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唯「私の妹は可愛くて当たり前」

  1. 名前: 管理人 2010/12/02(木) 20:45:44
    23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 22:47:57.69
    憂「え?」

    憂が眼を見開いて私を凝視しました。

    私はにこにこと笑顔で憂を見詰めます。

    憂「どうしたの?」

    どうしたもこうしたもないよ。
    ただそう思っただけだから。
    ついね、言いたくなっただけなんだ。

    唯「ううん。ただね憂がかわいいなぁってね」

    そう言うと憂は顔を真っ赤に染め少しだけ目を伏せました。


    29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 22:53:01.98
    ――ああ、これだよ。この表情がすごくたまらない。

    身震いするほど憂が愛おしくて抱きしめたくなります。
    この表情は他の人に見せたことは多分無いでしょう。
    私だけが知ってる憂の顔。

    口角が上がり、にやにやとにやけてしまいます。
    同じクラスのあずにゃんも知らないこの表情。
    もっともっと見ていたい。そう感じさせました。

    どうすればもっとかわいい表情してくれるかな?

    そっと憂に顔を近づけます。

    33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 23:00:03.44
    憂「わっ……。お姉ちゃん顔、近いよぉ」

    おどおどと少し怯える憂。
    小動物のようにビクつく憂のかわいさは言葉では表現できません。

    ――ああ、かわいいかわいい。

    手は自然に憂の背中に周り、ぎゅっと抱きしめていました。

    柔らかい感触が私の肌に伝わります。

    いつもいつも抱きつくけど
    いつでもどこでも抱きつくけど
    それは何度味わっても私のこころを感無量で充たしてくれました。

    36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 23:10:19.73
    憂「お姉ちゃん……あったかい」

    唯「……私もあったかいよ。憂」

    最初は驚いていたけど憂も手を私の背中に回してくれて強く抱きしめてくれました。

    季節は冬。寒いのも苦手な私には少々厳しい季節です。
    でも、悪いことだけではありません。
    いいことも沢山あります。

    その中でももっともいいことと言えば
    抱きつくと必要以上に暖まることです。

    手足が冷たい。段々と体も冷たくなるこの季節。
    私にはこたつと、憂が必要不可欠です。

    憂に抱きつくとこころも体も温かくなり
    歓喜の波に呑まれてしまいます。

    42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 23:19:09.58
    背中に回していた手を憂の頬へと持って行きました。
    そっと優しく頬を包みます。

    憂「あっ……」

    唯「手、冷たかったかな」

    憂「うん、すっごい冷たい」

    憂はそう言うと私の手を自分のそれで優しく包み込んでくれました。

    憂の手も冷たかったけど、手を握れば冷たさも吹き飛ぶかな。
    そう思いながら私は憂の頬を、憂は私の手を温め合いました。

    間近で見る憂の顔は染み一つなく
    キメの細かく大変キレイな肌でした。
    潤いたっぷりで、ふっくらと艶々であり
    ぷるぷると弾力が抜群にあるようです。

    44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 23:27:48.58
    唯「憂はキレイだねー」

    嘘偽りも何一つない言葉。
    私は思ったことをそのまま吐き出しました。

    憂「そんな……お姉ちゃんの方こそキレイなのに」

    ごにょごにょと口ごもりながら憂は言います。

    ――ダメだ。この表情は。

    間近で見ると私に与えるインパクトは先程のそれとは比べ物となりません。
    私の心臓は暴れ、脇の下から汗が滴り肌をなぞります。

    いつも見ているのに、憂の顔を見ない日なんか無いのに。

    ――どうしてこんなに可愛いのか。

    憂は私の方が可愛いと言いますが余りそうは思いません。
    憂の方が可愛いに決まっています。
    そう断言できる何かが憂にはありました。

    47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 23:34:32.80
    何故、憂はこんなに可愛いのか。
    その疑問はつきません。

    憂の目を見詰めて言います。

    唯「憂はどうしてそんなに可愛いの?」

    憂「ん……んん」

    憂は目をキョロキョロと泳がせ言葉に詰まっているようです。
    私は憂の頬を強く押させ私の方に向けさせます。

    唯「どうしてなのかなぁ」

    憂「えっと、どうしてだろうね?」

    ふふっと苦笑して言います。

    唯「毎日見てるのに理由がわからないよぉ」

    そう言いながら憂のオデコに自分のそれを押し付けました。
    ちょっとあったかいような冷たいような感触がオデコに伝わります。

    50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 23:41:35.60
    つい勢いで押し付けてしまいましたが、これはヤバイです。

    憂が近すぎます。
    目の前は憂!憂!!憂!!!

