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唯「あずにゃんや」

  1. 名前: 管理人 2010/09/15(水) 17:49:11
    1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 22:14:58.02



    唯「あずにゃんや」

    梓「聞こえてます」

    唯「じゃあすぐ返事してよ」

    梓「どうせいつもの下らない話かと思いまして」

    唯「ひどいな~。私だって先輩なんだかr」

    梓「それで?何の話ですか?」


    2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 22:15:41.61
    唯「いや、特に何でもないけど」

    梓「じゃあ話しかけないでください」

    唯「ごめ~ん」

    梓「……澪先輩達はどうしたんですか」

    唯「あずにゃん、澪ちゃんが大好きだもんね。早く会いたいよね」

    梓「そうですね。早く澪先輩に会って頭をなでなでしてもらいたいです」

    唯「そっか。りっちゃんがね、6限目からずっと机に突っ伏して寝ててね。
      昨日遅くまで起きてたらしいし、あったかいからねぇ。
      それで、澪ちゃんはりっちゃんが起きるまで待ってるから先に行ってて、だって」

    4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 22:17:41.57
    梓「……ムギ先輩は?」

    唯「あれ?そういえばムギちゃんはどうしたんだろう。いつの間にかいなくなってたけど」

    梓「きっとムギ先輩も教室にいるんですよ」

    唯「どうして?」

    梓「さぁどうしてでしょう」

    唯「わからないよ。ま、そのうち来るよね。早くお茶飲みたいなぁ」

    梓「練習しましょうよ」

    唯「何をするにしてもエネルギー補給は大切だよ。ムギちゃんのお茶然り、憂のご飯然り、あずにゃん分然り」

    5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 22:19:40.49
    梓「最後の要りません」

    唯「必要だよ」

    梓「要りません」

    唯「ツれないなぁ」

    梓「とりあえずこのポッキーで我慢してください」

    唯「うわぁ、ありがとうあずにゃん。一緒に食べよう」

    梓「一緒にってどういう意味でですか」

    唯「ツれないなぁ」

    6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 22:21:44.81
    梓「唯先輩って本当に練習嫌いですね」

    唯「私だってちゃんと練習してるよ。毎晩寝る前に」

    梓「本当ですか?」

    唯「ほんとうだよ!憂に聞いてみればいいよ」

    梓「きっと憂はうるさくて眠れない日々が続いてるんだろうなぁ」

    唯「そんな遅くまでやってないよ。ていうか信じてくれたんだ。うれしい」

    梓「まだ信じてませんよ」

    唯「じゃあ今度うちに泊まりに来て一緒に練習しようよ」

    7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 22:23:33.59
    梓「なにが『じゃあ』なんですか。お断りします」

    唯「そんなぁ」

    梓「部活なんですから今練習しなくてどうするんですか」

    唯「あずにゃんも家で練習してるの?」

    梓「そりゃあ当然してますけど」

    唯「そっかあ。上手だもんねあずにゃん」

    梓「小さい頃からやってますからね」

    唯「親御さんの影響だっけ?」

    梓「はい」

    9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 22:25:16.58
    唯「いいなぁ、そういうの。私は親の影響を受けて始めたものとかないからねぇ。ごく普通のお父さんとお母さんだよ」

    梓「うちの親も普通ですよ」

    唯「いやでもうらやましいよ。恵まれてるよあずにゃん」

    梓「そうですね。確かに恵まれてます。いつか恩返ししたいですね」

    唯「恩返しってどういう?」

    梓「それは……いい大学に行って、いい仕事を見つけて、いい人と結婚して、孫の顔を見せてあげることじゃないですか?」

    唯「夢がないなぁ、あずにゃんは」

    梓「そういう唯先輩はどうなんですか」

    唯「私?う~ん、まだ分からないや。今でせいっぱい」

    梓「そうですか。じゃあ今は練習あるのみですね」

    唯「結局それですか」

    10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 22:27:20.58



    唯「あずにゃんや」

    梓「何ですか」

    唯「合宿楽しみだねぇ」

    梓「そうですね。ようやくみっちり練習することができます」

    唯「いやそうじゃなくて……まぁいいや」

    梓「どうしたんですか」

    唯「いやなんでもないよ。ところで中学まではどんな風に夏を過ごしてた?」

    11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 22:28:54.55
    梓「あちこちにライブを見に行くことが多かったですね。おかげで夏休み終盤に宿題を片付ける羽目に」

