■
律「スレストが来ないと私がムギを犯してしまうスレ」
- 名前: 管理人 2011/01/08(土) 11:11:56
- 1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/06(木) 23:13:47.20
田井中家
紬「お邪魔しまーす」
律「おーよくきたよくきた。ささっ、あがっちゃって」
紬「えへへ。りっちゃんのお家に一人で来るのって初めてだよね?」
律「あ~、そうだっけ?」
紬「なんだかワクワクしてきちゃった」
律「ははは、なーんもないけどな」
8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/06(木) 23:28:12.28
律の部屋
紬「…」キョロキョロ
律「ん?どうしたムギ」
紬「あっ、ごめん。なんだか落ち着かなくて…えへへ」
紬「ねえりっちゃん!何して遊ぶ?」ワクワク
律「んー、なんも考えてなかったなぁ」
紬「私ね、りっちゃんと遊ぶのすっごく楽しいの!今まで経験したことないことがいっぱいで、えっと、だから!」
律「こらこら落ち着きなさい。大袈裟だなー」
律(まぁ確かに経験したことのない事なら……へへへ……今日はやらせてあげるけどな)ヒヒヒ
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/06(木) 23:33:28.98
紬「あら?これって…ベースの弦?」
律「あー、それな。澪の忘れ物」
紬「りっちゃんと澪ちゃんって本当に仲良しね」
律「ん、まぁね」
紬「せっかくだし澪ちゃんも呼ぼっか」
律「え!?あ、いや、今日はいいよ。ほら、せっかくムギと二人なんだし!」
紬「でも呼んであげないと澪ちゃん寂しがるんじゃ…」
律「いーのいーのっ!それより、ほら、ちょっとお茶淹れてくるからムギは適当にくつろいでてくれ!」タタタバタン
紬「あっ、りっちゃ……いっちゃった」
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/06(木) 23:38:38.61
キッチン
律(ふー、緊張するなぁ)コポコポ
律(さて、どうやって事を運ぼうかな……)
律(いきなり押し倒しても、ムギの腕力じゃすぐに跳ね飛ばされちゃうしなー)
律(どうしたものか……)
聡「うわっ!なんだよこの黒ファン!酸とか使ってんじゃねーよ!あーーーうっぜえええええ!!」ピコピコ
律「あ、そうだ、聡」
聡「くっそ!負けた!!……なに?今忙しいんだけど」
律「今部屋に友達いるから、絶対入ってくんなよ」
聡「え?あぁ、うん、わかった」
律(とりあえずこれで密室は確保、邪魔者の心配もなし、っと)
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/06(木) 23:43:22.89
律の部屋
紬「えへへ…」キョロキョロ
紬(友達の家に一人で……)
紬(嬉しいな…りっちゃんと友達になってよかった…)
紬「ふあ……」
紬(いけない、楽しみにしすぎて昨日全然眠れなかったから欠伸が……)
紬「……」ウツラウツラ
紬「っ!」ブンブン
紬「……」
紬「」グゥ
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/06(木) 23:45:13.88
ガチャ
律「お待たせー」
紬「」スゥスゥ
律「なんだ寝てるのか」
律「……」
紬「……」スヤスヤ
律「……」
律(あれ?これってもしかしてめちゃくちゃチャンスなんじゃね?)
