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唯「憂に先を越された」

  1. 名前: 管理人 2010/12/11(土) 14:02:09
    6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 20:50:02.12

     【2012年3月9日 温泉旅館の脱衣場】

    純「あっ」

    憂「どうしたの純ちゃん?」

    純「あぁ憂。いやぁ、ちょいとね」

    憂「?」

    純「あずさー。タオルかしてー」

    梓「えっ、やだよ。自分のあるでしょ?」

    純「それがさ、さっきお風呂にタオルつけちゃって髪が拭けないんだよ」

    梓「アホだなぁもう……とにかくまだ使ってるんだから、ちょっと待っててよ」

    純「えー、風邪ひいちゃうよ」

    憂「純ちゃん、髪拭くなら私のタオル使っていいよ?」

    純「あ、ほんと? サンキュー」

    純「……てか憂、体拭くの遅いね」

    憂「へっ? そ、そうかなっ」


    7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 20:53:28.05

    純「そうだよ。なんでそんな隠しながら体拭いてるのさ。効率悪いよ?」

    憂「えっ……」

    梓「やめなよ、憂は純みたいなみっともない子じゃないんだから」

    純「みっともないって何!? いいじゃん女同士なんだしぃ!」

    純「ねっ、憂!」

    憂「わ、私は、ちゃんと隠した方がいいと思うよ」

    梓「だよねー。ほら、純も早く下穿いて」

    純「……くぅー!」バタバタ

    梓「なに……」

    純「もー二人ともお風呂でだってコソコソコソコソさぁ、卒業旅行なんだよ!?」

    純「裸の付き合いしようよ! 憂もこんなでかいタオル使わないっ!」グイッ

    憂「ちょっと、やだよっ……」グイィ

    梓「純……」


    8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 20:57:27.56

    純「はっせいっ!」バッ

    憂「うあっ」

    純「さあさ、憂の身体をみせてごら……」

    純「……こほん。バスタオル、お返しします」

    憂「……ありがと」

    梓「純? 憂? どうしたの?」

    純「いや何でも」

    憂「いいよ純ちゃん。梓ちゃんだけ除け者じゃ悪いから」

    純「そう? じゃ言うけど……耳貸して、梓」

    梓「うん……えぇっ!? 憂がパイパ」

    純「ばばばばかっ! 静かに!」

    梓「むぐぐぐっ……ぶはっ、はぁ」

    梓「そっか、憂……毛がないんだ」

    憂「う、うん。まだ……」


    11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 21:00:58.40

    純「そういえば中学の修学旅行の時もそうだった気が」

    憂「えっ、見えてたの!?」

    純「うん。まああのぐらいだと、まだ生えないって人もいるだろうから気にしてなかったけど」

    純「大学生ともなろう人がパイパンかぁ……」

    憂「うっ……」

    梓「……」

    純「いやいや、大丈夫だよ! そういうの好きな男の人だっているらしいし!」

    憂「……でも、毛がないのは……いやかな」

    梓「うん。生えてるほうが普通……だと思う」

    憂「……そうだね。それが普通で、私はおかしいもんね」

    純「憂?」

    憂「あのね、梓ちゃん、純ちゃん。聞いてほしい話があるんだ」

    憂「……ご飯のあとでねっ」ニコ


    13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 21:04:28.40

    ――――

     【夕食後 憂たちの部屋】

    憂「えっと、5年半ぐらい前の話だけど、していい?」

    梓「5年半だと……中1の時?」

    憂「そうだよ。たしか9月ぐらいだったかな」

    梓「あ。そのころって……」

    憂「うん。私に陰毛が生えてたころ」

    梓「!?」

    純「……生えてた、って」

    憂「言葉のまま。生え始めたって言うべきかな? とにかくそうなんだ」

    梓「裏切られた」

    憂「えっ?」

    梓「なんでもないよ。それで?」


