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けいおん!SSまとめブログ けいおん! このブログはVIPで立った「けいおん!SS」をまとめたブログです。

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唯 「あずにゃんとボク」

  1. 名前: 管理人 2011/01/10(月) 22:28:43
    1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 04:12:00.15
    部室

    梓 「お兄ちゃん」

    唯 「一緒に帰ろっか、あずにゃん」

    梓 「手つないでくれますか?」

    唯 「うん! いいよ」

    律 「おい! ちょっと待て唯」

    澪 「いつから兄妹になったんだよ」

    唯 「そんなことボクに言われても……あずにゃんまだ幼いんだし」


    2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 04:17:20.77
    澪 「だいたい、女なのに自分ことボクって」

    唯 「おかしいかな?」

    紬 「いいんじゃないかしらぁ~」

    澪 「いや、でも……」

    梓 「お兄ちゃんをいじめないで下さい!」

    唯 「ほらっ、あずにゃん泣いちゃうよ」

    律 「あー、悪かった。ごめんな」

    4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 04:24:45.68
    帰り道

    唯 「コンビニで肉まん買って帰ろうよ」

    梓 「だめですよ、晩ご飯に食べちゃだめです」

    唯 「え~、あずにゃんのケチ」

    梓 「憂お姉ちゃんにいいつけますよ」

    唯 「でも、あずにゃんもほんとは食べたいんでしょっ」

    梓 「ううう」

    5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 04:30:05.61
    唯 「おいしいねっ」

    梓 「はい! うまいです」

    唯 「憂には内緒だよ」

    梓 「内緒です」



    6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 04:34:29.69
    平沢家

    憂 「いたただきま~す」

    唯梓 「……いただきます」

    梓 (やばい、おなかいっぱい……)

    憂 「あれ、梓ちゃん、食べないの?」

    梓 「なっ、内緒です」

    憂 「え?」

    唯 (あずにゃん! それじゃバレちゃうよ)

    7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 04:39:43.21
    憂 「さては、お菓子食べちゃったんでしょ」

    梓 「内緒です。お兄ちゃんと約束したから」

    憂 「お姉ちゃんっ!」

    唯 「ぼっ、ボクは関係ないよ……」

    憂 「めっ、でしょ」

    唯 「はい、ごめんなさい」

    11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 05:02:42.27
    唯の部屋

    コンコンコン

    唯 「入っていいよ」

    梓 「お兄ちゃん……」

    唯 「一緒に寝てほしいの?」

    梓 コクリ

    唯 「ほら、ベットに入っておいで」

    梓 「いいんですか」

    唯 「いいから、いいから」

    12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 05:06:50.12
    梓 「抱っこしてください」

    唯 「あずにゃんは甘えん坊さんだねぇ」

    梓 「あ、甘えんぼじゃありません。やっぱり、抱っこはいいです」

    唯 「ごめん♪ ごめん♪」ギュッ

    梓 「ひゃっ」

    唯 「あずにゃん、あったこい♪」

    14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 05:11:47.91
    梓 「お兄ちゃんもおコタみたいにあったかいです」

    唯 「ねぇ、あずにゃん」

    梓 「何ですか?」

    唯 「どうしボクがお兄ちゃんなの?」

    梓 「ボクって言うからお兄ちゃんです」

    唯 「でも、女だよ」

    梓 「ボクって言うヒトはお兄ちゃんです」

    唯 「そっか、そっか」

    17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 05:19:22.71
    唯 「じゃあ、電気消すね」

    梓 「ダメです」

    唯 「でも、もう寝ないと」

    梓 「暗いのいやです」

    唯 (仕方ないなぁ)

    唯 「じゃあ、昔話してあげるね」

    梓 「ほんとですか!」

    唯 「ほんとうだよ♪ むかぁ~し、むかし、あるところに……」

    19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 05:23:41.51
    唯 「……というわけで二人はしあわせに暮らしましたとさっ」

    梓 「ぐぅ~す~」

    唯 「あずにゃん、寝ちゃった」

    唯 「じゃあ、ボクも電気消して寝よっと」

    梓 「す~す~」

    唯 「あずにゃんの寝顔かわいいなぁ」

    21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 05:27:19.20
    唯 「ちょっといたずらしてみよっ、つんつん」

