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唯「あっ!デビちゃんムチュチュ~」

  1. 名前: 管理人 2011/01/14(金) 22:38:01
    1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/13(木) 23:31:59.08
    〔梓の部屋〕

    梓「……本当に時を戻すことなんてできるんですか?」

    天使「だから何度も言ってるじゃん。暇だったから空を適当にブラついてたらメッチャ時を戻したがってる子が居たから来てみたって」

    梓「た、確かに私は昨日の三年生の卒業では大泣きしちゃいましたし、できることならあの楽しかった日々をもう一度とは思ってますけど……」

    天使「うん。だからその願いを叶えてあげようと思ってこうして梓ちゃんの部屋に来たわけ」


    4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/13(木) 23:35:21.27
    梓「ちょ、ちょっとすぐには信じられません……」

    天使「あっそ。んじゃ別にいいんだけどね。単なる暇つぶしだから無理に勧めるつもりはないし」

    梓「……」

    天使「んじゃこの話は無かったってことで。そろそろ私も天国に帰るね」

    梓「ちょ、ちょい待ちです!」

    天使「んあ?」

    5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/13(木) 23:38:53.85
    梓「……2年。約2年間だけ時間を戻すってできるんですか?」

    天使「ん?つまり梓ちゃんが高校に入学した頃まで時を戻せばいいってこと?」

    梓「……はい。せめてもう一回だけ。もう一回だけ私は唯先輩達と同じ2年間を共有したいんです」

    天使「う~ん。そんな細かい日時の設定は難しいね。私って不器用だし。前後1~2ヶ月くらいズレるかもしれないけどいい?」

    梓「わ、わかりました!それでもいいです」

    6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/13(木) 23:42:52.49
    天使「んじゃ決意が固まったならさっさと始めちゃおっか。私って飽きっぽいし」

    梓「よ、よろしくお願いします」

    天使「それじゃまず時を戻すにあたって最低限の説明だけするからよく聞いておいてね」

    梓「は、はい」

    天使「まず大事なのは2年間時間を戻したからって、梓ちゃんが経験した2年間と全く同じ日々にはならないってこと」


    7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/13(木) 23:46:58.85
    梓「え? どういうことですか?」

    天使「いやこれは当然のことなんだけどね。私はあくまで時を戻すだけであって再現させるわけじゃないから」

    梓「は、はぁ……?」

    天使「人生ってそれこそ無数の確立と可能性から成り立ってるわけ」

    梓「ふむふむ」


    天使「その理屈だとこれから梓ちゃんが行く世界では梓ちゃんが過ごした2年間とは違う出来事が展開されて当然ってこと」


    12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/13(木) 23:52:06.38
    梓「SF映画とかでよく観るパラレルワールドみたいなものってことですか?」

    天使「ん~。それとはまた別なんだけど。まぁ感覚的にはそれに近いのかな?」

    梓「は、はあ……」

    天使「梓ちゃんが今までの2年間が大事で絶対に少しも変わってほしくないんだったら、時を戻すのは止めておいた方がいいかもね」

    梓(た、確かにこの2年間は私にとって絶対的なもの……。でも、もう一度あの先輩達と2年間を過ごすことができるなら私は……!)


    15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/13(木) 23:56:05.70
    天使「どうすんの~?早く決めちゃってよ~。あんまり下界に長居すると神様的なのに怒られちゃう」

    梓「……お、お願いします!戻してください!時間を2年間戻してください!」

    天使「……ホントにいいんだね?」

    梓「やってやるです!」

    天使「んじゃ、ハイ。やりました」

    梓「……え?」

    17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 00:00:22.09
    天使「もう時を戻す魔法かけたよ。気が変わったとかで揉めるのメンドクサイから速攻でやっちゃった」

    梓「ずいぶん簡単なんですね……?」

    天使「だいたい今から15分後くらいに眠くなるから。そんで寝て起きたらもうそこは2年前だよ~ん」

    梓「な、なんかアッサリし過ぎてて逆に怖いです……」


    18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 00:04:05.24
    天使「それより残りの15分でなんか聞いておきたい事とかないの?」

    梓「さっき時を戻したら今までの2年間とは違う2年間になるかもって言いましたよね?それがやっぱり少し不安で……」

    天使「うん。今、魔法で調べてみたんだけど梓ちゃんが過ごした2年間って実はかなり低い確率で成り立ってたっぽいし」

    梓「……どういうことですか?」


    19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 00:10:12.12
    天使「例を挙げてみよっか。まず梓ちゃんが軽音部に入部すること自体は相当な高確率だね。そもそも梓ちゃんが自分で勝手にすればいいだけだし」

    梓「それはそうですね」

    天使「問題は梓ちゃんの意思で決められること以外の部分ね。まず第一に軽音部に梓ちゃんしか新入部員が入らなかったこと」

    梓「それがどうかしたんですか?」

    天使「実はこのパターンって相当珍しかったんだよね。数字にして約10%くらい」

    梓「そ、そうだったんですか」

    20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 00:14:58.16
    天使「冷静に考えてみなよ。なんだかんだで軽音部なんて人気あるでしょ普通に。ライブなんて見せられたら大抵の子はカッコイイな私もやってみたいなってなるよ」

    梓「そ、それは確かに……」

    天使「いくら見学に行ったら先輩達がグダグダだったからってそれくらいで誰も入部しないなんてそれこそ有り得ないでしょ」

    梓「で、でも部員が増えることは悪いことじゃないですからね!私も同年代の部員が他にも居るって心強いですし」

    天使「まぁ今さらそれじゃヤダとか言われても、もう時を戻す魔法は解けないからどうしようもないんだけど」

    21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 00:18:46.28
    天使「えっ~と、あと大きい部分でこの2年間と変わってきそうな事柄って言ったらコレかな?」

    梓「なんですか?」

    天使「律って先輩のオデコはこの2年間よりも5、6ミリ広い確立が高いらしいね」

    梓「すげーどうでもいい変化です!」

    天使「あとは……ムギって先輩の眉毛はこの2年間よりも1センチくらい太い確立が高いらしいよ」

    梓「それもどうでもいい変化!てかこの2年間よりも更に太いってどんだけ太いんですか!」


    22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 00:22:29.08
    天使「あとは……澪って先輩のファンクラブ会員はこの2年間よりも50人くらい多い確立が高いらしいね」

