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律「この人、澪だよな?」

  1. 名前: 管理人 2010/10/04(月) 18:20:51
    1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 22:40:17.96
    唯「何見てるの?りっちゃん」

    律「動画サイトだよ。最近はまっててさMADがおもしろいんだよ」

    唯「MAD??」

    梓「簡単に言うと他人が作った映像を切り貼りしたりして改変することです
      私はあまり好きじゃないんですけどね。
      著作権上問題がありますし」

    律「相変わらず頭堅いな梓は、おもしろければそんなのはどうでもいいんだよ」

    梓「そういう問題じゃないんですけどね」

    紬「けいおんオープニングを、ボーカロイド少女に歌わせて見たですって」

    律「また、初音ミクか? そっち系はちょっとな」

    紬「ミクちゃんとはなんだか毛色が違うみたいだけど」

    律「よし、再生してみろ」


    3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 22:49:43.20
    『どまらない~! どまらない~!♪」

    律「歌わせてみたというよりただ叫んでる感じだな」

    紬「少女っていうからもっとかわいいのを期待してたんだけど」

    唯「私はいいと思うけどな」

    梓「所詮はMADですね」

    律「おい、紬止めてくれ。 聞くに堪えないや。」

    梓「よくあんなの作りますよね。これじゃあボーカロイドというより
      暴歌ロイドですよ」

    律「さすがにMAD好きの私でもこれはちょっと合わないな」

    紬「気分転換に他の動画も見て見ましょう」

    4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 23:04:49.83
    紬「あら?」

    律「どうした紬?」

    紬「これの元ネタですって」

    律「元ネタってあの叫んでるやつの元の動画ってわけか
      どんな奴か見てやろう」

    唯「どんな素敵な人が歌ってるんだろう?」

    律「オンラインゲームにキレる少女(音量注意)だってさ。」

    紬「じゃあ、再生するわね」

    動画「さっさと起動しろ! このポンコツパソコン!」

    梓「随分、気性が荒らいですね」

    律「ちょっと精神状態やばいんじゃないか? こいつ」

    紬「なんか、見てはいけないものを見たようなそんな気になるわね」

    唯「ダイナミックだね」

    律「…っていうかこれ澪じゃないか?」

    梓「こんな奴と澪先輩を一緒にしたら失礼ですよ」

    律「画質が悪くて顔はよくわからないけど声の特徴とか明らかに澪だろう」

    7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 23:19:08.41
    梓「あの澪先輩が動画サイトに投稿なんてするわけないじゃないですか」

    律「私もそう思うんだが。これはどう見ても」

    唯「じゃあ、澪ちゃんが来たら聞いてみようよ」

    律「そうだな、本人に聞くのが手っ取り早いな」

    紬「ちょっとまって」

    律「なにか問題でもあるのか?」

    紬「ひょっとしたらこれ盗撮じゃないかしら」

    律「盗撮?」

    紬「ええ、梓ちゃんの言うとおり澪ちゃんがあんな動画を自分で投稿するとは
      思えないわ。自分の知らない間にあんな動画がサイトにばら撒かれてた
      ことを澪ちゃんが知ったらショックを受けるんじゃないかしら」

    律「だとしたら、事態は深刻だな。あれだけMADが氾濫してると
      もはや完全に削除するのは困難だし」

    梓「澪先輩かわいそうです」

    唯「不届きものがいるもんですな」

    9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 23:31:52.61
    律「ことの真相が明らかになるまでこのことは澪には黙っておこう」

    紬「そうね…」

    梓「でも、動画はどうするんですか?」

    律「さっきも言った通り、あれだけ複製されてるともはや完全に削除するのは
      不可能だな。残念なことだが」

    紬「例え私たちが隠し通せたとしてもネット上からあの動画が消えるわけじゃ
      ないのよね」

    澪「ネットがどうかしたのか?」

    律「わわわ、み、澪ノック位しろ!」

    澪「また、私に内緒でなにかたくらんでるのか?」

    紬「あ、そうだわおいしいケーキ持って来たのよ」

    梓「早く食べて練習しましょう。練習」

    澪「?」

    11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 23:49:04.61
    律「よし、今日はこの辺で終わりにするか」

    澪「今日はいつになくよくがんばったな」

    律「私だってやる気をだせばあれくらいできるんだよ」

    澪「がんばってはいたけどミスは多かったけどな」

    律「それをいうな!」

    紬「それじゃあ、また明日」

    唯「バイバーイ」

    澪「ああ、気をつけてな」

    律「あ、そうだ私夕飯の買い出しがあるんだった」

    澪「律が夕飯の買い出しなんて珍しいな」

    律「母ちゃんが風邪ひいちゃってさ、私が料理当番だから」

    澪「それは、大変だな。手伝おうか?」

    律「いいよそんな。私の家のことで澪の手を煩わせたくないからね」

    澪「そうかじゃあまた明日」

    律「うん。澪も気をつけて」
     (よし、我ながらうまい演技だな)

    12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 00:04:44.57
    ハンバーガーショップにて

    律「おお、みんな揃ってるな」

    梓「緊急会議ってなんなんですか?」

    律「紬、説明を頼む」

    紬「実はあの後動画サイトを巡回してたんだけど
      こんな物を見つけたの」

    律「『クラッシャー少女イギリの番組に出演』だって?」

    紬「どうやらクラッシャー少女こと澪ちゃんがゲームの問題点を
      特集したイギリスの番組に出演したらしいのよ」

    唯「海外の番組に出演するなんて凄いね澪ちゃん」

    律「いや、関心してる場合じゃないだろう。
      これじゃあまるで晒しものだ」

    梓「もはや有名人ですね。澪先輩」

    13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 00:15:13.15
    紬「注目すべき点は澪ちゃんが自らあの動画について語ってるということ」

    律「ということはあの動画の存在は澪も知ってるってことか」

    唯「じゃあ、わざわざ隠すことなかったんだね」

    梓「あんな動画を自分で投稿するなんてどういう神経してるんだか」

    律「とりあえず、盗撮じゃなくて一安心だな。詳しいことは明日澪に聞いてみよう」
      突っ込みどころ満載だからな。」

    梓「MADの素材にされても自業自得ですね。」

    その頃澪は

    澪「どれどれ、久々に動画サイトでも見てみるか
      この前うpした動画の再生数がどれくらい伸びてるか楽しみだな
      すごいもう100万再生突破してる。
      さすがあの動画のインパクトは絶大だな。
      お、コメントも来てる」

    16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 00:39:52.75
    コメント「クラッシャー少女ワロスwwwwwww」

    コメント「顔はかわいいのにもったいない」

    コメント「これってマジ?」

    コメント「いや、演技だろう」

    澪「いいぞいいぞ、ランキング一位になるのも夢じゃないかもな」

    そして翌日

    澪(今度はどんなネタがいいかな)

    律「おっす、澪!」

    澪「律、ちょうどいいところに来たな」

    律「なにがだよ?」

    澪「最近おもしろいと思ったことはあるか?」

    律「どうしたんだよ、突然」

    澪「実は私ネットで風変りな動画を公開してるんだけど。それが結構ウケがいいから
      今度新作作ろうと思ってるんだ。」

    17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 00:50:41.53
    律「ああ、そのことなんだけどさ…」

    澪「律もあの動画見てくれたのか?」

    律「う、うん」

    澪「おもしろかっただろう?」

    律「まぁーある意味」

    澪「水臭いな何で言ってくれないんだよ。で?どうだった?」

    律「どうだったって言われても」

    澪「ちょうど律の感想も聞きたいって思ってたんだよね
      そうだ!学校のみんなにもあの動画を広めて感想を聞いてみよう
      ついでの再生数アップで念願のランキング一位に…」

    18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 00:54:52.86
    ちょっと風呂入ってくる。
    なんとしても完結せるから。

    20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 00:56:41.84
    >なんとしても完結せるから。

    すまん脱字してた。
    なんとしても完結させるからの間違いな。

    24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 02:00:50.37
    律「それは、やめとけ」

    澪「なんでだよ? 有名になるチャンスなんだぞ」

    律「有名は有名でも違う意味の有名なんだよ」

    澪「違う意味の有名ってどういう意味の有名なんだ?」

    律「うまく説明することはできないんだけど。
      例えばさキーボードクラッシャーの動画を見て澪はどう思う?」

    澪「あれは傑作だよな。彼の渾身の演技に敬意を表したい」

    律「確かに演技かもしれないけどでもそれは彼の周りの人間以外には
      わからないことなんだよ。
      中にはあれを本当に頭のおかしい人だと思って見てる人もいるわけで」

    澪「彼に対して批判的な意見もあることは確かだがその功績は評価しても
      いいと思うんだ。彼は動画サイトの中で絶叫系といういちジャンルを
      築きあげたわけなんだから。」

    律「まぁ、キーボドクラッシャーの話はどうでもいいんだ。
      ただ、澪が同列に扱われているんじゃないかと心配で。」

    澪「さすがに本家にはかなわないけどな。
      でも、いつかは超えて見たいとは思ってるよ」

    律「いや、再生数のことじゃなくてさ。
      はっきり言わせてもらうとバカにされてるんだよあの動画のせいで」

    27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 02:19:09.02
    澪「バカにされてる? 私がか?」

    律「うん、そうだ。
      他の澪関連の動画とか見たことないのか?」

    澪「他のもなにも私が投稿したのはあの動画だけなんだが」

    律「まさか、自分の動画がMADにされてるのとか知らないのか?」

    澪「MAD?なんだそれは?」

    律「MADも知らないで動画サイトやってるのか?」

    澪「前、怖い映像見ちゃってさ。それ以来自分の動画しか見てないんだよな」

    律「…」

    澪「まぁ、そんなもの知らなくても私の動画さえ再生数が伸びればそれでいいんだがな
      おっと、早くしないと遅刻だ。先、行ってるからな」

    律「知らせないほうがいいのかな…」

    28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 02:31:05.60
    梓のクラス

    純「ねぇ、梓」

    梓「どうしたの純?」

    純「あれ見た?」

    梓「あれってなに?」

    純「澪さんの動画だよ」

    梓「まさか純あれ見ちゃったの?」

    純「澪さんがぜひ見てっていうから見てみたんだけど
      やばいよねあれ。MADとかも氾濫してるし」

    梓「…」

    純「澪さんのことを悪く言うわけじゃないんだけど
      あれはちょっとやりすぎだよね。」

    梓「それってみんな知ってるのかな?」

    純「多分、知ってると思うよ。澪さんがふれ回ってたし。」

    30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 02:42:55.23
    放課後

    律「どうやらクラス中に広まってるらしいな」

    梓「純も知ってました。」

    律「澪の奴他の学年にまで出張してるのか。どうしようもないな」

    紬「澪ちゃんの考えが理解できないわ」

    ガチャ

    さわ子「秋山さんはいるかしら」

    律「澪ならもうすぐ来ると思いますけど」

    さわ子「あら、そう。」

    梓「澪先輩がどうかしたんですか?」

    さわ子「実は、澪ちゃん宛てに手紙が来ててね」

    梓「なんで澪先輩宛ての手紙が学校に?」

    唯「ファンレターかな?」

    さわ子「そうなのよ、だから秋山さんに確認しようと思って来たんだけど」

    31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 03:01:41.66
    澪「お、みんな揃ってるな」

    唯「あ、澪ちゃん」

    さわ子「秋山さんに手紙が来てるのよ」

    澪「私にですか?というかなんで学校に?」

    さわ子「ちょっと確認して欲しんだけどいいかしら」

    澪「とりあえず中身を見てみましょう」

    手紙
    『澪ちゃ~ん、動画見たよ! 演技か本気か知らないけど
     凄いね。私には真似できないよ。
     新作も期待してるよ! 
     あと、弟が澪さんの大ファンで近いうちに遊びに行くからよろしく!』