    梓 「ふにゅぅ」

    唯 「ほっぺ、やらこい♪」

    唯 「ほれ、つんつん」

    梓 「ぅぅぅぅ」

    唯 「ごめんね♪ おやすみ、あずにゃん♪」

    22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 05:34:33.07
    次の日の朝

    唯 「おはよぅ……あれっ、あずにゃんがいない」

    憂 「お姉ちゃん、学校遅刻するよ」

    唯 「えっ、は、はちじぃ! 遅刻遅刻!」

    憂 「私、日直だから先、行ってるね」

    唯 「はやく着替えないと」

    憂 「朝ごはん作っておいたから」

    唯 「憂、ありがとう」

    憂 「梓ちゃん、ちゃんと学校に連れてってあげてね」

    唯 「うん、いってらっしゃ~い」

    23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 05:38:40.05
    梓 「憂の目玉焼き、おいしいな~」

    ジリリリン ジリリリリン

    梓 「電話だ!」

    ジリリリン ジリリリリン

    唯 「あずにゃん、出てぇ~」

    梓 「はい、わかりました。任せてください」

    梓 「もしもし」

    24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 05:42:35.43
    唯 「ああ、遅刻遅刻」

    梓 「たいへんです!」

    唯 「大丈夫、もう着替えたからっ」

    梓 「ちがいます! もっと、ずっとたいへんです!」

    唯 「どうしたの?」

    梓 「パパから電話でした!」

    25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 05:48:06.45
    唯 「えっ、お父さんから?」

    梓 「ちがいますよ! あずさのパパからです!」

    唯 (でも、あずにゃんのパパは……)

    唯 「でも、あずにゃんのお父さんは、遠い外国でお仕事してるんだよ」

    梓 「でも、パパからでした!」

    唯 (あずにゃんが生まれる前に死んでるはず)

    梓 「会議に使う書類忘れたから会社に届けてくれって言ってました!」

    唯 (まちが電話かなぁ)

    梓 「たいへんです! たいへんです!」

    26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 05:54:04.63
    唯 「ほんとうに、あずにゃんのお父さんからだった?」

    梓 「はい! パパからでした!」

    唯 「そっかぁ」(困ったなぁ)

    梓 「早く行かないと! パパはほんとに、おちょこちょいです」

    唯 (あずにゃん、嬉しそうだなぁ……)

    梓 「あずさだけじゃなくて書類も忘れるなんて、困ったパパです」

    唯 「そうだね……じゃあ、届に行こうか書類」

    梓 「はい!」

    唯 (今日は学校休まなくちゃ)

    27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 06:00:02.49
    唯 (とりあえず、書類は適当にプリントを封筒に入れて……)

    梓 「早くっ、早く行きましょう!」

    唯 「はい、はい。って、そのリュックは?」

    梓 「ここに書類入れてください」

    唯 「遠足みたいだね」

    梓 「ほんとに困りました! もう、てんてこまいです」

    唯 (問題は、どこに行くか……だよね)

    28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 06:07:18.81
    唯 「じゃあ、行こっか」

    梓 「あっ、忘れてました!」

    唯 「どうしたの?」

    梓 「おみやげ忘れてました」

    唯 「おみやげ?」

    梓 「この前かいたイヌの絵と折りツルもっていかないと」

    唯 「あずにゃん……」

    梓 「お気に入りだけど、パパにあげます」

    29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 06:19:42.69
    唯 「準備できた?」

    梓 「はいっ」

    唯 「じゃあ、行こうか」

    梓 「いってきま~す」

    唯 (とりあえず電車に乗るしかないよね)

    唯 「あずにゃん、今日はいい天気だね」

    梓 「葉っぱがきらきらしてます」

    51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 21:08:18.30
    ワンワンワン

    梓 「わんこです!」

    唯 「ほんとだ!」

    ワンワンワン

    梓 「わんこ、なでてきます」

    唯 「あずにゃん! 走っちゃダメだよ」

    梓 「あいてっ」

    唯 「こけた!」

    52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/09(日) 21:10:29.42
    唯 「あずにゃん、だいじょうぶ?」

