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憂「ストックホルム症候群?」

  1. 名前: 管理人 2010/10/08(金) 18:31:19
    1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/06(水) 17:20:54.00
    私は紬さんに話があると言われ、昼休みに空き教室に呼び出された

    「紬さんかぁ……一体どうしたんだろ」

    ある晴れた日のことだった


    4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/06(水) 17:25:44.36
    指定された教室に行くと既に紬さんは居たようで、教室の入り口から彼女の美しいロングヘアーが確認できた

    入室しながら挨拶をかけると彼女も振り返りそれにこたえる

    教室に差し込む昼間の太陽を受けた彼女はまるで絵画のような美しさを持っていた


    「今日は一体どうしたんですか?」

    そう私が問いかけると彼女は私に優しく囁いた



    「憂ちゃんってストックホルム症候群なんじゃない?」

    5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/06(水) 17:27:39.15
    「ストックホルム症候群?」

    「ええ」

    正直なんのことだかわからなかった

    症候群と名のつくくらいだから病気なのだろうか?

    しかし私は健康には気を使っているので病気には身に覚えが全くない

    なにがなんだかわからないといった顔をしている私に彼女は説明を始めた

    6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/06(水) 17:31:58.10
    「犯人と人質が閉鎖空間で長時間非日常的体験を共有したことにより高いレベルで共感し、犯人達の心情や事件を起こさざるを得ない理由を聞くとそれに同情するなどし、人質が犯人に信頼や愛情を持つようになる。」

    「簡潔に言うと被害者の人間がさまざまな理由から自分の状況の変化に適応していくってことかしら」

    「よく監禁事件なんかで被害者がかかる心の病気なの」

    「……?」

    よくわからないが何故私がそのなんちゃら症候群になるのだろうか

    「例えば監禁されてひどいことをされてる被害者が、加害者の事を好きになっちゃったりね」

    「そんなことあるんですか?」

    「ええ」

    7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/06(水) 17:35:38.22
    「理由は人間の心の事だから様々だけど、被害者に対しての同情、共感や、自分の心を保つためといわれてるの」

    「自分の心を保つ?」

    「そう。毎日ひどいことをされて自由も効かない生活。普通の神経をしていたらおかしくなっちゃう、だから」

    「被害者を好きになった、と自分を思い込ませて今の自分の状況を不幸から置き換えて自我を保つ。ってことですか……?」

    「その通り」

    だからなんだというのだろう

    それがどうして私に関係するというのだろうか

    8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/06(水) 17:41:12.09
    「憂ちゃんって言ってしまえば自由が無いでしょ?家事を一身に任されて自分は部活すらできない」

    笑顔で語り続ける彼女の意図を理解し、急に怒りがこみ上げてくる

    「……どういう意味ですか」

    「にもかかわらず姉は自由奔放。こんな生活、普通の女子高生には耐えられない」

    「やめてください」

    「だから憂ちゃんは姉を愛することを選んだ。今の自分の境遇を姉に尽くすという行為に昇華するため」

    「やめて!」

    声を張り上げて怒声を飛ばす私に一度微笑んでから再び彼女の口は動き出す

    10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/06(水) 17:53:10.39
    「唯ちゃんもひどいわ。こんなに健気で可愛い妹に残酷なことして」

    「おねえちゃんを悪く言わないでください……」

    俯き、握りこぶしを震わせ感情を露わにしているが彼女は怯むことなく私に頬笑みをかける

    「それにそんなことないです。私がおねえちゃんを好きなのは小さい頃からですから。家事だって私が好きでやってるんです!」

    「あら、そうなの?それはごめんなさい。でも彼女が貴方にひどいことをしているのは事実よ」

    「別に苦に感じたことなんてありません。それにおねえちゃんは貴方が考えるような人じゃない、いつだって私にやさしい」

    そう私がいい返すと一歩二歩と紬さんは私に近づいてくる

    私の頬に手を添えながら慈しむように囁く

    「本当に憂ちゃんは唯ちゃんが好きなのね」

    12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/06(水) 17:57:35.89
    「話はもうお終いですか。梓ちゃんや純がまっているので教室に戻ります」

    怒りに支配された私は後輩という立場でありながら、その手を思い切り払って教室に戻ろうとした

    「待って、憂ちゃん」

    声をかけられたがそのまま無視して教室を出ようとした時彼女に腕を一気に引っ張られて




    「んっ……」

    唇を奪われた

    13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/06(水) 18:00:29.97
    ファーストキスだった

    あまりの悔しさに涙が止まらない

    パシンと教室に乾いた音を響かして走り去るように教室を去った





    「明日もこの時間に待ってるわ」

    19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/06(水) 20:21:20.22
    「おかえり~、憂」

    「……どうかしたの?憂」

    「………なんでもないよ。さ、ご飯食べないと」

    教室に戻ってからというもの私の気分は回復することもなく、それからの一日は散々たるものだった

    20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/06(水) 20:27:03.35
    _____
    ____
    __


