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過去の名作たち

  1. 名前: けいおん!中毒 ◆xOF1KndE 2011/01/02(日) 05:50:41 URL [ 編集 ]
    何だこのバカップルはw
  2. 名前: けいおん!中毒 ◆sSHoJftA 2011/01/02(日) 22:07:12 URL [ 編集 ]
    ペロペロ
  3. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/01/03(月) 00:01:30 URL [ 編集 ]
    やはり唯梓、律澪こそが真理だと思うんだ俺は

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梓「私と唯先輩を女体的に比較してみようと思うんですが」

  1. 名前: 管理人 2011/01/02(日) 02:40:34
    2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/01(土) 03:42:18.18
    ぶしつ!

    唯「……ほえ?」

     いきなりどうしたのかな、あずにゃん。
     何の脈絡もなくこんなことを言い出すなんて、ちょっち今までに覚えがないんだけど。

    梓「最近思うんですよ。どうして一学年しか違わないのに、私ってばつるぺたなのかなって」

    唯「うーん、それはほら、成長期だからじゃないかな? 人によっても違うだろうし……」

     うん、確かに同年齢な憂に比べたら、あずにゃんの成長具合はあんまりよろしくないかも。
     でも、それを言ったら私だって、澪ちゃんなんかとは比べものにならないわけだし……って言いそうになるのを、喉のところでぐっと飲み込む。

    梓「個人差とか、不確定要素はこの際考えないことにします。私が言いたいのは、食べ物とか、生活習慣とか、そういう部分で差が付いているのではないかと」

    唯「うーん。そんなこともないと思うけどなぁ……」

    梓「例えば憂です。唯先輩にも見劣りしない、あのないすばでーは卑怯だと思いませんか? 私と同学年なのに」

     あ、やっぱり憂のこと気にしてたんだ。

    梓「こう……憂のむっちり感は唯先輩以上かもしれません。年上な分、唯先輩がトータル的には勝ってると思いますが」

    唯「あ、あのね、あずにゃん? そーゆーのは、勝ち負けで考えることじゃないと思うよ?」

     憂には悪いけど、抱き心地で言ったら、あずにゃんの方がずうっと上だと思う。
     それに、まぁ、個人個人の好みの問題というか……私としては、あずにゃんのスタイルをとっても魅力的に感じるし。

    梓「じゃあ、勝ち負けは抜きにして……何てゆーか、自分の理想の体型ってありますよね」


    3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/01(土) 03:44:20.21
    唯「うん」

     あ、たまには私も紅茶を入れてみようかな。
     でもムギちゃんが来たらポットとか一度洗わないといけないし……お砂糖たっぷりのミルクコーヒーでいいや。

    梓「つまり私が何を言いたいかというと、このあまりにも年齢に不相応なぺたんこ寸胴ボディを、どうすれば唯先輩のような……」

    唯「あずにゃんもコーヒー飲む? インスタントだけど」

    梓「……はあ。飲みます」

     戸棚の奥から私専用のマグカップを引っ張り出す。
     飾り気がなくて、あんまり女の子っぽくない、とってもとっても大きなマグカップ。
     一杯で多く飲めるからお得かな、と思って持ってきたんだけど……飲み終わりの頃になると、折角のムギちゃんの紅茶が冷めちゃうのが残念な品なのです。

    梓「あ、私がやりますよ。相談を聞いてもらってるお礼と言っては何ですが」

    唯「んじゃぁ、お願いしちゃおっかな」

     折角だから、お言葉に甘えて。
     場所を入れ替わると、あずにゃんはまず自分のカップを棚から出して、インスタントコーヒーの用意をして……私のマグカップに目を落として硬直した。

    梓「……何なんですか、この子供の砂遊び用バケツの出来損ないみたいなモノは」

    唯「もー、酷いなあ。沢山飲めるから便利なんだよ、そのマグカップ」

     あずにゃんの表現はなかなか言い得て妙だと思うけど、バケツは酷いよね、しかも出来損ないって。
     ちゃんと持ち手も付いてるし、大きさはともかく形は普通だし、ハンバーガーと一緒に頼めば出てくるドリンクのカップと容積的には大差なさそうじゃん。

    梓「これはマグカップと呼ぶにはあまりにも大きすぎます。大きくて分厚くて重くて、そんでもって大雑把すぎです。これはまさに土くれの塊です」

    4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/01(土) 03:46:34.81
    唯「いいよ、もう。私の分は自分で入れるから」

     あずにゃんってば本当に酷い。
     ぷんすかだよ。

    梓「あ……すみません、つい口が滑っちゃって」

    唯「別に怒ってないよ。ただ、あずにゃんはバケツの出来損ないにコーヒー入れたことないだろうから、分量わかんないだろうなって」

     コーヒーの方は……ざらざらざら、っと。
     お砂糖も先に入れちゃおう。ぽぽいのぽい、もいっちょぽい。

    梓「……あの、唯先輩?」

    唯「うん? 何?」

     あとは魔法の白い粉を……とりゃーす。
     うん、こんなもんだね。

    唯「あ、あずにゃん。入れ終わったら、またお湯わかしておいてね」

    梓「は、はい……」

     どぼぼぼぼ、とお湯を注ぐ勢いに、ちょっと苛立った気持ちが表れてるみたい。
     これ飲んで落ち着こう、うん。きっとあずにゃんに悪気はなかったんだよ。

    唯「ふー、ふー……ずず……んーっ♪ 上出来!」

     味見にひとすすりして、どん、と机にマグカップを置くと、あずにゃんも席に戻ってきて、いつものカップを静かに傾けた。

    5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/01(土) 03:47:42.33
    梓「ん……ふぅ。部室で紅茶以外を飲むなんて、何だか妙な気分ですね」

