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過去の名作たち

  1. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2010/12/09(木) 22:55:29 URL [ 編集 ]
    いいね
  2. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2010/12/09(木) 22:58:29 URL [ 編集 ]
    エロはいらなかったな、下手
    それ以外は良い
  3. 名前: けいおん!中毒 ◆UzUN//t6 2010/12/10(金) 01:42:43 URL [ 編集 ]
    確かに前編は良かったが、後編のエロが濃すぎて引いた…
  4. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2010/12/10(金) 05:08:24 URL [ 編集 ]
    面白かった~
    ムギちゃん一人勝ち。これでムギが恋愛はノーマルだったら言うことなし。
  5. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2010/12/10(金) 09:50:15 URL [ 編集 ]
    最後周辺の数レスが足りてない、これじゃ飛びすぎてわからんだろ
  6. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2010/12/10(金) 13:00:30 URL [ 編集 ]
    いいと思う。
  7. 名前: 2010/12/10(金) 14:10:23 URL [ 編集 ]
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  8. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2010/12/10(金) 22:25:26 URL [ 編集 ]
    エロすぎて別の作品になってしまったな

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唯「永遠のダンス」

  1. 名前: 管理人 2010/12/09(木) 22:00:16
    1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/07(火) 23:06:57.05
     さるくらうまで連投します。
     一応、梓高校編の続きですが、読まなくても、わかるようにしてあります。
     では、この場を借りますね


    2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/07(火) 23:07:38.29
    「唯大学合宿編」

     18歳、世間では花の女子大生と言われていたお年頃。
     なんで花なんだろーか。
    一番輝いてる時期だから?
     別に、スポットライトがあたってるのは大学生の時期だけじゃない気がするよ。
     私の場合は、高校のときが一番輝いてたかな。
     何をしよう、何かしなきゃと思い、初めて奮起できたから。
     一期一会という言葉があるけど、私が出会ったのは一期一生の音楽。
     音楽との出会いは、人との出会いに変わり、自分自身との出会いに繋がった。
     なーんてね。ちょっとかっこよく表現してみたり。
     うん、私にもできること、見つけたんだよ。
     でも、大学生になってから、みんなで毎日お茶を飲みながら活動することはできなくなった。
     高校の時みたいに、放課後という時間が決まってない。
     みんなそれぞれ、違うコマに授業があったりバイトがあったりして、
     いつも一緒ってわけにはいかなくなっちゃった。
     ボックス席は持ってるけど、たまに一人ぼっちの時もある。
     そんな時は、どうでも良いメールをみんなに送ることもしばしば。
     今は、一人暮らしをしているからなおさら、人恋しいのかもしれない。
     だから、一体感のあった高校生の時が一番、なのかな。
     大学は大学で楽しいけれど、『なにか』が物足りないのかも……。
     そんなことを考えながら、私はスパゲティをお腹につめ込んだ――

    4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/07(火) 23:08:18.74
    唯「今日で大学生生活が始まってから四ヶ月も過ぎたよ……」

     今は、7月24日のお昼。場所はN女子大食堂。
     入学式、サークル勧誘、新入生歓迎会、前期の試験期間、
     さまざまな出来事があって、
     カーニバルが過ぎ去ったような気分の中、私は呟いた。

    律「珍しく暗いな唯、お腹でも壊したか?」

     りっちゃんは、もう大学に慣れきってる。
     授業をサボって遊びにいくこともしょっちゅう、まぁ私もだけど。

    唯「私たち! 大学生なんだよ!」

     大学生だから出来る楽しいことってなにかないんだろうか、
     そんなことを考えちゃう。
     
    律「いや、そんなもん、今更だろうが、なぁ、澪」

     りっちゃんの横には澪ちゃん。
     この二人は相変わらず仲良しで大体いつも同じ講義を取って行動している。

    澪「そうだな、明日から本格的な夏期休暇だしな、それにしても大学の休暇は期間が長すぎる……」
     
     澪ちゃんは、りっちゃんがサボるのをあまりよく思っていない。
     ときどき、連れ戻しに大学を抜けたりもする。

    6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/07(火) 23:08:59.24
    律「大体2ヶ月近くもあるからな、高校より1ヶ月分多い。
      天国だなあ、いやはははは」

    澪「暢気だな律は。遊んでばっかりだと大学生活もあっという間に終わってしまうぞ」

    律「ばっか澪、今遊ばないでいつ遊ぶんだよ! 
      私は30過ぎて自分磨きとかほざいてる女にはなりたくないわ!」

    澪「そこまで極端なことは言っていないだろ、ただ最初から遊んでると、
      後で単位とかが足を引っ張るかもしれないんだ」

     ぐさり、そんな疑音が心を刺していった!
     痛い、その言葉は痛すぎるよ澪ちゃん。
     だ、大丈夫、1年目でちょっと単位が足りなくてもまだ3年間もあるんだから!

    律「ふっふっふ、万能美少女田井中律に穴はないのだよ……っ!」

    澪「試験の情報を教えてくださいと私に頼み込んできたのは誰だったっけ?」

    唯「あはははっ、それでこそ、りっちゃんだよ」

    律「やかましいわ! そーゆう唯はどうなんだよ、ちゃんと単位取れそうか?」

    唯「んー? 半分くらいは取れるんじゃないかな」

    7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/07(火) 23:09:40.19
    澪「おいおい、半分って……唯も締めるとこは締めないと、時間は限られているのだから」

     澪ちゃんは、大人になっていってる、私は現在のことしか考えてないけど、
     彼女は、もう少し先のことまで見通してる、そんな気がした。

    唯「だーいじょうぶ、だーいじょうぶ、まだ序盤だから、
     音楽で例えたらまだイントロ中だよ!」

    律「いや、Aメロ投入してるだろ、少なくとも曲の八分の一は過ぎた」

    唯「じゃあインスト曲ってことで!」

    律「おいおい、どっちにしろダメじゃねーか」

    唯「えへへ……ねぇ、夏休み中はどう活動するか決めようよ~」

    律「うーん、今ムギがいれば夏休みの計画とかも立てられたんだけどなー」

     ムギちゃんは今日、集まれなかった。
     私たちは、週に最低1回は全員が集まれる機会を作ろうと提案していた。
     今日はその日だったけど、どうしても外せない用事ができちゃったみたい。

    唯「寂しいよー、なんだか~」

    8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/07(火) 23:10:21.25
    律「泣くな唯、このサンドイッチやるから」

     りっちゃんから貰ったのは玉子サンド。
     パン生地と同じくらい厚さのある玉子はとってもボリューミー。
     遠慮なく食べていく。

    唯「ありがとぉ~」

    澪「……でも、困ったな、2ヶ月もの長期休暇の予定をどうするか」

    律「バイトとサークル活動だけじゃつまらないよなあ」

     りっちゃんのバイトは派遣の仕事だ。
     音楽イヘント系、レストラン、新規オープンでのコンビニなど、なんでも挑戦している。
     活動的なりっちゃんには合っていると思う。

    唯「私、提案します!」

     玉子サンドを食べ終えたので、手を挙げた。

    澪「どうぞ」

    唯「合宿がしたいです!」

    律「まあ、妥当な線だろうな」

     反対意見はなかった、安心。
     なら、もっと突っ走ってみようかな。

    9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/07(火) 23:11:01.62
    律「今年はどこ行くんだろうな、まぁムギの別荘次第になると思うけど」

    唯「私、提案します!」
     
     今度は両手を挙げた。

    澪「……どうぞ」

    唯「現地でライブがしたいです!」

    律「それもいい案だが、まず、何処にいくか決めないといけないな」

    唯「ムギちゃんは何処へ! かむばーっくムギちゃーん!」

    律「そういや、ムギどこに行ってるんだっけ?」

    澪「私も知らないな、日本にいることは確かだと思うが」

    「…………」

     三人で沈黙する。
     周囲の喧騒が、やけに耳に響いたよ。

    澪「とりあえず、練習でもするか」

    唯「そうだね」

    10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/07(火) 23:11:42.35
     大学のキャンパス内には多くのサークルボックスが存在している。
     その内のひとつを、私たち「放課後ティータイム」という学内公認音楽サークルが占領している。
     サークルリーダーは変わらずりっちゃん。
     あとのサークル部員は私と澪ちゃんとムギちゃん。
     桜高で、あずにゃんが加入する前の4人だった。
     楽器部屋に置いてあった、りっちゃんのドラムを引っ張り出して音楽練習室を借りる。
     私、澪ちゃん、りっちゃんの3人が準備を整え、目線を合わせる。

    律「よーし、まずは『Don't say"lazy"』からな」

     これは大学に入ってから新しく作った曲。
     ボーカルは完全に澪ちゃんのみ。
     ギターパートは簡単だったからすぐに覚えられた。
     私やればできる子だし!
     
    律「ワンツースリーフォー、ワンツースリー」
     
     演奏してみるものの、
     やっぱり3人だけじゃ、音の数と粒が足りないよー。
     それは、他の2人も同じだったみたいだ。

    澪「うーん、やっぱりムギと、もう一人ギターがいてもいいかもしれないな……」

     もう一人のギター、それはかつて5人だった名残。
     最近は、メールくらいしかやり取りをしてないあずにゃんの顔が浮かんだ。

    唯「でも放課後ティータイムは……」

    澪「わかってる、わかってるよ唯、梓以外に追加させるメンバーはいない、だろ」

    11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/07(火) 23:12:22.97
    澪ちゃんは、ちゃんとわかってくれていて安心した。
     そうだよ、あずにゃん以外の誰が、代わりを務められるのかな。

    唯「うん、やっぱりあずにゃんじゃないと放課後ティータイムじゃないよ」

    澪「でも、梓はもういないんだぞ。来年私たちと同じ大学に来るのかも不確定だし」

    唯「あずにゃんは来るよ、絶対」

    澪「……随分な自信だな、何か確信してることでもあるのか?」

    唯「なんか頭の片隅に引っかかる記憶があってね、
      あずにゃんは私たちを追ってくるんじゃないかと」

    澪「じゃあ、電話で聞いてみるか、高校生は既に夏休みだろうからな」

    律「夏期講習とかあったらどうすんだよ、澪」

     りっちゃんにしてはまともな発言。

    澪「……メールにしておくか」
     
     携帯を開き、手早くメールを送る澪ちゃん。
     すると、私の携帯のバイブレーションが反応した。

    唯「……あれ? 私にもメール着た」

     画面を開くとFrom:澪ちゃんとなっていた。

    12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/07(火) 23:13:03.61
    唯「澪ちゃん?」

    澪「いいから、中を見ろ」

     メールには『唯が聞くべき』と、書いてあった。
     どうやら、澪ちゃんが送ったメールは私宛だった。
     お返しはもちろんメールで。
     絵文字だけで打ち込み、送信。
     数秒後、澪ちゃんの携帯がブルブルブルって震えた。

    澪「『猫ハート』ね、これまた唯らしい文だな」

    唯「澪ちゃんもにゃんにゃん、だよ」

    律「いや、意味解らんからっ!」

    唯「りっちゃんは……ねこじゃないなー」

    澪「唯は、犬っぽいな」

    唯「えー、それ和ちゃんにも言われたよー」

    律「じゃあ間違いないな」

    澪「そうだな、幼馴染がそう評価するなら間違いない」

    唯「わたしは、動物ならきっと狼だよ」

    律「それはない」

    13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/07(火) 23:13:44.43
    唯「澪ちゃんまで、もー、二人とも意地悪だよー、狼さんかっこいいじゃんー」

    律「かっこいいのかもしれないが唯っぽくはない」

    唯「……私っぽい動物ってなんでしょうか」

    澪・律「犬」

     二人は声を揃えて答えた。
     そうして、今日は動物談義でサークル活動を終えたのであった。
     中身なんてこれっぽちもないけど、いつもの放課後ティータイムっぽくて、やっぱり楽しい。


     ――大学の隣駅にあるアパートの一室が、私が今、住んでいるところ。
     1Kの家賃は6万5千円。親に出して貰っている。
     女性管理人で女子学生専用フロア、防犯カメラ、インターネット設備あり。
     バス・トイレ別、ガスキッチン、フローリング、バルコニー付き。
     りっちゃんと澪ちゃんも、私のマンション近くに住んでいる。
     というか、二人はルームシェアをしていた。
     対し、私は一人だった。
     
    唯「あーあ、久しぶりに憂の手料理が食べたいな」

     一人暮らしを初めて、何が一番面倒くさかったのかといえば、間違いなく食事だった。
     一日三回の料理がまるで修行みたい。
     食べるのは好きだけど、作るのは嫌い。
     毎日料理作ってた憂って、もしかして超人なのかな。


    15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/07(火) 23:14:25.12
    唯「今日も、カップラーメンでいいや……」