    一日の仕事を終え、残すはもう寝るだけとなった

    この頃には今日の昼のことも大分忘れかけて来たので、いつもの調子を取り戻しつつあった

    だけど、それでも胸のモヤモヤは取れなくて。そういう時は私は決まってこうするのだ

    「おねえちゃん、寝ちゃった?」

    コンコンとドアを叩き、姉の就寝を確認する

    「今布団入ったとこだよ~」

    よかった、まだ起きているみたいなので枕を持っておねえちゃんの部屋に入る

    「……今日は一緒に寝てもいいかな?」

    「えへへ、いいよ。よいしょっと」

    布団を半分開けてくれたおねえちゃんの脇に滑りこみ、安心感をもらいながら今日は眠りについた

    21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/06(水) 20:38:06.08
    _____
    ____
    __


    「ういは相変わらずすごいね~」

    「そんなことないよ、純ちゃん」

    「いやいや、ういの運動神経はずば抜けてすごいよ……まぁ勉強の方もすごいけど」

    4眼目の体育を終え、会話を交わしながら体育館から教室に戻る

    「……」

    「どうしたの憂?」

    「いや、なんでもないよ」

    通りがけに目に入ったあの教室がきっかけで思い出す

    そういば昨日こんなことを彼女は言っていた



    「「明日もこの時間に待ってるわ」」

    22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/06(水) 20:40:14.74
    紬さんの言うとおりにするのは少々癪だけど、あえて今日も行こう

    行ってもう二度とこんなことをしないように突っぱねてやるんだ


    「ごめんね、純ちゃん、梓ちゃん。今日もちょっと用事あるから先食べちゃってていいよ」

    そう言い残し、私はあの教室に足を向けた

    23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/06(水) 20:46:52.85
    彼女は既にいた

    昨日と同じように窓に視線を向けて、4階からの景色になにを見ているのだろうか

    「……紬さん」

    「こんにちは、憂ちゃん。きっと来てくれると思ったわ」

    「貴方の思うような理由で来たわけではありません。昨日の事は忘れます、だからもうからかうのはやめてください」

    「別にからかっているわけじゃいの」

    そういいながらまた少しずつにじり寄ってくる

    彼女に視線を刺されると蛇に睨まれたかえるのようになってしまう

    24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/06(水) 20:50:22.74
    「憂ちゃんは唯ちゃんが好きでこんなに頑張ってるのに、何もしてくれないのはひどいと思うの」

    「別に見返りが欲しくてやってるわけじゃありません」

    「心でそう思っていても、体は満足しないんじゃない?」

    昨日と同じようにキスを迫られた

    いや、昨日と違ってされるのはわかっていた。だけど拒めなかった

    「ん……」

    「ちゅ……ふふ、可愛い。憂ちゃん」

    25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/06(水) 20:56:40.51
    「やめて……ください」

    「もう遅いの、憂ちゃん。今日ここに来ちゃったって事は」

    「本当に私が嫌なら今日ここには来ないで無視すればよかったのよ、憂ちゃん」

    そういいながら今日二回目のキスを私にする

    「紬さんなんて……大っきらいです」



    本当は私だってわかっていた

    私はおねえちゃんを愛しているけど、おねえちゃんは同じレベルで私のことを愛していないんじゃないかって

    考えないようにしてた

    本当に私を大事に思っているなら、少しは分担してくれてもいいんじゃないのかって

    考えないようにしていた

    と、同時に

    家事や好意に見返りを求めたりする自分をそのたびに叱咤していた

    26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/06(水) 21:15:00.83
    「嫌い」

    そう言う度に紬さんは私にキスをして、5回目のそれは舌を絡めたものだった

    「ん……んっ…!   はぁ……はぁ……」

    初めて与えられる刺激に私は椅子にへたり込んでしまった

    口の刺激だけでなく、まっすぐ自分を見つめてくる紬さんの瞳には有無を言わせない迫力があった

    しかし、これからの情事に期待していた私を余所に紬さんは教室の入り口にむかって足を向けた

    「じゃあお昼休みがおわっちゃうから私は戻るわ、憂ちゃん」



    去り際に彼女が呟いて行った

    「明日もこの時間に待ってるわ」

    42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 09:26:01.77
    _____


    「あっ、憂おかえり…ってどうしたの?顔色悪いよ?」

    「本当だ、何かあったの?」

    「…う、ううん、ちょっと朝から体調悪くて、今日は帰るね」

    私は心配してくれる梓ちゃんと純ちゃんを尻目に教室を飛び出しました

    「あっ、憂!」

    「どうしたんだろう、憂大丈夫かなぁ」



    43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 09:29:23.43
    「…はぁ……はぁ…」

    学校からここまでずっと走ってきた

    それは悲しさからなのか、それとも怒りなのか

    私にはわからない

    「………ただいま」

    時間はまだ正午を回った程度

    もう何も考えたくない、いいよね、少し休もう

    「疲れた…」

    そう言って私は制服も着替えずに眠りにつきました、深い眠りに

    44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 09:33:39.43

    夕方。

    「…あ……私眠っちゃったんだ…」

    時計を見ると時刻は夕方の四時を指していた

    「…ご飯の支度、しなくちゃ」

    そう思い立ち上がった

    その時、不意に紬さんとの会話がよみがえった

    お姉ちゃんは…見返りなんてくれない

    私の事なんて…妹としか見ていない

    「………っ!」

    …違う…違う違う!!

