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唯「君を繋ぎとめるための」

  1. 名前: 管理人 2010/11/14(日) 13:01:56
    3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/09(火) 23:28:52.49
    ブーンブーンと言う音が布団の中から聞こえる。

    唯「こんなの付けてちゃ眠れないないよぉ…」

    私がアンドロメダで機械の身体を貰ったと言う訳ではない。

    ただ、腕にセットされた血圧計が、

    一時間ごとの仕事を果たしているだけなのだ。

    だが、その血圧計が動作するごとに、

    私は深くない睡眠から確実に呼び戻される。


    4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/09(火) 23:32:01.04
    唯「寂しいなぁ…」
    一つベッドを挟んださらに先のベッドの患者がまた絶叫している。
    二時間おきと言う時間を正確に守っていて、

    私はそうじゃ無いんだけど、

    あの人は実はロボットなのでは無いかと思えてしまう。

    良く考えてみれば、

    看護婦が二時間おきに体勢を変えるようにしているので、

    その絶叫がタイマー仕掛けのように時間に正確なのも当然の事だった。

    5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/09(火) 23:32:44.45
    患者「痛い、痛いからぁ!」

    看護婦「そんな事言っても、

    足上げないと~~さんの位置変えられませんから」

    患者「止めてよぉ、そんな嫌がらせぇ!」

    看護婦「嫌がらせじゃないですから」

    看護婦は患者の抗議を冷静に受け流して、作業を淡々と続ける。


    6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/09(火) 23:36:21.16
    その度に患者は絶叫する。

    患者「痛い痛いぃ!!」

    私は耳を塞いだ。

    救急病棟の夜と言うのは静かになる事が無いらしい。

    唯「憂ぃ…」

    涙を吸った枕は、私の頬を冷やしてくれて、それが少し気持ちが良かった。


    10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 00:07:48.84
    ---

    その日の私の体調は最悪だった。

    しゃっくりが止まらず、またそのしゃっくりをする度に、

    身体が激しく揺さぶられる。

    私は働いていない事もあって、日中ずっとベッドで横になっていたけど、

    体調は一向に良くならなかった。

    13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 00:13:31.26
    ダルさと言うのが極限状態に至るとこのようになるのか、

    と言う感じで、身体に命令を出しても手は上がらず、

    足に力は入らず、それどころか、手も足も、

    いや心以外の全てが私のもので無いと言った方が早いように思えた。

    禁断症状の事を別名離脱症と呼ぶ。

    字義通り、私の心が身体から乖離した場所にあるようだった。

    14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 00:14:35.81
    ---

    私は気付くと救急車で搬送される途中だった。

    残業で遅くなった憂が帰ってきた時、

    私はまったく灯りのついていない居間で、

    ペットボトルの紅茶を飲もうとしていたらしい。

    そして、帰ってきた憂に「お帰り」と言おうとした瞬間倒れて、

    突然激しい痙攣を始めたと言う事だった。

    15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 00:15:30.09
    ---

    私は気を失った事どころか、紅茶を飲もうとしていた記憶も無いので、

    これは全て後から憂に聞いた話だ。

    19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 00:59:23.37
    病院に着くと、ストレッチャーで運ばれ、

    そしてこの救急病棟に運び込まれ、ベッドに下ろされた。

    私は、テキパキと点滴の準備をする看護師を見て、

    「私、血管細いからなぁ…、一発で綺麗に入れてもらえると良いなぁ…」

    なんて事を考えていた。

    幸いにも、いや、看護師の彼女の錬度に拠るのだろうが、

    点滴は大した痛みも無く私の腕にセットされる。

    20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 01:00:18.79
    それを待っていたように医師が横になったままの私に説明を始めた。
    医師「数日間は幻覚が出る事もあります。

    その場合強制的に拘束衣を着せることもありますから、

    それは了解の上でお願いします」

    私は入院を了承する書類に署名しようとしたが、手が震えて上手くいかず、

    半分憂に書いてもらうような形で何とか自分の名前を書く。

    22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 01:25:44.14
    私は、医者の「数日間は~」と言う言葉に、そこで退院出来るんだろうか、

    また元の生活に戻れるんだろうかとぼんやりと考えていた。

    でも、元の生活に戻ったところでどうなのか、

    というところまでに考えは回らなかった。

    憂「お姉ちゃん、じゃあ、明日夕方にまた来るからね」

    憂は最後に私の手を握ってくれた。


    27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 03:13:36.79
    ---

    医者「何でそんなにお酒を飲むようになったのか、

    この入院はそれを考える良い機会だと思ってください」

    医者は何度もそう言った。

    何でこうなったんだろう。

    幾つか考えられる理由に、高校時代の事がある。

    28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 03:33:07.34
    高校に入学したばかりの頃、

    幼馴染が「あなたそのままじゃニートになるわよ」

    と忠告してくれた事があった。

    私は当時その忠告をあまり重く考えずに、

    無視して、結果無為な高校時代を送った。


    29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 03:37:44.14
    私は当時その忠告をあまり重く受け取らずに、

    無視して無為な高校時代を送った。

    あまり勉強も頑張らず、短大に進学。

    あまり熱心に就職活動をせずに、地元の中小企業に就職。

    あまり仕事を真面目にせず、リストラ。

    あまり再就職活動に身を入れず、ニート。

    結局、その幼馴染の忠告と言うか予言は的中した形となった。

    31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 03:57:26.04
    今考えれば、高校時代を無為に過ごした事が、

    このような状況を招いていると言う事なのだろう。

    世間的には、リストラされて酒に走ったと認識されるんだろうが、

    私の中ではこう言う理解だった。


    32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 04:01:34.26
    ---

    入院一夜目はまったく寝付けないままに朝がやって来た。

    食欲は無かったが、私の意思とは無関係にベッドの上に朝食が用意される。

    看護婦が私が食事をするのを見張っているので、

    無理矢理にでもと、口に運んでみる。

    味は薄いように感じたけど、たぶん不味くは無い。

    33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 04:03:28.59
    でも、いつも憂の用意してくれる食事と比べてしまうと、