    14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 21:08:01.78

    憂「あっ、えっと。気付いた時にはけっこう生えてて。私びっくりしちゃったんだ」

    純「あるある。私もお母さん呼んじゃったよ」

    憂「うん。……学校で教わったの、勘違いしてて」

    憂「女の子にも生えるって知らなくて、怖くなっちゃって……」

    梓「ごめん、つらかったらいいよ」

    憂「気にしないで、梓ちゃんには聞いてほしかったから」

    梓「憂がそう言っちゃうと、いやみにしか聞こえないんだけど」

    憂「ごめんね……えっと、そのころお姉ちゃんには毛が生えてなくてね」


    15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 21:13:28.86

    ――――

     【2006年9月20日 平沢家】

     私が1階のリビングでごろごろしていると、

     どたばたと慌ただしい音がお風呂場のほうから聞こえてきました。

     いそいで体を起こしましたが、憂はすぐ扉を開けてリビングに戻ってきたので、

     私は安心して笑いかけます。

    唯「あっ、うい。お風呂上がったね。それじゃ、一緒にあいす食べよ」

     お風呂からあがったら、二人で一緒に冷凍庫のアイスを食べる約束をしていました。

    憂「それどこじゃないよぉ、お姉ちゃん!!」

     しかし憂は口元を震わせて、わっと叫んでしまいます。

    唯「ほえっ!?」

     よく見ると憂はまだ髪や体がびしょびしょで、

     慌てて着たらしい部屋着には水のしみがたくさん浮かんでいました。

     目も……もしかしたら水滴かもしれませんが、涙ぐんでいるみたいに光っています。


    16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 21:16:52.12

    憂「どうしよう、どうしようっお姉ちゃん! わ、わたし……」

     とびついてきた憂をなんとか抱きとめます。

     シャンプーの匂いはしますが、体はシャワーを浴びただけのようで

     憂のあたたまった身体からでてくる熱にのって、憂の匂いが漂ってきました。

    唯「……おちついて、憂」

     あまずっぱい香りにちょっとくらりとしましたが、

     私はしっかり憂を抱きしめて、背中をさすってあげます。

    憂「ひっ……ぐすっ……」

    唯「何があったの? お姉ちゃんがきいてあげるよ」

    憂「あの、ねっ、あのねっ……」

    唯「うん、うん」

     憂は涙をごしごしこすって、鼻水をすすると、大きく息を吐いてから言いました。

    憂「……おまたに……変な、毛が生えてて」


    18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 21:19:35.45

    唯「おまたに変な毛?」

     それはたぶん、性毛のことじゃないかと思いました。

     和ちゃんはもう生えたという話ですし、授業でやったこともうっすら覚えていました。

    唯「うい、大丈夫だよ。それは……」

    憂「これは?」

     なんと説明したらいいんでしょうか。

     授業で聞いた内容なんて覚えていません。覚えているのは和ちゃんに教わった事のみです。

    唯「……大人の証みたいなものだから!」

     かすかな記憶をたよりに、そう言いました。

    憂「おとな……」

    唯「うん、大人! 憂は大人だよ!」

     涙目ですがりついてくる妹に言う台詞でもないと思いましたが、

     私はとにかく憂を泣きやまそうと必死でした。


    19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 21:22:47.39

     憂がゆっくり顔を上げます。

    憂「……でも。お姉ちゃんには毛なんか生えてないよね?」

     気にしてたところをぐさりとやられました。

    唯「……」

    憂「お姉ちゃんのほうが大人なのに」

    憂「私におまたの毛が生えて……」

     そしてさらに、もうひと突き。

     ずぶりと傷口が広がっていくようです。

    唯「……うい、そのへんに」

    憂「お姉ちゃん、私やっぱり……おけけ生えてるの気持ち悪いよ」

     私の妹は、もっとも言ってはならないことを言ってしまったようです。

     姉として成長を祝福してあげようと思ったのに。