    梓「ぱねぇ!さすが澪先輩ぱねぇ!でもやっぱりどうでもいい変化!」

    天使「いや、だって実際の部分はやっぱり時が戻ってみないと分かんないから」

    梓「もういいです……。漫才みたいな掛け合いしてる間にもう15分経っちゃうじゃないですか」

    天使「あ、んじゃベッドに横なっといた方がいいかもよ。いきなり眠くなるから突っ立ってたら倒れて頭打っちゃうし」

    24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 00:26:32.76
    梓「わ、わかりました。それじゃ失礼して……」

    天使「んじゃ子守歌代わりに、もう少しこれから時が戻った世界で起こりそうな確率の高い変化を伝えとこっか」

    梓「どうせまたロクな情報じゃないと思いますけど一応聞いておくです……」

    天使「えっとね~。まず純って友達のウザさ加減が今までの2年間よりも2、3倍増える確立が高いっぽいね」

    梓「今より更にウザくなったらもう地獄のミサワ世界の住人じゃないですか!でもやっぱりどうでもいい変化!」

    26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 00:30:20.82
    天使「あとは~憂って友達のシスコンっぷりが今までの2年間よりも五倍は激しくなる確立が高いっぽい」

    梓「それもうキモウトだから!いや今でも充分キモウトっぽいけど!だけどやっぱりどうでもいい変化!」

    天使「もうこれくらいかな~?そろそろ15分なるし」

    梓「あ、あれ?そういえば何だか頭がボッ~としてきたような……」

    天使「お、いよいよみたいだね。……あっ!もう1つ梓ちゃんに関係ありそうな変化あったけど言っとく?」

    29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 00:36:51.74
    梓「……い、言うならさっさとしてください。もう眠気で思考回路が……」

    天使「んじゃパパッと言っちゃうね。え~と唯って先輩がこの2年間よりも梓ちゃんに興味が無くなる確立が高いっぽい」

    梓「…………え?そ、それはどういう……?」

    天使「そもそもこの唯先輩が今までの2年間みたいに梓ちゃんを可愛がったりするパターンって実は天文学的に確率低かったみたいなんだよね」

    梓「………へ、へぇ~………」

    32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 00:41:40.57
    天使「なんかこの唯先輩が一番仲良くなるのは確立的にも相性的にも本当は茜って子だったっぽいね」

    梓「…………そ、それで?………」

    天使「あれ?でもこの茜ちゃんって梓ちゃんが過ごした今回の2年間では知り合ってすらいないんだ?これもかなり珍しいパターンだよ」

    梓「………つ、つまり?(あ、ヤバイもうほとんど頭が真っ白になってきた……)」

    36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 00:48:10.68
    天使「だから~。これから戻る2年間ではこの唯先輩が梓ちゃんを今までみたいに可愛がるどころか興味を示す確立すら低いってこと。メンドイから何度も同じこと言わせないでよ」

    梓「………そ、それは……どうでも…いい…変化です……ね」

    天使「なら何回もしつこく同じこと言わせないで。とにかくもうお別れみたいだね。ま、気が向いたら梓ちゃんが行った2年前にも様子見に顔出すから。そんじゃね~」

    梓(あ……もう意識が完全に消えちゃう。なんだか少し怖いな。でもこれでまたあの素敵な先輩達と放課後を過ごすことができるんだ。うれしい、な……)プツン

    38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 00:52:00.57
    ~~~~~~~~ ~~~~~~~~~

    梓母「梓!もういい加減起きなさい。合宿に遅れるわよ」

    梓「う、う~ん……あれ?こ、ここはもう2年前……?」

    梓母「なに寝ぼけてんのアンタ。今日は軽音部でムギって先輩の別荘で合宿なんでしょ?遅れたら大変よ」

    梓「……えっ!ムギ先輩の別荘で合宿?そ、それじゃ今は二年前の夏休み……?」

    41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 00:56:56.38
    梓母「いつまで寝ぼけてんのよ。今日は私とお父さんのバンドもたまたま夏休みだったから起してあげられたけど……」

    梓(や、やっぱり……!やっぱりここは私が一年生の頃の夏休みなんだ!私、本当に戻ってきたんだ!)

    梓母「ちょっとアンタ聞いてんの?」

    梓(でもまさか夏休みに戻ってくるとは……。天使さんが言ってた1~2ヶ月のズレってレベルじゃねぇぞ!?)


    43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 01:04:16.76
    梓母「とにかくさっさと支度して出かけなさいよ。荷物の準備は昨日の夜にしてたみたいだけど」

    梓「は、は~い!(やった!嬉しい!嬉しい!私、本当にあの頃の夏休みに戻ってきたんだ!あの一番楽しかった夏休みに!) 」

    〔駅のホーム〕

    澪「あと来てないのは唯と梓だけか」

    律「梓が遅れるなんて珍しいな。唯はお約束みたいなもんだけど」

    44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 01:09:22.30
    紬「私、友達に後輩もプラスして電車でお出かけするの夢だったの~♪」

    茜「こ、この電車賃を稼ぐために半月前から食費を全てカットしたおかげで体重3キロも減りました……」

    紬「わぁ~♪うらやましい~♪でも茜ちゃんはダイエットなんかしなくてもスタイル抜群よ?」キラキラ

    茜「……は、ははははは」

    46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 01:14:21.11
    律「……アイツら全く会話が噛み合ってないな」

    澪「……3キロも痩せただとぅ?羨まし過ぎる……」ブツブツ

    律「って、おまえもそっちかよ」

    唯「みんな~!遅れてゴメンね~!ゆるしてつかぁさ~い!」タッタッタ

    47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 01:19:25.50
    澪「あ、唯!大丈夫だ。ギリギリセーフだよ」

    律「まさか梓のやつ唯より遅れるとは……来たら部長の私が一発ビシッと説教してやんなくちゃな!」

    紬「りっちゃんったら一発ビシッとだなんて……///」キマシタワ

    唯「あっ!デビちゃんムチュチュ~♪」ダキツキ

    茜「ひあっ!ゆ、唯先輩やめてください///」

    49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 01:24:53.78
    >>48
    了解