    梓 「泣きません、梓、泣きませんよ」

    ワンワンワン くぅ

    梓 「あははは、ぺろぺろしちゃだめです」

    唯 「あずにゃん、手つなごっか」

    梓 「はい」

    72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/10(月) 07:52:24.90
    唯 「えーと、とりあえず終点まで切符を買っておこう」

    梓 「ボタン押したいです」

    唯 「じゃあ、大人一枚と小人一枚で一番高いボタン押して」

    梓 「とっ、届きません」

    唯 「あずにゃん、小さいもんね」

    梓 「抱っこしてください」

    唯 「はい、はい――よいしょ」

    73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/10(月) 07:55:44.60
    唯 「電車こないね」

    梓 「ここ各駅停車しかとまりません。がまんです」

    唯 「あずにゃん、退屈?」

    梓 「だいじょうぶです」

    唯 「……」

    梓 「……」

    唯 「空、きれいだね」

    梓 「雲が真っ白です」

    唯 「もうすぐ、春だね」

    74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/10(月) 07:58:29.27
    梓 「お兄ちゃん、見てください」

    唯 「イスがどうかしたの?」

    梓 「落書きがいっぱいです」

    唯 「ほんとだ。木の長椅子だから彫ってあるんだね」

    梓 「あいあい傘がいっぱいです」

    唯 「みんなしあわせそうだね」

    75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/10(月) 08:02:33.22
    梓 「あいあい傘書きたいです」

    唯 「え? ボクとあずにゃんの」

    梓 「だめですか……」

    唯 「うううん、書こう――こうやって、傘を書いて――」

    梓 「あ・ず・さ」

    唯 「ゆ・いっと」

    梓 「できました」

    1番線に電車が参りま~す

    唯 「あ! 電車が来たよ」

    76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/10(月) 08:05:27.83
    ガタンガタン ゴトンゴトン

    唯 「あずにゃん、窓の外見ておもしろい?」

    梓 「はい」

    唯 「靴脱がないとだめだよ」

    梓 「脱がしてください」

    唯 「もう、仕方ないなぁ」

    ガタンガタン ゴトンゴトン


    77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/10(月) 08:09:25.48
    ガタンガタン ゴトンゴトン

    唯 「あずにゃんは電車大好きだね」

    梓 「はい、大好きです。これからとまる駅の名前全部言えます」

    唯 「将来は電車の運転手さんになるんだもんね」

    梓 「各駅電車の運転手がいいです」

    唯 「どうして?」

    梓 「ゆっくりいろんな駅が見れます」

    唯 「そうだね」

    ガタンガタン ゴトンゴトン

    78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/10(月) 08:15:47.50
    ガタンガタン ゴトンゴトン

    梓 「……」モゾモゾ

    唯 「? どうしたの、あずにゃん」

    梓 「……おしっこ行きたいです」

    唯 「ええ! 次の駅までがまんできる?」

    梓 「おしっこに聞かないとわかりません」

    唯 「そんな……がまんだよ! あずにゃん、もう少しだから」

    梓 「はっ、はい」

    ガタンガタン ゴトンゴトン

    79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/10(月) 08:21:34.60
    山の里ぉ~ 山の里ぉに到着です

    唯 「着いたよ! あずにゃん」

    梓 「はい」

    唯 「あそこにトイレがあるよ 走ろっ」

    梓 「はっ、はい」

    唯 「あずにゃん、頑張れ」

    80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/10(月) 08:23:50.49
    唯 「間に合ってよかったね」

    梓 「よかったです」

    唯 「静かな駅だね」

    梓 「ここ、無人駅です」

    ぐぅ~

    唯 「おなかすいたね」



    88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/10(月) 12:52:01.09
    梓 「駅の外におそば屋さんが見えます」

    唯 「あそこで、食べよっか」

    梓 「はい」

    唯 「あっ、でももう財布からっぽだ……」

    梓 「大丈夫です。あずさ、お金持ってますよ」

    唯 「ほんとに!」

    梓 「はい、お兄ちゃんみたいに無駄遣いしませんから」

    89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/10(月) 12:53:45.99
    唯 「いくら持ってるの?」