    唯「私もゴロゴロしたりプールに行ったり海に行ったりゴロゴロしたりしてたら宿題が」

    梓「それは大変でしたね。今年は大丈夫ですか」

    唯「みんなと一緒にやるから大丈夫だよ。あずにゃんは?」

    梓「憂と一緒にやるから大丈夫です。それと純も」

    唯「純ちゃんってお友達?」

    梓「唯先輩とも同じ中学のはずですけど」

    唯「う~ん、あ、憂の友達にサラサラのロングヘアーの子がいたけどその子かな?」

    梓「残念ながら違います」

    12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 22:33:15.14
    唯「まぁいいや。あ、あそこでかき氷売ってるよ。一緒に食べよ!」

    梓「すみません。今日財布を家に置いて来てしまって」

    唯「じゃあおごるよ。何味がいい?」

    梓「いえ、悪いですよ。唯先輩だけ食べて来てください」

    唯「何味がいい?」

    梓「いりませn」

    唯「何味がいい?」

    梓「……いちごミルクで」

    13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 22:36:12.96
    唯「おいしいね」

    梓「はい」

    唯「う、頭がキーンと!」

    梓「子供ですか」

    唯「これでも高校二年生です!」

    梓「来年は受験生ですね」

    唯「そっか。こうしてのんびり夏を過ごせるのも今年までなんだね」

    梓「唯先輩は来年も遊び呆けてそうですけどね」

    唯「ちゃんと勉強します。あずにゃんには寂しい思いさせるかもしれないけどね」

    15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 22:39:38.50
    梓「なりませんよ、寂しくなんか。必死こいて勉強してる唯先輩をしり目に遊び通してやります」

    唯「またまた~。あずにゃんは寂しさのあまり白昼夢とか見てそうだよ~」

    梓「ありえませんよ、絶対」

    唯「何はともあれ、今年はいっぱい遊んで思い出作らなきゃね」

    梓「遊ぶのもいいですけど練習もですよ」

    唯「相変わらず練習魔だねぇあずにゃんは。そんなにカリカリしてたら禿げちゃうよ」

    梓「ありえないです」

    唯「あずにゃん、髪切ったら?」

    梓「ショ、ショートヘアの方が唯先輩の好み?」

    唯「いやむさ苦しくないのかなって。ていうか何そのノリ?」

    梓「言ってみただけです」

    16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 22:42:47.70



    唯「あずにゃんや」

    梓「はい」

    唯「最近元気ないよね」

    梓「そんなことないです」

    唯「そう?」

    梓「ただ学園祭が終わってからだらけっぱなしの唯先輩にはイライラしてますね」

    唯「耳が痛い」

    梓「読書の秋と言いますし本でも読んでみたらどうですか。貸しますよ」

    18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 22:45:51.11
    唯「漫画?」

    梓「小説です」

    唯「じゃあダメだ」

    梓「あきらめたらそこで試合終了ですよ」

    唯「むぅ~ん。どんな小説なの?」

    梓「コテコテの恋愛小説です」

    唯「あずにゃんも恋愛に憧れてたりするの?」

    梓「そりゃあ、まあ」

    唯「じゃあどうして女子高に来たの?」

    梓「女子高だからって恋愛できないわけじゃないでしょ」

    20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 22:48:07.02
    唯「あー……うん。そういう人もいるよね」

    梓「……何か勘違いしてませんか」

    唯「さあ」

    梓「そういう唯先輩はどうなんですか」

    唯「私?私は普通に男の人を……」

    梓「そっちじゃなくて。恋愛したいとは思わないんですか」

    唯「あー、うん。そういうの考えたことないや。今も十分楽しいし」

    梓「ちゃんと考えなきゃダメですよ。高校出たらあっという間に大人になっちゃうんですから」

    22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 22:51:07.96
    唯「そして彼氏もできず結婚もできないままアラフォーへ。さわちゃんみたいにはなりたくないね」

    梓「さわ子先生もそこまで歳行ってません。生き後れなのは事実ですけど」

    唯「まぁ焦ることはないよあずにゃん。私達の周りはみんな恋とは無縁だからね」

    梓「ほんとどうしてなんでしょうか。ムギ先輩とか彼氏いてもよさそうなんですけどね」

    唯「なんでだろうね」

    梓「でも確かに色恋にかまけてやるべきことをやらないのはいけないですね。だから明日からはちゃんと練習してください」

    唯「またそれだよ。あずにゃんも懲りないねぇ」

    梓「懲りてないのは唯先輩の方ですよ」

    唯「そうだね。あと一年だもん。がんばらなきゃね」

    24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 22:53:00.06
    梓「わかってくれましたか」