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/06(木) 23:48:33.15
紬「ん……」ゴロン
律(うっわ、やっべえええ……色っぺー)
律(なんだよこの脚はよぉ……色白でムチムチで柔らかそうで……)ゴクリ
紬「……」スースー
律(パ、パンツ見えそう…)ドキドキ
律「……」
律(ちょ、ちょっとだけ…ちょっとだけ見てみるか?)ドックンドックン
19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/06(木) 23:51:51.79
律(ど、どんなのハイテルノカナ~?)ソ~…
ピラ
律(お、おおおおお……し、白のパンティが、く、くく食い込んで……)ハァハァ
紬「んん……」
律「!?」
紬「ん…」
紬「……」スゥスゥ
律「……」ドキドキドキドキ
律(ちょっとだけ……に、匂いとか嗅いじゃったり……へ…へへへ…)
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/06(木) 23:57:24.53
律「」スンスン
律(うっわ…梓がムギのこといい匂いって言ってたけど…これは予想以上に…)クンクン
律(なんでだ?やっぱお嬢様だと体臭も華やかになるもんなのか?)クンカクンカ
紬「う、う~ん…」
律(はぁはぁはぁ、ムギいい匂いだよムギ……)クンカックンカクンカッ
律(へ、へへへ……パンツの中も…み、見ちゃおうかなぁ…)
ピラ
律(お、おおお…!うおおおおおおおお!!なんって綺麗な……うっほおおおおおああああああ!!)クンカッ
22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/07(金) 00:00:29.72
律(この…む、むむ蒸れた感じがすっげえええエロイ!!)
律(やっぱムギの身体スゲー!マジでエロイ!!)フンガッ
紬「ん、ん…」
律(舐め…ちゃおっかな…。大丈夫だよな?起きないよな?)
紬「う、ん~……」スゥスゥ
律(いけ!いってしまえ私!)
ペ
ペロ
ペロリ
律(苦いっ!)フガッ
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/07(金) 00:05:42.86
律(たまんねえ…なんていうか、こう、海水?みたいな苦しょっぱさ…)ペロ
紬「んっ…」ヒクッ
律(私は今ムギのあそこを舐めている!夢にまで見たムギのあそこを!!)ペロペロ
紬「ふっ…あ、っ……」ピクン
律(しょっぱい!苦い!しょっぱ苦い!苦しょっぱい!でも甘い!!)ペペペペロロロ
律「私、ムギのあそこ舐めるが夢だったのおおおおおお!!!」
紬「…っ!?」ビクッ
紬「ふぁっ…な、何?今の何?」
律(やべっ!起きた!?)
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/07(金) 00:11:13.81
紬「あれ?ここどこ……あ、そっか、私、りっちゃんのお家に来てて…」
律「……」
紬「!?」
紬「り、りっちゃん!?なんで私のスカートの中に顔をっ……」バッ
律「もがっ!?い、痛い痛い!顔入れたまま脚閉じないで!」
紬「ご、ごめんなさい!でもなんでこんな……」
律(やっべぇ…。何かいい訳しないと……)
紬「あ、あの、えっと、あうう……」
律(なぜかムギがテンパってるし、ここは私がビシッと場を締めれば次の段階へもスムーズに移行できるかも!)
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/07(金) 00:16:54.17
律「ムギ、これには日本海溝よりも深いわけがあってだな……」
紬「う、うん…」
律「えーっとほら、なんだ、ムギは今日私の家にきたわけじゃん?」
紬「うん……」
律「で、私はムギをもてなすためにお茶を淹れてきたわけだ」
紬「……」
律「えーっと、だからぁ……そ、その~……」
律(やばいなんも言い訳思いつかん)
紬「よ、よくわかんないけど、気にしないから大丈夫!だ、大丈夫だからっ」
律「いや、それは良くない。こういう事はきちんとしないと」キリッ
紬「は…はい…」
律「……」
律(バカか私は!ムギの言うようにウヤムヤにしちゃえばよかったじゃんか!!)