    梓 「100円玉5枚です。うまい棒いっぱい買えます」

    唯 「あずにゃん、うまい棒好きだもんね」

    梓 「はい」

    唯 「となりのコンビニで小さいお弁当買おっか」

    90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/10(月) 12:57:09.69
    唯 「駅で食べるお弁当、おいしいね」

    梓 「はい。おいしいです」

    唯 「あずにゃん、いっぱい食べていいからね」

    梓 「タマゴ焼きおいしい」

    唯 「うん」

    梓 「お兄ちゃんには梅干しあげます」

    唯 「あずにゃん、梅干しきらいなの?」

    梓 「そっ、そんなことないですよ!」

    91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/10(月) 12:59:51.43
    唯 「じゃあ、梅干しいただきまーす」

      にゃあ

    梓 「ネコです」

    唯 「野らかなぁ」

      にゃ~ん

    唯 「そっか、おなかすいてるんだ」

    梓 「分けてあげましょう」

    唯 「あずにゃん、優しいね」

    92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/10(月) 13:02:03.16
    唯 「ごちそうさま~♪」

    梓 「ごちそうさまでした」

    1番線に電車が参りま~す

    唯 「電車、来たよ」

    梓 「にゃんこ、ばいばい」

     にゃあ~

    94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/10(月) 13:06:49.40
    ガタンゴトン ゴトンガタン

    梓 「パパの駅はまだですか?」

    唯 「う~ん……もうちょっとかな」

    梓 「もうちょっとってどのくらいですか?」

    唯 「次の次の次くらいの駅だよ」

    梓 「つぎのつぎのつぎ」

    唯 「そうだよ」

    ガタンゴトン ゴトンガタン

    95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/10(月) 13:11:15.70
    ガタンゴトン ゴトンガタン

    梓 「あずさ、気になってることがあります」

    唯 「どうしたの? あずにゃん」

    梓 「宇宙はどこまで続いてるんですか?」

    唯 「さあ、どこまでなんだろうねぇ」

    梓 「お布団に入るとそれが心配で眠れないんです」

    唯 「あずにゃんが、心配しなくていいんだよ♪」

    ガタンゴトン ゴトンガタン

    96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/10(月) 13:14:08.97
    ガタンゴトン ゴトンガタン

    梓 「もうひとつ、気になってることがあります」

    唯 「なに? あずにゃん」

    梓 「みんな、死んだらどうなるんですか?」

    唯 「さあ……どうなるんだろうね」

    ゴーゴーゴー

    唯 「あっ、最後のトンネルに入ったよ」

    梓 「すごいです。 真っ暗です!」

    97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/10(月) 13:19:58.56
    ゴーゴーゴー

    梓 「電燈が弓矢みたいに飛んでいきます」

    唯 「ほんとだ、面白いね」

    梓 「窓にあずさたちの顔映ってます」

    唯 「窓に映ってるわたしたち、仲良しさんだね」

    梓 「はい――でもトンネル長いです」

    唯 「5分くらいだったかな」

    梓 「トンネル、ほんとに出口あるんですか?」

    唯 「だいじょうぶ♪ もうすぐだよ」

    98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/10(月) 13:24:29.96
    梓 「トンネル抜けました!」

    ガタンゴトン ゴトンガタン

    唯 「ねっ」

    次はしおみ町、しおみ町ぃ~ 終点です

    唯 「着いたよ、あずにゃん」

    梓 「長かったですね」


    99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/10(月) 13:36:52.29
    唯 「あずにゃん、ドアとホームの間、空いてるから気をつけてね」

    梓 「はい――さっちゃんはねっ♪ さっちこってゆ~んだ ほんとはねっ♪」

    唯 (あずにゃん、ご機嫌だなぁ)

    梓 「だけどちっちゃいか~ら ふふんふ ふん ふんふん……」

    唯 (歌詞覚えてないんだ……かわいい)

    唯 「改札通るから切符持った?」

    梓 「はい」

    唯 「……あれっ!?」

    梓 「どうしたんですか」

    唯 「わたしの切符がない!」

    100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/10(月) 13:39:53.42
    梓 「どうしよう、どうしよう」

    唯 「どこかに落としたのかなぁ」

    梓 「困った、困った」

    唯 「大丈夫だよ! 駅員さんに説明すれば」

    梓 「本当ですか」

    唯 「たぶん……」

    102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/10(月) 13:46:24.09
    唯 「だから、そのぅ、ボクがどこかで切符落としたみたいで……」