    急に味が数段落ちたように感じて、ますます私の箸は進まなかった。

    いつもだって、きっと食事を取っている時の私の状態を考えたら、

    ちゃんと味を感じられるような状態と言う訳では無かった。

    34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 04:04:16.58
    だけど、やっぱりこの病院食はどう考えても、憂のそれと比べると、

    一段どころか数段落ちるとしか思えないものだった。

    40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 12:15:21.83
    ---

    朝食を取ると、本格的にする事が無くなる。

    相変わらず、一時間おきに血圧計はブーンブーンと私の腕を圧迫し、

    ~~さんは二時間おきの絶叫を聞かせてくれる。

    夜中まったく眠れなかった反動がやっとやって来てうとうとするが、

    その二つの自動機械は私を眠らせてはくれなかった。


    41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 12:36:31.00
    医者は最初に「睡眠をきっちり取るのが治療の第一歩ですから」と言っていたが、

    この状況で睡眠を取れる人がいるのであれば、それは相等に鈍感な人であろう。

    私は眠たいのに眠れないと言うこの状況にちょっとイライラするが、

    「眠れない場合は看護師に相談してくれれば、睡眠導入剤を処方します」

    と言われた事を思い出す。

    ボタンを押して看護師を呼ぶ。

    43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 12:58:06.93
    唯「すいません…、睡眠導入剤を頂けると…」

    看護師はちょっと、呆れたような顔をする。

    看護師「平沢さん、昨晩聞いた時に、

    睡眠導入剤はいらないとおっしゃいましたよね?」

    唯「で、でも、あの時は、その…」

    看護師「大体、今の時間に飲んで寝たらまた夜寝られませんよ?」

    75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 23:02:38.07
    ---

    憂「じゃあ、また明日夕方にね」

    唯「あ、憂…」

    憂「ん、何、お姉ちゃん」

    唯「その、仕事忙しいようだった無理しなくて良いから…」

    憂「大丈夫。お姉ちゃんは良くなる事だけを考えて」

    78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 23:15:01.44
    憂は雑誌や、TV視聴用のカード、コップと言った入院生活用の様々なグッズをベッド横の棚に並べ、

    私に一々説明し終えると帰って行った。

    私は、ベッドに身体を横たえ、布団に潜り込む。

    睡魔は、私の瞼を落そうとしたが、

    その瞬間また例の自動機械が振動し、私を眠りから引き戻す。

    79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 23:33:01.80
    ---

    唯「憂?」

    ベッドを区切っているカーテンが揺れたような気がした。

    いや、こんな時間に憂が来るわけ無い。

    唯「誰…」

    暗闇の中、目を凝らすとカーテンの合わせ目のところに人が立っている。

    看護師の巡回もさっき終わっている。

    看護師でも無い。

    82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 23:48:55.19
    あ…。

    えっと、名前は思い出せないけど、高校の時部活に誘ってくれて人だ。

    なんで、あれから十年近くたってお見舞いに来てくれるんだろう。

    いや、こんな時間にお見舞いなど有り得ないと言うのは、

    今自分自身で思ったことでは無いか。

    私は激しく狼狽し、けれどその狼狽も長く続かず、

    また眠りと覚醒の間のような状態に戻って行く。

    83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 23:53:11.71
    彼女は、あと一人入部しないと、

    高校で頑張ろうと考えていた部活が廃部になってしまうとかで、

    私を随分熱心に勧誘してくれた。

    でも、私は自信が無いとか確かそんな理由で断ってしまったのだ。

    結局、その部活は廃部になったらしい。


    84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 23:54:29.64
    医者は何度も

    「どうしてそんなにお酒を飲むようになったのか、良く考えてみてください」

    と言っていた。

    明確な理由の一つに、その時の後悔を忘れるためと言うのがあるように思う。

    カチューシャの彼女の悲しそうな姿の幻覚なんていうのを見たのが、

    なによりの証拠だ。

    85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 23:58:47.68
    ---

    ・・・

    再び、働き出さねばならない。

    憂の手取りがその年齢の女性の平均給与を大きく超えない以上、

    そう言う風に考えるのは当たり前だった。

    バイトの面接の日、私は朝からアルコールを控えて出かける。

    いつもの水筒に偽装した焼酎も持たない。

    だが、結局、店の近くの自動販売機を探してしまう。

    結局、この日、面接の前に二本の缶ビールを開けてしまっていた。

    86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/10(水) 23:59:35.50

    憂「帰りに玉ねぎとパン粉買って来て。明日はハンバーグにしようと思うの」

    最近は一回に一つの事しか覚えていられないようになってしまっていた。

    仕方が無いので、言われた事、

    やらなければならない事を手の甲にメモしていく。

    手の甲はそんなメモで真っ黒になっていた。

    87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/11(木) 00:06:01.57
    当然、面接でも、手の甲の事を聞かれる。

    慌てて気の効いた返答をしようとするが、出て来ない。

    かわりに心臓の鼓動が早くなって、

    胃の奥から出て来るようなおかしな咳き込み方をする。

    口の中にさっき飲んだビールの味が広がる。

    面接官にもその臭いが伝わってしまったのであろう。

    そのバイトには落ちたのは、それが理由なのは確実だった。

    90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/11(木) 00:30:10.96

    駅前のスーパーで憂から頼まれた買い物を終えて、帰ろうとしたところ、

    アコースティックギターとウッドベースと言う女の子の二人組みが演奏をしているのに気付く。

    一人は何か猫みたいな感じの子で、

    もう一人は髪がほわほわした感じの子だった。

    私は最初何となく足を止めて見ていたけど、次第に腹が立って来て、

    聞こえるようにわざと悪口を言ってしまう。

    91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/11(木) 00:34:37.51
    唯「何、自分に酔っちゃってるの?