    唯「まーねー……ずずず」

     私じゃムギちゃんみたいに美味しい紅茶を入れてあげられないから。
     ムギちゃん達が来たら、嫌でも比べられちゃうから。
     ティーバックでもなくて、わざとインスタントコーヒーにしたのは、比べたくても比べられないからですよーだ、ぷんす。

    梓「やっぱり怒ってますよね、唯先輩」

    唯「怒ってないよ」

    梓「わ、私が、そのマグカップのことを馬鹿にしちゃったから……ですよね」

    唯「だから違うってば。これ、ここに初めて持ってきた時だって、みんなに笑われたし」

     ずずーっ。

    唯「バケツの出来損ないだとか、そこまで酷いことは言われなかったけどね」

    梓「やっぱり怒ってるじゃないですか!?」

    唯「ほら、早く飲まないと冷めちゃうよ。折角入れたのに」

    梓「ん……は、はい……」

     ずず。
     あーあ、私ってばあずにゃんに意地悪なこと言って、困らせて。
     酷いのは私の方だよね。

    6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/01(土) 03:49:33.67
    梓「あっ、あの……ヤケ食い用、とかですか? それ、確かに沢山飲めそうですし……そう考えると、なかなか便利グッズかもしれないですっ」

    唯「う、うん……うちで使ってたら、憂にジュースの減りが早すぎるって怒られて、学校に持ってきたんだけど……」

    唯「これ、ポット一杯じゃ足りないから、ムギちゃんを困らせちゃうんだよね。しかも飲み終わる前に途中で冷めて、紅茶も美味しくなくなっちゃうし」

    梓「はあ……そうでしょうね、やっぱりただの欲張りさんなだけですよね、唯先輩は……」

     あずにゃんは、どこか気が抜けたように溜め息をついて、そして困ったように呟いた。
     ……あ、もしかしたら。
     もしかしなくても。
     私のマグカップのこと、少しでもフォローしようとしてくれてたんだね、今。

    唯「え、えへへー、そうなんだよ。でも、紅茶は普通サイズのカップが美味しく飲めるし、ジュースだってペットボトル捨てるのが大変だし」

    梓「紅茶はともかく、ジュースの飲み過ぎで困るのがゴミ捨てですか!? そこじゃないですよね、ねっ!?」

     ずずずー、って、少しぬるくなって飲みやすくなったコーヒーをすする。
     うん、やっぱりとっても甘くて、ほろ苦い香り。
     インスタントだけど、これはこれでとっても美味しいや。

    唯「ふぇ? あー、うん。特売の日に何度も家とスーパーを往復するのは面倒だよねぇ」

    梓「も、もういいです……んー……」

     あずにゃんも、自分のコーヒーをぐびっと飲む。
     いい飲みっぷりと思ったけど、カップの中を覗くと半分も残ってない。
     そういやあずにゃん、私に相談があるとか何とか言ってたけど……ううん? 何のお話だったっけ?

    唯「んぐ、んぐ……ぷはぁ。ねぇあずにゃん、さっきの相談の続きなんだけどさ」

    7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/01(土) 03:51:37.93
    梓「あ、はい……何でしょう?」

    唯「私は、理想の体型って……なれない方がいいんじゃないかなって思うよ」

    梓「どうしてですか?」

    唯「だってさー。そうなったら、太ったりやせたり出来なくて、維持するのが大変でしょ?」

     いちいち身体のサイズや体重を測っていっきいちゆーだなんて、考えただけで気が遠くなりそう。
     あ、ずうっと理想の体型のまんまでいられるっていうんなら、話は別だけどね。

    唯「理想とはあくまでも目標であって、手に入れちゃったら、それはもう理想じゃないよね」

    梓「はぁ……なるほど、そういう考え方もありましたか。手に入れた理想は、即ち現実である、と」

    梓「つまり、私が他人に比べて成長が遅いからといって、焦っても意味がない。成長期なんだし、ちゃんと食べるもの食べて果報を寝て待てと、唯先輩はそう言いたいわけですね!?」

    唯「うん、まあそんなとこ……ずずず……あずにゃんは本当に優秀な後輩だよ」

     『一を聞いて十を知る』ってゆーのは、こういう意味だったのかなぁ。
     そこまで言ったつもりはないけども、まぁ、間違った方向じゃないっぽいからいいか。
     うん、何だか頼れる先輩っぽいアドバイスをしちゃった気がするよ、無意識だけど!

    梓「それはそれとして、ですね」

    唯「うぅん?」

     ごっくん、とマグカップの最後の一滴まで飲み干したところで、あずにゃんが不意に俯く。
     手の中のカップの中身は、さっきと量が全然変わってないみたい……冷めちゃったから、もう飲みたくないのかな?

    9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/01(土) 03:57:01.54
    唯「あずにゃん、コーヒーのお代わりする? それともムギちゃん達が来るまで待つ?」

    梓「いっ、いえ! むしろ先輩方が来ちゃう前に済ませたいので、聞いていただけますか!?」

    唯「う、うん!?」

     どうしたんだろ、急に真面目な感じになっちゃって。
     練習の時よりも真面目で、初めてこの部室に来た時よりも緊張してて。

    梓「理想……目標に近付く為には、その目標を具体的に知る必要があると思うんです」

    唯「うん、そうだね。でもこの場合、カップがいくつとか、充分具体的なんじゃないかな?」

    梓「そのカップがいくつか、というのは抽象的なんです。た、たっ、例えば……日頃から見たり触ったりして、イメージを把握しておくのが大事ですよね!」

    唯「イメトレ大事、うん。そこは異論ないよ。でも……どおして、段々近付いてきてるのかなぁ、あずにゃん?」

     あずにゃんは椅子から腰を浮かせた中腰のまま、ずいずずいと私の方に寄って来てる。
     顔が、すごく、近いよ?