    駅員 「はぁ」 (弱ったなぁ)

    唯 「その、だから、えーとボクは……」

    駅員 (自分のことボクとか言って変な子だな)

    唯 「だから、ボクはちゃんと切符は買ってて」

    駅員 「できれば、料金を払ってくれないかな」

    唯 「そんなぁ……」

    梓 「お兄ちゃんをいじめるな!」

    駅員 「 !? 」

    105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/10(月) 13:52:42.80
    梓 「お兄ちゃん、ちゃんと切符買いました! あずさ、知ってます!」

    駅員 「お兄ちゃんって……別に疑ってるわけじゃ」

    梓 「ウソです! お兄ちゃんをいじめるヤツ、悪者です!」

    唯 「あずにゃん……」

    駅員 「こっちは、料金を払えばいいって言ってるんだから」

    梓 「いじめるな! えいっ! えいっ! えいっ!」

    駅員 「痛っ、ちょっとおい」

    唯 「あずにゃん、そんなことしちゃ……」

    梓 「うあああああああああああああああああああああん」

    駅員 (そんな大声で泣くなよ。うるさいなぁ)

    梓 「ああああああああああああああああああああああああ」

    106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/10(月) 13:57:02.72
    梓 「ああああああああああああああああああああ」

    駅員 「わっかたから、もう改札通っていいよ」

    唯 「はい」

    駅員 「今度同じことがあったら絶対、払ってもらうからね」

    唯 「はい、ごめんなさい」

    梓 「ああああああん うああああああああああああああ」

    駅員 「絶対だからね」

    唯 「あずにゃん……行こう……」

    梓 「あああああああああああああああああああん」

    唯 「よしよし」



    110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/10(月) 14:02:00.60
    梓 「ひくっ、ひぅ……ひぅっ」

    唯 「もうすぐ着くよ。あずにゃん」

    梓 「もう……ひくっ……すぐですか」

    唯 「まだ、歩ける?」

    梓 「へっちゃらです」

    唯 「あの坂をのぼったらだよ」

    梓 「坂の向こうに、パパがいるんですか?」

    唯 「そうだよ」

    梓 「坂、長いです。ずっと続いてます」

    111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/10(月) 14:05:01.80
    梓 「いち、にっ」

    唯 「さん、しっ」

    梓 「よいこらしょっ」

    唯 「はあ~、もうちょっとだね♪」

    梓 「はい――あっ! この匂い!」

    テテテテテテッ

    唯 「走ったら危ないよ♪」

    113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/10(月) 14:10:11.47
    梓 「海です!」

    ザブ~ン ざぁざぁ

    梓 「カモメもいます!」

    唯 「あずにゃん、待ってよぉ」

    梓 「お兄ちゃん、はやくっ、海ですよ!」

    唯 「広いね」

    梓 「波です! 誰もいません」

    唯 「ちょっと、砂浜、歩こう」

    116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/10(月) 14:33:17.42
    梓 「足元、ざくさく言ってます」

    唯 「裸足になると気持ちいよ」

    梓 「くすぐったいです」

    唯 「足の指に入ってくるね」

    梓 「あそこに、ビン落ちてますよ」

    唯 「あずにゃんは見つけるのうまいね」

    梓 「緑のビン、きらきらきれいです」

    117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/10(月) 14:37:34.54
    唯 「疲れたね。ちょっと座ろう」

    梓 「ひざで抱っこしてください」

    唯 「ほらっ、おいで」

    ザブ~ン ざぁざぁ

    梓 「パパ、どこにいるんですか?」

    119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/10(月) 14:40:10.23
    唯 「きっと、あの海のずっとむこうだよ」

    梓 「あの夕日が沈んでるところですか」

    唯 「そうだよ」

    梓 「遠いです」

    唯 「だからビンに書類いれて送ってあげようね」

    梓 「はい」

    120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/10(月) 14:42:46.25
    梓 「イヌの絵も折りツルも入れます」