    澪「なんだこれは!」

    さわ子「心あたりはない?」

    33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 03:05:50.87
    澪「ありませんよこんな手紙。誰がこんないたずらを」

    唯「やっぱファンレターだよ」

    律「人気者はつらいねぇ」

    紬「なんで澪ちゃんがんここに通ってることがわかったのかしらね」

    梓「遊びに行くとも書いてありましたね」

    澪「それってまさか…」

    律「個人情報が漏れてるってことだな」

    澪「そ、そんな」

    律「あんな動画投稿するからこういうことになるんだよ」

    澪「それは関係ないだろう」

    34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 03:20:57.64
    律「いや、おおいに関係あるよ、手紙には動画を見たとはっきりと書いてあったし」

    澪「私は動画に個人情報なんて載せてないぞ」

    律「例え自分が書いてなくても顔写真一枚あれば個人情報なんて
      あっという間にバレルからな。ましてはあんな目立つ動画なら
      なおさらだろう」

    澪「そ、そんな…。どうしよう」

    律「だから言っただろう?悪意をもってる奴もいるって」

    澪「わかったよあの動画は削除するし、今後一切動画サイトはやらないよ」

    律「あれだけ広まってたら元の動画を消しても無駄だろうね
      あの動画は一生どこかしらに残ることになる」

    澪「じゃあ、どうすればいいんだよ」

    律「とりあえず、自分が見つけた動画をかたっぱしから削除依頼していくしかないだろう」

    紬「私も手伝うわ」

    唯「パソコンとかあまりわからないけど。変な人がきたら私が追い払うよ」

    梓「私も澪さんのMADを見つけたら削除依頼します」

    澪「すまない、私がバカなことをやったせいで」

    37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 03:42:16.58
    生徒A「あれみた?」

    生徒B「見た見た、あの3年の」

    生徒C「私なんてMADつくっちゃった」

    生徒D「暴歌ロイド超ウケるんだけど」

    梓「だいぶ、噂になってますね」

    律「そりゃそうだろう。本人があれだけふれまわってたんだからな」

    紬「自分でまいた種とはいえ。気の毒ね」

    澪「は、恥ずかしい///」

    律「今更かよ。
      しかし、この分じゃ当分収まりそうもないな」

    紬「自分から言った手前、見ないでとも言いずらいわよね」

    38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 03:58:07.26
    澪「ううっ……」(プルプル)

    律「どうした澪?なんか震えてないか?」

    澪「そ、そんなことないよ。
      それより早く教室いくぞ!」

    律「おい、待てよ」

    唯「そんなに急がなくても」

    澪(たまんないな今の快感。みんなの注目の的、もはや時の人じゃん私。
      折角再生数稼いでたのに動画削除して損したかもな。)

    紬(なに一人でにやけてるのかしら澪ちゃん)

    39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 04:11:59.22
    澪(確かに個人情報が漏れるのは怖いけどみんなからは注目されたいし
      ネット上での地位も気になる。)

    国語教師「じゃあ、秋山さん30ページを読んでちょうだい」

    澪「ニハハ」(ニンマリ)

    国語教師「あ、秋山さん…」

    紬「あ、あの私が代わりに読んでもいいですか?」

    国語教師「じゃあ、頼んだわ」

    律「なぁ、見たか?授業中の澪」

    唯「私寝てたからわかんないや」

    律「ああそう…、紬は見たよな」

    紬「ええ、明らかにおかしかったわ。たまにニヤけたりして。」

    律「なんだか変な胸騒ぎがするのは私だけだろうか」

    紬「澪ちゃんだいぶ動画サイトにのめり込んでたみたいだから
      後ろ盾を失って不安定になってるのかもしれないわね」

    梓「ニコ厨もここまでくると重症ですね。」

    40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 04:28:54.68
    澪「クソ! なんでこんな動画が一位なんだよあのままいけば
      私の動画が一位を取るはずだったのに」

    律「おい澪、部活行くぞ」

    澪「ああ、今行くよ」

    紬「マドレーヌ焼いてみたの」

    唯「わぁー、おいしそう」

    律「どれどれ、これはうまい!」

    紬「ありがとう」

    律「澪も携帯とにらめっこしてないで食べなよ」

    澪「ああ、なかなかおいしいな」

    律「携帯みながら食べるなよな。さっきからなに見てるんだ?」

    澪「おい、律やめろ!」

    律「いいじゃんか見せてくれたってエロサイトでもみてたのか?
      動画ランキング?」

    澪「こ、これはだな」

    律「あれほど言ったのにまだ動画サイトなんてやってるのか
      そんなにランキングが気になるのか?」

    41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 04:35:44.31
    澪「別にいいだろう、見るくらい」

    律「見るだけならな」

    澪「どういう意味だ」

    律「また澪が変な動画を投稿しないか心配なんだよ」

    澪「それは絶対にない!もう個人情報が漏れるのは嫌だからな」

    律「ならいいんだけどさ」

    梓「それよりそろそろ練習始めましょうよ」

    紬「そうね、そうしましょう」

    唯「えー、まだお茶飲みたいよ」

    梓「唯先輩空気読んで下さい」

    42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 04:55:13.68
    律「どうしたんだよ澪。私よりミスが多いなんて」

    澪「ごめん、ちょっと考えことしててな」

    律「動画サイトのことか?」

    澪「ち、違う!」

    律「まぁ、やるやらないは澪の勝手だけどさ。またこの前みたいなことに
      なっても嫌だろう?」

    澪「見てるだけなら問題ないはずだ!」

    律「そう、見てるだけならね。でも、澪が気にしてるのは
      再生数のランキングなんだろう?」

    澪「それは…。」

    律「見てるだけの人がそんなに再生数を気にするもんなんだろうか?」

    澪「例え見てるだけも気にする人は気にするよ。なぁー紬」

    紬「まぁ、気にする人は気にするんじゃないかしら」
      (なんで私にふったのかしら)

    唯「もう、いいじゃんそんなのどうだって」

    43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 04:58:15.02
    澪「よくない!動画ユーザーにとって再生数がどれほど大事なものか
      唯にはわからないだろう。 梓はわかるよな?」

    梓「いや、私は投稿したこととかないんでわかりかねますが」
      (なんでわたしならわかるって思ったんだろう)

    澪「なんなんだよ! なんでみんなわかってくれないんだよ!
      もういいよ! 家に帰ってネットでもやってたほうが楽しいや」

    律「おい!澪!」

    唯「行っちゃった」

    梓「もう少し話す合わせた方がよかったですかね」

    律「いや、梓は悪くないよ。澪が一方的過ぎるんだ
    澪のことは私にまかせて。今日は練習に集中しよう」

    45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 05:25:45.79
    澪「まったく軽音部の連中ときたら全く私のことをわかってくれない
      気晴らしにチャットでもするか」

    チャット「こんばんわアッキーさん(澪のハンドルネーム)
         久しぶりですね」

    チャット「紹介された動画みましたよ。あれって演技ですよね?」

    チャット「演技って言って下さいよ」

    澪「チャットはあの動画の話題でもちきりだな」

    アッキー「すみせん、実はあの動画削除したんです」

    チャット「え?そうなんですか?」

    チャット「ようつべではまだ見れたけど?」

    澪「なんだよ…、ようつべって。そんなところに投稿した覚えはないぞ
      私の動画がまだ残ってるって気になるな…」

    アッキー「ようつべとはなんですか?」

    チャット「え?アッキーさんようつべ知らないんですか?
         それでよく動画なんて投稿できましたね。」

    46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 05:31:47.26
    アッキー「なんか、ごめんなさい」

    チャット「いやいや、謝ることはないですけど。 
         ユーチューブのことですよ。ニコニコ動画より有名なんですよ。」

    澪「なにぃー!ニコ動より有名だと!」

    チャット「ようつべを使えば世界中に動画を発信できるんですよ」

    澪「世界デビューだと?!」

    チャット「あの、アッキーさん?」

    アッキーさんが退室しました。

    澪「大変だ早く削除依頼しないと。でも、どうすればいいだ…。
      そうだ!律に聞いてみよう」

    47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 05:39:11.81
    澪「もしもし律か? 大変だよ私の動画がユーチューブに転載されて…」

    律「ああ、それならもう削除依頼だしておいたから」

    澪「でも、まだ残ってるって」

    律「依頼が反映されるまで時間がかかるんだろう。ああいうところではよくあることだよ。
      それより、明日は部活に来いよな。もう、途中で出て行ったりするなよ
      みんな心配してるんだからさ。」

    澪「うん、わかったよ。じゃあ、削除依頼の件頼んだぞ」

    律「それなら私や紬、梓にまかせておけば大丈夫だから」

    澪「悪いな迷惑ばかりかけて」

    律「いいってことよ。私も迷惑掛けることあるし
      それじゃあ、おやすみ」

    澪「ああ、おやすみ」 

    51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 05:59:19.82
    日曜日

    澪「遅くまでゲームやってたら寝坊しちゃった
      唯じゃあるまいし。なに、やってんだ私。」

    男「あ、あのークラッシャーの人ですよね?」

    澪「はい?」

    男「ああ、やっぱりそうだあの動画を見たときからかわいいなって思ってたんですよね」

    澪(この人あの動画みてたんだ…)
     「なんのことですか? 人違いじゃないですか?」

    男「この声といい間違いない!君、クラッシャー少女こと
      秋山澪ちゃんでしょう?」

    澪「なんで私の名前を知ってるんだ!」

    男「そんなことよりこれから僕と遊ばない?」

    澪「私、友達と約束があるんで」

    男「もしかして、軽音部の子かな?」

    澪「なんだっていいじゃないですか」

    男「怒った澪ちゃんもかわいいな」

    澪「それじゃあ、私急ぎますんで」

    52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 06:09:59.55
    男「澪ちゃんもいいけど唯ちゃんも捨てがたいな」

    澪「な、なんで唯の名前を!」

    男「ボクチン、澪たんのこといろいろと調べたんだよね
      桜が丘高校3年2組だっけ?」

    澪「…」

    男「澪たんに会うためにわざわざここまで来たんだけど
      まさかこんなところでばったりと会うとはね」

    澪「失礼します」(スタスタ)

    男「あれ?ボクチンのこと無視するの?
      あと、田井中律ちゃんに琴吹紬ちゃんに中野梓ちゃんも知ってるんだけどな
      澪ちゃんが無視するなら唯ちゃんでもいいかな?」

    澪「わ、わかりましたよ。それじゃあ少しだけなら…」

    男「さすが澪ちゃん!そうこなくっちゃ」

    54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 06:20:42.53
    喫茶店

    男「実はボクチン、けいおん!ってアニメの大ファンでさ
      それにでてる女の子が澪たんそっくりなんだよ」

    澪「はぁ…」
     (そういえば動画サイトで見たことはあるな)

    男「今、そこの模型店でフィギュア買ってきたんだけどさ見てよ」

    澪「み、水着ですか…///」

    男「水着で顔が赤くなっちゃう澪ちゃんもかわいいな」

    澪(このひと、なにを話したいんだろう)
     「あ、あのー友達待してるんでそろそろいいですかね」

    男「えー、まだ10分しか経ってないよ」

    澪「そう言われましても」

    男「ボクチンもっと澪たんとお話したいんだよ!」

    55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 06:35:56.67
    澪「だから、これ以上は無理です!」