     知らずとはいえ、そんなことを言うから悪いのです。

    唯「じゃあさ、それ、剃っちゃおうよ」


    21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 21:26:06.94

     憂がふと顔を上げました。

    憂「……剃る?」

    唯「うん。剃っちゃえばなくなるからさ」

     水濡れた憂の襟足を指でいじって、ぎゅっと絞ります。

     指にしみ出た水滴を首元に塗り込んであげると、また憂の濃い匂いがしました。

    唯「……あと、体も洗おうね」

    憂「う、うん……」

     憂は恥ずかしそうに、私の首筋にすこし赤い顔を押しつけて隠れます。

     小さくて冷たい鼻が、私の首でへこんでいるのが分かります。

     私は大丈夫かな。鼻を動かしてみますが、憂の匂いしかしなくて判断できません。

    憂「でも、カミソリ使うの危なくないかな……剃りにくそうな場所だし」

    唯「私がやってあげるよ。怪我したらいけないし」

     ちょっとだけ弱くなっていた憂の匂いが、さきほどからどんどん強くなってきています。

     シャンプーの香りと相まって甘酸っぱいそれは、私の頭の働きをすこし衰えさせていました。


    22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 21:29:49.89

    憂「ほんとに? ……わかった、おねがいね」

     たぶん判断が鈍っていたのは憂も同じでしょう。

     でも私たちはそれに気付きません。

     私と憂はお互いに手を貸して立ちあがると、お風呂場に向かいます。

     憂を安心させるために鼻歌なんて歌っておきます。

     服を脱いでいる間は憂と離れましたが、すでに匂いがしみてしまったようで

     私の身体からも憂の匂いがしました。

     ちらりと憂のほうを見てみます。

    憂「……あ。お姉ちゃん……」

     憂は心配そうに、薄いうぶ毛くらいの性毛を見つめています。

     私は新しいカミソリを取り出して、お風呂場の戸を開けます。

     お湯の匂いとあたたかみがまだ残っていました。

    唯「うい、行くよ」

     憂の手を引き、私は湯気のたちのぼる中に入っていきました。


    24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 21:32:17.09

     シャワーからお湯を出して、私はまず髪と体を濡らします。

     乾いた体でお風呂場にいるのは、なんだか違和感があるのです。

     最後にカミソリにもお湯をかけ、シャワーを憂に渡しました。

     体を再度濡らした憂から、ノズルを返してもらい、お湯を止めます。

     ぴとん、ぴとんと指や髪の先から湯が落ちて響いています。

    唯「憂、椅子に座って」

     こくりと頷き、憂はお尻を椅子に乗っけました。

     私はそんな憂の前で床に座り、ボディソープのポンプを押して手のひらに広げます。

    唯「足広げないとできないよ?」

    憂「あっ、そっか」

     天然をかます憂。

     仮にも刃物を扱う作業なのだから、ちょっとぐらい緊張してほしいと思いました。

     私は手のひらをこすりあわせて、ボディソープをあたためます。


    26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 21:36:04.78

     すっと憂が足を開き、股間を晒しました。

     そこに生えている毛を見ないようにしつつ、右手で包み込むようにボディソープを塗りつけます。

    憂「……」

     顔を赤らめて、憂はそっぽを向いてしまいます。

     恥ずかしいことには気付いているみたいです。

    憂「お姉ちゃん……その触り方、ちょっと痛い……」

    唯「えっ、ほんとに?」

     大事な場所とは分かってますから、なるべく優しくしたつもりなんですが、

     それでも憂には痛かったみたいです。

    唯「ごめん、じゃあえっと……どうしたらいい?」

    憂「どうしたらって言っても……優しく」

     具体的なことは憂にも分からないみたいで、

     私はとにかくやさしく、ゆっくりとボディソープを塗ってあげます。

     憂のそこは、ボディソープでぬめっているけれど、あたたかくてやわらかい。


    28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 21:39:55.10