    こんなとこで安っぽい青春応援歌なんか歌っててプロになれると思ってるの?」

    二人の女の子は私の言葉を無視して演奏を続ける。

    その態度にますますイライラが募る。

    唯「ねえ、これ周りの人から別に求められて無いよね?

    こう言うの何て言うか知ってる?」

    猫っぽい女の子がちらっと私の方に視線を送る。

    95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/11(木) 01:06:11.79
    私はやっと相手にされたと言う感覚からか、

    ますます調子に乗って言葉を続ける。

    唯「オナニーって言うんだよ。

    オナニーは人に見られないように、押入れの奥か、

    シャワーを最大にして音が聞こえないようにしてやるもんじゃない?」

    常軌を逸した行動だと言うのは分かっていた。

    でも、今の私は普通の人なら押し留められるような行動や発言に、

    まったく歯止めが掛からなくなっていた。

    この頃は、この時だけに限らず、

    幾度となくこう言った行動に出てしまう事が多かったのだ。

    96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/11(木) 01:11:05.03
    ギターの方の子が演奏を止めて、立ち上がり、私の方を睨む。

    ?「ちょっと、貴女がどう言う人か知らないですけど、

    聞きたくなかったら立ち去れば良いだけの話じゃないんですかっ?」

    ウッドベースの子はギターの子の手を引いて、押しとどめようとする。

    ?「ちょっと、梓止めなよ。ただのよっぱらいだから」

    97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/11(木) 01:39:01.79
    梓「純、悔しくないの?」

    純「そうじゃなくて…」

    遠巻きに二人組の演奏を見ていた歩行者達もおかしな雰囲気を感じたのか、

    私とその2人組の周りに寄って来る。

    憂「お姉ちゃん?!」

    その時、憂の声。

    唯・梓・純「憂?!」

    私だけでなく、2人組もまた、憂の方を見てその名前を呼んでいた。

    105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/11(木) 03:12:03.87
    憂は二人組に何度も頭を下げていた。

    私は、少し離れたところでその様子を見ている。

    憂「お姉ちゃんがごめんね」

    純「いや、良いよ良いよ、気にしてないからさ…」

    梓「憂も不幸だね、あんなお姉さんがいて」

    106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/11(木) 03:26:59.29
    純「梓!」

    梓「だってそうじゃない」

    純「憂、ごめんね、この子意地っ張りでさ」

    憂「いいよ、純ちゃん…。梓ちゃんごめんね、迷惑かけちゃって」

    梓「…、私も言い過ぎた…、ごめん…」

    最後に憂は二人組に頭を下げると、私の方に駆けて来る。

    109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/11(木) 04:49:18.07
    私と憂は手を繋いで歩いていた。

    唯「あの…、あの二人憂の友達だったんだね…」

    憂「うん、高校の時の同級生なの」

    唯「そうなんだ…、その…、ごめんね…?」

    憂「良いよ、お姉ちゃんのことだもん、何か理由があったんだよね…」

    110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/11(木) 04:50:57.85
    理由はきっとアルコールで、ただそれだけの事だ。

    それは憂も分かっていると思ったけど、

    私は気を使ってくれた憂の言葉を肯定も否定もせず、口をつぐんだ。

    酒に溺れた姉。

    それを甘やかす妹。

    どこにでもある話だった。

    一体何番煎じになるのだろう。

    111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/11(木) 04:53:12.41
    私達はしばらく言葉を交わさず歩いていたが、

    私は繋いでいた憂の手が震えているのに気付く。

    憂は声を押し殺すようにして泣いているようだった。

    憂がポソリと呟く。

    憂「私がいるせいでお姉ちゃんが悪い方に行っちゃうのかなあ…」

    違う。

    憂にそう思わせてしまう、私が全面的に悪いんだ。

    ・・・

    119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/11(木) 11:06:07.18
    ---

    脳波の検査が決まったと告げられたのは入院してから、

    二週間が過ぎた頃だった。

    この脳波の検査結果によって、

    あとどれだけ入院していなければいけないか、と言うのが判断されるらしい。


    121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/11(木) 11:18:22.88

    三日を過ぎた辺りで点滴は外され、

    一日一回の入浴、

    敷地内の散歩を許されていたので、

    アルコールが摂取出来ないと言う事以外は、

    ほぼそれまでの生活と同じようなサイクルで生活出来るようになっていた。

    それでも、いったい何時になったら退院出来るのだろうと言う焦りはある。


    122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/11(木) 11:24:49.34
    同じ病棟には、何度もここに運び込まれ、

    それでも酒を止められないと言う人が溢れていた。

    このまま退院出来ないでいると、

    結局彼らのようになってしまうのでは無いかと言う恐怖、

    それがその焦りの主な原因だ。


    124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/11(木) 11:50:02.47
    何度も病室を間違えて入って来る人がいて、

    その○○さんと言う人は、

    退院の日に、誰も迎えに来てくれなかったため、

    思わず立ち呑み屋に入ってしまい、そこで急性アルコール中毒で倒れ、

    再度運び込まれ入院した人と言う事だった。

    私はその話を聞いた時に、夜中だと言うのに憂に

    「退院の日は絶対迎えに来てね」

    と言うメールを送ってしまうほど恐ろしくなったものだ。

    164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/11(木) 23:16:22.54
    >>117
    「(良いことだから)続けよう」、と言うような意味です。
    それを疑問系にして、
    「このままで良いのかな?」
    と言うニュアンスを出したつもりです。

    169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/11(木) 23:30:01.93
    内科と神経科からそれぞれ数種類ずつの薬を受け取る。