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/07(金) 00:20:23.12
紬「そ…それで…なんでりっちゃんは私のスカートの中に顔を……」
律「あ、うん。だからそれはだな、えーっと……」
紬「……」
律「あー…」
紬「……」ジー
律「うー…」
紬「……」ジー
律「……ム…」
紬「?」
律「ムギ、もうセックスした?」
紬「セッ……えっ…?な、何?」
30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/07(金) 00:24:00.47
律「どうやら私は、セックスを知らないまま死ぬ事が確定した」
紬「えっ」
律「くそ、セックスしたい」
律「どんなもんか知らないけど」
律「セックス!セックス!」
紬「りっ、りっちゃん落ち着いて!どうしたの急に…?それに死ぬって……」
律「うん。死ぬんだ、私。急性なんとかって病気で一ヵ月後に……」
紬「急性なのに一ヵ月後なの?」
律「あぁ。今の医学では治せない奇病らしくてさ……」
紬「……」
律(もちろん大嘘である)
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/07(金) 00:29:06.05
紬「そ、そんな…やだ…。私、りっちゃんが死ぬなんて嫌よ…」
律「私だって死にたくない。でも、もうどうしようもないんだ」
紬「りっちゃん……」
律「だから、死ぬ前にセックスをしてみたかった…」
律「どんなもんか知りたかった…」
紬「セッ……」
紬「///」カァァ
律「セックスしたい」
紬「り、りっちゃん…えーと…」
律「セックスしたいなぁ」チラ
紬「そ、そう…。できるといいね…」
律「あーーっ!セックスしたい!死ぬ前に!セックス!!」チラチラ
紬「……」
律「ムギ、セックスしよう」
紬「ええっ!?」
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/07(金) 00:34:48.02
律「いいだろ。な?友達だろ?死ぬ前の最後のお願い、聞いてくれるよな?」
紬「い、いや、でも私、女の子だし、その、えっと…」アセアセ
律「本人同士が良ければいいんじゃないでしょうか」
紬「……」
律「本人同士が良ければいいんじゃないでしょうか!!」
紬「た…確かに私もそう言ったけど、それはセッ…セ、セックスじゃなくて、えっと……」ドギマギ
律「嫌なのか?」
紬「嫌っていうか……」
律「じゃあいいんだな!はい決まり!よしセックスするぞ!」ガバッ
紬「きゃっ!?ちょ、ちょっと待って、いいなんて言ってない!」
39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/07(金) 00:40:34.94
律「なんでだよ!いいだろ!セックスくらい!」
紬「こ、こんなやり方おかしいよ…。りっちゃんらしくない…」グスッ
律「なんだよ私らしいって!これが私だよ!私のセックスだ!」
紬「お願いりっちゃん…離して…」
律「そうか。わかったよ。ムギは私が今にも死にそうなのに、セックスさせてくれないんだな」
紬「今にもって…一ヶ月後じゃなかったの…?」
律「医者は今生きているだけでも奇跡だって言ってた」
紬「な、なんか話がさっきと違……」
律「頼む!ムギ!セックスさせてくれ!この通りだ!」バッ
紬「り、りっちゃん!やめて!ど、土下座なんて…」
律「お願いだ!私にセックスがどんなもんか教えてくれ!ムギのその身体でっ!!」
紬「う…うう…」
44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/07(金) 00:45:35.92
律「頼む……。ムギ……セックスを……」
紬「み、澪ちゃんじゃダメなの……?」
律「ムギがいいんだ」
紬「どうして……」
律「ムギの身体が一番気持ちよさそうなんだ」
紬「……っ」
紬「りっちゃん、私のことそういう目で見てたの…?」
律「見てなかったと言えば嘘になる」
紬「……」
紬「私…りっちゃんの事友達だと思ってたのに…今日ここに来るのすごく楽しみにしてたのに…」ポロポロ
律「お願いだムギ…。セックス…」
紬「ごめんねりっちゃん……。私、今日は帰るね……」スッ
