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けいおん!SSまとめブログ けいおん! このブログはVIPで立った「けいおん!SS」をまとめたブログです。

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唯・律「大学落ちた…」

  1. 名前: 管理人 2010/09/25(土) 22:36:48
    1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 00:34:40.84
    大学に落ちてから一年
    私とりっちゃんはここボロアパートで二人暮らしをしている。いわゆるルームシェア。というやつだ
    そして生計をたてる為、内職やバイトを繰り返し、時間の空きを見つけては二人でストリートライブを行い実力を磨き続けていた



    みたいなの頼んだ


    23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 01:13:59.77
    唯「ただいま~」

    律「おかえり」

    玄関をくぐるとりっちゃんの声といい匂いが私を迎えてくれた。この匂いは…

    唯「今日はシチューだね!?」

    律「隠し味は愛情ですわよ奥さん」

    唯「わ~い」

    日に日に上達するりっちゃん。イイ奥さんになれそうだなぁ

    唯「りっちゃんホント凄いよ。イイお嫁さんになれるね」

    律「よせやい。…まぁ何だ、本気でミュージシャンを目指そうって言い出したのは私だし。…責任感じてんだぜこれでも」

    唯「りっちゃん…」

    律「だから、さ。私に出来る事は可能な限りやりたいんだよ」

    唯「…だめ!」

    律「…え?」

    唯「一人で背負い込んじゃ駄目だよ!りっちゃん!」

    律「唯……へへ。ありがと」

    24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 01:19:33.20
    唯「あわわ」
    居間の中心に寂しく置かれたちゃぶ台。その上には恐らく内職の物であろう何かが乱雑に放置されていた

    唯「りっちゃーん。これ、腕の関節を繋げばいいのぉ?」
    右腕の無いお人形を掴み取る

    律「そだよー」

    唯「ふふん。簡単だね」
    パキッ

    唯「……」

    律「ふー。出来たぞ」
    二人分のシチューを持ちながらりっちゃんが居間までやってきた

    律「唯、その人形が入ったダンボールどかして」

    唯「…」

    律「唯?」

    唯「はっ!あ、アイアイサー!」

    25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 01:26:02.83
    律「あらら、壊しちゃったのか」
    隠し事はよくないよね…

    律「ま、仕方ねーよ。次から気、つけてな」

    唯「あぐあぐ…ぁい」

    律「食べながらしゃべらない。ほら、ほっぺにシチューついてる」
    どこから取り出したか、ハンカチで私のほっぺをスリスリするりっちゃん

    唯「…ぁう」

    律「ははは、全く、唯はいつまでたっても子供みたいだよな」
    りっちゃんは日に日にイケメンになってくね

    唯「むー」

    律「むくれるな、むくれるな。そこが唯のイイところでもあるんだし」

    唯「…えっ」

    律「可愛いって事だよ」

    唯「あ…あ…ぅ」
    はい来ましたいただきました!!天然!天然ジゴロ!

    26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 01:32:17.69
    唯「私が洗うよ」
    食べ終わった食器に腕を伸ばそうとした時、りっちゃんが同じように腕を伸ばして、割に入った

    律「いいよ、唯はバイトで疲れてるんだし」

    唯「駄目だよ。りっちゃんは炊事洗濯、内職までやってるじゃんか。それだって疲れるでしょ」

    律「むむぅ。あ……じゃあ、さ」
    唯「はい」

    律「一緒にやろうぜ」

    唯「むー。少しは楽、してほしいんだけどなぁ…」

    律「そこは譲れない。楽しい事も、辛い事も、その他全部、半分こだ」

    唯「……」
    顔が火照ってくのが自分でもわかる。あぁだめだ。りっちゃん最高やで

    律「唯?」

    唯「はいぃ!?」

    律「どうしたんだよ…まぁいいや。皿洗い終わったら、一緒に風呂はいろーぜ!」

    唯「イエス」

    28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 01:38:11.64
    唯「りっちゃん肌綺麗だね…ハァハァ」
    視界いっぱいに広がるりっちゃんの背中。これはたまりませんね

    律「唯には負けるよ~。てなんか鼻息荒くないか」

    唯「ハァハはっ!き、気のせい気のせい」

    律「そか」

    唯「あーん手が滑った~」
    私の手がりっちゃんのわき腹を通り胸へと動く。ふっ、貰った…

    律「あっ」

    唯「!!」
    たまりません。お母さんお父さんごめんなさい。唯は変態でした

    律「やったなぁ~」
    そして計算通り。こうすればりっちゃんは仕返しとばからに私の胸を揉んでくる。これで合法的(?)にちちくりあうことが出来るのだ

    唯(エヘヘ…)

    29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 01:39:01.65
    >>27
    マジだ

    30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 01:47:11.68
    唯「りっちゃん寝た~?」
    背中越しに伝わる大好きな人の温もり
    りっちゃんは布団をもう一人分買おうと言ったのだが、私が頑なに断ったのだ
    「私は別に一緒で平気だよ。それに置き場所にも困るし、ね」と言った具合。
    まぁ本音としては「りっちゃんと…毎日添い寝!!」なのだが。そんな事言えるはずもなく
    律「ん~おきてるー」
    眠そうに返事をするりっちゃん