    どれが、何のための薬か説明を受けた筈なのだけど、

    その説明は冗長でさっぱり覚えていられなかった。

    マイスリーと言う薬だけは何となく睡眠導入剤なのだと言う事は、

    その包装に書いてある小さな文字からは分かる。

    それ以外で、確実に覚えているのは、

    どの薬も毎食後に服用しなければならないと言う事だけだった。

    172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/11(木) 23:35:36.80
    ただ、薬の摂取だけを続けていれば、

    自分の足で立って歩けるようになる訳では無い。

    少しづつでも訓練が必要なのだと、私は考えるようになっていた。

    これまでは、朝食、昼食は憂が出勤する前に用意していってくれたものを食べるだけだったし、

    また、食べ終えた食器でさえ、ただ流しに出しておけば、

    帰宅した憂が夕食の用意前に洗ってくれる、と言う感じだった。

    175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/11(木) 23:46:29.94
    私はいつか憂が離れていってしまう日の事を考えて、

    まず、食器洗いぐらいは私の仕事にしようと申し出る。

    今のうちに少しずつでも自立の準備をしなければならないのだ。

    憂「大丈夫?お姉ちゃんまだ本調子じゃないでしょ?」

    176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/12(金) 00:00:28.37
    唯「大丈夫だよ、これぐらいは憂の事手伝わないと、

    お姉ちゃん失格になっちゃうからね」

    憂の顔には心配と言う文字がありありと浮かぶ。

    唯「ね?」

    憂「そ、それじゃあ、お願いしようかな」

    唯「憂、ありがと」

    私は遠慮がちに憂の背中に手を回す。

    憂「お姉ちゃん…」

    178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/12(金) 00:32:37.34
    私は自分の食器を洗うと言うこと、

    そして、憂が仕事に行っている間のあずにゃんの世話、

    と言うのが、私の取りあえずの社会復帰訓練となった。

    私は、これはまだ第一歩なのだと、自分を鼓舞する。


    182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/12(金) 02:10:19.92
    その内、自分の昼食、憂の分まで含めた夕食を自分が用意するようにしよう、

    そう言うところまで行かなければならない。

    最終目標は当然再就職なので、洗い物程度で止まる訳にはいかないのだ。




    だが、私のその盛り上がりはすぐに腰を折られることとなった。


    186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/12(金) 03:41:35.48
    ---

    どれぐらい寝たのだろう。

    私は尿意を感じて目を覚ます。

    トイレにいかなきゃ、と思うのだが、身体が動かなかった。

    どうやら、睡眠導入剤が効き過ぎているらしかった。

    必死で起き上がろうと苦闘するが、身体は動かず、

    その間にもドンドン尿意は強まるばかりだった。

    187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/12(金) 04:21:24.72
    膀胱の筋肉も上手く働かないようで、結局我慢しきれず放尿してしまう。

    一度、堰を切ったおしっこは留まる事を知らず、

    ダジダジといつまでも止まらない。

    私は止めるのを諦めざるを得ず、放っておいたところ、

    いつのまにか、また眠りに落ちてしまっていた。

    朝になり目が覚め、布団が冷たいことに気付いても、

    それが何によるものか、最初すぐには分からなかった。

    196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/12(金) 11:17:23.87
    少しづつ、頭がクリアになり、やっと昨晩のことを思い出す。

    唯「あ…、おしっこ漏らしちゃったんだ…」

    が、頭が目覚めても身体はまだ半分眠りの中にいるように重く、

    普通ならバネ仕掛けのように飛び起きるのだろうが、

    それがまったく出来ない。

    197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/12(金) 11:21:19.02
    私はやっとの思いで冷たく湿ったシーツから身体を引き剥がし、

    四つんばいになる。

    あれだけ大量に出したと言うのに、新たに尿意を覚えていたのだ。

    これまでは、リフォームの折込チラシを見ても

    「手すりをつけたぐらいでバリアフリーとは笑える」としか思っていなかった。

    だが、こうなって見ると、

    きっと手すりは大きな意味を持っていると言う事が実感出来る。

    199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/12(金) 11:40:38.89
    壁に必死で手を着いて、芯が入っていないような自分の身体を支え、

    何とかトイレに辿りつき、用を足す。

    トイレから戻り、シーツを剥がし、

    自分の濡れたパンツとパジャマ一緒に洗濯機に放り込む。

    シャワーを浴びて、新たなスウェットに着替える。

    ベッドマットを何とかベランダまで持ち上げ、柵にかける。

    225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/12(金) 22:52:17.07
    子供達は恐る恐る手を伸ばす。

    だが、あずにゃんは、

    子供達の手が首の辺りに触れるか触れないかと言うところで、

    あまり聞いたことが無いような声を上げて、私の腕の中から飛び出す。

    唯「あぁっ!!」

    そして、いつものゆったりとした歩みからは想像出来ないようなスピードで、

    私達の前から遁走しようとする。

    唯「あずにゃーん、駄目だよ、迷子になっちゃうからぁ!」

    226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/12(金) 23:18:25.29
    私もベンチから立ちあがるとヨタヨタとあずにゃんを追いかける。

    唯「こんなに早かったんだ…」

    あずにゃんは公園を飛び出す。

    私は必死で追いかけたが、衰えきった私の身体からは、

    あずにゃんに追いつくほどのスピードを出す事は難しかった。

    唯「そっちは車が多いから駄目だってばぁ」

    酸欠になりそうになりながら必死で追いかけると、

    あずにゃんは交差点の縁石の上にちょこんと座っていた。

    229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/12(金) 23:57:43.21
    その姿はまるで、のろまな私を待っていたかのように見えた。

    あずにゃんはヨタヨタと走って来る私の姿を認めると一鳴きして、

    また追い駆けっこの始まりとばかりに動き出す。

    唯「あっ!」

    私は目をつぶる。

    私の瞼に映し出される一連の映像。

    232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/13(土) 00:27:29.49
    あずにゃんは車道に飛び出す。