    唯「あずにゃんがもう少し素直に抱きつかれてくれればもっと練習するよ」

    梓「やれやれです」

    唯「あれ?もう帰っちゃうの?」

    梓「はい。3人がお休みじゃ練習しようがないでしょう。それに用事もありますし」

    唯「彼氏?」

    梓「違います」

    唯「よかった」

    梓「何がです」

    唯「はい、これ」

    梓「何ですか、これ」

    唯「誕生日、おめでとう」

    25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 22:55:25.92



    唯「あずにゃんや」

    梓「ふぁい」

    唯「アイス取って来てくれない?」

    梓「自分で行ってください」

    唯「コタツから出たくないよぉ」

    梓「こんな寒い中買い物に行ってる憂の身にもなってください」

    唯「あれ?憂いつの間に出掛けたの?」

    梓「唯先輩がよだれ垂らしてる間です」

    26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 22:58:24.02
    唯「それは酷なことをした……。りっちゃん達ももう帰っちゃったの?」

    梓「ええ」

    唯「あずにゃんはどうしてまだいるの?」

    梓「憂のためですよ。泥棒に入られたらたまったもんじゃないですからね」

    唯「ありがとね」

    梓「憂のためです」

    唯「あずにゃん、眠そうだね。ちょっと休んだら?」

    梓「いえ、もう遅いし帰ります。今日は楽しかったです」

    唯「泊まっていきなよ」

    27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 22:59:26.76
    梓「いえ、いいです」

    唯「遠慮しないで」

    梓「遠慮しておきます」

    唯「帰っちゃうの?」

    梓「はい」

    唯「せめて雪が弱くなってからにしたら?」

    梓「……もう少し待ちます」

    唯「憂、大丈夫かなぁ?傘持っていった?」

    梓「多分持っていったと思います。憂なら天気予報をちゃんと確認するはずですから」

    29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 23:01:45.99
    唯「あずにゃんは確認してないの?」

    梓「しましたけど朝家を出る時はあんなに晴れてたから大丈夫かなぁって」

    唯「憂にメールしてみよっと。ムギちゃんも大丈夫かな?電車止まってないかな?」

    梓「どうでしょうか。私は澪先輩と律先輩にメールしてみます」

    唯「憂は傘は持ってるけど雪がひどいってことでスーパーの近くの喫茶店で雪が止むのを待ってるみたい。
      ムギちゃんは家の人に迎えに来てもらったって」

    梓「律先輩は澪先輩の家にお邪魔になってるそうです。急に雪が降りだしたからって」

    唯「みんな災難だったね~」

    梓「大人しくコタツで寝てればよかったものを……」

    唯「皮肉ですか」

    梓「はい」

    30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 23:04:23.97
    唯「とにかく、しばらくはコタツでのんびりしてなよ~。ほら、みかんをどうぞ」

    梓「いただきます」

    唯「みかんはいいよ。おいしいし、健康にいいし」

    梓「私も一年前のこの時期はよく食べてました。受験が近かったですから」

    唯「みかんのおかげで晴れて桜高に合格、というわけですな」

    梓「唯先輩はよく受かりましたね。憂に代わりに受けてもらったとか?」

    唯「私もみかんパワーだよ」

    梓「一緒にしないでください」

    32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 23:07:21.32
    唯「去年は色々あったねぇ。あずにゃん、去年はどういう年だった?」