    唯「…ねぇりっちゃん」

    律「んぁ」

    唯「て、てて…て、手を、手を繋いでも…い、いいかな?」

    律「なんだー、怖い夢でも見たか…」

    唯「う、うん」
    返事と同時に布団の中がもぞもぞと動く
    身体ごと振り向くとりっちゃんがこっちを向いた状態だった
    唯「あ…」
    そして、手に暖かい感触

    律「おやすみ…んが」

    唯「うん…おやすみ」

    32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 01:56:36.27
    唯「んが」
    目を開けるとまぶしい光が私を襲った

    唯「朝……む」
    同時にいい匂い。そしてリズミカルなトントントンという音

    律「起きたか。おはよう」

    唯「りっちゃん。えへへ、おはよう」

    律「そろそろ朝ご飯出来るからな」

    唯「ぁい」
    上体を起こし背を伸ばす

    唯「んーっ。今日は何時からバイトだったかなぁ」

    律「10時。あと二時間はあるな」
    トレイを2つ持ったりっちゃんが視界に映った

    唯(エプロン可愛い…)

    唯「ライブは今週末だよね」

    律「そだよ。許可貰ったのはその日。はい、唯の分」
    味噌汁に焼き魚に漬け物にご飯にお茶…りっちゃん、完璧やで!

    唯「ありがとう。よーし、がんばるぞぉ!」

    律「その意気だ、唯!!」

    33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 01:59:39.74
    唯「ごちそうさまでした」

    律「お粗末さま。まだバイトまで時間あるな。どうする?」

    唯「えーと…あっ」

    律「?」

    唯「ブラブラしようよ!りっちゃん!」

    律「あはは、唯らしいな」

    唯「そうと決まればさっさとお片付けだよ!」
    トレイを勢いよく持ち上げる

    律「元気だなぁ」

    唯(デートっデートっ、りっちゃんとデート~)

    34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 02:05:24.57
    律「何だか視線を感じるな。それも複数」

    唯「りっちゃんがイケメンだからじゃない?」

    律「あんまり嬉しくねぇな…」
    今りっちゃんの頭にあれ…(名称なんだっけ忘れた)がついていない。髪を全部おろした状態になっている

    律「唯が可愛いからじゃないか?なーんてな」

    唯「て、照れるぜ…」

    律「あはは」
    りっちゃん、そんな何気ない言葉でも私には大ダメージだからね。気をつけてね。いやまぁ嬉しいんですけどね!!!

    36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 02:08:52.11
    律「あ…唯、時間だ」
    携帯を開いていたりっちゃんが言う。そう…もう0時の金が鳴るのね…なーんてね

    唯「ハニー、行ってくるよ」

    律「ダーリン!気をつけて!」

    唯「…ぷっ」

    律「…ぷっ」
    あはははと二人して笑う

    唯「じゃあ行ってくるね、りっちゃん」

    律「おう。行ってら」



    37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 02:11:49.95
    律「さて」
    家に帰るか。と、そう思った時だった

    「律先輩!」
    懐かしい声が私を引き止めた。振り向く。そこにはかつての部活仲間がいた

    梓「お久しぶりです、律先輩!」
    梓だ――――――

    38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 02:18:31.28
    梓「お邪魔します」

    律「おう」
    立ち話もなんだし、家も近かったので、招き入れる事に。何よりも梓が行きたいですオーラを醸し出していた

    梓「生活してるって感じですね」

    律「そらな。それより…いつ以来だ。卒業して以来かな?」

    梓「はい。澪先輩やムギ先輩には結構会ったりしているんですが…お二人は忙しそうだったので声、かけづらかったです」

    律「んな寂しい事言うなよなぁ~。可愛い後輩が会いたがってたら会うよ、ちゃんと」

    梓「…何だか律先輩、変わりましたね」

    律「ん、そう?」

    梓「はい。なんだか大人っぽく」

    律「そりゃどうも」
    そう言ったと同時に、梓のお腹が悲鳴をあげる

    梓「そう言えばお昼まだでした」
    照れながら、そう言った

    39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 02:22:59.54
    梓「先輩、凄いですね」

    律「へ?」
    面食らったような顔で梓が言う

    梓「とっても美味しいです」

    律「そりゃどうも」

    梓「唯先輩毎日こんなの食べれるなんて…しかも律先輩の手料理ブツブツ」

    律「?」
    小声でブツブツ呟く梓。よく聞き取れなかった

    唯「どーん!!」

    律「わっ」

    梓「きゃっ」
    突然勢いよく開かれる玄関

    律「ゆ、唯?!あれ?バイトは?」
    唯「クビになりました!」

    40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 02:24:37.98
    すまんもう寝る…
    見てくれたみんなありがとう。
    落としてくれて構わないぉ…

    42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 02:33:42.30
    >>41
    すまん
    次ここには来るのは夜になると思う

    残ってたら続き書きます

    86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 17:17:40.38
    みんな!すまん待たせど!今仕事から帰ってきた
    飯食ったら書き始めます

    90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 18:03:23.23
    梓「く、クビ!?」