     私は、どうしようもなくダメ人間ならぬ、ダメダレディーだった。

     料理なんか簡単だよ、と一人暮らしを始めた初日は、思っていた。

     だけど二日目で諦めたよ。あとは冷凍食品やレトルトカレー、カップラーメンの日々。

     たまに、りっちゃん達が一緒に食べようと誘ってくれるときもあるけど、毎日じゃない。

     一人暮らしの人には格安で食事を作ってくれるサービスがあればいいのに……。

     そもそも、一人暮らしをすると自宅で相談を持ちかけた時、

     すんなり両親からOKを貰えたのが原因だよ。



    16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/07(火) 23:15:05.81
    ――回想するとこんな感じ。

     それは、大学合格が決まった後、冬休みの出来事だった。
     夕食を食べたあと私は、両親に話を切り出した。
    唯「私、一人暮らしがしたい!」
    母「……いいわよ。物件は早めに探しなさい、春になると良い物件はもう空いてないから」
    唯「やっぱりダ――あれ? いいの?」
    母「ええ、唯ちゃんも成人するのだし、最近、よく頑張っていたから大丈夫よ、ねえあなた」
    父「……そうだな、唯もついに大学生か……時間が経つのは早いな母さん、
      つい最近まで子どもだと思っていた唯が……こんなにも立派に成長して父さん嬉しいぞ!」
    唯「やったー、じゃあ明日から物件探すの手伝ってー」
    憂「……ちょっと待って!」
    唯「憂?」
    憂「お姉ちゃんが一人暮らし? 家を出る? 許可? 何を言っているのかな」
    唯「憂……」
    憂「お姉ちゃんがいなくなったら……私、わたし……どうしたらいいか……」
    母「憂ちゃんは本当にお姉ちゃんっ子ねえ、今は寂しいかもしれないけど、
      憂ちゃんも来年になったら、唯ちゃんと同じ大学に行けばいいじゃない」
    憂「……お姉ちゃん、本当に一人暮らしするの? どうしても自宅からは通えないの?」
    唯「ここからだと片道2時間くらいかかるし、
      やっぱり現地から通ったほうが効率よさそうなんだよね、
      りっちゃんと澪ちゃんも家を出るって言ってたし」
    憂「…………うん、わかった、律さんや澪さんも近くに住むなら、少しは安心できるかも」
    父「唯、一人暮らしは、想像以上に大変だ。
      無理そうだったら、いつでも戻ってきなさい」
    唯「ありがと~、憂もお父さんも」
     そうして私は今の物件を見つけ、一人暮らしを決行するのだった。

     ――回想終了。

    18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/07(火) 23:16:50.74
    唯「憂の手料理が食べたいよ~~~~っ」

     夏休みの間だけでも、自宅に帰ろうかな……。
     カップラーメンを啜りながら、携帯電話を弄る。
     そういえば、あずにゃんにメール送らないと。
     なんて送ればいいのかな?

    『大学はどこ受けるのかにゃ? にゃんにゃん』

     頭悪そうだよ。

    『受験生という人生の荒波に揉まれながらあずにゃんはどこを揉まれたい?』

     変態さんだし、意味がわからないよ。

    『あずにゃんの第一志望は何処?』

     やっぱりシンプルに聞くのが一番だよね。
     送信ボタンを押――

    『ピンポーン』

     チャイムが鳴った。
     誰だろう、変な人じゃなきゃいいけど……。
     玄関穴から訪問相手の顔を見る。
     すぐに不安は解消された。

    唯「あ、ムギちゃん!」

     私はすぐさま鍵を開け、ムギちゃんを家の中に入れた。

    19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/07(火) 23:17:31.67
    紬「ごめんね、こんな時間に」

    唯「いいっていいって……ってケーキ!?
      ムギちゃん、ありがとう~」

     手に持った、どこかの喫茶店で買ったとおぼしきデザードが無性にありがたい。
     言葉にならないくらい優しさが身に沁みた。

    紬「もう食事は……ん? 唯ちゃん、何食べてるの?」

    唯「カップラーメンだよ」

    紬「そ、それはもしかしてインスタントラーメンってもの?」

    唯「うん」

    紬「……ちょ、ちょっと貰ってもいいかな、一度食べてみたいと思っていたの~」

     こんなのでよかったらいくらでもどうぞー、と差し出しショートケーキを貰う。
     美味しい? と私が聞くと、不思議な味って答えが返ってきた。
     インスタントはあまり舌に合わなかったのかな?
     ケーキを食べ終えてから、ムギちゃんがポツリと話し出した。

    紬「りっちゃんや澪ちゃんにはもう話したんだけど、重大なお知らせがあって……」

     俯きがちに声のトーンを低くして話し出すムギちゃんに、急に不安を覚える。
     ムギちゃんのこんな暗い声なんて聞いたことないよ……。
     ……ッ! まさか、ムギちゃん脱退!? 留学!?
     嫌だよそんなの、私たち、まだバンド続けたいよ。
     なんとかして引き止めないと――

    20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/07(火) 23:18:12.22
    紬「(実は……今年利用できる別荘がハワイくらいしかなくて……)」

    唯「…………え?」

    紬「(ごめんなさい! 国内で賄うつもりだったのだけど、パスポートは持ってるかしら?)」

    唯「ハワイ……? パスポート……?」


     ――――というわけで私は今、オアフ島にいます。
     青い海! 澄み切った空! アロハダンス! ココナッツジュース!
     ビバハワイ! ビバワイキキビーチ!
     ハロー、ファインセンキューアンジュー!
     あっはっはっはっはっは――


    紬「唯ちゃん、唯ちゃん、帰ってきてー」

    唯「……はっ、ここは家?」

    紬「よかった、無事に戻ってきた……」

    唯「それで、ハワイはいつ行けるのかなっ!」

    紬「え? なーにハワイって? 今年は天橋立の別荘しか使えなくって……」

     全部、私の妄想か。
     せつないよお……。

    21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/07(火) 23:18:59.67
    唯「ところで、天橋立って何処なのかな?」

     そもそもどう聞いたらハワイと間違えるのかな、私疲れてるのかな?

    紬「京都よ~」

    唯「やったー、京都の和菓子がまた食べられるよー」

    紬「い~っぱい、楽しもうね!」

    唯「そうだムギちゃん! 今夜ここに泊まっていかない?!」

     聞きたいことがいっぱいあるし、寂しいから!

    紬「ごめ~ん唯ちゃん、ちょっとやり残した仕事があって」

    唯「うぅ~、今夜も一人身だよ~」

    紬「どうせならりっちゃんとこに泊めてもらったら~?」
     
     すぐさま電話を手に取り、コール。
     2コール目で繋がった。

    唯「……もしもし、りっちゃん? 今夜泊まっていってもいい?」

    紬「唯ちゃんすごい……」

    唯「ありがとー、じゃあ今から着替え持ってそっちのアパート行くからー、うんじゃあねー」

    23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/07(火) 23:19:40.61
    通話終了。
     さすがりっちゃん、二つ返事でOKだった。

    紬「良かったね、唯ちゃん、でも一人暮らし大変そうだけど大丈夫?」

    唯「……実は結構堪えてるかもー」

    紬「私でよかったらいつでも力になるからね!」

    唯「頼りにしてますっ!」

     割と本気で。
     そして、私は外出の準備をしてムギちゃんを駅まで送り届け、
     りっちゃんと澪ちゃんの住んでいるマンションに行った。

    唯「唯でーす、りっちゃーん? 澪ちゃーん?」

    律「おぅ、あがれぃ!」

     ノックをして返事があったのでドアを開ける。

    唯「お邪魔しまーす」

    24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/07(火) 23:20:21.43
     視界に飛び込んできたのは、半裸で抱き合っている二人だった。
     脚と脚が絡まっている。
     今日の気温、たしか30℃だったよね……。
     
    唯「お邪魔しましたー……」

     ドアを閉める。
     はぁ、今夜も一人かー。

    律「って、待てや!」
     
     ドアが勢いよく開き、鼻をぶつけた。
     めちゃくちゃ痛いです。

    律「あ、悪い……」

    唯「りっちゃん、酷いよ」

    澪「だから、こんな遊びは止めろと私は言ったんだ」

    律「なんだよ澪、結局やった癖に……」

    唯「なにしてたの?」

    律「いやー、唯の反応を楽しもうとしただけなんだけどな! 
     まさか、そのままUターンするとは思わなくてな、あははっ!」

    25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/07(火) 23:21:01.89

    澪「んっんっ! ……さぁ唯、上がっていって、特に何もないところだけど」

     澪ちゃんに促され、入室する。
     何回も来ていたので目新しさはないものの、住んでいる人の生活感が滲み出ていてよかった。
     親近感を覚えるから。
     やっぱり、女の子だからといって、いつでも綺麗な部屋が保たれてるわけじゃないもん。
     リビングの床に腰を下ろし、置いてあったファッション誌を手に取る。

    唯「いいなぁ~、ルームシェアー、私もしたいよぉー」

    澪「唯は来年から、そうするんだろ?」

     そう、私は来年、憂が同じ大学に入ったら一緒に住むことになっていた。
     一人暮らしをしてから、丁度1ヶ月目で自宅に電話をいれた。
     私にはもう無理だー、このままでは、過労死してしまうー、と。
     でも、一応一年は続けてみましょうということになったので、日々細々と生活をしているのだ!

    唯「たぶんねー」

    律「憂ちゃんが来るまでの辛抱だぞ、唯」

    唯「これから来年までここで寝てもいい?」

    澪「……それはダメ」

    唯「ちえー、やっぱダメかー」

     まあ、解りきってたことなので特に残念でもない。
     ……本当だよ。

    26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/07(火) 23:21:42.83
    律「唯のとこにムギは来たか? 合宿地は天橋立だってよ」

    唯「うん、知ってるよー、ケーキ貰ったしー」

    律「明後日からだからな、前準備忘れるなよー」

    唯「え? 明後日からなの?」

     そういえば日程を聞き忘れてた。
     思ってたより早いや。

    律「おう、だから明日は買い物する予定、唯も一緒にくるか?」

    唯「勿論だよ! 澪ちゃんもいいんだよねっ!」

    澪「……ん? ああ、勿論だよ唯、明日は一緒に買い物だな」

     澪ちゃんがボーっとしてるの珍しいかも。
     笑顔もちょっとぎこちない……かな?
     どうしよう、断ったほうがいいのかな?
     でも、もういまさらっぽいし。

    律「そーいや唯、今日の夕飯何食ったんだ? またカップラーメンとかじゃないよな」


    27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/07(火) 23:22:23.33
     りっちゃんには何度も私がインスタント食品を口にするところを見られていた。
     だから私は堂々と、

    唯「カップラーメン醤油味! 定番品の、最近ちょっと高いけどね……」

     スーパーで買っても150円くらいする。
     99円ショップのはあんまり美味しくないから買わない。

    律「またインスタントかよ! ……料理覚えればいいのに、要領さえ掴めば簡単だぞ」

    唯「なんでりっちゃんは料理ができるのだろう……最大の謎だよ」

    律「失礼だろっ! あーと、きっかけはなんだっけなー、
      確か、中学校の調理実習で澪が――」

    澪「りーつー、その話は言うなぁ……」

    唯「えぇ! すごく気になってきたよ! もうここまで話したんだし聞かせて聞かせて!」

    律「いいだろ、澪。 
      そんな大層な話じゃないんだし」

    澪「……じゃあ私、お風呂入ってくる!」

    律「あらら、怒っちまった……」

    唯「澪ちゃん、そんなに嫌だったのかな……」

    律「これ、澪にとっては心身ともに痛い話しだからなあ、
     あいつ調理実習の時に包丁で指切っちまったんだよ、そんで血がドパドパと」

    28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/07(火) 23:23:04.08
    唯「……うわーそれは澪ちゃんが嫌がるわけだね」

    律「わんわん泣いて、もう料理やだーって泣き出してな、
      んで私が澪の肩代わりをしたわけよ」

    唯「うん」

    律「それからだな、なーんか私が家でも料理をちょくちょく手伝うようになったの。
      別に澪が私の料理を食って泣き止んで嬉しそうにしてたからってわけでもなく、
      本当にただなんとなく、な」

    唯「そこは澪ちゃんのためって言ってた方がりっちゃんの株があがったのになぁ~」

    律「じゃあ! 澪のためっ!」

    唯「っぷ、もう遅いよりっちゃん」

    律「あちゃー、やっぱ遅かったかー、
      唯もキッカケがあれば料理できるようになるって、ギターだって出来たんだし」

    唯「キッカケねぇ……うぅーん、なんも思い浮かばないや!」

    律「たとえばだ、好きな人を作ったりすれば、君のためにお弁当作ってきたの……とか出来るじゃん」

    唯「好きな人……たとえばりっちゃんとか?」

    律「……いや待て、その好きは好意の種類というか感情のベクトルというかなにか違うだろ!」

    唯「りっちゃんが難しいこと言ってる……」

    29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/07(火) 23:23:44.40
    律「唯は、私にお弁当作りたいって思ったことあるのか?」

    唯「え? ないよ。
      そもそもお弁当は作ってもらうものってイメージだし」

    律「さすが唯、ダメっ娘の鏡だ」

    唯「そんな褒めないでよぉー」

    律「褒めてねえ!」

    唯「そういうりっちゃんは、今日何か作ったの?」

    律「ご飯と豆腐の味噌汁と豚のしょうが焼きに豆サラダと漬物とマグロの刺身」

    唯「豪華すぎて澪ちゃんと私の立場を交換させたくなったよ!」

    律「こうなったら合宿で、唯のための料理講座でも開くかー」

    唯「りっちゃん先生! よろしくお願いします!」

    律「はっはっは! 任せなさいな!
      唯を立派な女に成長させてみせよう!」

    唯「やったねー、これで私も料理の達人だよー」

    律「まあ、唯の集中力が続けばな……」

    30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/07(火) 23:24:25.58
    澪「律も唯も随分楽しそうだったな、お風呂場にまで笑い声が届いてたぞ」

    唯「あ、澪ちゃん、お風呂上がったんだね、お肌つやつやー」

     タンクトップにショートパンツ姿の澪ちゃんはカッコ可愛い。
     ビールとかも似合いそう……飲めるのかな?