律「ま、待ってムギ!頼むよ!」バッ
46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/07(金) 00:52:46.06
紬「今日の事は聞かなかった事にしますから…。離してください…」ポロポロ
律「そ、そんなっ!やめてくれよ敬語なんて!」
紬「う…ううう…。私、りっちゃんのこと大好きだったのに……どうして……」ヒック
律「ちょっとだけでいいんだ!1ラウンドだけ!ワンチャンでいいから!な!ムギ!」
紬「もう帰ります……」スタスタ
律「……っ」
紬「……」ガチャガチャ
紬「……ドアの鍵、開けてもらえますか?」
律「ダメだ。なぁムギ、一回だけでいいんだ。そ、そうだムギの事もちゃんと気持ちよくさせるから!それならいいだろっ!?」
紬「~っ!」
ぱしん
律「ッ!!いった…」
紬「お願いりっちゃん……。これ以上嫌いになるような事言わないで……。私、ちゃんと忘れるから……」
49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/07(金) 00:56:27.10
律「……」
紬「りっちゃん、私帰るね。鍵、開けてくれる…?」
律「ダメだ」
紬「りっちゃん……お願いだから聞き分けて……」
律「ダメ」
紬「……」
律「……」
紬「……」
律「あーーーーあ」
紬「りっちゃん……?」
律「あーーーあ!!くっそ!!なんだよこっちが下手に出てればさぁ!いいじゃんセックスくらいさぁぁぁぁ!!!」
紬「え……」
57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/07(金) 01:03:44.10
律「そんなエッロイ身体してさぁ!!セックスできませんだぁ?ハッ!ふざけンなッつーの!!」
紬「……」
律「いいじゃねえか!ちょーっとマンコ擦り合わせるだけだろ!?え?レズセックスなんてよぉ!」
紬「最低……」
律「おーおー、最低で結構!もういい、あーーーもういいわ!そっちがやる気ないってンならこっちにも考えがあるからな!!」
紬「考え……?」
律「今ここには私とムギしかいない。弟もここには入ってこないように言ってある。だから私がムギを押し倒しても誰も助けにこないってことだ」
紬「……抵抗するもん」
律「ふーん。すれば?殴れるのかねぇ。ムギに私を」ズイズイ
紬「ま、待って!来ないで!」
律「ほらほらさっきみたいに殴ってみろよ!抵抗するもん、なんだろ?ええ!?」ガシッ
紬「い、いや……りっちゃんやめて……」
64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/07(金) 01:13:07.76
紬「いやっ!やめてっ!」
ぱしん ぱしん
律「ッハーッハッハッ!ぜんッぜん痛くねーしおかしくねーし!ムギは優しいからお友達の私を本気で殴れないんだねぇ!?」
紬「こっ、こんなりっちゃん友達じゃない……っ」グスッ
律「じゃあ殴ってみろよ!!できないよなぁ!?楽しみにしてたもんなァ!?私んちにくるの!!」
紬「な……なんでこんな事するの……?ひどいよ……」ポロポロ
律「そんッなエロエロな身体してたらそりゃおかしくなっちまうわ!!そら不治の病とか大ボラ吹いてまで一回お願いしちゃうわ!!」
紬「う……嘘だったんだ……。一ヶ月の命って……」
律「嘘に決まってンだろ!病床に臥す人間がこんなに元気なもんかッ!!ほら早く脱げッ!!早くッ!!」グイグイ
紬「いやっ!やだぁっ!やめて!助けて!誰かっ……!」
律「助けなんてこねえよ!!スレストでもされない限りなぁ!!」チラッチラッ
66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/07(金) 01:30:35.85
ドサッ
紬「やだっ!やだやだっ!離してりっちゃんっ!」バタバタ
律「暴れんなッ!!」ボカッ
紬「いっ……」
律「へ、へへへ…。そーそー、そうやって大人しくしていればいいんだよムギは。そのほうが可愛いんだからさぁ」
紬「うう…うううう…」
律は紬の頬に下を這わせながら、紬のワンピースの肩紐を外した。
白い肩が露になり、律は頬から首筋、鎖骨の順に舐めた。
紬は抵抗することをもはや放棄していた。
これまでの人生で、紬は今の律にような直接的な悪意に触れた事がなかったため、それにどう対処していいのかわからなかった。
