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梓「純…もうやめて」

名前： 管理人 2010/12/20(月) 18:48:42

1 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2010/12/18(土) 22:43:48.36
純「……」

ｺﾄ

憂「(梓ちゃんの机に花瓶置いてる…)」

4 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2010/12/18(土) 22:46:02.76
憂「あ、梓ちゃん来た」

梓「お…おはよう…」

憂「おはようっ！」

純「……」

梓「(ですよねー)」

9 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2010/12/18(土) 22:48:32.37
梓「(花瓶置かれてるし…)」

純「あれ？　中野さんお亡くなりになっちゃった？」

純「キャハハハ！」

憂「……」

クラスの人「うわ…」「やりすぎだよ…」ﾋｿﾋｿ

10 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2010/12/18(土) 22:50:54.65
梓「……」ｻｯ

ｶﾞﾁｬﾝ

純「おい」

梓「……」

純「何花瓶割ってんだよ！　てめぇ！」

純「水がかかったじゃねぇかよ！」

憂「……」

純「ああもう、どうしてくれんだよ！」

梓「……」

14 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2010/12/18(土) 22:54:39.21
純「何無視してんだよ」

梓「……」

純「おい」

純「なぐ　梓「殴ればいいじゃん」

純「はぁ？」

梓「なぐっていいから」

憂「梓ちゃん…」

梓「殴って気が済むならそうして」

梓「あんたの声が耳障りなの」

15 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2010/12/18(土) 22:58:04.66
純「ちっ」ｽﾀｽﾀ

憂「梓ちゃん…　大丈夫？」

梓「うん…　それより眠たいの　寝かせてもらえる？」

憂「どうしたの？　眠れなかったの？」

梓「純から電話が30分おきにくるの…」

憂「(電源きれよ)」

17 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2010/12/18(土) 23:00:19.14
梓「おやすみ」

憂「おやすみ…」

ﾋﾟﾝﾎﾟﾝﾊﾟﾝﾎﾟｰﾝ

先生『2年生の中野梓さん、職員室に来てください』

梓「うっ…」

憂「(純ちゃんチクったな)」

18 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2010/12/18(土) 23:04:38.74
クラスの人「なんか鈴木さんってやること小学生ぽいよね」

クラスの人「うんうん、先生にチクってみたり…」

クラスの人「30分おきに電話って鈴木さんも寝てないじゃん」

憂「(今更？)」

19 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2010/12/18(土) 23:07:39.41
次の日

純「梓～」

梓「？」

純「お弁当作ってきたの！　食べて！」

梓「ありがとう…」

憂「梓ちゃん、よかったね！」

梓「うん…」

21 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2010/12/18(土) 23:10:11.51
昼

梓「……」

ﾊﾟｶｯ

憂「純ちゃんの作ったお弁当…」ﾜｸﾜｸ

梓「うっ」

ｳﾈｳﾈ

憂「釣りに使う虫だ…」

26 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2010/12/18(土) 23:13:48.04
梓「おえっ…」

憂「大丈夫！？」

梓「うええっ」

憂「梓ちゃん！？　早く保健室に…」

純「あら、おいしかった？」ﾆｺﾆｺ

31 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2010/12/18(土) 23:17:44.94
梓「あんたねぇ…！」ﾊﾞｯ

憂「っ！」ｶﾞﾊﾞｯ

梓「離して！　おねがい！」

憂「だめだよ梓ちゃん！」

純「ふんっ」ｽﾀｽﾀ

憂「そんなことしたら、純ちゃんと同じだから…」

梓「はぁ、はぁ…」

37 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2010/12/18(土) 23:20:23.16
憂「そもそもどうしてこうなったのかな」

梓「そんなの、あれしか…」

―――――――――――――
――――――――

45 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2010/12/18(土) 23:29:50.72
梓の家

純『梓、ギター弾かせてよ』

梓『うん、いいよ』

純『わー、このピックかわいい！』

梓『そういえば純、ピック持ってくるの忘れたんだっけ？』

梓『別の使うから貸してあげる』

純『ほんと！？』

46 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2010/12/18(土) 23:31:43.13
帰り際

純『今日は指導ありがとう！』

梓『うまく教えられなくてごめんね』

純『楽器が違うからしょうがないよ！』

梓『ばいばい！』

純『じゃ！』

49 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2010/12/18(土) 23:35:10.20
純の家

純『さーて練習練習…』ｶﾞｻｺﾞｿ

純『あ』

純『梓のピック持って帰ってしまった…』

51 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2010/12/18(土) 23:37:35.58
数日後