    唯「これなら大丈夫?」

    憂「……うん」

     憂はまだ我慢しているようでした。私はそれを見て、あてがっていた手をそっと離します。

     粘っこい音が耳に届き、何度か頭の中で反響します。

     私はそれを振り払うために、シャワーを床に向けて、きゅっと蛇口を捻りました。

     激しく水の撥ねる音が、先ほどの音をかき消します。

     私は手についたボディソープを落としてシャワーを止めると、カミソリを持ちます。

    唯「憂、うごいちゃだめだよ」

    憂「わかってるよ」

     そうだよね、わかってるよね。

     憂が下手に身じろぎするはずがありません。

     憂はそんなあからさまな危険に気付かないようなドジではないはずです。

     私だってそれを知っているのに、なぜかそんな注意をしていました。


    29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 21:43:02.35

    唯「さてと……」

     憂に向きなおります。

     おまたに塗られたボディソープはオレンジ色で、

     ついつい、おあずけにされたカボチャアイスのことを思い出してしまいました。

     不覚にも、口の中に唾液がたまっていってしまいます。

     顔にまとわりつく水滴をぬぐって、目をこらしました。

     ――1本だって残してはいけない。

     そうしなければ、私は憂より子供だと言うことになってしまうのですから。

    唯「じっとしててね……」

     また言ってしまいます。

     くせのようなものでしょうか。

     私は憂の太腿に腕をのせ、股間にぐっと顔を近づけました。

     せっけんの匂いと、やっぱり別のむっとくる匂いが混ざって私の鼻を襲います。


    31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 21:46:21.17

    憂「お姉ちゃん、顔近いよぉ」

     憂が文句を垂れますが、私は気にせずそのままカミソリの刃を

     下腹部に近い性毛の根元にあてました。

     つーっとカミソリが滑り、ぶちぶち小さな音とともに、

     毛と、ボディソープのコーティングがなくなった憂の白い肌が部分的にあらわになりました。

    唯「……」

    憂「ん……」

     思わず私は唾を飲み込んでいました。

     ごくり、という音は間近にいた憂にも聞こえたようで、

     だめだといったのに憂はぴくりと動いてしまいます。

    唯「……」

     するするとカミソリが憂の毛を落としていきます。

     そのたびに、私は鼓動を速めていっていました。

     憂の股の間でにおう、奇妙に心をくすぐる香りに影響されているのかもしれませんでした。


    34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 21:50:04.73

    憂「……お、お姉ちゃん?」

     2本の指で、憂の性器をぐっと押し広げるように伸ばしつつ、

     右手に持ったカミソリでくまなく撫でていきます。

    憂「そんなとこまで、毛……生えてるの?」

     分かりません。もう私には、毛なんて見えていませんから。

     いつしか憂は、左手の指が触れるときにぷるぷると肩を震わせるようになっていましたが、

     カミソリの刃が当たるときにはその震えすらもがんばってこらえています。

     私も、憂がかけている椅子に顎を乗っけて、カミソリで憂の肌を撫でつつ、

     心臓のリズムに合わせて胸の奥から送られてくる強い衝動を必死にこらえていました。

    唯「……うい」

     けれど、怪我をしないために懸命に反応を押し込める憂がかわいすぎて。

     そんな純粋な気持ちでいる憂の反対に、私がこらえているものは汚すぎて。

     もういいかげん、吐きだしたい気持ちでいっぱいでした。


    36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 21:53:22.32

     私の目の前には、すっかりボディソープをそぎ落とした憂のあそこ。

     もはやお預けになったカボチャアイスには見えません。

     でも私の唾液は、じわじわ溢れて止まってくれません。

     また、ごくりと唾を飲みます。でも次の瞬間には、舌の裏側が唾液の池にひたっているのです。

    唯「はぁ……はぁ」