まして、それが全幅の信頼を寄せていた友人とあっては、すぐに突っぱねる事もできず、されるがままになるしかなかった。
紬は今の律が恐ろしくて仕方なかったが、それでもこれまでの友情を失う事のほうをより恐れていた。
これから数十分の間、自分は悪夢のような時間を過ごす事になる。
しかしそれさえ過ぎ去ってしまえば……心を潰して、悪夢の終わりを待ってさえいれば、またいつもの明るくて優しい律に戻るのではないか。
紬はその根拠のない希望に縋る事にして、涙で霞む部屋の天井を見ながら言った。
紬「りっちゃん……。約束して……。みんなにはこの事言わないって……。私も絶対に言わないから……」
69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/07(金) 01:46:15.09
律は紬の身体から顔を離した。
律「それはムギ次第、だな」
紬「私次第?」
律「ムギがこれからも私んちに来て、こういうことさせてくれるなら誰にも言わないよ」
紬はゆっくりと目を閉じた。
もう、自分と律の関係は前のものには戻らない。
これからこの爛れた関係が続くんだ。きっと、律が自分の身体に飽きるまで。
この先みんなと一緒にいても、自分は黒くて重い鉄塊を孕ませたまま、歪に笑わなきゃいけない。
どうして、楽しいだけの関係ではいられなかったんだろう。
いや、律は前々から自分とこういう事をしたかったと言っていた。
ならば、今までの関係も嘘だったのだろうか。
一点の曇りもないと思われた関係は、実はずっと汚れを潜ませていたものだったのだろうか。
紬にとって、軽音部での日々は人格を形成する上で重要なものだった。
その幸福な記憶が崩壊した今、紬の人格もまたぼろぼろと崩れていった。
それでもなお、例えそれが背徳で塗り固めれたものになろうとも、紬は今までの日常を守る事にした。
紬はゆっくりと目を開けた。涙を止める事はできなかったが、決意の色を瞳に滲ませて、律の顔を見た。
紬「うん。わかった。これからもりっちゃんの家に行く。りっちゃんの相手をする」
紬は律の頬を両手で覆い、しっかりと目を見据えて言った。
74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/07(金) 01:58:11.51
律「オッケー。約束な。絶対だぞ」
律は嬉々として、紬のワンピースを下にずらした。
白いブラジャーを乱暴に剥ぎ取り、律はしげしげと乳房を眺めた。
律「すっげぇ……。風呂で見たときも思ったけど、本当に綺麗だな。ははは」
紬は唇をきゅっと結び、鼻で呼吸を整えた。
鼻腔から漏れる息は震え、大きな目からとめどなく涙が溢れる。
紬の整った乳房が呼吸に合わせて動くのを見て、律は声を上げた。
律「ッはははは!!やった!ついにッ!ムギの身体がッ!この身体ッ!私の好きにしていいんだッ!!」
目を見開いて歓声を上げる律。
それを見て、紬は一刻も早くこの悪夢が終わるのを願った。
それと同時に、律を狂わせた自分の身体を呪った。
こんな事になるなら、胸なんていらなかった。
白い肌も、はりのある太股も、人の心を吸い込むような瞳も、全部捨ててしまえばよかった。
紬は天井を睨んだ。
誰も憎めない。
どこにも転嫁できない。
助けもない。
ここから逃れる方法はない。
――スレストさえくれば。
スレストさえくれば、何もかもなかったことにできるのに。
78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/07(金) 02:09:07.76
しかしスレストは来なかった。
閉鎖騒動が大きくなってしまい、スレスト厨も荒らし行為に飽きてしまったのだ。
律「ムギ、ほら、チュー!チューしようぜ!」
律が唇を尖らせて急かした。
紬は律の首に手を回し、自分の顔に近づけた。
律「おおッ?」
紬と律の唇が触れた。
すぐさま律は、紬の中に舌を入れ、がむしゃらに掻き混ぜた。
紬は抵抗しなかった。
しても無駄だと悟っていた。
なにより、先程律と穢れた約束を結んでしまったため、それを反故にできなかった。
――友達と約束したんだもん、それを破っちゃダメ。
友達という言葉が紬に重くのしかかり、約束は紬の身体と心をきつく縛った。
律「ごくん!ムギの唾液ごくごくごく!」