    唯「あれ?あずにゃん?」

    律「また落ちたのか~?」

    梓「ま、また!?二度目なんですか!?」

    唯「ごめんね、りっちゃん。また、すぐ新しいバイト先探すから…」

    律「んー。とりあえず落ち着こう。唯、こっち来て座れよ」

    唯「う、うん」



    91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 18:09:14.01
    唯「最近失敗続きで…『平沢!お前もう来なくていいよ!』って言われちゃった…」

    律「そ、か…」

    梓「…」

    律「まぁ、あれだ。多分、唯、疲れてるんだよ。慣れない生活だし。そろそろ一年経つだろ?溜まっていた疲れが今になって出てきたんだよ」

    唯「そう…なのかなぁ……よくわかんないや。あはは…」

    梓「…す」

    律「え?」

    梓「…じゃだめです」

    唯「あ、あずにゃん?」

    梓「こんなんじゃダメですーっ!!」

    律・唯「わっ」

    92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 18:11:13.45
    梓「私から見れば律先輩も疲れているように見えます!」

    律「え…そうか?」

    梓「何でそんなに2人だけで頑張っていたんですか!?何で…何で少しくらい頼ったりしてくれなかったんですか!?」

    梓「私は…私はそんなに頼りない後輩でしたかっ…!」
    突然立ち上がった梓は身体を震わせながら泣きそうな…いや、泣きながら私たちに訴えかけていた

    唯「あずにゃん…」

    律「悪い…でもな、梓。これは2人で決めた事なんだ」

    梓「え……」

    律「ムギや澪、2人には勉強を沢山見てもらって…澪なんか推薦蹴ってまで同じ大学を選んでくれたのに…」

    律「そんな2人に、これ以上迷惑はかけられない…」

    梓「そんな!迷惑だなんて…思うわけがーーー

    唯「ダメなんだよ。あずにゃん。私たちが耐えれないんだ。その優しさに、ね」

    唯「だから、2人で決めたんだ。当分は…誰の手も借りずに頑張ろうって…」

    梓「…先輩…」

    93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 18:21:01.43
    梓「……わかりました」

    梓「今日はもう…帰ります」

    律「あ、送ってくよ」

    梓「いえ。大丈夫です。…それより」

    律「…ああ…。…本当に困ったら頼るよ。梓にも。澪やムギにも、な」

    梓「ふふ。ならイイんです」

    94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 18:22:14.18
    唯「あ、あずにゃん!」

    梓「はい?」

    唯「今度ね、私たち路上ライブするんだ!!良かったら見に来てよ!」

    梓「路上…ライブ!?そんな事してたんですか!?」

    律「まぁ、ちょいちょいな。場所は×××の××でやるんだ。今週末」

    梓「えっっ」

    律「ん?」
    場所と時間を伝えると梓が驚きを見せた。と思いきや直後に不適な笑みを浮かべる梓

    律「?…梓?」

    梓「ふふふ。路上ライブ。楽しみにしていますね。でわっ!」

    律「あ、おい!ムギや澪には言うなよ!?まだあいつらには会いづらいんだ」

    梓「は~い!」

    95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 18:29:39.75
    律「ふぅ…ふぅ…」

    唯「はぁ…はぁ……。…あー~~~っ!…ふぅ」

    律「だー~~っっ!…ふぅ」
    ・・・少しの沈黙の後
    唯「前より人、増えてたね!りっちゃん!!」
    唯が破顔しながらこちらに振り向いた。そりゃそうだろう私だって嬉し。前の倍くらいは居たんじゃないだろうか

    律「あぁ!口コミで広がったんだろうな。とりあえず、すげぇ嬉しい!としか言いようがないぜ」

    唯「見て見てりっちゃん!おひねりの中に野口さんがいっぱい!」
    マジか!と飛びつこうとしたが、一応周りの目もある

    律「ごほん。…唯、そういうのは後にしなさい」

    唯「は~い」

    96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 18:36:00.07
    律「とりあえず急いで片付けるぞ」

    唯「え?なにかあるの?」

    律「次にここ使う奴が来るんだよ。そろそろ」

    唯「あ、そうなんだ~。じゃあ急がないとね!」

    律「だからそう言ってるジャナイカ・・・」

    「先輩!」

    律「ん」

    唯「お」

    梓「こんにちは、唯先輩、律先輩」
    声がするほうに振り向くと梓が立っていた。さらにその後ろには誰か2人。なんだ?どこかで見た事あるような…

    律「おお。よう、あず……

    ムギ「…」

    澪「…」

    律「さ……」
    ムギと澪だった

    98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 18:41:29.49
    ツカツカツカツカと幼なじみが迫ってくる

    律「あ、あの…みおしゃはぶっっ!!」
    額に広がる痛み。懐かしの澪チョップ

    澪「これで許してやる」
    ぷいっと明後日の方向に顔を背けながら言った。顔が赤かったのは気のせいか…

    唯「澪ちゃん…ムギちゃん…」

    ムギ「2人とも…久し…ぶり…ね…うっ」

    律「む、むぎぃっ?」
    唐突に涙を浮かべるムギ。よせやい。つられて泣きそうなになるだろーが

    澪「…全く、朝から梓の機嫌が異常に良かったらのはこれか」

    梓「えへへ」

    100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 18:51:15.25
    それから色々話した…私たちの事。澪やムギ、梓は同じ大学で、共に軽音楽を続けていた事…。
    そしてお互いにあったわだかまり

