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唯「憂がかわいすぎてもうペロペロ」

  1. 名前: 管理人 2010/10/19(火) 18:48:06
    163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/19(火) 14:39:37.12
    ――妹のことが好きです。

    毎晩のように妹に強請るアイスクリームよりも、周りにいるどんな人よりも。

    でも、そんなことを伝えられないこの立ち位置が、どうしようもなくもどかしい。
    姉妹、そんな言葉がいつだって私たちには付き纏います。

    小さい頃から、私たちは仲がいい姉妹とよく言われてきました。
    妹はそれをただ純粋に喜び、私はただ子どもだったが故に喜んでいました。

    しかし、今ではその言葉も私に現実という壁を叩きつける重く辛い宣告でしかなくなり、
    言われる度に、私は耳に泥水を流しこんでも塞いでしまいたい衝動に駆られるのです。

    辛い、とっても辛いのです。
    この気持ちを、誰か、妹でなくて良いからぶちまけてしまいたい。
    でもそれさえも私には許されないのです。

    ただ同じ母親から生まれてきた、その事実が一生立ち塞がり消えることはありません。
    年齢を重ね、次第に現実感を帯びる私の届かない想いは、何度枕を濡らしたか分かりません。

    この気持ちはいっそのことなくなってしまえばいいのに。
    そんな考えだって何度したか分かりません。

    でも、妹の声を聞くたび、笑顔を見るたびにその気持ちは大きくなる一方なのです。

    ただ、安心できるのは側にいる時だけ。
    妹の隣は、まるでそれらのどうでもいいことからは隔絶されたような、ゆっくりとした時間が流れるのです。

    せめて、この時間だけは許してほしい。
    誰に向かってでもなく、私は少しの罪悪感に苛まれながら横の温かさを確かめます。


    164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/19(火) 14:56:31.42
    「お姉ちゃん?」

    聴き馴染んだ、未だに聴くに慣れない妹の声が向けられます。
    心配させてしまうなんて、全く以てダメな姉です。

    「なーに?」

    ソファの上で妹に寄り添いながら、気取られないように答えます。

    「今、なにか考えてたでしょ」

    人の心情の変化に聡い妹は、たったこれだけの事にも勘づいてしまいます。

     心配は掛けたくないのに。

    「……憂には隠せないね」

     甘えてしまう私。

    「うん。お姉ちゃんのことだもん」

    飛び上がるほど嬉しいその言葉に、また抱いてはいけない甘えと恋慕の気持ちが大きくなります。

    私の妹は、私のことを誰よりも分かっていてくれる。
    そう思っただけで、どんどん顔が熱くなってきて、遂には見られないように伏せてしまいました。

    「……教えてくれる?」

    優しさから向けられるその言葉と、晒してしまいたい誘惑に、私は堪らなくなって憂へと振り向きました。

    166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/19(火) 15:10:41.44
    言ってはいけない。
    だから少しでもこの気持ちに気づいてもらえたら、と私は一抹の期待をかけ、そんな目で憂の目を見据えます。

    「……お姉ちゃん?」

    すぐに妹は、その目線に含まれたものがあると感づき、少しばかり思案を始めます。
    もし気づいて貰えたら、私はどうしたらいいのかな。
    期待するのは僅か、でもその希望に心の大半を占められて私の体は強ばるばかり。

    「……憂?」

    気がつくと、憂は私を見返してまた何かを伝えるように目線を送っています。
    意味が解らない私は、その目に込められた意図を読みあぐんでいました。

    ――その時までの私は、きっと逃げていたから。

    綺麗なままの憂の丸い目に見つめられて、

    ――だから気づいていないふりばかりが上手くなって、ずっと憂に期待を向けていただけ。

    私は恥ずかしさのあまり目線を逸らしてしまいます。

    ――苦しんで苦しみ抜いたというのも、自分は何もしなかったから、その言い訳をしただけ。

    でも憂は私を見つめたまま、

    ――本当に苦しかったのは、私なんかじゃない。

    私に言葉を求めるように、じっと、その場を動きません。

    167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/19(火) 15:22:18.60
    言わなければいけない言葉は分かっていました。

    きっと、憂も同じ気持ちだと分かっていました。

    だけど、自信も勇気もない私には、それだけを知って逃げることしかしませんでした。

     憂はなんでも出来る自慢の妹だから。

    だからいずれ憂から、なんて甘い考えを何時までも持ち続けていたのです。

     いざという時は、お姉ちゃんが。

    なんてそんな考えは、都合よく何処かへ追いやったまま。

    でも、今はもう逃げることは出来ません。
    憂が、大好きな憂が私に期待していてくれるから。

    例え常識が駄目だと言ったところで、私にとって憂は全てなのです。

    憂を失望させてしまいたくないから、憂にいよいよこの気持ちを伝えなくてはならないから、
    私は暗澹たる心の淵から、どうにか勇気と言うものを振り絞りました。

    「…う、憂」

    「なあに、お姉ちゃん」

    「言いたいこと、あるから。…聞いて欲しい」

    「…うん」

    168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/19(火) 15:29:36.37
    何回も気休めにしかならない深呼吸をして、どうにか暴れまわる心臓を抑えます。

    優しい憂はそんなことに何も言わずに待っていてくれて、それが私の緊張を煽ります。

    いよいよ静かになるリビング。
    「仲の良い姉妹」にとっては、些か不自然な雰囲気かもしれません。

    そして私は、

    「…私ね」

    世界で一番大切な人に、

    「うん」

    逸る心臓に負けてしまいそうな声で、

    「……憂のこと、すき」

    告白、をしました。

    169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/19(火) 15:40:01.37
    「そっか」

    分かっていたかのように呟く声は、少しばかり私を不安にさせます。

    「……うん」

    憂の表情を確認しようとしても、上を向いてしまって見えません。

    私の中には、たった今の言葉が反芻して今にも消えてしまいたくなってしまいます。

    言ってもよかったのかなんて、そんなことは未だに見当もつかないまま。

    「お姉ちゃん」

    同じく上を仰いで、その隙に漏れる妹の言葉。

    「えっ…」

    振り向く間もなく、私の頬には柔らかい感触が広がります。

    「あっ……」

    そのまま動けなくなってしまった私は、僅かに感じる吐息に更に体を強ばらせて。

    「これが……返事?」

    たった一つ、尋ねました。

    170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/19(火) 15:49:19.15
    「分からない?」

    頭の良い私ではないから、素直に返事を返します。

    「うん」

    すると憂は、ちょっぴり困った顔をして、私の頬を両手で抑えました。

    「えっ?」

    「しーっ」

    子どもを窘めるように囁く憂は、私の体から力を奪います。

    「これなら……分かるよね?」

    そして、触れ合ったのは唇どうし。

    初めてのその感触は、私の視界から憂意外を全部取り払ってしまいます。

    目の前に映るのは、想いを告げた私の妹。

    意識が飛んでしまいそうな感覚を、なんとか頬の温もりだけで留めます。

    離れてしまう唇がとっても名残り惜しく、

    それでも、私はもうこの幸せを手放すことはありません。


          おしまい。

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