    澪「あ、あまり触るな、恥ずかしい……」

    唯「えへへーぷにぷに、ぷにぷに」

    澪「……もぅ、唯ったら……」

    律「ほんじゃ、澪も風呂上がったことだし私が先でいいか、唯?」

    唯「どうぞどうぞー、私は澪ちゃんぷにぷにしてるからー」

    律「ほどほどになー」

     お風呂場に向かうりっちゃんを背に、澪ちゃんと戯れる。

    澪「……で、唯はいつまで私のほっぺたをつつくんだ」

    唯「澪ちゃん、可愛いんだもんー」

    澪「……さっき、料理の話を律としてみたいたけど、全部聞こえてきてたぞ」

     ほっぺから手を離す。

    唯「澪ちゃん、髪乾かしてあげるよ」

    32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/07(火) 23:25:09.34
     近くにあったドライヤーをコンセントに差し込んで澪ちゃんの髪の毛を乾かしていく。
     自分でやる、と言いたげだったけど、私が髪の毛の手入れをしていく。
     だって澪ちゃんの髪、すっごく綺麗。触ってるとなんだか美容師さんみたいな気分になる。

    唯「……りっちゃん、意外と恥ずかしがりやさんだね、新たな一面発見だよ!」

    澪「……律が?」

    唯「さっき、りっちゃんと話しててね、思った。
      澪ちゃんの失敗からりっちゃんが料理するようになったって言ってて」

    澪「でもそれは、私のためじゃないって……」

    唯「照れ隠しだよ、あれは! りっちゃんの一番はいつでも澪ちゃんなんだなーって
      びしびし伝わってきたよ! 熱いねっ! 私もう焼けちゃうよ!」

    澪「……私、唯みたいになりたい」

    唯「ええっ! 澪ちゃんがっ!!」

     自分で言うのもなんだけど、澪ちゃんが私みたいになったら、
     きっと放課後ティータイムは雑談系サークルで終わっちゃう!

    澪「唯は誰とでもすぐ仲良くなれるし、一緒にいても嫌じゃない。
      私と違って、知らない人に対しても億劫じゃないし、私は気持ちとか伝えるの苦手……」

    唯「うーん、澪ちゃんには澪ちゃんの良さがあるし深く考えなくてもいいんじゃないかなー」

    33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/07(火) 23:26:29.25
    澪「……私のよさ?」

    唯「そうだよ、澪ちゃんの良さ。だけど、私が知ってる澪ちゃんの良さはきっと一部だけだもん。
      私なんかより多く理解しているりっちゃんに聞いてみたら一発だよ!」

    澪「……私は、唯が知ってる私の良さ、聞きたいかも」

    唯「まず一つ目はー、美人さん! もうこれは誰が見ても明らかなところだよ!」

    澪「……」

    唯「次に二つ目はー、ベースが上手いこと! 特にりっちゃんとの音の相性は抜群」

    澪「……うん」

    唯「最後にみっつ目、りっちゃんが大好きなところ!
      心配しなくても、澪ちゃんの思いはりっちゃんには届いてるよ、絶対!
      以上、私の思う澪ちゃんのいいところでしたー」

    澪「…………ふ、っふっふっふ、あっはっはっははっ」

    唯「うあ、澪ちゃんが壊れた」

    澪「唯、そういうときは普通性格とか褒めないか?
     っくく、天然だよ、唯は……ふふっ」

    唯「ええー澪ちゃんの良い所を私なりにまとめたのになー」

    34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/07(火) 23:27:10.45
    澪「私も、唯の良い所、知ってるよ」

    唯「おゅ!?」

    澪「一つ目は、唯なら何やっても、まあいいか……で許せちゃうこと」

    唯「……本当に?」

    澪「……二つ目は、ギターとか物を大事に扱ってること」

    唯「だってギー太は私の家族だもん」

    澪「三つ目は、そんな台詞を堂々と言っちゃうとこ。
      以上、私の思う唯の良い所でした」

    唯「えへへ、褒められるのって照れるよぉー……」

     ドライヤーのスイッチを切る。
     丁度、澪ちゃんの髪の毛も乾いてきてたから。

    澪「ありがとうな唯、そろそろ律も上がる頃だろうし、お風呂入っていってくれ」

    律「ふぃー、やっぱ夏は風呂に入らんとさっぱりしないなー」

     お風呂上りのりっちゃんはパンツ1丁だった。

    35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/07(火) 23:27:51.36
    唯「お、本当だ……澪ちゃんエスパー?」

    澪「まあ、音で判断しただけだ……律、服はちゃんと着てくれ」

    律「あ、悪い悪い」

     なんて軽口を叩いて、半袖のTシャツとハーフパンツを身に着けた。

    唯「なーんだ、じゃありっちゃん、お風呂借りてくねー」

    律「おう、シャンプーとかタオルも自由に使っていいからなー」

    唯「あ、タオルは持ってきてるから大丈夫ー」

    律「いってらー」

    唯「うぃーっしゅ」

    ――それからは入浴して、寝巻きに着替えて、お喋りを続け、眠った。
     翌朝は、りっちゃんの寝返りキックで起こされ、お昼は外食、ウィンドウショピングも兼ねて
     必要になる移動中のおやつ、小物、洋服など揃えたよ。ちょっと疲れたかな……。
     二人とは駅前でお別れして、私はマンションに戻り、明日の準備を済ませる。
     ギー太に、おやすみをしていっぱい眠る!
     

    36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/07(火) 23:28:31.99
    ――そして、合宿当日。
     新幹線やローカル路線を乗り換え、駅からは車でお出迎えされちゃった。
     ここの別荘は石造りで作られたヨーロッパ風の建物で、
     まるで日本にいるようじゃないみたいだった。
     こういうのってペンション? リゾート地? なんていうのかな?

    律「やっほー! 到着ぅ~~」

    唯「今回も海だよ海~!」

    澪「あんまりはしゃぐなよ、二人とも」

    律「おいおい、昨夜はしゃぎすぎて、ベースをずっと弄ってた澪さんが何を仰いますか」

    澪「エリザベス弄るくらいいいだろ別に……」

    紬「こっちの別荘使うの、何年振りかしら~」

    ?「先輩方、ようやく到着したんですね、お久しぶりです」

    37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/07(火) 23:29:12.40
    「!?」

     ムギちゃんを除く全員が驚く。
     髪の毛を二つ結んだ懐かしささえ覚えるその後輩……

    唯「あずにゃーん!?」

    律「な、なんで梓が来てるんだ!?」

    紬「サプライズプレゼント~、1回こうやってみんなに驚いて貰うのが夢だったの~」

    律「ム、ムギの仕業か……」

    澪「梓、嬉しいことは嬉しいが夏期講習とか勉強は大丈夫か?」

    梓「問題ありません。模試でもA判定を貰ってますので。
      1日、2日なら息抜きをしても影響も少ないですし」

    澪「まあ、梓なら大丈夫か」

    律「そうだな、唯でも大学に合格できたんだし梓なら楽勝だな~」

    唯「ええ~、りっちゃんだって、似たようなもんじゃん~」

    澪「でも本当に驚いたぞ、一昨日の集まりに参加しなかったのはこのためか?」

    紬「うん、梓ちゃんとお話ししてて~」

    38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/07(火) 23:29:53.05
    梓「丁度1週間くらい前でしょうか。ムギ先輩に話を持ちかけられていましたので、
      来ちゃいました。先輩達は相変わらず仲が良さそうで何よりです」

    唯「あーずーにゃ~ん!」

    梓「……久しぶりだとこうやって唯先輩に抱きつかれるのも、いいものですね」

    澪「梓、なんか変わったか……?」

    律「そうだな、なんだか落ち着きというか貫禄が今までとは違うというか」

    梓「私だって、もう3年生なんです。いつまでも、子どもじゃありません」

     あずにゃんは、私達と離れて成長したのかな、私より大人っぽいよ。
     ちょっと寂しいかも……。
     今回は個室に部屋が振り分けられていたので、
     一度荷物を置いてからスタジオのある部屋へ再集合ってことになったよ。

    唯「ギー太、今日もよろしくね~」

     もうすっかり手になじんだ愛用のギターを持ってスタジオへれっつごー。


    39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/07(火) 23:30:33.48
    澪「お、やっと来たな」

    唯「お待たせー」

    梓「こっちの準備はもうできてます」

     久しぶりに全員揃ったからか、今回はまじめに練習タイム。

    律「じゃあまずは、ふでペンからな、梓忘れてないよな~」

    梓「放課後ティータイムの曲なら全部完璧に覚えてますから大丈夫です」

    律「うっし、ワンツスリーフォーワンツー」

     入りはギターの私から、あずにゃんから学んだとぅろろ~んも今じゃ失敗しないよ。
     澪ちゃんが1番、私が2番を歌いラスサビは全員で合唱した。
     やっぱり、音楽はみんなで演るほうが楽しい。
     できたらこの楽しさをいろんな人にわけてあげたいよ。

    唯「やっぱ歌うのって気持ちいいよね~」
     
    梓「唯先輩が楽しそうに歌うからつられちゃいました……」

    紬「私も~、なんだか合唱部に入ろうとしてた頃の記憶が蘇ってきちゃった~」

    40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/07(火) 23:31:14.20
    唯「ムギちゃん、合唱部に入ろうとしてたの!?」

    紬「そうよ~、でも、りっちゃんと澪ちゃんの二人を見てたら、
      こっちの方が楽しいかも~って、けいおん部に入部しちゃいました~」

    唯「そして、私が3人の演奏を聞いて入部ぅ~」

    梓「……私は、先輩方の演奏を聞いて、凄く魅力的だったので……」

    澪「そういえばそういう流れだったな、私が律に引っ張られて、
      ムギが間違えて音楽室に入ってきて、律が引き止めて……、
      唯が加入して……もうあれから3年以上も経ったのか……」

    律「澪、一つ良い言葉を聞かせてあげよう。
      時間は人を待たない、ならば人は走り続ければいい。
      一度眠ってしまえば、人は死ぬだろう。生きるには、時間を見失わないことだ。
      諦めなければ、人は勝利と栄光を手にする……だったかな」
     
    梓「なんですか、それ?」

    紬「光陰矢の如しとは少し違う、かしら……?」

    律「どっかの洋詩を訳したものだったかな……、
      まあ、澪も過ぎ去った時間を悔やんでもしょーもないってことで、
      前を見ていこうぜ、前を!」

    41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/07(火) 23:31:54.63
    唯「果てしなく、りっちゃんの口から出た言葉とは思えないよ……」

    梓「今、律先輩がしっかり先輩に見えました」

    律「おまえら、喧嘩うっとんのかぁ……っ!」

    澪「ふふっ、律ありがとうな」

    律「……次は『Don't say"lazy"』やるか!」

    梓「あ、照れ隠しで話題そらしました」

    律「梓ぁー、それ以上言うと、今夜眠れなくしてやるぞー」

    唯「でもりっちゃん、その曲はあずにゃんが……」

    梓「弾けますよ」

    唯「なぜにっ!?」

    紬「私が、梓ちゃんの分のパートを一緒に編曲したから~」

    梓「私のソロも入れさせて貰いました、曲の入りはドラムからですよね、どうぞ」


    42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/07(火) 23:32:35.21
    あずにゃんの言った通り、ずれることも、つまることもなく、音が合った。
     そういえば、今のけいおん部って部員が何人いるんだっけ?
     とか考えてたら私がミスしちゃった。

