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唯「私のことが嫌い?」

  1. 名前: 管理人 2010/10/16(土) 00:53:22
    2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 13:56:27.61
    「じゃあさ、梓の嫌いなタイプは?」

    それはある日のことでした。
    いつものティータイム。いつものおしゃべり。大した話はしないけど、凄く凄く
    楽しい時間。
    りっちゃんは突然言いました。

    私たちだって女子高生。好きなタイプとか、そんなことでだって話は盛り上がります。
    りっちゃんが好きなタイプを聞かれ、「私は澪と正反対の人だな」と惚気た後、
    何でかわからないけど今度は嫌いなタイプの話になったのです。
    澪ちゃんに聞いて「律みたいな奴」と答えられた後、りっちゃんはガクッと落ち込みながらも
    今度はあずにゃんに訊ねました。

    あずにゃんは暫く考え込んだ後、答えました。


    3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 13:58:50.69
    「スキンシップが多くて、鈍臭くて」

    グサッ

    「練習もしないでしゃべってばっかでだらしがなくて」

    グサッグサッ

    「いろいろ面倒臭い人、ですかね」

    りっちゃんが「唯みたいな奴だなー」と笑いました。
    澪ちゃんも、ムギちゃんも苦笑していたりくすくす笑っていたり。

    や、やっぱりそうなのかな!?
    もしかしてあずにゃん、それって私のこと!?

    あずにゃんは私のことが嫌いなの!?








    5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 14:10:03.59
    ――――― ――
    そしてその日の帰り道。

    「なあなあ唯」
    「なあに、りっちゃん」

    私は少し落ち込みながら、りっちゃんに耳を貸しました。
    今日はあずにゃんとちゃんと話せなかったしやっぱり嫌われてるのかな、
    なんて考えていると、りっちゃんが怪しい勧誘広告の一部を抜粋したみたいな
    言葉を口にしました。

    「今までの私たちを変えてみようぜ!」
    「変える?どういうこと?」
    「だってお前、梓の嫌いなタイプが自分に諸被りだって思わなかった?」

    6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 14:11:00.29
    や、やっぱりそうなの!?
    私がガーンと固まっていると、りっちゃんは苦笑して「だから」と続けました。

    「梓の好きなタイプになるようにすればいいんだよ。私も冗談だろうとはいえ、
    澪にあんなふうに言われてショックだしさ」
    「あぁ、澪ちゃんの嫌いなタイプ……えっと、『律みたいな奴』だよね」
    「繰り返すんじゃねえ!と、とりあえずだな、私たちは今と正反対に変われば
    澪、と梓をぎゃふんって言わせられるはずだろ」

    確かにりっちゃんの言う通りです。いめーじちぇんじって奴かな?
    私は楽しくなってきて「そっか!そうだよね!」と頷きました。
    頑張るぞー!と腕を振り上げ私たちは先に行っていたあずにゃんたちを追いかけようと
    走り出そうとしました。

    あ、でもその前に。
    私はりっちゃんを振り向いて、「ぎゃふんって古いよ、りっちゃん!」








    7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 14:20:20.72
    「ってことなんだけど」

    私は憂の作ってくれたご飯を口に入れながら訊ねました。

    「どうすればいいと思う?」

    憂は私の卵焼きに大根おろしをかけてくれながら、「うーん」と首を傾げました。
    そして自分の椅子に座りなおすと、「気にすることないんじゃないかな」と言いました。

    「え、どうして!?だって、あずにゃんは私のこと嫌いなんだよ!?」
    「大丈夫だよお姉ちゃん、梓ちゃんはお姉ちゃんのこと嫌いじゃないよ」
    「でもりっちゃんもあずにゃんの嫌いなタイプ聞いて私みたいだなって笑ってたよ!?
    私も自分ですごく思ったし!」

    私の勢いに、憂が「そ、そうなの?」と少し驚いたように言いました。
    私は勢い良く頷きました。

    「だからあずにゃんの好きなタイプになるために今の私と正反対になろうと思う
    んだけど、今の私と正反対の私ってどんな私だと思う?」





    10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 14:26:55.96
    憂は「そうだなあ」と言うと、あ!と何か思いついたように声を上げました。