    「違う!」

    そう自分に言い聞かせるように叫ぶしかできなかった

    47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 09:38:25.01

    ガチャ

    「あ、憂ただいまー」

    「あっ、うん、おかえりお姉ちゃん」

    私は夕飯の支度をしながら返事をしました

    「いやー疲れちゃったよ、先にお風呂入ろうかなぁ」

    「えっ…ごめんねお姉ちゃん、お風呂はまだ準備してないの」

    「えぇ!?まだ入れないの?…まぁいいや、じゃあ自分の部屋いってるね」

    「うん…ごめんねお姉ちゃん」

    バタン

    「…」

    やっぱり、お姉ちゃんは私の事…

    お姉ちゃん、もう私疲れちゃったよ。



    48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 09:47:38.54
    ___

    「それでねー律ちゃんが面白くてね、、、、」

    また軽音部の話ばかり

    最初は楽しそうに話すお姉ちゃんを見るのが嬉しかった

    だけどここ最近では、話を聞くだけで暗い感情が胸に押し寄せるばかり

    「そしたらむぎちゃんがね、、、、、」

    「っ!!」ビク

    紬さんの話が出たとき私の心臓は跳ね上がった

    「それでね…憂?どうかした?」

    「えっ…ううん、なんでもないよ、なんでも……」

    「そう?、じゃあ私お風呂入るねー」

    「う、うん、いってらっしゃい」

    紬…その名前には嫌でも反応してしまう自分がいる

    彼女なら、私の気持ちがわかるのだろうか

    もしかしたら私以上に…

    49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 09:52:52.13
    すまんけど今から出かける、読んでた人はすまん
    何時かわからんけど3時か4時には戻ると思う
    てか乗っ取りだから別に保守しなくてもいいだけどね

    一応残ってたら続き書きます、では行って来ます


    61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 15:13:53.32
    今戻った
    一応続き書いてく、保守ありがとう

    投下します

    62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 15:14:44.74
    ___
    __
    _

    「お姉ちゃん…寝ちゃった?」

    私はそーっとお姉ちゃんの部屋を覗き込みます

    「…………」スピー

    「寝ちゃってるか………」

    私の胸の鼓動が早まりました、


    63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 15:16:52.54

    「…お姉ちゃん」

    お姉ちゃんの枕元に行き、そっと顔を近づけました

    「ごめんね…」

    チュ

    「…ん……スースー……」

    ごめんね、こんな事する妹で

    気持ち悪いよね?