    律「おーい。今の茜はハラペコでフラフラだからそんな強烈なタックルからの抱きしめは致命傷になりかねないぞ」

    澪「まったく。今回は合宿だから24時間、唯は茜にベッタリ引っつくことになりそうだな」

    紬「ええっ!?24時間ってことは……お風呂でも布団の中でもってこと!?」キマシ

    唯「今夜は寝かせないぜ?」キリッ

    51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 01:30:49.93
    茜「むむぅ……これも唯先輩の正体を暴くためです。仕方ありません」

    律「あ、その設定まだ生きてたんだ」

    梓「スミマセーン!遅くなりましたー!」

    澪「おお、おはよう梓。間に合って良かったよ」

    梓「あ、おはようございます澪先輩(うわ~。つい昨日まで見てた澪先輩より少しだけ幼い感じがする!二年生の頃の澪先輩だ!)」

    53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 01:35:44.59
    律「まったく。こんなに遅くなるなんて梓らしくないぞー?」

    梓「ス、スミマセン律先輩(プッ天使さんの言ってた通り、この律先輩は私が居た二年間より少しオデコ広いかも……)」

    紬「まあまあ。梓ちゃんだってお寝坊さんする時だってあるわよ~♪気にしないで~♪」

    梓「あ、ありがとうどざいますムギ先輩(やっぱりムギ先輩は優しいな。てか眉毛太い!沢庵ってレベルじゃねーぞ!?味付け海苔くらいある!)

    54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 01:41:09.42
    茜「梓ちゃんおはよー」

    梓「あ、おはよー……ってか誰!?」

    茜「え?何それ新しいギャグ?」

    梓「いや本気で誰ですか?なんで当然のように軽音部の合宿に混ざってるんですか」

    茜「むぅ。ちょっと梓ちゃん。一番遅れて来たくせに、いきなり気分悪くなるような冗談言うの止めてよね」

    55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 01:48:51.04
    梓「は?何を言ってるんですかこの人?……あ、スミマセン。先輩方の同級生さんとかですか?」

    茜「…………」

    唯「あ、梓ちゃん。もう電車も来たし、あめりかんじょーくはそれくらいにして電車乗ろっ!ね?」

    梓「わ、わかりました唯先輩(うっわ~唯先輩は変わんないな。唯先輩が抱きついてるってことはピンク髪の大きい人って唯先輩の友達?……ん?今、唯先輩私のこと梓ちゃんって呼んだ?)」

    56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 01:54:31.28
    律「そうだぞ~梓。今の茜はハラペコだからタチの悪い冗談ばっか言ってると危ないぞ。食い物の恨みは恐ろしいっていうだろ?」

    澪「それは意味が違う!」ゴツン!

    紬「それじゃ夢にまで見たお友達と後輩との電車の旅に出発~♪」

    唯「やばーい止まれない止まらないー♪」

    58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 01:59:17.70
    〔電車内〕

    唯「それじゃ私はデビちゃんのおとなり!」

    茜「座れる……やっと座れる……。空腹で頭がクラクラします~」

    唯「オイラの膝の上に座りなシェケナベイべ☆」ドヤ

    梓(唯先輩とピンクの人スゴイ仲良さそうだな……。唯先輩の私に対する態度も何かいつもより素っ気ないし。まぁいいけどね)

    59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 02:04:17.29
    澪「さぁ!ついに私達の合宿が始まったぞ!この合宿で私達はバンドとして更なる成長を……」

    紬「熱く燃えてる澪ちゃんカッコイイわ~♪最近ファンクラブ会員が百人を突破したって噂があるのも納得ね♪」

    澪「えっ。なにそれ怖い」

    紬「知らないの?澪ちゃんの使用済みお箸とかストローまでファンクラブの裏オークションに出回ってるらしいわよ~♪」

    61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 02:10:07.89
    澪「ミエナイキコエナイミエナイキコエナイ」ガクグル

    梓(スゴイ……。私が過ごした二年間でも澪先輩は人気あったけど、こっちのルートでは更に絶大な人気を誇ってるのか)

    律「おいおい梓、ボケ~ッとしてるけど大丈夫か?

    梓「……あ、ハイ」

    63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 02:15:10.79
    律「なんか今日ちょっと様子おかしんじゃないか?」

    梓「そ、そんなことないですよ普通です!」

    律「それに……」チラリ

    梓「どうしたんですか律先輩?急に小声になって……」

    律「いや、さっきのことだけどさ。茜に対して自分が遅れたのを素直に謝るどころかタチの悪い冗談しつこく言ったりして……」

    64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 02:19:57.10
    梓「そ、それは仕方ないじゃないですか!知らない人が当たり前みたいな顔で私達の合宿に参加しようとしてるんですから!」

    律「……あ、梓?」

    梓「唯先輩の友達らしいからあんまり言いたくないですけど、バンドの合宿に私情で無関係な友人を連れて来るのは正直どうかと思います」

    律「……………」

    65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 02:24:48.79
    梓「そ、そんな顔しなくてもいいじゃないですか。確かに後輩のくせに生意気なこと言ってるとは思います。でも私はバンドの結束という面も考えて……」

    唯「りっちゃんと梓ちゃん、さっきからなんの話してるの~?」

    紬「そんな耳元で囁き合うなんて……///ドンとこいです」

    律「……あ、いやなんでもないなんでもない」

    66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 02:29:47.87
    梓(あの律先輩の冷たい目……。私そんなに間違ったこと言った?それに唯先輩また私のこと梓ちゃんって呼んだ……)

    唯「あっ!そういえば私良いもの持って来たんだった!」ガサゴソ

    茜「ふぇ~良いもの~?」

    唯「ほら!憂がお腹減ったら食べてねって握ってくれたオムスビだよ!」

    67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 02:34:48.17
    茜「ふぉ~!!……オムスビ…米…タンパク質…」ジュルリ

    唯「痛っ!ちょっデビちゃん!私の手も一緒に噛んじゃってるよ!慌てなくても好きなだけ食べさせてあげるから落ち着いて!」

    澪「この大きなタッパー全部オムスビなのか。憂ちゃんどれくらい早起きして作ったんだ?」

    唯「朝の3時頃に憂の部屋の目覚まし時計が鳴ってたよ」

    68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 02:39:54.85
    澪「午前3時って私の感覚では夜だな……。実は私も朝ゴハン抜いてきてお腹空いてるんだ。一つもらってもいいか?」

    唯「どうぞどうぞ~いっぱいあるもん♪」

    紬「それじゃあ私も一つお呼ばれしようかしら~♪」

    茜「ウ~ッ!ガウアウアウガオオオオオオッッ!!」

    澪紬「」

    69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 02:43:08.95
    唯「こら!デビちゃん!そんな獣みたいに可愛く威嚇しなくてもちゃんとイッパイあるから大丈夫だよ!」ナデナデ

    茜「アウ~ン……」スリスリ

    澪(可愛い……か?)