    梓「去年は……かっこいい先輩と頼れる先輩と優しい先輩に出会えて」

    唯「ふむふむ」

    梓「しっかりしてる友達と憎めない友達が出来て」

    唯「ほうほう」

    梓「学園祭ライブも成功させることができたし」

    唯「うんうん」

    梓「ライブハウスで演奏できたし」

    唯「たんたん」

    梓「今までにないくらい充実した年でした!」

    唯「おう?」

    33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 23:09:38.81
    梓「何か?」

    唯「いやぁ何でもないよ」

    梓「あ、さわ子先生も何だかんだでいい人ですよね。ギターも上手でしたし」

    唯「うん」

    梓「和先輩にも学園祭の時はお世話になりました」

    唯「そうだね」

    梓「私、出会いに恵まれてよかったと思ってます。桜高に来てよかったです」

    唯「そうだよね」

    梓「何よりも」

    35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 23:13:09.13
    唯「うん?」

    梓「私をこんな素敵な場所に連れ込んでくれた人に感謝してます」

    唯「……へぇ」

    梓「その人は怠け者で天然で物覚えが悪くて」

    唯「うぅ」

    梓「嫌がってることも気にせずひっついてきて、強引に手を引っ張って」

    唯「はぁ」

    梓「たまに見せるマジ顔と演奏で私の心を奪うんです」

    36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 23:16:58.47
    唯「……迷惑じゃない?」

    梓「大迷惑ですよ。詐欺に遭った気分です」

    唯「サギ?」

    梓「鳥じゃありませんよ。普段からもっとしっかりしろってことです」

    唯「贅沢はよしなさい」

    梓「腹立ちました。もう帰りますね」

    唯「えぇ~」

    梓「雪止みましたから。では失礼します」

    唯「うわぁ~ん。帰っちゃうんだぁ。また寝てやる。心配させて帰れなくしてやる」

    梓「……おやすみなさい」

    唯「うぃ~ん」

    梓「……アイスはここに置いておきますね」

    37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 23:21:12.11



    唯「あずにゃんや」

    梓「おはようございます」

    唯「おはよう」

    梓「早いですね」

    唯「目覚まし一時間早くセットしちゃって」

    梓「この間もそんなこと言ってましたね」

    唯「そういうあずにゃんも早いね」

    梓「私も同じです」

    38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 23:23:55.12
    唯「そっか」

    梓「はい」

    唯「部室行く?」

    梓「ええ」

    唯「今日はりっちゃんと澪ちゃん来るかなぁ」

    梓「風邪でしたっけ。唯先輩も気を付けてくださいね」

    唯「だぁいじょおぶだよ~」

    梓「慣れない早起きして生活リズム狂ってるんじゃないですか」

    唯「ちゃんと寝てるから大丈夫だよ」

    梓「授業中に、でしょ」

    唯「ごめいとう」

    41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 23:28:35.59
    梓「澪先輩と律先輩のためにノート取ってあげたりしないんですか。ムギ先輩に任せっきりなんでしょう」

    唯「Oh, that’s right...」

    梓「今日は唯先輩がやってくださいね。放課後一緒にお見舞いに行きますから」

    唯「わかりました」

    梓「素直でよろしいです」

    唯「あずにゃん、新しいクラスはどう?」

    梓「どう、って何がですか」

    唯「ハブられたりしてない?」

    42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 23:31:24.59
    梓「どうしてそういう発想に至ったんですか」

    唯「なんとなく」

    梓「ないですよ」

    唯「え~?『あずにゃんって付き合い悪いよね~』とか言われてない?」

    梓「そもそもあずにゃんと呼ぶ人がいません」

    唯「そっかぁ。あずにゃんってあだ名、定着してないんだぁ。もっと広めなきゃねぇ」

    梓「やめてください」

    唯「どうしてぇ」

    梓「私をあずにゃんと呼んでいいのは唯先輩だけだからです」

    唯「えっ?」

    44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 23:34:29.35
    梓「嘘です。何ときめいてるんですか」

    唯「やだなぁ。そんなのわかってるよ」

    梓「そうですよね」

    唯「憂と純ちゃんはどう?」

    梓「憂はみんなから頼られてます。純はようやくみんなに名前を覚えてもらえたみたいです」

    唯「そうなんだ」

    梓「はい」

    唯「一年間憂のことをよろしくね」

    梓「任せてください」

    45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 23:37:05.32
    唯「学校が見えてきたね」

    梓「はい」

    唯「ごめんね、あずにゃん」

    梓「はい?」

    唯「新入部員のこと」

    梓「今さらですね」

    唯「来年はあずにゃん一人ぼっちだよ」

    梓「舐めないでください」

    47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 23:40:13.31
    唯「え?」

    梓「私は唯先輩とは違うんです。一人でも部員集めくらい簡単にやれます」

    唯「そ、そうなんだ」

    梓「そうなんです。
      律先輩以上の部長になりますし、ムギ先輩が入れるよりおいしいお茶で新入部員をもてなしますし、
      澪先輩以上の巨乳になります」