    ザブ~ン ざぁざぁ

    梓 「じゃあね、ばいばい」

    唯 「ばいばい」

    梓 「ちゃんと届けてください、お願いです」

    ザブ~ン ざぁざぁ


    121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/10(月) 14:45:18.93
    唯 「あずにゃん、こっちおいで」

    梓 「ちょっと寒くなってきました」

    唯 「でも、あずにゃんがいれば、わたしはあったかいよ」

    梓 「お兄ちゃん、大好きです」

    唯 「夕日……きれいだね」

    ~ 終わり ~

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憂「お姉ちゃんと二人乗り」
紬「ツッコミクイーン紬」
澪「紙が無い」
  1. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/01/10(月) 22:36:08 URL [ 編集 ]
    どうすれば……
  2. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/01/10(月) 23:22:57 URL [ 編集 ]
    え?消化不良だな駄作
  3. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/01/10(月) 23:37:58 URL [ 編集 ]
    >>3
    じゃあお前が書けよ
  4. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/01/11(火) 00:55:41 URL [ 編集 ]
    評価する側とされる側の区別もつかないとは…
  5. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/01/11(火) 05:50:41 URL [ 編集 ]
    どういうことなの?
  6. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/01/11(火) 07:15:35 URL [ 編集 ]
    とりあえず幼いあずにゃん可愛いペロペロ
  7. 名前: けいおん!中毒 ◆fikRaUS. 2011/01/11(火) 07:29:50 URL [ 編集 ]
    微笑ましくも泣ける
  8. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/01/11(火) 12:13:04 URL [ 編集 ]
    結末までしっかり書いてなければ駄作ってwww
    雰囲気とか情緒を楽しむSSがあってもいいとは思えないのかい?
  9. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/01/11(火) 16:35:51 URL [ 編集 ]
    >>9
    まあ上目線の偉そうなコメはスルーで
  10. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/01/11(火) 22:58:37 URL [ 編集 ]
    ↓おまえも上目線じゃねえか

    真面目にこのSSは「……」
  11. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/01/11(火) 23:31:54 URL [ 編集 ]
    なんか泣ける。すごく好き。
  12. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/01/12(水) 04:30:40 URL [ 編集 ]
    最近口の悪い奴よく見るな。別に気に入るかどうかは人次第だけど、わざわざ駄作とか時間の無駄とか言うのはどうかと思う。それは批判を通り越して悪口だ。
  13. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/01/12(水) 16:54:53 URL [ 編集 ]
    何かわからないけど、このあずにゃんすごく良い
    全てに敬語を使ってるというか、~ですっていうのが何か良い
  14. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/01/13(木) 11:11:11 URL [ 編集 ]
    >>13
    同意
    そもそもSSなんて対価払って読んでる訳でもないのに偉そうに「駄作」とか筋違いにもほどがある
  15. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/01/13(木) 19:23:25 URL [ 編集 ]
    パソコンで読んでるなら読んでる分、電気代かかるわ。
  16. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/01/13(木) 19:37:26 URL [ 編集 ]
    こうやってSSがUPされてるんだから人それぞれに評価する権利はあるだろ
    「駄作」だって「駄目な作品」
    単純に評価だろ
    ソイツが駄作って言ったらソイツにとってこの作品は駄作なんだろ。
    それを「偉そう」だとか「悪口」だとか言うやつのが自分勝手だわ。
    価値観が違うんだから。
    突っ込むとしたら何がどうでどうだから駄作なんだ?ってとこだろ。
    「駄作」の一言じゃいまいち伝わらないからな。
    まぁ俺はこの作品を駄作とは言わないけど。
  17. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/01/24(月) 23:12:44 URL [ 編集 ]
    どこでも見掛ける論争だけど、
    性格が良くて自分は好意をもってるけれど、顔が不細工な女の子がいると仮定する。
    そのこに「ブスだなお前」って言う奴がいると、なんかもう凄くムカつくという話ですよね。
  18. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/02/16(水) 05:59:01 URL [ 編集 ]
    いやいやいやいや駄作言うなら読まなきゃいんじゃね?
    それとも作者へのアドバイスですか?w
    なら自分で書いたらどうですかって話
    どのキャラも不憫って訳じゃないし
    別に文句のつけどこないだろ?
    駄目なとこは作者が一番わかってるだろうしな

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