何で泣きそうになってるんですか…」

    唯「違う…、違うんだよあずにゃん。あれは夢だけど…、夢じゃないんだ……」

    紬「ゆ、…唯ちゃん……」

    唯「ごめん、私ちょっと行ってくる! すぐ帰るから」

    律「おい、どこに行くんだよ。唯!」

    263 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/15(水) 01:41:09.26
    私は無我夢中で廊下を走った。両手を振って力の限り駆けて、生徒会室の前に辿り着くと、ゆっくりとドアに手をかけた。

    和「あら、唯どうしたのそんなに慌てて? 廊下は走っちゃダメでしょ」

    唯「の、……和ちゃん。ゴメン…」

    和「な、なによ泣きそうな顔して。そこまで怒ってないわよ、これから気をつけて…」

    唯「違う…、違うんだよ…。私は、和ちゃんから大事なものを奪った…、とても尊いものを奪ったんだよ…」

    和「何をよ? だったら早く返しなさい。シャーペン……、それとも携帯のストラップ?」

    唯「返せない…、もうこの世界線じゃ返すことはできないんだよ。だから、私は、…私はその業を背負っていくんだよ。それが私の務めだから…」

    私は震える肩で、精一杯和ちゃんに伝える。分かってもらえなくてもいい、全ては私の自己満足。
    目を閉じ、拳に力を込める私の身体に、フワリと…、覆い重なる感触を感じる。
    再び目を開いた目に映ったのは、私の身体をそっと抱きしめる和ちゃんの姿だった。

    和「なんだかよく分からないけど、禊ぐわよ。だって、あなたは…、唯は私の大事な幼馴染だもの」

    264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/15(水) 01:52:15.67
    唯「あ、ありがとう和ちゃん…。そうだ、和ちゃんに聞いて欲しい曲があるんだ」

    和「曲…? あなた作曲が出来るようになったの。凄いわね」

    私は、再び和ちゃんの前でギー太を構える。でも、それは和ちゃんの身体を貫く為じゃない…。
    和ちゃんに…、あの世界線で消えていった和ちゃんへの鎮魂歌の為に。

    唯「ごはんは、すごいよ、なんでもあうよ、ホカホカ。ラーメンに、うどんに、お好み焼き、これこれ」

    和「ふふっ、何よそのおかしな曲。……でも、なんだか懐かしい感じがするのは何故かしら…」

    ごはんはおかずを私は奏でる。それはあの和ちゃんと同じ、世界線の狭間に消えた曲。その鎮魂歌。
    もう、ギー太との共鳴はしないけど、もう、タイムワープは発動しないけれど、……それでも私は歌った。

    だって、その曲を聴いてる和ちゃんの顔は、とっても幸せそうだったから。

    唯「いち、に、さん、し、GOHANッ!」

    =おしまい=

    276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/15(水) 02:12:07.23
    おまけ

    ―数日後―

    唯「はぁ…、やっぱりおかずは多種多様な方がいいよね。栄養バランスもちゃんと取れるしね」モシャモシャ

    憂「なんだか幸せそうだね。まだまだおかわりあるから、どんどん食べてねお姉ちゃん!」

    バッダーーーン!!

    梓「大変ですよッ!! 大変です先輩! いますぐ私に協力してください!」

    唯「ちょっとーあずにゃん。今ごはん食べてるんだから静かにしてよぉ」モシャモシャ

    憂「どうしたの、梓ちゃん。インターフォンも押さずに…」

    梓「時間がないのよ憂! 実は私は、今から八年後の未来から来た梓なの!」

    唯「……ふ、ふぇ…?」ビクッ

    梓「私の未来じゃ、既に総人口は今の時代の二割に激減し、死の惑星と化しているの…」

    憂「そ、そんなにも沢山の人が…。一体なんで…、もしかして第三次世界戦が勃発したとか!」

    277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/15(水) 02:14:49.65
    梓「心太よ…」

    憂「トコロテン…? トコロテンってあの、寒天を麺状にしたトコロテン?」

    梓「私の世界じゃトコロテンが主食とおかずの両方になっているの。そのお陰で人類の栄養バランスはむちゃくちゃ…。残りの人類は死が訪れるのを待つのみだよ」

    唯「と…、トコロテンがごはん…。こ、これが世界の選択だとでも言うの…、ゴファン・ワァ・オカズゥ」ガクガク

    梓「ちょっと、何電源が切れた携帯で遊んでるんですか? これを救えるのは、他ならぬタイムリーパーの唯先輩しかいないんですよ!」

    憂「大変だよお姉ちゃん! 梓ちゃんに力を貸してあげて!」

    唯「そ、そんな多糖類(ガラクタン)の為に命をかけるのはコリゴリだよぉ!!」ダッ

    梓「あ、コラ! ちょっと待って下さいよ! 唯先輩ーぃ!」

    =今度こそ おしまい=

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律「大好きでした」
唯「この木 なんの木 気になる木」
憂「お姉ちゃん、もうお別れだね…」

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