    「和ちゃんは?」

    おぉ!そっか、和ちゃんか!
    和ちゃんの真似すれば今の私を変えられるかな。

    「わかった憂!ありがとー!」
    「うん、って、お姉ちゃん、ご飯は?」
    「ごちそうさま、ちょっと和ちゃんの練習してくる!」

    私は食卓を立つと、自分の部屋へ駆け込みました。


    そして次の日の朝。私は鏡の前でふーむ、と首を傾げました。昨日練習したとおりに出来るかな。
    憂が「お姉ちゃん、そろそろ行かないと遅刻しちゃうよー!」と階下から叫びます。
    私はうん!と返事をすると、鞄を持って部屋を出ようとして慌てて戻りました。

    「忘れ物忘れ物!」

    お父さんの部屋から拝借したメガネを大切に掴むと今度こそ私は部屋を出ました。






    11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 14:37:26.46
    「おはよう、唯。って、それどうしたの?」
    「えへへ、似合う?」

    教室に入って席に着くと和ちゃんが驚いたように言いました。
    私はメガネを掛けなおす仕草をして、首を傾げました。

    「似合うっていうか……、それ、伊達メガネ?」
    「ううん、お父さんのだからちょっと度が入ってると思うよ」
    「目が悪くないのにメガネ掛けたら悪くなっちゃうわよ」
    「え、そうなの!?」

    その時、りっちゃんと澪ちゃんが教室に入ってきました。

    「おはよう、唯、和」

    澪ちゃんが朝から疲れたように近付いてきて挨拶すると、私にそっと耳打ちして
    きました。

    「なあ唯、律の奴、何があったんだ……?」
    「へ?」

    12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 14:42:44.66
    「ごきげんよう、唯さん、和さん」

    「……、りっちゃん?」

    私の前にいたのは、りっちゃんみたいなりっちゃんじゃない人でした。
    いつもどおりのカチューシャ姿だけど、何かが違う。
    あっ、ちゃんとブレザーの前を閉めてるしシャツも中に入れてるんだ!

    「なんだか今日は変な日よね……、唯もメガネなんてしてくるし」
    「え?あ、ほんとだ」

    澪ちゃんは今更気付いたように私を見て、「何かよくわからないけど、お遊びなら
    程ほどにしておけよ」と呆れたように席に着きました。
    りっちゃんが「お遊びじゃなくってよー」と澪ちゃんを追いかけていきました。

    なるほど、りっちゃんは「女の子」になろうとしてるんだ。
    よーし、私も放課後、頑張らないと!



    14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 15:09:35.74
    そして放課後!
    私は部室の扉の前で一旦立ち止まると、大きく深呼吸をしました。

    「ふんすっ」

    私は自分に気合を入れなおすと、勢い良くドアを開け――ようとしてやめました。
    和ちゃんはもっと普通に開けてるもんね。
    メガネをきちっと掛けなおすと、私はゆっくりとドアを開けました。

    「あ、唯先輩、こんにちは」
    「こんにちは、梓ちゃん」

    私はにこにこと挨拶を返しました。あずにゃんが「梓ちゃん?」と訝しげに
    私を見ました。

    「唯先輩、どうしたんですか?メガネもしてるし……」
    「な、何でもないよ、気のせい、よ!」

    15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 15:11:03.87
    声が上ずった。まあいいや。
    私はくいっとメガネを上げると、「そういえばりっちゃんは?」と訊ねました。

    「あぁ、律先輩ならまだですけど……」
    「そうなんだ、じゃあ澪ちゃんとかムギちゃん……」
    「もまだですね。ですから練習しましょう、唯先輩」

    え、練習!?
    私は必死で練習から逃げる口実を探しました。
    今日は練習したい気分じゃないんだよ、あずにゃん!
    和ちゃんならこういうとき、どうしたっけ?あ、そうだ1

    「私、生徒会室行くね!」



    17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 15:24:21.41
    「っておぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃい!意味ないだろそれ!」

    話を聞いたりっちゃんは、そう叫びました。

    「だ、だって、あずにゃんが練習しろって言うから……」

    「いや、そういうことじゃなくってだな、和を参考にしたのはいいけどそれじゃ
    和のいいところっていうか悪いとこ真似してるみたいだろ!いや、和の悪いとこじゃ
    ないけどさ、とりあえずそれはないだろ!」

    「りっちゃん、言ってる事がよくわかんない」

    「悪い、私もわからん。まあ、けど、作戦変更だ」

    「おぉ!」

    いつのまにこんなふうになったのかわからないけど、私は「さすがりっちゃん隊員!」
    と囃し立てました。

    「澪や梓が好いてる奴……、そうだな、例えば……ムギだ!ムギを参考にして、
    澪たちに接してみようぜ!」



    5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 21:12:07.30
    私とりっちゃんは、部室に戻ろうと階段を上りました。