     胸の高鳴りが、ついに私の口をこじ開けて、熱い息を吐かせます。

     ぺろりと舌舐めずり。

     すこしボディソープがぴりぴりした味を与えるでしょうが……関係ありません。

     憂のあそこから、とくとくと甘そうな液体がしみ出していて、

     きっとそれが、食べ物じゃないものの味を覆いかぶせてくれるでしょう。

    憂「……お姉ちゃん……」

     憂の息がおりてきて、私の頬を撫でていきます。

     その吐息に乗せられて、理性は完全に飛んでいってしまいました。


    39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 21:57:05.36

     私は浴槽の中にカミソリを投げ捨てました。

    憂「は……あっ」

     甘い甘い香り。

     おしっこの出てくるばっちい場所のはずなのに、

     そこはとてもいい匂いがするようでした。

     舌を伸ばすと、憂の手が私の髪を握ってきました。

    憂「……っ」

     舌を出したまま、視線を上にやります。

     涙目になっているのは、憂にまだ少しの理性が残っているからだと思いました。

     憂のあそこにふっと息を吹きかけると、むわりとこもった甘い香りが鼻にかえってきました。

     私は舌を戻し、憂の顔を見ながら小さく口を開くと、

    唯「うい。……好きだよ」

     憂の理性を砕きました。


    41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 22:00:11.85

    憂「……えへ」

     憂はにこりと笑って涙を落とすと、

     握っていた私の髪を離して、指で梳きなおしてくれました。

    唯「へへっ」

     私も笑顔を返して、顎をぐっと近づけます。

     憂のあそこに唇をつけ、ほっぺたにキスをするぐらいのつもりでちゅうっと吸いました。

    憂「はああっ……」

     ふにふにの熱い唇から、まとまるのある液体がちゅるりと私の口に渡されます。

     舌に乗った味はねっとりと濃いものでした。

     その味を「甘い」と思った瞬間、体がぐぐーっと熱をもっていきます。

    唯「はむんんっ」

     私は鼻が埋まってしまうほど強く、憂の股間に顔を押し付け、性器に舌を這わせます。

     思った通り、べろべろ舐めまわす舌にはボディソープの苦みが伝わりましたが、

     それは一瞬だけで、あとは気の狂うような甘みが私の思考力を奪っていくばかりでした。


    43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 22:03:40.68

    憂「ふっ、うう……」

     まるで笑いをこらえているみたいに、憂の全身がぴくぴく痙攣しています。

    憂「あっく……おね、ちゃ……」

     私のつばか、憂がもらしている温かいハチミツみたいな汁かは分かりませんが、

     顎までとろりとした液体が垂れ落ちてきています。

     舌裏で舐めとると、それが甘いかどうかはよく分かりませんでした。

     少し、顔を離します。

    憂「は、はぁっ、はぁ……」

     憂のそこは深い影がさしていましたが、

     私がぬりつけた唾液のせいか、よく磨いたガラス窓のように光っているように見えました。

    唯「……ふぅー」

     舌でさんざん弄ったからでしょうか、カミソリをあてている時とは形が変わったようにも見えます。

     周囲の肌がぷっくりと膨らみ、桃色の唇のように見えた場所は、糸を引きながら口を開いていました。

     その下に、ごく小さな穴が見えました。



    44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 22:06:23.06

     それを見ていると、なんだか切ない気持ちになってきます。

     体の奥がむずむずします。

    唯「ういー……」

     私はどうすればいいのかわからなくて、妹に助けを求めます。

    憂「……こっちきて、お姉ちゃん」

     お尻を椅子から床に下ろして、憂はそんな風に言いました。

     これだけ近くにいるのに、と思いましたが、言われた通りに体をひきずって、

     憂とぴったりくっついてみます。

    憂「ちょっと冷たいね」

     私に押されるような形で、床にそっと頭をつけた憂が言います。

     憂の上にいる私はそうではありませんが、タイルの冷たさをじかに感じる憂は