    でももうはっきりさせるから…

    「おやすみ、お姉ちゃん…」

    _
    __
    ___

    64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 15:23:11.19
    学校、昼休み。

    「さぁ、ご飯食べよー」

    「あ、ごめん梓ちゃん、純ちゃん、私先生に呼ばれてるの」

    「そうなの?、わかった、じゃあ先食べてるね」

    「うん、ごめんね」

    そう言って私は紬さんがいる空き教室へ向かった

    …やはり彼女は既に居た

    「あら、憂ちゃん、今日も来てくれたの、嬉しいわ」

    「…最初から来るってわかってたんじゃないですか?」

    「ふふふ、まぁね、憂ちゃんなら来るってわかってたわ」

    そう言いながら紬さんは笑った

    まるで天使のように、実に会話の内容とは不釣り合いに

    65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 15:28:03.02

    「憂ちゃん?…私に聞きたいことがあるんじゃない?」

    「…」

    何もかもお見通しと言った様は勘に触ったが

    聞きたいことがあるのも事実だ

    私はゆっくりと口を開いた

    「どうしたら…どうしたらこの気持ちを捨てられるんですか?」

    「ふふ…唯ちゃんへの気持ちね?」

    胸が苦しくなった

    お姉ちゃんへの想い、それを捨てる。

    そう口に出しただけで

    66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 15:32:37.39

    「そうねぇ…手っ取り早く、私の物になるなんてどう?」

    紬さんの目がしっかりと私を見据えた

    それだけで気圧されてしまいそうになったが

    私は必死に強がった

    「…ふざけてるんですか?」

    「ふざけてなんかいないわよ?まぁ急だから無理もないわね、それにあなたのためでもあるのよ?」

    「…」

    「そうね…じゃあ明日は学校も無いし、私の家に泊まりにいらっしゃい」

    「なっ!本気ですか?」

    「私は本気よ、いい機会よ、唯ちゃんから離れて気持ちを整理する…ね」

    67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 15:36:21.23

    悔しい

    さも当然のようにこんな事を口にする紬さんに怒りが沸く

    しかし、最もな事も言っている

    お姉ちゃんへの気持ち…これをはっきりさせるには、いい機会かもしれない

    「………わかりました、行きます」

    「あら本当?、嬉しいわ憂ちゃん、よく決心したわね」

    「勘違いしないでください、私はお姉ちゃんへの気持ちをはっきりさせるために行くだけです」

    「うふふ…わかってるわ、明日が楽しみね?」

    そう言って微笑みながら紬さんは教室を出て行きました。

    69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 15:41:02.88
    ___
    __
    _

    「じゃあいただきまーす」

    「めしあがれ」

    その日の晩御飯

    いつも通りの日常

    それも明日には

    明日には変わってしまうんだろうか

    「あ、お姉ちゃん…」

    70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 15:44:38.68
    「ん?なぁに?」

    「明日は友達の家に泊まりに行くんだけど…」

    「え?そうなの?」

    「うん、一応お昼ごはんは作ってくから…ほかの事は…」

    「あー、うんわかった、私が自分でやるよ」

    「ごめんね、お姉ちゃん」

    「いいよいいよ、楽しんできなよ」

    ごめんね…お姉ちゃん

    _
    __
    ___

    71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 15:48:19.94

    翌日。

    「じゃあ、行って来るね」

    「んー、行ってらっしゃーい」

    バタン

    お姉ちゃん大丈夫かなぁ

    ううん、今は私自身の事を考えなくちゃ

    「…よし!」



    私は紬さんの家へ足を進めました

    72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 15:53:22.19

    平沢家

    「あー、憂も出かけたし、何しようかなぁ」ゴロゴロ

    そんな時、憂の作ってくれたお昼ご飯が目にとまりました

    「んー、まだ早いけど食べちゃおうか」

    時計はまだ11時を過ぎたところ

    ですが人間お腹が空くものです

    憂の作ってくれた炒飯に手を伸ばします


    73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 15:58:41.12

    「いただきまーす」パクパク

    「うん!んまい!」

    「流石憂!いいお嫁さんに………あ」

    そうだ、憂は居ないんだった

    一人の食事はちょっと寂しいです


    75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 16:05:22.64
    「ふー、ごちそうさまー」

    次はテレビでも見ましょう

    「ふんふーん、何かやってるかなぁ」

    私は適当にチャンネルをかえていきます

    「お、ドラマの再放送だ」

    「………あはは……おもしろーい」
    、、、、、、、、、、、、、、

    「終わっちゃった……ギー太でも弾こう」

    私はギー太を構えました

    ギー太と居れば一日なんてあっという間です

    「~♪~♪」ジャカジャカジャン
    、、、、、、、、、、、、、

    「ふわふわ時間~♪」ジャカジャカジャーン

    ザー

    「………ん?」

    何か音がするのに気づき外を見ました

    76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 16:13:38.13
    「あ…雨だ!」

    外はいつの間にか雨が降り出していました

    それと同時に憂が干していった洗濯物が目に入りました

    「いけない、洗濯物をとりこまないと!」

    私はいきおいよく外に飛び出しました

    「…んしょ…んー?うまくはずせない…んぐぐぐ…わっ」

    ベシャ

    勢い余って転んでしまいました、失敗失敗

    「うわ、ちべたーい、汚れちゃった…」


    77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 16:21:17.67
    何とか洗濯物を取り込んで部屋に戻ります