    男「こんなことだったら唯ちゃんのほうがよかったかな」

    澪「だから、唯の名前を出すな!
      私じゃなくともお前なんて誰も相手にしないんだよ!」

    男「なんだと?」

    澪「い、今のはそのつい本音が…じゃなくてほんの冗談でして」

    男「冗談でよくこんな酷いことが言えるね」

    澪「あ、あの…その…」

    男「友達と約束があるんだろう? 早く出てけよ!」

    澪「ス、スミマセンでした!」(ダッ)

    逃げるように店をでていく澪。

    律「澪が遅刻なんて珍しいな」

    唯「珍しく時間通り来たのに」

    梓「そこは珍しくなくていいですから」

    紬「遅れるって連絡もないしなにかあったのかしら」

    57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 06:44:47.67
    唯「あー、澪ちゃんだ!」

    律「おーい、遅いぞ」

    紬「連絡もないからなにかあったのかと思ったわ」

    澪(まぁ、あったことはあったんだがな)

    律「時間おしてるから早く行こうぜ」

    澪「駅前の楽器店だったけ?」

    梓「はい、今日セールやってて全品10パーセント引きなんですよ」

    律「梓はそういうとこしっかりしてるよな」

    女「ちょっと、あなた達!」

    律「なにか御用ですか?」

    女「秋山澪ちゃんはいるかしら?」

    律「ああ、澪ならそこにいますけど」

    澪「あの、なにか?」

    58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 06:58:54.04
    男「こ、こいつだよ!ボクチンをバカにしたのは!」

    澪「あんたはさっきの…」

    唯「澪ちゃんこの人と知り合いなの?」

    澪「知り合いというか顔みしりというか」

    女「なんでも、公衆の面前でうちの弟を侮辱したらしいわね」

    澪「いや、元はと言えばそっちが無理に誘ってくるから」

    女「だったら、普通に断ればいいだけの話でしょう?
      そんだけのことであんな暴言を吐くなんて
      この代償は高くつくと思いなさい」

    澪「代償と言われても…」

    60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 07:15:20.33
    律「あ、あのお取り込み中のところすみませんが私たち予定があるんで」

    女「別にいいわよ。あなた達に用はないから。わたしは澪ちゃんと話したいのよ」

    律「いや、澪にも予定が…」

    女「そんなの知ったことじゃないわよ」

    梓「もしかして、あの人。」

    唯「あの人知ってるの? あずにゃん?」

    梓「確か声優ですよ」

    紬「そういわれればニコ動の公式動画で見たことがあるような」

    律「あとで話し合いによる解決を…」

    女「駄目よ今じゃなきゃ」

    61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 07:24:36.00
    梓「サチコさんですよね?」

    女「君、私のこと知ってるの?」

    梓「はい、以前から拝見しておりました。ニコ動の動画いつも楽しみにしてます」

    紬「けいおん!も毎週見てます」

    サチコ「まぁ、けいおん!にでてると言っても名前もないモブなんだけどね」

    梓「例えモブキャラでもけいおん!に出演なさってるなんてすごいことですよ」

    サチコ「いやぁーそれほどでもないよ」

    律「なるほど、褒めてご機嫌を取る作戦か…。でも、私萌えアニメとか詳しくないんだよね」

    62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 07:39:10.03
    男「ちょ、ちょっと姉ちゃん。こいつを懲らしめてよ!」

    サチコ「さすがにファンの子達の前でやるのはちょっとな…」

    男「なにいってるんだよ、お世辞と僕とどっちが大事なのさ!」

    サチコ「今の発言は聞き捨てならないな。私の実力がお世辞だって?」

    男「いや、今のはその…」

    サチコ「どうやら男君とは話し合う必要があるみたいだね」

    男「ヒェェェェー!」

    サチコ「用事ができた。澪ちゃんの件は今日のところは勘弁してやろう」

    澪「それは、どうも」

    サチコ「さぁ行こうか、男君」

    律「フゥー、なんとか事なきを得たな」

    64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 07:54:14.42
    >>63さん
    ありがとう

    楽器店

    澪「スイマセーン、別のサイズありますか?」

    店員C「いらしゃいまs…」(プー、クスクス)

    澪「?」

    店員C「し、失礼いたしました」

    店員A「あの子ってまさか」

    店員B「例の動画の子だよ」

    店員C「まさか、自分の目の前に現れるなんて思わなかったよ
        あのとんでも動画思い出しちゃって笑いをこらえるのに必死だったよ」

    店員A「演技っていうのは本当だったみたいですね」

    店員B「今度はギターを破壊するのかなw」

    澪「私、先行ってるから」

    律「まだ、買うものあるんじゃないのか?」

    65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 08:04:24.66
    澪「いい!別のところで買う」

    梓「せっかく来たんだから買えばいいのに」

    律「澪なりの考えがあるんだろう」

    澪(どこ言ってもあの動画のことでなにか言われる。自分の蒔いた種とはいえ
      ちょっとつらいものがあるな)

    唯「澪ちゃんおまたせ」

    律「安いからってちょっとお金使いすぎちゃったな」

    梓「全品割引になることなんて滅多にないですからね」

    澪(私も買っとけばよかったかな)

    唯「なんか、お腹すいてきちゃったよ」

    紬「そこのファミレスでなにか食べましょうか」

    唯律梓「賛成!」

    律「おい、澪はどうなんだよ?」

    澪「そうだな、行こうか」

    66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 08:17:45.55
    ファミレスにて

    唯「憂が寝言でね…」

    梓「憂はそんなこといいませんよ」

    唯「本当に言ったんだってば」

    紬「もう、唯ちゃんったら」

    唯「だから、本当だって」

    律「どうした澪?元気ないな」

    澪「いや、ちょっと眠いだけだよ」

    律「また、徹夜でゲームか?」

    澪「悪いか?」

    律「そうだな、体には悪いかもな」

    澪「一応睡眠は取ってるから大丈夫だよ」

    律「6時間もぶっ通しでやってたら睡眠時間なんてたかがしれてるだろう」

    澪「寝てるのは死んでるのと一緒だ。寝てる暇があったら早くレベルをあげないと」

    律「ゲームのレベルとか動画サイトの再生数とかいつから澪はそんなものを気にするようになったんだ?」

    67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 08:23:34.28
    澪「いつからもなにも、誰だって趣味に没頭することはあるだろう?」

    律「そうだけど、それは没頭というよりもはや依存症だぞ」

    澪「私が大丈夫と言ったら大丈夫なんだよ! もう、放っておいてくれ!」

    律「澪…」

    唯「どうしたの?二人とも」

    梓「また、なにかあったんですか?」

    澪「いやなんでもないんだ。話を遮って悪かったな」

    68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 08:44:55.93
    律「じゃあーな、宿題やれよちゃんと」

    梓「律先輩こそ!」

    律「どうだ澪、これから一緒に宿題やらないか?」

    澪「こんな時間からか?」

    律「こんな時間と言ってもまだ6時だろう?」

    澪「すぐ終わるのならいいかな」

    律「そうか、じゃあ決まりだな」

    律「おじゃましまーす。
      なんだか散らかってるな澪らしくない」

    澪「最近、掃除する暇がなくてな」

    律「へぇー、そうなんだ」
     (ゲームばかりしてるからだろうに…)

    澪「ゲームのことについてなにも言わないのな
      てっきりお説教されるのかと思ったよ」

    69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 08:54:24.52
    律「えっ? ほ、ほらさ宿題やりに来たわけだし。
      ゲームのやりすぎについてはさっき話しただろう」

    澪「まぁ、いいことなんだけどね。
      誰にも邪魔されずにゲームやネットに没頭できることがどれほど
      素晴らしいことか律にはわかるまい。」

    律(別に、わかりたくねーよ)

    澪「ここはこうしてだな。」

    律「あーもうわかんないよ。なんでこんな難問だすかね」

    澪「ごめん、ちょっと席外すわ」

    律「どうしたんだよ?」

    澪「ちょっと今からイベントがあってな」

    律「イベント? あー、オンラインゲームのか」

    70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 08:58:01.93
    澪「今回は重要な役なんだよ」

    律「おいおい、ネット上のイベントと現実の親友とどっちが大事なんだよ」

    澪「そりゃ、どっちも大事だけどさ、これ以上レベルを落としたくないんだよ」

    律「もう、勝手にして下せえよ。 私は一人寂しく宿題やってますから」

    澪「ああ、すまないな」

    律「…ってフォローなしかい!」
     
    一時間後

    律「結局ほとんど私一人でやったな。じゃあ私は帰るから」

    澪「ああ、気をつけてな」

    律「宿題写すか?」

    澪「答えの信頼性がないからやめとくわ」

    律「そんな断り方があるか!」

    71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 09:00:15.71
    ちょっと、朝食採ってくる。

    76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 10:08:49.33
    数学教師「秋山さんが宿題忘れるなんて珍しいわね」

    澪「すみません」

    数学教師「まぁいいわ、次からは気をつけてね」

    休み時間

    律「一緒にやってたのに宿題忘れるとかどんだけだよ」

    澪「いやぁー、ついゲームに夢中になっちゃってさ」

    律「私のを写しておけばいいものを」

    澪「あのときはやるつもりだったさ。なんていうのかなぁ
      ゲームをやってるとつい現実を忘れちゃうんだよね」

    律「まるでこれまでとは立場が逆転してるな」

    澪「たまにはいいだろう」

    律「それがここ最近はたまにじゃないからな」

    77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 10:37:33.85
    律「おっす、唯。 あれ?澪は」

    唯「まだ来てないけど」

    律「そうか、じゃあ先に練習始めるか」

    30分後

    唯「澪ちゃん遅いね。」

    梓「律先輩なにか聞いてませんか?」

    律「いやなにも聞いてない。休むようなことは言ってなかったけどな」

    一時間後

    律「遅い!遅すぎる! なにやってんだ澪は」

    紬「なにかあったのかしら?」

    律「あるとしたらあれだな」

    唯「りっちゃん、なにか思い当たることでもあるの?」

    律「イベントがあるらしいんだ」

    梓「イベント…ですか?」

    律「イベントって言っても、オンラインゲームの中での話なんだけどさ
      澪のやつ昨日からそれに入り浸ってるらしいんだ」

    78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 10:40:33.01
    紬「まさか、ゲームの為に部活を休んでるって言うの?」

    律「信じがたいことだが、今の澪ならありうるかもしれない。
      ちょっと電話してみよう」

    澪に電話を掛ける律。

    澪「もしもし、どうした?」

    律「あのさ、今日部活休む気なのか?」

    澪「なんだそんなことか」

    律「そんなことって…。 休むなら休むでひとこと言ってくれないと
      みんな心配するし」

    澪「悪いけど、今重要な任務の最中なんだ。後にしてくれるかな?」

    81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 10:56:23.80
    律「はいはい、重要な任務なら仕方ないけど
      せめて、部活にでるかでないかだけ教えてくれるかな?」

    澪「今日休むわ。それじゃあ」(プツ、プープープー)

    唯「澪ちゃんなんだって?」

    律「重要な任務があって来れないってさ」

    梓「なんですかその理由」

    律「ゲームの中での話だけどな」

    梓「動画サイトの次はオンラインゲームですか。澪先輩もそういうの好きですね。」

    律「まったく。どうしようもないな」

    紬「早く、前の状態の澪ちゃんに戻って欲しいわね」

    85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 11:18:28.06
    澪「ハァ? ふざけるな! 話が違うだろう?
      なんでこんなところでこの私がやられなきゃいけないんだよ!
      不愉快だ! ログアウトしてもう寝る!」