    律「唯、リズム乱しすぎだ、ポリリズムでも目指すのか?」

    唯「ごめーん、ちょっと考えごとしちゃって」

    梓「何を考えていたのですか?」

    唯「今のけいおん部って、何人いるのかなーって」

    紬「あら、唯ちゃん知らなかったの?」

    唯「うん、憂と純ちゃんが入ったことくらいまでしか」

    梓「それで合ってます。私を含め、けいおん部は3人です」

    澪「部長は梓か」

    梓「そうなりました。新入生も集められませんでしたので」

    唯「……?」

    梓「どうしたんです? 何か聞きたいことでもあるんですか唯先輩」

    43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/07(火) 23:33:15.57
    唯「憂と純じゃんもけいおん部の部員なんだよね?」

    梓「そうですけど」

    唯「この合宿には参加してないよ?」

    梓「……都合が合わなかったみたいです、本当なら2人にも来て貰うはずだったんですが」

    紬「……」

    律「ならしょうがないな、ほら、もう一度やるぞ、今度はしっかりな唯」

    唯「あいあいさー」

     今度は失敗しないようにしないと……。
     ギターもドラムもキーボードもベースも澪ちゃんの声も調和していく。
     この一体感、音に命を吹き込んでるみたい。
     っと、ここであずにゃんのソロパートなんだ、初めて聞いたよ。
     やっぱり私より技術あるなあ、あずにゃん先生はー。

    44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/07(火) 23:33:59.66
    律「おおっ、2回目にしちゃよく出来てたな、梓のソロもいい感じだったし」

    澪「ああ、これなら路上でも演奏できるレベルだぞ」

    唯「そうだよ! 思い出した!」

    梓「どうしたんです? 突然」

    唯「ライブだよ! この曲、外でやろうよ!」

    梓「ライブハウスの予約でもしてるんですか?」

    律「まったくしてないぞ」

    唯「ゲリラライブだよ! 路上で演奏するの!」

    澪「無理! 絶対ヤダ!」

    唯「澪ちゃん、私がボーカルやる曲でもいいからやろうよー」

    澪「冗談だと思ってたけど、本気でやるつもりだったのか……」

    紬「ここら辺はあまり人がいないから、駅方面でやらないとダメだと思うわ」

    唯「じゃあ駅まで楽器持っていってやろうよ」


    45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/07(火) 23:34:40.23
    梓「どうやってドラムを運ぶんですか? これ、かなり重たいですよ」

    唯「ムギちゃん! 車貸して!」

    紬「いいけれど……」

    唯「りっちゃん、運転して!」

    律「私かよ! まあ免許持ってるの私だけだしなあ」

    梓「律先輩、免許取ったんですね」

    律「ああ、春休み中にな、時間が余ってからさっさと持っておいた」

    唯「りっちゃんは行動派だよねー」

    律「おうよ、何でもこなす美少女だからな」

    澪「あとの問題は許可を取っていないところで演奏をすることだな」

    律「さらっと流すなー」

    唯「音楽に国境がないように許可も必要な――」

    律「あるからな」

    唯「うぅー、美少女のりっちゃんがなんとかしてよー」

    46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/07(火) 23:35:21.51
    梓「可愛ければ何やっても許されるというわけではありません……」

    紬「可愛かったら、私、許しちゃうかも~」

    律「……」

    澪「まあ、いきなり路上はマズイだろうから、
      また今度どっかでライブハウスを借りよう」

    唯「あずにゃあんはどう思う?」

    梓「微妙にアクセントつけるのやめて下さい。
      そうですね、やれたら面白そうではありますが、
      私からすればやはりまだ練習が足りないかと……」

    唯「厳しいよぉー」

    律「よーしじゃあ続けるぞ、もう一度――」

     
     それからは夕方近くまで演奏は続いたよ。
     ギー太はちょっと重いから大変だったよ。
     あとは待ち望んだ――

    47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/07(火) 23:36:01.97
    律「――そんじゃ今日はここら辺にしておくか」

    唯「夕食の時間だね!」

    澪「そうだな、買い出ししてくるか、今回は何食べようか?」

    梓「わたし、今回もバーベキュ」

    律「あいや、ちょっと待ったぁ!」

    澪「なんだよ、律」

    律「今回は、唯が夕食を作ることになっている!」

    唯「ええぇ! 疲れたから今回はパスでいいよ!」

    律「何を言うかぁ! そんなんじゃいつまで経ってもカップラーメンしか食えなくなるぞ!」

    梓「唯先輩の食生活そんなに酷いんですか?」

    律「あぁ、唯は料理ができない、したくない、食べたいだからな、必然的にインスタントになる」

    48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/07(火) 23:36:48.77
    梓「唯先輩……」

    唯「料理を作るくらいだったらぁ! 寝るもん!」

    梓「私も手伝いますから、一緒に作りましょう」

    澪「何を作るんだ?」

    梓「順当な線をつけばカレーライスがいいと思います」

    律「そうだな、カレーが作れるようになれば、1回作るだけで何日かは持つな」

    唯「みんな、ありがとう~」

    律「じゃあ、買い出しいくぞぉ~」

     歩いて食材の売っているスーパーまで、
     夏野菜カレーということでなす、じゃがいも、にんじん、かぼちゃ
     お米、水、玉ねぎ、ピーマン、りんご、コーヒー、しょうが等を購入。
     宿泊先まで持って帰る、だけどこれだけで、私の腕はもう限界だよ……。
     ムギちゃんが休憩のためのティーを淹れてくれたおかげで体が癒されたけど~。

    49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/07(火) 23:37:29.20
    唯「はいはーい! じゃあまずは……何からすればいいんだっけ?」

    律「そっからかよ!」

    梓「作業を分担させたほうがいいですよね」

    紬「そうね~、じゃあ私お米研ぐわ~」

    澪「私も、お米関係が良い……」

    律「じゃあ、私、唯、梓でカレー担当な」

    唯「よろしくお願いします!」

    梓「では、野菜を洗うところから始めましょう」

    唯「それくらいはいくら私だってできるよ~」

     袋から野菜を出して土を落としていくよ。
     じゃがいももにんじんも綺麗にしていくよ。
     玉ねぎも水に浸けて――


    50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/07(火) 23:38:30.43
    梓「玉ねぎは水に浸けないで下さいね」

    唯「え? なんで?」

    梓「血液をサラサラにする成分が抜けていっちゃうからです」

    律「ナスは逆に絶対に水に浸しておけよー、アクで料理の味が落ちるからー」

    唯「…………なんでそんなことを知ってるの?」

    梓「家庭科で習いませんでしたか?」

    律「だよなあ」

    唯「~~♪」

    梓「口笛で誤魔化さないで下さい……」

    律「次は野菜の皮を剥く作業だ」

    唯「私にまかせてよ! 楽勝だよ」

     キッチンに置いてあった皮むき機があるから。
     じゃがいももにんじんにもこれで勝てるよ!

    52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/07(火) 23:39:11.11
    律「唯の場合ピーラーを使ったほうが安全だな、包丁だと指を落としかねん……」

    澪「何も聞こえない何も聞こえない何も聞こえない」

    唯「カボチャの! 皮! これじゃ! 剥けないよ!」

    梓「そんなの無理に決まってるじゃないですか」

    律「カボチャは皮も食べられるから剥かなくていいぞ、
      てんぷらとか煮物でも皮はついてるだろ?」

    唯「そう言われるとそんな気がしてきたよ」

    梓「ただカボチャは切るのにとっても力を使いますので……」

    律「梓にはちょっとキツイか」

    紬「私にまかせて~、……それっ!」

    唯「おお、あんなに固いカボチャが真っ二つに、ムギちゃん力持ち~」

    紬「キーボードをいつも持ち歩いてるから腕に力がついちゃったみたい」

     たしかあのキーボードセット15kgくらいだっけ?
     文化祭の時はドラムセットを軽々運んでたし、
     ……うーん、ムギちゃんって鉄人?

    53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/07(火) 23:39:52.62
    律「次は、野菜を切っていく作業だぞ」

    唯「よ、ようやく包丁の出番……」

    梓「果てしなく不安を誘うのはなぜなんでしょう」

    律「いいか唯、切るのは野菜だけにしておけよ……」

    唯「りっちゃん~、私はそんなドジじゃな――あ……」

    澪「ひぃ!」

    唯「な~んて冗談だよ、澪ちゃん」

    律「絶対に! 切るなよ」

    梓「唯先輩、包丁は置いてください、私がやります」

    唯「…………私がやるよ、私でもできるから、ね」

    梓「でも」

    律「唯にやらせてやれ、甘やかしてたらいつまで経っても成長しないぞ」

    梓「わかりました」

    54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/07(火) 23:40:33.48
     じゃがいもの芽を取ることくらいは覚えてる。
     包丁の角を使って、ほじくる。
     芽を取ったじゃがいもとにんじんは乱切りに、玉ねぎは手でちぎる。
     ピーマンは輪切りにしてから種を取る。

    律「お、集中しだしたか……」

    梓「特に言うことがないですね」

    唯「どうよっ! これが私の実力だい!」

    紬「唯ちゃん上手ね~」

    唯「えへ、えへ、えへへ」

    律「その不気味な笑い方やめて」

    梓「じゃあ、下ごしらえも終わったことですし、煮ていきますか」

     お鍋にミネラルウォーターをドパドパと入れ火をかける。

    唯「ふふん! そーれ、全部の野菜も一気に投入~!」

    律「するな!」

    56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/07(火) 23:41:14.23
    梓「硬い野菜、大きいものから煮ていきます、ルーは最後ですからね」

    唯「そ、それくらい知ってるよ~」

    律「今、声が裏返ったな」

     とりあえず、かぼちゃ、じゃがいもを投入。
     あとはにんじん、水を切ったナス、ピーマンを投入。
     ぐつぐつ煮込む。

    梓「そろそろ、ルーを投入しますね」

    唯「おお、カレーっぽくなってきたよ~」

    律「じゃあ、隠し味の登場だな」

    唯「なにそれ~?」

    律「私たちがなんでりんごとしょうがとコーヒー豆を買ったんだと思う?」

    唯「食後のデザート?」

    律「違うわっ! カレーに入れるんだよ」

    梓「しょうがは夏バテ対策といったところでしょうね」


    57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/07(火) 23:41:55.35
    律「はい、フードプロセッサー」

    唯「……ええ~、まだ作業するの~? もう疲れたよ~」

    梓「休んでてもいいですよ、別に」

    唯「やります! 林檎はこのままいr」

    律「皮むけよー」

    唯「あ、やっぱりー」

     林檎の皮むきは意外と難しい。 
     包丁の角度と、力の入れ具合と林檎を回しながら切っていく高等技術が要求されるよ!

    律「なんで林檎の皮むきができるんだよ……」

    唯「これできるとカッコイイから練習したことがあってね~」

    梓「変です、唯先輩」


    59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/07(火) 23:42:36.28
    唯「はいはいはい! これで終わりだよね?」

    律「綺麗にできたな~」

    梓「じゃあプロセッサーでペースト状にしましょう」

    律「1分もかけりゃ充分だからな」

     林檎を投入してスイッチオン~。
     ああ、生で食べたかったよ……。
     あとはこの林檎とみじん切りにしたしょうがとコーヒー豆を、
     カレー鍋に入れてまたぐつぐつ煮込んではいできあがり!

    律「そろそろいいだろ……うん、味も悪くない」

    澪「ご飯も、炊き上がったぞ」

    唯「やったー、ようやくごはんの時間だよ~」

    律「なんだかんだ言って、唯に足りないのは知識とやる気だけだな」

    梓「そうですね、包丁も使えるみたいでしたし」

    唯「だって、一人分作るために動くのって面倒なんだもん」

    梓「…………」


    60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/07(火) 23:43:16.78
    律「唯らしいっちゃ唯らしいな」

    澪「盛りは私とムギでやるから先に座ってていいぞ」

    律「頼んだ、澪、ムギ」

    紬「は~い」

     木製のイスに座るとひんやりとしてて、とても気持ちよかった。 
     具がゴロゴロ残った野菜カレー、とっても美味しそう!
     私が真ん中、右にあずにゃん、左にムギちゃん、
     テーブルの反対側に澪ちゃんとりっちゃん。
     みんなでいただきまーすとして一口目を食べる。

    梓「美味しいですね」

    律「ああ、美味い」

    紬「本当、コクがあって美味しい」

    澪「……美味しい」

    唯「私、やればできる子!」

    61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/07(火) 23:43:57.53
    律「この調子で作っていければ、唯も立派な食生活が確保できるのにな」

    梓「そういえば、律先輩と澪先輩は同棲してるんですよね、食事はどちらが作っているんですか?」

    律「同棲どころか同衾もしてrおぶはぁ!」

    澪「律が調理で私が洗濯や掃除、ゴミ出しをしている」

    唯「うわ、りっちゃん、おでこ痛そう」

    梓「そうなんですか、律先輩は意外と家庭的ですよね」

    律「意外と、は余計だぞ梓ー」

    澪「梓も高校生活のほうはどうなんだ? わたしたちがいなくなって寂しくないか?」

    梓「……憂や純もいますから、大丈夫ですよ、心配しすぎです。
      それに、とっても素敵な曲を私にプレゼントしてくれたじゃないですか」

    律「ま、大丈夫そうだな、そーいや、梓は志望校決めたのか?
      さっき、A判定とか言ってたけど」

    澪「そうだ、聞いてなかったな、唯もメール送ったんだろ?」

    唯「にこにこ」

     えーと、いろいろあって忘れてたよ。

    62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/07(火) 23:45:18.64
    澪「送ってなかったのか……」

    梓「……私はN女子大です。先輩方と同じところに行こうと思ってます」

    紬「また楽しくなるわね~」

    唯「あずにゃん、また一緒だね!」

    梓「……っ!」

    澪「対策問題とか作ろうか? 赤本と並行してやるといい」

    梓「……ありがとうございます、ぜひお願いします」

     ――お喋りして食べ、みんなで作ったカレーは本当にとっても美味しかったです!
     次はお風呂タイム。汗一杯かいたからさっぱりできて極楽極楽~だよ。
     パジャマに着替えて、大部屋に集合!