    「うー、汚れちゃったしお風呂でも入ろうかな…」

    私は服を脱ぎながら脱衣所へ向かいました

    ガララ

    「ふんふーん…あれ?」

    そうだ、お風呂入れてなかった

    そりゃ湯船にお湯が入ってないわけです

    「…もうシャワーでいいや」

    久しぶりにシャワーで済ませます

    いつもは憂が用意してくれてたから…憂

    「…ヘックシ!」

    ___
    __
    _

    79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 16:28:31.85

    「ふー、さっぱりしたー」

    髪を拭きながらリビングに入ります

    「あ、憂ー、アイス取ってー」

    「………憂ー…居ないんだった」

    憂に頼りすぎだと改めて実感する

    だけど、それ以上に憂がいない事に対して

    私は焦りに似た感情を覚えます


    81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 16:35:26.83

    「…アイス、あんまりおいしくないや」

    いつも二人で食べるアイス

    そのひとときは大好き

    だけどいつも隣で笑う憂は居ない

    「………あ、もうこんな時間だ」

    時計を見ると5時になっていました

    「そういえばご飯も自分で作るんだよね…できるかな」

    いつも憂が作ってくれるので

    私はまともに料理をしたことは無いです


    82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 16:40:03.59

    「んー、でも簡単な物ならできるよね!よーし」

    私は冷蔵庫を開けました

    中には一通り食材があります

    「よし、野菜炒めとかにしよう、あれなら炒めるだけだからね!」

    「まずは…お肉でしょ?…野菜は…何入れればいいんだろう」

    まぁ野菜は野菜です、適当に炒めれば平気でしょう

    「んぐぐ…にんじんがうまく切れない……えい!」ザク

    「………ちょっと大きいけど食べれば一緒だよね、うん」

    「あとはフライパンにお肉と野菜入れてーっと」

    「………味付けがわかんない…」


    84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 16:49:44.32
    「んー、でも簡単な物ならできるよね!よーし」

    私は冷蔵庫を開けました

    中には一通り食材があります

    「よし、野菜炒めとかにしよう、あれなら炒めるだけだからね!」

    「まずは…お肉でしょ?…野菜は…何入れればいいんだろう」

    まぁ野菜は野菜です、適当に炒めれば平気でしょう

    「んぐぐ…にんじんがうまく切れない……えい!」ザク

    「………ちょっと大きいけど食べれば一緒だよね、うん」

    「あとはフライパンにお肉と野菜入れてーっと」

    「………味付けがわかんない…」



    85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 16:53:21.55

    「や、焼肉のタレ…とか?お肉入ってるし大丈夫だよね?…色もそれっぽいし」

    「後は隠し味にチョコとか…カレーに入れるとおいしいもんね」

    ジュージュー

    「………なんかいつもの野菜炒めと匂いが…違う」

    、、、、、、、、

    「よし、出来たよ!」

    「見た目はアレだけど…」

    「匂いもアレだけど…」

    「まぁ味は大丈夫だよ!!」

    「さーて、後はご飯と…あ」

    私の目の前には空の炊飯器が飛び込んできました


    87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 16:59:00.73
    「………ま、まぁたまにはご飯無しってのも斬新だよね!」

    コト

    前には大皿に盛られた野菜炒めもどき

    と水

    「いただきます」

    パクパク

    「…っ!?……まず!」


    88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 17:02:55.82
    「何これ…まずいにも程があるよ…」

    これはまずすぎです

    食べられたもんじゃありません

    「………憂…」

    また自然と憂を呼んでしまいました

    「…今日カップ麺でいいや、勿体無いけど…」



    89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 17:08:45.57
    ___

    「ふぅー、後は寝るだけ」

    私はリビングの電気を消しました

    「………」

    いつもなら私が部屋に行っても憂は残って後片付けとかしてるんだよね…。

    真っ暗なリビングを見渡して私は胸の苦しさを感じた

    やっぱり、憂が居ないせいだからだろうか

    「…だめだめ、早く寝よう」


    91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 17:14:39.91
    バサ

    「うーん、今日は疲れたなー」

    本当に疲れた

    家事がこんなにも大変だなんて思ってなかった

    「憂…ごめんね」

    自然と口に出ていた言葉

    今だからわかる、憂の大変さ

    「憂が家事をしてる時…私は部活でお茶してたり…」

    考えるだけで自己嫌悪が襲ってくる

    でも今はそれ以上に…


    92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 17:21:43.89
    「…憂…寂しいよ」

    駄目だよ

    これ以上憂に迷惑かけちゃだめ

    わかってるけど

    「…憂がいない日常なんて……考えられないよ…」

    そんな日常いらない

    「憂は、私のこと嫌いかな、ただ姉だから面倒みてくれるだけなのかな」

    自分で言った言葉は予想以上に重く胸にのしかかった

    「そうだよね…こんなお姉ちゃん、好きなわけない…よね…」ポロ



    94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 17:26:30.30
    >>93そこは進行のための設定と言うことで脳内保管頼む

    何泣いてるんだろう

    自分でもおかしいと思う

    憂に迷惑かけてきたのに…

    それでも憂に嫌われたらと思うと

    「…グスッ…うぃ……うっ…うわぁぁぁ!」

    嫌だ

    憂に嫌われたくないよ

    これからは家事もやるから

    迷惑かけないから

    だから…

    「うわぁぁぁぁん…うぃっ……ういぃぃ……」ボロボロ

    ___
    __
    _

    95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 17:33:36.92
    「…」

    落ち着いた私はいてもたってもいられなくなり

    憂にメールを打つ事にした

    もう寝ちゃってるかもしれないけど

    それでも伝えたいから

    「…よし、送信…と」

    憂…もう憂は私のこと嫌いかな?