紬とのキスを堪能した律は、今度は乳房に顔を埋め、乳頭を弄った。
紬「ん、んっ……」
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/07(金) 02:15:09.91
律「もう一回!」
紬「え?」
律「今の声すげえよかった!もう一回言って!」
紬は目を閉じ、身体の表面に伝う刺激に耳を澄ませた。
律が紬の乳房を触ると、紬は素直に声を出した。
紬「んっ……あ……」
律「たまんね」
律はそう言うと、紬の下着の中に手を入れた。
紬「あっ!」
紬は思わず、その手を掴んで律を制した。
律「なんだよ。するんだろ?セックス。離せよ」
憮然とした表情で律が言い放った。
紬はそろそろと手を離し、シーツの端を掴んだ。
81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/07(金) 02:20:31.99
律「な、ムギ!初めてって痛いらしいぜ!」
目を輝かせながら律が言った。
紬「うん……」
律「入れていいよな?」
紬「えっ……。こ、擦り合わせるだけって……」
律「いいよな?」
紬はまた涙を流した。
紬「ダメって……言っても……」
律「あン?」
紬「ダメって言っても……入れるんでしょ……?」
声が震えた。
それが情けなくて、紬はさらに涙を流した。
律「ここにさ、ドラムスティックがあるじゃん?これ入れてみよーぜ!あ、チップは小さめだからそこまで痛くないと思うぜ!な!な!」
83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/07(金) 02:26:29.48
紬はゆっくりと頷いた。
それを見た律はにぃっと笑い、ドラムスティックを紬の恥部にあてがった。
律「あー、こら。力抜いてくんないと入んないってー」
律に言われるまま、紬は大きく息を吐いて、身体の力を抜き、目をぎゅっと閉じた。
――大丈夫。
来たから。
スレストが来たみたいだから、次に目を開ける時は、もう怖いりっちゃんはいない。
目を開けたらきっと、唯ちゃんがいて、澪ちゃんがいて、梓ちゃんがいて……私の大好きだったりっちゃんがいるはず。
律「お、入る入る」
紬「ッ……!いっ……たぁ……」
紬は頭の中で繰り返した。
早く。
スレスト早く。
りっちゃんを元に戻して。
楽しい軽音部を、早く……。
87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/07(金) 02:34:33.53
紬はゆっくりと目を開けた。
そこには、律の笑顔があった。
紬「りっ……ちゃん……」
律は白い歯を見せて笑った。
律「へへっ!ムーギッ♪」
屈託なく笑う律を見て、紬は安堵した。
――よかった、スレストが来て、さっきの世界はなくなったんだ。
またいつものように、みんなとお茶して、演奏して……。
そうだ、またりっちゃんの家に行って、今度こそうんと遊ばなきゃ。今度こそ、今度こそ……。
紬「りっちゃん、私、りっちゃんの事大好き……」
律「へ?」
紬「私ね、怖い夢見てたの。でも、りっちゃんの顔見たら安心した……」
律「ふうん?それよりほら、これ見て!」
紬「え?」
律「血!すっげえの!ムギのあそこの血がスティックについてるぞ!ほら!」
下腹部を引き裂く鈍痛が、紬を絶望の淵に突き落とした。
スレストは途中で終わってしまったのだ。悪夢は終わっていなかったのだ。
90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/07(金) 02:41:03.40
律「んじゃ、ムギの開通も済んだっつーことで」
律はさっさと服を脱ぎ捨て、紬の恥部に自分の恥部をぴったりとくっつけた。
律「ムギ、わかる?私の汁と、ムギの汁が混ざってんの」
紬は大粒の涙を流して答えた。
紬「わかんないよ……」
律「は?」
紬「そんなの……わかんない……。全然わかんないよぉ……なんで、なんでこんなっ……」
顔をくしゃくしゃにして子供のように泣きじゃくる紬を見て、律は頭をガシガシと掻いた。
律「ンだよもー。ここまできてピーピー言うなよな。まぁいいや、始めちゃえば気持ちよくなるっしょ」
94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/07(金) 02:50:52.55