    67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/08(水) 00:00:07.65
    律「さっぱりしたところで今回の目玉、王様ゲ~ム!」

    唯「待ってましたぁ!」

    紬「楽しみねえ~」

    澪「そんな企画、今初めて聞いたぞ……」

    梓「まあ、別にいいですけど」

    律「ルールは知ってるよな? 
      特徴のないこの割り箸を缶に入れる。
      割り箸には番号と王様のマークが振り分けられてるから、
      王様を引いた人が特定番号の人や複数の番号を対象に命令させる。
      但し、王様にOOしろ~みたいな王様を含めた命令はできない。
      あと、明らかに無理なのも命令しちゃダメ、以上」

    唯「おー、大丈夫だよ~」

    紬「早くやろ、早くやろ!」

    律「よ~し、いくぞ、王様だーれだ!」

    68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/08(水) 00:01:55.47
    >>63
    基本夜しかいないから、できたら1晩で全部投下させたいんだ

    >>66
    二人でも見てくれれば充分嬉しいですよ

    69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/08(水) 00:02:55.29
     ……③番だよ、王様じゃないや~。

    律「で、誰が王様だ?」

    紬「は~い、私が王様で~す」

    澪「ムギか……なら安心だ」

    紬「え~と、じゃあ②番の人が③番と正面ハグ30秒~」

    唯「はいは~い、私③番~」

    澪「わ、わたしか……」

    唯「澪ちゃん……私、恥ずかしいよ……」

    澪「変な演出は止めてくれ! 本当に恥ずかしくなってくるから」

    唯「じゃあさっそく、ギュー」

    紬「まぁ、素晴らしいわね~」

    梓「……30秒って、長いですね」

    70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/08(水) 00:03:35.92
    律「ほい、終了だな」

    澪「……うぅう、ムギなら安心だと思ったのに……」

    律「それじゃ、王様だ~れだ」

     ――今度は④番、王様引きたいな~。

    紬「あ、また私が王様~」

    唯「くじ運すごいねムギちゃん! 羨ましいよ~」

    紬「じゃあねえ、①番の人が②番の人にフレンチキス~」

    律「ハードル上げすぎじゃね!?」

    唯「誰と、誰がキスするのかな~」

    梓「私です」

    澪「また私だ……」

    紬「あら、梓ちゃんと澪ちゃんなのね……」

    71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/08(水) 00:04:22.64
    澪「梓、軽くだからな、軽く、きき緊張することはないぞ」

    律「澪がいい感じにテンパってきたな」

    梓「……澪先輩、目閉じてください」

    澪「おおお、おう」

     あずにゃんが、背伸びして、軽く澪ちゃんの唇に触れる。
     キスっていいよね、あったかくなるし。

    紬「……ふぅ、良い光景、でもそれはソフトキスよ~」

    律「ムギ、それ以上やったら澪が壊れるからその辺で終わらせてやってくれ」

    紬「は~い」

    澪「はぁ……はぁ」

    唯「澪ちゃん、顔赤い~」

    律「……」

    72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/08(水) 00:05:03.70
    紬「それじゃ、もう一回、王様だ~れだ!」

     ……王冠マーク!

    唯「はいはい、私だよ~」

    紬「あら、唯ちゃんに持っていかれちゃったわね」

    律「それで、唯はどんな命令をするんだ」

     どうしようかな?
     一発芸でもやらせてみようかな?
     でも、それじゃ難しそうだし……。

    唯「じゃあ、①番と④番の人の着ているトップスを交換する~」

    律「私かよっ!」

    澪「…………わ、わたしだ」

    梓「澪先輩もある意味くじ運が強いですね」

    律「ほんじゃ、ちょっと待ってなー、ほら行くぞ澪、ここで着替えるつもりか?」

    澪「わかった、わかったから引っ張るな」

    紬「楽しみね~」

    73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/08(水) 00:06:17.35
    梓「ただ、あの二人だと面白みがなさそうですけど……」

    唯「タンクトップの澪ちゃんと、Tシャツのりっちゃんが逆になるんだよ!
      面白いよ、絶対!」

    紬「ワクワク、ワクワク」

    梓「あ、戻ってきました」

    唯「あれ? りっちゃんだけ?」

    律「あー、澪のやつ、ちくしょう……」

    梓「同じ女の子なのに、律先輩の着てる澪先輩の服、サイズ余ってますね」

    律「うるせいやいっ!」

    唯「澪ちゃ~ん、はやくはやく~」

    澪「……ここここ、こんなの恥ずかしすぎて出られない」

    律「だぁぁぁぁ! 早くこっちに来い! 来ないと、絶交だ!」

    澪「りつぅ~」

    唯「わ、澪ちゃんが大胆になった!」

     登場した澪ちゃんはお腹が丸出しだった。
     せくしぃーな澪ちゃんはカッコいいよ。

    74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/08(水) 00:07:05.31
    澪「解説しないで~!」

    梓「……あ、だから律先輩……」

    律「ふふふ、それ以上は言うな」

    紬「りっちゃんはタンクトップで胸の部分が余ってるから、
      おっぱいがチラチラ覗いちゃってるわね」

    律「うがぁー!」

    唯「落ち着いて、りっちゃん!」

    梓「……次、いきますよ、王様だーれだ!」

     ①番……、なにかやりたいな~。

    律「いよっしゃあぁぁぁ! 私だぁ! っふっふっふ」

    澪「変な命令は止めろよ……」

    律「①番が!」

    唯「おおっ!」

    律「舌の上に粒チョコを乗せ! ②番の人が!」

    梓「……ッ」

    律「①番の舌の上にあるチョコを舐めとる!」

    76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/08(水) 00:08:03.12
    澪「……わ、私じゃなくて良かった」

    紬「す、す、素晴らしいわ、りっちゃん!」

    律「反応からして唯と梓か、ほら、これが粒チョコだからな」

    唯「……ん、はああんはん、あー」

    律「舌だしたまま喋ってると何言ってるかさっぱりわからんな」

    紬「ほらあずにゃん、んー、じゃないかしら」

    唯「はあはあ」

    紬「そうそう、みたい」

    律「何故わかる……」

    梓「…………」

    澪「どうした梓?」

    梓「目は閉じないで下さいね」

    唯「……?」

    梓「頂きます」

    唯「……!?」

    77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/08(水) 00:09:13.45
    紬「す、凄い、舌を絡ませることで口内の温度を高めチョコを溶かしていってるわ!
      唾液と唾液が混ざり合ってチョコの原型がなくなっていく……!」

    律「いや、そんな冷静に解説すんな」

    澪「あわ、あわ……」

    唯「…………ふわぁ!」

    梓「ご馳走様でした」

    律「この王様ゲーム、どんどんヤバイ方向に行きそうだからもう終了な」

    紬「ええ~、これからが面白くなってくるのに~」


     王様ゲームはこれでおしまいだったよ。
     あずにゃんが積極的すぎて少し驚いちゃった。
     今日はもう寝るだけだよ。
     各自、自部屋に戻って、まったりまったり。


    唯「今日の一日は楽しかったよ~ギー太、こんな日が毎日続けば嬉しいよね~」
     
     ベッドの上でギー太を抱き、最近の出来事を思い返していく。
     でも、やっぱり一番印象に残ったのはあずにゃんの成長……かな。
     私は私のまま、少し、少しだけだけど危機感みたいのを感じちゃうよ。
     うつろうつろしていたら、ドアが数回ノックされた。
     誰だろう、と思ったら、聞きなれた声がした。

    86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/08(水) 00:45:34.70
    紬「唯ちゃん、起きてる~?」

    唯「あ、ムギちゃ~ん、入って入って~」

    紬「お邪魔しま~す、今日は一段と楽しい日だったわね~」

    唯「ムギちゃんも私と同じなんだよ、嬉しいな」

    紬「最近は、あんまり全員で練習できなかったし、今日は梓ちゃんも一緒だったしね~」

    唯「そだよね、あずにゃんが来るとは思ってなかったから凄く驚いたよ!」

    紬「唯ちゃんは、梓ちゃんが来てくれて嬉しかった?」

    唯「勿論だよっ! 私、あずにゃん好きだし」

    紬「まあ、焼けちゃうわね~」

    唯「ムギちゃんも、りっちゃんも、澪ちゃんも、みーんな好き」

    紬「……誰が一番好き、って聞いたら唯ちゃんはどうする?」

    唯「……えぇ?」

     誰が一番? 
     ふとみんなの顔が、思い出が、よぎってしまう。
     このメンバーで好きな人を順序づけることなんて出来ない……よ。

    87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/08(水) 00:46:15.32
    唯「うーん、たぶん、答えは出ないんじゃないかなー」

    紬「本当に? 唯ちゃんは答えを持ってるはずなのに、わからないかな?」

    唯「む、ムギちゃん? どうしたのかな? ぽわぽわ~な感じが消えちゃってるよぉ」

     もう一度考えてみる。
     私が、一番好きなのは……。

    紬「もう少し具体的に話しをしていきましょう、唯ちゃん。
      唯ちゃんが一番ドキドキする相手は誰?」

    唯「わ、私がドキドキする相手……?」

     ここで、何故かあずにゃんの顔を思い出してしまった。
     さっきのチョコのせいだろうか……。

    88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/08(水) 00:46:57.97
    紬「名前は言わなくていいわ……、思い当たる人のことを、本気で考えてみて欲しいの」

    唯「ムギちゃん……どうして、かな?」

    紬「一度、こういうことやってみたかったの~、
      それじゃあおやすみなさい、唯ちゃん、いい夜を」

    唯「……うん、おやすみ、ムギちゃん」

    紬「願わくば――でありますように」

    90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/08(水) 00:54:30.08
     ムギちゃんの呟きは、チリリリリという虫の鳴き声と共に吸い込まれていった。

     なんで今、ムギちゃんが私の部屋に来てまでこんなことを言いに来たのかなんて知らないけど、

     きっと大事なことだったんだと思う。

     一人になった私は、けいおん部の人達、

     その中で、ムギちゃんに言われた相手のことを想ってみることにした。

     ――そう、出会いは部室、私は2年生で彼女は1年生だった。

     彼女、ううん、あずにゃんは謙虚だった。

     初心者ですけど、なーんて言っておきながら私より遥かにギターが上手かった。

     正直、あれ、私の立場ヤバイのかな、なんて思っちゃったりもした。

     でも、あずにゃんは喜んで私にギターを教えてくれたよね。

     2年の合宿の時、私だけ技量が足りてなかったからみんなに申し訳なくて、

     夜に一人で練習してたけど、あずにゃんが来てくれて一緒に練習もした。

     嬉しかったよ、本当に。

     ちゃんとしたピッキングフォームや、チョーキングとか全然知らなかったけど、

     段々解るようになってきたのも、あずにゃんのおかげだったよ。

    91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/08(水) 00:55:10.45
     ギターが上手いだけじゃなく、変に生真面目なところとか、

     お菓子に釣られて誤魔化されちゃうとことか、抱きしめられると嬉しそうな顔をするとことか、

     いっぱい、いっぱい私やけいおん部を、盛り上げてくれた。

     文化祭の時も、私が熱出して休みこんだときに一番心配してくれた。

     ちょっと泣きそうになったのは秘密。

     でも、私はギー太を置いてきちゃって、ライブにまで迷惑をかけちゃった。

     誰も私を責めてくれなかったし、フォローもしてくれた。

     あれには泣かないわけにはいかなかったよ。

     今まで好き放題してた、私の能天気さをも、笑って許してくれた。

     みんながもっともっと好きになっちゃった。

     そういえば冬休みの前、あずにゃんを怒らせちゃったことがあった……。

     あれは、あずにゃんを好きな気持ちを表しただけだった、

     みんなも好きだったから、おすそ分けした。

     あずにゃんのファーストキス。

    92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/08(水) 00:55:51.09
     あずにゃんの大事なものだったかもしれないキスを、私は軽々と奪ってしまい、