    それでもね、私は頑張るよ

    ごめんね…

    「おやすみ、憂」




    97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 17:43:05.97
    ___
    __
    _

    時間は少し戻り、琴吹家。

    「はい、お茶どうぞ」

    「…いただきます」

    私は紬さんからカップを受け取る

    「それで…考えたの?」

    「…」

    紬さんはこちらに視線を向け呟いた

    「私は、お姉ちゃんを愛しています」

    「…そう」

    101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 17:51:26.51

    「これはストックホルム症候群でもなんでもありません、これだけは言えます」

    「だったら…どうするの?」

    「お姉ちゃんを愛している、この気持ちを捨てれば楽になれる…そう思いました」

    「ふーん、なるほどねぇ」

    紬さんは楽しそうにお茶を揺らしています

    「だけど、この気持ちはそう簡単には捨てる事はできません」

    私ははっきり言い放った

    お姉ちゃんへの気持ち

    それは多分、私の全てだから

    102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 17:55:21.85

    「だったら、昨日も言ったけど、私の物になれば解決するんじゃないかしら」

    「…っ…そんなこと!」

    「あら、いや?私は憂ちゃんの事好きよ?」

    「…っ!」

    こんな人であるとは言え

    正面から好きだと言われて少し動揺してしまう

    「私は…紬さんとは…」

    「なら、憂ちゃんの気持ちはいいわ」

    「…え……?」


    103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 18:03:54.08

    「私と一緒の居て、それから気持ちの整理をすればいいのよ、何もしないよりはマシだと思うけど」

    「それは…紬さんと付き合うって事ですか?」

    「そうよ、何も好きになってくれとは言わないわ、でも、あなたには休む場所が必要、違う?」

    紬さんは柔らかい表情で私を見つめます

    「…でも…私は…お姉ちゃんが…」

    不意にお姉ちゃんの笑顔が浮かびます

    お姉ちゃんの温かさ

    お姉ちゃんの優しさ


    104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 18:14:38.32

    「私はお姉ちゃんを忘れる事はできません…」

    「…そう、まぁいいわ、どちらにしろあなたは私の元へ来ることになる」

    そう言ってクスクスと笑う、言っている言葉とは間逆の屈託の無い笑み

    「このままではいずれあなたは壊れる…まぁ壊れた憂ちゃんも素敵だろうけど」

    「…っ!」

    その言動に怒りが沸いてくる

    しかし間違ってはいない

    このままでは私は確実に壊れてしまう



    107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 18:20:39.09
    「さて…今日は遅いしもう寝ましょうか?」

    そう言って紬さんが立ち上がりベットへ向かう

    私はそれに無言でついて行く

    「ベットはひとつしか無いけど、ダブルベットだから」

    そう言って笑う紬さん

    私は気持ちの整理がつかず頭がボーっとしてしまう

    「もう寝ます、おやすみなさい」

    「うふふ…おやすみなさい」


    108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 18:23:22.19
    区切りがいいのでちょっと休憩します
    正直書こう書こうと思うほど展開が思いつかないorz

    流れ的には>>35を軸にしてます
    ちょっと練り直してくる、今夜中に完結…させたいな

    112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/07(木) 18:26:57.79
    ほんと読んでる人ごめん
    再開するときは少しでも書き溜めする

    117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/07(木) 19:23:08.47
    >>115
    なん…だと!?


    121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 20:23:36.02
    結構書き溜めたので再開します
    保守本当にありがとうございます

    間隔空けて投下していきます

    122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 20:24:32.43

    「…」

    頭がボーっとする

    ベットに入ってどれくらい経ったんだろう

    これから私はどうすればいいのか

    そんな答えの出ない事が延々と頭を回っている

    「憂ちゃん、寝ちゃった?」

    「………いえ」

    「ふふふ、じゃちょっと失礼するわね」

    ギュ

    「…っ!?」

    紬さんが後ろから抱き付いてきた


    123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 20:29:00.86
    引き剥がそうと思えばできたけど

    そんな気力は私には無かった

    「…離れてくれませんか?」

    「ふふ、いいじゃないこれくらい…ねぇ?」

    そう耳元で囁く

    「…」

    「あら?抵抗しないの?…まぁいいけどね」

    ___もうどうでもいい

    そんな投げやりな考えが頭をよぎる


    125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 20:33:05.63
    そんな投げやりな考えが頭をよぎる

    紬さんに抱きつかれていても

    お姉ちゃんのような温もりは無い

    いや、もしかしたらお姉ちゃんだから温もりを感じていたのか

    今となってはわからないけど

    「本当に唯ちゃんの事になると一生懸命ね………」スッ

    紬さんの顔が近づいてくる

    それをただ眺める私

    もう悔しさも感じない

    今の私には「お姉ちゃん」という存在が無くなった喪失感しかない

    …お姉ちゃん


    ブーッ ブーッ ブーッ


    126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 20:34:50.28

    「!?」

    その時私の携帯が鳴った

    「こんな時間に誰かしら…」

    私は携帯を開いた

    「…お姉ちゃん!」

    「な、…唯ちゃん?」

    私は震える手で携帯を操作し、メールを開いた



    127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 20:36:42.37
    ________
    from:お姉ちゃん
    件名:ありがとう
    ~~~~~~~~
    憂、もう寝ちゃった?
    ごめんね、こんな時間に

    私ね、憂が居なくなって初めて憂の大切さに気がつけたよ
    今まで本当に迷惑かけたね?