    律「そういえば、三人しかいないのか?他の大学仲間とかは?」

    澪「バカ。…ずっと空けてあるんだよ」

    唯「空けてあるって…」

    ムギ「大学でね。私たち三人と一緒にバンドしたいって人達は沢山いたわ」

    ムギ「でもね」

    ムギ「放課後ティータイムのメンバーは…もう決まっているから…」

    律・唯「あ…」
    その時、まだ始まらないのか!とか、早くしろ!などのヤジが飛んだ

    澪「久しぶりの5人だけど……いけるよな?」
    不適に澪が笑う。お前、そんなキャラだったっけ

    律「……」

    唯「りっちゃん…」
    不安そうに唯が私の名を呼ぶ。それに応えるようにして唯の手を強く握った

    唯「あ…」澪「む」梓「ぬ」ムギ「あら…」

    律「大丈夫。…へへ、よし!始めよう!!放課後ティータイム、再結成最初のバンドだ!!」

    101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 18:52:03.20
    >>99
    許せ。俺自身一番わかってる

    106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 19:00:28.02
    律「だはぁ~っ!イイ汗かいたぜ!やっぱり5人揃うと何か違うな!」
    路上ライブを終えた私たちは全員揃ってファミレスへ来ていた

    唯「だねー。なんというかテンションの上がり具合がもう、こう、イイ感じなんだよね!」

    澪「お前たちがそれを言うのか!今まで私たちを避けていたお前たちがっ!」

    律・唯「あぅ」

    澪「まったく…」

    ムギ「まぁまぁ。澪ちゃん落ち着いて。そんなに照れ隠ししなくても」

    澪「照れっ!?照れ隠しなんてしていないぞ!」

    梓「でも嬉しいんですよね?大学で、いつも言ってますもんね。律先輩どうの唯先輩どうのって」

    澪「あずさぁああああっ!少し黙っててくれ!」

    律「みおしゃん…」

    唯「えへへ。そんなに私たちの事思ってくれてたなんて」

    澪「や、やめっ!もうこの話題終わりっ!」

    律・唯・ムギ・梓「え~」

    澪「お!わ!り!なの!」

    110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 19:13:49.53
    梓「ところで」

    律「ん」

    梓「これからは5人でしていくんですよね?路上ライブ」

    律「まぁ、こうなった以上はな」

    唯「えへへ。楽しみだね~」

    澪「全く最初からこうしていればよかったんだ」

    ムギ「まぁまぁ」

    律「…だな。本当にその通りだ」

    唯「…りっちゃん?」

    律「みんな、ごめん」

    ムギ「そ、そんなっ、頭をあげて、りっちゃん」

    唯「…。…私もごめん」

    澪「…唯……。いや私
    ガタッ

    梓「私たちの方こそごめんなさい。です。先輩」

    澪(梓それ私の台詞)

    112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 19:17:49.80
    その日から5人で路上ライブを行う日々が始まった。
    そして、たまにみんなが家に遊びにきたり…
    とにかく、お互いにあったわだかまりが消えたのが大きかった
    私と唯は今まで以上に笑う事が多くなった。その事をムギに話すと
    「私たちもよ」
    何て言うので、ちょっと照れ臭かった


    そして…

    114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 19:21:39.02
    律「ふぅ」

    澪「今日もイイ調子だったな」

    唯「ん~っ。ふぅ」

    ムギ「唯ちゃん、肩、揉んであげようか?」

    唯「わ、ホント?お願いお願いっ」

    梓「また人が増えてましたね」

    律「だな」

    さわ子「そんなあなた達に朗報よ」

    律「え?朗報?…って、うわっ!!!さわちゃん!??」

    さわ子「なによ。化け物でも見たみたいに驚いて」

    律「いや、化け物よりこe



    115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 19:27:01.84
    唯「りっちゃん…大丈夫?」

    律「み、みぞおち…」

    澪「それにしても久しぶりですね。先生」

    さわ子「ほんとに、ね~。みんな会いに来ないから死んだのかと思ってたわ」

    一同「・・・」

    さわ子「冗談よ☆」

    梓「…そ、それよりも先生、朗報って?」

    律「ああ、そういえばそんな事言ってたな」

    さわ子「ああ、それはね」

    116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 19:31:36.62
    さわ子「うちの生徒がね。あなた達を目撃したって言うから来てみれば」

    さわ子「とんでもなく上手くなってるじゃない。って驚いたのよ」

    さわ子「そ!こ!で!よ」

    さわ子「ここからが朗報なんだけど」

    さわ子「私の知人に…まぁ、小さなコンサートを開いている人がいてね」

    さわ子「そこにあなた達を出そうかなあと」

    律「そんな権限あるの?」

    さわ子「まぁ、私の昔馴染みだし…」

    律「ああ、あの黒歴s

    118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 19:36:34.06
    唯「…りっちゃん、大丈夫?」