     あまつさえ、みんなに共有しちゃった。

     そしたらあずにゃんが部室を出ていっちゃって、澪ちゃんに怒られて、あずにゃんにメール送って、

     その次の日に、デートして、私の家に泊まっていって、仲直りもした。

     それからはいつもの私達に戻った。

     3年に進級して、進入部員を探して、でも5人の関係が良かったからそのままが良いなぁって言って、

     あずにゃんが一人になっちゃうことも考えられないまま押し通しちゃった。

     でも、それじゃあダメだよね、あずにゃんだって、楽しいからけいおん部にいるのに、

     一人になっちゃったら、何も残らなくなっちゃう。

     だから、部費でトンちゃんを買って、後輩を作ったの。

     あとは一緒に町のお祭りに参加したり、夏フェスを満喫したり、

     最後の学園祭をやりきったり、本当に沢山の思い出がある。

    93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/08(水) 00:56:48.15
     そして、あずにゃんが、本当は寂しがり屋さんだってことも知っている。

     廊下を歩いている時、一人でいるときを見かけると、あんまり楽しそうじゃない。

     それは普通のことだけど、教室にいるときもあんまり楽しそうじゃないのはダメだよ。

     私があずにゃんに抱きつくのは、可愛いからだけじゃない。

     楽しんで貰いたいから、笑って貰いたいから、私は抱きつくんだよ。

     抱きつかれたあずにゃんは、いっぱい笑顔になるし、

     照れ隠しに怒ることもあるけど、それはやりすぎた時だけ。

     私達の卒業式の日、先に行かないで下さいと言って泣いたあずにゃん。

     寂しい気持ちは解っていたから、あずにゃんに内緒で作った1曲を送った。

     そして今日、あずにゃんはちょっぴり大人になっていた。

     つい抱きしめたくなるような、不安定な気持ちを抱えてたあずにゃんが変わっていた。

     なんだか、胸が苦しいや。

     あれ? 本当に寂しかったのは、私、なのかな?

     依存していたのは、どっちだろう?


    94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/08(水) 00:57:29.26
     甘えてくれたあずにゃんと甘えさせていた私。

     一つが欠けたら、私に甘えてくれる人がいなくなっちゃう。

     憂は甘えてくるタイプじゃないし、りっちゃんも、澪ちゃんもムギちゃんも違う。

     やっぱり、あずにゃんじゃないとダメな気がした。

     私はどっちかというと、人に甘えて生きてきたかもしれない。

     和ちゃんは頼れる幼馴染、憂は何でもできる妹、自分で言うのもなんだけど自由奔放な私。

     自然と、誰かに寄り添って生きてきた。

     それは、一人暮らしをするようになってから強く感じるようになった。

     自分一人で動くのが、こんなに面倒なことなんて思わなかった。

     誰かと一緒にいたい、と思う時間が多くなった。

     誰かに、一緒にいて欲しいと思われたい気持ちも強くなった。

     頼られることで、私は成長するんだ、成長したいって感じてたんだよ。

     だから今、私は足元がぐらついてるのかもしれない。

     自分自身で、私を支える何かを捜さないといけないのかもしれない。

     でも。そんなの簡単には見つからないよ。

    95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/08(水) 00:58:09.84
     今の私にあるのは、音楽だけだ。

     音楽は好き。

     音楽を一緒に楽しめるみんなが好き。

     でも、一人で音楽をやろうかと思ったら、たぶんやらない。

     私の音楽を聴いて喜ぶ人が、喜ばせたい人が一人でもいるならやるかもしれないけど。

     でもやっぱり、放課後ティータイムという5人でやる音楽が、私は好きだから。

     一人ではやりたくない。

     放課後ティータイムのメンバーなら、デュエットでもいい。

     一つだけ解ってるのは、気持ちを共有できる誰かがいるから、

     私は音楽を好きなんだということだけだよ。

     だって、大学を卒業しちゃったらみんなとは絶対に別れることになるよ。

     そうなったとき、私が頼っているのは何になるのかな?

     何も浮かばない、何もならないよ。うーん、なんだか頭が重くなってきたよ。

     天井を見上げ、携帯電話を手に取る。

    96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/08(水) 00:58:50.37
     そういえば、つい先月に送った雑談メールのことを思い出す。

     私は、暇つぶしに『現実じゃないって何かな?』なんてメールを3人に送った。

     返信はすぐに来たよ。

     澪ちゃんは『夢、じゃないかな』と返した。

     りっちゃんは『理想じゃね?』と返した。

     ムギちゃんは『虚構……かしら』と返した。

     それぞれ答えが違ったんだっけ。

     言葉が少しずつ違ってたんだよね。

     それぞれについて、改めて考えてみることにしようかな。

    97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/08(水) 01:00:45.80
     私にとっての夢、それは皆で音楽活動をしてデビューすること。

     もっと多くの人に私達の音楽を聴いてもらいたいって思う。

     そして、私にとっての理想……放課後ティータイムのみんなといつまでも仲良く過ごせること。

     たとえ、解散したとしても、5人仲良しの関係をずっと続けていきたい。

     虚構って何? よく解らなかったから調べたんだっけ。

     フィクションとか、事実じゃないことを事実として作り上げること、とか出てきたんだよね。

     つまりは、妄想ってことなのかな。

     私の妄想……、妄想?

     あずにゃんが私に甘えてきて、私が甘えさせてあげられる関係がずーっと続くこととか?

     ははっ、確かに妄想だよ。

     ……疲れてきたから、もう寝よう。

    132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/08(水) 23:00:45.23
    唯「でも、こんなに、長く考え事をしたのって、久しぶりだよ……」

     喉が渇いたから、寝る前に水分補給しないといけないや。
     キッチンはどこだっけ?
     とぼとぼと暗い廊下を歩いていく。
     音のない世界は、少し不気味だった。
     大きく開けた場所、ロビーに着き、昼間に使った冷蔵庫を開く。

    唯「あぁー冷たくて気持ちいいよー」
     
     冷蔵庫の冷風に顔を埋める、これ本当に最高だよ。
     底にあったミネラルウォーターを手に取り、一気に飲み干す。
     喉の渇きが大分、癒され、眠気も少し飛んでった。
     冷蔵庫の扉を閉めると、むわぁっとした空気に浸ることになった。
     
    唯「寝よう……、明日もあるんだし……」

     今来た道を戻っていく。
     戻っていってる、はずだった。

    唯「あれ? どっちだっけ?」

     同じような部屋が連なっているために、自分の部屋を見失ってしまう。
     わたし、別に方向音痴じゃないよ、うん、違うのに。

    133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/08(水) 23:01:25.76
    唯「寝よう……、明日もあるんだし……」

     今来た道を戻っていく。
     戻っていってる、はずだった。

    唯「あれ? どっちだっけ?」

     同じような部屋が連なっているために、自分の部屋を見失ってしまう。
     わたし、別に方向音痴じゃないよ、うん、違うのに。
     
    唯「たしか、こっちだったよーな……」

     しばらく歩いていると、
     明かりの漏れている部屋を見つけた。
     一応遅い時間だし、起こしちゃまずいよね、って思ったからそーっと近づいた。
     そうしたら、話し声が、かすかに聞こえてきた。


    134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/08(水) 23:02:05.99
    ?「……ば、バカっ! こんなところで……誰かに気づかれたらどうするんだよ……っ」

    ?「もう寝てるだろ……それにあいつらなら気づかれても、構わない……な?」

    ?「そ、それはそうだけど、絶対驚くっ! 明日の朝、ちょっとぎこちなくなってるとかは嫌だぞ、私は――」

    ?「心配性すぎる、澪は……」

     どうやら、澪ちゃんとりっちゃんのようだった。
     あんまり気づかれたくなさそうだったので、
     少しだけ開いていたドアの隙間から、物音を限りなくたてずに覗き込むことにした。
     ごめんなさい、只の好奇心です。

    澪「なんか……いつもより、積極的……だぞ、律ぅ……」

    律「しょうがないだろ……あんなの見せつけられちまったら……澪と、したくなった」
     
    澪「唯と、梓……か、随分濃いキスだったな……」

    律「それに、澪、梓とキスしただろ」

    澪「あれは……仕方ないだろ……私だって、したくてしたわけじゃない……」

    律「気持ちよかった?」

    澪「……意地悪なこと言わないでよ、律のキスが、私は一番好きだ」

    135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/08(水) 23:02:46.66
     …………っ!?
     え? なにこれは?
     声が漏れそうになったのを手で押さえて、我慢した。

    律「まさか私達が、こんな関係になるなんて、思ってなかったよ」

    澪「また意地悪する……」

    律「高校のとき、いきなり澪に押し倒された時は、すんごく混乱したからな~」

    澪「うぅ~、だって律が、唯に簡単にキス許して……なんか許せなくなって」

    律「梓がファーストキスを奪われた時のこと、あれが始まりだったんだよな……」

    澪「……唯のキスは、気持ちよかった?」

    律「ああ、とっても」

    澪「んっ!」

    律「……んっ、くちゃ……ぴちゅ……そうそう、こんな感じで始まった。
      うん、やっぱり澪のキスが一番好きだよ」

    澪「今、キュンってなった……」

    律「澪は本当に可愛いよ……」

    澪「私は、律が好きだ、誰よりも」

    136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/08(水) 23:03:27.69
    律「私も同じだよ、澪」

    澪「……ヤダ、同じじゃヤダ」

    律「はあ?」

    澪「好きって言って、律」

    律「……好きだよ、澪、誰よりも」

    澪「うんっ」

     これ、は、見てしま、っても、いい、のだ、ろうか。
     私の心臓までバクバクしてきた……。

    律「澪の身体は、いつ見ても、女らしいな」

    澪「律が喜んでくれるから、私は良かったって思ってる」

    律「服……脱がすぞ」

    澪「確認しなくていいよ……律の好きなようにして」

     りっちゃんの手が澪ちゃんの服の下に伸びて、澪ちゃんの身体をまさぐっていく。
     澪ちゃんの裸、こうして見ると凄く破壊力あるかも。
     だって私、澪ちゃんのあんなとろけた表情、見たことないよ……。
     不思議と、嫌悪感は抱かなかった。衝撃の方が上回った?
     違う、私が求めていた答えがここにあるような気がしたから。
     幸せそうなりっちゃんと澪ちゃんを見ているだけで、羨望すら覚えちゃった。
     これ以上は見ちゃだめなんだろうけど、目も離せなければ、足も動かないよ。

    137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/08(水) 23:04:09.11
    律「なあ、澪、愛ってなんだと思う?」

    澪「永遠に踊り続けること、お互いを求めいつまでも回っていたい」

    律「私と、澪は、ずっと踊っていられるかな?」

    澪「できる、私と律なら、絶対に」

    律「じゃあ、5人で踊ることは出来るかな?」

    澪「律は、私だけじゃ、嫌なの?」

    律「バカ澪、二人だけの閉じた世界なんかじゃ、狭すぎるだろ。
      こそこそ隠れて付き合うの、私は嫌いなんだ、どうせならみんなに認めてもらって笑いたい。
      私は、この関係を、せめてメンバーには打ち明けたいって思ってるんだ」

    澪「でもこれがキッカケでバンドにひびが入るかもしれない……」

    律「入るかどうか、試してみよう、それで入ったら私達は――」

    澪「待って、まだ早いよ律、勝手に決めないで」

    律「でもよー、気づいてる奴いるぜ、ムギは確実、
      たぶん気づいてないのは、唯と梓……の二人だな」

    澪「梓は、どうだろうな、割とすんなり受け入れてくれる気がするんだけど
      私に対するキスと唯に対するキスの仕方の違いから、唯に気がありそうだったし」

     えぇ! そうだったのかな?
     私には、よく違いが解らなかったよ。

    138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/08(水) 23:04:49.54
    律「じゃあ問題は、やっぱ唯かー、どうすっかねー」

    澪「いや、唯も大丈夫だと思う」

    律「……どうしてだ?」

    澪「唯は、いい奴、だから」

     澪ちゃん、涙が出そうです。はい。

    律「……確かに、でも2日前の『お遊び』じゃ引いたぞ」

     あ、あれはだって、ねぇ。
     邪魔したら悪いのかなーって気持ちが芽生えてきたというか……。

    澪「いきなりあんなことしてたら泊まりにくくなるだろう……当然だよ」

    律「今は……どうだろうな、邪魔は入らないしこんなこともできるぞ」

    澪「や、やめっ、恥ずかしい……」

     ちょっと見えづらいけど、りっちゃんが澪ちゃんの――性器を広げてる。
     わずかにだけど、くちゅくちゅって音が反響してる。

    139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/08(水) 23:05:30.65
    律「なんだ、澪はもう感じてたのか」