    紬(キマシタ……ワ?)

    70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 02:47:19.66
    唯「あれ?りっちゃんと梓ちゃんは食べないの?」

    律「……えっ?あ、うん。私はいいや」

    梓(また梓ちゃんって……)

    唯「ええ~!?りっちゃんのくせに米を食べないなんてらしくないよ!このお百姓さん!」

    71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 02:52:15.44
    律「な、なに~!そんなに言うなら唯の分まで食ってやる~!村の者集まれ~!百姓一揆じゃあ~!」

    唯「ああああ~!生類憐れみの令!刀狩だよ踏み絵だよ~!」

    梓「思いついた歴史っぽい単語並べ立ててるだけじゃないですか」

    澪「ん?このオムスビすごく塩が効いてて美味いな。さすが憂ちゃん」

    紬「本当に美味しいわ~。うちのシェフにも今度オムスビ作ってもらおうかしら~♪」

    74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 02:58:58.87
    唯「あ、うん。塩味は憂の涙だね。私が合宿に行っちゃうからって泣きじゃくりながらオムスビ握ってたし。たぶん鼻水も少し混ざってるかもね~」

    澪(現実は絶対絶……命)

    紬(モウヒトコ……エ)

    律(おかしー……し)

    梓(食べなくてよかった……)

    75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 03:04:19.37
    茜「ぷはぁ~!お腹いっぱい!唯先輩ごちそうさまでした!あんまり美味しくて8個も食べちゃいましたよ!」

    唯「ふふふ。むしろ私が食べたいのは君自身さ」キリ

    〔ムギ別荘〕

    紬「小さい所しか借りられなかったの~♪」

    茜「ゲェーッ!これで小さいって……私のすべり台の家はどうなるんだろう……」

    77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 03:10:47.58
    律「うん。すべり台は家じゃなくて遊具だからな」

    澪「さて、と!さっそく練習始めるぞ!」

    律「まず遊ぶか練習するか多数決で決めようぜー!」

    唯「賛成~♪」

    梓(やれやれ、またこの流れか。どうせ3対2で遊ぶってことになるんだから)

    78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 03:15:10.18
    律唯紬「遊ぶ♪」

    澪梓茜「練習!」

    梓(えっ!?)

    律「なんだよー。茜はこっち側の住人だって信じてたのにー裏切り者―」ブーブー

    唯「そうだーそうだー」ブーブー

    79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 03:20:42.98
    茜「私だって遊びたいですけど……。でも私ユーフォニアムをまだ使いこなせてなくてバンドの音に馴染めてなくて………」

    澪「…………」

    茜「だからこの合宿をキッカケに成長して本当の意味で放課後ティータイムの一員になりたいんです!」

    澪「律唯ムギ。茜の気持ち汲んでやってくれないか。どうせ泊まりなんだし練習が終わってから好きなだけ遊べるだろ?」

    80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 03:26:10.59
    唯「うわーん!デビちゃ~ん!」ダキツキ

    茜「わぁ!ちょっ唯先輩///胸に顔を埋めてグリグリしないでください///!」

    唯「デビちゃんがそんなこと思ってたなんて!私も精一杯がんばってデビちゃんと一つになる!バンド的にもアッチの意味でも!」グリグリ

    茜「ふあぁあん///」ビクンビクン

    82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 03:30:27.74
    律「私も唯と同じ意見だ茜。私達の方こそがんばって茜のユーフォニアムと一つになってやる!」

    紬「アッチの意味でも?」キマシ

    澪「……そうなのか律?///」ギロリ

    律「ちっがーう!私はノーマルだーーー!」

    84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 03:37:14.79
    梓(……なんで良い話みたいな流れになってるの?まるで馴染めてないのは私の方みたいになってる……)

    澪「ん?どうしたんだ梓?そんなに怖い目で茜を見たりして……」

    茜「……梓ちゃん、朝からずっと私に冷たいな。私知らない間に梓ちゃんを怒らせるようなことしたのかも……」

    律「……あ~アレだよアレ!梓は朝の冗談が思ったよりウケなくて寒い空気になっったこと気にしてるんだよ!」

    85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 03:42:34.48
    紬「あらあら♪そんなこと気にしなくていいのに♪それじゃ私が絶対ウケる鉄板ネタを伝授するわ♪マンボウの物まね~♪」

    律「やめとけっちゅーとんのじゃ」ツッコミ

    澪「さぁバカやってないで練習!梓もいつまでもそんなこと気にするな。つまらないギャグは律や唯に任せとけばいいんだ」

    律「なにを~!私の計算され尽くしたギャグと唯の天然ボケを一緒にすんな~」

    紬「マンボウの物まね~♪」

    86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 03:48:22.98
    茜「…………」チラッ

    梓「……!!」プイッ

    唯「デビちゃん気にしないで。きっと間が悪かっただけだよ。練習してるうちに梓ちゃんもいつも通りになるから、ね」ナデナデ

    茜「唯先輩……ありがとうございます///」

    梓(絶対おかしい。これじゃ私が悪役みたい。唯先輩も私にベッタリだったくせに今はピンクの人ばっかりだし……)イライラ

    87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 03:54:01.43
    〔別荘内スタジオ〕

    澪「……う~ん。決して悪くはないんだけどな」

    律「ユーフォニアムなんて私達も全然知識ないしなぁ」

    紬「今すぐここにユーフォニアムの講師さん呼ぶ?」

    唯「ソウルだよデビちゃん!楽器は魂で奏でるんだよ!」

    梓「…………」

    茜「大丈夫です。もう一回お願いします!」

    88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 04:00:22.70
    梓(ふん。他の先輩達もピンクの人に構いっぱなしですかそうですか)

    澪「それじゃもう一回合わせてから休憩にするか」

    唯「ふい~。疲れたよ~」

    紬「これが終わったら美味しいお茶入れるわね♪」

    律「よーしイクぜー!1、2,3,4!」

    梓(ピンク頭さえ居なければ前の二年間みたいに先輩達も私だけを見てくれるのに……まぁどうでもいいけど)

    89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 04:06:15.09
    ♪キミヲミテルトイツモハートドキドキ~♪

    澪(おおっ!今回はイイ感じだな)

    律(これイイんじゃないか?)