     よほど寒いことでしょう。

    唯「そうだね。……シャワー出しとく?」

     言われる前に気遣えなかったことを、すこし反省します。


    46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 22:10:10.92

    憂「うん。ありがとお姉ちゃん」

     私は体をもたげ、きゅっと蛇口を捻り、シャワーを出します。

     床に落ちていたノズルから温かいお湯が噴き上げて、浴室じゅうに蒸気と水滴を散らします。

    唯「……それで、どうするの?」

     ふたたび元のように憂とぴったりくっついて、私はたずねます。

     じんじんと私の身体をほてらせる熱は、私の指先までやってきているようです。

     頭がぼんやりしてきます。

    憂「お姉ちゃんも、つらそうだから……してあげるね」

     憂の指先が私のお腹を撫でながら、下半身へくだってきます。

    唯「あっ、う」

     それだけで、私の身体はおかしな感覚におどらされます。

     くすぐったいような、でもそれとは明らかに違うもの。

     私が憂に与えていたものと同じなのでしょうか。これから、憂がくれるのでしょうか。


    48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 22:13:11.50

    唯「ういいっ、ひっ」

     憂の指が、私の性器にたどりつきました。

     未知の感覚へのわずかな恐怖が、よけいに興奮を高めているように思います。

    憂「お姉ちゃん、すごくあったかい」

    唯「はあうっ……」

     細い指によって、ぐにりと性器が押し広げられています。

     中指が、唇のように見える桃色の部分をなぞり上げているようです。

     ぐちっ、ぐちっ、と何かを潰すような音が、私の股間から聞こえてきます。

    唯「あ、やぁっ……ういぃ」

     無性にはずかしくて、憂にしがみつきます。

     きっと私の顔は真っ赤でしょう。

     憂はどうだろうかと思いますが、恥ずかしすぎて目を開けられません。

     何も見えない中で、指がすりすりと性器をこすり続ける感じが

     絶えず私の感覚に鋭い刺激を与えてきます。


    49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 22:16:57.84

    憂「お姉ちゃん、どう?」

     憂が私の耳もとに、そうささやきかけてきます。

     どうってなんでしょう。

     いったい何をたずねられているのかさえ理解できません。

    唯「わかん、ないっ……ひは、ふっ……んん!」

     呼吸をさまたげるように私の喉をついてくる甲高い声の間をぬって、

     どうにかそう伝えます。

    憂「わかんないか……そしたら」

     いままで性器をこするように動かしていた指が、

     指先でつつくような形に曲げられます。

    憂「こうしたら、わかるかな」

    唯「……ふぁっ!?」

     そして、憂のあそこで確認した小さな小さな穴に、憂は指を押し込んできました。


    53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 22:20:36.89

    唯「ふうぅっ……!! やっ、だめええぇぇ……」

     体の中にぽんと置かれた異物感。

     私はぎゅうっとお腹に力を入れて、それを押しだそうとします。

    憂「ぜんぜんだめじゃないよ、お姉ちゃん。だってほら……」

    唯「やだっ……んはあああぁぁっ!」

     ぬるり、と滑る感じがしたかと思うと、異物感がさらに大きくなっていました。

     背中を猛烈な震えが走っていって、私はぐんと仰け反ります。

    憂「こんなにつるって入っちゃう」

    唯「あ……あ、あふ……」

     憂の上におっこちて、私はまるで全身に力が入らず、ただぴくぴく震えていました。

    唯「う、い……んんんんんんーっ!!」

     私はうっすら目を開けて、憂を見ようとしますが、それはかないませんでした。

     憂の指が、私の中をゆっくりと移動し始めていました。

     強すぎるきもちよさが、まぶたや口をぎゅっと閉じさせてしまいます。


    54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 22:24:22.44

    唯「きゃ、は……はあんんぅ……」

     きもちいい?