    律「…ウン。タブン」

    さわ子「お偉いさんも来るから」

    さわ子「もしかしたら…があるかもしれないわよ」

    梓「それって…デビューって事ですか!?」

    ムギ「わぁ、凄い凄い」

    澪「デビュー…かぁ…」

    さわ子「ちなみに一週間後だからね」

    律「ぶふっ!すぐじゃん!」

    唯「れ、練習する間もないね」

    さわ子「まぁ、今のあなた達なら大丈夫なんじゃない?詳しい時間や場所は後で連絡するわ。りっちゃんでいいかしら」

    律「うん」

    122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 19:43:58.98
    律「いやぁ~、それにしても腕がなるなぁオイ」

    澪「何だか、夢みたいだよ」

    梓「澪先輩、まだ早いですよその感想は」

    澪「そ、そうだった」

    ムギ「うふふ」

    唯「………私…」

    律「…唯?」

    唯「軽音部に入って良かったよ!」

    律「……へへ。そっか」

    ムギ「唯ちゃん……うん。そうだね。…私も、軽音部に…みんなに会えて良かったわ…」

    梓「私もですよ」

    澪「ふふ。だな。みんなに会えて良かったよ」
    そう、澪がそう言い終えた時だった。唯が陽気に、鼻歌を歌いながら一歩ステップを踏んで信号を渡る
    まさにその時だった。気づけば私は身を乗り出していた

    126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 19:48:03.41
    一瞬何が起こったのかわからなかった
    気づけば私の視界には……私の…私の一番大切な人が……
    ぐったりと横たわっていた――――――――





    129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 19:56:38.98
    澪「…」

    ムギ「…」

    梓「…」

    唯「…」

    律「お、おいおい、皆元気出せよ。何で事故にあった私よりへこんでんだよ!あはは」

    唯「…りっちゃん……ごめん…ごめんなさい…ごめんなさい!!!私がぁっ…わ、わたっわたしわ、ああ、あ…あぁあっ!」

    律「唯、落ち着けって!誰もお前を責めてねーんだ!居眠り運転。向こうが悪い。なっ!」

    唯「りっ、りつ…りっちゃ…ううっひっく、うぐっ、あっあっあうっあ…ひっ」

    律「お~よしよし。…あでで。腕動かすといてぇなこれ」

    澪「りつ…」

    律「おーまえらまでンな顔すんなって!私は生きてる!死んでないんだ。ならイイじゃんか」

    澪「ばっ!縁起でも無いこと…っ」

    医者「すみません。少し、重要な話しがあるので、席を外してもらえませんか?」

    ムギ「あ……はい。いこ?唯ちゃん」

    唯「…ぅん…」

    132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 20:00:58.27
    後日

    律「えーと。だな。皆に集まって貰ったのは他でもない、コンサートの事なんだけど…」

    さわ子「…間に合いそうに無いのね?」

    律「……うん」

    唯「…りっちゃ

    律「ストーーップ!唯は喋らなくてイイ!お前絶対泣くだろ?」

    唯「う、うぅ…」

    澪「仕方ないさ。また次の機会を狙おう」

    律「いや、そこで…提案なんだが」

    ムギ「?」

    梓「何かあるんですか?」

    律「え~っとな、さわちゃんと話し合った結果…な」

    134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 20:07:09.02
    梓「先生がドラム!?」

    さわ子「頼まれちゃったし…一応人並みには出来るから…ね」

    唯「…」

    澪「……律は……律は、それでいいのか?」

    律「………ぁあ」

    ムギ「…りっちゃん…」

    「…めだよ…」

    律「?」

    唯「ダメだよ!!」

    律「唯?」

    唯「放課後ティータイムのドラムは…りっちゃんじゃなきゃ…田井中律じゃなきゃダメだよっっ!!」

    律「唯…」

    梓「唯先輩…」

    澪「………同感だ。先生を入れるくらいなら…先生には悪いけど、ドラム無しで演奏した方がイイ」

    律「澪…」

    136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 20:12:42.35
    さわ子「…あ~もうハイハイ」

    唯「っ?…さわちゃん?」

    さわ子「お熱いのはそれくらいにさない。イイじゃない、それで。ドラム無しで」

    さわ子「一応向こうにはそれで話しをつけておくわ」

    澪「先生…。…ありがとうございます」

    さわ子「うん。それと、一応私もドラムの練習しておくから。必要だと思ったら、声をかけなさい。ま、必要ないと思うけどね」

    律「さわちゃん…ありがと」

    さわ子「いいのいいの。まったく…あんた達見てたら私の若い頃を思い出すわホント…」

    さわ子「じゃあ、とりあえずまた今度ね」

    一同「はいっ」

    137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 20:15:39.83
    その日から…ドラム無しの練習が始まった。
    さわちゃんは、「練習くらい入れてくれてもイイじゃない…」
    とか言っていたような気がする。ごめんねさわちゃん。譲れないんだ。そのドラムの席だけは…





    そして…

    138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 20:23:04.01
    澪「レベル、高いな…」