    梓「私の理想体型である唯先輩に、是非ご協力願いたいと思いまして。具体的に言えば、触ったり揉んだりしてあやかりたいなあ、と」

    唯「え、ええっと……つ、まり?」

     あずにゃんの理想が私、っていうのはすっごく嬉しい。
     でも? 私の身体を触ったり揉んだり? そーゆーことするのって、つまり……。

    梓「つまり……わ、私とエッチな関係になること前提にお付き合いしてくださあい!」

    唯「ぶっちゃけすぎだよあずにゃん!? もちょっとオブラートに包んでくれると思ってたよ!?」

    10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/01(土) 04:01:19.87
     あずにゃんに、がばっと抱き締められる。
     真っ正面から、真っ赤な顔で、でもとても真剣な表情で。

    梓「……や、やっぱり、私なんかとエッチな関係になるのは嫌、ですか……?」

    唯「いやー、そのぉ……」

    梓「こんなひんそーな身体じゃ、唯先輩とつり合いませんか!?」

    唯「ううん、えっとね、私……私はね」

     うん。あずにゃんとそーゆー関係になるの、期待してなかったわけじゃないよ。
     うん、私だって好き勝手に抱き着いてたわけだし。
     うん……あずにゃんの方から、女の子同士っていう垣根を越えてきてくれたんだし、ね。

    唯「つり合うとかじゃなくって、あずにゃんは……私と、エッチな関係になりたいだけ、なの?」

    梓「えっ? えええ!? いえ、そんな! その、エッチはもののついでってゆーか、唯先輩と一緒にいたいってゆーか……」

    唯「そっか。私の身体だけが目当てじゃないんだね?」

    梓「もも、勿論ですっ! そうだとしたら、きっともっと適当でいい加減な口説き文句で迫りますよぉ!?」

     ぷ、と思わず口から噴き出しちゃう。
     慌てるあずにゃんが可愛くって、何だかおかしくって、ちょっとだけからかいたくなったけれど。

    梓「にゃっ!? 何で笑うんですか、本気ですよ!? 私、本当に……唯先輩のこと……好き、なんですからぁ……」

    唯「……うん。私も、あずにゃんのこと大好きだよ。告白してくれてありがとーね」

    11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/01(土) 04:04:06.61
     抱き締められているだけだったけど、私もぎゅっとあずにゃんを抱っこする。
     抱き寄せて、膝の上に乗せて。
     軽くて、ちっちゃくて、可愛い。
     でも、女の子同士でするのは何か違うかなって思ってたから、今まで我慢してきたけど。

    唯「んー……ちゅ、ちゅっ。あずにゃん、好きっ」

    梓「ふにゃ……あ、あぅ……唯、せんぱぁい……はうっ……んんっ、ん……」

     ほっぺにちゅうしただけなのに、あずにゃんったら、くてっとなっちゃった。
     私に告白してくれた時の勢いは、どこに行っちゃったのかにゃー?

    唯「ねぇねぇ、あずにゃん。私もして欲しいな、ちゅー」

    梓「……い、いいんです?」

    唯「もっちろんだよ!」

     自分がされたくないことは他の人にもするな、って小さい頃から言われてた。
     逆に。
     されたいことなら、いーっぱいしちゃってもいいってことだよね。

    梓「んっ……じゃ、じゃあ、いきます……んー……」

     ちゅ。

    唯「ん♪」

    12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/01(土) 04:07:40.53
     ぴとっ、と柔らかあったかで、小さな唇が私のほっぺに触れた。
     一秒くらいかな、ほんの軽くだけど、緊張でふるふる震えてた。
     ……やっぱし、あずにゃんは可愛いね。

    梓「はぅ、うく……恥ずかしいです……」

    唯「私も恥ずかしくないわけじゃないよ……でも、好き同士、これからはもっと恥ずかしーことしていこうね♪」

    梓「あ、あ、あぅ……とっ、とりあえずですね、そのぅ……」

    唯「うん?」

     とりあえず、何だろ。
     もっぺんほっぺにキスかな、それとも唇にキスかな。
     身体を触る……っていうのは、まさかだよね。

    梓「この、抱っこ……もうしばらく続けてもらえますか? 先輩方が来るまででいいので……」

     ……なぁんだ、そんなことか。
     って、私の方があずにゃんよりえっちぃこと考えてるね、さっきまでは完全に思考から切り離してたのに。

    唯「どーしよっかなぁ。バケツもどきのコーヒーも飲んじゃったしぃ?」

    梓「あっ、それも! それも聞きたかったんです! どうして唯先輩は」

    唯「ままま、色っぽくない話はコーヒー飲みながらしませんかね、あずにゃんさん?」

    梓「……はい」

    13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/01(土) 04:11:43.31
     あずにゃんを床に下ろして、くっついてたところが肌寒く感じるけど、マグカップを軽くゆすいでコーヒーの用意。
     でも、あずにゃんはカップを洗って拭いたかと思うと、お代わりを入れようともせず棚に戻した。