    中野家

    梓「さてと、今日のRMTの成果はどうかな?
      ウヒャーwマジ入札多すぎだし、入れ食い状態です
      これだからオンラインゲームはやめられない
      でも、私は澪先輩みたいに廃人にはなりません
      効率的にアイテムをゲットする方法を熟知してますからね
      だてに小学生のころからオンランゲームやってませんよ。」

    翌日

    律「とうとう、澪は学校を休むまでになったか
      そんなにはまるものなのかオンラインゲームというのは?」

    梓「さぁ? 私はやったことないからわかりません」

    紬「私はちょっとだけやったことあるんだけど、いまいちルールがわからなくて
      挫折しちゃったわ。」

    92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 11:38:29.32
    澪「クソ! どうしてもここから先には進めない。
      もっと強力なアイテムさえあればこんなところとっくにクリアできるのに。
      そうだ!質問掲示板ってあったな、ちょっとアドバイス受けてみるか」

    『ステージ7をクリアする方法を教えて下さい』

    澪「これでよしと、あとはレスがつくのを待つのみだな
      おっ、早速ついたか」

    『初心者乙』

    『これだから質問厨は』

    『単発スレ立てるなと…』

    澪「なかなか有意義なレスが返ってこないな」

    『初心者はRMTで買えよ』

    澪「なんだRMTって? 2ちゃんねる語かなんかかな?」

    『RMTってなんですか?』

    『ググレカス』

    澪「ムカッ、そんな言い方ないだろう! まぁググルけど
      RMTで検索っと。
      結構沢山のサイトがでてくるな。
      うん?RMT入札サイト?
      ひょっとしてここでアイテムが購入できるのか?」

    94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 11:55:03.99
    >>93
    一応、動画の件は律たちが削除するということで解決したことになってます
    最後のほうで澪が廃人になった原因の一つとして絡んでもきます。

    95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 11:56:01.15
    正確には律たちが削除ではなく削除依頼でしたね。

    97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 11:57:46.18
    澪「あったあったこれだ!幻の剣
      値段はいくらだ?、五万だと?!高い高過ぎる。
      バイトもしてないのにおちおちこんなもの買えないよ
      どうやら自力でゲットするしかないようだな」

    数日後

    紬「澪ちゃんもうすぐテストだと言うのに大丈夫なのかしら」

    律「しばらく様子見ということで放置してきたが
      留年とかなったらシャレにならんしな」

    唯「さすがにこのままじゃやばいよね」

    律「唯にまでこんなこと言わすなんて
      完全に立場が逆転したな」

    唯「最近学校にも来ないし心配だよ」

    律「しゃあない、みんなで澪んちに様子見に行ってみるか」

    99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 12:20:25.94
    澪母「あら、律ちゃん達いらっしゃい」

    律「あのー、澪さんいますか?」
     (まぁ、いるのはわかってるんだけどな)

    澪母「あぁ、澪は今…」

    二階から聞こえる澪の声

    澪「なに考えてるんだよ! 私たち仲間だろう!」

    律「ハハハ、舞台の練習かなにかですか?」

    澪母「…。まぁ、あがってちょうだい」

    唯紬梓「おじゃましまーす」

    澪「この裏切り者め! もう、こんなパーティーは解散だ!」

    律「あ、あの…澪さん?」

    澪「うん?なんだ!」(ギロッ)

    鬼の形相で振り返る澪

    唯「み、澪ちゃん…」

    律「あ、あのさもうすぐテストがあるのは知ってるよな?」

    101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 12:38:31.04
    澪「ああ、そんなのもあったね。それがどうかした?」

    律「そんな人ごとみたいに言うなよ。このままじゃ留年しちまうぞ」

    澪「留年?上等だよこの屈辱感と比べればね」

    紬「今日一緒にお勉強しよう思って。澪ちゃんが休んでた分の
      プリントも持って来たのよ。」

    澪「へぇー、そりゃありがたい。」

    律「おい、折角紬が持ってきてくれたんだぞ。もうちょっと感謝しろよ。」

    澪「はいはい、ありがとさん」

    律「それが感謝してる態度か!」

    紬「いいのよりっちゃん。私が勝手にやっただけだし」

    律「でもさ、こんな態度はないだろう」

    澪「で?、用事ってなによ?」

    102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 12:41:26.19
    律「だからテストに向けてみんなで勉強をだな」

    澪「悪いけど忙しいから帰ってくれるかな?」

    唯「勉強しないとやばいってさわちゃんも言ってたよ」

    澪「お前は人のことより自分の心配でもしとけよ」

    唯「確かにそれも一理あるけどさ」

    律「いや、一理あったとしてもちょっとは反論しろよ」

    104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 12:52:18.20
    紬「みんなで勉強したほうが楽しいし…」

    澪「うるさいな!もう帰ってくれよ! はっきり言って邪魔なんだよ君たち」

    紬「澪ちゃん…」

    律「しょうがない澪さまがそういうんだ、私達は帰るとしよう」

    唯「なんとか説得しようよ」

    律「もう澪も子供じゃないんだ。勉強しないとどうなるか位本人が一番わかってるだろう。
      さぁ、行くぞ。」

    唯「待ってよりっちゃん」

    紬「置いていかないでー」

    梓「律先輩達行っちゃいましたね」

    澪「お前は出て行かないのか?」

    梓「律先輩達とは勉強の内容が違いますから
      正直、一緒にやっても一人でやっても変わらないんですよね。」

    108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 13:01:13.40
    澪「だからってここにいることはないだろう」

    梓「ゲームの邪魔をしなければいても構いませんよね?」

    澪「勝手にしろ」

    梓「ほほぉ、イナズマオンライン3ですか」

    澪「おい、なに勝手に見てるんだ」

    梓「よく、こんなレベルでステージ7まで来れましたね
      他のギルドがよほど優秀だったのか…」

    澪「お前なんかになにがわかる、素人は引っ込んでてくれ!」

    110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 13:10:57.59
    梓「そういう澪先輩はこれからどうなさるつもりですか?」

    澪「テストのことか?」

    梓「いえいえ、ゲームのことですよ。ここをどうくぐり抜けるか
      ちゃんと考えてるんでしょうね?」

    澪「もちろん考えてるさ」

    梓「じゃあ聞かせてもらいましょうか?
      澪先輩の考えとやらを」

    澪「まずは、幻の剣を手に入れてだな」

    梓「どうやって?」

    澪「どうやってて、ギルド達と協力して敵を倒してだな」

    梓「さっき、パーティーを解散したって言ってませんでしたっけ?」

    111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 13:29:47.87
    澪「裏切りものがいたからな。こっちから振ってやったのさ」

    梓「振ってやったところで代わりのパーティーは見つかったんですか?」

    澪「それがだな…なかなか見つからなくて」

    梓「私にいい考えがあります」

    澪「だから、梓みたいな素人にはわからないと何度言ったら…」

    梓「このお気に入りに登録されてるRMTの取引サイト
      実は私が運営してるんですよ。」

    澪「どうせ嘘つくならもうちょっとわかにくい嘘を付け」

    梓「嘘じゃありませんよ証拠だってあります。」

    112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 13:35:38.92
    すみません訂正です
    >澪「どうせ嘘つくならもうちょっとわかにくい嘘を付け」
    のところ

    澪「どうせ嘘つくならもうちょっとわかりにくい嘘を付け」
    の間違いです。

    115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 13:47:31.99
    澪「なんだよ証拠って」

    梓「まぁ、見ててくださいよ。」

    澪「なんだこれは? RMTサイトの画面が変わったぞ」

    梓「ここは特定の関係者しか入れない裏サイトなんです
      このサイトに入るにはパスワードが必要なんですよ
      ここに入れるということはオンラインゲームに精通してる証でもあるのです」

    澪「凄いなこのサイト。
      まさか梓がこんなにオンラインゲームに詳しいなんて知らなかったよ。」

    梓「もう、素人なんて呼ばせませんよ!」(えっへん)

    澪「しかし、このサイトなんだか怪しくないか?」

    梓「まぁ、地下サイトですからね」

    118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 13:54:01.73
    澪「地下サイト?」

    梓「ええ、あまり大っぴらにはできないというか
      いいですか?くれぐれもこのサイトのことは誰にも言わないで下さいよ
      へたしたらアカウント剥奪じゃ済まなくなりますから」

    澪「そ、それは困る。このゲームがないと私…」

    梓「要は黙っててくれればそれでいいんです。」

    澪「絶対に誰にも言わない。これは私の死活問題にも関わってくることだからな」

    梓「ならいいんです」

    澪「ところで、さっき梓が言ってたゲームをクリアするいい考えってなんなんだ?」

    120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 14:15:24.89
    梓「このサイトに転がってるアイテムを使うんですよ」

    澪「でも、そんなお金私持ってないし」

    梓「お金は後でも結構です。管理者権限でアイテムなら沢山キープしてるので」

    澪「やっぱりお金取るんだ…」

    梓「確かここをクリアするには幻の剣が必要でしたね
      本当は5万なんですけど4万5千円にしてあげます!」

    澪「ハハハ、それは助かるなぁ…。
      アイテムは揃ったがパーティーのメンバーはどうしようか?」

    梓「このサイトでIDをゲットしてなりすます方法もありますが
      初心者の澪さんには無理でしょうね。お金も掛かりますし」

    澪「アイテムだけあってもな」

    梓「そうだ! 律先輩と紬先輩に登録してもらうのはどうですか?」

    澪「あの二人がオンラインゲームなんてやるわけないよ」

    梓「じゃあ、唯先輩はどうでしょう?」

    澪「確かに、唯なら登録してくれそうだけど」

    122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 14:28:28.32
    梓「善は急げです。早速唯先輩に連絡してみましょう」

    澪「あ、もしもし私だけどさ」

    唯「あっ!澪ちゃん!」

    律「なにぃ!澪から電話だと…」

    紬「勉強する気になってくれたのかしら」

    律「なんで真っ先に私にかけて来ないんだ」

    紬「ケンカ別れみたいになったからバツが悪かったのよきっと」

    唯「え?私一人で?いいけど…うん、わかった」

    律「なんだって?」

    123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 14:30:59.30
    唯「それが澪ちゃん私に一人で来いっていうんだよ」

    律「なにぃー!澪の奴私を差し置いてどういうつもりだ!」

    紬「まぁまぁ、唯ちゃんが解決の糸口をつかんでくれるかもしれないし」

    唯「そういうわけだから、行って来るね」

    紬「ええ、澪ちゃんによろしく言っておいて」

    律「あれ?そういえば梓がいないな」

    紬「梓ちゃんなら、図書館で純ちゃんたちと勉強するって」

    律「そうか、学年が違うもんな」

    124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 14:42:07.51
    唯「来たよ、澪ちゃん」

    澪「おお、来たか唯。まぁとりあえずここに座れよ」

    唯「あれ?なんであずにゃんがいるの?」

    梓「純のやつにドタキャンされちゃってさ。行くとこないんで澪先輩に
      勉強教えて貰ってたんですよ」

    唯「そうかぁ、あずにゃんも苦労してるんだね」

    梓「別に苦労はしてませんから」

    澪「なぁ、唯。ゲームとか興味あるか?」

    唯「ゲーム? そういえば昔、憂とプレステとかやったっけな?」

    澪「なら、話は早いな。実はさゲームのメンバーが足りなくて
      唯にも協力して欲しいんだよ」

    131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 15:09:53.17
    唯「まぁー、わたしでよければ…」