     ようやく私は、自分の感覚にあたる言葉に思いつきました。

    唯「う、うい……きもちい、きもちいよぉ!」

    憂「ふふっ……」

     憂があやしく笑いました。

     ふと、私の左手が掴まれて、憂のお腹に導かれていました。

    憂「ほら、お姉ちゃんも」

     その間も、憂の指の動きは止まりません。

    唯「んん……くぅ」

     私がどれだけ溢れさせてしまっているのか分かりませんが、

     ぷちゃぷちゃ恥ずかしい音が絶えず耳に届いてきます。

     絶えず襲ってくるきもちよさにびくびく震えながら、ぬるついた憂のあそこに指を置きました。


    55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 22:27:09.01

    憂「んっ……」

     私の下にいる憂の体が、ぴくんと震えます。

     憂がやったように、三本指を広げて、中指でこすってみます。

    憂「くんん……」

     私ほどの反応はありませんし、

     あいかわらず憂の指が私の中をこすりつけていて、うまく手を動かせません。

    唯「う、いっ……」

     私だって憂を気持ちよくしたいのに、

     これでは私ばかりで、憂が気持ちよくなれません。

    唯「あっあっ……だめええぇ……」

    憂「もっと、お姉ちゃん……」

     憂が耳もとで、きもちよさをせがみます。

     私は左腕に集中して、指先で性器の穴を探っていきます。


    56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 22:29:59.29

    唯「……っ」

    憂「んあっ」

     熱いミツをすくい上げていくと、わずかに引っかかりを感じます。

     ここでしょうか。

     指を押してみるとつぷりと深く沈みこんでいく感触。

    憂「ふああっ」

     憂がぴくりと跳ねます。

     胸がきゅんとなって、たまらなく愛しい気持ちになります。

    唯「うい……」

     右手を憂の頭に乗っけてあげます。

     憂のあそこに吸いこまれている指が、ぎゅうっとしめつけられます。

     切なそうに憂が私の顔を見上げてきます。

     身長はあまり変わらないけれど、やっぱり憂はちょっと小さくて、可愛く思えます。


    58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 22:34:09.97

     くちゅっという音がして、憂の指の動きが止まりました。

     憂の目がじっと私を見ています。

    唯「ふぁ……ふぅ……」

     体の奥がうずいています。

     私は息を落ちつけながら、きれいな瞳を見つめ返します。

    唯「は、ふぅ……」

     確認するまでもありません。

     私はぐっと憂に顔を近づけて、唇をおしつけました。

     子供のころから、憂には何度もキスをしたことがありますが、

     くちびる同士でキスをするのは初めてのように思います。

    憂「んむ……」

     いや、何回かくらいはくちびるにもやったような気もします。

     どうだったでしょうか。


    60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 22:37:04.22

    唯「ふっ……ん」

     いまはそんなこと、関係ないかもしれません。

     少なくとも、こんなキスをするのは初めてなのですから。

    憂「ん……はぁ、ちぴゅ」

    唯「あふ……ん、ちゅむ……じゅっ」

     憂とくちびるを吸い合って、つばの味を求めあいます。

     溺れるように柔らかくて深い、熱烈なキス。

     一生離れたくないと思うものの、息がすぐ苦しくなってしまいます。

    唯「ぷはっ! ……はー、はーっ」

     すこしだけ離れて、息継ぎをして、また憂の唇に向かっていきます。

    憂「まって」

     私のほっぺたをぐいっと押し退けて、憂が顔をそらしました。

    憂「お母さんたちの車の音がする……気がする」

     真剣な目で、憂は言います。


    64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 22:40:44.56

    唯「ほんと……?」

     耳を澄ましますが、シャワーを出しっぱなしにしているのでよく聞こえません。

     すぐにシャワーを止めますが、やっぱり車の音は聞こえてきません。

     そもそも、両親が帰る予定日は今日ではなかった気がしますが、

     かといって安心もしてはいけないと、早すぎる心臓のリズムが訴えていました。

     私は憂から指を抜いて、立ちあがります。

     深くに刺さっていた憂の指も、ぽとりと抜けていきました。

    唯「ちょっと、見てくる」

    憂「うん、お願い……」

     床に倒れている憂をそのままに、私は浴室を出てタオルを巻くと、

     濡れた足跡が残るのも構わずにガレージへ向かいました。

     ドアを開けると、そこにはもちろん車なんてなく、いらない荷物が積み重ねられているばかりでした。

     拍子抜けです。


    66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 22:54:16.72

     ドアを閉めて、外の空気にあたってすっかり湯冷めした体を震わせます。

     思えば――私たちは、なんてことをしてしまったんでしょうか。

     先ほどまでしていたことを思い出し、顔がかーっと紅潮するのではなく、

     血の気が引いていくのを感じます。

    唯「……」

     姉妹であんなことをするなんて、間違っています。

     私から仕掛けたことだけれど、そう思いました。