    走って来たトラックは、突然の飛び出しに急ブレーキをかける。

    トラックは「キキィィィィィィ!!!」っと強烈なスキール音を立てて、

    減速するが、停止しない。

    そして、想像するよりずっと大きい「ドンッッ!!!!」言う音。

    高く跳ね飛ばされるあずにゃんの身体。

    238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/13(土) 01:06:49.74


     
      ・
        
        ・

    が、そうはならなかった。


    239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/13(土) 01:09:09.33
    脇から歩いて来たギターを肩にかけた女の子がひょいっとあずにゃんを抱き上げたのだ。

    あずにゃんは、まったくその女の子の接近に気付いていなかったらしく、

    簡単に抱き上げられてしまう。

    ?「お前ねー、そんなとこに座ってたら危ないよ?この前も、

    トラックが内輪差考えずに、そこの縁石でタイヤぶつけてったんだからね」

    243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/13(土) 03:11:24.61
    私は、思わずあずにゃんを抱いている救世主に飛び付く。

    唯「あずにゃーん!!」

    ?「んぁ?!何です、あなた?!」

    私は、あずにゃんが無事だった事があまりに嬉しくて、

    その女の子とあずにゃんをまとめて抱きしめる。

    ?「にゃーっ!!!」

    244 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/13(土) 03:15:18.40
    ---

    ?「まったく…、何が起こったかと思えば…」

    唯「すいません、あまりに嬉しかったもので…」

    私は、公園のベンチに座り、目の前に立つあずにゃんの恩人に弁解していた。

    ?「大体、あずにゃんって何ですか、あずにゃんって」

    私は、あずにゃんを抱き上げて、その子に見せてやる。

    246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/13(土) 03:21:03.10
    唯「この子の名前です。ほら、女の子なんだよ、この子」

    私は持ち上げてあずにゃんのお腹を見せてやる。

    ?「そ、そう言う事言ってるんじゃ無いです」

    唯「ふぇ?」

    ?「そ、そのあずなんちゃらってのがどこから来たのか、って言う事です」

    唯「それは、憂の…、あ、憂って言うのは私の妹で…、あれ?」

    247 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/13(土) 03:29:49.35
    唯「それは、憂の…、あ、憂って言うのは私の妹で…、あれ?」

    私の前に立っているあずにゃんの恩人は、

    まさにあずにゃんの名前の元になっている女の子だった。

    唯「あ、あの、あなたは、そう言えば、憂の友達の…」

    その恩人は、少し呆れたように自己紹介をする。

    249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/13(土) 03:50:48.24
    梓「中野梓です。で、憂のお姉さんはどこから、

    そのあずにゃんって言う名前を思いついたんですか」

    唯「そ、その…、中野さんの事を、憂が梓ちゃんて言ってたから…」

    私が顔を起こして中野さんの方を見ると、

    相変わらず呆れたような表情で、私を見ている。

    私は、必死で言葉を続ける。

    250 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/13(土) 03:58:38.50
    唯「え、えっと、この子の名前をつける時に、

    中野さんの事思い出しちゃって…、あ、気を悪くしないで…、欲しい…、です…。

    この子がね…、あまりに可愛いから、その…、中野さんの事思い出しちゃって…、

    あと、もうこの子も『あずにゃん』って言う名前に慣れちゃってるから、

    今から名前変えないようにしたい…、かなって…、思う…、んだけど…」

    私達の間に重い沈黙が横たわる。

    唯「ご、ごめんなさい…」

    中野さんは大きなため息を付いて、ボソリと独り言のように呟く。

    梓「どうして、誰も彼も皆、同じようなセンスなんですかねー…」

    251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/13(土) 04:14:46.22
    唯「中野さん…?」

    梓「良いですよ、別に」

    唯「え?」

    その返答があまりに予想していた言葉と違っていたので、

    私は思わず聞き返す。

    梓「だから、良いですよ」

    唯「良いんですか?」

    梓「ええ、一匹も二匹も一緒ですから」

    253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/13(土) 04:28:35.59
    唯「一匹も二匹も?」

    梓「なんでもありません。じゃあ、私もう行きますね」

    中野さんはそれだけ言うと、立ち去ろうとする。

    私は、大事な事を伝え忘れていたのを思い出す。

    唯「あ、あの!」

    260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/13(土) 11:37:44.47
    中野さんは振り返る。

    梓「なんです?」

    唯「前の事謝らないと…、その私…、あの時は、

    正常な判断が出来なくなっちゃってて…」

    中野さんは、少し眉尻を下げて、呆れているとも苦笑しているとも、

    微笑んでいるとも取れるような表情になる。

    梓「良いですよ、その…、憂からも事情聞きましたし…」

    261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/13(土) 12:13:02.17
    唯「そのね、あの時、中野さん達のやってる曲ね、良い曲だなった思ったんだ。でもね、そう思いながらも、何か悲しいような悔しいような気持ちになっちゃって…」

    梓「ふわふわ時間」

    唯「え?」

    梓「曲の名前です」

    唯「えっと、アーティスト名とか教えて貰えたら…」

    中野さんは少し嬉しそうな表情になる。

    262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/13(土) 12:20:21.61
    梓「オリジナルです」

    中野さんは誇らしげで、気持ち胸を張ったように見えた。

    唯「凄い!」

    梓「いや、作詞作曲は私がした訳じゃなくて、その…」

    唯「あっちの子?」

    梓「違います!あの、あの時は純が、あ、純て言うのはウッドベースやってた子なんですけど、

    純が弾き語りでストリートミュージシャンみたいな事してみたいって言うから付き合ってただけで…。

    だから、ええ、そんな感じだったから、あの時は私もイライラしてて…。

    えっと、だからお互い様なんです、はい」

    304 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/13(土) 22:38:11.72
    ありがとうございます。
    恐らく今晩中に終われると思います。