    唯「そ、そうなんだ」

    梓「すみません。最後のはツッコんでもらいたかったです」

    唯「ごめん」

    梓「いいです。先行きます」

    唯「あ、待ってよ、あずにゃぁ~ん」

    48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 23:43:13.01



    唯「あずにゃんや」

    梓「はぁ」

    唯「どうしたの溜息なんかついて」

    梓「もう夏も終わりだなぁって」

    唯「今年の夏はつまらなかった?」

    梓「いえ、楽しかったからこそ名残惜しくて」

    唯「私は今年ほど疲れた夏はないよ」

    梓「受験生なんですからしょうがないですよ」

    唯「もっとあずにゃんと一緒にいたかったよ」

    梓「口説き文句のレパートリー増やしたらどうです?」

    50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 23:45:19.93
    唯「本音だよ~」

    梓「もういいですから。それよりこれ、お土産です」

    唯「どうしたのこれ?」

    梓「家族で旅行に行ったとき買ったんです。よかったらどうぞ」

    唯「どうして沢庵?」

    梓「唯先輩が好きなんじゃないかと思いまして」

    唯「うん、好きだけど。うん、ありがとう」

    梓「喜んでもらえてよかった」

    52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 23:47:39.05
    唯「でもよかった」

    梓「何がです?」

    唯「思ったより寂しがってないみたいだから。憂と純ちゃんに感謝しなくちゃ」

    梓「そうですね」

    唯「私もプール行きたかったなぁ」

    梓「来年まで我慢してください」

    唯「来年はあずにゃんが受験生だよ」

    梓「私も行くこと前提ですか」

    53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 23:49:24.16
    唯「憂や純ちゃんも一緒にね」

    梓「再来年まで我慢してください」

    唯「どうせだからこれから二人で行かない?」

    梓「ギターの練習しようって言い出したの唯先輩ですよ」

    唯「今エネルギー不足で」

    梓「沢庵食べたらどうです」

    唯「ご飯ちょうだい」

    梓「アイス持ってきますね」

    54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 23:51:28.47
    唯「ごちそうさまでした」

    梓「さぁ練習しますよ」

    唯「うん、いいよ」

    梓「やけに物わかりいいですね」

    唯「だって考えてみたらあずにゃんに練習、練習言われる夏も今年で最後だからね」

    梓「最後?」

    唯「だって来年私はだいがk」

    梓「最後?」

    唯「どうしたの?」

    梓「そう思いたいなら勝手にそう思っていてください」

    57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 23:54:58.85



    唯「あずにゃんや」

    梓「そこ、私まだ習ってないからわからないです」

    唯「勉強のことじゃないよ」

    梓「じゃあ何ですか」

    唯「今どこ行きたい?」

    梓「は?」

    58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 23:56:54.38
    唯「いや~、大学生になったら車の免許取って好きなところに遊びに行きたいなぁって」

    梓「そこの訳は『彼女は綺麗な飾り棚の中にモエ・エ・シャンドンを忍ばせている』です」

    唯「ごめんごめん」

    梓「まずは受からなきゃ免許どころじゃないでしょ」

    唯「でも未来に思いを馳せながら勉強した方がはかどると思うんだぁ」

    梓「そんな余裕ないでしょ」

    唯「浪人したら一緒に勉強してくれる?」

    梓「お断りです」

    唯「ひどいね」

    60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 23:58:34.11
    梓「ようやく進路決定したんですからそろそろ本腰入れてください」

    唯「あぁ~。こんな紙きれで私の何がわかるんだぁ」

    梓「世知辛いですね」

    唯「せめてムギちゃんのお茶とお菓子があればもう少しはかどるのに」

    梓「課外授業でしたっけ。澪先輩と律先輩も」

    唯「うん」

    梓「なんで唯先輩は受けてないんですか」

    唯「だって私には難しすぎるんだもん」

    梓「3人と同じ大学に行くんですよね?」

    61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/14(火) 23:59:53.00
    唯「ねぇ、あずにゃん」

    梓「フィンランドに行きたいですね」

    唯「車じゃ行けないよぉ」

    梓「そうなんですか。じゃあ私ギターの練習しますね」

    唯「わかったよ。ちゃんと勉強します」

    梓「その意気です。わからないことがあったら聞いてください」

    唯「はーい。……ふーんふんふんふーんふんふーんふんふんふーんふん」

    梓「今日の練習はこれまでです」

    62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/15(水) 00:01:29.98
    唯「え、もう終わり?」