    憂も辛かったよね?
    こんな駄目なお姉ちゃんでごめんね

    これからは私も頑張るよ、憂のお姉ちゃんだから
    …あんまり、お姉ちゃん面しない方がいいのかな?

    帰ってきたら一緒にご飯作ろうね?
    憂、いままで本当にありがとう

    大好きだよ
    ________




    128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 20:38:09.75
    「…お、…お姉ちゃん…!」

    「憂ちゃん…どうした___」

    「ごめんなさい!私帰ります!」

    「え?もうこんな時間よ?何言ってるの?」

    紬さんが焦ったように忠告する

    無理もありません

    私自身バカな事を言ってると思っています

    …でもこの気持ちは抑えられません

    「お姉ちゃんが待ってるんです、失礼します」

    「待ちなさい!、唯ちゃんが何を言ったのかわからないけど、それは唯ちゃんにとっては__」

    「わかっています」

    「っ!………」


    129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 20:39:53.21
    わかっている

    私の気持ちとお姉ちゃんの気持ち

    「気付いたんです…私自身の気持ちに」

    「憂ちゃんの気持ち…?」

    そう、私は気付けたんだ

    「もしお姉ちゃんが私を見てくれなくても、それでも一緒にいる、一緒に笑って、泣いて、怒って…」

    「…」

    もう吹っ切れた

    もう迷わない

    私は絶対お姉ちゃんから離れない

    お姉ちゃんの笑顔を壊さない


    130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 20:41:49.88

    「だから…行きます」

    「…そう…本当にいいのね?」

    紬さんはまっすぐ威圧するような目で私を見つめる

    でももう大丈夫、私は決めたから…

    「………ふう、わかったわ、勝手にしなさい」

    そう言うと紬さんは逆を向いてベットに潜り込んでしまった

    「…」ペコリ

    私は一礼すると荷物をまとめて部屋を後にした

    バタン

    「………クス…振られちゃったわね…」

    「…あ、もしもし斉藤?、頼みたいことがあるんだけど」

    ………


    131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 20:47:56.14
    ………

    外はまだ真っ暗

    それもそのはず

    時刻はまだ深夜2時

    電車もバスも止まっている

    でも、それでも私は…!

    キキーッ

    「!?」

    私が踏み出そうとした時一台の車が止まった

    「…乗ってください」

    「…え?」

    私は呆然と立ち尽くす

    133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 20:51:05.36

    「紬お嬢様から頼まれました、友人を…送り届けて欲しいと」

    「…」

    私は無言のまま車に乗り込んだ

    正直戸惑っている

    あの紬さんが何故

    でも今は考えるより一刻も早くお姉ちゃんに会いたかった

    「ご自宅まででよろしいですね?」

    「はい…お願いします」

    今行くからね、お姉ちゃん



    134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 20:53:23.85
    ………

    「ふふ…憂ちゃんと唯ちゃんはうまくやるかしら?」

    窓から外を眺めながら呟く

    元々憂ちゃんを心配しての事だったけど…

    こうなったからにはいっそ、そう思った

    「嫌われちゃったかしら…?」

    …まぁいいわ

    憂ちゃん…あなたの想い、見させてもらったから

    「………頑張って」


    137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 20:57:29.63
    ___
    __
    _

    ガチャ

    「はぁ…はぁ…お姉ちゃん…」

    私は階段を上る

    「お姉ちゃん…!」

    ガチャ

    お姉ちゃんの部屋を覗き込む

    よく眠ってるみたい…

    「ふふ…ただいま……」

    そっと近づいてお姉ちゃんの顔を覗き込む

    「…あ……」

    お姉ちゃんの顔…泣いた跡がある

    もしかして、私のために…?