    ~~~

    ---
    そんな風にドタバタしていたので、

    一曲目が開始された時には、告知された開始時間を大きく回っていた。

    だけど、そんな事は全然関係無しに、

    一曲目から私はとても良い気分で、

    バンドの作りだすバイブレーションに乗れていた。

    305 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/13(土) 22:47:00.93
    他の客は皆グラス片手にスタンディングで騒いでいたけど、

    私は憂の手前もあってソファでソフトドリンクを片手に、

    言い訳程度に身体を揺らすぐらいに留めておいた。

    でも、憂もきっと私がそうしているのに、

    自分だけ大きく身体を動かせないだけで、

    とても良い感じになっているようだった。

    307 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/13(土) 23:17:11.07
    ---

    何曲かが連続して演奏された所で、

    メンバーの休憩と言うかMCタイムが挟まれた。

    でも、MCタイムと言っても、

    どうやらメンバー紹介の必要も無いぐらい客とバンドの距離は近いようだったし、

    内容もそんなにちゃんとした事を話している訳でも無かった。

    308 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/13(土) 23:20:14.87
    心地良い疲労感に包まれながらグラスに残っていた氷を噛み砕いていると、

    声を掛けられる。

    コートを片手に抱え、髪をきっちりロールさせたその子は、

    他の客とは違って、随分ときっちりとライブ向きじゃないようなおしゃれをしていて、

    明らかにこの休憩時間に入って来た様子だった。

    ?I「私もソファ使わせて貰って良い?」

    309 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/13(土) 23:31:52.01
    唯「は、はい!あ、少し寄りますね」

    ?I「ありがとう」

    そのソファに三人掛けすると、距離がかなり近くなるので、

    無言でいる事が少し辛くなる。

    ?I「たばこ吸っても良い?」

    唯「は、はい、どうぞ」

    私は、無言でいる事に耐えられなくなって、

    恐る恐るそのロールの子に話しかける。

    310 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/13(土) 23:34:46.92
    唯「凄い、皆ノってますね。バンド人気あるんですね」

    ロールの子は私に話しかけられた事に、一瞬びっくりしたような顔をしてから、

    でもすぐに元のクールな表情に戻る。

    ?I「騒ぎに来てるだけの人も多いと思うよ」

    唯「そうですか…」

    313 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/14(日) 00:19:33.58
    会話が続かなので、私はまた手持無沙汰になってしまって、

    グラスの中に少しだけ残った水を飲み干す。

    ?N「おー、なんだ、いちごも来たんだぁ!」

    髪をシニヨンにまとめた少しがっちりした感じの女の子が、

    人ごみを分けて、ロールの子に話しかけながらやって来る。

    314 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/14(日) 00:27:07.31
    ?I「悪い?」

    ?N「悪かないよ」

    シニヨンの子は、ロールの子の全身をざっと上から下へ見る。

    ?N「そんな格好じゃあ、踊れないんじゃない?」

    ?I「踊らないから良い」

    ?N「あっそう…」

    315 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/14(日) 00:31:34.54
    ?I「律も皆も、もう少しフェミニンにした方が良いと思う」

    その反応にシニヨンの子はクククと笑う。

    ?N「律は必要ないんじゃないか?」

    ?I「かもね。でも、信代は?」

    ?N「彼から『ノブは凄い女の子らしいよな』って良く言われてるから、

    それで私は十分だけどなー」

    ?I「あっそ、ごちそうさま」

    316 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/14(日) 00:35:50.40
    そのやり取りがおかしくて、私は思わず笑ってしまう。

    シニヨンの子は、呆気に取られた顔になってから、笑いだす。

    ?N「ほら、いちごが変な事言うから、笑われた」

    ?I「信代のせいでしょ」

    その時、ステージ上から、開始のタイミングを取る声とスティックを合わせる音が聞こえる。

    318 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/14(日) 01:02:52.38
    ?N「おっと、始まるみたいだね」

    シニヨンの子はまた人ごみの方に戻って行く。

    私と憂は今度はソファから立ち上がってステージの方を見る。

    ロールの子もソファから立ち上がる。

    ?I「ねえ」

    319 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/14(日) 01:14:51.22
    唯「ふぇ?!」

    私は、唐突にロールの子から話しかけられて驚く。

    ?I「これ、終わったら控室に届けて」

    ロールの子から高級店のケーキのものと思われる箱を手渡される。

    320 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/14(日) 01:15:34.53
    私が思わず受け取ると、その子はさっさと出て行ってしまう。

    唯「これ、どうしよう…?」

    取り合えず、憂に聞いてみるしか無かった。

    憂「届けるしかないんじゃないかな?」

    だけど、当然の事ながら、憂もそれぐらいの事しか言えないようだった。

    321 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/14(日) 01:16:35.70
    ---

    ライブが終わり、さっきまでの熱気が嘘のように静かになったフロアで、

    私達は立ち尽くしていた。

    唯「どうしよっか」

    憂「うーん。でも、取り合えず梓ちゃんとは知り合いだし、

    そんなに無碍に扱われる事も無いんじゃないかな」

    唯「うん」

    店員は訝しそうな表情をしながらも、

    意外な親切さを発揮して控室を教えてくれた。

    322 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/14(日) 01:18:13.95
    ---

    憂「失礼しまーす…」

    私達が、控室のドアを開くと中ではメンバーが談笑していた。

    本当に気心の知れた間柄だと言う感じの雰囲気だった。

    ?R「んー?誰ぇ?いちごかぁ?」

    ?M「な訳無いだろ」

    323 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/14(日) 01:19:28.47
    ---

    憂「失礼しまーす…」

    私達が、控室のドアを開くと中ではメンバーが談笑していた。

    本当に気心の知れた間柄だと言う感じの雰囲気だった。

    ?R「んー?誰ぇ?いちごかぁ?」

    ?M「な訳無いだろ」

    324 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/14(日) 01:20:20.06
    ?R「まぁなぁ…、あれぇ?あれあれぇ?」