    紬(シャランラ♪シャランラ~♪)

    唯(うん!すごくイイ!この調子だよデビちゃん……!)

    茜(何かを……何かを掴めそうな気がする……!)

    梓(…………チッ)

    90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 04:11:03.23
    ♪アア~カミサマオネガイフタリダケノ~ドリ~ムタイムクダサ……ギュギューンギャギャギャーンギュワワーーン!

    澪(……な、なんだ!?)

    律(梓が急にメチャクチャなギターソロを入れた!?)

    紬(シャ、シャランラシャラ…ン…ラ?)

    唯(こ、これじゃ曲を壊さないように合わせるので精一杯だよっ……!)

    茜(えっ…えっ…?ど、どうしよう…急にこんなの合わせられない……)

    92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 04:16:09.63
    ♪デロデロローンビョンビョンギガガガガドゴンドゴン

    澪「曲が……」

    律「台無し……」

    紬「ど、どうして……」

    唯「…………」

    茜「も、もうちょっとで何か掴めそうだったのに……」グス

    93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 04:21:08.58
    梓「あ~あ全然ダメですね。この程度のギターソロにも柔軟に合わせられないなんて……まぁ誰のせいとは言いませんけど」チラ

    茜「……っ!」

    梓「あ~あ誰かさん1人が消えてくれればバンドとして最高にまとまると思うんだけどな~。まぁ誰とは言いませんけどね」チラ

    茜「………」グス

    94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 04:26:50.84
    梓「すべり台に住んでるような人間がどこからユーフォニアムなんて手に入れたんだか。まぁ誰とは言いませんけどね。誰とは……」

    律「いい加減にしろっ!」

    梓「…………!!」ビクッ

    澪「梓……おまえ……おまえ急にどうしたんだ?大事な仲間に向かって何で…そんなヒドイこと…」グスグス

    紬「……泣かないで。泣かないで澪ちゃん」

    95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 04:31:20.40
    梓「…………」

    律「おまえと茜の間に何があったのかはしらない。ただ今日のおまえの茜に対する態度はハッキリ言って簡単に許せるものじゃない」

    梓「…………」

    律「そんなに茜が気に食わないならおまえがこのスタジオから出て行け。海でも見て少し頭を冷やして来い」

    97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 04:36:47.06
    梓「そんなっ…そんな!なんで私が……!」

    律「…………」

    澪「…………」

    紬「…………」

    梓「ゆ、唯先輩!助けてください唯先輩!他の先輩達が私をイジメるんです!唯先輩だけは絶対に私の味方ですよね!?」

    98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 04:43:32.82
    唯「……え?な、なに言ってるの梓ちゃん?」ビクビク

    梓「そんな呼び方は止めてくださいよぉぉっ!!いつもみたいにあずにゃんって呼んでくださいよぉぉっ!!」グイッ

    唯「ちょ、ちょっと止めて梓ちゃんっ……!そんなに強く腕掴まないで……!」

    梓「いつもこの腕で私を抱きしめてたでしょおぉぉっ!あずにゃんあずにゃんって私を見つければ飛びついてきたでしょおぉぉっ!」

    唯「ひっ……!こ、怖いよ梓ちゃん……!は、離して……」ビクビク

    99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 04:48:17.95
    律「やめろ梓!意味の分からない駄々をこねるな!」

    澪「な、なぁ。さっきから梓が言ってる『あずにゃん』ってなんなんだ……?」オロオロ

    紬「……分からないけど梓ちゃんの中学時代のあだ名か何かかしら……?」

    梓「さぁ!唯先輩!早くいつもみたいに抱きしめてくださいよぉぉっ!!」グイグイ

    100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 04:53:06.82
    唯「……っ!や、やめて梓ちゃん……!い、痛いよぅ……」

    茜「唯先輩を離してっ!!」ドンッ

    梓「うぐぅっ!?」

    茜「私のことが嫌いなら好きなだけイジメればいい!でも唯先輩にヒドイことしたら私が許さないっ!」



    102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 04:58:10.62
    唯「デ、デビちゃんありがとう……」

    茜「大丈夫ですか唯先輩。好きなだけ私のこと抱きしめていいですから元気出してください!」

    唯「ふふふ。ありがと、デビちゃん」ギュッ

    茜「ゆ、唯先輩///」

    梓「あ…あ…あ…あうう…嘘です…こんなの…嘘です…」

    103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 05:02:18.20
    律「私達も今日の梓は嘘であってほしいと思うよ。とにかく今は1人で反省してこい」

    澪「梓……何が原因か知らないけど律の言う通りだ。おまえは少し頭を冷やした方がいいぞ」

    紬「あ、あの!もし良かったら良い病院を紹介するから……」

    梓「…………病院?」ピクッ

    104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 05:06:23.52
    紬「あ、あ……違うの!そういう意味の病院じゃなくて……!」

    梓「…………何が違うんですか」

    律「お、おい梓?」

    梓「じゃあどんな病院だっていうんですかぁぁっ!」ダダダダダ

    105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 05:10:24.71
    紬「あっ!ま、待って梓ちゃん!」

    律「待てムギ!止めても無駄だよ。今の梓は私達にはどうしようもない。少し1人にして頭を冷やさせないと……」

    澪「そ、それに変なことばっかり言ってたぞ。あずにゃんだの唯がいつも梓を抱きしめてるだの……」

    律「……たぶん何かが原因で頭が混乱してるんだろうな。とにかく今はそっとしておくしかないよ」

    106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 05:13:33.91
    スミマセン……眠気と首の痛みでヤバイです。
    こんなSSだけど最後はなるべく綺麗に終わらせるから
    もし読んでくれてる人いたら起きるまで保守してやってください

    126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 18:07:12.43
    みなさん長らく保守感謝。再開します。