    鼻先が軽くふれ、吐息もかかるこの距離感。

    うん。理性が吹き飛ぶんじゃないかな。
    ドキドキドキドキと私の心臓は先程からうるさくて仕方ありません。

    静まれ私の心臓!憂に聞こえちゃうよ!

    憂「お姉ちゃんのオデコは温かいかなぁ」

    憂の言葉にハッと我に返ります。

    少し頬が上気しているのでしょうか
    体も先程より温かくなってきた気がします。



    54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 23:50:08.25
    憂「お姉ちゃん手、あったかくなってきたよ」

    唯「ホントだ。憂のほっぺたもあったかいよ」

    もう十分さわりあったおかげで私の手は温かさを取り戻していました。
    でも、憂の頬から手を離したくありませんでした。
    頬どころか、顔も引っ込めたくありません。

    もっともっと近くで見ていたいから。
    この可愛い顔をもっと近くで。

    唯「でも、もう少しこのまま、ね」

    そう遠慮がちに言うとまたも憂は苦笑して承諾してくれます。
    いい子です。本当に。

    こんないい子で、可愛い子が私の妹なんてどんなに素晴らしいことでしょうか。
    幸せ気分いっぱいでこころは晴々とし、嫌なことも吹き飛ぶようです。

    59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 23:59:00.87
    何故、こんなにいい子なのか。
    その疑問もつきません。

    何でも出来る子――それが妹の憂。
    そんな認識が私の中にあります。

    朝も早く起きれるし、ご飯もおいしく作れる。
    勉強だって、ギターも何故かすごく出来ます。

    欠点はあるのでしょうか。
    私から見てもそれを感じさせてくれません。

    唯「憂っていい子だよねえ」

    憂「いい子かな?」

    唯「すごいいい子だよ。いい子いい子」

    左手だけ手を離し、憂の頭をなでてあげます。
    サラサラの髪の毛の感触が、私の手の平をこそぐります。

    唯「憂が私の妹でよかったぁ」

    憂に感謝しつつそう言いました。

    64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 00:06:08.34
    憂「わぁ、お姉ちゃんがそう言ってくれるなんて……嬉しいなぁ」

    口元が緩み、目を細めて私に笑いかけてくれます。

    ――まぶしい。憂の顔が見れないよ。

    その可愛い顔から繰り出される笑顔のオーラは
    とても気持ちよく私の気持ちを高ぶらせていきました。

    もう何も考えられません。
    憂の可愛さに理由なんてないのでしょうか。

    ただただ純粋に可愛い。憂だから可愛いのでしょうか。

    憂の可愛い理由を追い求める私は浅はかだったのでしょう。

    66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 00:15:37.04
    唯「うーいー」

    こつんと軽く憂のオデコに私のそれをぶつけます。

    憂「なーにっかなー」

    憂も応えるように軽くオデコを押し返してくれます。
    ふふっと笑いが漏れます。

    そんなに難しく考えなくてもいいのにね。
    私ったらバカみたいだな。

    ――憂は可愛い。憂は可愛い。憂は可愛い。

    呪文のようにこころの中で唱え続けます。

    それは永遠に変わることはない絶対的真実。
    嬉しくて嬉しくて、憂を力強く抱きしめました。

    68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 00:24:58.90
    憂「ふわぁあ……」

    ぎゅっと抱きしめれば、憂の匂いが私の鼻を衝きます。
    その嗅ぎ慣れた匂いは私を安心させてくれました。

    唯「やっぱり憂は可愛いよぉ」

    ぎゅーぎゅーっとどんどん力が強くなります。

    憂「お姉ちゃんいたいよぉ」

    唯「ごめんね。でも、もうちょっとだけ……」

    そう言うとやっぱり苦笑しながらいいよと言ってくれました。

    ――憂は優しくいい子でとっても可愛い。

    だから、私は憂に甘えられるかな。
    こう頬擦りしながらね。

    69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 00:33:44.71
    唯「ういー」

    憂「ん?」

    唯「私やっぱり思った!」

    憂「何をかなぁ」

    唯「私の妹は可愛くて当たり前」

    憂「……もう、そんな恥ずかしいこと真顔で言わないでよ」

    唯「だってそう言いたいもん!」

    ふんっと鼻息を荒げ私は言います。

    そう、これは言わないといけません。
    だって本当のことだから。
    憂だって嬉しそうな顔しているもんね。

    そうだ!
    このことはみんなにももっともっと知ってもらわないとね。
    明日さっそくりっちゃん達にお話しよう。

    まずは憂の可愛いところから話そうかな。寝顔が一押しだよ。

    憂を抱きしめ
    憂ににやけた顔を見せないようにこころの中でそう思いました。

                        おしまい

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