    澪「よし、決まりだな」

    梓「さすが人柄の唯先輩です」

    唯「でも、私、オンラインゲームとかやったことなくて…
      紬ちゃんが難しいって言ってたし」

    梓「心配はいりません。実はオンラインゲームって
      唯先輩にもわかるほど簡単なんですよ」

    唯「あずにゃんが教えくれるならやれるような気がするよ」
      
    梓「その粋ですよ。唯先輩」

    澪「それじゃあ、まずは登録してもらおうか」

    133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 15:12:15.78
    ちょっと買い物行ってくる
    できれば保全お願いします。
    スレが落ちてたら続きから立て直す。

    137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 15:54:39.65
    澪「よし、登録完了と。これで唯は私たちのパーティーのメンバーだ」

    唯「なんだかワクワクするね」

    澪「失敗は許されないからな。気を引き締めて行くように!」

    唯「なんか、澪ちゃんの目怖い」

    梓「大丈夫です。唯先輩ならきっとできますよ」

    澪「それじゃあ、ステージ7から始めるぞ」

    梓「いきなりそれは上級過ぎませんか?」

    澪「なんだ梓怖くなったのか?」

    梓「いえ、私はいいんですが唯先輩が」

    唯「あ、私なら大丈夫だよ」

    梓「なにも知らないのに適当なこと言わないで下さい
      澪先輩もよく考えて下さい
      あのアイテムが使えるのは一回だけなんですよ
      もし、ここで失敗したら…」

    澪「それはそうなんだが、早くしないとイベントに間に合わなくなってしまうし」

    139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 16:14:29.21
    梓「イベント、イベントってあんなものしばらくすればまたやりますよ」

    澪「梓はアイテムを沢山もってるからそんなことが言えるけど
      うちら庶民にとってはアイテムが貰えるまたとないチャンスなんだよ。」

    梓「イベントで貰えるようなしょぼいアイテムと幻の剣とどっちが大事だと
      思ってるんですか!あのモンスターはパーティー全体が力を合わせないと
      倒せないんですよ、わかってます?」

    澪「じゃあ、唯には基本操作だけ教えてやれ。あとは私がアシストするから」

    梓「基本操作だけじゃなく、唯先輩はステージ1から経験を積んだほうがいいと
      思うんですけどね」

    澪「はぁー?なにバカなこと言ってるんだ?とてもじゃないがそんな余裕はない!
      これ以上議論してても無駄だ、さっさと始めるぞ」

    梓「どっちがですか」

    唯「本当に大丈夫なのかな?」

    142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 16:29:14.16
    梓「じゃあ、まず登録時に支給されたアイテムをつかって 
      ヘボモンスターを倒してみましょう」

    唯「えー、練習に使うなんてもったいないよ」

    梓「大丈夫です、こんなアイテムすぐに手に入りますから」

    唯「本当に?」

    梓「はい、躊躇なく使って下さい
      早速でてきましたね、ヘボモンスター。
      こいつはアカマントを使ってよけて下さい」

    唯「こうかな?」

    梓「うまいですね、唯先輩」

    唯「そ、そうかな? じゃあもう一回」

    澪「なあ、まだ終わらないのか?」

    143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 16:31:22.73
    また、ちょっと出かけてくる。

    158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 21:44:56.56
    梓「まだ、5分しか経ってませんよ。退屈だったら澪先輩は
      2ちゃんねるでも見てて下さい」

    澪「まったく、こっちは急いでるんだからな」

    10分後

    澪「おい!いい加減にしろよ!」

    梓「それはこっちのセリフです。そんなに言われたら
      唯先輩が集中できないじゃないですか」

    澪「なに悠長なこと言ってるんだ! こっちは一刻を争うんだぞ!」

    梓「イベントのことまだ諦めてなかったんですか?」

    澪「イベントを諦めるだと? 寝言は寝て言え!
      この日をどんなに待ち焦がれていたことか
      この気持ちが梓にわかるか?」

    梓「わかりましたよ。そんなに言うなら、今すぐにステージ7から始めましょう。
      その代わり結果がどうなろうと私や唯先輩に八つ当たりしないで下さいね。」

    160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 21:55:15.08
    澪「私が八つ当たりなんてするわけないだろう?」

    梓(どの口がいってんだか) 
     「いいですか唯先輩、ステージ7はパーティー全員が協力して
      戦うんです。一人でも足でまといがいたらそこでゲームオーバーです
      慎重にお願いしますよ」

    澪「これには私の命運が掛かってると言っても過言ではない
      くれぐれもミスのないようにな!」

    唯「なんか、今日の澪ちゃん重いよ(精神的に)」

    澪「さぁー、始めるぞ覚悟はいいか?」

    梓唯「はい(うん)」

    162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 22:04:27.81
    唯「まずはこの林の中を進むんだね」

    梓「はい、林の中から次々とモンスターが出てくるんで
      そいつらを倒していけばいいんです」

    澪「もっとも、こんなものこの私に掛かれば楽勝なんだけどな」

    梓(また、へんな自身つけてるし…)

    唯「さすが澪ちゃんだね」

    澪「まかせとけって!」

    梓「ある意味、唯先輩を選んで正解だったかも知れないですね」

    唯「なにが?」

    梓「ただの独り言です」

    唯「えー教えてよー」

    梓「そんなことよりゲームに集中して下さい」

    澪「そうだぞ唯、これは遊びじゃないんだからな!」

    梓「いや、ゲームって基本遊びですから。」

    唯「もぉーあずちゃんのいじわる・・・」

    165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 22:10:02.02
    >>164
    本当だw

    あずにゃんに読み替えておいて下さい。

    167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 22:26:03.41
    梓「唯先輩!後ろ!」

    唯「え?」

    梓「アイテムの防弾チョッキを使ってください!」

    唯「これかな?」

    梓「いちいち、私に確認しなくてもいいですから早く!」

    唯「ふぅー、なんとか助かったよ」

    澪「余計なことを考えたりするからこういうことになるんだぞ!」

    唯「ご、ごめん」

    梓「でも、相手も卑怯ですよ。後ろから狙うなんて
      同じゲームのパーティーとして恥ずかしいです」

    澪「唯を狙った奴って人間だったのか? 私はてっきりモンスターかと」

    梓「当たり前ですよ、ここのモンスターは銃火器類は所持していませんし 
      それにここのエリアは本来ならモンスター以外を狩ることは禁止されてるんですよ」

    澪「まったくとんでもない奴がいたもんだな。あとで運営に通報してやる!」

    梓(RMTやってるあなたがいいますかそのセリフ。まぁ、私もやってるけど)

    168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 22:26:51.70
    >>163
    でてくるかどうかはまだ未定です。

    169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 22:39:02.87
    唯「なかなかモンスターでてこないね。」

    梓「どうやら、この変に生息してるモンスターはさっきのパーティーに
      みんな狩られてしまったようですね」

    澪「いったいどうなってるんだ?」

    梓「知らないんですか澪先輩? イベント直前の特別ルールですよ」

    澪「なんだそれは?」

    梓「あれだけイベントイベントってはしゃいでおいて、ロクにルールも知らないとはね」

    澪「いいから、そのルールとやらを教えろ」

    梓「先に着いたパーティー順にモンスターを狩っていって。遅れたパーティーは
      そのモンスターを狩ることはできなくなるんですよ」

    174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 23:22:54.54
    澪「ということは私たちがあのパーティーより
      先に行かない限りモンスターを狩ることができないってことか?」

    梓「ヘボモンスターでも残ってれば、狩ることはできたんですけど。
      まさか、ここまで壊滅的だとは思いませんでした。」

    唯「どうするの?あずにゃん」

    澪「クソ! あの雑魚共さえいなければこんなところとっくに抜け出せてるのに」

    梓「しょうがないですよ。誰かさんがイベントに間に合わせようなんて
      言うからこんなことになったんですから。もう一回出直しましょう」

    澪「いや、イベントには出るぞ」

    176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 23:36:58.08
    梓「まだ、そんなこと言ってるんですか?
      モンスターを狩って経験値を積まないとイベントには参加できないんですよ」

    澪「要はあの雑魚パーティーより先に進んで、モンスターを狩りまくればいいわけだろう?」

    梓「簡単に言ってくれますね。この辺のモンスターを根こそぎ狩っていくような
      上級パーティーですよ? 恐らく、経験値も技術も向こうのほうが上ですよ。」

    澪「なにも直接奴らと戦うわけではないんだろう?、簡潔にいうとより多くモンスターを
      狩ったほうの勝ちなんだろう?」

    梓「モンスターの優劣はあるにしろ、簡単に言うとそんな感じですね
      でも、向こうより先回りするのも困難ですし、澪先輩と唯先輩の今の経験値では
      ラスボスどころか優良モンスターも狩るのは難しいでしょうね」

    179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 23:50:03.26
    オンラインゲームでの会話

    憂「今日はお姉ちゃんが澪さんちに泊まってるから思いっきり
      暴れちゃった。」

    さわ子「少しは自重したほうがいいわよ憂ちゃん」

    純「雑魚モンスター相手にアイテムを使うのはもったいないよ」

    憂「寂しさのあまりつい調子に乗っちゃって」

    さわ子「明日学校なんだし、今日はこの辺で切り上げましょう」

    純「あまりに簡単すぎて半分寝てたよ」

    憂「油断しちゃだめだよ純ちゃん」

    純「憂は雑魚相手に真面目になりすぎなんだよ。私なんて林の中で
      新参がちょろちょろしてから後ろからロックオンしてやったよw」

    憂「もう、純ちゃんったら」

    さわ子「しょうがないわね。くれぐれも運営から目をつけられないようにね」

    純「わかってるってw」

    184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 00:05:49.44
    澪「お、モンスター発見!」

    梓「どうせ、雑魚モンスターですよ」

    澪「例え、雑魚でもチリも積もればと言うだろう?」

    梓「確かになにもないよりはましですけどね」

    澪「そこの草むらに隠れたな。 今日初のモンスターゲットとなるか
      よし、とっておきのアイテム斧を使おう」

    梓(ここは常識的に考えて釣竿だろう)

    澪「覚悟しろ雑魚モンスター! なに!? くそ!
      この私が雑魚モンスターに逃げられるだと?」

    梓「あんな狭い空間で斧を使ったって逃げられるに決まってるじゃないですか」

    澪「じゃあ、どうすればよかったんだよ!」

    梓「釣竿ですよ。狭い空間ではまず釣竿でしょう?」

    澪「つーかもっと早く言え!」

    梓「澪先輩がアドバイスなんていらないって言うから、言わなかったんですよ
      あそこで私が釣竿を薦めてたら素直に従いましたか?」

    澪「そ、それは…」

    188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 00:28:12.20
    梓「唯先輩を見て下さいよ、私のアドバイスのおかげで
      どんどんモンスターを狩って。経験値を上げてるんですよ」

    唯「やはり釣りは楽しいですな。 入れ食い状態だよ澪ちゃん」

    澪「なにっ!新参に負けてたまるか!」

    梓「味方同士に勝ち負けとかないですから」

    澪「しかし、妙だな。なぜここに来て急にモンスターが現れるようになったんだ?」

    梓「おそらくさっきの敏腕パーティーがここから先には進まずに
      ログアウトしたんでしょう。それで、モンスターがうようよ出てきたってわけです。」

    澪「なるほどようやく私の時代が来たんだな」

    梓「他にもパーティーはいるんであまり油断しないほうがいいですよ特に澪先輩」

    澪「私は油断などしていないぞ、常に全力投球だからな」

    梓「それが空回りしなきゃいいんですけどね。」

    189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 00:47:59.40
    梓「唯先輩が経験値+250で合計300ですか
      アイテム数が5個。まずまずの成績ですね」