    唯「あれ、あずにゃん?」

     ざー、ざらざらざら、ぽぽいぽいす。

    梓「……ムギ先輩が入れてくれる紅茶は、とっても美味しいです。でも、唯先輩があんな顔で飲むコーヒーも、きっと美味しいんだろうなあ、と」

    唯「うん、我ながらなかなか美味しいよ。インスタントだけどね」

     ムギちゃんの紅茶は本格派で、美味しい。
     家で憂が私の為に入れてくれるティーバッグの紅茶も、本格的じゃないけど、美味しい。
     なら、豆ひきから始める本格コーヒーだって美味しいだろうし、今こうして目分量で作ってるインスタントコーヒーだって美味しいに違いない。
     あずにゃんは、そういうことを言いたいんだろうな。

    梓「分けてもらってもいいです? その……さすがにそれで二杯は、唯先輩でもお腹たぷんたぷんになっちゃうと思うので」

    唯「いいよ。たぷんたぷんになるのは三杯目くらいからだけど、折角ムギちゃんが入れてくれる紅茶だから、お腹に余裕を持って美味しく飲みたいしね」

    梓「余裕って……はあぁ」

     あ。
     また何か意地悪なこと言いたそう……でも、許してあげるよ。
     一緒に飲むっていうことは、バケツもどき仲間だもんね。

    唯「んずっ……んん、またも上出来ですなあ!」

    梓「そ、そうですか……じゃあ、早く座ってくださいです。ここ。でないと、私が唯先輩のお膝の上に座れないじゃないですか」

    14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/01(土) 04:15:16.68
    唯「うん」

     間違って零しちゃわないように気を付けないとね。
     私は別に……ううん、よくないけど、あずにゃんに火傷なんかさせちゃったら大変だもんね。

    唯「よいしょっと。おいでー、あずにゃん」

    梓「はいです」

    唯「さって、バケツもどきの話だったっけ?」

    梓「んぅ……そっ、それは、言いすぎでした……謝りますから、引きずらないでくださいよぉ」

     困った顔のあずにゃん、すっごく可愛い。
     何だかいけない方面の趣味に目覚めちゃいそうだよ、私。

    唯「そっか。じゃあ、ええと……ま、とりあえず飲んでみてよ」

     私だけ飲んでもあれだし、あずにゃんにも味見してもらっておこうっと。
     火傷させないように、気を付けて、ゆっくりゆっくり……。

    梓「どうしてこんな大きいマグカップで、あ、ちょ……ん……ずっ、ずずずず……はう。甘ぁいですねぇ♪」

    唯「でしょぉ?」

    梓「……はっ!? い、いえ、そうでなくて! どうしてこんな甘いコーヒーやジュースを大量に飲んでるのに、唯先輩は少しも太らないんですか!?」

    唯「……体質?」

    15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/01(土) 04:19:03.00
     マグカップを置いて、首を傾げつつ、あずにゃんに頬ずりをする。
     いつものようにすべすべで、とっても気持ちいいよ、うん。

    梓「体質だけじゃ納得いきません! 説明も付きません! なので、え、えっと、もしよければ……」

    唯「うぅん?」

    梓「ちょっとの間でいいですから、唯先輩の観察日記みたいなものを……憂に頼んで、書いてもらえたら、と」

     ええええ?
     私、あずにゃんに四六時中観察されちゃうの?

    唯「あずにゃん……いくら好きでも、それはいけないよ」

    梓「そっ、そうですよね、突然言い出されても困りますよね……」

    唯「ううん、違くて……いくらあずにゃんでも、お風呂やおトイレまで観察されるのは恥ずかしすぎるから」

    梓「んなっ……違いますよ! 食事の内容とか、運動したとかしないとかいう記録です! そう、記録! それだけですよ!」

     ……ああ、ちょっと安心したかも。
     お風呂はまだしも……うん、お風呂はいいよ、うん、いいよね、むしろ一緒に入りたいくらい。
     でもおトイレはちょっと……ねえ?

    唯「……あれ? でも、そういう観察日記を書くってゆうことは……え?」

    梓「体型をキープする秘訣を学びたいんですよ! あと望ましいところを望ましい形で望ましい分だけ成長させてる平沢姉妹の秘密を知りたいんです!」

    唯「ううーん……夏休みの自由研究みたいだけど……ま、ご飯作ってくれるのは憂だから、憂に書いてもらえばいっか」

    16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/01(土) 04:22:37.77
    梓「お願いします。プライベートな事情は結構ですので、食事の献立とか食べた量とか、ダイエットはしてないんでしょうけど家でした運動とか」

    唯「うん、わかったよ~」

     特別なことは何もしてないんだけど、この調子じゃ信じてくれなさそう。
     ん、まぁ、とりあえずコーヒーでも。

    唯「ずずず~……でもさ、あずにゃん。さっき開眼したみたいじゃん? 理想をイメージしやすくするのが大事だとか何とか」

    梓「え? いいんですか? ここで?」

    唯「え?」

     にゅむぅ。

    唯「ふぁ!?」

    梓「理想の体型を作るには、まずそれを知らなければならないわけですから……でもでも、唯先輩がいいって言ってくれたし……」

     あれ?
     あずにゃん、身体を密着させるのはいいっていうかむしろ嬉しいんだけど……手が、変なところ触ってるよぉ?