それから律は腰を前後に動かし始めた。
かぱかぱと二人の割れ目は開き、そこから愛液が溢れ出した。
尤も、そこに愛はなく、もしかしたら律にも性欲すらなかったのかも知れない。
律の性へのシンプルな好奇心は、容赦なく紬の尊厳を奪い、心を殺した。
律「っあッ!スゲッ!ムギッ!これすッごいよッ!!」
紬「あっ、あっ!や…っ!いやぁっ!」
律に比べて女性として身体が発達していたせいか、紬の得る性感は不幸にも律のそれより大きいものだった。
紬「は、ぁっ!やだ…っ!やだっ!もうこんなのいやぁっ……」
律「ムギッ!ムギィィィ!!」
女性特有の鼻をつくような甘ったるく酸っぱい匂いが部屋を満たす。
安いベッドのスプリングが軋み、ぎちぎちと音を立てる。
律「ムギッ!ど、どう?これ、良くないッ?すッげェ気持ちよくないッ!?」
紬「あっ、あっ、んぁっ、はっ……ああああっ」
97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/07(金) 02:56:59.32
律「ムギィ!!やばいッてこれッ!なん…なんか来るッ!!」
紬「はっ、あっ、ああっ!あんっ、あん、や……いっ……やぁぁぁっ」
紬が一際大きな声を上げた後、律の膝ががくがくと震え、そのままどさりと紬の上に律の身体は落ちた。
律「はぁ、はぁ……。ま、まだ残ってる……。さっきの、すごいの……」
紬は虚ろな目で天井を眺めていた。
律との行為で散らばった意識を部屋の隅々からかき集め、紬はなんとか自我を取り戻そうとした。
が、結局紬が我に返ったのは、律が服を着終えて紬の身体を揺さぶってからだった。
100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/07(金) 03:06:37.64
―――。
律「じゃ、ムギ明日ウチでな!明日はもっとスゴイことしよーぜ!色々調べとくからさっ!」
律がにかっと笑って見せたので、紬も笑顔を作ろうとした。
が、口角をひくつかせるだけで、それはおよそ笑顔と呼べるものではなかった。
律「んじゃ、気をつけて帰れよー」
田井中家の戸はガラガラと音を立てて閉じられた。
夜空の下、ぽつんと立った紬は思った。
――気をつけて、なんて気遣った台詞を言って、本当は私の事なんてどうだっていいくせに。
私が笑えていなかったのも気づかなかったくせに。
とぼとぼと歩き出した紬は、空を見上げた。
ぎらつく星が下品なものに見えた。
――りっちゃんを恨んじゃダメ。
私がいけないの。私がこんな身体をしてるから。
紬は自分の腹の、子宮のあるあたりを撫でた。
それからそこを思い切り殴ろうとして、止めた。
スレストは来なかった。とうとう紬はこの世界で生きていくしかなくなった。
律に与えられた下腹部の痛みだけが、紬のリアルだった。
おしまい
コメントを書き込む
コメントを読む(6) [けいおん!SS]
関連?商品
過去の名作たち
- 名前: ss神 ◆- 2011/01/08(土) 12:57:17 URL [ 編集 ]
- おもしろくないな。漫画リアルのネタいれんでくれ
- 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/01/08(土) 14:32:36 URL [ 編集 ]
- なにこれ、怖い
- 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/01/08(土) 15:22:24 URL [ 編集 ]
- なにこのりっちゃん最低
- 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/01/08(土) 15:24:02 URL [ 編集 ]
- 消化不良つまらん
- 名前: AA ◆- 2011/02/14(月) 01:25:24 URL [ 編集 ]
- けいおんのレイプSSはやはりいいな興奮が違う
- 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/04/03(日) 22:31:28 URL [ 編集 ]
- スレスト云々はタイトルだけだったら面白かったかもしれない
コメントの投稿(コメント本文以外は省略可能)