純『……』

梓『でさー…』

純『(梓、気づいてないみたい…)』

梓『聞いてる？』

純『ふぇ！？』

梓『でね…』

純『(使い心地もいいし、しばらく借りていよう)』

53 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2010/12/18(土) 23:42:01.74
さらに数日後

純『練習しようっと』ｶﾞｻｺﾞｿ

純『ん？　んん？』

純『ない…！』ｻｰ

純『梓のピックが…ない』

54 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2010/12/18(土) 23:46:02.15
純『ど、どうしよう…』

純『真剣に謝れば、許してくれるよね…』

純『きっとそうだよ、私と梓の仲なんだから』

純『明日謝ろう』

57 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2010/12/18(土) 23:49:01.02
翌日
帰り道

純『と、いうわけなの』

純『ほんとごめん！』

梓『』

純『悪気は無かったんだけど…』

梓『』

純『ね？　梓…』

梓『…ないでよ』

梓『ふざけないでよ！』

59 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2010/12/18(土) 23:54:32.18
梓『あのピックは特別にもらったもので、大事にしてたの』

梓『でも純だから貸した！　大丈夫だと思った！』

純『そんなこと言われても…　最初に言ってなかったし…』

梓『心から信用してる人に、いちいちそんなこと言うと思う…？』

純『うぐっ…　じゃっ、じゃあさ、買って返すから！』

梓『なかなか売ってないと思うし…　それにあれじゃなきゃだめなの！』

純『なら…　なら…』

梓『純…もうやめて』

純『え』

61 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2010/12/19(日) 00:01:50.91
梓『そんなに必死に取り繕うとするの…やめて』

純『あずっ…』

純『だからごめんって！』

梓『そんなうすっぺらい言葉じゃ取り返せないものなんだよ！？』

梓『純は…分かってない』ﾀﾞｯ

純『梓！』

63 名前：>>62さん　>>57で全てのいきさつを説明しました[] 投稿日：2010/12/19(日) 00:10:41.95
純の家

純『梓…』

純『途中からピック無いの気づいて、それでも私が返すの待ってたみたい…』

純『それなのに、私は…』

純『でもあんなに謝ったのに…』

純『そうだよ梓が悪い』

純『すべては梓のせい』

純『許してくれればすんだのに』

純『梓死んじゃえ』

64 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2010/12/19(日) 00:15:32.85
翌日
学校

純『(梓、許さないんだからね…)』ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

憂『？』

先生『中野さんはお休みです』

純『！？』ｶﾞﾀｯ

憂『？？』

純『(梓…逃げたわね！)』ｷﾞﾘｯ

67 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2010/12/19(日) 00:18:46.81
同時刻
梓の家

梓『昨日はきつく言いすぎた…』

梓『明日、ちゃんと謝ろう』

梓『顔洗いに行かなくちゃっ』ﾊﾟﾀﾀ…

梓『さてと…　！？』

梓『(うわ、目が真っ赤！　そんな泣いてたんだ…)』

梓『純…』

71 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2010/12/19(日) 00:23:07.99
翌日
学校

梓『純に謝るんだ！』ﾌﾝｽ

憂『あ、梓ちゃんおはよう～！』

梓『おはよう、純いる？』

憂『あそこに…』

梓『あ、純！』

純『話しかけないでよ気持ち悪い』

梓『』

73 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2010/12/19(日) 00:24:59.99
梓『え…？　ちょ、純』

ｶﾞｯｼｬｰﾝ

クラスの人『キャーッ！』

純『うるさい』

憂『(私の机…)』

76 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2010/12/19(日) 00:32:40.82
―――――――――――――
――――――――

梓「きっとその事件がきっかけだね」

憂「思い出した　私の机蹴られたんだ」

梓「でも私にはどうしようもないよ…」

憂「私の机…」

梓「とりあえず、もう一度純と話をしよう」

憂「私の机…」

79 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2010/12/19(日) 00:36:55.86
翌日

先生「今日は鈴木さんはお休みです」

憂「どうしたのかな？」

梓「さぁ…」

先生「鈴木さんは明日引っ越すことになって、今日はその準備のために…」

梓「！？」

ｻﾞﾜｻﾞﾜ

梓「そんな…」

憂「どうするの、梓ちゃん」

梓「……」

80 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2010/12/19(日) 00:40:01.05
翌日

クラスの人「先生、中野さんは？」

先生「おやすみです」

憂「ふふふ！」

憂「(梓ちゃん、頑張ってね！)」

82 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2010/12/19(日) 00:43:03.60
梓「はぁ、はぁ…」ﾀｯﾀｯﾀｯ