    梓「私のカップがAだとかAAだとか平面タンクトップかスポーツブラで充分じゃない、ってゆうのはなしにして」

    梓「BカップとかCカップとか、サイズ、数値として知ってはいても……どのくらいの大きさなのか、わかんないじゃないですか?」

    唯「う、ん……そうだね、何センチって言われても、ぱっと頭に浮かばないよね……」

    17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/01(土) 04:29:37.15
     へ、平常心、平常心だよ、うん。
     みんなが来た時に、あずにゃんがエッチな子だって思われないようにしないと。
     だから、何となくえっちぃ感じでおっぱいを揉まれていても、何でもないふりをしてコーヒーを飲んでいないといけないんだよ、私は。

    梓「ですよね。こおして揉んでても、唯先輩のバストサイズが何センチか、ってゆうのはわかんないですし」

    唯「ん、んぅ……んふ……ねぇあずにゃん、コーヒー……ちょっと冷めたよ。飲まない?」

    梓「…………」

     やらしい表情だったあずにゃんが、ちょっとだけ普段の顔付きに戻った。
     けど。

    梓「……口移しで……飲ませてもらえますか?」

     やっぱり、やらしかったよ。

    唯「零したら制服汚れちゃうから……今は駄目だよ、あずにゃん」

    梓「……『今は』、ですか?」

    唯「う、うん……今は、ね」

     今は、ちょっと、よくないよ。
     誰かが入ってきたら、私なんか絶対に慌てて零しちゃう。

    梓「後でなら……期待しても、いいんですか?」

    唯「え、えっと、期待に応えられるかどうかはわかんないけど……うん。してみよっか、口移し」

    19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/01(土) 04:32:15.79
    梓「……じゃあ、そのくらいで我慢します。必死に頑張って理性を総動員して、ですけど」

    唯「うぅん……あんまし期待されると、ちょっと重荷かもしんないなぁ」

     ずずーぅ。
     ……やっぱ、無理かも。

    唯「んぐ……ごめん。緊張して思わず飲んじゃった」

    梓「気楽な感じでいいんですよ。いつも通りの唯先輩で」

     そう言って、あずにゃんは私のマグカップを両手で支え、私が口を付けたところを狙って吸い付いた。

    梓「ん……ずず……うふ」

    唯「あ、あはは……間接キスだねえ?」

    梓「唯先輩も、同じとこで飲んでくれないと……間接キスになりませんよ?」

     や、やだなぁ、あずにゃんってば。
     間接キスってゆうのは、一方通行でも成り立つ……あれ、成り立たないのかな?

    唯「んっ、んじゃ……んむ、じゅる……ずずずず……もぉぬるくなってきちゃったね」

    梓「口移しには丁度いいくらいじゃないですか?」



    21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/01(土) 04:37:31.18
     ……ちっちゃな、いつものカップにしとけばよかったかな。
     そうすれば、もうコーヒーもなくなって、あずにゃんに迫られて困ることもなかったのに。
     ……うん、困るよ。もし誰かが入ってきて、軽音部のみんななら笑って済ませてくれそうだけど、それ以外の人だったらあずにゃんが困る。
     私は、別に構わないんだよ。
     いつも……誰にでもってわけじゃないけど抱き着いたりしてるし、お馬鹿な感じで周りにも理解されてるし……実際お馬鹿なんだろうけど。

    唯「あずにゃん」

     でも。
     あずにゃんは、違う。
     普段から真面目だし……今は少し特別な感じになってるけど。
     だから、もし変な噂が広まったら、あずにゃんは笑い飛ばして誤魔化せないんじゃないかなぁって思う。
     だから、私はちょっぴり我慢して、あずにゃんが可哀想だけど、やっぱり我慢するのです。

    唯「部活が終わって、ふたりっきりになったら一杯してあげる……ね? だから、それまで我慢しよ?」

    梓「んぅ……」

    唯「私も興味津々だよ。でも、こんなに飲みやすいぬるさのコーヒーがあって、他のみんなも、知らない人も来るかもしれないし……」

    唯「私、きっと口移しに夢中になっちゃう。さっきの、ほっぺにキスされたのだけで気持ちよかったしね」

    梓「……私とキスするのが嫌、っていうわけじゃないんですか?」

    唯「嫌だったらほっぺにもしないよ。あずにゃんが好きだから、私なりに今後のことも考えてみたんだよ」

     もしかしたら、今すぐ唇同士でキスするのが正解なのかもしれない。
     でも、私、誰かとお付き合いしたことってないし。
     あずにゃんには甘えたいし、甘えられたいけど、だからこそ余計に気を遣っちゃうってゆうか……ね。

    22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/01(土) 04:42:07.82
    唯「約束。部活が終わってふたりっきりになったら、あずにゃんと一杯キスする」

    梓「……約束、ですよ。破ったら、一生恨みますからね」

     大袈裟だなぁ、と思ったけど。
     私があずにゃんの立場だったら、同じことを考えたかもしんない。
     だから、あずにゃん曰くバケツの出来損ないに口を付けて、すっかりぬるくなったコーヒーをごくごくと飲んで。

    唯「……はい、あずにゃん。私との間接キスのコーヒー、残りひと口分だけだよ」

    梓「あぅ……もっと残しておいてくれてもよかったのに……」

     それでもあずにゃんは、まずちろりと小さな舌で私の唇が触れた箇所を舐めてから、残りのひと口分を飲み干す。

    梓「ん……ん、んっ……はぁ……♪」

    唯「間接キスでもこんなにどきどきするのに、ほんとにキスしたら、一体どうなっちゃうんだろうね」

    梓「……期待しちゃいますよね、やっぱり?」

    唯「うん。とっても期待しちゃう」

     ぎゅ、と抱き締められたお返しに、私もいつもより強めにあずにゃんを抱き締める。
     ちっちゃくて、あんまり力を入れすぎたら壊れちゃいそうな細い身体。
     ……私、あずにゃんはあずにゃんのままでいいと思うけどなあ?