    ?M「何だよ…、変な顔して」

    ?R「もしかしてぇ、澪しゃん、やきもちでしゅかー?」

    ?M「違う。断じて違うぞ!」

    また、黒髪の人が栗色の人の頭を叩く。

    325 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/14(日) 01:22:22.66
    私は、何と声を掛けたら良いか分からなかったが、

    カウンターの人と中野さんが私達の姿を認めて声を掛けてくれる。

    ?T「あらあら」

    梓「あ、唯先輩と憂!」

    私は取りあえず手に持っていたケーキの箱を差し出す。

    326 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/14(日) 01:23:48.73
    ?T「何かしらぁ」

    梓「差し入れですか?そんな気を使ってくれなくても良いのに」

    ?R「知り合い?」

    ?M「そうみたい。ムギと梓の」

    ?R「じゃあ、入って貰いなよ。あ、椅子用意するね」

    栗色の人は自分から動いて椅子を用意してくれる。

    327 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/14(日) 01:46:17.82
    ---

    ?R「さぁさぁ、どうぞー」

    私と憂は椅子に座らせて貰い、まるでお客のような扱いを受ける。

    ?T「さぁ、紅茶をどうぞ」

    ?R「おぉ!凄ぇ!これ表参道の○○のケーキじゃーん。あそこすぐ売り切れちゃうから、レアなんだよなー」

    梓「律先輩、みっともないですよ」

    ?M「わざわざ、ありがとうございます…、ほら、律もお礼しろよ」

    328 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/14(日) 02:00:55.24
    私は早く、誤解を解かなければと思い、声を絞りだす。

    唯「あ、あの、これ、違うんです」

    メンバーの人達は、疑問の表情になる。

    唯「これ、その隣の人が…」

    憂「ライブ中に来てすぐ帰っちゃった人が、

    私達に終了後に代わりに渡してくれって、言ってたものなんです」

    上手く伝えられない私に代わって憂が説明をしてくれる。

    331 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/14(日) 03:11:20.71
    ?T「誰からかしらね」

    ?R「あ、そう言えば、何かメッセージカード付いてるわ」

    黒髪の人がさっと、栗色の人の手からカードを抜き取る。

    ?M「えーと?」

    ?T「うふふ、謎のケーキは、一体誰からの贈り物なのでしょう~?」

    332 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/14(日) 03:13:15.31
    黒髪の人はそのメッセージカードを見ると少し渋い顔をする。

    ?T「えっと…、イニシャルでI.Wって書いてあるわね、

    それで、こっちの押し花は…、ニガヨモギかしら?」

    ?R「いちごじゃん。なんだよ、来てたのか」

    梓「ニガヨモギの押し花って珍しいですね」

    333 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/14(日) 03:15:30.51
    ?M「からかい」

    ?R「は?」

    ?M「花言葉だよ」

    栗色の人は一瞬、考え込むような表情になったあと、噴き出す。

    ?R「ぷははっ」

    カウンターの人もつられて、楽しそうに笑う。

    ?T「色んな意味にとれるわよねー、澪ちゃん?」

    334 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/14(日) 03:16:34.13
    黒髪の人は、憮然とする。

    ?M「ムギも律も笑い過ぎだ」

    この場の和やかな雰囲気に、私と憂は逆に居心地が悪くなる。

    唯「もう、いこっか?」

    憂「うん」

    私達は立ちあがる。

    336 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/14(日) 03:22:08.93
    唯「あ、あの、それじゃ、私達も行きますね」

    憂「梓ちゃん、今日のライブ教えてくれてありがとう。凄い楽しかった」

    メンバーの人達も中野さんも私達が帰ろうとするのが唐突に感じたようで、

    少しびっくりしている。

    梓「あ、うん、またやる時に連絡するね」

    ?T「今日は来てくれてありがと~」

    ?M「次の時も是非来てくれな」

    339 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/14(日) 03:26:12.32
    栗色の人だけは、何か考え込むような表情になっている。

    ?M「律、あいさつぐらいちゃんとしろよ」

    ?R「んー?んー、なんかさ、何か思い出しそうなんだよなぁ」

    ?M「は、何言ってるんだよ」

    栗色の人は前髪が少し長いようで、

    考え込んでいる間も、何度か髪をかき上げる。

    340 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/14(日) 03:29:33.75
    ?R「あー、邪魔くさいなー!」

    黒髪の人は栗色の人が髪を邪魔くさそうに掻き上げるのに慣れているらしく、

    テーブルに転がっていたヘアバンドを栗色の人に手渡す。

    ?M「ほら、律、これ」

    ?R「お、澪、サンキュー」

    栗色の人は前髪をヘアバンドで上げる。

    342 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/14(日) 03:33:25.56
    私はその前髪を上げた姿を見て、色々な事を思い出す。

    ?R「うっし…、あー!」

    唯「あー!」

    私と田井中さんが声を上げたのはほぼ同時だった。

    他の人も分かる。

    こっちは秋山さん。

    それで、こっちは琴吹さんだ。

    343 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/14(日) 03:34:18.86
    ---

    律「そっか、梓の知り合いって平沢さんだったんだな」

    唯「あ、あの、高校の時はごめんなさい」

    律「今でも怨んでます」

    言葉だけ聞けばぎょっとするけど、

    田井中さんの様子からは全然そんな感じは伝わって来なかった。

    344 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/14(日) 03:37:45.94
    でも、秋山さんは一応フォローを入れるつもりなのか、

    田井中さんに突っ込みを入れる。

    澪「そう言うのはギャグにならないから」

    私の方が恐縮してしまう。

    唯「い、いや、大丈夫ですから…」

    346 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/14(日) 04:01:52.69
    ---