    唯「あずにゃんのアドバイスのおかげだよ、ありがとう」

    梓「いえいえ、唯先輩の実力ですよ。私は最低限の説明をしたに過ぎませんから」

    唯「もう、謙遜してるあずにゃんもかわいいな」

    梓「さて、澪先輩はというと経験値+100で合計180
      アイテム数は2個 ギリギリイベントに参加できるレベルですね」

    澪「どうして差がついたんだ…しかも新参に負けるとは…」

    唯「どうしたんだろう?澪ちゃん」

    梓「ほっといてあげましょう」

    190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 01:06:52.52
    梓「ほら、澪先輩。待望のイベント会場ですよ」

    澪「うおおおお、私はここにいるぜ!」

    梓「急に元気になったな…」

    唯「かわいいキャラクターが沢山いるよ」

    主催者「ようこそイベント会場へ! 各自衣装にお着替え下さい」

    唯「イベント用の衣装だってさ、どんなのだろう?」

    澪「恥ずかしい格好じゃないだろうな?」

    梓「実際に澪先輩が着るわけじゃないですから…」

    唯「あずにゃんの衣装凄いね」

    梓「まぁー、私ほどの経験値になると大体こんなもんですよ
      唯先輩の浴衣風の衣装も似合ってますよ」

    唯「本当にぃ?」

    191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 01:09:03.71
    澪「なんなんだこの衣装は!」

    梓「半ズボンに袖なしの白シャツですか
      まぁいいんじゃないですか」

    澪「よくない!明らかに私だけイベント会場で浮いてるだろう」

    梓「しょうがないですよ、経験値相応の衣装になるんですから」

    澪「この衣装のせいで折角のイベントが台無しだ!」

    202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 02:16:13.26
    ※間があいてしまったが再開します。

    梓「じゃあ、ログアウトしますか?」

    澪「まぁー、折角苦労してここまで来たんだ。楽しもうじゃないか
      人間見た目じゃないさ」

    梓「どうしたいんですか…」

    唯「イベント会場に来たのはいいけどなにをすればいいの?」

    梓「イベントのメリットはなんといっても他のギルド達と交流を持てることなんですよ
      ここで仲良くなってカップルが成立するのも珍しくないとか」

    澪「カ、カップルだと!? けしからん!ここは遊びにくる場所じゃないんだぞ!」

    梓「一番ここに来たがってたのは澪先輩じゃないですか」

    澪「私はだなアイテムがゲットできるという噂を聞いてだな」

    梓「アイテムでしたらあそこに射的場があるんでそこでゲットするんですよ
      もっとも全然当たらない上にショボイアイテムばかりですけどね。
      通貨も消費しますし…ってもういないし」

    204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 02:38:15.44
    梓「澪先輩は放っておいて、私たちは休憩でもしますか」

    唯「サーティーワンはあるのかな?」

    梓「潰れてなければあると思いますよ。今は冬(の設定)なんで
      アイスは身にこたえますけど、唯先輩がどうしてもっていうのなら
      付き合ってあげないことも…ってもういないし
      まったく、子供じゃないんだから」

    聡「ねぇ-ちゃんに、オンラインゲームなんてやってると廃人になるとか
      言われたけど。イベント位は参加しないとね。他のギルドからの印象も 
      悪くなるし…」

    梓「まったく、唯先輩はどこに行ったんだかサーティーワンにもいなかったし」

    聡「おぉー、凄いなあの人の衣装。あれは相当経験値が高い人だな
      ちょっと声掛けてみるか」

    207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 02:50:58.51
    聡「あ、あのーもしかして、お一人ですか?」

    梓「いえ、同じパーティーのギルドの子を探してるんですけど」

    聡「そんなことより僕と遊びましょうよ!」

    梓「だから、人を探してるんで…そんな暇は」

    聡「いいから、遊ぼうよ!」

    梓「お断りします!」

    聡「そんなこと言わずにさ」

    梓(もう、しつこいな)

    さわ子「おやめなさい!」

    聡「なんだよ!ババァーは引っ込んでろよ!」

    さわ子「ババァーとはなによババァーとは!まだ20代なんだからね!」

    梓「いや、オンラインゲームのキャラで実年齢とか関係ないから」

    聡「うるせえ!ババァーはババァーなんだよ!
      もういいや。この女もなんだか乗り気じゃないみたいだし。他あたるわ」

    208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 02:59:43.83
    さわ子「大丈夫だった?」

    梓「はい、私は全然平気です。 本当に助かりました」

    さわ子「こういう所にはたまに変な奴がいるから気をつけないとね
        ところであなた、今暇?」

    梓「暇というか、人を探してるんですけど」

    さわ子「大丈夫よここは仮想空間だし本当に行方不明になることなんて
        ないから。」

    梓「でも、その子が変な奴に絡まれても困りますし。」

    さわ子「助けてあげたんだから付きあってくれてもいいじゃない!」

    梓「じゃあ、少しだけなら」

    さわ子「そうよね、当然よね」

    梓「うわー、違う意味で変な人に絡まれた」

    209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 03:10:35.07
    梓「あの…、ここって居酒屋ですよね」

    さわ子「そうよ。 バーのほうがよかったかしら」

    梓「そういう問題じゃなくて、私未成年(の設定)なんですけど…」

    さわ子「なに、ネトゲキャラにマジになってるのよ。どうせ中身は20超えてるんでしょう?」

    梓「じゃあ、そういうことにしときます。」

    さわ子「全く頭にくるわよ!男なんてみんなそうよね、最初だけ優しくして…」

    梓「ゲームの世界でなにやってるんだろう私」

    この後、梓は延々3時間さわ子の愚痴を聞かされたのだった。

    211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 03:22:59.18
    澪「おい、梓どこ行ってたんだ。探したんだぞ!」

    唯「気がついたらあずにゃんが消えてるんだもんビックリしたよ」

    梓「私も同じこと思ったましたよ唯先輩。」

    澪「さぁー、次のステージを目指すとするか」

    梓「すみませんが、私そろそろログアウトします。明日学校あるんで」

    唯「そうだね。私も眠くなってきたよ」

    澪「おい、ゴールデンタイムはこれからだぞ!」

    梓「じゃあ、澪先輩一人でモンスター狩りでもしてて下さい
      私たちは経験値もだいぶ貯まってますし」

    唯「よかったら、学校にも顔出してよ」

    澪「じゃあ、私もログアウトするよ」

    梓「意外ですね、澪先輩ならあと5時間はやると思ってたのに」

    澪「一応、テストも近いしな」

    梓「本当は気にしてたんですね…。」

    213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 03:47:21.32
    5時間後

    澪「おい起きろ! 唯、梓!」

    梓「むぅ、もう朝ですか?」

    唯「あと一時間…(ムニャ)」

    勢いよくカーテンを開ける澪

    澪「太陽が眩しいな。清々しい朝じゃないか」

    梓「澪先輩今日は登校するんですか?」

    澪「ああ。今日からは気持ちを入れ替えて行こうと思ってな」

    梓「いいことです」

    澪「ほら!唯もサッサと起きろ!」

    唯「あと二時間…(ムニャ)」

    澪「しっかりしろ!」(ポカッ)

    唯「あいてー」

    214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 03:48:08.57
    登校中

    澪「あの鳥なんて名前だったけ?」

    梓「澪先輩、突っ立ってないで早く行きますよ」

    澪「まぁまぁ、そうあせるなって」

    梓「そんなに時間ないんですけどね」

    唯「ゆっくり、行こうよ」

    梓「時間がない原因を作った張本人がいうな!」

    216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 04:29:21.66
    律「来てたのか澪。」

    澪「悪いか?」

    律「そんなわけないだろう。みんな心配してたんだぞ」

    澪「ああ、その件については悪かったよ。
      このとおり謝るよ」

    律「まぁー、わかればいいんだけどさ」

    澪「紬にも悪いことをしたな本当にすまなかった」

    紬「澪ちゃんは悪くないわよ」

    澪「そう言って貰えるとうれしい」

    律「さぁー仲直りしたところで練習を…って
      携帯しまえ!」

    梓「ちょっと待って下さいよ」

    唯「今、いいところなんだよ」

    217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 04:34:40.28
    律「澪はともかくなんで唯と梓までこんなことになってるんだよ
      ちょっと見せてみろ!」

    唯と梓から携帯を取り上げる律

    梓「ちょっ、なにするんですか律先輩!」

    唯「酷いよ!りっちゃん」

    律「イナズマオンライン3携帯版?」

    梓「律先輩が見たってなにもわかりませんよ」

    律「聡がやってたのを少しだけ拝見したことはあるな
      しかし、澪につづき唯と梓までネトゲにはまってるとはな
      どうなってるんだ我が軽音部は」

    218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 04:45:29.34
    和「どうしたのよ律、ため息なんてついて」

    律「ああ、和か…このどうしようもない部活をなんとかしてくれよ」

    和「どうかしたの?」

    律「それが、澪を筆頭に唯と梓までネトゲにのめり込んでてさ
      部活にまで影響してるんだよ」

    和「まぁ、気持ちはわからなくもないけど。
      とりあえずどんなネトゲか教えてくれるかしら?」

    律「えっ? まぁーいいけど。イナズマオンラインとかいうやつだよ」

    和「あー、あの糞ゲーね。」

    唯梓澪「なん…だと…!?」

    221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 05:16:07.98
    澪「糞ゲーとはなんだ、糞ゲーとは! 失礼な!
      発言の撤回と謝罪を求める!」

    梓「そうです! 開発者さんに謝って下さい!」

    唯「和ちゃん、そういうのはよくないよ」

    和「実は私そのネトゲをやったことあるのよね。
      絵の質感は幼稚だし重いし操作性は悪いし最悪だったわ
      あと、人多すぎだし」

    澪「和の肌には合わなかったかもしれないけど。
      会員数NO.1なんだからな!」

    梓「他のマイナーゲームとは違って圧倒的大多数から支持を受けてるんです
      それを糞ゲーなどとよく言えますね!」

    唯「そういうことなんだよ」

    和「あなた達あの糞ゲーにのめり込んでるみたいだけど。
      いい加減現実を見た方がいいわよ」

    223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 05:22:27.47
    澪「おい!また糞ゲーって言ったな!」

    和「だからなんなのよ」

    澪「私は発言を撤回しろと言ったはずだが」

    和「知らないわよそんなの。そもそも澪達が怒る意味がわからないし」

    梓「自分の趣味を否定されれば誰でも怒りますよ」

    和「ネトゲが趣味ね…」(クスクス)

    澪「今、笑っただろう?」

    225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 05:41:03.52
    和「笑ってなんていないわよ」

    澪「いや、確かに笑った!」

    和「私だって、ネトゲは立派な趣味だと思うわよw(クスクス)
      それじゃあ私はこれで失礼するわ」

    梓「一体何しに来たんでしょうね?あの人」

    澪「イナズマオンラインを侮辱するなんて許せない!」

    唯「あんなの和ちゃんじゃないよ」

    律「まぁーでも、あれが一般人の正直な反応なのかもしれないね」

    澪「おい!律までなに言ってるんだ!」

    283 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 02:31:50.16
    律「いや、ネトゲ自体を否定するつもりは毛頭ないけど
      あまりのめり込み過ぎるのもどうかと思ってさ。
      別に和の意見に賛成するとかそういう意味じゃないからな勘違いするなよ」