    〔別荘近くの森〕

    梓「うっうっ…なんでこんなことに……。私はもう一度だけ唯先輩達と楽しい時を過ごしたかっただけなのに……」

    ガサガサガサガサタスケテータスケテー

    梓「ッヒ!?な、なに?今の音?助けてーって聞こえた?まさか幽霊とか……?」

    ?「誰か助けろってんだろがゴラァーーーー!!」

    梓「イヤアアアアアアアアアアアアッ」

    127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 18:11:33.96
    ?「うっせー!道に迷っちまって叫びたいのはこっちの方なんだよ……って梓ちゃん?」

    梓「……え?……さ、さわこ先生?」

    さわ「やっぱ梓ちゃんじゃない。なんで1人でこんな所に居るのよ?私は見ての通り遭難だけど」

    梓「いろいろ……本当にいろいろあったんです。先生に言っても信じてもらえるわけありません」

    129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 18:15:09.95
    さわ「バッカね~。私は腐っても、あなた達の教師よ?教師が生徒を信じなくちゃ何も始まらないじゃない」

    梓「で、でも……」

    さわ「ホラホラさっさと吐いちゃいなさい。グズグズしてると持参の猫耳装着してもらうわよ」

    梓「…………わ、わかりました。実は……」

    131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 18:19:27.03
    さわ「……ふーん。つまり梓ちゃんは唯ちゃん達が卒業した翌日から今日までタイムリープしてきた、と」

    梓「……は、はい。どうしても先輩達ともう一度同じ放課後を過ごしたくて…でも…」

    さわ「都合良いことばっか考えてタイムリープしてみたら自分が望む世界とは全く違う現実が展開されてた、と」

    梓「さ、さっきから淡々と話を聞いてくれてますけど、まさか信じてくれるんですか?」

    132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 18:23:04.21
    さわ「うん」

    梓「ど、どうして?こんな頭のおかしい人の妄想みたいな話をなんでアッサリ信じられるんですか!?」

    さわ「でも、ちょっと意外だったな~」

    梓「……え?」


    133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 18:27:05.81
    さわ「私ね。梓ちゃんってあんまり放課後ティータイムに強い思い入れなんて無いと思ってた」

    梓「…………」

    さわ「そのうち卒業していつか全然違う人達とバンドを組むんだろうなって」

    梓「……私も軽音部に入ったばかりの頃はそう思ってました」

    134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 18:33:01.85
    さわ「でも、そうじゃないのね?」

    梓「……はい」

    さわ「……私ねぇ。高校の時、初めて女の子を好きになったの」

    梓「…………」

    さわ「軽音部に入ってすぐに仲良くなったわ。変な子でね。普段はボケ~っとしてるけどギターを持つと誰も聞いたことのないような音を出す子だった……」

    梓「……なんとなくイメージできます」

    135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 18:37:40.56
    さわ「大人になる前にお別れしちゃったけどね」

    梓「ど、どうして……?」

    さわ「きっとタイミングが悪かったのよ」

    梓「……その人は今どうしてるんですか?」

    136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 18:42:26.09
    さわ「どうしてるんだろ?いつか必ず戻ってくるって言ってた。待つつもりは無かったけど、こんなに時間が経っちゃった」

    梓「…………」

    さわ「……長くはなかった。あっという間だった」

    梓「…………」

    137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 18:46:54.35
    さわ「でも梓ちゃん。あなたは私みたいなタイプじゃないでしょ?」

    梓「……え?」

    さわ「待ってられない未来があるなら走ってでもその未来に追いついちゃうのが、あなたでしょ?」

    梓「……でも…でも…私…どうすれば……」

    138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 18:51:07.72
    さわ「さぁ?それはそこの藪に隠れてこっちを覗いてる子が知ってるんじゃない?」

    ?「…………っ!!」ガサガサガサ

    梓「だ、誰か居るの……?」

    茜「……さわこ先生ってかくれんぼとか得意なんですね」

    梓「えっ!?なんでピンクの人がここに……?」

    139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 18:56:34.23
    さわ「私って可愛い女の子を見る目だけは確かなのよね。平沢姉妹の入れ替わりをひと目で見抜けるのも私くらいだし」

    茜「唯先輩と憂の区別くらい私にだってすぐできますよ。だって私は……唯先輩のことが大好きですから」

    さわ「ふーん。そういうことか。ま、いいわ。生徒同士の問題に教師が大人面して首つっこむのも野暮だし」スタスタスタ

    梓「……え?さわこ先生もう行っちゃうんですか?」

    141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 19:01:01.90
    さわ「うん。あとは2人で適当に解決してちょうだい。私は一足先にムギちゃんの別荘でお風呂にでも入ってるから」

    梓「……行っちゃった」

    茜「そんなに私と2人きりで話をするのが怖い?」

    梓「そ、そんなことありません!部外者のくせに偉そうにしないでくださいっ!」

    142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 19:06:44.15
    茜「あのさ。敬語止めてくれないかな?同級生なんだし。まぁ私はバイトであんまり学校出れないから『あっち』では私のこと知らなくて当然だけどね」

    梓「……『あっち』?」

    茜「それに『こっち』では私も正式な軽音部の一員なんだから外者とか言われるとちょっとツライかも」

    梓「……『こっち』?」

    145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 19:10:01.64
    茜「梓ちゃんさ~……………………」

    梓「?」




    茜「タイムリープしてない?」

    146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 19:14:01.29
    梓「……ど、どうしてそれを!?あ、さっき私と先生の話を盗み聞きして……!」

    茜「ううん、違うよ。梓ちゃんと先生の話を盗み聞きする前から気づいてた。厳密には今朝の時点でね」

    梓「…………」

    茜「今朝の私を見た時の梓ちゃんの態度で分かったよ。ああ梓ちゃんも私みたいにタイムリープしてきたんだなって」

    148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 19:19:27.09
    梓「わ、私と同じって……それじゃまさか……」

    茜「そうだよ。私も三ヶ月前にこの過去へタイムリープしてきたんだ。部屋に現れた悪魔さんの魔法でね」

    梓「あ、悪魔……?」

    茜「梓ちゃんの時は悪魔さんじゃなかったの?まぁ確かにデビちゃんって何か悪魔っぽいあだ名だけど」

    149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 19:23:47.40
    梓「……私の時は天使さんだった」

    茜「ふーん。やっぱりあだ名のせいかな?でも私このデビちゃんって気に入ってるんだ。唯先輩が付けてくれたあだ名だし」

    梓「…………」

    茜「だって『あずにゃん』よりはシャレてると思わない?」クスクス

    150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 19:28:48.63
    梓「……どうして、タイムリープしようと思ったの?」