    梓「んふふ……気持ちいーです、唯先輩」

    唯「うん。あずにゃんを抱っこする時、私はいっつも気持ちいーよ?」

    23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/01(土) 04:45:55.61
    梓「ん……も、もお、唯先輩……だったら、そうゆってくれたらいいのに……」

     ぎゅう、ぎゅっ。
     あずにゃんを膝の上に乗せて抱っこ。そうだ、これは『膝抱っこ』と名付けよう。
     膝枕みたいでいい響きじゃないですかね?

    梓「んにゅーぅ……唯せんぱぁい……♪」

     バタム。

    澪「だーかーら! ティータイムが終わったら練習をだな!」

    律「んだってーぇ。あたしらにはティータイムがないと、放課後ティータイムとして成り立たないんじゃありませんのこと?」

    紬「まぁまぁ、お茶しながら話し合いましょう~」

     ……ああ。
     やっぱり、あずにゃんのお誘いに乗って口移ししなくてよかった。

    律「……うおお!? おい、唯! 梓ぁ!? お前ら何してんだよ!?」

    唯「えへへへ……びっくりした? びっくりした?」

    澪「いや……そりゃびっくりするよ……」

    紬「まぁまぁまぁまぁ」

    唯「だいっせーこお! みんなを驚かせようと思って、嫌がるあずにゃんを無理矢理抱っこしてたんだよぉ~」

    24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/01(土) 04:48:09.07
     みんなが入ってきた瞬間、あずにゃんの身体がびくっと固まったように感じた。
     それはつまり、周囲の音を聞くだけの理性が残っているとゆーこと。
     だから、私がこう言えば、あずにゃんも合わせてくれる……ハズ。打ち合わせてないけどね。

    澪「お……おいおい、マジかと思っちゃったじゃないか? そうでなくても唯達はマジっぽいんだから」

    紬「どっきりでもいいわ、私。梓ちゃんが唯ちゃんに大人しく抱っこされてるだなんて、私……私ぃ……ふぅぅ」

    澪「おおい!? ムギ!? しっかりしろ、傷は深いぞ!?」

     何でか倒れちゃったムギちゃんを、澪ちゃんが介抱してる。
     りっちゃんはおろおろしてて、澪ちゃんの周りであたふたしてる。
     その間に、私はあずにゃんの耳元にそっと呟いて。

    唯「また後でね、あずにゃん。今度はもっとずっと長く抱っこしててあげるから」

    梓「……はい」

     ぴょん、とはいかなかったけど、あずにゃんが私の膝から飛び降りた。
     そして、今まで一緒にコーヒーを飲んでたバケツもどきを拾い上げて、洗ってくれる。

    澪「ん? 紅茶……じゃないな、コーヒー飲んでたのか?」

    梓「ええ。インスタントですけど」

     あ。
     それ、私のセリフだよね。

    律「残念だったな澪、今日から放課後ティータイムは放課後カフェタイムに改名だ!」

    25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/01(土) 04:50:45.62
    紬「ええー……ショックだわ。語呂も悪いし」

    唯「違うよ!? 紅茶はやっぱムギちゃんの入れてくれたやつでないとやだなー、って、みんなが来るまでの間、仕方なく飲んでたんだよ!?」

    紬「そ、そうだったの……ほっ」

     うん。
     このメンバーが揃ったら、やっぱりティータイムじゃないとね。
     あ、今日のお菓子は何なんだろー?

    梓「唯先輩のインスタントコーヒーもなかなかのお味でしたけどね」

    唯「あずにゃん!?」

    紬「あぅ……私、いらない子だったのかしら……そんなこと、夢に見たこともないのに……」

    律「ムギ! ムギぃ!? しっかりしろ、傷が更に深くなったぞ! だからそんな装備じゃ駄目だって言ったじゃないか!」

    紬「一番いい装備を……頂戴……」

    澪「いや、ここに来るまでの会話でそんなやり取りは一切なかっただろ……ってーか何を装備しても手遅れだろ」

    唯「はうー……」

     あずにゃんの、意地悪。
     ムギちゃんまでいじめなくたっていいのに、どーしてそーゆーこと言うのかなあ?
     んまあ、表情から察するに、私が口移しをしなかったからなんだろうけど。

    唯「あずにゃん! ムギちゃんの紅茶がないと、私達解散だよ!? 放課後ティータイムじゃなくなっちゃうんだよ!?」

    26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/01(土) 04:54:22.34
    梓「え、えっと……ムギ先輩? ムギ先輩の紅茶は私達のアイデンティティなんですから……そんなに傷付かないでくださいよ」

    紬「は、半分は、さっきのどっきりのせい……はう、興奮しすぎてまるで貧血のような症状が」

     ……ムギちゃん、大丈夫かなあ。
     今日は無理せず練習は休みにした方がいいのかな。

    澪「まぁ、何だ。どっきりに至る経緯を問い質す為には、ムギの紅茶が必要みたいだな」

    紬「はう!? そ……そうよね、やっぱり話し合いに紅茶は欠かせないわよね~」

     うぅん、ムギちゃんのいけずぅ。
     今日のお菓子が何かくらい、用意しながら教えてくれてもいいのに。

    律「どっきりかあ。ムギと澪がパート入れ替わってたら結構驚くかもな」

    梓「むしろ唯先輩がドラムに鎮座ましましてたら、来た人みんな驚きますよね」

    律「あー、打ってたらだけどな」

     うん、前に少しだけ試したよね。
     で、今日のお菓子は何なのかな、かな、ムギちゃん?