    澪「別に価値観を押し付ける気はないけど。だからってバカにすることはないだろう!」

    梓「ネトゲの良さがわからないような凡人は人生損してますよ」

    唯「言ってはいけないことだってあるよね!」

    部室を出て行こうとする、唯澪梓。

    律「おい!どこ行くんだよ」

    澪「帰るに決まってるだろう!」

    律「ただでさえネトゲのせいで部活に支障でてるんだから今日こそは
      練習しなきゃまずいだろう?」

    澪「こんな気持ちで練習なんてやってられるか!」

    梓「澪先輩の言うとおりです、あんな酷いことを言われて
      ノコノコ練習に出るような私たちじゃありませんから!」

    唯「断固抗議するよ!」

    286 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 02:43:48.67
    律「おい、待てよ!」

    部室を出て行く三人。

    紬「梓ちゃんと唯ちゃんまで出ていっちゃうなんて…」

    律「澪の病気が唯と梓にまで感染したか」

    紬「困ったわね。3人もいなくなると練習にならないし」

    律「まさか、うちらがこんな光景を目の当たりにするとはね
      ネトゲ廃人恐るべしってところか」

    紬「本人がいないとはいえそんな風に言ったらかわいそうよ」

    律「だって本当のことだろう?」

    紬「元の軽音部に戻る日は来るのかしら…」

    律「さぁーな」

    287 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 02:58:23.73
    澪「まったく、頭にくるよなあいつら。ネトゲをバカにしゃがってさ」

    梓「でも、本当にこれでよかったんですかね?
      冷静になって考えてみるとネトゲをバカにされたことと
      軽音部は関係ないですし…」
     
    唯「今からでも、戻ろうかな…(部室に)」

    澪「唯も梓もなに弱気になってるんだ! これは全国のネトゲユーザー全員に
      対する侮辱なんだぞ!ここで私たちが折れたらイナズマが糞ゲーだということを
      認めてしまうことになるだろう!」

    梓「いや、ならないですし…。
      でも、さすがに今部室に戻るのは気まずいですね」

    澪「そうだろう? 唯も今から部室に戻ろうなんて考えるなよ!」

    唯「えっ? 私の意見は無視!?」

    288 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 03:22:50.49
    さわ子「あら、あなた達部活はどうしたの?」

    唯「あ、さわちゃん」

    さわ子「どうしたのよ? 三人お揃いで
        田井中さん達待ってるんじゃないの?」

    澪「いいんですよ、律なんて放っておけば…」

    さわ子「さては、またケンカでもしたのね」

    澪「律が悪いんですよ。あんな酷いこと言うから」

    さわ子「なにがあったのかは知らないけど。部活にはちゃんと出なきゃダメよ
        私が仲裁してあげるから…」

    澪「だからいいんですって! どうせ、先生にだって理解できませんから」

    さわ子「理解できないってどういうことよ。
        とりあえずなにがあったか言ってみなさい!」

    澪「実は…」

    さわ子「ネトゲをバカにされたですって!」

    梓「人それぞれ価値観があるのはわかりますけど。
      ネトゲユーザー全員を色眼鏡でみるような言い方はよくないですよね?」

    さわ子「当然よ! 田井中さんと真鍋さんには私から厳重に注意しておくわ!」

    289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 03:30:13.34
    唯「もしかし、さわちゃんもネトゲやってるの?」

    さわ子「わ、悪いかしら? いい年こいてとかそういう突っ込みはなしだからね」

    梓「私はいいと思いますよ、ネトゲに年齢とか関係ないですし。」

    澪「意外なところに理解者はいるものだな」

    さわ子「そうだわ今度オフ会があるんだけど、あなた達も来ない?」

    梓「いいんですか? 私たちが行っても」

    さわ子「ええ、構わないわ。人数は多い方がいいから
        もちろん、秋山さんと唯ちゃんも来るわよね?」

    291 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 03:36:33.17
    唯澪「もちろん!」

    さわ子「それじゃあ、明日のあさ10時に駅前の猫像の前で待ってるわね」

    唯澪梓「わかりました」

    翌日、オフ会会場

    唯「わぁー、人がいっぱいいるね」

    澪「オフ会なんて参加するの生まれて始めてだ」

    梓「私もこれだけ大規模なのは初めてです」

    292 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 03:47:34.95
    純「おーい、先生。こっち、こっち!」

    憂「なんでお姉ちゃんがここにいるの?」

    唯「憂こそなんでここに…」

    さわ子「言うのを忘れてたけど実は憂ちゃんと純ちゃんもイナズマのユーザーで
        一緒にパーティー組んでるのよ」

    唯「もおぉ、イナズマのユーザーだったんなら早く言ってくれればいいのに」

    憂「別に隠すつもりはなかったんだけど、お姉ちゃんはネトゲとか興味ないと思って」

    さわ子「立食パーティー形式になってるから好きなものとってきていいわよ」

    唯「わーい、バイキングだ!」

    澪「あまり取り過ぎるなよ。特に唯」

    唯「えっ? なんで私なの?」

    294 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 04:01:46.70
    澪「おいしい! 参加費500円とは思えないな」

    唯「アイスがなかったのが残念だけど。食事は最高だね」

    梓「こうやってユーザーどうし顔を合わせるのも悪くないですね」

    唯「憂は今、どこのステージまでいってるの?」

    憂「ステージ7だよ」

    澪「私たちと同じだな」

    梓「もしかしたらどこかで会ってるかもね」

    296 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 04:13:50.22
    純「ステージ7といえば憂が大暴れしちゃってさ
      前半のモンスター根こそぎ倒しちゃって
      後から来た人お気の毒って感じで…」

    梓「それってまさか、イベント前の」

    純「そう、その日だよ。うちらはイベントなんてどうでもいいんだけどさ
      経験値だいぶ上げさせてもらったよ。
      あと他のパーティーの新参が妙に張り切っててさ、もう痛々しいのなんのって…」

    梓「そろそろその話やめにしない?」

    純「えー、今からおもしろくなるのに。
      梓って空気読めないところあるよね。 ねぇー澪さん?」

    澪「ふざけるなよ、お前ら」

    純「えっ? なにかまずいことでも言いましたか?」

    297 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 04:24:28.96
    澪「あんたらみたいな不良パーティーのせいでどれほど一般ユーザーが
      迷惑してるのか、わかってるのか!」

    唯「み、澪ちゃん!?」

    純「ねぇー梓。 私なにかまずいこと言っちゃったかな?」

    梓「実はその痛々しい新参、澪先輩だったんだよ」

    純「うそっ! マジで? あちゃーどうしよう…」

    さわ子「まぁーまぁー秋山さん落ち着いて。なに、ゲームにマジになってるのよ」

    澪「私はな、あんたらと違って遊びでやってるんじゃないんだよ!」

    憂「ごめんなさい。私が調子に乗ったばっかりに…」

    唯「澪ちゃん。もう許してあげようよ」

    300 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 04:44:19.91
    澪「もしかしたら唯にロックオンしたのもこいつらかも知れないな」

    唯「そうなの、憂?」

    純「そ、それは私がふざけて…」

    唯「酷いよ純ちゃん! 防弾チョッキ無駄にしたよ」

    梓「そっちですか」

    さわ子「憂ちゃんも純ちゃんも反省してることだしここは大目に見てあげられないかしら」

    澪「どんなに反省したってあのモンスター達は帰ってこないんですよ!
      こんな人たちが友達かと思うと恥ずかしい限りだ!」

    梓(うわぁー、ゲームと現実がごっちゃになってるよ)

    澪「おい、行くぞ!」

    梓「どこにですか?」

    澪「イナズマオンラインに決まってるだろう!」

    梓「まだ、オフ会の最中ですよ?」

    301 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 04:52:07.94
    澪「構わん。 なんとしても憂ちゃんのグループより経験値とレベルを上げるぞ!」

    梓「そんなの無理ですって」

    澪「無理とかいうな! 諦めたらそこで終わりだぞ!
      さぁー携帯を起動するんだ!」

    梓「ここでですか?」

    唯「まだ、バイキング食べたいのに…」

    さわ子(オフ会に来てまでゲームとかどんだけなのよ…)

    澪「イベント会場を後にして呪縛の森からスタートだな」

    梓「ここの特徴は敵やモンスターが見えにくいところですね
      他のパーティーとの対戦や銃火器の使用も可能になっています」

    澪「いつ狙われるかわからないからな常に警戒してろよ!特に唯。」

    唯「だから、なんで私なの?」

    303 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 05:12:37.54
    >>302
    うん、おやすみ

    304 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 05:15:22.35
    澪「さぁー来い! 雑魚共。私がハチの巣にしてやる!」

    梓「その前に澪先輩、銃のアイテム持ってないですよね?」

    澪「あっ! しまった!」

    梓「澪先輩が持ってるアイテムって確か、枕とテント、発煙筒ですよね」

    澪「ああ、そうだが」

    梓「こんなんじゃ敵を倒すのにはなんの役にも立ちませんよ
      充縛の森に乗りこむ前にまずはアイテムを揃えないと」

    澪「大丈夫だ!私は素手でもいける!」

    梓「私は別にいいんですけど、これ以上澪先輩のレベルが下がったら
      イベントに参加できなくなりますよ、それでもいいんですか?」

    澪「それは絶対よくない!」

    梓「それじゃあアイテムを揃えることですね」

    澪「梓のアイテムを分けて貰うことはできないかな?」

    梓「出来ますよ」

    澪「本当か? やっぱり持つべきものは友達だな」

    梓「ええ、有料でよければ」

    305 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 05:33:47.82
    澪「また、金取るのか?」

    梓「当たり前ですよ、これはビジネスですから」

    澪「じゃあ、やめとく。この前の4万5千円もまだ返してないのに…」

    梓「それなら、街にいって地道に稼ぐことですね。」

    澪「稼ぐ? アイテムをゲットするんじゃないのか?」

    梓「稼ぐ。すなわち仮想通貨でアイテムを買うということです。 
      レベル上げでのアイテム獲得に望みがない以上はお金で
      購入するしかないというわけです。」

    澪「それで、どうすればいいんだ?」

    梓「とりあえず街へ行ってみましょう」

    306 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 05:59:43.20
    さわ子「私たちも負けてられないわね」

    純「新参のくせに生意気です。再起不能になるまでコテンパンにのしてやりましょう」

    憂「オフ会はどうなるんですか?」

    さわ子「さぁー憂ちゃんも準備して!」

    憂「もぉー、しょうがないな」

    律「澪達のせいで部活も中止になっちゃったしやることなくて暇だな」

    和「だったらネトゲでもすればいいじゃない」

    律「わーびっくりした! いつの間に横にいたんだ」

    和「イナズマオンラインは糞ゲーだけど。私のおすすめはこれよ」

    律「いや、和のおすすめゲームなんて聞いてないし…。
      『ドキドキメモリアルforモバイル』?ってこれエロゲじゃん!」

    和「エロゲじゃないわよ、ギャルゲよ」

    律「なにが違うんだよ」

    和「簡単に言うと年齢制限が違うわね。あとは、全体のディテールとか
      エロシーンの有無とかあるんだけど。細かいことは省くわね。
      まずはスタートキーを押してちょうだい」

    律「いや、誰もやるとは…まぁ、暇だしちょっとならいいかな」

    308 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 06:21:29.31
    今日はこの辺で終わりにします。
    なんだか長編になってしまいましたが
    劇場版だと思って我慢して下さい。
    オチは今考えてます。
    また、支援してくれたらありがたいです。

    312 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 07:13:44.34
    ※ちょっとだけ投稿します。

    澪「ここが街か」

    梓「コンビニ、病院、アイテム屋、工場…
      大抵のものはここにありますからね」

    唯「お店があっても通貨がなきゃなにも買えないよ」

    梓「通貨を稼ぐ為にはどうすればいいと思いますか?唯先輩」

    唯「憂におねだりする!」

    梓「そうくると思いましたよ。ここは仮想空間なんですよ現実とは違うんです」

    澪「つまり、仕事をしてお金を稼げということか?」

    梓「その通りです」

    唯「私ちゃんとできるかな?」

    梓「真面目にやれば大丈夫です」

    澪「じゃあ、まずは仕事を見つけなくっちゃな」

    314 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 07:25:22.57
    唯「私はアイス屋さんがいいな」