    茜「もうだいたい想像ついてるでしょ?私ね、うらやましかったんだ。梓ちゃんのことが」

    梓「それじゃ、あっちの未来で軽音部に入ればよかったのに……」

    茜「あっちの未来で私が屋上で空を見上げながら歌ってる唯先輩を見つけたのは2年生の春だった」

    梓「…………」

    152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 19:33:09.50
    茜「その頃にはもう軽音部は一見さんお断りみたいな感じで途中から入部できるような雰囲気じゃなかった」

    梓(……そういえば純にもそんなこと言われたっけ)

    茜「それにお目当ての唯先輩の隣はもう梓ちゃんで埋まっちゃってたしね」

    梓「…………」

    153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 19:37:56.59
    茜「私は唯先輩が卒業するまでの間ずっと影で軽音部を見つめてた。その思いは唯先輩が卒業した次の日には後悔に変わって爆発した」

    梓「……それで、タイムリープを?」

    茜「なんで雰囲気なんか無視して、あの時1歩踏み出さなかったんだろうって1人で泣いてる部屋に悪魔さんが現れたんだ」

    梓(私の時とほとんど同じだ……)

    154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 19:42:19.54
    茜「あとは梓ちゃんも体験したんだから知ってるでしょ?でも悪魔は天使より優秀みたいだね。ちゃんと私が望んだ通りの4月に戻してくれたから」

    梓「…………」

    茜「こんなのズルだなって。すぐ帰らなきゃいけないのも分かってたけどいつの間にか夏になってた。唯先輩と軽音部に居るのがあんまり楽しくて」

    梓「……これからどうするつもりなの?」

    156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 20:02:21.22
    茜「そんな怖い顔で睨まないで。私と梓ちゃんはお互い様なんだよ?むしろ梓ちゃんの動機の方が贅沢でタチ悪いと思う」

    梓「うっ……そ、それは……」

    茜「ふふふ。まぁいいけどね。そのタチの悪い梓ちゃんがさっき暴れてくれたおかげで私も気づけたから」

    梓「気づいたって……?」

    157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 20:12:06.56
    茜「結局、今のこの状況は私にとってどんなに幸せだとしても『本物』ではないんだなってこと」

    梓「本物の……未来」

    茜「そう。私にとっての本物の未来はやっぱりあの退屈で唯先輩とも知り合ってない最低な未来なんだよね」

    梓「そ、それじゃ……」

    茜「うん。私は元の未来に帰るよ。あ、未来に帰るって言い方もなんかおかしいけど」クスクス

    158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 20:17:58.28
    梓「……茜ちゃん」

    茜「あ、やっと名前で呼んでくれたね!できれば本物の未来に戻っても仲良くしてほしいな」

    梓「戻れるの……?本物の未来に……」

    茜「天使さんは戻り方も教えてくれなかっの?悪魔よりよっぽどイジワルな天使だね。何か理由でもあるのかな?」

    159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 20:23:41.80
    梓「……帰れる…あの未来に……帰れる…」

    茜「ただ帰りたくなったら心の中で悪魔さんに呼びかければいいだけだよ。梓ちゃんの場合は天使さんかな」

    梓「心の中の天使に呼びかける……?」

    茜「うん。それじゃ私は別荘のベッドで悪魔さんを呼ぶからもう行くね。戻る時はまた眠くなっちゃうらしいから」

    160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 20:30:58.23
    梓「茜ちゃん……教えてくれてありがとう。今日はヒドイこと言ってゴメン……」

    茜「謝らなくちゃいけないのは私の方だよ。さっきスタジオで突き飛ばしたりしてゴメンね」

    梓「あの時は私が混乱して唯先輩に乱暴しちゃったから……」

    茜「ううん。梓ちゃんが唯先輩を傷つけようとしてたんじゃないことくらい分かってたんけどね……」

    梓「……?」

    茜「最後くらい唯先輩の前でカッコイイとこ見せたかったから」ニコッ

    梓「……茜ちゃん」

    茜「それじゃね、梓ちゃん。私にとっては最低な本物の未来で待ってる」スタスタスタ

    163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 20:37:46.25
    〔夜の海辺〕

    梓「……どうしよう。暗くなってきたし1人で居るのは怖いけど別荘に戻るのも気が引けるなぁ……」

    天使「1人じゃないよん」

    梓「………天使さん。出てきてくれたんですね?」

    天使「あんだけ心の中でやかましく呼びかけられたらそりゃ、ね」

    164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 20:42:37.58
    梓「……まさか、こんなことになるなんて思いませんでした」

    天使「絶対に有り得ないと思ってた?」

    梓「そりゃそうですよ!」

    天使「なんで?」

    梓「えっ」

    天使「何を根拠にこんな最悪の状況が絶対に有り得ないなんて信じてたの?」

    165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 20:50:11.53
    梓「そ、それは……」

    天使「私、言ったよね?あの梓ちゃんが過ごした2年間は物凄く低い確率の上で成り立ってたって」

    梓「…………」

    天使「私があの2年間が変化することになるだろうけどいいのって聞いたら梓ちゃんはそれでもいいって言ったよね」

    梓「…………」

    166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 20:56:37.35
    天使「まぁ私も暇つぶしで始めた身だから偉そうに説教なんてできる立場じゃないけどね」

    梓「………本当に暇つぶしだったんですか?」

    天使「は?」

    梓「もしかして天使さんは私に大切なことを教えるために……」

    天使「……そんな天使みたいな考え方してたら世の中渡っていけないよ。んで戻るの?戻らないの?」

    167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 21:01:32.02
    梓「……戻りたいです。戻してください…お願いします」

    天使「んじゃ、ハイ戻した。あとはこっちに来た時みたいに眠くなるから寝て起きたら戻ってるよ」

    梓「ありがとうございます……ありがとうございます……」

    天使「お礼を言われるのも何か違う気がするな~。ま、いっか!」

    168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 21:10:29.00
    梓「天使さんって他の誰かにもこういうことやったりしてるんですか?」