    紬「あら、懐かしいマグカップが出てるわね。唯ちゃん、今日はこれで飲む?」

    唯「いや、いつものカップでお願いします……」

     ……紅茶には使わないって決めたその場にいたくせに、ムギちゃんのいけず。
     それより早く教えてよ、今日のお菓子。

    27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/01(土) 04:56:47.48
    澪「さて……唯より梓に聞いた方が話が早そうだな。さくさくっとかいつまんででいいから、教えてくれないか」

    梓「あ……う……」

     う?
     あずにゃんのアイコンタクトだよ!
     任せて、この雰囲気は『上手くアドリブで誤魔化して』だね!

    唯「やー、あずにゃんは最後まで嫌がってたんだけどね? みんなを待ってるだけじゃつまんないからって、私が思い付きで誘ったんだよぉ~」

    梓「…………」

     あれ? 違う?
     待ってよ、そんな……ええ? みんなにバラせ、って?

    澪「ははは、全く。梓も大変だな、唯に振り回されて」

     ……いいよ。
     あずにゃんの告白、冗談じゃないと思うから。
     私も、あずにゃんのことが好きだから、ついさっき告白されたばっかりだけど……バラしてもいいよ。

    紬「はーい。今日のおやつは色んなミニケーキの詰め合わせよ~♪」

    唯「おおお! ちっちゃいけど、ケーキがすんごい沢山!」

    梓「…………」

    唯「え、ええと……」

    28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/01(土) 04:59:07.69
    律「まぁ、何だ。所詮唯や梓は、あたしらをどっきりさせる器じゃないってことだ」

    唯「……あのね、みんな」

    澪「ん? どうした、唯」

    紬「……ん……く、んん……」

     恥ずかしい。
     授業が終わるまで普通に顔を合わせてたのに、ここでみんなが集まるのを待ってる間に、あずにゃんとの関係がものすごく変わっちゃった。
     嫌、じゃ、ないよ。
     ただ、とっても恥ずかしいだけ……。

    唯「あ、あのね……私、さっきあずにゃんから告白されて……お付き合いすることになりました!」

    澪「なっ!?」

    律「……に」

    紬「い?」

    唯「よくぞ合わせてくれました! みんなのお陰で恥ずかしさ半減です!」

     いわゆるカミングアウト、成功?
     やー、よかったよかった。

    澪「な、なあ? もうどっきりは終わったんだよな?」

    梓「どっきりでも冗談でもないです。確かに今さっき、私から唯先輩に告白しました!」

    29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/01(土) 05:01:47.05
    紬「んく……あ、あらあら、とっておきの茶葉を出すわね~」

     ムギちゃん、指の間から赤いモノが垂れてるよ。
     とっておきは嬉しいけど、その手を洗ってからにしてね。

    唯「……とゆうわけです! 私はあずにゃんが好きだし、あずにゃんも同じ気持ちだったとゆことで! 相思相愛なのです!」

    梓「……です」

    律「ははっ、こりゃ練習どころじゃないなあ」

    澪「…………」

    紬「あら、お湯を沸かし直さないと……ふぷっ、う、ううう」

    唯「……ムギちゃん。ポットにハナチが垂れてるよ……」

    紬「あっ、あらら、あらあら!? 私としたことが、こんな、夢を目の前にした程度で……別のポットを使うわね」

     ムギちゃん、あんまり無理しなくていいよ。
     ハナチ出るとか、尋常な状態じゃないもんね……まぁ、もしムギちゃんがあずにゃんに告白されたらハナチじゃ済まないだろうけど?
     ふふん、私はその点しっかり者ですから? 鼻の頭が熱くなるのを感じるくらいで、実際には出ませんけどね?

    唯「……あ」

    梓「唯先輩っ!?」

     ぎゅむ。

    唯「あうー……」

    30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/01(土) 05:04:00.70
     首の後ろをとんとん叩いてたら、あずにゃんが鼻を強くつまんで頭を下向かせる。
     千切って丸めたティッシュを私の鼻に詰めて、とっても心配そうな表情で。
     ……うん、これが正しいハナチの止め方なんだろうな。

    澪「ちょっ、ちょ、律ぅ……本気なのか? 本当なのか? その……唯と梓が……」

    律「んー……こいつらの反応を見る限り、本当なんだろうなあ。でなきゃ、ムギはともかく唯まで鼻つっぺする理由がない」

    澪「そうなのか……っていうか、律。いやに冷静だな」

    律「見てりゃわかるだろ。どっちが先かはともかく、いずれこんな関係になるって」

    澪「んなっ」

     えー。
     私、あずにゃんの気持ちに気付く余裕がないくらい必死で抑えてたのに、そんなにわかりやすかったかなぁ。

    律「ちなみにあたしも、澪にいつ告白されてもいいように覚悟してますが」

    澪「な……にゃにゅを……いきなり……」

    紬「あらあらあら。これは逆告白ね、いいものを見させてもらったわ~♪」

     ……女の子同士でもいいのかな。
     ううん、いいんだよね。
     男も女も関係なく、好きな人同士だもんね。
     変に萎縮して思い悩んだって、相手……私の場合、あずにゃんを悲しませるだけだもんね。
     うん。

    31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/01(土) 05:06:15.48
    唯「改めて告白にお返事します! 私もあずにゃんが大好きだよっ!」

    梓「はうっ!?」

    唯「だから……さっきみたく、抱っこさせてもらっていいかな?」

    梓「は……はい、唯先輩……」

     少なくとも、軽音部のみんなの前では遠慮する必要はなさそう。
     ……ムギちゃんだけ相手がいないけど、やけに満足そうに微笑んでるし。

    紬「たった一日で軽音部がぱらいそに変わるなんて……夢みたい~♪」

    澪「律……ん、うん……私、律のこと……好き……」

    律「嬉しいな、澪がそんなこと人前で言ってくれるなんて……あたしも好きだよ、澪」

     何だかあちらさんもいい具合っぽいです。
     ならば、私達がすることはただひとつだけ。
     インスタントコーヒーに浮気しちゃったけど!