    私のこの夜、色んな話をした。

    高校の部活でバンドが出来ない事が確実になった当初は、

    実際に私を凄い怨んだ事。

    高校外でバンド活動を始めた事。

    今まで、そうやって活動して来た事。

    347 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/14(日) 04:03:08.98
    このライブハウス兼クラブのオーナーは琴吹さんで、

    今日のようにライブをやると、

    高校の時の同級生達が集まってくれると言う事。

    そう言えば、フロアには何人か見覚えのある顔があって、

    それはこの話を聞けば当たり前だし、

    全体に漂っていた家庭的な雰囲気と言うのも当然だった。

    349 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/14(日) 04:07:38.92
    律「だから、集客出来てても、プロは遠いって感じだけどね」

    澪「わ、わたしはまだ目指してるぞ?!」

    紬「私も~」

    梓「私は元々プロ志向ですから」

    律「あれ?」

    皆は声を合わせて笑う。

    私も憂もそのみんなの中に入っていた。

    351 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/14(日) 04:16:15.40
    ---

    あの初めての日から、四ヶ月が経っていた。

    私は、まだ一日二時間程度だが、単純作業のバイトをしている。

    最初の給料は憂にプレゼントを買って帰った。

    二月目からは家にお金を入れないと、と思ったけど、

    どうしても欲しいものがあったので、

    憂に頼み込んで次の月からに伸ばして貰った。

    352 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/14(日) 04:19:23.00
    そうして買ったのが一本のアコースティックギターだった。

    名機や高級モデルでも何でも無くて、

    リサイクルショップに並んでいた安物だ。

    そして、時々、梓ちゃんや純ちゃんと一緒に、

    街角に立ってストリートミュージシャンみたいな事をしている。

    353 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/14(日) 04:22:37.10
    人通りの多い道でやっていても、

    客はギターケースの上にちょこんと座っているあずにゃん一匹と言う事が多くて、

    猫がいるのに客がこないのだから、

    要するに、あずにゃんには招き猫の才能はまったく無いみたいだった。

    梓「唯先輩って、上達早いですね、才能ありますよ」

    354 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/14(日) 04:27:18.24
    唯「いやぁ、先生が良いからだよ~。梓ちゃんの教え方上手いから」

    梓「そ、そんな事ないです。ゆ、唯先輩の才能が凄いんです」

    唯「そうかなあ…。でも、そんなおだてられたら調子乗っちゃうよ?」

    梓「乗ってくれても良いです」

    唯「えへへ、梓ちゃんは良い子だねぇ」

    そう言って、手をギュって握ると、梓ちゃんは顔を赤らめる。

    355 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/14(日) 04:28:57.45
    ---

    放課後ティータイムの皆は、最近私に一つの提案をしてくる。

    律「なぁ、唯?」

    唯「何?」

    律「バンド一緒にやんねー?」

    唯「私には無理だよぉ。だって、まだ上手く弾けないし」

    律「いや、そんな事ねぇって、たった一月でこれだもん。

    唯、才能あるよ、保証するって」

    356 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/14(日) 04:34:30.56
    唯「でも…」

    澪「そうだよ、唯はやれてるよ。

    律なんか十年近くやってるのに、まだ、上手く合わせられない時があるんだからな」

    律「澪?!」

    紬「私も唯ちゃんの加入は凄く良いと思うな。

    この前駅前で聞いたアレンジとか、唯ちゃんがやったんでしょ?

    あれ、凄く素敵だったもの」

    357 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/14(日) 04:35:44.56
    ---

    憂は以前のように翳りのある表情をしないようになった。

    前は笑っている時でも、どこか暗い面を感じさせたけど、今は心から笑えているみたいで、

    それはきっと、私が憂を鎖に繋ごうとしなくなったからだと思う。

    もう、私は憂を繋ぎとめる必要は無いし、

    憂も自分からこちらにリードを放る必要は無い。

    360 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/14(日) 05:01:49.70
    憂「ねえ、お姉ちゃん」

    あずにゃんの散歩に二人して付き合っている時に、突然憂が私の名前を呼ぶ。

    唯「何?」

    憂「ただ、呼んでみただけ」

    唯「変な憂」

    私達は顔を見合わせて笑い合う。

    362 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/14(日) 05:04:54.83


    私は何で怯えていたんだろうか。

    それはきっと私が一人ぼっちで、憂以外の誰もいなかったからなのだろう。

    でも、今は一人じゃないので、逆に憂との間に絆を強く意識出来る。

    363 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/14(日) 05:06:25.57
    Someday,sometime in the future

    I will turn around and see there’s nothing to be found.

    But you’ll come running back to me.

    Everyday we’ll be together.

    364 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/14(日) 05:08:04.48

    だから、私はもう君を繋ぎとめるような事はしないんだ。                  

    That good continue(!!!)

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過去の名作たち

和「そうなんだ。じゃあ私、仕事やめてくるね」
憂「なにこれ……!」
梓「感謝と愛情」
  1. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2010/11/14(日) 15:05:38 URL [ 編集 ]
    続編期待
    あと梓との絡みが欲しい
  2. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2010/11/14(日) 15:11:05 URL [ 編集 ]
    いいね、好き
  3. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2010/11/15(月) 02:47:17 URL [ 編集 ]
    すごくいい。最後の英文はなんかの歌詞?
  4. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2010/11/15(月) 06:11:53 URL [ 編集 ]
    よかった
  5. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2010/11/15(月) 15:17:46 URL [ 編集 ]
    いいな
    途中場面が急に飛ぶのは気になったけど、それもアル中だった唯の朦朧とした記憶を表現したと思えばアリか
  6. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2010/11/15(月) 19:13:51 URL [ 編集 ]
    IDが変わっていたので分り辛いかもしれませんが、
    元スレの266~298の「ID:+epC2Dar0」も作者本人のレスのようです。

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