    天使「いや~それが自分でも全然分かんないんだよね~。梓ちゃんと会う前の記憶自体があんまり無いんだ~」

    梓「え?それって……」

    天使「梓ちゃんにこの体験をさせるために生まれてきたとかそんなんだったら私カッコイイよね」

    169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 21:16:14.32
    梓「……え?(あ、きた。あの時と同じ感覚……。頭がボッ~としてきた)」

    天使「梓ちゃんの大好きな先輩達が卒業する時、先輩達が梓ちゃんに歌を送ったでしょ?」

    梓「……は、はい」

    天使「あの歌は先輩達が梓ちゃんを大切に思う気持ちを伝えるために生まれた曲だから」

    170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 21:21:27.02
    天使「あの曲のタイトル……今の梓ちゃんならすぐに思い出せるんじゃないかな?」

    梓「あの曲のタイトルは……私にとってこの世で一番大切な歌のタイトルは……」

    天使「…………」

    梓「……天使に……ふれた…よ」

    171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 21:27:49.23
    天使「…………」ニコッ

    梓(ああ……天使さんが消えていく…私の意識と一緒に…)

    天使「今度こそ本当にお別れだね梓ちゃん。でも私はいつでも梓ちゃんの心の中に居るよ…梓ちゃんがあの歌に込められた思いを忘れない限り、ね……」


    ♪なじんだ制服と上履き ホワイトボードの落書き
    明日の入り口に置いていかなくちゃいけないのかな

    でもね、会えたよ!すてきな天使に
    卒業は終わりじゃない これからも仲間だから

    一緒の写真たち おそろいのキーホルダー
    いつまでも輝いてる ずっとその笑顔ありがとう♪

    ~~~~~~~~ ~~~~~~~~ ~~~~~~~~

    172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 21:34:11.07
    〔学校〕

    律「いや~なんだかんだで来てしまいましたな唯隊員!」

    唯「いや~春休みなんて暇なだけですからな律隊員!」

    澪「まったく。すぐに顔出したらカッコ悪いから当分は部室に行かないとか言ってたくせに……」

    紬「あらあらまあまあ。澪ちゃん顔がニヤけてる~♪」

    173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 21:39:24.91
    律「お?なんか部室の方から聞き慣れない音がするぞ?」

    澪「本当だ。これ何の楽器だ?」

    紬「たぶんだけど……ユーフォニアムじゃないかしら」

    唯「UFOに会う?宇宙人さんの楽器なの?」

    174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 21:44:26.14
    律「とにかく行ってみよっぜー!階段ダッシュだー!」ダダダダ

    唯「あ、待ってよーりっちゃーん!」ダダダダ

    澪「やれやれ。もう大学生だってのに何も変わらない奴らだな」

    紬「あらあらまあまあ。澪ちゃん足踏みしてる~♪」

    律「部室のドアに突撃―っ!」ガチャン

    唯「ドッカーーーーン!」

    175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 21:49:05.84
    梓「わぁ!ビックリした!なんか外が騒がしいと思ったら先輩達ですかもう!」

    澪「久しぶり……ってほどでもないんだけどな」

    紬「元気にしてたー?♪」

    憂「みなさんお久しぶりです♪」

    純「ども、軽音部のシド・ビシャスこと純でーっす☆」キラボシ

    177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 21:55:16.20
    唯「ういういう~い~!(この純って子、誰だっけ)」

    律「憂ちゃん久しぶり!(誰だっけこのモップみたいな子)」

    紬「憂ちゃん元気そうね♪(私のティーセット使ってくれてるかな~)」

    澪「憂ちゃんに純…ちゃん?久しぶりだな。2人とも軽音部に入ってくれるって言ってたもんな」

    純「ちょっ!私が軽音部に入るって誰から聞いてたんスか?それどこ情報?どこ情報よー」

    唯律紬澪(うっざ)


    178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 22:00:45.76
    茜「あ、あはははは……」タジタジ

    唯「おや?あずにゃんや。この、かわいこちゃんは誰だい」

    茜(か、かわいこちゃん///)

    梓「あ、はい。紹介します。この子は三浦茜ちゃんといって私達と同じ学年の新入部員です」

    茜「よ、よろしくお願いします!担当楽器はユーフォニアムです!」

    179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 22:05:46.05
    澪「おおっ!新入部員か!スゴイじゃないか!」

    紬「さっきの音は茜ちゃんだったのね~♪」

    律「軽音部伝説の元部長として大歓迎するぜい!」

    純「ま、軽音部の看板は私だからどうでもいいんスけどね」ドヤ

    181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 22:10:43.73
    唯「それじゃ~さっそく可愛い後輩の茜ちゃんにあだ名を付けてあげなくちゃね!」

    茜(また唯先輩に可愛いって言われた///)

    律「また変なあだ名付けるんじゃないだろうな~?」

    純「ちょっ私も可愛い後輩なんスけど、あだ名は……?」

    185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 22:16:53.66
    唯「う~ん」ジーッ

    茜(見てる!唯先輩がメッチャ私を見てる///)ドキドキ

    唯「あっ!なんかピンときた!これは完全にロックの神様からの啓示だよ!」

    澪「本当か~?」

    紬「どんなのかしら~♪」

    律「どうせ『あかにゃん』とかだろ?」

    186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/14(金) 22:22:30.86
    憂「あだ名を閃いたお姉ちゃん可愛い!」

    梓「あずにゃんを超えるあだ名なんてまず無いですね」

    純「ちょっだから私のあだ名は……」

    茜「ゆ、唯先輩……///」ドキドキ




    唯「デビちゃん!今日から茜ちゃんのあだ名はデビちゃんです!」

    おわり

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過去の名作たち

和「ねぇ、どうしてもスクール水着にならなきゃだめ?」
純「澪先輩を好きな気持ちなら誰にも負けないんだから!」
律「唯、エイトフォー貸して」
  1. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/01/14(金) 23:23:41 URL [ 編集 ]
    ちょっと怖い話だった
  2. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/01/15(土) 03:35:17 URL [ 編集 ]
    ちょっと強引な展開だけど面白かった
  3. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/01/15(土) 04:14:07 URL [ 編集 ]
    めちゃくちゃ良い出来だと思ったけど純の件だけがww
  4. 名前: けいおん!中毒 ◆- 2011/01/15(土) 04:18:46 URL [ 編集 ]
    キラキラDaysとSPITZのCherryの歌詞を思い出したよ
  5. 名前: 2011/08/11(木) 12:32:01 URL [ 編集 ]
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