    「いいか、唯。さっきの失敗でわかったことがある」

    「なんですか、りっちゃん隊員?」

    「表面だけまねしたって意味がないんだ。中身もまねしないとな!」

    「中身?」

    「ムギの中身ってどんなだろ……」

    「とりあえずムギちゃんの行動真似したらいいんじゃない?」

    「それだ!」

    私たちは頷き合い、部室に入りました。



    8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 21:18:13.28
    「唯先輩、やっと戻ってきたんですか!」

    部室に入ってみると、あずにゃんのお叱りが待っていました。
    いつのまにか澪ちゃんとムギちゃんも来ています。

    「あ、律先輩もさっき唯先輩連れてどこに行ってたんですか!」

    「まあまあ梓ちゃん」

    私とりっちゃんは顔を見合わせました。
    よし!

    「まあまああずにゃん」

    「まあまあ梓」

    声のそろった私たちを、あずにゃんが訝しげに見てきました。
    ムギちゃんも驚いたようです。けどすぐに笑顔になり、「お茶、淹れましょう」と
    ポンと手を叩きました。

    9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 21:19:50.14
    「そうね」

    「そうしましょうか」

    私とりっちゃんは声音を変えて頷きました。

    「ムギちゃんは見てて。私がやるから!」

    「え、けど……」

    「唯、ずるいぞ!ムギ、私もやらせてくれ!」

    「え、えぇ……」

    私たちはいつものムギちゃんがやってるみたいに、ポットに水を汲み、沸かします。
    澪ちゃんが椅子に座って本に目を落としながら、「本当にできるのか?」と興味なさそうに
    呟きました。
    あずにゃんも、「怪我だけはしないで下さいよ、お茶飲んだら練習するんですから」
    と言って自分の椅子に座ります。
    ムギちゃんはハラハラと私たちを見ています。




    10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 21:21:46.92
    「ゆ、唯ちゃん、お湯噴いてる!」

    「へ?」

    「りっちゃん、早くお茶の葉いれないと!」

    「お、おぉ!」

    ムギちゃんのアドバイスもあり、なんとかお茶を淹れることができました。
    お茶を淹れたカップを持っていくのにも一苦労あったけど、これでやっと
    ティータイムが出来ます。
    私たちは全員椅子に座ると、ムギちゃんの持ってきたお菓子を選び取ります。

    11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 21:24:54.08
    「私は後でいいわ」

    ムギちゃんがふんわり笑いました。
    むっ!

    「私も後でいい、よ!」

    りっちゃんも、私とムギちゃんを交互に見て「私も!」と言いました。
    あずにゃんと澪ちゃんが不思議そうに私たちを見ました。

    「……そうか?ならモンブランを……」

    「だ、だめ!」

    「は?だめって……。律は後でいいって言っただろ」

    「やっぱだめ!無理!」

    またりっちゃんと澪ちゃんの喧嘩が始まった横で、ムギちゃんが苦笑しながら
    「梓ちゃんは?」と訊ねました。

    12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 21:28:21.06
    あずにゃんは「それじゃあ……」と控えめに私が狙っていたショーとケーキに
    手を伸ばしました。

    あぁ!
    思わず声を上げそうになって、私は慌てて自分の口を塞ぎました。

    「唯ちゃんは?」

    「わ、私は後でいいよ。ムギちゃんが先に選んでよ」

    「そう?」

    うん、と頷きながら、私はあずにゃんのお皿にのったケーキをちらちらと見ます。

    あぁ、あずにゃんのフォークがケーキに……!
    ケーキの刺さったフォークがあずにゃんの口に……!

    13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 21:31:04.85
    「はい」

    「ほえ?」

    突然、口の中に甘いクリームの味が広がりました。

    「欲しいなら欲しいって言って下さいよ。食べ難いじゃないですか」

    あずにゃんはそう言って、私の前にショートケーキの乗ったお皿を置くと、
    「ムギ先輩、やっぱりバナナタルトにします」と言いました。
    私は無意識のうちにあずにゃんに抱きついていました。

    「あずにゃん、ありがとー!」

    「や、やめてください、唯先輩!」

    「んー、あずにゃんいい子いい子!」

    ん?

    ……ハッ!
    しまったああああああああああああああああ!

    14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 21:33:28.12

    帰り道!