    澪「律が来る前に……」

    律「自分で弄ってたんだな」

    澪「……うん」

    律「いけない猫だ、一人で発情してるなんて」

    澪「そういう律だって……ほら」

    律「好きな女と一緒にいるんだ、濡れもするさ」

    澪「ねえ律、一緒にしよ?」

    律「うん……」

     なにをするんだろうって思ったら、りっちゃんが服を全部脱いで、
     澪ちゃんの上に跨った。
     お互いの性器を合わせてるのかな?
     凄く、えっちだよ。

    澪「これっ! すぐイっちゃうから! あんまり激しくは! やらない! で!」

    律「わ、私だって! クリが擦れて! すぐキちゃうんだ!」

    140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/08(水) 23:06:10.97
     二人の声が、一段と大きくなった。
     嬌声っていうのかな、初めて聴いちゃったけど、ドキドキする……。
     でも、私、こんなことしてちゃいけないよね……。
     ゴメンね、と心の中で謝って、深呼吸をする。
     ようやく、身体が動くようになったので、静かにドアを閉める。
     二人がドアの音に気づいたかどうかはわからない。
     数回の深呼吸をして、すぐ近くにあるはずの自部屋を探す。

    唯「た、確かこっちだよね……」

     ようやく、見覚えのある部屋の前に立つ。
     なるほど、二つ隣の部屋だったね。
     心臓の音のほうが歩く音よりうるさく感じた。
     これ以上、音を立てたくなかったから、ドアをそっと開けた。

    梓「……遅いです、唯先輩。何処に行っていたのですか」

    唯「あ、あれ? ここ、あずにゃんの部屋だっけ?」

    梓「ここは間違いなく、唯先輩の部屋です」

    唯「な――」

    梓「何で? なんて聞かないで下さい。
      勇気を出して、部屋を訪れたのに、いないなんて卑怯ですよ」

    153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/08(水) 23:34:52.37
    唯「ちょっと喉が渇いてたから、水のみに行ってただけだよ」

    梓「20分近くもです――やけに顔が赤いですけど、どうしたのですか?」

    唯「う、ううん、何でもない! 何でもないから!」

    梓「……唯先輩、決してふざけているわけでもなく、本気なので、私の話を聞いてくれませんか?」

    唯「……うん、いいよ」

    梓「……私は、唯先輩が好きです」

    唯「うん、私もあずにゃんのこと好きだよ」

    梓「……私は、唯先輩を愛しています」

    唯「え、ええと」

    梓「ずっと前から、高校1年生の時から、私は唯先輩が好きでした」

    唯「私を……?」

    梓「唯先輩の、鈍感な笑顔は罪作りです、
      私はずっと、唯先輩と一つになりたかったです」

    梓「……唯先輩は、どうなんですか?
      今、本気で好きな人とかいるんですか?」

    154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/08(水) 23:35:40.96
     なんで、こんなにベストなタイミングで、告白されるんだろう。
     さっきまでは、妄想だと思ってたことが、現実になってくるよ。
     私は、素直に嬉しかった。
     抵抗なんて、ない。

    唯「あずにゃん、私はあずにゃんが好きだよ」

    梓「私の好きは、本気ですよ」

    唯「……ねえ、あずにゃんの本気ってどの程度なのかな?
      口だけで本気とか言われても、私には解らないよ」

    梓「っ! 私の想いは! ずっとずっと溜め込んで、
      唯先輩が卒業しても、まだ悩んで、でももう耐え切れなくて!」

     涙ぐんだあずにゃんを抱きしめる。
     今の気持ちを、私は生涯忘れないだろう。

    唯「あずにゃん、よしよし」

    梓「唯先輩に甘えるの、私凄く好きです。
      でも唯先輩の前でしか、甘えられません」

    唯「……私ね、あずにゃんが成長したなーって気づいたとき、
      嬉しさより、寂しさが上回っちゃったんだよ」

    梓「どうしてですか?
      私は強くなろうって頑張って、唯先輩にガッカリされないように振舞っていたのに

    156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/08(水) 23:36:21.54
    唯「……弱いのは私だよ、あずにゃんが憧れる私で私はありたいって気づいちゃった。
      私には、あずにゃんが必要なんだよ、私の側に……いてくれないかな?」

    梓「……私、唯先輩のこと、誤解してました。
      もっと高い場所にいると思ってたのに、意外と、手の届く場所にいたのですね」

    唯「……幻滅、させちゃったかな?」

    梓「逆です、もっと好きになれました。
      正しいことも、間違ったことも、どうでもいいんです。
      大事なのは、好きな気持ち、ですから」

    唯「じゃあ、私たちは……」

    梓「唯先輩、少し、待ってください。
      私、言ってないこと、あるんです」

    唯「……うん」

    梓「唯先輩には、全部を、聞いてもらってから、受け入れて欲しいんです」

    唯「いいよ」

    梓「私は、嘘を吐きました。  
      この合宿のこと、憂と純には伝えてないんです」

    唯「……」

    梓「唯先輩と二人きりになりたかったので、知らせませんでした。
      そして、ムギ先輩にも協力してもらいました」

    157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/08(水) 23:37:02.07

    唯「うん、なんとなくだけど、気づいてたよ」

    梓「……ごめんなさい。
      私は汚いですよね。友達より、自分を優先してしまって」

    唯「それは少し違うよ。『放課後ティータイム』は5人なんだよ?
      憂や純ちゃん、あずにゃんのけいおん部とは別物だから」

    梓「……そうでした。私たちと今のけいおん部は別物でしたね……」

    唯「……あずにゃんが伝えたかったことは、それだけ?」

    梓「私は、生意気で、ずるくて、絶対、唯先輩のことを縛ってしまいます。
      それでも、それでも、唯先輩は私を――」

    唯「受け入れられるよ、あずにゃんなら。
      それに、私だって、いつもゴロゴロしてて、あんまり考えないで行動するし、
      いっぱい迷惑かけちゃうよ?」

    梓「……っふふ、ですね、唯先輩。
      私の気持ち、受け取ってください」

    唯「あずにゃんがいれば、私は変われる。
      きっと、今より素敵な先輩になれるよ、だから、来て」

    梓「はい、もっともっと、私を、憧れさせて下さい。
      私が怖いものなんてなくなるくらいに、愛させてください」


    158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/08(水) 23:37:42.68
     どちらからでもなく、キスをする。
     ついばむように唇を合わせ、口を開かせた。
     柔らかい唇を舌で舐っていく。
     熱いよ、唾液の粘着質を含んだ水分が私とあずにゃんの口元を繋いでいる。
     さっきのチョコキスのお返しといわんばかりに、あずにゃんの口内を吸い取っていく。
     歯茎から舌の裏側、絡ませれば絡ませるほど、熱気が私達を包む。
     酸素ですら、二人の間には入れないよ。

    梓「……はぁはぁ、唯先輩、凄すぎです」

     一度、呼吸をするために、唇を離す。
     
    唯「本当の、フレンチキス、だよ」

    梓「……唯先輩」

    唯「あずにゃんの気持ち、なんだか解ってきちゃった……。 
      今、あずにゃんが私じゃない誰かとキスしてたら、怒っちゃうから」

    梓「唯先輩の怒った顔も、みたいです」

     生意気なことをいう後輩には、おしおきが必要じゃないかな。
     腕であずにゃんの頭を抱え込み、唾液をたっぷり含ませたキスを送る。
     唇が開いたので、親指と人差し指で顎を固定させ、唾液を嚥下させる。
     ゴクッ、ゴクッと喉が鳴った。飲み込んでいるんだ。
     もう止められないや、このまま、あずにゃんとキスを続けた。
     既に二人の口元は唾液でベタベタで、糸がベッドにまで垂れていた。

    159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/08(水) 23:38:23.07
    唯「あずにゃんも、私に、飲ませて」

    梓「……はい」

     ベッドに倒れこみ、あずにゃんが上位になる。
     あずにゃんは私の手を握り、小さい舌で、必死に私の口内を舐っていく。
     口の中で作り上げた、僅かな唾液を、私に流し込んでいく。
     すっごく、いやらしいけど、すっごく気持ちいいや。

    唯「澪ちゃんやりっちゃんたちより、凄いことしたいな」

    梓「……そういうことだったんですね、さっき顔が赤かったのは」

    唯「うん、だから私も勇気が出たんだよ」

    梓「澪先輩と律先輩には何か奢っておきたい気分です。
      大変お世話になりました、って」

    唯「それじゃ、お別れみたいだよ」

    梓「感謝の気持ちです、一番感謝したいのはムギ先輩ですけど」

    唯「あれ? 私は?」

    梓「言わなくてもわかるじゃないですか」

    唯「……恥ずかしがり屋さんだね」

    梓「……感じ取ってください」

    160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/08(水) 23:39:05.63
    唯「ん、わかった」

     薄手のパジャマに手を伸ばし、一枚ずつ剥ぎ取っていく。
     あずにゃんの身体はお風呂で何度も見ていたが、
     その時とは違う上気した白い肌が私を昂ぶらせた。
     私も服を脱いでいく、残ったのはお互い白いショーツだけ。
     裸と裸で抱き合うのって、いつもの抱きつきとは全然感じが違った。
     あずにゃんの肌はマシュマロみたいにふわふわ、まさにそんな感じだよ。
     もっと、触れ合いたい、そう思うことしかできなくなるくらい魅力的だった。
     
    梓「全身で、もっともっと唯先輩を、感じさせてください」

    唯「私、快楽には忠実だから、ね」

    梓「手加減は――」

     しないよ。下位にあずにゃんを押しやる。
     あずにゃんの太ももを右手でさするとくすぐったそうに目を細めた。
     左手で指を絡め、舌でピンク色の乳首を愛撫する。
     ふぁ! っていう声があずにゃんから漏れた。
     可愛い感じ方だなって、思う。
     小さな胸は掌で包むと完璧に隠れちゃうくらいだったけど、
     それがまた可愛くて好き。
     
    唯「あずにゃんは胸に弱いのかな?」

    梓「わ、わかりません、今まで胸で感じたことなんてないですから……」

    唯「じゃあ、ちょっと試してみようか」

    161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/08(水) 23:39:47.92
    何を? って顔をしてるあずにゃんの胸に、私の胸を合わせる。
     突起した乳首と乳首を擦り合わせ――私も感じてきちゃうよ、これ。

    梓「唯先輩の方が気持ち良さそうにしてるじゃないですか、声が漏れてましたよ」

    唯「えへへ、一緒に気持ちよくなっちゃおう」

    梓「……はい」

     もう一度、胸と胸をくっつけ、擦り合わせる。
     ジェットコースターで急降下するあの感覚より気持ちいいよ。
     下着が濡れていて気持ち悪かったので、脱ぐ。
     
    唯「なんか、感化されちゃったのかも……」

    梓「全部は脱がなくていいですから、そのショーツは足にひっかけておいて下さい」

    唯「……?」

    梓「そっちのほうが、なんだかエッチっぽい感じがするので」

    唯「あずにゃんの拘りがよくわからないけど、そうしておこうか」

    梓「私も、そうしますから」

     ショーツを脱ぎ捨てることなく、足の途中に絡ませる。
     ……確かに全部着ていないより、雰囲気あるかも。
     あずにゃんの割れ目は主張が小さく、小学生みたいだった。
     口にしたら傷ついちゃうかもしれないから言わないけど。

    162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/08(水) 23:40:28.55
    唯「あずにゃんも、えっちな液がいっぱい出てるね、太ももまで濡らしてる」

    梓「あ、当たり前です……こんなに激しくされるなんて夢にも思っていませんでしたから」

    唯「あずにゃんは、どこまでが本望だったのかな?」

    梓「それはもちろん、最後までですけど……」

    唯「最後って?」

    梓「うぅ、えっちして……」

    唯「えっちして、どうするのかな?」

    梓「一緒に、一緒に……」

    唯「一緒に?」

    梓「一緒に、イっちゃいたいです!」

    唯「……あずにゃんは、普段どんな風にイっちゃうのかな?
      私、凄く興味あるよ」

    梓「そ、そんなの答えられません!」

    唯「そっか、今日はおしまいにしよっか……」

    梓「わかりました! 言います!
      私は、唯先輩で、いつも弄ってました」

    163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/08(水) 23:41:08.86
    唯「どんな風に、かな?」

     あずにゃんは目線を下腹部に持っていきながら、自分の手で性器を擦っていく。
     そんないじらしい姿を見てたら、いいこと思いついた。

    唯「あずにゃんは、私の、何を思って、一人でえっちしてるのかな?」

    梓「唯先輩の残り香とか、抱きしめられた感触、繋いだ指の感触を思い出してです。
      自分の指を……唯先輩のものと重ねて……」

    唯「ふぅーん、じゃあさ、使ってみない?」

    梓「え……っ?」

    唯「イメージしてる私の指じゃなくて、目の前にある、本物の私の指」

    梓「ど、どうするんです?」

    唯「私は動かさないから、あずにゃんの自由にしていいよ」

    梓「ふぇ……」

     顔を真っ赤にして、たどたどしくも、私の指に手を伸ばして掴んだ。
     小さい手、ぎゅーってしたくなるよね。
     そんな手が、私の手に重なり、あずにゃんの性器へと伸びていく。