    唯「とゆーわけだよ! ムギちゃん、紅茶お願い!」

    紬「ええ、喜んで♪」

     大好きなあずにゃんを抱っこしながら、沢山のミニケーキを食べながら紅茶を飲んで。
     あずにゃんに食べさせてもらったり、食べさせてあげたり。
     何たって、遠慮する必要も理由もなくなったんだから、ね。

    唯「あずにゃん、はい。あーん」

    32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/01(土) 05:08:32.76
    梓「あ、あーん……ん、むぐ」

    唯「美味しー?」

    梓「はい……ケーキ、とっても甘くて美味しいです……」

    唯「んじゃ、今度は私に……あーん」

    梓「あ……あーんっ」

     むぐ、もぐもぐ。
     うぅん、美味しいよっ。

    唯「あずにゃん、とっても美味しいね」

    梓「はい」

    唯「はー。あずにゃっは、やわっこくてあったかくてふにふにで、ケーキも美味しいし、紅茶も美味しいし……最高な気分だよぉ」

    梓「わ、私、そんな大層なもんじゃないと思いますけど……唯先輩に喜んでもらえて、とっても嬉しいです……」

    唯「えへへ、照れてるあずにゃんすっごく可愛い。きゅんきゅんしちゃう」

    梓「や、ちょ、そんな……からかわないでくださいよぉ」

    唯「からかってなんかないよ? ほんとに、あずにゃん可愛いし……もぉ、どきどきしちゃって、こんなことしたくなっちゃう」

     ぎゅむ、ってちっちゃな身体を抱き締める。
     やっぱり、やわっこくてあったかいし、抱っこしてて気持ちーよ、あずにゃん。

    33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/01(土) 05:10:30.60
    唯「ん♪ んっ♪ んきゅ~♪」

    梓「あう、あ、ふぁ……んん……だ、駄目ですよぉ、唯せんぱぁい……先輩方がいるのにぃ……♪」

     あずにゃんの目線を追って、ちらりと横目にみんなを見てみる。

    律「みーお♪」

    澪「りーつぅ♪」

    紬「……ふぷっ」

     りっちゃん達は、私とあずにゃんが作ってるような、自分達だけの世界に入ってる。
     ムギちゃんは、とっても幸せそうにその様子を眺めていて、また鼻元を押さえていたりして。
     ……私達よりりっちゃん達の方に注目してるのが悔しいけど、うん、気持ちはわかるよ。
     私が言うのも何だけど、幼馴染みなのに初々しいもんね、りっちゃん達。

    唯「えへへ……だいじょぶみたい。ん、あずにゃん……ちゅー……」

    梓「んくっ、あ……んー……♪」

     ちゅ、ちゅっ。

    唯「えへ。あずにゃんの唇、いただいちゃいました」

    梓「いただかれちゃいました……」

     とか言いつつ、あずにゃんはとっても嬉しそう。
     キスしたいっていう私の気持ち、一方通行じゃなかったんだね。

    34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/01(土) 05:12:23.94
    梓「ん……あ、あの……唯先輩。もっかい、キス……してください……」

    唯「ん~ぅ? もっかいだけでいいの?」

    梓「いっ、いえ、出来れば……もっともっと……」

     あずにゃんってば、可愛いんだぁ。
     自分から欲しがったくせに、こんなに恥ずかしがって……んもう、私にどうして欲しいのかな!?
     したいの? されたいの? はっきりしてよ! はっきりしてくれるまで、ずうっとキスしてあげるから!

    唯「んぅ、ふ、ちゅうっ……んむー、ちゅっ」

    梓「んぁぁ、あふ、あっ、んく……んっ、くぷっ、ちゅちゅ……んっ、んむぅ♪」

    唯「はふ……きんもちいーね、キスって……癖になっちゃいそぉだよ」

    梓「はい、本当に、気持いーです……んく、ちゅっ、くぷ……んぁ、あっ、し、舌が……んるっ、れるっ、るるっ」

    唯「んふー。舌も入れちゃう方が気持ちいーと思ったし……嫌だったかなぁ、あずにゃん?」

    梓「いえ、その……とっても、素敵で……もっと唯先輩の舌、れろれろさせてください……」

    唯「ん。じゃ、今度はもっと長く舌入れてるから……好きなだけれろれろしてね?」

    梓「あふ、ん、んちゅ、れるちゅっ……んぅ。はむっ、んぁ、あっ、りゅるる……はぁぅ、はう、んむ、くぷぷ、はむ……♪」

     そんなこんなで、いつもより言葉は少なめで、キスのえっちぃ音ばっかり響いてたけど。
     今日は多分、きっと、今までで一番充実したティータイムになったと思います、まる。

    ~おしまい!~

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唯「マジックミラー号?」
律「唯にゃん」
唯「ぬくぬく」
  1. 名前: けいおん!中毒 ◆xOF1KndE 2011/01/02(日) 05:50:41 URL [ 編集 ]
    何だこのバカップルはw
  2. 名前: けいおん!中毒 ◆sSHoJftA 2011/01/02(日) 22:07:12 URL [ 編集 ]
    ペロペロ
  3. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/01/03(月) 00:01:30 URL [ 編集 ]
    やはり唯梓、律澪こそが真理だと思うんだ俺は

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