    138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 21:02:46.69

    「…っ……おねぇ…ちゃん……」

    ありがとうね、私のために…ありがとう

    お姉ちゃんの頬にそっと触れた

    「………温かい…」ポロ

    お姉ちゃんの温もり、私の一番大好きな

    「……ん……うぃ…?」

    「あっ……お、おねえちゃ…」

    いけない、お姉ちゃんがおきて___

    「えへへ……うぃ…おかえり」

    「っ…お姉ちゃん……ただいまっ……グス…」

    140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 21:06:25.18

    「うぃ…泣いてるの?……泣かないで…憂」

    ギュッ

    そう言ってお姉ちゃんは私を抱きしめました

    いつもと同じ、優しいお姉ちゃん

    「うっ…おねぇっ…ちゃ……うわぁぁぁぁぁ」ポロポロ

    「よしよし………憂はいい子だね」ポロ

    「うわぁぁぁん、おねぇちゃあぁぁぁぁ」ボロボロ

    お姉ちゃん、ただいま

    141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 21:10:32.12


    「憂、落ち着いた?」

    「うん、ありがとうお姉ちゃん」

    本当にありがとう

    「えへへ………あれ?そういえばなんで帰ってきたの?」

    「ふふ、お姉ちゃんからのメール見たから…」

    …お姉ちゃんの気持ちが詰まったメール

    「えぇ!?…あれで帰ってきたの?……なんか色々ごめんね」

    「いいんだよ、私が決めたんだから」

    「うん………その、気持ち、伝わったかな?」

    お姉ちゃんが恥ずかしそうに目を逸らす


    142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 21:11:22.28

    「う、うん、大丈夫…だよ」

    私も急に気恥ずかしくなって目を逸らす…

    「そっ、そう……それで…聞きたいんだけど」

    「何?お姉ちゃん」

    「うっ、憂は…私の事…っ…嫌い…かな?」

    お姉ちゃんの声は震えていた

    …多分私の言葉も

    「ううん…私は、お姉ちゃんの事…『好き』だよ」

    そう、お姉ちゃんを愛してる、一人の女の子として

    だけど、お姉ちゃんの好きとは違う

    それはわかってるから…

    144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 21:15:06.49

    「そ、そう…うれしいな…えへへ……じゃあさ、憂の事、言っていい?」

    「…?、うん…」

    なんだろう、お姉ちゃん、急にかしこまって…

    「私はね…憂の事…」

    「…」

    お姉ちゃんが真っ直ぐ私を見つめる

    「あっ…愛してる…よ…?」

    「うん………え?」

    今お姉ちゃん…愛してるって……………え?

    145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 21:17:58.62

    「だっ、だから…憂の事、一人の女の子として…好き……だったり…」

    「…え……」カァァァ///

    「うっ、憂は…どうかな……私の事…『好き』?」

    私の気持ち

    お姉ちゃんへの気持ち

    私の精一杯の…

    「………うん…大好きだよ!、お姉ちゃん!」

    大好きだよ、お姉ちゃん

    149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 21:21:48.09

    「…えへへ…両想いだね…?私たち…///」

    「う…うん……///」

    なんか、すごい恥ずかしいな…

    「憂、まだ夜中だね…一緒に…寝る?」

    「え……うん…」

    「ほらほら…おいでおいで」

    そう言ってお姉ちゃんは布団を半分空けて手招きする

    「お…おじゃまします…」

    そう言ってお姉ちゃんの布団に潜り込みました

    いつもと違ってすごい緊張します

    151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 21:24:54.29

    「…」
    「…」

    お姉ちゃんも黙っちゃった…

    「…憂?」

    「な、なに、お姉ちゃん」

    「今まで、辛かったよね?」

    「…お姉ちゃん…それは…」

    「ううん、憂には迷惑かけたよ、それに寂しい思いもさせたしね…」

    「お姉ちゃん…」

    「これからは私もしっかりするから…私は憂の…こっ……恋人…だから……」

    152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 21:29:19.85

    「お姉ちゃん……ありがと……」

    チュ

    「…ん……」

    お姉ちゃんにそっと口付けをした

    とても優しい口付け

    「……憂…私からも…いい?」

    「うん、いいよ、おねえちゃ、、、んむぅ」

    「ちゅ…ハァ…うぃ……ちゅる……うい…!」

    「んぁ…おねぇ…ハァ…ちゃ……んぅ…!」




    次の日は二人で寝坊しました



    154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 21:35:26.32

    数日後

    「あ、お姉ちゃん、洗濯物とりこんでくれる?」

    「がってんだー!」

    「ふふ、ありがとう」

    どうも、平沢憂です

    あれからお姉ちゃんは私の家事を手伝ってくれるようになりました

    料理の方は…まだ勉強中です…

    今日はこれからお姉ちゃんとお出かけです

    久しぶりに二人きりのお出かけでワクワクします

    「憂ー、とりこんだよー」

    「ありがとう、お姉ちゃん」

    お姉ちゃんが笑顔でこちらに近づいてきます

    160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 21:55:17.81
    すまんさる食らった                                     
    「おぉ、憂のお弁当おいしそうだねぇ」

    「ふふ、つまみ食いしちゃだめだよ?」

    「えー、そんなことしないよー!」

    そんないつもと同じ日常

    いつもと少しちがうのは...

    161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/07(木) 21:56:12.85

    「憂ー?」

    「ん…なにおねえちゃ、、、」

    チュ

    「ぷは…えへへ、ありがとね!」

    「…もう、おねえちゃんったら……」

    少しだけ

    お姉ちゃんと仲良くなった

    それだけです




    おわり

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