     憂のもとへ、お風呂場へ戻り、浴室の戸を開きます。

    憂「どうだった、お姉ちゃん?」

     ちょこんと椅子の上に戻っていた憂がたずねてきます。

    唯「かえってなかった……けど、もう」

    憂「そだね……」

     憂も冷静になる時間があったようで、顔を伏せてそう言いました。


    68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 22:57:32.48

     わかっているなら、なにも止めようなんていちいち言わなくても大丈夫のはずです。

    唯「体流して、あがろっか」

     私は笑って言い、浴室に入って戸を閉めると、シャワーをきゅっと開けました。

     お湯がびちびり床に撥ね、いろいろ流していきます。

    憂「……お姉ちゃん」

     憂がぼそっと言いました。

    唯「ん?」

    憂「また……生えてきちゃったら、剃ってね」

    唯「……」

     悪いことをした人は、それに対して罰を与えられるまで、

     同じ悪いことを繰り返すものなのでしょう。

     たとえ悪いことだとわかっていても、それをやめられるかどうかとは無関係なのかもしれません。

    唯「……いいよ。いつでも言ってね」

     その夜は、シャワーの音がずっと耳から離れませんでした。


    69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 23:00:13.40

    ――――

     【2012年3月9日 憂たちの部屋】

    憂「それから私は、毛が伸びてくるたびに、お姉ちゃんにそってもらうようお願いしてた」

    憂「……もちろん、剃ってもらうだけじゃ済まなかったよ」

    梓「……唯先輩には、生えなかったの?」

    憂「そうだね。一回くらい剃ってあげたいなぁ、なんて思ってたけど」

    梓「よしッ!」グッ

    純「あずさ……イタいよ」

    純「……でも、いま唯先輩って憂と離れて一人暮らししてるんじゃないっけ?」

    憂「うん、そうだよ」

    純「じゃあ……なんで憂、毛が生えてないの?」

    梓「あっ、そうだよ。唯先輩に剃ってもらってたんじゃないの?」

    憂「……そもそも、どうしてお姉ちゃんが一人暮らしを始めたかっていう話なんだけどさ」


    70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 23:03:10.67

    憂「私たち、もう大人になろうって思ったんだ」

    純「大人?」

    憂「そう。立派に陰毛をそろえて、大人だって言えるように」

    梓「ようするに、パイパン恥ずかしいから毛を生やしたいってことでしょ」

    憂「ちょっと違うかな。わたしは……私たちは、言い訳したくなかったから」

    憂「陰毛が伸びてきちゃったから、なんて子供っぽい理由でエッチしたくない」

    憂「ほんとうの意味で、お姉ちゃんと結ばれたかったから」

    梓「子供っぽくはないと思うけど」

    憂「子供っぽいよ……素直になれないんだから」

    純「まあつまり、憂は毛を伸ばさなきゃいけないのに、自分で剃っちゃってたんだ?」

    憂「うん……お姉ちゃん、大人になった私を楽しみにしてるって言ってくれたのにな」

    憂「やっぱり寂しくて……自分で剃って、しちゃうんだ」


    72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 23:07:27.31

    純「……」

    梓「なんていうか……」

    純「うん……」

    憂「怖いんだ。やっぱり私たちは姉妹だから……素直に、セックスしようって言うのが」

    純「あのー、憂? こう言っちゃなんだけど……くだらな」

    梓「勇気だしなよ、憂!」

    純「あれっ!?」

    梓「女の子同士だとか姉妹だとか、そんなの関係ない! 恋する気持ちを恥ずかしがっちゃだめだよ!」

    憂「梓ちゃん……」

    梓「私たち、憂を応援するよ。誰にも文句言わせないから!」

    梓「だから……陰毛剃るなんてひどいこと、しないであげてよぉ……」グスグス

    純「泣いちゃった」

    憂「……ごめんね、梓ちゃん! 私がんばる!」


    74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/09(木) 23:10:23.63

    憂「私これから、一生懸命陰毛伸ばすよ!」

    憂「それで……お姉ちゃんのとこに行く!」

    梓「うん! いろんなことあると思うけど……負けないで、憂!」

    憂「ありがとう、梓ちゃん……」ムギュ

    梓「うい……!」ダキッ

    純「……」

    純「えっウソっ、終わり?」


      お  わ  り

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憂「お姉ちゃんなんて大嫌い!」
澪「オナニーって何?」
唯「だいじょうぶ、あずにゃんのこと好きじゃないよ」
  1. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2010/12/11(土) 19:12:38 URL [ 編集 ]
    純<<<<越えられない壁<<<<梓
  2. 名前: けいおん!中毒 ◆pYrWfDco 2010/12/19(日) 03:43:01 URL [ 編集 ]
    純ちゃんディスってんの?
  3. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2010/12/19(日) 22:35:58 URL [ 編集 ]
    純ちゃんとは不憫なものである。つかエロいw

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