    梓「はい。でも部室に残って宿題を片付けようと思います」

    唯「そっかぁ」

    梓「はい」

    唯「わからない所があったら聞いてね」

    梓「はい」

    唯「……私もう帰るよ」

    梓「まだ早いですよ」

    唯「うん、だからあずにゃんはここに残るといいよ。私、家の方が集中できるから」

    63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/15(水) 00:03:23.05
    梓「帰るんですか」

    唯「うん」

    梓「じゃあしょうがないですね。私も帰ります」

    唯「あずにゃん、ギター弾けないって辛くない?」

    梓「唯先輩もそうでしょう」

    唯「残りなさい。そのうちさわちゃんが来ると思うからギター教えてもらいなよ」

    梓「ケーキがないから来ませんよ」

    唯「いいから残りなさい」

    65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/15(水) 00:05:25.34
    梓「わかりましたよ。今日はお疲れ様でした」

    唯「うん、おつかれ。じゃあねあずにゃん。また明日」

    梓「……待ってください」

    唯「何?」

    梓「おみやげ、持って帰ってください」

    唯「また旅行に行ったの?」

    梓「違いますよ。はい、これ」

    唯「なに、これ?」

    梓「誕生日、おめでとうございます」

    66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/15(水) 00:08:47.73



    唯「あずにゃんや」

    梓「ふぅ」

    唯「どうしたの」

    梓「ホッとしてるんです」

    唯「私たちがみんな合格したこと?」

    梓「唯先輩以外は心配なかったんですけどね」

    唯「りっちゃんだって危なかったよ」

    梓「唯先輩よりはましでしょう」

    67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/15(水) 00:11:29.17
    唯「今日はどうしたの?わざわざうちに来て」

    梓「とくに用事はありませんよ。ただ顔を見たかっただけです」

    唯「口説き文句を増やそうよ、あずにゃん」

    梓「本音ですから」

    唯「大学合格した後もまともな生活送ってるから心配しなくていいよ」

    梓「憂がいますからそんな心配はしません」

    唯「やっとギー太にさわれてうれしいよ」

    梓「よかったですね」

    唯「でもみんなと一緒に演奏したいなぁ」

    梓「じゃあ学校に来てくださいよ」

    70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/15(水) 00:14:46.69
    唯「それは……ちょっと」

    梓「澪先輩達はちょくちょく顔出してくれるのにどうして唯先輩は来ないんですか」

    唯「うん」

    梓「はっきり答えてください」

    唯「う~ん。恩返し、かな」

    梓「誰へのです」

    唯「憂への」

    梓「はぁ」

    唯「憂は私が部活してる間いつも家事をやってくれてたから、少しでも今までのお返しができたらなぁって。
      ほんの1,2カ月の間だけどね」

    72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/15(水) 00:17:07.31
    梓「つまり憂が学校に行ってる間に掃除とか洗濯とか料理とかをしてたってことですか」

    唯「まぁね。あんまりうまくいってないけど」

    梓「よくわかりました」

    唯「ごめんね、あずにゃん。これからは少しでも部室に行けるように時間を作るから」

    梓「いいですよ。唯先輩のことちょっと見直しましたから」

    唯「えへへ、ありがとう」

    梓「ホントのこと全部話してくれればもっと好きになるんですけどね」

    唯「へ?」

    梓「まだ隠してることあるんじゃないですか、唯先輩?」

    74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/15(水) 00:19:06.60
    唯「ないよ」

    梓「あります」

    唯「断定したね」

    梓「ええ」

    唯「ないよ」

    梓「あります」

    唯「もう」

    梓「家事をやり始めた理由、恩返しだけじゃないんじゃないですか」

    唯「恩返しだけです」

    梓「違います」

    77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/15(水) 00:20:46.48
    唯「……一人暮らし始めるんだ」

    梓「どこでですか」

    唯「あんまり驚かないんだね」

    梓「予想はしてましたから」

    唯「N女子大の近く。ここからじゃ気軽に行き来できる場所じゃないかな」

    梓「憂は何て言ってるんですか」

    唯「最初は反対してきたんだけど私がどうしてもしたいって言ったら認めてくれたよ」

    梓「きっと憂は一年後唯先輩の所に行きますね」

    唯「二人で住むにはちょっと狭い部屋かな」

    78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/15(水) 00:22:26.72
    梓「もう部屋を決めてるんですか」