    唯「うん…」
    自分達の番が来るまでまだ時間があったので、客席からコンサートを眺めていた。
    でもそれは間違いだったのかも知れない。みんな、自信を失っていく…
    こんな時、ムードメーカーが居れば、全然違ったのだろうか
    唯「りっちゃん…」
    誰にも聞こえないように呟く。大好きな人の名前を声に出すと不思議と勇気を得られる。
    このおまじないを、私は毎回、ライブ前に行っていた
    でも
    唯「…」
    今回ばかりはダメだった。呟いて得られるのは悲しみだけ。勇気の欠片もない

    梓「だ、大丈夫ですよ皆さん!私たちの方が上です!そうに決まってます!」

    ムギ「梓ちゃん…」

    さわ子「みんな、そろそろよ。支度するからこっち来て」

    澪「あ、はい」

    梓「やってやるです!」

    唯「…」

    139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 20:27:26.21
    唯「…」

    澪「う、う…何だか気分が…」

    ムギ「澪ちゃん大丈夫??」

    梓「ふぅー。ふぅー。深呼吸深呼吸」

    さわ子「みんな、着替えたわね?」

    澪「は、はいっ!!」

    さわ子「……ふふ」

    梓「?…どうかしたんですか?」

    さわ子「ここで、スペシャルゲストの登場です」

    唯「え」

    澪「な」

    梓「ま、まさか…」

    ムギ「うそ…」

    さわ子「嘘よ」

    140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 20:32:59.80
    ムギ「なっ」

    唯「っ!」

    澪「せ、先生!こんな時にそんな嘘つかないで下さい!」

    さわ子「…」

    梓「せ、先生?」

    さわ子「今のみんなの表情で、今抱えてる不安や気持ちがわかったわ」

    さわ子「みんな、りっちゃんの事が大好きなのね。……でもね、みんな」

    さわ子「りっちゃん抜きでライブをする。そう言いだしたのは、あなた達よ」

    澪「っ…!」

    さわ子「このライブが失敗して一番悲しむのは誰…?」

    さわ子「……これ以上は…野暮ね。…みんな、頑張ってね」

    唯「……先生!」

    さわ子「…なぁに?」

    唯「ありがとう…ございます」

    さわ子「…私は何もしていないわ。…客席から、見てるからね。じゃあ」

    143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 20:40:48.52
    唯「行こう。みんな」

    澪「ああ」

    ムギ「ええ」

    梓「はい!!」
    ありがとう、さわちゃん。本調子とはいかないけれど、何とか頑張れそうだよ。

    りっちゃん……見守っていてね

    唯「…」
    舞台袖へと続く扉。そのドアノブに手を伸ばした
    扉は古いのか、独特な音をたてながら開いていく

    唯「……」

    梓「先輩?早く進んで下さい」

    唯「りっ………りっちゃ…ん?」
    そこには紛れもない、見間違うハズのない、あの見慣れた後ろ姿があった
    扉が開く音に気付いたのか、その姿がこちらに振り向く

    律「…よう。遅かったな、お前ら」

    146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 20:49:50.60
    澪「律!」

    梓「先輩!」

    ムギ「りっちゃん…!」

    唯「…」
    みんなが駆け寄る中、一人呆然と立ち尽くす私

    律「…」
    りっちゃんと、目が合う

    律「遅くなったな。田井中律、ただいま帰還しました!!」

    唯「りっちゃ……りっちゃああああっん!!」
    駆け寄り、抱きつく。ああ、これだ…私が欲しかった安らぎが、今、目の前にある

    唯「りっちゃんりっちゃん!りっちゃぁああん!!」

    律「こらこら、泣くな泣くな。そろそろ幕開くぞ」

    澪「と、いうか、律。大丈夫なのか?その、色々と」

    律「はは、無理言って抜け出してきたんだよ。少しくらいなら大丈夫なんだってさ」

    澪「そうか、ならいいんだ」



    147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 20:53:50.96
    司会「次は、放課後ティータイムによる」

    ムギ「あっ、みんな!始まるわよ!」

    律「よし!…唯、やれるか?」

    唯「ぐすっ…ずびっ…。モチロンだよ!!」

    律「…よし!梓!」

    梓「やってやるです!!」

    律「澪!」

    澪「大丈夫!」

    律「ムギ!」

    ムギ「いつでもオッケ~よ~」

    律「よし!聴かせてやろうぜ!見せてやろうぜ!私たち、放課後ティータイムをさ!!」

    唯「うん!」 澪「ああ!」 ムギ「ええ!」 梓「はいです!」


    149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 21:04:33.89
    幕が…開く
    観客の視線が、私たちに集中する
    さっきまでの私なら、この状況でもう参っていただろう。けれど、今はもう違う
    後ろに…居てくれている
    安心を…くれる人がいる。だから…もう大丈夫

    唯「…あー…コホン」

    唯「ここに来るまで、とても長い道のりでした」

    唯「楽しい事や嬉しい事。もちろん、辛い事や苦しい事もありました。もうダメだと、何度か諦めかける時もありました」

    唯「けど、私はこうして、ここに、立っています」

    唯「それは…みんなが……仲間が支えてくれたおかげです」

    唯「こんな…こんな喜びを皆さんにも知ってほしい…そんな気持ちを込めて、歌います」
    澪ちゃんを見る。ニコッと、頷いてくれた
    あずにゃんとムギちゃんの方を見る。ニコッと、頷いてくれた
    最後に、後ろに振り向く。ニコッと、頷いてくれた