    「まあ、二回目の作戦も失敗っと」

    「りっちゃーん!」

    「おいこら、唯、泣きつくな。とりあえず新しい作戦をだな……」

    「でももう何も思いつかないよ」

    「そう言うと思って強力な助っ人を用意した!」

    「唯ちゃん、任せて!」

    「ムギちゃん!?」

    「もう私はムギに任せるしかないと思ったんだ!頼むぜ、ムギ!」

    「あいあいさー!」



    15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 21:39:37.18
    ムギちゃんの作戦はいたってシンプルでした。
    私もりっちゃんも毎日ちゃんと、真面目に練習する。
    私はあずにゃんに抱きついたりしない。りっちゃんは澪ちゃんにちょっかい
    かけない。

    初めのうちは失敗してしまったけど、段々日が経つにつれて私たちはムギちゃんに
    言われたとおりちゃんと練習もするようになったし、りっちゃんも部長の仕事を
    ちゃんとして部長らしくなりました。

    けど、あずにゃんに抱きつくことができなくて、私はなんだか物足りない日々を
    送っていました。

    16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 21:41:56.85
    そんなある日、りっちゃんが澪ちゃんに呼び出されました。
    私が部室に行くと、あずにゃんしかいませんでした。

    「ムギちゃんは……」

    「まだです」

    「そっか。早くお茶……あ、いや、なんでもないよ、あずにゃん!」

    たまに前みたいなことを言っちゃうときもあるけど、多分これであずにゃんに
    嫌われないですむよね?

    「さ、練習しよう!」

    「嫌です」

    「え?」

    私は耳を疑いました。
    あずにゃんが、嫌、って言った?

    「嫌です」

    あずにゃんはもう一度、同じ言葉を繰り返しました。

    「な、なんで……?」

    17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 21:46:06.00
    突然、あずにゃんが私に詰め寄ってきました。

    「最近の唯先輩おかしいです!確かに練習してほしかったしスキンシップだって
    なくってほっとしてたけど……、けどこんなの唯先輩じゃないですよ、おかしいです!」

    「お、おかしいって……。だって、私……。あずにゃんの嫌いなタイプって、
    私のことでしょ?だからあずにゃんに嫌われたくなくて、だから……」

    あずにゃんは私の言葉に驚いた顔をすると、「そんなことで……」と
    呆れたように言いました。


    21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 22:08:00.52
    「確かに私はあの日言ったような人は嫌いです。けど、今の唯先輩はもっと嫌です」

    「え……?」

    あずにゃんは言いました。私の腕を掴みながら、あの大きな瞳で、真剣な顔で
    私を見詰めながら。

    「私は鈍臭くてだらしがなくって」

    ずきん。

    「練習もしないしやたらスキンシップしてくるし面倒くさいし」

    ずきん、ずきん。

    22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 22:08:56.91
    「でも……私はそんな唯先輩の方が好きなんです」

    どきん。
    胸の疼きが、嘘のように甘い痛みに変わっていったのがわかりました。
    ガバッ!私はあずにゃんに抱き着きました。

    「あずにゃん……!」

    「にゃ!?ちょ、唯先輩……!」

    「もう離さないよ、あずにゃん!」

    「……勝手にして下さい」

    あずにゃんは溜息をつきながら嫌そうに言いました。
    けど、手を私の背中に回してぎゅっ、としてくれました。

    ――――― ――

    ●REC

    ――――― ――





    23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/15(金) 22:13:21.64
    「あーずにゃーん!」

    「唯先輩、引っ付かないで下さい!」

    「えぇー、だって今日は寒いもん、くっついてたほうが暖かいよー?」

    「けど練習出来ないじゃないですか!」

    「後で練習するから今はこうさせてよあずにゃん、お願い!」

    後日。
    私たちはいつもどおりの軽音部で、いつもどおり、けどちょっぴり暖かくて
    幸せな時間を過ごしていました。
    りっちゃんと澪ちゃんも以前より仲良しになってる気がします。ムギちゃんも
    にこにこと楽しそうに笑ってます。

    「……もう、ちょっとだけですよ」

    あずにゃんはそう言うと、笑ってくれました。

    終わり。

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紬「鬼ごっこ、うふっ」
梓「今の私の幸せは憂とのキス3回分」~秋想奏
律「・・・なんだよ澪、こっち来るなよ。こっちは私達の陣地だぞー」
  1. 名前: ◆- 2010/10/16(土) 05:34:36 URL [ 編集 ]
    うは、いい唯梓。
  2. 名前: けいおん!中毒 ◆I2SOnEfI 2010/10/16(土) 17:23:09 URL [ 編集 ]
    最高だな…

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