    唯「うん。正式な契約はまだだけどね」

    梓「唯先輩の口から契約なんて言葉が出るとは」

    唯「あずにゃぁん。私ももう大学生だよ」

    梓「まだ高校生です」

    唯「そりゃそうだけど」

    梓「気軽に会いに行けない距離ですか」

    唯「あずにゃん。寂しいの?」

    79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/15(水) 00:26:01.01
    梓「笑わせないでください」

    唯「ぐへぇ」

    梓「私だって4月からのことで頭がいっぱいなんですよ。このまま軽音部を廃部にするつもりはないですから」

    唯「頼りになりますなぁ、部長」

    梓「卒業式を迎えるまでは律先輩が部長です」

    唯「そうだね」

    梓「唯先輩。もう遅いので帰りますけど、最後に二つだけ質問させてください」

    唯「いいよ~」

    梓「唯先輩、軽音部は楽しかったですか」

    唯「もちろん」

    梓「もうひとつの質問です」

    唯「うむうむ」

    梓「唯先輩。唯先輩が住む部屋の隣の部屋って空いてますか?」

    80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/15(水) 00:29:30.63



    唯「あずにゃんや」

    梓「どうぞ上がってください」

    唯「お邪魔しま~す」

    梓「散らかってますけど」

    唯「謙遜しなくていいよ。来たばっかりなのに散らかってるわけないでしょ」

    梓「そうですね。私じゃどう頑張っても唯先輩みたいに散らかすことはできません」

    唯「相変わらずだね。でも憂が来てくれたから今は私の部屋の方が綺麗だもんね~」

    梓「虚しい自慢ですね」

    81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/15(水) 00:33:08.16
    唯「あずにゃんももう大学生かぁ」

    梓「そうですね。この一年はあっという間でした」

    唯「ご苦労様でした。あずにゃん部長」

    梓「唯先輩達が度々見に来てくれたおかげです。ありがとうございました」

    唯「おやおや珍しく素直だねぇ」

    梓「私だって礼儀くらいわきまえてますよ」

    唯「そうかいそうかい。でもお礼を言うのは私だけじゃなくてりっちゃん達にもね」

    梓「えぇ。後日会いに行くつもりです」

    唯「ダメだよ。今日じゃなきゃ」

    83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/15(水) 00:35:16.81
    梓「連絡もしてないのに訪ねるのは迷惑ですよ」

    唯「連絡なんて必要ないよ。これから会うんだから」

    梓「え?」

    唯「隣の部屋でみんな待ってるよ」

    梓「みんな?」

    唯「澪ちゃん、りっちゃん、ムギちゃん、憂、純ちゃん。今夜は3人の歓迎会だよ」

    梓「聞いてないですよ」

    唯「教えてないもんね」

    梓「唯先輩はろくなこと考えませんね」

    85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/15(水) 00:37:22.85
    唯「えへへ~。それほどでも~」

    梓「褒めてません」

    唯「変わってないねぇ、あずにゃんは」

    梓「唯先輩もです」

    唯「私は一歩大人に近づきましたから」

    梓「まさか」

    唯「免許取りました!」

    梓「それだけ?」

    唯「お酒飲みました!」

    梓「それだけ?」

    88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/15(水) 00:39:30.75
    唯「あとは……特にないや」

    梓「ですよね」

    唯「なに?」

    梓「何でもないです」

    唯「さて、そろそろ時間だ。行こっか、あずにゃん」

    梓「もうですか」

    唯「みんなに会いたくないの?」

    梓「唯先輩は余韻ってものがわからないんですか」

    唯「余韻?何の?」

    梓「もういいです」

    89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/15(水) 00:41:48.97
    唯「じゃ、行こう」

    梓「はい」

    唯「あ、その前に」

    梓「なんですk」

    唯「ぎゅ」

    梓「なんなんですか」

    唯「これがないと一日が始まらないよ~」

    梓「この一年どうやって生活してたんですか」

    90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/15(水) 00:43:35.98
    唯「胸にぽっかり穴が開いていた、っていうのかな」

    梓「唯先輩らしくない表現ですね」

    唯「やっと始まるんだなぁ」

    梓「ええ」

    唯「あずにゃんや」

    梓「はい」

    唯「行こっ!」

    梓「はい!」


    END

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律「唯、エイトフォー貸して」
和「ねぇ、どうしてもスクール水着にならなきゃだめ?」
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