    唯「…」

    唯「聴いてください。放課後ティータイム、曲は―――――――

    151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 21:08:41.55
    さわ子「…」

    「凄い子たちだねぇ。アレ、みんな君の教え子?」

    さわ子「あらアナタ…。…ふふん、凄いでしょ」

    「伝わってくるものが違うよ。他とはね」

    さわ子「…決めた?」

    「あぁ。決まりだ」

    さわ子「そう…。あの子たちも喜ぶわ」

    「だといいね」

    152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 21:14:32.90
    唯「ふぅ…ふぅ…」
    歌い終わると同時に大きな歓声。鳴り止む気配がない。それがとても心地よく感じられた

    梓「…い、今までで、一番…イイ演奏が出来た気がします…」

    澪「はは、梓、泣いてるぞ」

    梓「えっええっ!?そ、そういう澪先輩だって泣いてます!」

    澪「な、なにぃっ!本当か!?」

    ムギ「はいはいそういうのは幕がおりてからね」

    唯「あはは」
    相変わらずだなぁ、みんな

    幕がおりる。その時だった
    りっちゃんが一言も喋っていない事に気付く

    唯「りっちゃん?」

    153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 21:17:51.18
    私の声に反応する事はなく、視界には、横たわったりっちゃんが、そこにいた

    唯「ーーっ!りっちゃん!!!!」

    さわ子「みんな!」

    唯「さわちゃん!りっちゃんがっっ!!」

    さわ子「とにかく落ち着いて!今医者が来てるから!みんなは後片付けを!」

    梓「は、はいっ」

    154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 21:21:48.23
    病院にて


    律「…」
    りっちゃんはすぐに意識を取り戻し、面会可能という事になったので、病室にみんなが集まる事になった

    医者「…私はダメだと言ったんですがね」

    澪「あの…どういう事ですか?」

    医者「…田井中さん」

    律「いいです、先生。私から言います」

    唯「…」

    155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 21:31:25.94
    医者「それじゃあ私は退室するよ。何かあったら呼んでくれたまえ」

    さわ子「ありがとうございます」

    律「・・・・・腕…」

    唯「え?」

    律「腕が…弱ってるらしいんだ」

    梓「ど、どういう事ですか?」

    律「腕に負担をかけると…事故の時の痛みが再発して…まともに動かせなるんだ。私生活では問題ないけど」

    律「…負担っていうのはまぁ…ドラム…くらいのレベルな訳で…」

    律「それに、もしかしたら将来的には、もっと弱まるかもしれないって」

    唯「…りっちゃん…まさか……」

    律「うん。だから、この腕がまともに動かなくなる前に、放課後ティータイムの…最後のドラムを…やりたかったんだ」

    律「だから、無理に病院を抜け出したんだ。たはは」

    158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 21:39:13.05
    唯「わたしの――

    律「唯」

    律「唯のせいじゃない。気にするなよ」

    澪「待て。待ってくれ。じゃあ放課後ティータイムのドラムはどうなるんだ!?」

    ムギ「澪ちゃん!落ち着いて!」

    澪「これが落ち着いていられるか!なぁ律、冗談なんだろ?冗談って…冗談っていってくれよ!なぁ!!」

    梓「先輩!!」

    澪「っ!あ…ごめ…わたし…さ、最低だ…なにやって…」

    ムギ「澪ちゃん…」

    159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 21:41:08.21
    律「澪」

    澪「なん…だよ…」

    律「あ、いや。やっぱ後で」

    澪「…お前、今、私放課後ティータイムを抜けるよ。とか言おうとしてただろ」

    律「え、いや、あの…えと…」

    澪「そんなの絶対に許さないからなっ!!」

    ムギ「澪ちゃん、ここ病院だからっ」

    澪「あ、ごめん…」

    ムギ「…ちょっと外に出よ?ここじゃ冷静で居られないでしょう?」

    澪「うん、そうする…ごめん、律、ムギ…」

    律「あ、ああ」

    160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 21:43:58.94
    ムギ「りっちゃん」

    律「ん」

    ムギ「私も、りっちゃんが抜けるなんて、絶対に認めないからね」

    律「ムギ…」

    梓「…律先輩、私もですよ」

    律「梓…」

    ムギ「さ、澪ちゃん」

    澪「ん…」

    梓「何か、冷たいもの買ってきますね、私」

    律「あ、ああ。ありがとう」

    161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 21:51:56.10
    さわ子「私はお邪魔みたいだし…じゃあね☆」バタン
    こうして、室内に取り残された私と唯
    重たい雰囲気の中、先に口を開いたのは
    律「いやぁそれにしてもあれだな」
    私だった