    澪「私は楽器店だな」

    梓「まずは自分がやりたいところに応募して、面接を受けて下さい」

    澪「面接なんてあるのか?」

    梓「はい、業種によっては希望者が多いところもあるので」

    唯「そこは現実的なんだね」

    澪「随分とシビアな世界なんだな。
      それじゃあ、私は楽器店を受けてみよう」

    唯「私はもちろんアイス屋さん」

    澪「梓は受けないのか?」

    梓「私は通貨を十分蓄えていますから。仕事なんてしなくもいいんです」

    唯「じゃあ、あずにゃんはニートになるんだね」

    梓「違います!」

    363 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/04(月) 03:10:11.49
    澪「ロクに働かないで、就職活動もしてないんだからニートだろう」

    梓「私は営業があるんです!」

    唯「営業??」

    澪(あぁ、RMTのか)
     「それじゃあ、梓も頑張ってな」

    梓「澪先輩と唯先輩も面接頑張って下さい」

    唯「アイス食べ放題だよー」

    澪「多分、そんな仕事じゃないと思うよ」

    364 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/04(月) 03:20:18.34
    澪「さてと、ここが楽器店か…。
      すみませーん誰かいますかー?」

    店員「はいはい。なにか御用で?」

    澪「バイトしたいんで面接受けに来たんですけど」

    店員「今、店長呼んで来ますんで」

    店長「君、ここでバイトしたいんだって?」

    澪「はい、軽音部に入ってて楽器に興味があるんで…」

    店長「じゃあ、ピアノ担当とかどうかな?」

    澪「ピアノ…ですか?」

    店長「そう、君にピッタリだと思うよ」

    澪「できればギターがいいんですけど」

    店長「ギターはけいおん!人気で在庫がないから
       君にはピアノを売って来て欲しいんだよ」

    澪「それって客に売り込むってことですか?」

    店長「まぁーそうだね。 簡単だよ一日2、3台売ってくれればいいんだから」

    366 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/04(月) 03:39:24.63
    澪「い、いらっしゃいませ…」

    店長「声が小さすぎるよ! もっと元気よく!」

    澪(なんで、ネトゲキャラで声が大きいとか小さいとかあるんだよ)
     「いらっしゃいませー!」

    店長「いまいち元気に欠けるな。
       まぁーいいや、とりあえずピアノを売って来てくれ
       今、パンフレット渡すから」

    澪「これって外回りなんですか?」

    店長「そうだよ。求人票に書いてあったでしょう」

    澪「よく読まないで楽器店ってだけで決めちゃったからな…」

    店長「それじゃあ、まずはオレンジタウンを回って来てくれ
       特に年寄りは狙い目だからな、しっかり頼んだぞ!」

    澪「なんでこんなことになるんだよ!」

    唯「なんかすみません、食べてばっかりで」

    おばあさん「いいんだよ、今は冬だからアイスクリームなんて売れないし 
          客も来やしない。唯ちゃんが話し相手になってくれてよかったよ」

    367 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/04(月) 03:42:42.58
    >>365
    スマン、天然で間違えた
    ギターの部分はベースに読み変えといてくれ。

    368 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/04(月) 03:55:59.25
    ピンポーン(インターフォン)

    澪「ごめんくださーい。ヤマダ楽器店のものですが」

    家主A「楽器屋がうちになんの用だい?」

    澪「あ、あのー。ピアノとか興味ないですか?」

    家主A「ないね。」(プツ)インターフォンを切られる

    澪「ごめんくださーい。ヤマダg…」

    家主B[ちょっと! 子どが起きちゃったじゃないの!」(プツ)

    澪「本日キャンペーンをやってまして…」

    家主C「もう、間に合ってます」(プツ)

    澪「10件も回ったのにいまだに一軒も契約取れずか…
      店長になんて言おう」

    ギルドA「おい、広場にあの人が来てるらしいぞ」

    ギルドB「マジかよ俺行ってみようかな?」

    ギルドC「つーか、運営にばれたらヤバくね?」

    369 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/04(月) 04:08:59.92
    澪「あいつらなにを騒いでるんだ?
      ちょっと気晴らしに広場に行ってみるか」

    ギルドD「マジですごいっス! azuazuさん(梓のハンドルネーム)神っす!」

    ギルドE「レアアイテムゲットだぜ!」

    澪「梓の奴こんな目立つところで営業してて大丈夫なのか?」

    梓「まさか、あのヘボアイテムがこんな高値で売れるとはね…」

    澪「オッス、梓」

    梓「あ、澪先輩。どうでしたか?面接のほうは」

    澪「それが受かったことは受かったんだが。 さっぱり売れなくて」

    梓「売り込みやってるんですか?」

    澪「ああ、本当はお店のほうでベース担当になりたかったんだけど
      なぜだか外回りでピアノ売ることになっちゃってさ」

    370 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/04(月) 04:22:10.11
    梓「大変ですね…。ところでどこの楽器店にしたんですか?」

    澪「ヤマダ楽器店だよ」

    梓「あぁー、あの悪名高いことで有名な…」

    澪「悪名高いってどういうことだ?あの楽器屋、なにか悪いことでもしてるのか?」

    梓「あくまでも噂ですけど、どうやら詐欺行為を働いてるらしいんですよ。」

    澪「詐欺行為だと!?」

    梓「お年寄りを騙して高いピアノを売りつけてるとかいう話です
      澪先輩も変なことに巻き込まれないうちに辞めたほうがいいかと」

    澪「そうだな、あやうく不正行為に加担するところだったよ」

    371 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/04(月) 04:41:34.52
    楽器店の店長「なにー?辞めたいだとー?」

    澪「はい。ピアノを売り込むのに自信がないんで…
      迷惑掛けても悪いかなって思って」

    店長「まだ、一日も経ってないんだよ?」

    澪「わがままなお願いだと思いますが、どうかお願いします」

    店長「しょうがないなぁー。その代わり経験値が減るけどいいよね?」

    澪「え? それは困ります!」

    店長「当然だろう?一日も経たないうちに辞めちゃうんだから」

    澪「そ、そんな…。」
      (まぁ、不正行為に加担してアカウント剥奪になるよりはましか…)

    梓「いやぁー、今日も儲けさせて貰いましたよ
      唯先輩はどうでした?」

    唯「アイスも沢山食べられたし。おばあちゃんからいろんな話聞けてよかったよ」

    梓「それ、どんな仕事ですか…?」

    唯「澪ちゃんはどうだったの?」

    372 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/04(月) 04:45:45.72
    澪「聞いてくれるな、唯」

    梓「ヤマダ楽器店を辞めて他のところの面接を受けたはいいけど
      落ちまくったんですよね」

    澪「わざわざ説明するなよ」

    唯「澪ちゃんかわいそうだね」

    澪「かわいそうとか言うな!」

    梓「でも、真面目な話。これ以上経験値が下がったらやばいですよ澪先輩」

    澪「わかってるよ、なんとしてでも面接に受からなければな」

    梓「もしかして、澪先輩仕事選んでませんか?」

    373 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/04(月) 05:02:00.19
    澪「選んじゃ悪いのか? 私にだって仕事を選ぶ権利位はあるだろう?」

    梓「悪いとはいいませんけど。面接に落ちる原因の一つかもかと思って」

    澪「まぁー、それは否定できないけどな」

    唯「洋服屋さんの店員とかどうかな?」

    澪「もう、接客系はうんざりだよ」

    梓「接客系が駄目となるとたいぶ絞られて来ちゃいますね
      ちょっときついかもしれないですけど。工事現場なんてどうですか?
      給料も良いですし。経験値だって上がりますよ」

    澪「そんなの私の貧弱なキャラじゃ無理だろう?」

    梓「そんなのやってみなきゃわからないじゃないですか
      経験値上げたいんですよね?」

    澪「そりゃ、経験値は上げたいけど…」

    梓「じゃあ、決まりですね。澪先輩は履歴書だけ書いておいて下さい
      工事会社には私が話をつけておきますんで。」

    澪「悪いな」

    374 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/04(月) 05:04:31.13
    梓「いえいえ、澪先輩のためですから」
      (これで、工事会社から紹介料が貰えるな)
      「じゃあ、私はそろそろログアウトしますね」

    唯「私もログアウトするよ。あまり遅くなると憂が心配するし」

    梓「じゃあ、明日学校で」

    唯「じゃあねー」 

    澪「ああ、またな。
      さてと、私は狩りの練習でもするかな」

    375 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/04(月) 05:15:43.99
    翌日

    律「よし、今日はみんな揃ってるな澪以外は」

    紬「梓ちゃんと唯ちゃん相変わらず携帯に夢中になってるわね
      まぁー、そこもかわいいんだけど…」

    梓「あれ?律先輩今日は怒らないんですね」

    律「ま、まぁーな。あまり説教してこの前みたいなことになっても
      困るからな」

    紬「あら? このりっちゃんのカバンに付いてるキーホルダーって…」

    律(しまった! 昨日、和から貰ったの外すの忘れてた)
     「あ、これね、聡から貰ったんだよ。
      いやーまさか、ギャルゲのキャラだなんて知らなくてさ」

    梓「これ、ドキドキメモリアルの音無里穂子ですよね?
      なんで律先輩この子がギャルゲのキャラだってこと知ってるんですか?」

    律「ギクっ! さ、聡から聞いたんだよ…」

    376 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/04(月) 05:24:19.61
    梓「本当ですか?」

    律「ほ、本当だよ」

    梓(ジトー)律を疑いの目で見る梓。

    梓「本当はやってるでしょう?律先輩」

    律「なんだよ!悪いかよ!」

    梓「そんなにムキにならならなくても大丈夫ですよ。
      私は和さんみたいに自分が興味のないゲームをバカにしたりしませんから」

    唯「隠すことないのに」

    紬「実は、私も里穂子ちゃんのファンなのよ」

    律「おお、ムギにも里穂子の良さがわかるのか?」

    377 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/04(月) 05:30:47.97
    紬「もちろんよ」

    律「あのツンデレは最強だよな!」

    梓「なんだか、律先輩とムギ先輩盛がってますね
      私たちもゲームの続き始めますか。澪先輩が待ってますし。」

    唯「そうだね」

    378 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/04(月) 05:36:00.98
    翌日、部室にて

    澪「律とムギがギャルゲにハマってるっていうから来てやったぞ」

    唯「遅いよ、澪ちゃん。私達はもうログインしてるもんね」

    梓「もう始めちゃいましょうか?」

    澪「おい、ちょっとまてって」

    紬「私たちもはじめましょうか」

    律「ギャルゲーをな」

    こうして、軽音部改めてゲームプレイ部が発足したのでした。

    ーおしまいー

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憂「おかえりなさい、あなた♪」
唯「堕天使にふれたよ!」
梓「無口な唯先輩」(唯「……」第二部)
  1. 名前: けいおん!中毒 ◆4DOcPobI 2010/10/05(火) 00:09:38 URL [ 編集 ]
    ワロタ
  2. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2010/10/05(火) 01:48:03 URL [ 編集 ]
    イナズマオンライン・・・
    一体どんなゲームなのかさっぱりわからんw
  3. 名前: けいおん!中毒 ◆UzUN//t6 2011/03/17(木) 01:46:55 URL [ 編集 ]
    うわぁ…ワロエナイwww

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