    梓「ん! あぁぁ!」

    166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 00:00:07.94
     膣内へ、中指と薬指の第二間接くらいまでを入れる。
     狭くて熱い、熱を帯びすぎて、指が溶けてしまいそう。
     さすがに、中に入れたあとは動かし辛そうだったので、自ら擦るようにして動かす。
     ちゅぐちゅぐ、音がした。

    梓「いやぁ! やっ! やぁあ! 動かしちゃ! やぁあ!
      そんなにされたらっ! シーツ……っ、シーツ汚しちゃうぅ! あふぁっああ!」

     どうやら、あずにゃんのウィークポイントを直撃したようでした。
     オクターブの高い声が、部屋中に響き渡ったのがわかった。
     
    梓「それいじょ! 本当にっああ、ダメです! 唯先輩! 唯せんぱぁ!」

     あずにゃんの感じてる顔を見ていると、なぜこんなにも満たされるのだろうか。
     どうせなら、絶頂させてあげたい。
     空いていた左手で、陰核をつまみあげる。
     充血していたそれは、あずにゃんにとっては最後の壁。

    梓「ふぁぁぁぁぁ! イくならっ! 唯先輩とっ! いいです!
      あっ! こんな! ヤダ! あ、あ、あ!
      イクっ! あああっ!……ふっ、ふぁああッ!」

     あずにゃんの腰がガクガクと痙攣するように震えていった。
     足が真っ直ぐ伸びて、ベッドのシーツを蹴っていく。

    梓「あっ、あぁーーっ! 唯せんぱっ! んぁああああーっ!」

     小さい口から、可愛い叫びが飛び出していった。

    167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 00:00:48.67
    梓「……すん……すん、私だけイかせるなんて、酷いです」

     涙声で鼻をすするあずにゃん。
     うーん、ちょっとやりすぎちゃったかな。
     でも、あずにゃんの全てが見れるのは私だけなんだもん。
     
     今度は、私が見せてあげなきゃいけないよね。

    唯「ごめんね、あずにゃん、あんまりにも可愛かったから」

    梓「大丈夫です。唯先輩なら、許せますから……」

     あ、ダメだ。
     もう一回♪ なんて言葉が私の頭を駆け巡った。

    唯「あずにゃん、今度はあずにゃんが上になって、私を、全身で感じたいんだよね?」

    梓「は、はい……」

    唯「そう、そのまま太ももに跨って、もう一回♪」

    梓「ふわぁ……」

    唯「私、あずにゃんの可愛い顔、もっと見たいなぁ~」

    梓「ううぅぅ~」

    唯「あずにゃんの、可愛い声、もっと聞きたいなぁ~」

    168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 00:01:29.44
    少しずつ、身体を倒していき、性器を私の太ももに密着させる。
     そして、私のおっぱいを――ってあれ?

    梓「唯先輩の声もいっぱい聞きたいです」

    唯「あ、あずにゃ! ……んっ! あッ!」

     私の太ももに垂れる熱い愛液と、乳首と乳房を弄ばれる二つの快感が襲ってくる。
     ずっと、こんな状態が続いちゃったら、呼吸困難になっちゃいそう。

    梓「唯先輩、膣口が開いたろ閉じたりしてます、指、入れますね」

    唯「……え? きゃあっ! ぬちゅぬちゅして! 
      指、指が! 入って! いいのっ!」

     上か下かどっちがどうなってるのかなんてもう解らないよ。
     もっと激しくかき回して欲しいよ!

    梓「ふぁァ! やっぱり! 唯先輩の声! 私好きです! 
      もっと! 私で! 感じて下さい!」

    唯「……動いてる! あずにゃん、動いてるよ! 
      ……んっ! あぁん! すごく、いいよぉ!」

     身体と、身体のぶつかり合いが、全身であずにゃんを感じて!
     きっとあずにゃんも同じで!

    梓「唯先輩! 私っ! 愛してます! ずっと! 
      唯先輩のこと! 愛してますからっ!」


    169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 00:02:09.80
    唯「うん! わかってる! 私も、あずにゃんだけ! 愛してる!」

     頭の中が、真っ白になり、そのまま果てた。
     気がついたら、肩で息をしている私とあずにゃんがいた。

    梓「……ふぅ、ふぅ、唯先輩も、イっちゃい、ましたね、これで、一緒、です」

    唯「あはは~、あずにゃんに、はぁ、はぁ、ヤられちゃったぁ」

    梓「リードされるのも、いいですが、……ふふっ、たまにはしたいときもあるんです」

    唯「あずにゃん、私たち、もっと、すごいこと、しちゃおうよ」

    梓「これ以上、何を……?」

    唯「そーれーはーぁー」

     ぐちゃぐちゃに乱れたシーツの上、夜はまだ明ける気配もない。 
     きっと今の私は酔っている。だって、こんなにも、体温が高いんだから。
     髪の毛が汗でおでこに引っ付いていたので、軽く振り払う。
     ふふん、と悪だくみな考えを思いついたような顔を浮かばせて、
     あずにゃんと姿勢を逆にする。
     丁度、お互いの性器が顔に来る位置、なんだかすごく、クラクラした。
     身長差がちょこーっとだけあるけど、回転してお互いの性器を見つめる。
     かなり恥ずかしいことは間違いないし、微かに手足が震えてるのがわかった。
     でも、大丈夫。全てを体感したい欲望のほうが強かったから。

    170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 00:02:50.46
     混じりあった二人の愛液で、ベタベタしている太ももに舌を当てた。
     ただ、それだけで軽く嬌声が上がった。
     唾液とは違った味と匂いのする愛液を喉を鳴らして飲み込んでいく。
     愛しているからこそできる芸当だよ、これ。
     せっかくなので、じっくり観察してみようかな。
     ……あずにゃんの膣ってこんな形なんだー。
     平坦な土手に、毛のほとんどない小さいもの。
     綺麗、そんな印象が先だった。
     桃を連想しちゃうかもしれない。
     桃だと思ったら、なおさら美味しそうに見えてきたよ。
     これは、私へのデザートなんだよ。 
     頂きまーす、を振り向いてアイコンタクトしてから、
     舌でちゅぷちゅぷ吸い取っていく。
     舐れば舐るほど淫靡な音が耳に響いてくる。
     ぬちゃ、ちゅぷ、ぐちゅ、ぴちゃ、くちゃって奏でていくのは、 
     イヤラシイ人体楽器の音の羅列。
     涙ぐんだあずにゃんの声すらも、BGMと化していくよう。
     でも、

    梓「ゆ、唯先輩に、負けっ! 負けられないですっ!」

     とうとうあずにゃんの反撃がやってくる。
     それも、とびっきり大きい。

    梓「唯先輩の! ここだって、充血、しっぱなしです……っ!」

     そうだよ。
     ずっとあずにゃんで、感じてたから。
     だから――

    171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 00:03:40.09
    唯「あ、あずにゃ! ……んっ!あ、アぁあ! 歯がっ!
      クリにコリッって! あたあた! ……んぅあ! 当たって! 強いのっ!」

    梓「息がぁ! 唯先輩の熱い吐息が! 気持ちいいよぉ! もっと! 一緒に!」

     円舞のように、二人でくるくる喘ぎ声を聞かせあう。
     より際立った声を張り上げ、私たちは、また果てる。
     ――はぁ、はぁ。
     酸素が足りないよ、視界が狭くなってきてたし。 
     深呼吸しなきゃ……ああ、あずにゃんの匂いがするー。
     
    梓「幸せ、です……唯先輩」

    唯「うん、私もぉー。……んんっ。
      愛し合うって、素晴らしいことなんだね、私、初めて知っちゃった」

    梓「初め、てで、嬉しいです。できたら、私だけを愛してください」

     そんなの、当たり前だよ。
     もう受け入れて、受け入れられた二人だもん。

    唯「……ふふっ、欲張りなあずにゃん。
      そうだね、恋人としての愛は、あずにゃんの独占市場となっておりま~す」

    梓「ずっと、私が独占します」

    唯「じゃあ、私もあずにゃんを独占しちゃおー」

    梓「はい、是非そうしてください」

    172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 00:04:20.60
    唯「あずにゃんの髪の毛、さらさら~」

    梓「唯先輩に、髪の毛いじられてると、安心します」

    唯「ねえ、このまま、眠っちゃおうよ……ちょっと、疲れちゃった」

    梓「私もです……」

    唯「うん、おやすみ、あずにゃん………………」

    梓「おやすみなさい、唯先輩」


     意識が完全に途切れる前、あずにゃんが軽く、口づけてきたような、気がした。
     だから、心の中で、愛してるよーって呟いておいた……。


    ――――――――――――――――――――――――――――――――――――

    175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 00:05:55.91
     りっちゃんが、澪ちゃんと、ムギちゃんを引っ張って、外に出る。
     数回の深呼吸を、あずにゃんがして、落ち着くのを待った。

    梓「……み、見られちゃいました~」

    唯「裸なら、お風呂で散々見られてるし、慌てることないのに~」

    梓「そ、そうじゃありません! これと、それとは話が違いますです!」

    唯「ねぇ……あずにゃんは、私のこと、愛してるんだよね?」

    梓「当たり前です! 唯先輩以外はありえません!」

    唯「みんなのことも、好きだよね?」

    梓「……はい」

    唯「ならさ、みんなに宣言しちゃおうよ、私たち、付き合うことになりました~って」

    梓「でっ、でも……ううううぅぅぅぅ~」

     悩むこと数十秒、どうやらあずにゃんの中で葛藤があるようだった。
     だけど、笑顔になった。

    梓「……はい、それも案外、いいかもしれませんね」

    唯「……うんうん、あずにゃんは物分かりが良くて、えっちで、可愛くて、
      最高のパートナーだよ~」

    梓「えっちなのは唯先輩のほうです……」

    183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 01:00:08.11
    梓「澪先輩が石像になりました」

    紬「もう私、幸せで昇天しそう……、
      できたら今度、私にも覗かせてね!」

    律「ない、その選択肢はない!」

    澪「……そうだな、律、私たちも言っちゃおう、どうせなら」

    律「私たちは、『経歴のある』カップルだ。
      黙ってて悪かった、だけど、話せてスッキリしたよ、ありがとう」

    紬「実はちょっと寂しかったりもするけど、  
      傍で見てるだけの世界も素敵なのよね」

    梓「わだかまりも解けたことですし、いつもの放課後ティータイム復活ですね」

    律「景気づけに、なにかやっちゃおうぜー!

    唯「それなら、はっぴーな今日は、外でライブだぁ!」

    律「そうだな! ズバコォンとやってやろうぜ!」

    澪「わ、わわ私だって、もうやってやるー!?」

    紬「ええ、もうやるしかないわ!」

    梓「ふふ、楽しくなってきましたね」


    184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 01:00:48.78
     今日も、これからも、私たちは、成長していく。
     『夢』も『理想』も、きっと叶えられる。
     だって、こんなにも、私たちは、輝いている。
     人生のスポットライトがあたるのは、これから。
     高校生の時以上に、私たちは輝けるんだ。
     うん、『なにか』を探していた私、もう大丈夫だよ。
     私は、見つけた。見つけられたから。
     

     それは――永遠のダンスだ。
     それは――愛だ。
     それは――


    梓「唯先輩、これからも、よろしくお願いしますね」


      



    ED

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過去の名作たち

憂「きいろの規範」
澪「パンティーを見せたらファンクラブができた」
梓「あずにゃん分を補給してやるです!」
  1. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2010/12/09(木) 22:55:29 URL [ 編集 ]
    いいね
  2. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2010/12/09(木) 22:58:29 URL [ 編集 ]
    エロはいらなかったな、下手
    それ以外は良い
  3. 名前: けいおん!中毒 ◆UzUN//t6 2010/12/10(金) 01:42:43 URL [ 編集 ]
    確かに前編は良かったが、後編のエロが濃すぎて引いた…
  4. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2010/12/10(金) 05:08:24 URL [ 編集 ]
    面白かった~
    ムギちゃん一人勝ち。これでムギが恋愛はノーマルだったら言うことなし。
  5. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2010/12/10(金) 09:50:15 URL [ 編集 ]
    最後周辺の数レスが足りてない、これじゃ飛びすぎてわからんだろ
  6. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2010/12/10(金) 13:00:30 URL [ 編集 ]
    いいと思う。
  7. 名前: 2010/12/10(金) 14:10:23 URL [ 編集 ]
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    このコメントは管理人のみ閲覧できます
  8. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2010/12/10(金) 22:25:26 URL [ 編集 ]
    エロすぎて別の作品になってしまったな

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