    律「腹へったなぁ…」

    唯「………ねぇ、りっちゃん」

    律「唯…どうした?」

    唯「ドラムはダメなんだよね…?」

    律「あ、ああ?」

    唯「ギターは、どうなの?」

    律「ぎ、ギター?ああ、ギターなら多分大丈夫だよ。先生が言ってたんだよ」

    律「誠に残念です。まさかドラムとは…ギターやベース、キーならまだ何とかなったのに…ってな」

    唯「じゃありっちゃん!!」
    私が言い終える前に、笑みを浮かべた唯が顔を近づけてきた

    律「お、おう。どうした」

    唯「ギターやろうよ!!」律「は?」

    162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 22:01:13.14
    律「なに言って…」

    唯「それでね!私がドラムをするの!!そうすれば全部解決だよ!」

    律「…あのな、唯。お前がどれだけ練習したか私は知ってる。ボーカルもギターも。それを全部壊す事何て私には出来ないよ…」

    唯「りっちゃんが壊すんじゃないよ。私が壊すんだ」

    律「へ、屁理屈を…」

    唯「それに、私は」

    律「?」

    唯「ギターやボーカルがしたいんじゃない」

    律「…唯?」

    唯「りっちゃんと…みんなとバンドがしたいの!!」

    律「……唯…」

    唯「待ってて!」

    律「あ、おい」

    163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 22:04:11.83
    律「これ…」

    唯「ギー太だよ!」

    律「…ダメだ、受け取れないよ…」

    唯「むー……」

    律「第一、そんな大切なもの、他人に簡単に譲渡しちゃいけません」

    唯「りっちゃんだからだよ」

    律「えっ」

    唯「他の誰でもない…りっちゃんだから」

    唯「だから、渡せるんだ」

    律「唯……」

    唯「だから受け取って、りっちゃん」

    164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 22:12:44.46
    これを受け取れば私は…
    ダメだ…受け取れない…
    唯の頑張りを知っているからこそ…受け取る事なんてできない…

    唯「りっちゃん」

    律「なん…だよ…」

    唯「本当ならそこには…私が座っていたハズなんだよ」

    律「!」

    唯「これはその…ほんの少しの恩返しで…」

    唯「それに…りっちゃんは言ってくれたよね…」

    唯「楽しい事も、辛い事も…半分こ…ぜん…ぶ…半分こっ…て…」

    律「っ…!」
    唯は泣いていた。多分、私も泣いてる

    唯「全部背負わないで……私、りっちゃんの事…大好き…だから…。少しでも力になりたくて…うぐっ」
    私は…馬鹿だ。こんなにも近くで、すぐ傍で、私を思っていてくれてたのに

    律「唯…ごめんな。そしてありがとう」
    ベッドからおりて、唯と向き合う。もう逃げないよ

    165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 22:17:04.40
    唯「りっちゃん…」

    律「唯の気持ち…全部、貰う事にするよ」

    唯「りっちゃん…!」

    律「唯…」

    唯「うん。ギー太をよろしくね」

    律「うん」
    ギー太を受け取る。重いなぁ。きっと色んなモノが詰まってるんだろう

    唯「私がい~っぱい、色んな事教えてあげるからね!」

    律「うん。私も…ドラム、教えるよ」

    唯「うん!」

    律「……」

    唯「りっちゃん?」

    律「えーっと…だな」

    167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 22:18:37.49
    律「あ、唯。顔にゴミついてるぞ」

    唯「へっ?どこどこ?」

    律「あぁ待って、ちょっと顔近づけて」

    唯「う、うん」



    170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 22:24:44.82
    言われるがままにりっちゃんに顔を近づける
    その時だった。唇にやわらかな感触

    唯「…へ?」

    律「へへ。ついていたのは可愛い唇でした!なーんてな。びっくりした?」

    唯「……・・・・・ーー~~っ!!!?~~○×△□!?!」

    律「お、おいおい唯、落ち着けって」

    唯「りりりりり、りっちゃん!これはそのあのあ、あ、あれ、えと、そういう意味で捉えてもイイのでしょうか!!」

    律「……ふふ。うんっ」

    唯「り、り、りっちゃぁああああああん」ガバッ

    律「お、おわっ!唯っ!?」

    173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/25(土) 22:31:23.73
    廊下にて
    「りっちゃあああああんっ!」

    梓「…入りづらいです」
    澪「…私なんてあんな事言っちゃったんだぞ。もっと入りづらいんだぞ」
    ムギ「まぁまぁ」
    さわ子「あ、そうだ皆、デビューが決まったわよ」
    梓「へ~…ってえええ!?」
    ムギ「あらあら」
    澪「ホントですか!?」
    さわ子「うん」
    梓「軽っ!って、そうなると大学にもあまり行ってられませんね」
    ムギ「私、一度大学を中退するのが夢だったの~」
    澪「どうしてそうなる!というか何だその夢は!」
    「院内ではお静かに!」
    澪「はひっ、す、すみません!」
    さわ子「…(デビューを推したのは私だけど…何だか不安になってきたわ…)」


    おしまい

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過去の名作たち

唯「隣の席のおさわり姫」
梓「ガラム」
澪「ゆーい」唯「つーん」
  1. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/03/15(火) 20:02:33 URL [ 編集 ]
    ええはなしや~

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