純「……」

梓「純！」

純「！？」

純「なんでこんな時間にここにいるのよ」

梓「私、どうしても純に謝りたくて…」

純「…ちょっと来なさいよ」ｸﾞｲｯ

梓「えっ」

ﾀｯﾀｯﾀｯ

83 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2010/12/19(日) 00:45:21.89
公園

梓「純…」

純「梓！」

梓「っ！」ﾋﾞｸｯ

純「私を殴って」

梓「」

84 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2010/12/19(日) 00:48:00.39
純「今までひどいことした分、私を殴って！」

梓「え…　何言って…」

純「はやく！」

純「モヤモヤしたまま、向こう行けないよ…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

梓「純…？」

純「だからお願い！」

梓「いや！」

純「梓！」

梓「いやだって！」

85 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2010/12/19(日) 00:50:58.25
純「殴ってくれないなら土下座何回でもする！」ﾊﾞｯ

梓「ちょっ、純！」

純「本当にごめん！」

ｶﾞﾝｯ

梓「やめてよ！」

ｶﾞﾝｯ

梓「痛いって…」

純「梓！　ごめん！　ごめん…！」

梓「純…もうやめて」

純「……」ﾊｯ

梓「そんなの望んでないよ…」

86 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2010/12/19(日) 00:56:35.46
純「……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

梓「純！」

ｷﾞｭｯ

純「え？　え？」

梓「これで終わりにしよ？　ね？」

純「そんな…　まだお詫びが」

梓「そんなのいいから…」

87 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2010/12/19(日) 01:01:16.32
ｶﾞｻｯ

梓「！？」

男A「おお、こんな時間にここで女子高生に出会えるとはな」

梓「！？」ﾋﾞｸｯ

純「ちょっと、あんた誰よ」

男A「そんなことどうでもいいだろ？　犯らせろや」

梓「はぁ？　あんた何言って…　純「ふざけないでよ！」

純「あんたなんかに梓を渡すわけないじゃん！」

梓「純…」

男B「おらっ！」ｶﾞｼｯ

梓「えっ」

純「梓！」

90 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2010/12/19(日) 01:08:14.59
梓「うぐっ…」

純「ちょっと！」

男B「おっと動くなよ？」ﾁｬｷｯ

梓「は、刃物…！」

純「分かった！　私が代わりになるから、その子を離して！」

男B「へっ、しょーがねーなー…」

男B「ほらこっちこい」

純「…ていっ」ﾄﾞｶｯ

男B「うわっ」

梓「純！」

93 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2010/12/19(日) 01:11:35.22
純「梓、逃げて！」

梓「そんなこと言ったって、純が…」

純「一発殴らせろ！」ｸﾞﾜｯ

男B「クソ女が！」

ﾄﾞﾀﾊﾞﾀ

純「このっこのっ」

男B「おい、落ち着け！　こら！」

ｻﾞｸｯ

梓「え…？」

95 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2010/12/19(日) 01:17:41.78
純「うっ…　ぐっ…」ﾄﾞｻｯ

男B「や…　やっちまった…」

男A「お、おい！　ずらかるぞ！」

ﾀﾞﾀﾞｯ

梓「純！　純！」

純「ううっ…」

96 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2010/12/19(日) 01:23:09.05
梓「きゅっ、救急車呼ばないと！」

純「あ…ずさ…」

梓「純！　喋らないで！」

純「えへへ、結局何梓にお詫びできなかったな…」

梓「十分だよ！　私を助けてくれた！」

純「それなら…　いいんだけど…」

梓「純！　純!」

純「聞こえてるって」

梓「純！」

99 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2010/12/19(日) 01:26:34.11
純「私大丈夫だから」

梓「え」

純「てか刺さったの太ももだし　痛いけど」

梓「え」

純「いったぁ～…　救急車まだ？」

梓「えして…」

純「へ？」

梓「私の感動返してよ！」

純「梓…」

純梓「ぷっ…」

純梓「あははははは！」

105 名前：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日：2010/12/19(日) 01:32:12.03
数日後

結局、純ちゃんは引っ越し、転校をしました
でも、梓ちゃんと純ちゃんの志望する大学は一緒のようです

私ですか？　私はお姉ちゃんと同じ大学に行きます
そうしたらお姉ちゃんと同じ部屋に住み、お姉ちゃんの下着をくんかくんかできるからです

純ちゃんも梓ちゃんも、仲直りできてよかったね！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　おわり
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